写真を撮るたびiCloudに通知が出て、容量が足りずストレージ警告が光る通勤電車、困りますよね。
これから示す手順では、写真とバックアップの整理、Macならではの最適化設定、そしてプラン変更までを順番に試し、余計な操作を減らしながら数分で数GBを空ける方法を紹介します。さらに、プロジェクトファイルの安全な保管や家族との共有をラクにする応用例まで触れるので、作業後の快適度がぐっと高まります。
まずはMacを開いて、やさしい流れに沿って容量を取り戻すことをおすすめします。iCloudの通知が静かになれば、撮りたい瞬間も開発アイデアもためらわず保存できます。少しの時間を投じて、のびのび使える環境を整えてみませんか。
iCloudストレージ容量を整理する具体的な手順

iCloudストレージを整理するときは、大きく分けて必要な操作を順番に進めると迷わず進められます。プログラマー的なちょい技も交えながら、次のステップを参考にしてみてください。
- 使用状況の確認:iPhoneの「設定」>[ユーザ名]>「iCloud」>「ストレージを管理」で、アプリごとの容量をざっくり把握。
- 不要データの削除:写真やビデオ、メールの大きな添付、古いデバイスのバックアップを見直して取り除く。
- 写真の最適化:iPhoneの「設定」>「写真」で「iPhoneのストレージを最適化」をONにして、元データはiCloudだけに。
- バックアップとメール管理:MacのメールアプリやiCloud.comで大容量メールを検索し削除。不要なデバイスバックアップもオフに。
- プランの検討:無料5GBで足りないなら、50GBや200GBプランへのアップグレードや家族共有を活用。
- Finderでファイルを探す:MacのFinderで「iCloud Drive」を開き、表示オプションからサイズ順に並べて大きなファイルを見つける。
これらを順に進めるだけで、iCloudストレージがすっきり片付きます。次からは各ステップをさらにくわしくご案内しますので、ひとつずつゆったり取り組んでみてください。
Macの設定からストレージを空ける方法

Macには余分なアプリを入れずにサクッと使えるストレージ管理機能が備わっています。システム環境設定からストレージの使用状況を見ながら不要ファイルを見つけられるので、だれでも迷わず進められます。
- 自動的に古いファイルをiCloudに移動してローカル容量を節約
- ムービーや大きな添付ファイルを調べて削除
- 使わないアプリをまとめてアンインストール
- ゴミ箱を定期的に空にして無駄な容量をカット
①メニューバーのAppleメニューからシステム設定を開く

画面左上のAppleマークをクリックして、メニューからシステム設定を選択します。
②左サイドバーのAppleIDをクリックしてiCloudを選ぶ

システム設定の左上にあるあなたの名前(Apple ID)をクリックしてください。表示された項目の中からiCloudを見つけてクリックすると、iCloudの詳細画面が開きます。
③ストレージ管理をクリックして容量の内訳を確認する

「iCloud設定」の画面下部にあるストレージ管理をクリックします。すると容量の内訳が読み込まれて、写真やバックアップなど項目ごとの使用量が一覧で表示されます。
容量の大きい項目は上に来るので、どこを優先的に整理すればいいかひと目でわかります。プログラミングの現場でもデータサイズ順に並べると効率的に見つけられるのと同じですね。
④不要なバックアップを選んで削除をクリックする
バックアップ一覧の中から、もう使わない古いバックアップを見つけて名前をタップします。
詳細画面の下部にあるバックアップを削除をタップして、確認ダイアログで削除を選ぶだけです。
削除後は一覧画面の使用容量が減っているので、スッキリ感を実感してください。
⑤写真の最適化にチェックを入れてデバイスの容量を節約する

写真の最適化をオンにすると、高解像度のオリジナルデータはiCloudに保管されて、デバイスには< strong>軽量化されたプレビュー画像だけが残ります。これでストレージの節約につながります。
ホーム画面から歯車アイコンの「設定」をタップして起動します。
「ユーザ名」>「iCloud」>「写真」へ進み、「iPhoneのストレージを最適化」にチェックを入れます。
iCloud.comで直接ファイルを整理する方法

iCloud.comにサインインすると、SafariやChromeから直接クラウド上のファイルやフォルダを整理できます。手元のデバイスに影響を与えずに不要なデータをサクッと片付けたいときに便利です。
- ブラウザだけで操作できる:アプリを起動せずに、ファイルの削除やフォルダ移動がすぐにできる。
- 容量状況がわかりやすい:画面下部に使用量グラフがあり、どれくらい空きがあるか一目で把握できる。
- デバイスを問わない:MacでもWindowsでも同じ画面なので、急いで整理したいときに安心。
ひとつずつファイルを選ぶのが面倒なときは、Shiftキーを押しながらクリックすると範囲選択ができます。複数ファイルをまとめて消したいときに覚えておくと助かります。
①ブラウザでiCloud.comにサインインする
②ドライブや写真など対象のアイコンをクリックする
iCloud.comのホーム画面に並んだアイコンから、扱いたいサービス(iCloud Driveや写真など)を選んでクリックしましょう。アイコンにマウスオーバーするとサービス名が表示されるので、間違えずに進められます。
③不要なファイルを選択してゴミ箱アイコンをクリックする
FinderでiCloudDriveを開き、削除したいファイルやフォルダを探します。容量を多く使っている大きな項目や古い書類を目安にするとわかりやすいです。commandキーを押しながら複数選択したら、ウィンドウ上部のゴミ箱アイコンをクリックして削除します。この方法なら誤って必要なデータを消しにくくなります。
④最近削除した項目を開いて完全に削除する
MacのDockやアプリケーションフォルダからPhotosを起動し、サイドバーにある「最近削除した項目」をクリックします。
右上の「すべて削除」を押し、確認ダイアログで「削除」を選ぶと項目が完全消去されます。
一度削除すると復元できないので要注意です。
iCloudプランを変更して余裕を持たせる方法

写真やバックアップであっという間に容量が埋まってしまったら、iCloud+のストレージプランをアップグレードするとすぐに余裕が生まれます。
50GB・200GB・2TBの3種類から選べて、月額130円からスタートできるので、必要に応じて段階的に増やせます。家族共有を設定すれば、みんなでまとめて使えてコスパもばっちりです。
①システム設定のAppleIDでiCloudを選ぶ

システム設定からiCloudの管理画面を開く流れをゼロから丁寧にご案内します。
画面左上のAppleロゴをクリックし、表示されたメニューから「システム設定」を選びます。
左上にある自分の名前とアイコンをクリックして、Apple IDの画面を表示します。
サイドバーに並ぶメニューから「iCloud」を探しクリックします。これでiCloud設定がすぐに開きます。
②ストレージプランを管理をクリックする

「ストレージプランを管理」をクリックすると、今契約しているプランの詳細が表示されます。ここでは現在の容量や使いみちがグラフで見やすくまとめられていて、すぐにアップグレードやプラン変更が選べます。
③希望のプランを選んでアップグレードをクリックする
ストレージプランの一覧から使いたい容量(50GB・200GB・2TB)をタップしてプラン内容を確認します。画面下のアップグレードボタンを押してください。AppleIDのパスワード入力を求められたら入力して承認すればアップグレードが完了します。
空いた容量でできる応用ワザ

応用ワザ | 活用ポイント |
---|---|
スマートアルバムで写真自動整理 | 撮影日時や場所をもとにアルバムを自動で生成し、不要なフルサイズ保存を抑えられる |
書類フォルダをクラウドリンクで同期 | ローカルに置かずクラウド上で管理することで、手動整理の手間を省ける |
メールの大容量添付をリンク化 | 重いファイルはiCloudリンクに置き換え、メールストレージをすっきり保てる |
家族共有でストレージシェア | 家族とプランを共有して無駄な追加購入を防ぎながら効率よく運用できる |
家族と容量をシェアしてみんなで快適にする

家族共有プランを使えば一つのiCloud+契約でみんなのストレージをまとめて利用できます。親御さんやパートナーが50GB以上のプランを契約すれば、子どもや家族が自動でその容量を使えるので、個別に足りない容量を気にせずにすみます。
これなら家族それぞれが別々にプランを契約する手間や費用を大幅にカットできます。共有メンバーのストレージ使用状況はいつでも確認できるので、誰がどれだけ使っているかひと目で把握できて安心です。
ファミリー共有をオンにしてストレージを共有する
iPhoneの「設定」を開いて画面上部の名前をタップし「ファミリー共有」を選びます。案内に沿って自分がオーガナイザーとなり、家族を招待してください。
「ファミリー共有」画面で「iCloud+共有ストレージ」をタップし、共有ストレージをオンにします。これで契約中のプランが家族全員と共有されます。
「ファミリー共有」で各メンバー名をタップし「iCloud+ストレージ」を開くと、家族それぞれの使用量が見られます。誰がどれだけ使っているかひと目で把握できます。
大きなXcodeプロジェクトをiCloud Driveに置いて同期開発

iCloud Driveに「書類とデスクトップを保存」をオンにすると、Xcodeのプロジェクトフォルダが自動的にクラウドへアップロードされます。こうすると開発マシンを変えても同じコードをすぐに開けるうえ、ローカルに置いたままよりも古いファイルはmacOSが自動でオフロードしてくれるため、ストレージがすっきりします。
ただし、DerivedData(ビルド生成物)まで同期すると無駄に容量を食うので、Xcodeの設定で「DerivedDataの場所」をプロジェクト外のローカルフォルダに切り替えておくと安心です。こうすれば編集用のソースだけがiCloudに乗って、容量を節約しながらマルチマシン開発が楽しめます。
XcodeプロジェクトをiCloud Driveフォルダへ移動してMac間で編集する
バックグラウンド同期が完了するようにXcodeは⌘Qで完全終了してください。
プロジェクトの .xcodeproj やフォルダ一式が保存されている場所をFinderで開いてください。
Finderサイドバーの「iCloud Drive」内に「XcodeProjects」など専用フォルダを作り、ここへプロジェクトフォルダをドラッグ&ドロップしてください。
Xcodeを再起動し、「ファイル」>「開く」でiCloud Drive内のプロジェクトを選択して開いてください。
別のMacでは同じiCloud DriveフォルダをFinderで開き、コピー不要でそのままXcodeから開くだけで編集できます。
プロジェクトサイズが大きい場合は初回同期に時間がかかるので、完了を待ってから作業を開始してください。
タイムマシンのスナップショットを削減してさらに余裕を作る

Time Machineは外付けドライブだけでなく、内蔵ディスクにもスナップショット(ローカルバックアップ)を残すことがあります。
このローカルスナップショットは、外付けドライブが接続されていないときでも直前の状態に戻せる便利な機能ですが、知らないうちに内蔵ディスクの空き容量を圧迫してしまうことがあります。
もしストレージの空きが少なくなってきたら、不要なローカルスナップショットを減らすことでさらなる空きスペースを作り出せます。特に容量ギリギリのときには真っ先に見直したい方法です。
Time Machineの自動管理に任せても古いスナップショットが残りやすいので、手動で掃除するとスッキリします。
ターミナルでtmutilコマンドを使いローカルスナップショットを削除する
Finderの[アプリケーション]から[ユーティリティ]→[ターミナル]を開きます。
まず今あるローカルスナップショットを確認しましょう。
tmutil listlocalsnapshots /
続いて、表示された日付部分を指定して不要なスナップショットを消します。
sudo tmutil deletelocalsnapshots 2023-06-01-123456
これでローカルスナップショットが消え、使用可能なディスク容量が増えます。
sudo実行時にパスワード入力が必要です。入力間違いに注意してください。
よくある質問

- iCloudストレージの使用状況がすぐに反映されません。どうしたらいいですか?
設定画面はクラウドと同期するまで少し時間がかかります。設定アプリを一度閉じて再度開くか、デバイスを再起動すると最新の状況が表示されやすくなります。
- 特定のアプリだけバックアップから外して容量を減らせますか?
できます。設定>ユーザ名>iCloud>バックアップ>バックアップ対象のデバイス名を選び、不要なアプリのスイッチをオフにしてください。写真やメッセージのように大容量のものだけ切り分けられます。
- 写真を消さずに容量を節約する方法はありますか?
「iPhoneのストレージを最適化」をオンにすると、フル解像度の写真はiCloudにだけ保存され、端末には軽量版が残るので空き容量が増えます。
- 家族共有プランに招待する手順を教えてください。
設定>ユーザ名>ファミリー共有>iCloud+ストレージを共有>「家族を追加」をタップし、画面の案内に沿って連絡先を選ぶだけで招待できます。
- 有料プランにアップグレードしても容量が増えない場合は?
支払い情報の更新やネットワーク混雑で遅れることがあります。設定>ユーザ名>サブスクリプションからプランが正しく表示されているか確認し、サインアウト後に再度サインインすると反映されることが多いです。
無料の5GBだけでもやりくりできる?
無料プランの5GBは気軽だけど、すぐ埋まりやすいですよね。でも設定をひと工夫すると、データをぎゅっと節約しながらやりくりできます。
主なポイントはiCloud写真の最適化をオンにして、不要なバックアップをオフにすること。さらに、メールの大きい添付はこまめに削除しておくと安心です。こうした小さな調整が積み重なると、5GBでも驚くほど余裕が生まれますよ。
それでも厳しいと感じたら、GoogleフォトやDropboxなど別サービスを併用して、写真や書類を分散して保存するのがおすすめです。無料の枠をうまく組み合わせると、無料だけでも十分乗り切れます。
写真を最適化すると画質は下がる?
「iPhoneのストレージを最適化」をオンにすると、端末にはひとまわり小さなプレビュー画像だけが残るようになりますが、クラウドにはいつでもフルサイズのオリジナルがしっかり保管されています。
実際の画質は、プレビューをズームしたときにわずかに線が荒く見えるくらいで、日常使いではほとんど気になりません。もし大きく引き伸ばしたりプリント用データが必要なときは、タップするだけでクラウドから元の画質がダウンロードされるので安心です。
削除したファイルはすぐに復元できる?
慌てずに大丈夫です。iCloud Driveでは30日以内に削除したファイルを自動的に保持する仕組みがあるので、誤って消してしまってもすぐに取り戻せます。
MacならFinderのサイドバーにある「最近削除した項目」から復元できますし、WebブラウザでiCloud.comにサインインしてアカウント設定を開くと同じ「最近削除した項目」が表示されます。どちらも直感的な操作で元に戻せますよ。
プランを下げてもデータは残る?
プランを下げてもiCloud上のデータが消えることはありません。写真や書類、バックアップはそのまま残りますので安心してください。
ただし、契約容量を下回る使用量になっていないと、同期や新たなアップロードがストップします。容量オーバーの状態では以下のような制限がかかります。
- 新規バックアップが作成できなくなる
- iCloud写真のアップロードが保留になる
- 書類の自動保存や共有が停止する
プラン変更後は、まず不要なファイルや古いバックアップを整理して、使用量を新しい契約容量以内に収めましょう。そうすれば、再びスムーズに同期が再開します。
モバイルデータ通信で同期を止めたいときは?
外出先で通信量が気になるときは、モバイルデータ通信をオフにしてiCloud同期を一時ストップすると安心です。iPhoneなら設定>モバイル通信でiCloud関連のスイッチを切るだけで、写真や書類の自動アップロードを止められます。Wi-Fiに戻せば自動で同期が再開するので、通信料を気にせず使えます。
まとめ

iCloudの空き容量を増やすには、①まず設定画面で使用状況をチェックし、②不要なバックアップやファイル類を削除、③「iCloud写真」でデバイスの最適化を有効に、④必要に応じてより大きなプランにアップグレード、⑤最後にiCloud.comから細かなデータ管理を行うのが効果的です。
これらのステップを今日から試せば、ずっと気になっていたストレージ不足からすっきり解放されて、写真や書類も安心して保存できるようになります。さっそくご自身のiCloudストレージを整理して、新しいデータもどんどん残していきましょう。