MacでAndroidStudioのエミュレーターが起動しなくて焦っている気持ちはよくわかります。
この記事を読むと原因の見つけ方と実際に直すための手順が順を追ってわかり、短時間でエミュレーターを動かせるようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Mac固有のチェックリスト | AppleSiliconとIntelで違う設定や注意点を実体験ベースで解説します。 |
| 実際に効く手順集 | ターミナルコマンドやAndroidStudio内の設定を迷わず実行できるように手順を丁寧に示します。 |
| よくあるハマりどころ | ログの読み方や権限周りの落とし穴などプログラマー視点のコツをわかりやすく伝えます。 |
一つずつ試せば確実に前に進めますので、肩の力を抜いてこの記事の手順に沿って進めてみてください。
Macエンジニア焦らなくて大丈夫です。小さな確認を順番にやれば環境は元に戻りますし、途中で詰まっても落ち着いてやり直せば大丈夫です。
MacでAndroidStudioのエミュレーターが起動しない原因を特定して直す方法


エミュレーターが起動しないときは焦らないでください。ログと設定を順番に確認すれば、原因を特定して直せることがほとんどです。ここでは見つけ方と優先度の高い直し方をやさしく案内します。
よくある原因はSDK側のemulator本体、AVDの設定、GPUまわりの不整合、または権限やポートの競合です。エラーメッセージを手がかりにして、ログを取得しつつ設定を切り替えて原因を絞っていきます。
まずはRunウィンドウとemulatorログを集めてから、AVDのグラフィック設定やcold bootで切り分ける流れが安全で確実です。各手順は失敗しても戻せるように配慮していますので安心して試してください。
AndroidStudioのエラーメッセージとemulatorログから原因を調べる手順


AndroidStudioのRunウィンドウは最初に見る場所です。起動時の赤いエラーやExceptionのスタックトレースを確認して、どのプロセスが落ちているかを把握してください。
それと並行してエミュレーター本体のログを確認します。起動失敗ならエラーキーワード(PANIC、segfault、failedなど)やタイムスタンプを見てください。ログとRunウィンドウを照らし合わせると原因が早く見つかります。
AndroidStudioのRunウィンドウと$HOME/.android/avdおよびSDKのemulatorログを確認する方法
AndroidStudioのRunまたはEvent Logから起動時のエラーメッセージを確認します。赤文字や例外名をメモしてログ検索の手がかりにしてください。
該当AVDのフォルダ($HOME/.android/avd/
ANDROID_SDK_ROOT/emulatorやsdk/emulator配下に出力されるログも見ます。必要ならtail -fで起動ログを追い、Runウィンドウのエラーと照合してください。
AVDの設定やGPUを切り替えて黒画面や停止を切り分ける手順


黒画面や固まる症状はGPU設定が原因のことが多いです。AVDのGraphics設定を切り替えてSoftwareにすると問題が回避できる場合があります。
新しいAVDを作って同じ設定で試すと設定固有かどうかがわかります。エミュレーターを完全に停止してからcold bootやwipe dataでクリーン起動して確認してください。
AVD ManagerでGPU設定を変更し-wipe-dataで安全に再起動する手順
AVD Managerを開いて該当AVDのEditを選びます。Advanced SettingsのGraphics項目を見つけてGraphicsをSoftwareまたはAutomaticに変更して保存します。
設定変更後はQuick BootではなくCold Bootで起動してください。キャッシュや一時状態の影響を避けて、変更の効果を確かめます。
それでも改善しない場合はAVDのWipe Dataを実行してから起動します。Wipe Dataはユーザーデータとアプリを消しますがSDK本体には影響しません。
MacでコマンドラインからAndroidStudioエミュレーターを起動して回避する方法


AndroidStudioのGUIからエミュレーターが起動しないときは、コマンドラインから起動すると意外とあっさり動くことが多いです。エディタ側の表示やプラグインの影響を受けずに直接エミュレーターを起動できるので、問題切り分けがやりやすくなります。
準備としてはAndroid SDKのemulatorコマンドにアクセスできることと、AVD名を把握しておくことだけで大丈夫です。PATHに追加するか、Library/Android/sdk/emulatorのようなフルパスを使うと迷わず実行できます。
手順はシンプルで、まずAVD一覧を確認してから該当のAVDを直接起動します。うまくいかないときは起動オプションを付けて再起動することで回避できることが多いので、落ち着いて試してみてください。
emulatorコマンドでAVD一覧を確認して直接起動する手順


emulatorコマンドでAVD一覧を出すと、正確なAVD名が分かって安全に起動できます。ターミナルでemulator -list-avdsを実行するとインストール済みの仮想デバイスが一覧で表示されます。
確認したAVD名を使ってemulator -avd AVD名で起動します。起動が遅いときや画面が出ないときはログを見たり、後述のオプションを付けて再起動してみてください。
$ANDROID_SDK_ROOT/emulator/emulator -list-avds
$ANDROID_SDK_ROOT/emulator/emulator -avd Nexus_5X_API_30
トラブル時に使う起動オプション例(-gpu host -no-snapshot-load -wipe-data)と実行手順
AndroidStudio側のエミュレーターや古いqemuプロセスが残っていると干渉します。起動前にエミュレーターを終了し、必要ならpsやpkillでプロセスを止めてください。
問題の切り分け用にオプションを付けて起動します。例として-gpu host -no-snapshot-load -wipe-dataを付けて起動すると描画やスナップショット関連の問題を回避できます。
オプションで正常に起動したらログやadbで動作を確認し、不要なオプションは外して通常起動に戻してください。
Macの仮想化と権限でエミュレーターが動かないときに確認する方法


エミュレーターが起動しない原因でとくに多いのは、仮想化周りの設定とmacOSの権限まわりです。IntelMacとAppleSiliconで必要な準備が違うので、まず機種の見分けから入ると手早く進みます。
ここでは最初に確認すべきポイントを分かりやすく並べます。順番にチェックしていけば原因をぐっと絞れます。
- MacがIntelMacかAppleSiliconかを確認する。
- 対応するシステムイメージが使われているか確認する(Intelはx86系、AppleSiliconはARM系)。
- IntelMacはHAXMのインストールとカーネル拡張の許可を確認する。
- AppleSiliconはAndroidEmulatorと仮想化フレームワークが最新か確認する。
結局やることはシンプルです。機種の確認→合ったシステムイメージ選択→必要なドライバや権限を許可→再起動を試してください。



初めてだと焦るかもしれませんが落ち着いて一つずつ確認すれば必ず近道が見つかります。分からない点があればログを見ながら一緒に追っていきましょう。
Intel MacとAppleSiliconでの確認ポイントと対処の流れ


まずはMacがIntelMacかAppleSiliconかを確認します。画面左上のアップルメニューからこのMacについてを開くとモデル名が分かります。
IntelMacならHAXMの有無とカーネル拡張の許可をチェックします。AppleSiliconならarm64系のシステムイメージを使い、AndroidEmulator本体が最新であることを確認してください。
IntelはVT-xとHAXM、AppleSiliconはARMイメージとHypervisorの確認手順
SDKマネージャからIntel x86 Emulator Accelerator(HAXM)を入手してインストーラを実行します。インストール後にシステム環境設定のセキュリティとプライバシーでカーネル拡張を許可し、再起動してください。
AVDでarm64-v8aなどのARM系イメージを選びます。AndroidEmulatorを最新に更新してから起動を試してください。HAXMは不要で動作しません。
AVDのCPU/ABIやグラフィックス設定が正しいか確認し、設定変更後は必ず再起動して反映させてください。問題が続く場合はエミュレータのログを確認します。
Macでエミュレーターのデータを保全して安全にリセットする方法


エミュレーターを初期化したいけれど大事なデータを失いたくないですよね。ここでは安全にデータを残してからリセットする方法をやさしく案内します。
まずはAVDフォルダを丸ごとバックアップするのが一番手堅い方法です。具体的にはAVDフォルダと.iniファイルをコピーすれば仮想デバイスの設定やユーザーデータが保たれます。バックアップ先は外付けドライブやTimeMachineがおすすめです。
スナップショットを使えばアプリやメモリ状態まで保存できます。必要に応じてadbでアプリ単位のデータを抜き出しておくと復元が楽になります。全体を把握してから手を動かすと安心です。
- AVDフォルダを丸ごとコピーして保管する。
- AVDマネージャーやemulatorでスナップショットを作る。
- 必要ならadbでアプリデータをエクスポートする。
- 安全確認のあとエミュレーターをワイプして復元を試す。
AVDフォルダのバックアップとスナップショットの保存手順


AVDフォルダはmacOSではホームフォルダ配下の.android/avdにあります。エミュレーターは必ず停止してからコピーしてください。
Finderでホームフォルダを開き.androidフォルダを表示するかターミナルでls ~/.android/avdを実行して仮想デバイス名を確認します。
対象の.avdフォルダと対応する.iniファイルを別フォルダや外付けドライブにコピーします。コピー中はエミュレーターを起動しないでください。
AndroidStudioのAVDマネージャーでSaveSnapshotを選ぶかemulatorコマンドでスナップショットを作成して状態を保存します。
Mac上のAVDフォルダを特定して重要ファイルをコピーする具体手順
ターミナルでcd ~;ls .android/avdを実行し対象の仮想デバイス名と.avdフォルダを確認します。
対象の.avdフォルダと同名の.iniファイルを外付けドライブや別フォルダにcp -Rで丸ごとコピーします。
コピー後にls -lで所有権を確認しdu -shでサイズをチェックしてから保管してください。
MacでAndroidStudioエミュレーターを安定化して高速化するコツ


エミュレーターが重いと作業のテンポが落ちて気持ちまで沈みますよね。スナップショットと実機をうまく使うだけで起動がぐっと速くなり、安定感も増します。ここではやさしい言葉でコツを伝えます。
やることはシンプルです。スナップショットでQuick Bootを使うこと、AVDのメモリとCPU割当を見直すこと、必要に応じて実機でデバッグすることです。これだけで日々の待ち時間がだいぶ減ります。
- スナップショットを保存してQuick Bootで起動時間を短縮する。
- AVDでRAMやCPUコアを適切に割り当ててカクつきを減らす。
- 実機をadbで接続して、重い処理は実機で確認する。
最新のmacOSとMac端末ならHypervisor.frameworkが効きやすいので、Android Studio側でネイティブのハードウェア仮想化を使う設定にしておくとさらに快適です。Apple Silicon搭載機はARM向けのシステムイメージを選ぶのを忘れないでください。
スナップショットと実機併用で起動を速くし安定化する手順


まずスナップショットはエミュレータの現在状態を丸ごと保存する機能です。AVD Managerでエミュレータを起動し、エミュレータのスナップショット画面から保存しておくと次回はQuick Bootで素早く復帰できます。自動読み込みをオンにすると効果が高まります。
実機併用は特に重い処理やハードウェア差の確認に向いています。端末で開発者オプションとUSBデバッグを有効にし、Macでadb devicesを実行して認識を確認してください。認識したらAndroid Studioから実機を選んで実行するだけです。
スナップショット作成と自動読み込み設定、adbで実機接続する基本手順
エミュレータを起動してエミュレータメニューのSnapshotsで新しいスナップショットを保存します。
AVDの設定やエミュレータ起動オプションで保存したスナップショットを自動読み込みに設定します。
端末でUSBデバッグをオンにしてMacに接続し、adb devicesで認識を確認してからAndroid Studioで実機を選びます。
よくある質問


- まず何を確認すれば良いですか
慌てずにMacとAndroidStudioを再起動してください。SDKマネージャーでエミュレーターやシステムイメージのアップデートを確認し、ディスクの空き容量が十分か確かめてください。バックグラウンドで古いemulatorプロセスが残っていないか確認するのも効果があります。
- AppleSilicon(M1/M2)を使っていると起動しないのはなぜですか
AppleSiliconではx86用のシステムイメージはそのまま動きません。arm64-v8aなどARM向けのイメージを使うか、どうしてもx86イメージを使いたいときはAndroidStudioをRosettaで起動する方法もありますが、安定性のためARMイメージに切り替えることをおすすめします。
- ハードウェアアクセラレーション関連のエラーが出ますどうすれば良いですか
Intel搭載MacではSDKマネージャーからIntelHAXMをインストールしてシステム環境設定で拡張機能の許可を行ってください。最新のmacOSやAppleSiliconではHAXMは使わずHypervisor.frameworkで動くため、エミュレーターを最新に更新すると改善することが多いです。
- 動かない原因をログで調べるにはどうしたら良いですか
ターミナルからエミュレーターを起動して詳細ログを確認してください。AVDのログやadb logcatで起動時のエラーを拾えば、何がブロックしているかが分かりやすくなります。
- それでも直らない場合の最終手段はありますか
AVDを一度削除して新規作成する、エミュレーターやシステムイメージを再インストールする、AndroidStudioのキャッシュをクリアするなどを試してください。どうしても解決しないときは実機での動作確認に切り替えるのが確実です。
まとめ


ここまで読んでくれてありがとうございます。AndroidStudioのエミュレーターが起動しない問題は、設定のズレや使っているMacのCPU種類、SDKツールの状態が絡んで起きることが多いです。安心してください、順を追えば大抵は直ります。
まずは落ち着いて原因を切り分けましょう。AndroidStudioとSDKツールを最新にしてAVDで正しいシステムイメージを選ぶのが基本です。特にAppleSiliconのMacはARM(arm64)イメージを使う必要があり、IntelのMacはHAXM(仮想化ドライバ)の確認が重要です。
ログ確認とAVDの作り直し、emulatorやadbの再起動、必要ならSDKの再インストールを順に試してください。それでもだめならエラーログをメモして相談すると解決が早いです。気楽に一つずつ進めていきましょう。
- AndroidStudioとSDKツールを最新にアップデートする。
- MacのCPUを確認しAppleSiliconならARM(arm64)イメージを選ぶ。IntelならHAXM(仮想化ドライバ)やHypervisor.frameworkの有効化を確認する。
- AVDを削除して正しいイメージとメモリ設定で新しく作り直す。
- emulatorとadbを再起動し不要なプロセスをkillしたあとコマンドラインから起動してログを見る。
- セキュリティとプライバシーでブロックされた許可がないか確認し、必要なら再起動してSDKを再インストールする。



エラーが出ると焦りやすいですが一歩ずつ確認すれば必ず動くようになります。まずはアップデートとイメージの確認から落ち着いて進めてください。
