iTunesで集めた曲を大切な人と聴くためにcdへ焼く作業で、どの設定を触れば良いのか迷っていませんか。
このガイドでは、ディスクの種類選びからプレイリスト整理、書き込み速度の最適化まで、何度も試行して得た経験を元に分かりやすくまとめています。ステップごとに画面を確認しながら進めるだけで、音飛びを防ぎ、曲順も思い通りに仕上がります。さらにメモリを節約して書き込み時間を短縮するコツも紹介しています。
ディスクと好きな飲み物を手元に置き、紹介する手順をなぞるだけで、ご自身のMacで一枚目のオリジナルCDが気持ちよく完成します。
iTunesことミュージックで曲をCDに焼く手順をまるっとガイド

最新のmacOSでも、iTunesの代わりにミュージックアプリで手軽にCDを作成できます。音楽好きな方がパソコンの前でワクワクする気持ち、そのままにサクッと曲をCDに焼いてみましょう。
- CDを用意してミュージックを起動:空のCD-Rをドライブに挿入して、ミュージックアプリを開きます。
- 新しいプレイリストを作成:サイドバーの「プレイリスト」を右クリックして「新規プレイリスト」を選び、お気に入りの曲をドラッグ&ドロップします。
- プレイリストをディスクに書き込み:プレイリストを選択して上部メニューの「ディスクを作成」をクリックし、書き込み速度やフォーマットを設定して「作成」を押します。
プレイリストを使う王道ルート

お気に入りの曲をまとめて焼きたいときは、まずプレイリストにポンポン曲を追加するのがいちばんカンタンです。
プレイリストに入れれば曲順の入れ替えもドラッグ&ドロップでスイスイできるので、本当に流したい順番どおりにCDへ書き込めます。
さらに曲の合計時間がひと目でわかるから、80分のCDにキチンと収まるかチェックしながら調整できるのがうれしいところです。
プログラマーならではのコツとして、スマートプレイリスト機能を使うとジャンルや再生回数で自動で曲が集まるので、手動で選ぶ手間がグンと減ります。
①ミュージックを開いて新規プレイリストを作成
DockやSpotlightからミュージックを起動します。メニューバーの「ファイル」→「新規」→「プレイリスト」を選んでください。サイドバー上部の「+」アイコンをクリックしても新しいプレイリストが作れます。作成された「無題のプレイリスト」をダブルクリックして、わかりやすい名前に変更しましょう。プログラマーならではの時短テクとしてcommand+Nを使うと、一気に新規プレイリストが出現して便利です。
②CDにしたい曲をドラッグしてプレイリストに追加
ミュージックアプリを開いて左側の「ライブラリ」からCDに焼きたい曲を探しましょう。
選んだ曲をクリックでつかんでから、サイドバーのプレイリスト名の上にドラッグ&ドロップしてください。
③ブランクCDをドライブに挿入
用意した白紙のCDをドライブのトレイに置きます。艶のある印刷面(ラベル面)が上を向くようにセットしてください。
トレイが自動で引き込まれるまで待ちます。反応がない場合は、ドライブ横の小さなボタンを軽く押してみてください。
④プレイリスト名を右クリックしてディスクを作成を選ぶ
書き込みたいプレイリスト名の部分をcontrolキーを押しながらクリックします。表示されたメニューから「ディスクを作成」を選んでください。空のCDがドライブにセットされていることを必ず確認しましょう。
プログラマー目線のコツとして、書き込み速度はデフォルト以下に設定すると失敗が少なくなります。
⑤オーディオCDかMP3CDかを選んでディスクを作成をクリック
ディスク形式のメニューからオーディオCDまたはMP3CDをクリックしてください。オーディオCDはほとんどのCDプレーヤーで再生でき、MP3CDはよりたくさんの曲を詰め込めるので、使うプレーヤーに合わせて選ぶと安心です。
選んだら右下の「ディスクを作成」ボタンを押すだけで、自動的に書き込みが始まります。
アルバム丸ごと焼くかんたんルート

音楽Appのライブラリからアルバムひとまとめで選択して、書き込み用のCDトレイへドラッグ&ドロップするだけで、お気に入りのアルバムをまるっとCDに焼けます。曲順やジャケット画像もそのまま反映されるので、ひと手間かけずに好きなアルバムをそのまま楽しめるのが魅力です。
プログラマー目線のちょっとしたコツとして、あらかじめフォルダ名にトラック番号を含めて整理しておくと、書き込み後に取り出したファイル名がわかりやすくなります。
①ミュージックでアルバムを表示
Dockにあるミュージックアイコンをクリックしてアプリを立ち上げます。
画面左上の「ライブラリ」から「アルバム」をクリックして所有アルバムの一覧を表示します。
②アルバム横のその他ボタンからディスクを作成を選ぶ
選びたいアルバムのタイトル右側に「…」ボタンがあるので、そこをクリックしてください。
表示されたメニューの中から「ディスクを作成」を選ぶと、CD書き込み用の画面へスムーズに移動できます。
③設定を確認してディスクを作成をクリック
ダイアログに表示された書き込み速度やディスクフォーマットをもう一度チェックしましょう。誤った設定で書き込みが始まると手戻りになるので慎重に選びます。
問題なければウィンドウ右下のディスクを作成ボタンをクリックして書き込みをスタートします。
進捗バーが表示されるので、完了まで数分待ちましょう。書き込みが終わると自動でディスクが排出されます。
CD焼きができたら楽しさ倍増!実体験で分かった応用アイデア

CDが無事焼けたら、その先の楽しみ方を広げてみましょう。お気に入り曲を活用した応用アイデアを実体験をもとにまとめました。
応用アイデア | 役立つシーン |
---|---|
ドライブミックス | お気に入り曲をCDに焼いて車でノリノリドライブを楽しむ |
スライドショーBGM | 家族旅行や誕生日写真のムービーに合わせて雰囲気を演出 |
ギフト用ミックスCD | 特別なプレイリストを作って友人や家族にプレゼント |
ラベルデザイン | CDラベル作成ソフトでオリジナルデザインを印刷して記念品に |
MP3化して持ち運び | 焼いたCDをリッピングしてスマホやポータブルプレーヤーで再生 |
これらのアイデアを試してみると、手作り感あるCDが生活のあちこちで活躍してくれます。あなたらしい楽しみ方を見つけてみてください。
ドライブ用ミックスCDを作って気分をアゲる

長時間ドライブで気分を上げたいときは、好きな曲を集めたミックスCDを用意するといいです。BPM(曲のテンポ)が近い曲を並べるとノリが切れにくく、クロスフェード機能を使えば次の曲へのつながりが自然になります。
プログラマーならではのコツとして、楽曲のコメント欄に「ドライブ用」タグを設定してスマートプレイリストで自動振り分けすると、新曲を追加するときもリスト更新が楽になります。こうすると、CDを焼く前の準備がサクサク進んで、気分アゲアゲのプレイリストがすぐ完成します。
①BPM順に曲を並べ替えてプレイリストを保存
ミュージックアプリを開いて「曲」一覧に移動し、列見出し部分を右クリックします。表示された項目からBPMを選ぶと、BPM列が追加されます。
追加されたBPM列のヘッダーをクリックすると低い順、高い順に並び替えできます。再度クリックすると順序が逆になります。
並び替えた状態で全曲を選択し、右クリックから「新規プレイリストを作成」に進みます。名前を入力して保存すれば、BPM順プレイリストの完成です。
②フェード設定をオンにしてノンストップ化
メニューバーからミュージック→環境設定を選びます。
「再生」タブを開き、曲間フェードにチェックを入れます。
スライダーを動かしてフェード秒数を好みの長さに設定します。
「OK」をクリックして環境設定を閉じれば、ノンストップ再生の下ごしらえが整います。
③手順どおりにディスクを作成
空のCD-RまたはCD-RWがドライブに入っていることを確認したら、ミュージックアプリで作成済みプレイリストをクリックします。
メニューバーの「ファイル」から「プレイリストをディスクに焼く」を選択してください。
ポップアップが表示されたら、ディスクフォーマットを「オーディオCD」に合わせ、書き込み速度を選びます。速すぎると失敗しやすいので、最大速度の半分程度がおすすめです。
設定が終わったら「焼く」をクリックして、進行状況バーが最後まで到達するまでじっと待ちましょう。
完了メッセージが出たらディスクを自動で取り出すか、ドライブの取り出しボタンを押して完了です。
家族や友だち用に同じCDを複数枚コピー

友だちや家族に同じCDを何枚かあげたいときは、一度だけディスクイメージを作っておくと便利です。ミュージックでCDを取り込んだあと、ディスクユーティリティでイメージ化すれば、元のディスクに触らずに同じ音楽を何枚でも焼けます。
オリジナルCDを傷めずにバックアップも兼ねられるうえ、手順はわずか数クリック。家族旅行の思い出CDや、みんなで共有したいプレイリストを配るときなど、何度もディスクを入れ替える手間を省けるのでとてもスマートです。
①焼き終わったプレイリストを選択
まずミュージックアプリを立ち上げたら、画面左側のサイドバーをチェックします。CD書き込みが完了したプレイリストの名前を探してクリックしてください。プレイリストを選ぶことで、どの曲を焼いたのかがすぐに確認できます。
②新しいブランクCDを挿入して再度ディスクを作成
トレイが戻ったら、新しいブランクCDをセットします。CDの表面に傷や汚れがないか軽くチェックすると安心です。
Macの光学ドライブまたは外付けドライブに空のCD-Rを静かに差し込みます。ドライブのトレイがしっかり閉じるまで優しく押し込んでください。
Musicアプリに戻り、画面右上の「ディスクを作成」ボタンをクリックします。書き込み設定を確認してから「作成」を押せば、曲がCDに焼き込まれます。
音量を均一化して聴きやすいCDに仕上げる

曲によって大きさが違うと再生中に音量をいじりがちですよね。ミュージックアプリには「音量を自動調整」する機能があるので、これを有効にするとCD全体の音量レベルがそろって聴きやすくなります。プログラマーの経験から言うと、音声ファイルのメタデータにゲイン値を埋め込む方法が手軽で確実です。各曲を解析して最適なゲインを設定すれば、CDに焼いたあとも曲間で音量差を感じにくくなります。車やHi-Fiシステムで聞くときにも、余計なボリューム調整をしなくてすむのでとても快適ですよ。
①環境設定の再生タブで音量を自動調整にチェック
「ミュージック」を起動したら、キーボードでCommand+,を押して環境設定を開き、上部の再生タブをクリックしてください。ここにある「音量を自動調整」にチェックを入れると、トラックごとの音量差がほどよく均一になり、焼いたCDを再生するときに小さすぎたり大きすぎたりするのを防げます。
②曲を読み込み直すかプレイリストを作り直す
ミュージックのライブラリで問題の曲を右クリックしライブラリから削除を選ぶ。Finder上の音源ファイルは残したままにする。
ミュージック上部のファイルメニューからライブラリに追加を選び該当ファイルを指定すると再度読み込まれる。
既存のプレイリストに不整合がある場合は古いリストを削除しファイルメニューから新規プレイリストを作成する。
再読み込みした曲をドラッグして新しいリストに並べ直すことでクリーンなプレイリストが完成する。
よくある質問

CDに曲を追加できないときは?
- CDに曲を追加できないときは?
書き込み用プレイリストを作成したあと、必ず右上の「プレイリストをディスクに書き込む」を選びます。それでもグレーアウトする場合、曲ファイルにロック属性が付いていないかチェックしてください。Finderで該当ファイルを右クリック→「情報を見る」→「ロック」が外れていると、書き込みできるようになります。
書き込み速度を調整したいときは?
- 書き込み速度を調整したいときは?
高速書き込みは便利ですが、プレイヤー互換性を考えると少し落としたほうが安定します。プレイリストをディスクに書き込む画面で「書き込み速度」を「4倍速」などに設定すると、エラーが減ります。筆者は自宅ラックのオーディオ機器で確実に再生させるため、いつも4倍速を選んでいます。
Windows機で再生できないCDができたら?
- Windows機で再生できないCDができたら?
Macのミュージックではデフォルトで「オーディオCD」を作成しますが、Windowsの古いプレイヤーだと対応しない場合があります。そんなときは「データCD」として書き込むか、曲をMP3形式に変換してからディスクを作ると安心です。MP3書き込み用にプレイリストを新たに作成し、書き込み設定で「ディスクフォーマット:MP3」を選んでみてください。
書き込みエラーが出たらどうすればいい?
ディスク書き込み中にエラーが出るとドキッとしますよね。実はいくつかチェックポイントがあるので、順番に確認してみましょう。
- 使用しているCDがミュージックに対応しているか確認する
- ディスク表面の汚れを柔らかい布で優しく拭き取る
- 一度ミュージックアプリを再起動してから再トライする
- 光学ドライブの接続や電源をチェックする
- macOSやミュージックアプリを最新バージョンにアップデートする
- 別の空きディスクやUSBドライブで書き込みを試してみる
曲がCDに収まらないときのコツは?
CDに焼くときの時間は80分程度なので、ちょっとの工夫でぴったり収められます。
- 不要な無音部分をカット:先頭や末尾にある数秒の余白をトリミングして、合計時間をぐっと節約できます。
- 曲順と長さを見直す:最長トラックを別ディスクに移すか、並べ替えて無駄な空き時間をなくしましょう。
- MP3 CDを活用:対応プレイヤーがあれば音質を保ちつつ容量を大幅に節約できるので、上手に活用してみてください。
- 複数CDに分ける:どうしても入りきらない場合はテーマ別やお気に入り曲だけで2枚に分けると、まとまりが良く楽しめます。
プログラマーならではの裏ワザとして、ターミナルでffmpegを使って無音を自動カットすると大量トラックもあっという間に調整できます。
書き込み速度は遅いほうが良いって本当?
CDを焼くとき「書き込み速度は遅いほうが良い」って話を耳にすることがあるかもしれないね。昔のドライブだと高速で焼くとエラーが増えて再生できないトラックができることがあったから、4倍速や8倍速くらいのゆっくりペースが無難だったんだ。
でも最近のドライブやメディアは精度が高くなっているから、12倍速や16倍速でも安定して焼けることがほとんど。実体験としては、オーディオCDを作るときは試しに8倍速で焼いて不具合がなければそのまま高速設定を使っている。時間を節約したいなら、ドライブの自動設定(推奨速度)を信じてみるのがおすすめだよ。
曲の順番が変わるのはなぜ?
CDに曲を入れたら、選んだ順番と違っていてドキッとするよね。
ミュージックアプリは再生リストを自動で並べ替える ソート設定 を優先しているから、元の順序が崩れちゃうんだ。
とくにスマートプレイリストや「トラック番号」でソートしていると、意図しない順番になることがあるよ。安定した並びにしたいときは、通常のプレイリストを作って曲をドラッグ&ドロップで調整すると安心だよ。
外付けドライブが認識されないときは?
外付けドライブをつないしてもFinderに現れないと困りますよね。ちょっとした設定やケーブルのチェックで意外とすぐ直ることが多いです。
- ケーブルやポートの確認:別のUSBポートやケーブルを使ってみる
- Finderの設定チェック:メニューバーの「Finder」→「設定」→「サイドバー」で外付けディスクの表示をオンにする
- ディスクユーティリティでマウント:アプリ「ディスクユーティリティ」を開いて、該当ドライブを選び「マウント」や「First Aid」で修復を試す
この3つは手軽にできるので、まず試してみてください。それでも認識しないときは、ドライブのフォーマット形式(exFATやAPFSなど)がmacOSに対応しているかどうかもチェックすると安心です。
まとめ

まずはミュージックアプリでプレイリストを作成して、CDに焼きたい曲をまとめました。
次に空のCDをトレイにセットして、プレイリストを右クリックから「プレイリストをディスクにを作成」を選びます。書き込み速度などの設定を確認したら「ディスクを作成」をクリックです。
あとは書き込みが終わるまで待つだけで、手軽にオリジナルCDが完成します。これで車でもステレオでも、お気に入りの音楽を楽しめますね!