iTunesの音楽がMacのあちこちに増え続け、容量を圧迫してしまい、フォルダを丸ごと別の場所へ移動したいけれど方法が見つからず不安になっているのではありませんか?
ここでは、オプションキーを使ったライブラリ選択、外付けディスクへの安全なコピー、そして完了後のチェックポイントなど、つまずきやすい所を実際の画面例と合わせて案内します。道順に沿うだけで音源やプレイリストを1曲も失わずに引っ越しでき、Macのストレージも一気に空きます。トラブルが起きやすい設定の落とし穴も同時に回避できるので、作業前の不安がすっと消えます。
準備するのはバックアップ用の外付けディスクと少しの時間だけです。飲み物を用意してゆったり読み進め、案内に沿ってクリックしていけば、数十分後にはすっきり整理されたライブラリで好きな曲を楽しめます。
iTunesフォルダ移動を失敗しないためのステップ

フォルダ移動前にやっておくことを全体でサクッとおさらいします。ここで挙げる手順を押さえておけば、あとで「あれ?曲が見つからない…」なんて慌てずにすみます。
- ライブラリとプレイリストをまとめてバックアップ:Time Machineや外付けHDDに丸ごとコピーしておきます。
- ライブラリの統合を実行:iTunesの「ファイル」>「ライブラリ」>「ライブラリを整理」で参照ファイルを一か所にまとめます。
- iTunesを終了してからフォルダを移動:Finderで
フォルダを新しい場所へドラッグ&ドロップします。 - シンボリックリンクを活用(任意):古い場所にリンクを張ると、iTunesがパスを見失わずにすみます。
- iTunes起動&動作確認:移動先のフォルダを指定してライブラリを読み込み、曲やアルバムアートが問題なく表示されるかチェックします。
エンジニアっぽい小ワザとして、ターミナルで所有者情報を合わせておくのがおすすめです。chown -R ユーザー名:staff 移動先パス
でパーミッションのズレを防げます。
Mac内の別ドライブへお引っ越しする場合

Mac内に増設した別ドライブへiTunesフォルダを移す方法です。大容量の音楽データをOSの入ったドライブと分けておきたいときに安心感があります。
移動先ドライブはmacOS標準のAPFSでフォーマットしておくとスムーズです。書き込み速度が速くなり、再生や管理のもたつきが軽減されます。
実体験では、移行後にシンボリックリンクを使うとiTunes側のフォルダ参照先を変えずに済むので、プレイリストやアートワークが崩れにくくなりました。
①iTunesを終了して作業前のバックアップを取る
作業を始める前にiTunesがしっかり閉じているか確認しましょう。起動中のままだとファイルがロックされてコピーできなくなることがあります。
画面左上のメニューバーにある「iTunes」をクリックして「iTunesを終了」を選びます。Dockから右クリックして「終了」でもOKです。
Finderでホームフォルダの「Music」>「iTunes」フォルダを見つけ、「iTunes_backup」など名前を変えて別の場所(外付けHDDなど)にドラッグ&ドロップします。
コマンドでコピーする場合は以下をターミナルで実行してください。
cp -R ~/Music/iTunes /Volumes/外付けHDD/iTunes_backup
コピー中は進行バーが表示されるので完了するまでMacをスリープさせないように注意してください。
②Finderでミュージックフォルダを開きiTunesフォルダを選ぶ
DockのFinderアイコンをクリックして起動してください。
メニューバーの移動からホームを選ぶか⌘+Shift+Hを押してホームフォルダを表示します。
ホームフォルダ内のミュージックフォルダをダブルクリックして開きます。
一覧にあるiTunesフォルダを一度クリックして選択状態にしてください。
③ドラッグで別ドライブへコピーを開始する
Finderで元のiTunesフォルダとコピー先ドライブを左右に並べます。元フォルダをクリックしたままOptionキーを押しながらドラッグすると、移動ではなくコピーが始まります。
作業前にコピー先ドライブの空き容量をチェックしましょう。大容量のコピーにはUSB3.0やThunderbolt接続がおすすめです。
④オプションキーを押しながらiTunesを起動し新しい場所を選ぶ
DockやアプリケーションフォルダからiTunesのアイコンをクリックする直前に、キーボードのオプションキーを押し続けます。
ライブラリ選択のダイアログが表示されたら、〈ライブラリを選択〉をクリックして、新しく移動したiTunesフォルダを参照します。
フォルダ内の
⑤再生確認ができたら旧フォルダを削除する
Finderを開き、移行前のiTunesフォルダが保存されていた場所に移動します。
フォルダを右クリックして「ゴミ箱に入れる」を選択してください。
Dockのゴミ箱アイコンを右クリックし「ゴミ箱を空にする」を選ぶと完全に削除できます。
念のためTime Machineなどでバックアップを残しておくと安全です。
外付けストレージへお引っ越しする場合

外付けHDDやSSDにiTunesフォルダをまるごと移しておくと、パソコン本体の容量をぐっと空けられます。音楽ファイルやムービーデータが大きくなってきたときでも、ストレージ不足を気にせず楽しめるのがうれしいポイントです。
手軽に持ち運べるSSDを選べば、別のMacにつないで同じライブラリを使い回すこともできます。万が一まちがってiTunesを開く順番を入れ替えても、外付けストレージを先につないでおけば読み込み先の指定ミスも防げます。
こんなときにおすすめです:ノートMacの内蔵ストレージが256GBや512GBなど小さめで、音楽やポッドキャストをたっぷり溜め込みたい場合や、仕事場と自宅で同じ音楽環境を共有したいときにピッタリです。
①外付けディスクを接続しMacで初期化フォーマットを確認
まずは外付けディスクをMacに接続します。USB-CケーブルやThunderboltケーブルを使ってポートにしっかり差し込みましょう。
次に、アプリケーションフォルダのユーティリティ内にあるディスクユーティリティを起動してください。Spotlight(⌘+スペース)から「ディスクユーティリティ」と入力して呼び出すと楽です。
- サイドバーで接続した外付けディスクをクリック
- ウィンドウ上部に表示されるフォーマット欄で現在の形式を確認
- 「APFS」または「Mac OS拡張(ジャーナリング)」以外なら消去で再フォーマット可能
②iTunesを終了してフォルダを外付けへコピー
まずは
AirDropやネットワークドライブではなく、USBやThunderbolt接続の外付けHDD/SSDをMacに差し込み、Finderで認識されていることをチェックします。
Finderでホームフォルダ→ミュージック→iTunesフォルダを開き、外付けドライブ上にドラッグ&ドロップして丸ごとコピーします。
外付けドライブ側のiTunesフォルダ内に「iTunes Library.itl」や「Music」フォルダが揃っているか確認しましょう。
コピー中はMacのスリープをオフにしておくと中断トラブルを防げます。
③オプションキーを押しながらiTunesを開きフォルダを指定
DockやアプリケーションフォルダにあるiTunesアイコンをOptionキーを押したままクリックしてください。するとライブラリ選択画面が表示されます。
「既存のライブラリを選択」をクリックし、先ほど移動したiTunes Mediaフォルダを選んで「開く」をクリックします。
Optionキーを放すタイミングがズレると標準のライブラリが開くので、必ず起動前から押し続けるようにしてください。
④楽曲が再生できるかチェック
ミュージックアプリを起動して、移動先のライブラリに入れた曲をダブルクリックで再生します。
曲がスムーズに流れれば移行は完了です。再生が始まらない場合は、参照先のパスがずれている可能性があります。
再生エラーが出たときは、ミュージックアプリのメニューから「ファイルをライブラリに追加」を選んで該当フォルダを再指定するとリンクが修正できます。
⑤外付けディスクを取り外す前にiTunesを終了
画面左上のアップルメニューから「iTunes>終了」を選ぶか、アプリが選択中の状態で⌘+Q
を押してiTunesを閉じます。
macOS Catalina以降は「ミュージック」アプリがiTunesの役割を担っているので、同じ手順で終了してください。
新しいMacへまるごと移す場合

新しいMacへまるごと移す方法は、TimeMachineや外付けHDDでiTunesフォルダをまるごとコピー&ペーストして一気に引っ越すスタイルです。このやり方なら楽曲ファイルだけでなくプレイリストや再生回数、アルバムアートなどもきれいに引き継がれます。手動でひとつずつ設定しなおす手間がなくなるので、普段からたくさん曲を管理している人にぴったりですよ。ライブラリの容量が大きいときは、あらかじめ外付けHDDの空き容量をチェックしておきましょう。
①古いMacでiTunesフォルダを外付けディスクにコピー
外付けディスクをMacに接続してFinderのサイドバーから選択します。情報を見る(⌘+I)でフォーマットがAPFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)になっているか確認してください。
Finderでホームフォルダ→「ミュージック」フォルダを開き、「iTunes」フォルダを外付けディスクへドラッグ&ドロップします。全データが移動するまで待機してください。
コピー中はMacがスリープしないようにシステム環境設定→省エネルギーで「コンピュータのスリープを自動で解除」をオンにしてください。
②新しいMacで外付けディスクを開きフォルダをコピー
ThunderboltケーブルやUSBケーブルで外付けディスクをMacに接続します。Finderのサイドバーにディスク名が出るまで数秒待ちましょう。
Finderで外付けディスクを開き、iTunes(またはMusicフォルダをドラッグ&ドロップでホームフォルダの「ミュージック」フォルダにコピーします。進捗バーが表示されるので完了まで待ちましょう。
③オプションキーを押しながらiTunesを起動しフォルダを指定
アプリケーションフォルダのiTunesをOptionキーを押しながらクリックします。
小窓が出たら「ライブラリを選択」を選びます。
Finder画面が開くので、あらかじめ用意した新しいiTunesフォルダを選び「開く」をクリックします。
Optionキーを離すタイミングは起動直後まで。この操作でライブラリが切り替わるので、別名でバックアップを作っておくと安心です。
④プレイリストやアートワークが残っているか確認
ミュージックアプリを開いてサイドバーのプレイリスト一覧を覗いてみましょう。移動前に作ったリストが揃っているか見てください。
続いてアルバムカバーや曲のアイコンをチェックします。灰色のデフォルトアイコンに戻っていないかしっかり確かめてください。
- 左上の「プレイリスト」をクリックしてリスト名と曲数を確認する
- 「アルバム」ビューに切り替えてカバー画像が表示されるか確認する
- もし抜けがあれば移行先のフォルダをドラッグ&ドロップで再読み込みする
⑤問題なければ古いMacのフォルダを整理
引っ越しがうまくいったら、古いMacのiTunesフォルダを片付けてディスク容量をスッキリさせましょう。放置すると容量を無駄遣いしたり、Spotlightに残ってうるさく表示されたりします。
Finderを開き、サイドバーの「ミュージック」→「iTunes」フォルダを確認します。
新しいMacにファイルが全部移動できているか再チェックしてから、外付けHDDやクラウドにコピーしてください。
FinderでiTunesフォルダを右クリックし、「ゴミ箱に入れる」を選びます。
Dockのゴミ箱を長押しして「ゴミ箱を空にする」をクリックし、完全にファイルを削除します。
一度空にしたゴミ箱は戻せません。大切なデータがないか最後にもう一度確認しましょう。
iTunesフォルダ移動で広がる楽しみ方

iTunesフォルダを移動すると音楽ライブラリが軽くなるだけじゃなく、こんな楽しみ方も広がりますよ。外付けドライブに入れてカフェでお気に入りのBGMを流したり、別のMacとライブラリをスムーズに共有したり、空き容量が心配なときはサクッと別の場所にお引っ越しして快適さをキープしたり。音楽ライフがもっと自由でワクワクするはずです。
活用例 | 便利ポイント |
---|---|
外付けドライブで持ち歩く | 好きなカフェや友人宅でもすぐに再生できる |
Homeネットワークで共有 | 家族のMacやWindowsともライブラリを同じ状態で楽しめる |
容量不足対策でスッキリ | システムドライブの空き容量を確保して動作が軽快に |
バックアップ用に使う | Time Machineと組み合わせて大切な音楽データをお守り |
ストレージを節約してMacを軽やかに保つ

iTunesフォルダを移す前にストレージを節約すると、読み書きが速くなって移動中のつまずきを減らせます。Spotlight検索で大容量ファイルを見つけたり、macOSのストレージ管理で自動削除を有効にしたり、不要なバックアップやキャッシュをクリーンアップするといった方法が効果的です。プログラマー視点ではターミナルのduコマンドでフォルダサイズをざっくり把握して、node_modulesなど容量を食うフォルダを外付けドライブへオフロードするのもおすすめです。
設定で自動ダウンロードをオフにする
iTunes(ミュージック)を新しいフォルダへ引っ越す前に、自動ダウンロードをオフにしておくと移行後に余計なファイルが増えず快適に整理できます。
DockやSpotlightからミュージックアプリを起動します。
メニューバーの「ミュージック」>「設定」を選びます。
設定画面の「ダウンロード」タブをクリックします。
「ミュージック」「Podcast」「オーディオブック」の各項目からチェックを外し、「OK」をクリックします。
大容量アルバムを外付けに保存してリンクする
Finderで外付けドライブを選び、ディスクユーティリティを開いてAPFSまたはMac OS 拡張(ジャーナリング)でフォーマットしてください。
Musicを完全に終了し、Finderでホームフォルダ>ミュージック>Musicを表示します。
Musicフォルダ内の大きいアルバムフォルダだけを外付けドライブへドラッグ&ドロップでコピーします。
Optionキーを押しながらMusicを起動し、「既存のライブラリを選択」で外付けのMusicフォルダ内に移動したアルバムを含むライブラリを指定します。
外付けのアルバム再生が正常なことを確認したら、元のMusicフォルダからコピーしたアルバムを削除してディスク容量を節約します。
外付けドライブを外すとMusicが参照できなくなるので、作業後は必ずイジェクトしてください。
定期的に「ダウンロード済みのみ」を整理する
Musicアプリを開き、左サイドバーからダウンロード済みをクリックします。オフラインで保存した曲だけが一覧表示されます。
整理したい曲やアルバムを選択し、右クリックから「ダウンロードを削除」を選びます。リストからは消えませんが、ローカルの容量をすっきり減らせます。
定期的に整理しておけば、ストレージ残量を気にせず音楽を楽しめます。
複数ライブラリを作って目的別に切り替える

複数のiTunesライブラリを作ると、ジャンルや使い方ごとにデータをスッキリ分けられます。たとえば「集中用プレイリスト」「週末のパーティ用」「子ども向けソング」など自由にライブラリを切り替えられるので、再生したい音楽をすばやく見つけられます。
- 読み込みが速くなる:扱うファイル数を絞ることでiTunesの立ち上がりやライブラリ更新が軽快になります。
- 整理がラク:用途ごとにまとめるから、プレイリスト管理やタグ付けがシンプルになります。
- ミス操作を防止:仕事用にアップした曲がプライベートに混ざる心配が減ります。
ライブラリの切り替えは、optionキーを押しながらiTunesを起動し、リストから選ぶだけ。ライブラリごとに別フォルダを指定しておくと、ファイルの置き場所も混ざらずに安心です。
オプションキー+クリックで新規ライブラリを作成
Optionキーを押しながらDockのミュージック(旧iTunes)アイコンをクリックするとライブラリ選択画面が開きます。
「新規ライブラリを作成」をクリックし、保存先フォルダと分かりやすい名前を入力して「保存」を押します。
完了すると選んだ場所に新しいライブラリファイルが生成され、そのまま別ライブラリを使えるようになります。
ジャンルごとにフォルダを分けて管理する
DockやデスクトップのFinderアイコンをクリックしてミュージックフォルダを開いてください。
右クリックもしくはメニューバーの「新規フォルダ」で、〈ロックンロール〉〈クラシック〉〈ジャズ〉などジャンル名を付けたフォルダを作りましょう。
Finderの表示オプションで「ジャンル」を表示させて、同じジャンルの曲を選択し、新しく作ったフォルダへドラッグ&ドロップしてください。
ジャンルタグが未設定の曲もあるので、その場合はアーティスト名でフォルダ分けするとあとで見つけやすくなります。
起動時に好きなライブラリを選んで楽しむ
起動中のミュージックアプリは必ず「ミュージック」>「ミュージックを終了」で閉じてください。
Dockの「ミュージック」をOptionキーを押したままクリックすると、ライブラリ選択画面が現れます。
表示されたリストから移動先のライブラリを選び、「開く」を押すとそのまま切り替えられます。
家族共有ドライブでプレイリストをシェアする

家族共有ドライブを使うと、あなたが作ったプレイリストをメンバー全員が手軽に楽しめます。iCloud Driveのファミリー共有で「Family Playlists」フォルダを作成しておけば、そこにプレイリストファイル(拡張子.m3uや.xml)をポンと保存するだけでOKです。
保存したプレイリストは各自のMacのミュージックアプリで「ファイル>ライブラリに追加」から取り込めます。メールで送り合う手間も不要になり、新たに追加した曲や順番の変更も全員で即シェアできるので、家族みんなの音楽ライフがもっと楽しくなります。
共有ドライブにiTunesフォルダを置く
Finderのサイドバーで共有ドライブ(NASや外付けSSDなど)を選んでマウントします。
マウントした先に、新規フォルダを作成して「iTunes」などわかりやすい名前を付けます。
現在のMac内の
ファイル数が多い場合は時間がかかるので、途中で操作をやめずにコピー完了を待ってください。
コピー中にFinderを閉じたり、ネットワーク接続を切断したりするとデータが壊れる可能性があります。
各ユーザーが同じフォルダを選ぶ
FinderでMacintosh HD直下に移動用フォルダを作ります。たとえば「MusicShared」という名前で作成すると後から判別しやすくなります。
フォルダを右クリックして「情報を見る」を選びます。共有とアクセス権で「everyone」を「読み/書き」に変更すると、別ユーザーからも編集できます。
各アカウントでiTunesを開き、メニューバーの「ミュージック」→「環境設定」→「詳細」で「ライブラリの場所を変更」を選択し、先ほど作った共有フォルダを指定します。
フォルダを作成後にアクセス権の反映までに数秒かかる場合がありますので、設定後に再起動してからiTunesを立ち上げてください。
プレイリストを更新するとすぐ同期される
iCloudミュージックライブラリをオンにしていると、Macでプレイリストを編集した瞬間にクラウドへ反映され、ほかのデバイスにもすぐ同期されます。
同期させたいプレイリストを選択し、曲の追加や削除を行います。
編集後にウインドウ右上の「同期」アイコンを押して変更内容を確定します。
プレイリスト名の横にグレーの雲アイコンが回転していればアップロード中、チェックマークで完了です。
iPhoneやiPadのミュージックアプリを開き、プレイリストが最新になっているか確認します。
よくある質問

iTunesフォルダを移動したらライブラリが開けなくなりました。どうしたらいい?
- iTunesフォルダを移動したらライブラリが開けなくなりました。どうしたらいい?
-
ライブラリが見つからないときは、移動先のフォルダ内にある「iTunes Library.itl」をoptionキーを押しながらiTunesを起動して、表示されるダイアログで新しい場所を指定してください。これでiTunesが正しいライブラリファイルを読み込むようになります。
外付けドライブに移した音楽が再生できなくなりますか?
- 外付けドライブに移した音楽が再生できなくなりますか?
-
外付けドライブの接続が切れると参照が切れて再生できません。安定した接続を保つには、USBハブを経由せず直接Macにつなぐか、Thunderbolt接続を使うと安心です。プログラマー視点では、ドライブをマウントするポイントを固定しておくと絶対パスの切り替えが少なく済みます。
移動後のバックアップはどう残せばいいですか?
- 移動後のバックアップはどう残せばいいですか?
-
Time Machineを利用する場合は、外付けドライブをバックアップ対象に追加してください。さらに、プログラマーの視点からは、rsyncコマンドで増分バックアップを取ると効率的です。以下のコマンド例を参考にして、定期的にミラーリングしておくと安心です。
rsync -av --delete /Volumes/音楽ドライブ/iTunes/ /バックアップ先/iTunes_backup/
コピーではなく移動にしたいけど大丈夫?
iTunesフォルダをコピーではなく移動したいとき、本当に大丈夫か不安になりますよね。ディスク容量を無駄にせず、ライブラリをひとまとめにしたいときには、移動のほうがすっきりします。
移動すると元のフォルダは残らないぶん、重複ファイルが増えずに済みます。ただし、作業中にMusicアプリが開いていると参照先が切り替わらずエラーになることがあります。必ずアプリを終了してからFinderで移動し、移行完了を確認してからゴミ箱を空にすると安心です。
特に内蔵ストレージの空きが限られている場合や、外付けドライブにiTunesフォルダをまとめたいときは、移動一択で進めると管理しやすくなります。実際のところ、プログラマー視点だと参照パスが一本化されるのが何より便利です。
アルバムアートが消えたときはどうする?
移動後にアルバムアートがスッキリ消えてしまうと「えっ⁉︎」と焦りますよね。でも安心してください。ちゃんと元に戻す方法が2つあります。
まずはミュージックアプリの自動取得機能を活用する方法です。環境設定の「アートワークを自動で入手」をオンにすると、消えたジャケットをオンラインからサクッと再取得できます。手間いらずなので、まず最初に試してみるといいですよ。
もうひとつは手動リセットです。音楽フォルダに元のジャケット画像を戻し、アプリで曲を選んで「アルバムアートを取得」コマンドを実行すればOKです。プログラマー的にはAppleScriptやシェルスクリプトで一括処理するのも面白いので、慣れてきたら挑戦してみてください。
iTunesとミュージックAppどちらで設定する?
音楽フォルダの保存先を変えるときは、普段使っているアプリで設定するのがいちばん迷わず進められます。
最新のmacOSを使っていればミュージックAppが標準です。プレイリストやライブラリの連携もスムーズなので、ここでフォルダパスを指定すると直感的に操作できます。一方、まだ古いmacOSでiTunesを残している場合は、そちらの「設定」画面から同じくフォルダパスを変えられます。
ポイントは自分がいつも起動して音楽を聴いているほうで変更することです。そうすれば実際の音楽ファイルとアプリの認識にズレが出ず、あとから慌てずに済みます。
Windowsとの共有はできる?
Macで整理したiTunesフォルダをWindowsからも使いたいときは、外付けドライブをexFATでフォーマットする方法か、自宅のNASにSMB共有を設定する方法が役立ちます。
exFATならMacもWindowsもドライブをそのまま読み書きできるので、USBケーブル一本で手軽にアクセスできます。一方SMB共有はLAN経由でフォルダをまるごとネットワークに公開できるので、複数台のWindows端末をスムーズに接続したいときにおすすめです。
TimeMachineでバックアップできる?
TimeMachineはMacの大事なデータを丸ごと保存してくれる心強いお友達みたいな機能です。iTunesフォルダも対象に含めておけば、音楽データやプレイリストの履歴をまるごとさかのぼって取り出せます。
メリットは、電源をつないでおくだけで自動でバックアップが進む手軽さと、誤って上書きしてしまったファイルを古い状態に復元できる安心感です。ただし、バックアップ中にiTunesが動いていると最新の保存が間に合わないことがあるので、作業前にはいったんiTunesを終了しておきましょう。
こんな人にぴったりです:大切な音源をこまめに保護しておきたい人や、移動前後のデータをいつでも照らし合わせながら確認したい人。TimeMachineがあれば、いざというときも心配いりません。
まとめ

以上のステップを順に行えば、自分のMac上でMusic.app(旧iTunes)のフォルダをまるごと移動しつつ、ライブラリのリンク先もしっかり切り替えられます。具体的にはMusic.appを終了→バックアップ→ライブラリの保存場所を新しいフォルダに指定→実際にフォルダを移動し→Optionキーを押しながらMusic.app起動→新しい場所を選ぶ、という流れです。
これで余分なデータが散らばる心配もなくなり、音楽ファイルの管理がグンとラクになります。整理されたライブラリでお気に入りの曲を気持ちよく楽しみつつ、次はTimeMachineなどで定期的なバックアップにもチャレンジしてみてください。