iTunesでうまくバックアップを取ったはずなのに復元できずヒヤリとした経験はありませんか?
このガイドでは、失敗しにくい設定のコツから暗号化パスワードを忘れない裏ワザ、さらに外付けドライブへ移動してMacの容量を空ける応用まで、実体験を交えた手順を順番にご案内します。読み終えるころには、最新のMacとiPhoneを使って数分で安全な保存が完了し、写真や連絡先を失う不安がすっと消えます。
それでは準備を整え、次のセクションで大切なデータを守る第一歩を踏み出しましょう。ゆったりとコーヒーを用意しながら、一緒に進めてみませんか。
実体験からわかったiTunesバックアップの手順をぜんぶ紹介

iTunes(あるいはmacOS Catalina以上ではFinder)でiPhoneをバックアップすると、連絡先、写真、設定などが丸ごと保存されるため、万が一デバイスにトラブルがあっても安心できるよ。実体験から言うと、大きく分けて次の3つの方法がある。
- USB接続バックアップ:ケーブルで直結して一番迷わない方法
- 暗号化バックアップ:パスワードをかけてパスワード情報やヘルスケアデータも守る
- Wi-Fiバックアップ:ケーブル不要で寝ている間に自動実行
エンジニアからのワンポイント:バックアップファイルはデフォルトで~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/に保存されるので、外付けSSDへシンボリックリンクを張るとディスク容量を節約できるよ。
実際には、iTunes(Finder)を起動してサイドバーでiPhoneを選び、今すぐバックアップをクリックするだけで手軽に始められるので、まずは有線バックアップを試してみてほしい。
Finder(iTunes)で暗号化バックアップを作る

パスワードやWi-Fi設定、ヘルスケアデータなどがそのまま残せる暗号化バックアップは、初回にパスワードを設定するだけでOKです。macOS Catalina以降はFinderで、10.14 Mojave以前はiTunesで操作できるので、お使いのOSに合わせてスムーズに進められます。暗号化しておくと次回以降のデータ移行や復元がぐっとラクになるので、ぜひ活用してみてください。
①LightningまたはUSB-CケーブルでiPhoneをMacにさす
iPhone付属のLightningケーブルまたは対応するUSB-Cケーブルを用意して、ケーブル片方をiPhoneの充電ポートにゆっくり差し込んでください。反対側はMacのUSBポート(Thunderbolt/USB-Cポート)にスムーズに挿し込みます。
接続後にiPhone画面へ「このコンピュータを信頼しますか?」のメッセージが出たら信頼をタップし、ロック解除パスコードを入力して承認します。
②MacのFinderサイドバーからiPhoneをクリック
Finderのサイドバーに接続中のiPhone名が表示されます。自分のiPhone名をクリックすると、バックアップや同期などの管理画面に切り替わります。
もしiPhoneが見当たらない場合は、USBケーブルをしっかり差し直してからiPhoneの画面に出る「信頼」をタップしてみてください。これで必ずFinderに現れます。
③一般タブで“iPhoneバックアップを暗号化”にチェック
iTunesの上部にあるデバイスアイコンをクリックしてデバイス画面を表示し、一般タブを開きます。
バックアップの設定欄にある“iPhoneバックアップを暗号化”にチェックを入れると、パスワード入力ダイアログが表示されます。
任意のパスワードを入力し、確認のため同じものをもう一度入力してください。
完了後は必ずパスワードを忘れないよう安全な場所にメモしておきましょう。
④好きなパスワードを入力して“パスワードを設定”をクリック
「パスワード」と「パスワードを確認」の欄に、好きな文字列を同じ内容で入力します。大文字・小文字・数字・記号を組み合わせるとさらに安全度が高まります。
入力が完了したら「パスワードを設定」をクリックします。
設定したパスワードを忘れるとバックアップを復元できなくなるので、必ず安全な場所に控えておきましょう。
⑤“今すぐバックアップ”を選んで完了まで待つ
“今すぐバックアップ”ボタンをクリックします。完了まで数分かかる場合があるので、そのままMacを触らずに待ちます。
作業中は他の大きなアプリを閉じておくと、処理がスムーズに進みます。
事前にMacの空き容量を確認してください。容量不足だと途中で止まることがあります。
Finder(iTunes)で通常バックアップを作る

Finder(macOS Catalina以降)やiTunes(それ以前)を使った通常バックアップは、画面上の操作だけでiPhone内のデータを丸ごと守れる方法です。デバイスをケーブルでつなぐかWi-Fi同期を有効にすると、バックアップ先のフォルダを選んで「今すぐバックアップ」をクリックするだけで設定や写真、アプリデータなどがそっくり保存されます。
特にバックアップを暗号化しておくと、パスワードやヘルスケアの情報までしっかり残せるので、OSアップデート前や長期保存にぴったりです。日々の大事なデータを手軽に保護したい方におすすめの方法です。
①iPhoneをケーブルでMacにつなぐ
Lightningケーブル(またはUSB-Cケーブル)をiPhoneのポートに差し込み、もう一方をMacの対応ポートに接続します。ケーブルは純正品かMFi認証済みのものを使うと安心です。初回接続時はiPhone画面に「このデバイスを信頼しますか?」と表示されるのでパスコードを入力して信頼を選びます。
注意:ケーブルが古くなると通信が不安定になることがあるので、接続不良を感じたらケーブルの劣化をチェックしましょう。
②FinderサイドバーのiPhoneアイコンをクリック
Finderを開いたらサイドバーにあるiPhoneアイコンを探してクリックしてください。MacとiPhoneをUSBケーブルでつないだあと、表示されるまで少し待つといいですよ。
iPhoneがサイドバーに見当たらないときはケーブルを抜き差ししてからiPhone側で「このコンピュータを信頼」をタップしてみてください。
③一般タブで“すべてのデータをこのMacにバックアップ”を選ぶ
Finderの画面上部にある一般タブをクリックします。バックアップ欄にある“このMacにすべてのデータをバックアップ”を選ぶと、写真やメッセージ、アプリデータまで丸ごと保存できます。
④“今すぐバックアップ”を押して終了までまつ
“今すぐバックアップ”を押すと、Finder(またはiTunes)がiPhoneの全データをMacにコピーし始めます。画面下部に進行バーが出るのでケーブルを外さずにそのまま待ちましょう。完了までの時間はデータ量によって変わりますが、焦らずゆったり気長に待つのがコツです。
バックアップ作業中はiPhoneを使わないこと。途中でケーブルを抜くとデータが壊れることがあるので注意してください。
ケーブルいらずのWi-FiバックアップをONにする

Wi-FiバックアップをONにするとケーブル不要でデータを自動保存できて、毎日の同期がぐっとラクになります。MacとiPhoneが同じネットワーク上にあって、iPhoneが充電中&スリープ中ならバックアップが勝手に走るので「またケーブル忘れた!」なんてイライラから解放されます。
初回は一度だけiPhoneをUSBケーブルでMacに接続して、iTunes(またはFinder)の「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」にチェックを入れれば準備完了です。次からは充電ステーションに置くだけでOKなので、ついバックアップを忘れがちな人にもおすすめです。
①iPhoneを一度ケーブルでMacに接続する
LightningケーブルもしくはUSB-CケーブルをMacのポートにしっかり差し込みます。Apple認証済みケーブルを使うと接続トラブルが減ります。
接続後はiPhoneのロックを解除しておきます。画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と出たら信頼をタップしてください。
②Finderで“Wi-Fi経由でこのiPhoneを表示”にチェック
MacとiPhoneが同じWi-Fiネットワークにつながっていることを確認したあと、Finderサイドバーの「場所」にある接続済みのiPhoneをクリックします。画面右上のオプションからWi-Fi経由でこのiPhoneを表示にチェックを入れてください。
iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか?」の確認が出たら、忘れずに信頼をタップしてください。
③“同期”を押して設定を保存
iTunes画面右下の同期ボタンをクリックします。プログレスバーが最後まで動き終えるまで、そのまま待ちましょう。
バーが消えたら同期完了の合図です。完了前にケーブルを抜くとデータが壊れることがあるので要注意です。
同期中はMacが自動でスリープしないよう、システム環境設定で「スリープしない」を選んでおくと安心です
④ケーブルを抜いて“今すぐバックアップ”をクリック
iPhoneをMacからゆっくり取り外してください。そのままiTunesの画面で「今すぐバックアップ」をクリックします。ワイヤレスでの接続が自動で維持されるので、ケーブルを抜いても安心してバックアップできます。
iTunesバックアップができたら広がるワザいろいろ

iTunesでバックアップを取ったら、ただの「復元用データ」以上に活用できます。新しい端末への引っ越しはもちろん、写真やメッセージだけをさくっと取り出したり、ベータ版から元の環境に戻したりと、日々のスマホライフがもっとラクになります。
ワザ | こんなときに | お役立ちポイント |
---|---|---|
まるごと機種変更 | 新しいiPhoneを使い始めるとき | アプリも設定も一気に引き継げて時間短縮 |
データ部分復元 | 写真だけ取り出したいとき | トータル復元せずに必要なファイルだけゲット |
ベータOSの切り戻し | テスト中のiOSで不具合が起きたとき | 元の安定版に戻して安心して使える |
過去状態のアーカイブ | 数年前のデータを残しておきたいとき | 古いバックアップフォルダを別保存でいつでも確認 |
新しいiPhoneへまるごと引っ越し

新しいiPhoneへまるごと引っ越しすると、今まで使っていたホーム画面の配置もアプリのログイン情報も、まるごとそっくりそのまま移せます。
「クイックスタート」と呼ばれる機能を使うと、旧iPhoneと新iPhoneを近づけるだけでデータ転送がスタートします。iOSの設定や写真、メッセージ、ヘルスケア情報までしっかり引き継げるので、初期設定の手間がぐっと減ります。特にアプリの再設定が面倒なときや、大量の写真を移したいときにおすすめです。
ワイヤレス転送でも便利ですが、時間を短くしたいときはライトニングケーブルやUSB-Cケーブルを使った有線接続がおすすめです。安定して速く移せるので、ストレスなしでお引っ越し完了を実感できます。
MacのFinderで“バックアップを復元”を選ぶ
LightningケーブルでiPhoneをMacに接続したらFinderを立ち上げます。
サイドバーの「場所」に表示されたデバイス名をクリックして概要画面を表示します。
バックアップ項目の中にある「バックアップを復元…」ボタンを押してください。
表示されたバックアップ一覧から復元したいデータを選んで「続ける」をクリックすると開始します。
移行先iPhoneをリカバリーモードで接続
移行先となるiPhoneとMacをLightningケーブルでつなぎます。ケーブルは純正かMFi認証品を使うと安定します。
FaceID搭載機種では音量を上げるボタンをすばやく押し、下げるボタンを押したままにして、サイドボタンを長押しします。ホームボタン搭載機種ではホームボタンとサイドボタン(または上部の電源ボタン)を同時に長押しします。
画面に「コンピュータに接続」と表示されたら成功です。Mac側のFinderまたはiTunesに復元用のポップアップが出ているか確認しましょう。
復元完了後に初回設定を済ませる
復元が終わると「設定」アプリが自動で開きます。画面上部のApple IDをタップして、メールアドレスとパスワードを入力してください。二段階認証が求められたら、手元にある他のデバイスで届くコードを入力しましょう。
Apple ID登録後に「Face IDを設定」画面が表示されます。画面の案内に合わせて顔をゆっくり動かし、登録が終わったら好みのパスコードを作成してください。
Siriの声や言語設定を選んでから、位置情報や分析データの共有可否を決めます。必要に応じてApple PayやiCloud キーチェーンも設定すると、新しいiPhoneで快適に使い始められます。
バックアップ保存先を外付けドライブに移す

Macの内部ストレージがiTunesバックアップでいっぱいになってくると焦りますよね。そんなときはバックアップ保存先を外付けドライブに移すと安心感がアップします。
外付けドライブなら大容量のバックアップでも気兼ねなく保管できて、SSDの空き容量をしっかり確保できます。バックアップデータを持ち歩いたり、別のMacで共有したりするのもラクになります。
シンボリックリンクを使ってiTunesのバックアップフォルダを外付けドライブに結びつける方法なら、特別なアプリは不要でターミナル操作だけで完了します。プログラマーらしいシンプルな手順で安定運用できるのが魅力です。
ターミナルで現在のBackupsフォルダを探す
DockやLaunchpadからターミナルアプリを起動してください。隠しライブラリフォルダへ移動するために必要な第一歩です。
以下のコマンドをコピー&ペーストして実行してください。ライブラリが隠れていても問題ありません。
cd ~/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup
移動後に中身を一覧表示するには、さらに以下を実行します。
ls -l
ドラッグで外付けドライブへBackupsフォルダを丸ごとコピー
外付けドライブをMacに接続してFinderに表示されることを確かめます。
Finderのメニューから「移動」→「フォルダへ移動…」を選びます。
~/Library/Application Support/MobileSync/Backup
を入力してEnterキーを押します。
表示されたBackupフォルダを外付けドライブのウインドウへドラッグ&ドロップします。
コピー完了後、外付けドライブ内で常に最新のバックアップがそろっているかチェックします。
大容量コピー中はFinderが反応しづらく見えることがありますが、進行状況バーが動くまで静かに待ちましょう。
ln -sコマンドで新しい場所へシンボリックリンクを作る
シンボリックリンクを新しいフォルダに置き換えるときは、まずターミナルを開いて移動元と移動先の絶対パスを確認します。
つぎに、ln -s
を使ってリンクを作成します。ここでは例として「~/OldFolder/Target.txt」を新しいディレクトリ「~/NewFolder/」にリンクする流れを示します。
ln -s ~/OldFolder/Target.txt ~/NewFolder/Target.txt
移動先に同名ファイルがあると失敗します。あらかじめ消すか別名をつけてから実行してください。
Finderで“今すぐバックアップ”を試し動作をチェック
iPhoneをUSBケーブルでMacに接続してFinderを開きます。サイドバーに表示されたデバイス名をクリックし、バックアップ欄の“今すぐバックアップ”ボタンを押します。進捗バーが動き始めれば正常にバックアップ処理が行われています。
処理が完了すると最終バックアップ日時が更新されるので、正しく動作したことを確認してみましょう。
iPhoneがFinderに認識されない場合は別のUSBポートやケーブルを試してみてください。
Automatorでワンクリックバックアップ

Automatorを使えば、難しい操作を覚えなくてもワンクリックでiPhoneバックアップが実行できます。はじめにワークフローを作成すれば、以降はAutomatorを開いてボタンを押すだけ。時間があるときにまとめてバックアップしたい人や、定期的にコマンドを実行するのが面倒な人にぴったりの方法です。
プログラマーらしい視点から見ると、Automatorはスクリプトを組み込めるので、バックアップ先フォルダの自動作成や古いバックアップの整理も一緒にやってくれます。手間を減らしつつ安全にデータを守りたい人には心強い相棒になってくれます。
Automatorを開いて“アプリケーション”を新規作成
DockのFinderアイコンをクリックしてFinderをアクティブにし、上部メニューから「移動」→「アプリケーション」と進みます。「Automator」をダブルクリックして起動してください。起動後、ようこそ画面で「新規書類」をクリックし、ワークフローの種類からアプリケーションを選んで「選択」を押します。
“シェルスクリプトを実行”アクションにバックアップコマンドを入力
シェルスクリプトを実行アクションに切り替えたら、以下のようにバックアップ用コマンドを入力します。
#!/bin/bash DATE=$(date +%Y%m%d_%H%M%S) DEST=”$HOME/Backups/iPhone_$DATE” mkdir -p “$DEST” /usr/bin/rsync -aE –delete “$HOME/Library/Application Support/MobileSync/Backup/” “$DEST/” echo “バックアップ完了:” “$DEST”バックアップ先のフォルダ名は自由に変更できます。外付けドライブを使う場合はマウント名を正しく指定しましょう。
アプリをDockに置いてダブルクリックで実行
デスクトップ下のFinderアイコンをクリックして「アプリケーション」フォルダを開きます。iTunesアプリが並んでいるので、アイコンを確認してください。
iTunesアイコンをクリックしたままDockへドラッグします。好きな位置まで移動したらマウスを放して、Dockに常駐させましょう。
Dockに追加したiTunesアイコンをダブルクリックすると、いつでもすばやくiTunesが起動します。定期バックアップが楽になりますよ。
よくある質問

MacのFinderやiTunesでiPhoneが認識されないときはどうすればいいですか?
- MacのFinderやiTunesでiPhoneが認識されないときはどうすればいいですか?
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ケーブル接続とiPhoneの画面解除を確認してください。充電専用ケーブルの場合、通信できないことがありますので、純正またはMFi認証のケーブルを使いましょう。iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか?」のダイアログを見逃しているケースもあるので、画面をしっかり確認するとスムーズにつながります。
バックアップ中に途中で止まってしまったらどうしたらいいですか?
- バックアップ中に途中で止まってしまったらどうしたらいいですか?
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ほかのアプリやFinderを閉じてみましょう。特に動画編集ソフトや重いファイル転送アプリはリソースを占有しやすくて、バックアップが途中で止まる原因になります。それでも止まる場合はMacとiPhoneを再起動して、再度試してみると解決できることが多いです。
暗号化バックアップと通常バックアップはどちらを選べばいいですか?
- 暗号化バックアップと通常バックアップはどちらを選べばいいですか?
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パスワード付きで保護したい場合は暗号化バックアップを選ぶと安心です。ヘルスケアデータやパスワード情報も丸ごと保存できるので、復元後の手間が減ります。ただしパスワードを忘れると復元できなくなるので、必ずメモして大切に管理してください。
バックアップが途中で止まるときはどうしたらいい?
- バックアップが途中で止まるときはどうしたらいい?
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まずはケーブルの接触を確かめましょう。
USBポートを別の場所に差し替えるだけでスムーズになることがあります。
次にMacのディスク容量をチェックしてみてください。空き容量が足りないと途中で止まりやすいですよ。
それでも直らないときは端末とMacを再起動してから再トライしてみてください。空のフォルダを指定してバックアップを取り直すと不要な古いデータが邪魔しなくなります。
それでも改善しない場合はFinderまたはiTunesを最新バージョンに更新し「このコンピュータを信頼」と端末に表示されたポップアップを承認してからもう一度試してみてください。
暗号化パスワードを忘れたら復元できない?
暗号化バックアップはiPhoneの写真や連絡先などすべてをしっかり守ってくれます。ただしパスワードを忘れると、暗号化されたバックアップデータは開かれません。Appleの仕組みとしてパスワードを知らないと復元できないため、大切なデータが取り出せなくなる可能性があります。
暗号化パスワードを忘れるとバックアップ復元は不可能です
もし思い出せないときはMacのKeychain Accessを開いて「iPhone Backup」で検索してみましょう。保存されていればパスワードを確認して復元に使えます。
それでも見つからなければ、新しい暗号化パスワードを設定して新規バックアップを作るしかありません。過去データは失われますが、パスワードマネージャーで管理すれば次回から安心です。
バックアップがMacの容量を圧迫するけど削除していい?
iPhoneバックアップはいつの間にか数ギガバイトに膨らんで、Macの空き容量をぎゅうぎゅうにしちゃいますよね。
でも古いバックアップは必要ないものもあるので、整理すればすっきりします。iTunes(Finder)から安全に削除できるので安心してください。
- Finderのストレージ管理から不要なバックアップを探す
- iTunesの設定から古いバックアップを選んで削除
- 大切なバックアップは外付けHDDに移して保存
ただし削除すると元に戻せないので、本当にいらないと確認したうえで操作しましょう。大切なデータは最終バックアップを外付けドライブにコピーしておくのがおすすめです。
FinderとiTunesどっちを使えばいい?
macOS Catalina(10.15)以降を使っているなら、Finderでバックアップするのがとてもスムーズです。iPhoneをMacにケーブルでつなぐとFinderのサイドバーにデバイスが表示されるので、信頼を許可してから「バックアップを作成」をクリックするだけで大切なデータを丸ごと保存できます。
一方、macOS Mojave(10.14)以前やWindows環境ではiTunesが頼れるパートナーです。iTunesを起動して上部のスマホアイコンを選ぶとバックアップ画面に移動できるので、「今すぐバックアップ」をクリックすれば初心者でも迷わず操作できます。
どちらを選んでもデータの中身はしっかり保護されるので安心です。最新のMacならシンプルなFinderがおすすめですが、慣れ親しんだWindowsや古いMacを使い続けたいなら、iTunesでパパっとバックアップをとってみてください。
Wi-Fiバックアップは遅いの?
Wi-FiバックアップはケーブルをつながずにiPhoneのロック中に自動実行できる便利な方法です。ただし電波を使ってデータを送り込むため、写真や動画などファイルが多いときはUSB接続と比べて時間がかかることがあります。
実際に試したところ、USBケーブルなら10分ほどで終わるバックアップがWi-Fiだと30分以上かかることもありました。日中にサクッと済ませたいときはUSB接続が安心ですが、寝る前や外出中など時間に余裕があるシーンではワイヤレスの気軽さが生きてきます。
バックアップを早めに終わらせたいときは、充電ケーブルをつなぎつつ「iPhoneを一晩中スリープ状態」にしておくと、ケーブル接続と同じくらい安定して高速にWi-Fiバックアップが進みました。
まとめ

ここまで説明したように、最新のmacOSではFinderを開いてiPhoneを接続し、暗号化バックアップを設定して「今すぐバックアップ」をクリックするだけで丸ごとデータが保存できます。iTunes時代から続く手順なので、直感的に操作できます。
定期的にバックアップを更新しておけば写真やアプリの設定もまるっと守れるので、安心してiPhoneを使いこなせます。今日からさっそくバックアップ習慣を始めましょう。