Macを使っていると突然Finderが固まって強制終了するしかない場面に焦ってしまうことはありませんか?
実際には数秒で試せる五つの再起動方法を覚えておくだけで、作業途中のフォルダや設定を失わずに素早く復帰できます。さらに現場経験から得たショートカットやターミナル操作を押さえておけば、アプリ全体の挙動も見極めやすく、トラブルが続いても落ち着いて対処でき、作業効率が大きく向上します。
今すぐ身近なMacで手順を確認し、小さな不具合に振り回されない環境を整え、予定どおりの作業を気持ちよく進めましょう。
Finderを強制終了する具体的なやり方をぜんぶ試してみよう

Finderが固まると慌てちゃいますよね。でも安心してください。ここではまずチャレンジしやすい5つの方法をざっと並べてみますので、自分に合った手順を選んでください。
- Appleメニューから強制終了:メニューバー操作だけで初心者にもやさしい。
- Dockアイコンから再起動:Dock上でFinderを右クリックして手軽にリフレッシュ。
- アクティビティモニタで終了:動作状況を見ながらプロセスを選べるから安心感大。
- ターミナルでkillallコマンド:プログラマーならではの最短ルートでサクッと再起動。
- キーボードショートカット:⌥⌘⎋を同時押しで強制終了ダイアログを即呼び出し。
これらの方法を知っておくと、たとえ急ぎの作業中でも焦らず対処できます。次の章からは、それぞれの手順を実体験を交えてやさしく解説していきますので、安心して読み進めてください。
DockからFinderを再起動するシンプル手順

Finderが固まったときに一番手軽なのが、Dockからの再起動方法です。マウス操作だけで行えるので、キーボードショートカットが苦手でも安心です。
- DockのFinderアイコンをControl+クリックでメニューを表示
- 「再度開く」を選択するとFinderが即リスタート
- マウス操作だけなので手順を覚えやすい
①DockでFinderアイコンをOptionを押しながらクリック
Dockの一番左にあるFinderアイコンにカーソルを合わせてOptionキーを押したままクリックします。
Optionキーを押すことで「Finderを再度開く」という動作に切り替わり、固まったFinderがすぐに終了して再起動します。
②表示されたメニューで「再度開く」を選ぶ
右クリックまたはControlキー+クリックで出てきたメニューの中から「再度開く」をクリックします。これでFinderがさくっと再起動し、デスクトップのアイコンやフォルダがすぐに表示されます。
「再度開く」がグレーアウトしているときは、再起動処理が始まっている状態です。少し待ってから再度メニューを表示すると選べるようになります。
③アイコンが一瞬消えて戻れば成功
DockのFinderアイコンがパッと消えて、すぐにまた戻ってきたら再起動は完了です。アイコンが一瞬消えるのはFinderがリセットされたサインなので、気負わずに通知アイコンをチェックしてください。
アイコンが戻るまで少し時間がかかる場合もあります。2~3秒ほど待ってから挙動を確認してください。
アップルメニューからアプリを強制終了する定番ルート

アップルメニューからアプリを強制終了するルートは、マウスやトラックパッドだけで操作できるからキーボードショートカットが苦手な人にもやさしい方法です。
- 手軽:画面左上のリンゴマークをクリックして「強制終了」を選ぶだけ
- 一目でわかる:現在起動中のアプリ一覧が出るから固まったアプリをすぐに発見
- 安全:アクティビティモニタを起動しないのでシステムに余計な負荷をかけない
慣れない操作にドキドキしやすい人でも、まずはこちらの定番ルートを試してみると安心です。
①画面左上のマークをクリック
画面左上にあるアイコンをマウスでクリックします。メニューバーが隠れる全画面表示中は、カーソルを画面上端へ移動すると表示されるので、そこを狙ってください。
補足:Finderが重くてクリックが反応しにくいときは、キーボードでControl+F2を押すとAppleメニューを呼び出せるので試してみてください。
②「強制終了」を選んで一覧を開く
「強制終了」をクリックすると、起動中アプリの一覧ウィンドウがぽんと開きます。この中からフリーズしたFinderや挙動が重いアプリを見つけられます。
Finder以外にも動作が怪しいアプリを同時に終了できるので、動作軽快化に役立ちます
③リストからFinderを選び「再度開く」をクリック
表示されたアプリケーション一覧の中からFinderをクリックします。Finderだけは強制終了ではなく再起動扱いなので試してみてください。
Finderを選んだ状態でウィンドウ右下の再度開くボタンを押します。これだけでデスクトップがリフレッシュされて、固まったFinderも元気に動き出します。
ショートカット⌘+Option+Escで素早く呼び出す裏ワザ

⌘+Option+Escを同時に押すと、強制終了ウィンドウがすぐに開きます。マウスを探さなくてもいいから、画面が固まって焦ってるときでもサッと呼び出せるのがうれしいポイントです。
この方法のすごいところは、Finderだけでなくほかのアプリもまとめてチェックできることです。動きが怪しいものをさっとリストから選んで強制終了できるので、あとで作業がグッとラクになります。
①⌘+Option+Escキーを同時押し
キーボードで⌘キーとOptionキーとEscキーを同時に押すと「アプリケーションの強制終了」ウインドウが表示されます。
②「アプリケーションの強制終了」ウインドウでFinderを選ぶ
⌘+option+escキーを同時に押すと「アプリケーションの強制終了」ウインドウが開きます。リストからFinderを探してクリックしてください。
Finderがリストに出てこないときは、ウインドウ内をスクロールしてみましょう。見つかったら「再度起動」を押すと、Finderがすぐに立ち上がります。
③「再度開く」をクリックしてウインドウを閉じる
Finderのポップアップにある「再度開く」ボタンをクリックしてください。この操作で一度閉じたFinderがすぐに再起動します。
Finderが一瞬閉じるのでデスクトップのアイコンが表示されなくなりますが心配いりません。
ターミナルでkillallを使って一発リセット

ターミナルからコマンドを一発で送ればFinderが即リセットされます。マウス操作やメニューが効かないときにも使える方法なので、固まったまま動かなくて焦ったときの強い味方になります。
ただターミナルを開くだけでいいので、「コマンドに慣れていない…」という方も簡単です。killall Finderと入力してEnterキーを押せば、Finderがシャキッと再起動します。
①Launchpadから「ターミナル」を開く
Dockのロケットアイコンをクリックするか、トラックパッドを親指と3本の指でつまむジェスチャーでLaunchpadが表示されます。
Launchpad上部の検索バーに「terminal」と入力し、現れたターミナルのアイコンをクリックしてアプリを起動します。
②プロンプトに「killall Finder」と入力してReturn
ターミナルのプロンプトに以下のコマンドを入力してReturnキーを押してください。Finderが優しく終了し、自動で再起動します。
killall Finder
パスワードの入力は不要です。実行するとすぐにFinderが再起動して固まった状態からサクッと復帰します。
③DockのFinderが再起動すれば完了
コマンド入力後、DockからFinderアイコンが一度消えてから再度現れればリスタート完了です。表示にタイムラグがあっても慌てず数秒待ってみてください。
アクティビティモニタで状況をチェックしながら再起動

アクティビティモニタを使うと、FinderがどれくらいCPUやメモリを使っているかを見ながら再起動できます。処理に詰まって固まった時でも、プロセスの状態を確認してから優しく再始動できるので安心です。プログラマー視点でログや負荷を追いかけつつ、適切なタイミングでFinderを再起動する方法です。
①Spotlightで「アクティビティモニタ」を検索して開く
キーボードでCommandキーとSpaceキーを同時に押してSpotlightを起動します。
画面中央に検索窓が現れたら「アクティビティモニタ」と入力します。
候補に表示された「アクティビティモニタ」をEnterキーで選ぶとすぐにアプリが立ち上がります。
②リストからFinderを選びツールバーの×ボタンをクリック
強制終了ウィンドウのリストからFinderを見つけてクリックします。名前だけではわかりにくいときは左のアイコンを頼りに探してください。
選択するとウィンドウ上部にある×ボタンが有効になります。そっと押すとFinderが再起動してデスクトップが一度消え、すぐに復活します。
反応が鈍いと感じたらクリック後に3秒ほど待つと無理なく再起動できるので落ち着いていきましょう。
③「再度開く」を選んでプロセスを更新
Force QuitウィンドウでFinderが選ばれていることを確認してから「再度開く」をクリックしてください。これだけでFinderのプロセスがリフレッシュされ、デスクトップやフォルダウィンドウがすぐに戻ってきます。
Finder再起動を応用してMacをもっと軽やかに使おう

Finderを再起動するスキルが身についたら、さらに軽やかにMac操作を楽しむための応用テクを試してみましょう。
応用テクニック | 役立つ状況 |
---|---|
Dockもいっしょに再起動 | アイコンが反応しない・メニューバーがもたつくとき |
AppleScriptで自動化 | 定期的にFinderをリフレッシュして快適さを保ちたいとき |
ショートカットキー登録 | いちいちメニューを探さず瞬時に再起動したいとき |
キャッシュを掃除してストレージを解放

アプリやシステムが動作のたびにため込んだ一時データ(キャッシュ)は、作業をスピーディーにする一方で、肥大化するとディスク容量を圧迫したり、Finderの動きが重たくなる原因になります。
キャッシュを掃除して不要なデータを取り除くと、ストレージに余裕が生まれ、Finderのウインドウ切り替えやファイル操作がサクサク動くようになります。特に空き容量が少ないときや、起動後まもなくフリーズしやすいと感じるときに試してほしい方法です。
ユーザフォルダのLibrary内Cachesを整理してからFinderを再起動
Finderの画面上部メニューで移動をクリックし、フォルダへ移動を選んでください。
入力欄に~/Library/Caches
と入力してReturnキーを押します。
表示されたフォルダ内で古い日時のフォルダや大きいサイズのファイルを選び、右クリックからゴミ箱に移動してください。
操作に不安がある場合はアプリごとにフォルダを選んで少しずつ削除すると安心です。
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力してReturnキーを押します。
killall Finder
Finderが一度終了して再起動し、整理したキャッシュが反映されます。
Cachesフォルダは消すと復元できないファイルもあるので、念のため削除前にバックアップを取っておくと安心です。
不要なダウンロードを削除してDockからFinderを再起動
DockのDownloadsアイコンをクリックして中身を開き、古いインストーラや重い動画などいらないファイルを選んでゴミ箱に入れます。
DockのFinderアイコンをOptionキーを押しながらクリックし、再度開くを選ぶとFinderがリフレッシュされます。
Finderが再起動すると開いていたウィンドウが閉じるので、必要なら「移動」メニューから再度目的のフォルダを開いてください。
自作ランチャーでワンクリック再起動

Finderが突然固まったときでも、Dockやキーボードからサクッと再起動できる自作ランチャーは心強い味方です。最新のmacOSでは「ショートカット」アプリや「Automator」を使って、AppleScriptやシェルコマンドをワンクリックで呼び出せる仕組みが整っています。
実際に使ってみると、メニュー操作をいちいち探す手間が省けるうえに、コードを自由にカスタマイズできるので、ログ取得や通知表示と組み合わせることも可能です。開発作業中にFinderの不具合が頻発する方には、効率と安心感を同時に高められる方法としておすすめです。
Automatorで「シェルスクリプトを実行」を選びkillall Finderを登録
LaunchpadやSpotlightでAutomatorを開き「クイックアクション」を選ぶ。macOSの最新バージョンでは「サービス」ではなく「クイックアクション」が該当します。
左側のライブラリで「シェルスクリプトを実行」を検索し、ワークフローにドラッグ&ドロップする。
killall Finder
と入力し、シェルが「/bin/bash」になっていることを確認する。
⌘+Sで名前を付けて保存する。例えば「Finder再起動」としておくと後で見つけやすい。
出来上がったアプリをDockにドラッグして常駐
作成した自動化アプリは、Dockに常駐させるとワンクリックで呼び出せてとっても便利です。
Finderのサイドバーやデスクトップから、先ほど保存したアプリ(.app)を探します。
アプリアイコンをDockの右端(ゴミ箱の左側)にドラッグして放すだけです。
Dockの左側(起動中アプリ)ではなく、右側に置くと見た目が整いやすいです。
AppleScriptでタイマー再起動を仕込む

AppleScriptを使うと、あらかじめ設定した時間が経過したら自動でFinderを終了して再起動できるようになります。手動でメニューを開く手間がなくなるので、作業中にうっかりFinderが固まってしまっても放置しておくだけでサクッと復活してくれます。
プログラマーならではの小技としては、起動項目にこのAppleScriptを組み込んだアプリケーションを登録しておく方法があります。Macを起動したら自動でタイマーがスタートするので、ログイン直後からFinderの不安定さ対策がバッチリです。
ScriptEditorに「delay 3600\ntell application \”Finder\” to quit」などを記述
Spotlightキー(⌘+スペース)を押して「ScriptEditor」と入力し、アプリを起動します。
エディタが開いたら次のコードをそのまま貼り付けてください。
delay 3600 tell application “Finder” to quit「ファイル」→「別名で保存」を選び、フォーマットを「アプリケーション」に設定します。
保存するときは「Finder再起動タイマー」などわかりやすい名前にするとあとで見つけやすいです。
アプリ形式で保存しカレンダーのアラームに紐づける
Spotlightで「スクリプトエディタ」を起動し、用意したApple Scriptを貼り付けます。
メニューの「書き出す」を選択し、ファイル形式を「アプリケーション」にして保存先と名前を決めます。
「カレンダー」を開き、任意の日時で新規イベントを作成します。
イベントの「通知」をクリックし、「カスタム」→「ファイルを開く」を選択して、先ほどのアプリを指定してください。
よくある質問

Finderを強制終了してもすぐに固まってしまう
- Finderを強制終了してもすぐに固まってしまう
Finderだけの再起動だと裏で動く重たいアプリやプロセスが原因の場合があります。ターミナルで動作中のファイル操作を調べるとスッキリ解決しました。たとえばlsofコマンドを使って原因を調べ、不要なアプリを終了すると再び固まらなくなります。
ターミナルでコマンドを使うのが不安です
- ターミナルでコマンドを使うのが不安です
慣れないと緊張しますよね。でもコピー&ペーストだけで大丈夫です。
killall Finder
Terminalを閉じてもMac本体には影響ないので、気軽に試してください。
強制終了で設定が消える心配はありますか
- 強制終了で設定が消える心配はありますか
Finderの強制終了はメモリ上のプロセスを再起動するだけなので、設定やお気に入りはそのまま残ります。安心して何度でもリセットできます。
Finderを強制終了すると開いていたフォルダは消える?
あわてなくても大丈夫です。Finderを強制終了すると、開いていたフォルダウィンドウはいったん閉じられます。
でもフォルダ自体が消えるわけではありません。数秒後にFinderが自動で再起動して、元どおりにウィンドウが復活します。
強制終了しても外付けドライブは安全?
Finderを強制終了しても、接続中の外付けドライブ自体が勝手に取り外されることはありません。Finderはあくまでファイルブラウザの動作を止めるだけなので、ファイルシステムのマウント状態には影響しないからです。
ただし、ファイルのコピーや移動といった書き込み処理が進行中だと、中途半端な状態で止まってしまう可能性があります。ファイルが断片化したり、コピー先が空のまま残ったりすることがあるので、念のため終了前に進行状況バーが消えているか確認しておきましょう。
万が一不安があるときは、外付けドライブをいったんデスクトップから「取り出し」しておいてから、Finderの強制終了を試すと安心です。そのまま再接続すれば最新のmacOS(例:Ventura以降)でも問題なく継続作業できます。
注意:ディスクユーティリティでドライブの検証をしておくと、エラーがないか事前にチェックできるので安心感がアップします。
killallコマンドでほかのアプリに影響は出ない?
安心してくださいねkillall Finder
はFinderという名前のプロセスだけを狙って終了させるコマンドなので、ほかのアプリには影響しません。
ただし、プロセス名をあいまいに指定すると意図しないアプリを巻き込むことがあるので、必ず正確な名前を使いましょう。Finderをサクッと再起動したいときにはとても頼りになります。
再起動してもフリーズが直らないときはどうする?
再起動だけでは反応しないときは、Finder以外の角度からアプローチしてみるといいですよ。まずアクティビティモニタでフリーズしているプロセスを見つけて終了してみたり、セーフモードで起動して問題の切り分けをしたりできます。さらにディスクユーティリティのFirst Aidでディスクの不整合を直したり、NVRAMリセットで細かい設定をクリアしたりすると、思いがけずスルリと直ることがあります。
ショートカットキーが効かない場合の対処法は?
ショートカットキーが反応しないときは、慌てずにいくつかのチェックポイントを順番に確認すると解決しやすいよ。
- Finderが最前面か確認:ほかのアプリがアクティブだと⌘+⌥+EscがFinderに届かないことがある。
- システム設定のショートカットを見直す:キーボード設定でショートカットがオフになっていないかチェックしよう。
- キーボード接続を再確認:ワイヤレスなら電池残量やBluetooth接続、USBならケーブルのゆるみを調べて。
- 別の強制終了方法を試す:メニューバーのアップルマーク→「強制終了」やアクティビティモニタから操作してみよう。
- Macをいったん再起動:一時的な不具合は再起動でキャッシュがクリアされると直ることが多い。
まとめ

MacのFinderが動かなくなったときは慌てずに、まずはDockやアップルメニューから軽やかに再起動を試してください。
もしそれでも固まったままなら、アクティビティモニタでFinderを選んで「プロセスを終了」したり、ターミナルでkillall Finder
を打ったりすると、サクッと復活できます。
ちょっとした豆知識ですが、ターミナルでよく使うコマンドはエイリアスに登録しておくと、次回からもっとラクに操作できるようになります。
いざというときの手順を押さえておけば、思いがけずFinderが固まっても冷静に対応できるようになります。次回も楽しくMacライフを満喫してくださいね。