深夜の開発中にMacが固まり、再起動のコマンドやショートカットが思い出せず焦った経験はありませんか。
本記事では、確認ダイアログなしで素早くMacを再起動するキー操作、ターミナルを用いた安全なコマンド入力のコツ、さらに日常作業を止めずにトラブルを避ける予防策まで、実際に役立った方法だけを整理してお伝えします。初心者でも迷わないよう、画像付きでキーの位置や入力例も示しています。安心して進めてください。
次の数分で習得できる手順を試し、作業が止まってしまう前にスムーズな再起動環境を整えてください。
ショートカットとコマンドでMacを再起動するやさしい流れ

再起動のやさしい流れをつかむと、日常作業がスムーズになります。ここではキーボードショートカットとターミナルコマンドを組み合わせて、必要なときにさっと再起動できる方法を紹介します。
- 再起動確認ダイアログ表示:control+電源ボタンまたはメディア取り出しキー同時押し
- 即時再起動キー:control+command+電源ボタンまたはcontrol+command+メディア取り出しキー同時押し
- ターミナルで即時再起動:sudo shutdown -r now
- リモートコンピュータ再起動:ssh -lユーザ名 コンピュータのIPアドレス sudo shutdown -r now
エンジニアならではのアドバイスsudo shutdown -r nowなどの再起動コマンドはターミナルのエイリアスに登録しておくと、毎回入力せずに呼び出せてとてもラクになります。
キーボードショートカットで一瞬リスタート

キーボードショートカットを使えば画面メニューに行かずにパパッと再起動できます。control+電源ボタンで再起動やスリープ、システム終了の選択ダイアログを呼び出せるほか、control+command+電源ボタンで確認なしに即リスタートできるのが強みです。コードをテスト中や長時間作業後にすぐ再起動したいときに重宝します。
①control+command+電源ボタンを同時に押す

control+command+電源ボタンを同時に押すと、確認なしで即再起動が始まります。大急ぎで動作をリセットしたいときに活用しましょう。
大事なデータがある場合は先に保存しましょう。作業中のアプリを確認し、未保存のものはファイルメニューから「保存」を選んでおきましょう。
キーボードのcontrolキーとcommandキーを押しながら、電源ボタン(電源マークのキー)を同時に押します。パッと画面が暗くなって再起動が始まります。
すぐに再起動が始まるので、途中でやめることはできません。どうしても止めたいときは電源長押しなど別の方法を検討してください。
②アプリを閉じずにそのまま再起動が始まる
controlキーとcommandキーを同時に押しながら電源ボタンを押します。確認ダイアログは表示されず、そのまま再起動が始まります。
保存していないデータは失われるので、作業前に必ず保存してください。
③ログイン画面が出たらパスワードを入れる
パスワード入力欄は何も表示されないように見えますが、キーボードからタイプするとちゃんと認識しています。入力後にEnterキーを押してください。
もしTouch ID対応モデルなら、/etc/pam.d/sudoにauth sufficient pam_tid.soを追加しておくと指紋認証で再起動できるようになり、毎回の入力が楽になります。
メニューバーから安心リスタート

メニューバーのアップルマークをクリックして「再起動…」を選ぶだけの方法です。マウス操作だけで進められるので、ショートカットキーに自信がない方でも心配いりません。
特徴は、選択するとすぐに確認ダイアログが表示される点です。保存していないファイルがあると通知してくれるので、大事なデータをうっかり失う心配が減ります。
プログラマーの視点だと、編集中のエディタやターミナルをまとめて閉じられるのが助かります。再起動前にアプリの状態を一目で確認できて安心です。
①画面左上のAppleメニューをクリック

マウスポインタを画面上端に移動させ、左端にあるリンゴマークをクリックします。
フルスクリーン中でメニューバーが隠れているときは、画面上部にカーソルを合わせると表示されます。
②「再起動…」を選ぶ

表示されたメニューで矢印キーを押しながら再起動…に合わせます。マウス操作が得意なら、そのまま項目をクリックしてもかまいません。
選択できたらEnterキーを押して確定します。すぐに再起動が始まるので開いている書類は事前に保存しておきましょう。
③「再起動」ボタンを押す

ダイアログに表示された再起動ボタンをクリックします。すべてのアプリが自動で閉じられるので、事前にデータを保存しておくと安心です。
④リンゴマークが出るまでそっと待つ
電源ボタンを離したら画面にリンゴマークが出てくるまで、そっと待ちます。焦らずゆったり構えていてください。普段は30秒ほどで表示されますが、OSのアップデート直後などは少し長く感じることもあります。
ターミナルコマンドでプロっぽくリスタート

ターミナルからコマンドを打って再起動すると、まるでMacマスターのようなカッコよさが手に入ります。
基本は「sudo shutdown -r now」を使うだけでログアウトダイアログなしに即リスタートできるので、リモート接続中や自分の作業フローをスクリプト化したいときにもとても便利です。
①Launchpadからターミナルを開く

トラックパッドで親指と3本指をピンチするか、キーボードのF4キー(またはLaunchpadキー)を押してLaunchpadを開きます。
表示されたアプリ一覧から「Terminal」アイコンをクリックします。すぐに見つからないときは上部の検索バーにterminalと入力すると便利です。
②sudo shutdown -r nowと入力

ターミナルに sudo shutdown -r now と正確に入力して Enter キーを押します。最初に管理者パスワードを求められるので、普段使っているパスワードを入力してください。実行するとすぐに再起動が始まるため、事前に作業中のファイルを保存しておくと安心です。
③パスワードを入れてReturnキーを押す
コマンドを入力すると「Password:」と表示されます。パスワードを入力しても文字が表示されませんが問題ありませんので、正しいパスワードを打ち込んだらReturnキーを押してください。
④進行バーが終わるまで見守る
Macの再起動中は画面に進行バーが表示されます。バーが完全に埋まるまで、そのまま触らずに待ちましょう。処理には数分かかることもあるため、落ち着いてコーヒーを用意するくらいの余裕を持つと安心です。
画面が暗くなったりAppleロゴが再度表示されたりするのはよくあることです。焦らずに待てば、自動でログイン画面まで進んで完了します。
再起動ワザを覚えてトラブルを秒速で解決しよう

Macの動きがモタついたときやアプリがフリーズしたとき、いちいちメニューをたどらずにサクッと再起動できるとすごく助かりますよね。ここではプログラマーならではのちょっとした裏ワザも交えつつ、いくつかの再起動方法をざっくり紹介します。
- ショートカットでパッと再起動:control+電源ボタンで確認ダイアログを出して再起動か選べます。control+command+電源ボタンならダイアログなしで即リスタート。
- ターミナルでスピード再起動:ターミナルに“sudo shutdown -r now”を入力すればパスワード確認後すぐに再起動します。
- リモート先もポチッ:sshでログインして同じコマンドを叩けば、出先からでもサーバーを再起動可能です。
- ワンクリック自動化:AutomatorやAppleScriptで再起動スクリプトを作っておくと、Dockやメニューバーからワンクリックで呼び出せて超便利です。
どれも実際に現場で手放せなくなったテクニックばかりです。まずはショートカットから試してみて、慣れてきたらターミナルや自動化スクリプトにもチャレンジしてみてください。
Karabinerでショートカットを自分好みにカスタム

Karabiner-Elementsを導入すると、Mac標準のショートカットだけでは実現しにくいキー配置が自由自在に組めます。CapsLockをControlに変えたり、英数・かなキーでアプリ切り替えを割り当てたりすると、手が迷わずサクサク動くようになります。
プログラミング中によく使うキーコンビネーションを自分好みにカスタムできるのが嬉しいポイントです。例えばターミナルでの履歴呼び出しやVSCodeのビルド実行など、ワンクリックでできるようにするだけで作業がグンと楽になります。
Karabiner-Elementsをインストールする

Karabiner-Elementsの公式サイト(https://karabiner-elements.pqrs.org/)にアクセスし、「Download」をクリックして最新のdmgファイルを保存します。
ダウンロードしたdmgをダブルクリックし、表示されたウインドウ上でKarabiner-Elementsアイコンを「Applications」フォルダへドラッグ&ドロップします。
「システム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般」タブを開き、「Karabiner-Elementsはブロックされました」の横にある「許可」ボタンをクリックします。
ApplicationsフォルダからKarabiner-Elementsを起動し、案内に従って「入力監視」や「フルディスクアクセス」の許可を与えます。
Appleシリコン搭載Macでは、セキュリティの警告が複数回出ることがありますが、手順どおり許可を与えれば問題なく動きます。
Simple Modificationsでキーを割り当てる
インストール済みのKarabiner-Elementsを立ち上げて、さくっとキー割り当てを始めましょう。Simple Modificationsタブを使えば、たった数クリックで慣れたショートカットが手に入りますよ。
Karabiner-Elementsのウインドウ上部にあるSimple Modificationsタブをクリックして切り替えます。
左側のドロップダウンから割り当てるキーを設定したいデバイスを確認して、下部の「+ Add item」を押します。
追加された行の左側で元のキー(例:caps_lock)、右側で割り当てたいキー(例:left_control)を選びましょう。
control+option+Rで再起動を登録する
DockやLaunchpadから笑顔アイコンのショートカットアプリを探してクリックします。
画面上部の「+」をクリックして新規ショートカットを追加し、「再起動」など分かりやすい名前を付けます。
左側の検索ボックスで「スクリプトを実行」を探し、ドラッグしてショートカットに組み込みます。
アクションの入力欄に sudo shutdown -r now を貼り付けます。
右上の設定アイコン→詳細→キーボードショートカットを選び、control+option+Rを同時に押して保存します。
管理者パスワードが求められることがあるので、入力を忘れずに行ってください。
Automatorでワンクリック再起動アプリを作る

Automatorを使うと、ターミナル操作やキーボードショートカットを覚えなくても、再起動ボタンを自分専用のアプリとして作れます。
ドラッグ&ドロップで「シェルスクリプトを実行」を組み合わせるだけで、あっという間にワンクリックで再起動できるアプリが完成しますので、Dockやデスクトップに置いておくと便利です。
システムのリソースが急に重くなったときや、作業中にサクッと再起動したいときなど、いつでも迷わずMacを再起動できる手軽さが魅力です。
Automatorを開きアプリケーションを選ぶ

DockのLaunchpadアイコンをクリックし、「Automator」と入力して起動します。はじめに表示されるテンプレート選択画面で「アプリケーション」テンプレートを選択して「選択」をクリックしてください。
「シェルスクリプトを実行」を追加する
Automatorの左側ライブラリで「ユーティリティ」をクリックし、「シェルスクリプトを実行」を見つけます。見つかったら右側のワークフロー領域にドラッグ&ドロップしてください。
sudo shutdown -r nowと書く

ターミナルのプロンプトが表示されたら、sudo shutdown -r nowと正確に入力してください。
打ち間違いに注意しながらEnterキーを押すと、管理者パスワードの入力を求められます。
パスワードを入力して再度Enterを押すと、すぐに再起動が始まります。画面に何も表示されなくても正常です。
アプリを保存してDockに入れる
Dockに入れたいアプリがあるフォルダを用意します。通常はFinderの「アプリケーション」フォルダです。
「アプリケーション」フォルダ内からDockに追加したいアプリを見つけます。リスト表示に切り替えると探しやすいです。
アプリのアイコンをDockのスペースへドラッグ&ドロップします。Dockにピン留めされたら完了です。
Dockが隠れているときは、マウスカーソルを画面下部に近づけると表示されます。
crontabで夜中に自動リスタート

夜中のうちに自動で再起動をかけておくと、日中に作業していて「動きが重い…」と感じることが減ります。crontabを使えば、一度設定しておくだけで毎日決まった時間にそっと再起動してくれるので、手動でメンテナンスする手間がなく安心です。
ターミナルでcrontab -eを開く
0 3 * * * /sbin/shutdown -r nowと書く

エディタで開いているcrontabの末尾に0 3 * * * /sbin/shutdown -r nowと入力してください。毎日午前3時に再起動が実行されるようになります。
shutdownの場所が異なると動かないことがあります。安心したいときはwhich shutdown
で実行パスを確認しておきましょう。
保存してエディタを閉じる
キーボードでCtrl+Oを押すと「書き込みファイル名」が表示されます。Enterキーを押すといま編集している内容が確定保存されます。
Ctrl+Xを押すとNanoエディタが終了します。sudoで開いた場合は管理者権限で上書き保存しているので、そのまま閉じて大丈夫です。
よくある質問

ショートカットキーで再起動できないときは?
- ショートカットキーで再起動できないときは?
-
「control+電源ボタン」や「control+command+電源ボタン」を押しても反応しない場合は、ほかのアプリが同じキーを使っている可能性があります。システム環境設定の「キーボード」→「ショートカット」を開き、競合している設定がないか確認してください。Touch BarやFnキー設定でキー動作が変わっていることもあるので、そちらもチェックすると安心です。
ターミナルのshutdownコマンドで再起動が始まらないときは?
- ターミナルのshutdownコマンドで再起動が始まらないときは?
-
「sudo shutdown -r now」を入力しても動かない場合は、パスワード入力待ちのままかコマンドのパスが通っていない可能性があります。まずは「which shutdown」で/sbin/shutdownの位置を確認してみましょう。パスワード入力後に改行を忘れず押すことや、sudoersにタイムアウトが設定されていないかも併せて確認してください。
リモート再起動でPermission deniedが出るときは?
- リモート再起動でPermission deniedが出るときは?
-
SSH経由で「sudo shutdown -r now」を実行するとPermission deniedになる場合は、sudoのパスワードなし実行設定が必要です。リモート側の/etc/sudoersをvisudoで開き、対象ユーザーにNOPASSWDオプションを付与してみてください。または「ssh -t ユーザー@IP ‘sudo shutdown -r now’」のように強制的に端末を割り当てる方法も試すとスムーズです。
キーボードショートカットが反応しないときは?
ショートカットを押しても反応がないと、せっかくの作業が止まってドキッとしますよね。落ち着いて原因を探せば、意外とすぐに直ることが多いですよ。
まずはキーボードの接続を確認しましょう。Bluetoothキーボードなら電源が入っているか、USB接続の場合はケーブルの抜けやポート不良がないかをチェックしてください。
次にシステム環境設定のキーボード設定を見てみましょう。<strong><span class=”swl-marker mark_orange”>Fnキーの動作切り替え</span>やカスタムショートカットの登録が邪魔していないかを確かめると、意外とここで直ることがあります。
注意点:設定をいじる前に、未保存のデータがないか確認しておくと安心です。
再起動中に画面が止まったらどうする?
再起動中に画面が止まるとドキドキしますよね。せっかく待っているのにクルクルマークが消えないと、「本当に再起動しているのかな?」と不安になります。
そんなときは、まず数分だけ落ち着いて様子を見ましょう。それでも反応がない場合はキーボードで強制再起動したり、セーフモードで立ち上げて余計なプロセスをお掃除したりする方法が役立ちます。次の手順で詳しくご紹介します。
sudoコマンドでパスワードが通らないのはなぜ?
sudoにパスワードを打ち込んでも画面には何も表示されないだけで、実はキー入力自体は受け付けられています。入力中はカーソルも動かないので、一文字ずつ丁寧に正確なパスワードを打ち込んでみてください。
それでも通らないときは、アカウントが管理者権限をもっていない可能性があります。Macではユーザーが管理者グループに含まれていないとsudoが使えません。システム環境設定>ユーザとグループで自分のアカウントが管理者かを確認し、必要なら管理者アカウントでログインして権限を付与してみましょう。
また、CapsLockがオンだと大文字小文字がずれて通らないことがありますし、キーボード配列が英字になっていると記号キーがずれる場合もあります。⌥+⌘+スペースで入力ソースを切り替えてみると解決することがあります。
保存せずに強制再起動するとデータは消える?
強制再起動を押した瞬間、保存していないファイルはメモリ上から消えてしまいます。自動保存に対応していないアプリでは、編集中の内容をあとから取り戻せないことが多いです。
保存前のデータは一度消えると復元できないので、こまめに⌘+Sで保存または自動保存機能を有効にしてください。
まとめ

ここまで紹介した方法を使えば、Macの再起動がすぐにできるようになります。キーボードショートカットならダイアログを表示して確認したり、ワンキーで即時再起動が可能です。
またターミナルを使えば、sudo shutdown -r nowで管理者権限からサクッと再起動したり、SSH経由でリモートのマシンも簡単に再起動できます。
未保存のデータはしっかり保存して、場面に応じてショートカットとコマンドを使い分けてみてください。これで作業効率がぐっとアップします。さあ次のステップに進んで、新しい操作を楽しんでください。