Macで作業中、散らかったウィンドウをすぐに閉じる方法がわからず、カーソルを右往左往させてしまうことはありませんか?
毎日Macを触ってきた開発現場の経験を生かし、赤いボタン、ショートカットキー、メニューバーの三つを軸にウィンドウを閉じる操作を整理し、それぞれの特徴と安全に使うコツを丁寧にお伝えします。
手順を体で覚えれば、急ぎの資料作成中でも数秒で画面が整い、作業のリズムが途切れません。気になる方法から取り入れて指先が自然に動く快適なデスクトップ環境を育てていきましょう。
Macウィンドウを閉じるかんたん3つの方法

Macのウィンドウを閉じる方法は大きく分けて3つあります。自分の操作スタイルや場面に合わせると、作業がサクサク進むようになります。
- ウィンドウ左上の赤いボタン:マウスカーソルを合わせてクリックすると、そのウィンドウだけを手軽に閉じられます。
- ショートカットキー
⌘+W
:キーボードから指先ひとつでウィンドウを閉じられるので、マウスを使いたくないときに便利です。 - 全ウィンドウをまとめて閉じる
⌥+⌘+W
:複数ウィンドウが開いているとき、一気に整理したい場合に役立ちます。
プログラマーならではのコツとして、複数のプロジェクトやファイルを切り替える際は⌘+Tabでアプリを切り替えつつ⌘+Wで素早く不要なウィンドウを閉じると、集中力を途切れさせずに効率的に作業できます。
赤いボタンで閉じる

赤いボタンをクリックすると、アクティブウィンドウをすぐ閉じられます。画面左上に並ぶ3つの丸いボタンのうち、左端にある色鮮やかな〈赤〉が目印です。初めてMacを触る方でも直感的に使える操作で、不要になったウィンドウをさっと消したいときにぴったりです。
①閉じたいウィンドウを最前面に表示する
Dockにあるアプリのアイコンをクリックすると、そのアプリの最新のウィンドウが前面に出ます。複数ウィンドウがあるときはアイコンを右クリック(または長押し)してウィンドウ名を選ぶと、迷わず目的のウィンドウを表示できます。
②左上の赤いボタンにカーソルを合わせる
アクティブなウィンドウが表示されたら画面左上の赤い丸にそっとカーソルをのせましょう。カーソルが指先の形に変わるとクリック可能な状態だとわかりやすくなります。ボタンの上で数秒待つと“ウィンドウを閉じる”というツールチップが表示されるので、正しい位置を確認できます。
③クリックしてウィンドウを閉じる
ウィンドウを直感的に閉じたいときは、画面左上の赤いボタンをクリックします。
ウィンドウ左上の●表示のうち最も左側にある赤いボタンを確認します。
赤いボタンを一度クリックすれば、そのウィンドウだけがさっと閉じます。
閉じるボタンではアプリ自体は終了せずウィンドウだけ閉じるので、完全にアプリを終了したいときは ⌘+Q
を使いましょう。
④Optionキーを押しながらクリックで同じアプリの全ウィンドウを閉じる
Optionキーを押しながらウィンドウの左上にある赤い閉じるボタンをクリックすると、そのアプリで開いているすべてのウィンドウが一気に閉じられます。
プログラマーなら複数のエディタやプレビュー画面を同時に開くことが多いと思いますが、この操作で画面をサッと片づけられます。
未保存のデータがあるウィンドウは閉じられない場合があるので、事前に保存しておくと安心です。
キーボードショートカットで閉じる

CommandキーとWキーを同時に押すと、選択中のウィンドウをサッと閉じられます。マウスを動かす手間が省けるので、たくさんウィンドウを開きながら作業するときに特に役立ちます。
さらにOptionキーを加えたOption+Command+Wで、同じアプリ内の全ウィンドウを一気に閉じられます。複数のファイルを編集しているプログラマーには、まとめて片付けたい場面で重宝する裏技です。
慣れてくると、キーボード操作だけでウィンドウ管理がスムーズになります。もし別のショートカットを割り当てたいときは、システム設定の「キーボード>ショートカット」からカスタマイズしてみてください。自分好みのキー配置にすると、作業効率がさらにアップします。
①閉じたいウィンドウをアクティブにする
画面に複数のアプリやウィンドウが並んでいるときは、まず閉じたいウィンドウを手前に出します。ウィンドウのタイトルバー
をクリックするだけでOKです。
キーボード派の方は⌘ + Tab
でアプリを切り替えたあと、同じアプリ内の複数ウィンドウ間は⌘ + `(バッククオート)
で切り替えると素早く操作できます。
さらにデスクトップスペースをまたいでいる場合は、トラックパッドを使って三本指で左右にスワイプするとそのウィンドウがあるスペースに移動できます。
Dockのアイコンを右クリックすると「ウィンドウをすべて表示」から特定ウィンドウを選べるので、たくさん開いているときに便利です。
②Command+Wを押してウィンドウを閉じる
ウィンドウをぱっと閉じたいときは、Command⌘+Wがいちばん手軽です。Finderやブラウザ、テキストエディタなどで、アクティブなウィンドウをすぐ消せます。
閉じたいウィンドウのいちばん上にカーソルを移動してクリックしてください。
Command⌘キーを押しながらWキーを押すと、ウィンドウがすっと閉じます。
ウィンドウが消えて、デスクトップやほかのウィンドウが見えていれば完了です。
Command⌘+Wは「ウィンドウ単位」のショートカットなので、タブブラウザではタブだけ閉じる点に注意してください。
③Command+Option+Wでアプリの全ウィンドウを閉じる
アクティブなアプリを前面に表示しておきます。次に、⌘+⌥+W
を押すだけで、そのアプリで開いている全ウィンドウをまとめて閉じられます。
前面にあるアプリが閉じたい対象であることを確認してから、⌘+⌥+W
を押します。
未保存のドキュメントがあるときは、先に保存しておくと確認ダイアログが減ります
メニューバーから閉じる

メニューバーの「ファイル」から「閉じる」をポチッと選ぶ方法は、マウス操作に慣れているときにとても安心感があります。
どんなアプリでも同じ操作でウィンドウを閉じられるのが魅力です。プログラム開発中に複数ウィンドウを扱うときも、画面上部を見て選ぶだけなので迷いません。
ちなみに、よく使う人はシステム環境設定のキーボードショートカットで「ファイル>閉じる」に任意のキーを割り当てておくと、さらにスムーズに操作できます。
①閉じたいアプリをアクティブにする
Dockのアイコンをクリックするか、command
+tab
で該当アプリを選んで最前面に出します。複数ウィンドウある時はcommand
+`
で目的のウィンドウに切り替えましょう。
②画面上部のファイルメニューをクリック
画面のいちばん上へカーソルを動かしてメニューバーを出します。左端に並ぶメニューのうちファイルを見つけたらクリックしてください。
メニューバーが自動で隠れる設定なら、カーソルを上端に合わせると一瞬だけ表示されます。
③閉じるを選択する
画面上部のメニューバーからウィンドウをクリックします。表示されたリストの中にある閉じるを選ぶと、アクティブなウィンドウをすぐに閉じられます。
ウィンドウをスマートに閉じたあとに楽しむ応用ワザ

閉じたウィンドウをただ消し去るだけじゃもったいないですね。画面管理をグッと楽しくするプログラマーならではの応用ワザをまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
Split Viewプリセット | 閉じたウィンドウを⌘+Option+Enterで左右分割に復元。エディタとターミナルをすぐに表示できる。 |
ウィンドウ復元ショートカット | システム環境設定のショートカットに⌘+Option+Wを割り当て。直前に閉じたウィンドウを元の位置に戻せる。 |
AppleScript自動配置 | 作業環境をAppleScriptで保存。起動時に一気にウィンドウを開いて好きなレイアウトに並べる。 |
複数ウィンドウを一括で閉じる

アクティブなアプリで開いている複数ウィンドウをまとめて閉じたいときは、Optionキー+Commandキー+Wキーのショートカットがとても役立ちます。
この操作をすると、いま開いているウィンドウが一気に閉じて画面がすっきり片付きます。たくさんのウィンドウをひとつずつ閉じる手間をグンと減らせるので、作業の切り替えをスムーズに進めたいときにぴったりです。
もしアプリ自体を終了して裏で動くプロセスもいっしょに止めたいときは、Dockのアイコンを右クリック→終了を使う方法もおすすめです。ウィンドウだけでなくアプリ丸ごと終了するので、リソースをスッキリ解放できます。
FinderでOptionを押しながら赤いボタンをクリックする
画面のどこかをクリックしてFinderをアクティブにします。Finderのメニューバーが一番上に表示されていることを確認してください。
ウィンドウ左上にある赤い“閉じる”ボタンにカーソルを合わせたままOptionキーを押し続けてクリックします。これでそのウィンドウだけでなく同じアプリの全ウィンドウがまとめて閉じられます。
注意点:Optionキーを押しっぱなしにしても反応しない場合は、Finderがアクティブになっていない可能性があります。
SafariでCommand+Option+Wを押す
Safariのウィンドウが前面にある状態で操作してください。
キーボードで⌘(Command)+⌥(Option)+Wを同時に押すと、開いているすべてのウィンドウが閉じます。
注意Safariで保存していない入力中のフォームや編集中のページは閉じるとデータが失われる場合があります。
アプリを終了させながらウィンドウを閉じる

キーボードショートカットのCommand+Qを使うと、アプリをまるごと終了しながら開いているウィンドウも一気に閉じられます。
複数のウィンドウをひとつずつ閉じる手間が省けるので、エディタやブラウザをいっぺんに片づけたいときにとても便利です。
注意点としては、保存していないファイルがあると確認ダイアログが表示されることです。大事な作業はこまめに保存してから使うと安心ですよ。
Command+Qでアプリを終了して全ウィンドウを閉じる
まず終了したいアプリを前面に表示します。
キーボードでCommand
キーとQ
キーを同時に押してください。
これでそのアプリに関連する全ウィンドウが一度に閉じます。
開いているファイルに保存していない変更があるときは、保存するか確認するダイアログが出るので、画面の指示に従ってください。
Dockのアイコンを右クリックして終了を選ぶ
Dockの中から、終了したいアプリのアイコンを見つけます。
アイコン上でマウスの右ボタンを押すか、Controlキーを押しながらクリックします。
メニューから終了をクリックするとアプリがきれいに閉じます。
自動化で閉じ忘れゼロにする

大量にウィンドウを開くと、うっかり閉じ忘れてデスクトップが散らかりがちです。そんなときはAutomatorやショートカットアプリ、Hammerspoonなどでウィンドウを自動で閉じる仕組みを作ると安心です。たとえば一定時間操作がなければウィンドウを閉じるように設定しておけば、閉じ忘れゼロを実現できます。プログラマーならアプリごとに例外を追加したり、ログを残して閉じたウィンドウを確認したりするなど、運用効率をさらに高める工夫も楽しめます。
システム設定で「ウィンドウを閉じるときにタブを確認」をオンにする
画面左上のAppleマークをクリックして「システム設定」を選びます。Dockのアイコンから開く場合は、歯車マークを探してクリックしましょう。
「システム設定」画面で左側メニューからDockとメニューバーを選び、右側にある「ウィンドウを閉じるときにタブを確認」のスイッチをクリックして緑色にします。
ショートカットAppで一定時間後にFinderウィンドウを閉じるレシピを作る
Dockの「ショートカット」アイコンをクリックするか、Spotlightで「ショートカット」と入力して開きます。
サイドバーで「オートメーション」を選んでから「新規オートメーションを作成」をクリックし、「個人用オートメーション」を選びます。
「アクションを追加」をクリックし、検索欄に「待機」と入力して追加します。時間を好みの秒数や分数に変更しましょう。
さらに「アクションを追加」で「スクリプトを実行」を選び、「AppleScriptを実行」に切り替えます。
以下のコードを入力してください。
tell application "Finder" to close every window
右上の「次へ」を押し、確認画面で「実行時に確認を表示」をオフにして「完了」をクリックします。これで設定時間後にFinderウィンドウが自動で閉じます。
よくある質問

⌘+Wでウィンドウが閉じないときは?
- ⌘+Wでウィンドウが閉じないときは?
⌘+Wはアクティブなウィンドウやタブを閉じるショートカットです。アプリ全体を終了したい場合は⌘+Qを使ってみてください。それでも反応しないときはシステム設定のキーボードショートカットで割り当てを確かめると直ることがあります。
複数ウィンドウをまとめて閉じるには?
- 複数ウィンドウをまとめて閉じるには?
Option(⌥)+⌘+Wを押すと開いているすべてのウィンドウを一気に閉じられます。プログラマーは複数ツールでウィンドウが増えやすいので、このショートカットを覚えておくと作業画面がスッキリ片付きます。
閉じたウィンドウをもう一度開きたいときは?
- 閉じたウィンドウをもう一度開きたいときは?
Safariなどブラウザなら⌘+Zで最後に閉じたタブを復元できます。Finderはメニューの「ウィンドウ」>「最近使ったフォルダ」から前に閉じた場所を開けるので、よく使うフォルダはこの機能を活用すると便利です。
赤いボタンを押してもアプリが終了しないのはなぜ?
macOSではウィンドウを閉じる赤いボタンは「アプリを終了」ではなく「ウィンドウを隠す」動きになります。たとえばSafariでタブを全部閉じても、メニューやDockのアイコンは残ったままですよね。これはアプリを素早く再利用できるようにデザインされた仕組みです。もし完全に終わらせたいときは、⌘+Q
を使ったり、メニューバーの「Safariを終了」などを選ぶといいですよ。プログラマーとしては、バックグラウンドで動き続けるプロセスを把握しておくとメモリ管理のトラブル回避につながるので覚えておくと役立ちます。
Command+Wが効かないときは?
Command+Wが反応しない原因は、大きく分けるとウィンドウにフォーカスが合っていないこと、ショートカットの割り当てが上書きされていること、アプリ固有のキーバインドが邪魔をしていることが考えられます。まずは何が邪魔しているかをざっくりつかんでおくと安心です。
対応方法は三つの流れでチェックするとスッキリ解決します。まずシステム環境設定のキーボード→ショートカットを開いてCommand+Wの割り当てを確認し、次に同じショートカットが使われているアプリをひとつずつ閉じて重複を解消します。最後に対象のアプリを再起動すると、設定が反映されやすくなってすぐにウィンドウを閉じられるようになります。
タブとウィンドウの違いは?
Macでは画面に表示される「ウィンドウ」と、その中で切り替えられる「タブ」があります。ウィンドウはアプリごとに独立していて、複数のアプリや書類を分けて表示できる箱のようなものです。
一方タブは同じウィンドウの中でページや書類を切り替える仕組みです。タブを閉じると同じウィンドウ内のひとつのページだけが消え、ウィンドウ自体はそのまま残ります。操作するときは閉じたい対象がタブかウィンドウかを意識すると迷わず進めます。
強制終了との違いは?
ウィンドウを閉じる操作は、画面だけをサッと終了させる方法です。アプリ本体はバックグラウンドで動いたままなので、あとで同じアプリをすぐ開き直せます。一方、強制終了はアプリ全体の処理を無理やり止める操作です。保存していないデータが消えてしまうおそれがあるので、普段の作業の切り替えにはウィンドウを閉じる方法を使うと安心です。
まとめ

Macのウィンドウをまとめると、慣れれば作業スピードがグッと上がります。
- 赤い閉じるボタンをクリックしてウィンドウ単体を閉じる
- Command+Wでショートカット操作を習得する
- Option+赤ボタンでアプリの全ウィンドウを一気に閉じる
この3つの方法をシーンに合わせて使い分けると、デスクトップがすっきりして作業に集中しやすくなります。
ぜひ今日から手早くウィンドウを閉じる操作を取り入れて、快適なMacライフを楽しんでください。