Macの画面下で常に目に入るdockがごちゃつき、どこをどう編集すれば作業が捗るのか迷ってしまうことはありませんか?
このガイドでは、アイコンの並び替え、追加と削除、サイズ調整といった基本操作を、一つずつ画面のどこをクリックするかまで丁寧に示し、さらに作業効率を高める応用テクニックも紹介しますので、設定に不慣れでも安心して理想のDockが作れます。
パソコンを再起動せずともすぐに試せる内容ばかりですから、Macを手元に置き、気になる手順から順に試していくことで、すぐに快適な作業環境を手に入れられます。
Dockを自由に並べ替える手順

Dockのアプリアイコンを好きな順番に並べ替えると、作業効率がグッと上がるよね。
並べ替え方法は大きく分けて3つあるよ。
- ドラッグ&ドロップ:Dock上のアイコンをそのままつかんで移動する一番シンプルな方法。
- システム設定とキーボード操作:システム環境設定の「Dockとメニューバー」で拡大をオフにしてから、Optionキーを押しつつ矢印キーで微調整。
- Terminalコマンドやスクリプト:defaultsコマンドやAppleScriptを使って、自動的に好みの並びにリセットする高度なやり方。
プログラマー目線のコツとして、アイコンを動かす前にDockの拡大機能を一時的にオフにしておくと、意図しないアイコンが跳ね上がらずにスムーズに配置できるよ。
ドラッグ中心なら直感的に整理できるし、ターミナルやスクリプトを組み合わせれば一瞬で好みのレイアウトに戻せるから、ぜひいろいろ試してみてね。
マウスでドラッグして順番を入れ替える

Dockのアイコンはマウスでつかんで好きな場所にスッと移動できるから、直感的に順番を入れ替えられます。アイコンを押し込むと軽く浮かぶので、目的の位置までドラッグしてから離すだけです。
アプリとフォルダをお好みの並びに整理できるので、よく使うものは手前にまとめてサッと起動できます。エンジニア目線のポイントとしては、Optionキーを押しながらドラッグすると既存のグループを崩さずにアイコンだけ移動できるので、細かい微調整がラクになります。
①Dock上のアプリアイコンを長押しする
Dockにあるアプリアイコンを指でそっと押し続けます。軽く1秒ほど長押しするとアイコンが浮き上がって動かせるモードに切り替わります。
②左右へドラッグして位置を決める
Dock上の並べ替えたいアイコンをクリックし、そのまま左右どちらかへドラッグしてください。ドラッグ中はアイコンが他のアイコンの間に割り込むように移動しますので、狙いどおりの位置でマウスボタンを放してください。するとその位置にぴたりと固定されます。
③マウスボタンを離して並びを確定する
ドラッグで移動したアイコンを目的の場所に合わせたら、マウスボタンから指を離しましょう。これで並びが確定し、Dockに反映されます。
アプリを追加や削除で整理する

Dockにアプリを整理する一番シンプルな方法は、使いたいアプリをドラッグ&ドロップして追加したり、もう使わないアイコンをDock外へスワイプして削除したりすることです。
こうするだけでよく使うアプリを手前に集めて、不要なものは隠しておけます。プログラマーならではの小ワザとして、起動しているアプリをDockに残す設定にしておくと、作業中のツールが常に見やすくなります。
①LaunchpadやFinderからアイコンをDockへドラッグして追加する
Dockのロケットアイコンをクリックするか、トラックパッドを親指と三本の指でつまむようにしてLaunchpadを開きます。
追加したいアプリのアイコンをクリックしたままDockまで持っていき、好きな場所でマウスを放してアイコンを固定します。
FinderのDockアイコンをクリックし、サイドバーのアプリケーションを選びます。目的のアプリを見つけたら同じようにドラッグしてDockに置きます。
②Dock上のアイコンを外へドラッグして煙エフェクトで削除する
削除したいアイコンをクリックしたままDockの外側へゆっくり引っ張ります。アイコンが浮き上がると画面に小さな煙のようなエフェクトが出るので、そのタイミングでマウスボタンを放します。これでDockからアイコンが消えます。
③追加後に好みの位置へドラッグして整える
追加したアプリのアイコンをクリックしたまま、好きな位置へスライドさせます。
Dock内の空白が目安になるので、アイコン同士の間隔が均等になるよう気をつけると整然とします。
一度クリックを離して全体を見渡し、もう少し動かしたいと感じたら再度ドラッグして位置を整えます。
プログラマー視点のコツですが、Dockの端に機能系アプリを寄せると誤操作が減り効率アップします。
設定パネルでサイズや非表示を調整する

Dockの見た目を手軽に変えたいときは、システム設定の「Dockとメニューバー」から調整するのがいちばん簡単です。ここではサイズのスライダーを動かしてアイコンの大きさを変えたり、表示・非表示の切り替えで自動的に隠れるようにできます。
サイズ調整スライダーは、画面解像度に合わせて微調整すると快適です。大きすぎると画面を圧迫しますし、小さすぎるとクリックミスが増えるので、ちょうどよいバランスを探してみてください。また「Dockを自動的に隠す/表示」をオンにすると、必要なときだけDockが現れて作業領域が広く使えます。
エンジニア目線のコツとしては、マルチディスプレイで外部モニターを使う場合、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイでサイズ設定をそれぞれ確認すると違和感が減ります。さらに表示・非表示の切り替えを素早く行えるショートカットを覚えておくと、いちいち設定パネルを開かずにDockが操作できます。
①アップルメニューからシステム設定を開く
デスクトップ左上のアップルメニュー(マーク)をクリックし、表示された一覧からシステム設定を選んでください。
②「デスクトップとDock」をクリックする
システム設定の左側に並ぶリストからデスクトップとDockを選ぶと、Dockの見た目や動きを変えるオプションがまとめて出てきます。この画面でアイコンのサイズや拡大の有無、隠す動作などを調整できるので、好みのレイアウトに近づけてみてください。
③スライダーでアイコンサイズを動かす
画面左上のアップルメニューからシステム設定を開いてください。
サイドバーからDockとメニューバーを選ぶと「サイズ」スライダーが現れます。
スライダーを右にドラッグするとアイコンが大きくなり、左にドラッグすると小さくなります。ドラッグ中はリアルタイムで反映されるので、好みの大きさになるまで動かしてみましょう。
プログラミング作業中は少し小さめにして作業領域を広く取ると見やすくなります。
④「Dockを自動的に非表示」にチェックを入れる
「Dockとメニューバー」の設定画面を開いたら、下にスクロールしてDockを自動的に非表示にチェックを入れてください。これでDockが画面端に隠れ、カーソルを近づけると再表示されるようになります。
Dock編集を活かして作業をもっとラクにするアイデア

アイデア | 役立ちポイント |
---|---|
作業別フォルダを登録 | プロジェクトごとのフォルダをDockに置くと、Finderを開かずにすぐアクセスできる |
区切りスペースを活用 | Dockのアイテムをカテゴリー別に並べ替えやすくなり、目的のアプリがひと目でわかる |
Automatorアプリを追加 | 頻繁に使うスクリプトやワークフローをDockに置いてワンクリックで実行できる |
ウィンドウアプリのみ表示 | 常駐アプリを非表示にするとDockがすっきりし、今開いている作業だけに集中できる |
サイズと拡大表示の調整 | アイコンの見やすさとクリックのしやすさを両立できる設定にする |
作業中によく使うフォルダやスクリプトをぱっと呼び出せるようにしておくと、作業効率がぐっと上がります。同時にDockが整理されていると迷わずに操作できるので、思わず笑顔になるほど快適です。
Dockの整理をひと工夫するだけで、日々のルーチン作業がストレスフリーになります。
仕事用とプライベート用でアイコンをグループ分けする

仕事用のアイコンとプライベート用のアイコンをDockで分けておくと、必要なアプリをパッと見つけやすくなります。
- 視認性がアップ:仕事効率と趣味を切り替えやすくなる
- クリックミスを減らせる:不要なアプリを隠して操作をすっきり整理
- 気分転換に役立つ:勤務時間外に仕事アプリを意識せずにプライベートを満喫
例えば仕事用を左側、プライベート用を右側に並べるだけで、自動的にグルーピングできます。
朝の切り替えや終業後のリラックスタイムに迷わずDockを使えるので、ぜひ試してみてください。
アプリをドラッグで左半分に仕事用を集める
仕事でよく使うアプリはDockの左側にまとめておくと、パッと起動できて便利です。ここでは区切り線より左半分に仕事用のアイコンを集める手順を紹介します。
まず、仕事用にまとめたいアプリを1度起動してDockに表示させておきます。
Dockにある縦の区切り線を目安に、仕事用アイコンをその左側へドラッグします。アイコン同士がスペースを作る位置が合図です。
ドラッグ中にアイコンの位置が決まったらマウスを離して配置を確定します。これで左半分に仕事用アイコンが集まりました。
Dockの区切り線より内側にドラッグしないと、書類やフォルダセクションに入ってしまうので気をつけてください。
分割線右側にはプライベートアプリを置く
Dockのアイコンをクリックしたままドラッグし、中央の仕切り線を越えた右側の空きスペースへ移動させてください。
このエリアはプライベート用アプリ用に確保されているので、お気に入りのSNSや写真編集アプリをまとめておくと便利です。
移動先でマウスボタンを放すと、その位置に固定されます。仕事用アイコンと自然に区別できるようになります。
ワンクリックでDockを初期化するターミナルテクニック

Terminalでひとつのコマンドを打ち込むだけでDockのレイアウトや設定をまるごと初期化できます。
Dockの動きがもたついたときや並び替えを試しすぎて元に戻したいときにぴったりな、超お手軽リセットテクニックです。
ターミナルを開いてdefaultsコマンドを入力する
アプリケーションフォルダのユーティリティ内からターミナルをダブルクリックして起動します。
つづけて、以下のコマンドをそのままコピー&ペーストしてください。
defaults write com.apple.dock autohide -bool true
ペーストしたらEnterキーを押して実行します。
killall Dockで設定を即反映させる
Dockの設定をさくっと反映させたいときは、Dockを再起動すればOKです。
画面右上の虫めがねアイコンをクリックして「Terminal」と入力し、Enterキーで起動します。
ターミナルに以下を入力し、Enterキーを押します。
killall Dock
Dockが一瞬消えますが、すぐに再起動して元に戻るので落ち着いて待ちましょう。
透明Dockで画面をスッキリ見せる裏ワザ

ターミナルをちょっとだけ使ってDockの背景ガラス効果をオフにすると、Dockがすっきり透明に変身します。
壁紙やウィンドウがしっかり見えて、作業中の没入感がグッと高まります。スクリーンキャプチャやプレゼン資料も余計な影が入らずキレイに仕上がるので、開発中はもちろんクリエイティブ作業にもピッタリです。
ターミナルで透明度を変更するコマンドを実行する
ターミナルを開いて、次のコマンドをコピー&ペーストしてください。
defaults write com.apple.dock hide-mirror -bool true
ペーストしたらEnterキーを押します。
設定を反映させるために、つづけて以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
killall Dock
再起動してDockの見た目を確認する
変更を確実に反映させるため、画面左上のAppleメニューから再起動を選んでMacを再起動します。
再起動後にDockのアイコン配置やサイズ、挙動が思い通りかどうかチェックしてください。もし設定が反映されていないと感じたときはターミナルでkillall Dock
を打つと、ログアウトせずにDockが即リフレッシュされます。
よくある質問

- Dockのアイコンが移動できないときは?
Dockのアイコンをドラッグしても動かせない場合は、システム環境設定>Dock&メニューバー>Dockをロックの設定を確認しましょう。オフになっているのにまだ動かせないときは、Macを再起動すると一時的な不具合が解消されることがあります。
- Dockが隠れてしまって見えないのはどうすればいい?
Dockが自動で隠れる設定になっていると、カーソルを画面下に近づけないと表示されません。システム環境設定>Dock&メニューバー>「Dockを自動的に隠す/表示する」のチェックを外せば常時表示できます。
- Dockのサイズを思い通りに変えられないときは?
Dockの境界線をドラッグしてもサイズが変わらないときは、まず十分に境界線に近づいているか確認してください。狙いが小さいと反応しにくいことがあります。慣れてきたらオプションキーを押しながらドラッグすると細かい調整がしやすくなりますよ。
うっかり削除したFinderアイコンはどう戻す?
Dockから消えたFinderアイコンにハッとすることがありますよね。焦らずに大丈夫です。
Finderアイコンを戻すベストな方法は二つあります。一つ目はSpotlightを使ってFinderを起動し、そのままDockにドラッグする方法です。二つ目はFinderアプリ本体を「/System/Library/CoreServices」フォルダから直接Dockへドラッグする方法です。
- Spotlight起動&ドラッグ:Command+SpaceでSpotlightを呼び出し、Finderと入力して起動。Dock上に出てきたFinderアイコンをそのままドラッグすれば固定できます。
- 直接ドラッグ:「移動」メニューから〈フォルダへ移動〉を選び「/System/Library/CoreServices」と入力。Finder.appを見つけてDockへドラッグすると再登録できます。
Spotlightを使う方法は手軽で、普段Finderを消すことがない時にもすぐ使えます。CoreServicesからのドラッグはシステム直下のアプリを操作する安心感があり、Dockの見た目をリフレッシュしたいときにおすすめです。
Dockが反応しないときは再起動するしかない?
Dockのアイコンをクリックしても反応しないとき、ついMacを再起動したくなりますよね。ただし、Dockだけをリフレッシュする方法が手軽でスピーディーです。
まずは「killall Dock」でDockプロセスだけを再起動すると、環境設定や開いていたアプリの状態をそのまま残したまま反応が戻ります。次に、アクティビティモニタからDockを選んで強制終了すれば同じ効果が得られます。どちらもターミナルを使わずに直感的に操作できるので初心者にもおすすめです。
それでも改善しないときはDockの設定ファイルをリセットしてみると奥深いトラブルが解消する場合があります。再起動は最後の手段にして、まずはこの3つを試してみてください。
アプリがジャンプしてうるさいときの対処法は?
アプリのアイコンがバウンスするのは可愛いけれど、作業中に何度も飛び跳ねると気が散りますよね。そんなときはDockのアニメーションをオフにしてみましょう。システム環境設定から手軽に切り替えられる方法と、ターミナルコマンドで細かく制御する方法があるので、自分の好みに合わせて落ち着いた画面にできます。
アイコンを一気に小さくしたいけど最小サイズは決まっている?
Dockのアイコンサイズはシステム設定の「Dockとメニューバー」からスライダーを動かすだけで調整できるようになっています。ただしこのスライダーで設定できる最小サイズは約16ピクセル相当で、これより小さくすることはできません。
それでもさらにアイコンを小さくしたい場合はターミナルでdefaults write com.apple.dock tilesize -int 数値
を実行する裏技があります。数値を16より小さく設定するとアイコンが少しぼやけることもあるので、見た目と操作性のバランスを見ながら試してみてください。
まとめ

Dockの編集はとてもシンプルで、ドラッグ&ドロップが基本でしたね。
まずアプリアイコンを長押しするとスムーズに移動できるようになり、使う頻度に合わせて好きな順番へ並べ替えられました。
さらに不要なアイコンはDockから外してスッキリさせ、お気に入りのフォルダやアプリを追加して手元の操作を効率化できました。
ここまでのステップを終えれば、あなたのMacがもっと使いやすくなっているはずです。
自分だけのカスタムDockで日々の作業をもっと楽しく、快適に進めていきましょう。