Macで受け取ったPDFを開いたものの、余計なページ削除がうまくいかずに手が止まってしまっていませんか?
ここではプレビューの基本操作からショートカットの活用、さらにAutomatorを使った一括処理まで段階的に示し、数分で欲しいページだけを残す方法を丁寧にお伝えします。
気軽に読み進めながら手も動かしてみてください、作業後には資料整理の時間がぐっと短くなり、次のタスクへすっきり移れるはずです。作業に慣れれば外出前の数分でも片付くようになりますので、まずは一緒に最初の一手を踏み出しましょう。
Mac標準プレビューでPDFページを削除するやさしい手順

PDFの中にいらないページが混じっていると、整理したい時にちょっとイライラしますよね。Previewなら、ファイルを開いて数ステップでページを消せるので、新しくアプリを探さなくて大丈夫です。
- ファイルを開く:対象のPDFをPreviewでダブルクリックします。
- サムネイル表示:画面左上のサイドバーアイコンをクリックしてページ一覧を出します。
- 不要ページを選択:消したいページのサムネイルをクリックします(複数なら⌘キーを押しながら選択)。
- 削除:Deleteキーを押すか、右クリックから「削除」を選びます。
- 保存:⌘+Sで変更を上書き保存すれば完了です。
ちょっと便利な裏ワザとして、サムネイルを選択したまま⌘+Deleteを押すとメニュー操作なしでスピーディーにページが消せます。複数ページを一気に整理したい時にも助かりますよ。
このやさしい手順を知っておくと、社内配布用マニュアルや自分でまとめた資料の不要ページをサクッと整理できます。Previewだけで完結するから、急いでいる時にもぜひ活用してください。
マウス操作だけで削除したい時

プレビューを開き、左側のサムネイル領域をマウスでなぞるようにドラッグすると、いらないページをまとめて選択できます。選択したページの上で右クリックして「ページを削除」をクリックすれば、あっという間に不要ページが消えます。
マウス操作だけで完結するので、キーボードを使いたくないときや操作に慣れていないときに安心です。MagicMouseやトラックパッドの感度を活かすと、スクロールしながらサクサク削除できるのもプログラマーにはうれしいポイントです。
①FinderでPDFをダブルクリックしてプレビューを開く
MacのFinderで編集したいPDFファイルを見つけてダブルクリックすると、標準のプレビューアプリがパッと立ち上がって中身を表示します。
もしプレビュー以外のアプリが開くときは、PDFを右クリックして「このアプリケーションで開く」からプレビューを選ぶと確実です。
②サイドバーの表示ボタンをクリックしてページ一覧を出す
プレビューウインドウの上部にあるサイドバー表示ボタン(四角いアイコン)をクリックしてください。すると、画面の左側にPDFの全ページがサムネイルで一覧表示されます。
③消したいページをクリックで選ぶ
サイドバーのサムネイル一覧から削除したいページをクリックして選択します。背景が青くなると選択完了です。
隣り合う複数ページを一気に選びたいときは、最初のページをクリックしてからShiftキーを押しつつ最後のページをクリックするとまとめて選択できます。
離れたページを個別に選びたいときはCommandキーを押しながらクリックすると、必要なページだけを追加で選択できます。
④Deleteキーを押してページを削除
サイドバーで消したいページが青く選択されていることを確認します。
そのままキーボードのDeleteキーを押すと、選択中のページがPDFからすぐに消えます。
⑤Command+Sで上書き保存する
プレビューで不要ページを削除したあと、キーボードでCommand+Sを押してファイルを上書き保存しましょう。編集内容が確実に反映されるので、後から「あれ?消したはずのページが残ってる…」とならずにすみます。
ショートカットでサクッと削除したい時

Macのプレビューでサムネイルが見える状態なら、削除したいページを選んでキーボードのDeleteキーを押すだけでページが消せます。
慣れるとマウスに手を伸ばさずにサクッと編集できるので、短い資料の微調整や大量ページの整理で作業効率がグッとアップします。
①プレビューを開きサイドバーを表示する
Finderで削除したいPDFをダブルクリックしてプレビューを起動します。別のアプリで開かれた場合はファイルを右クリックし“このアプリケーションで開く”→プレビューを選ぶとすぐ切り替えられます。
ウィンドウ上部のサイドバーアイコン(四角形が重なったマーク)をクリックすると、ページのサムネイル一覧が横に表示されます。macOS Ventura以降はツールバー上にアイコンがまとめられているので探しやすいです。
②ShiftやCommandで複数ページを選択する
サムネイルで複数ページをいっきに選ぶときは、ShiftキーかCommandキーを押しながらクリックします。
まずサムネイルのはじめページをクリックしてから、Shiftキーを押したまま終わりページをクリックします。この操作で間のすべてのページがまとめて選択されます。
続いてCommandキーを押しながら、離れたページをクリックすると、必要なページだけをピンポイントで追加選択できます。
サムネイル表示に切り替わっていないと選択操作が効かないので、先にサイドバーで「サムネイル」を表示しておきましょう。
③Command+Deleteで一気に削除する
選択した複数ページをまとめて削除したいときは、Command+Deleteがとっても頼りになります。プレビューを開いたままサクッと片付けられるので、ページ数が多い書類でもイライラせずに進められます。
プレビュー左側のサムネイル欄を有効にして、⌘Commandキーを押しながら削除したいページを次々クリックします。
キーボードでCommand+Delete
を押すと選択中のページがまとめて消えます。
⌘Command+Deleteは取り消しができないので、削除前にバックアップを作っておくと安心です。
④Command+Sで保存して閉じる
編集したPDFを確実に保存するために、キーボードでCommand+Sを押してください。プレビューは自動で現在の状態を書き戻します。
保存が完了したら、画面左上の赤い閉じるボタンをクリックするか、Command+Wでプレビューを閉じましょう。
PDFページ削除をマスターしたら広がる便利ワザ

PDFの余分なページをスパッと消せるようになると、資料の組み直しや配布用ファイルの最適化などが手軽にできるようになります。それぞれの場面でPreviewのページ削除をどう活かせるか見ていきましょう。
応用ワザ | どう役立つか |
---|---|
複数のPDFを結合+不要ページ一括削除 | 会議資料やレポートをまとめ直して一つのファイルに。不要スライドをすぐ消せるので見やすさアップ。 |
サムネイルドラッグで目次順序再編 | 目次順を直感的に入れ替え。章立て資料やマニュアルの構成をサクッと調整できます。 |
パスワード保護PDFの一括編集 | 鍵マークを外して不要ページ削除後、再びパスワードをかけ直すことで安全に配布可能。 |
Automator/ショートカットで定期処理 | 毎月届く定例報告書から表紙や末尾を自動で消すスクリプトを組むと、手間ゼロで仕上がり。 |
いくつかのPDFを結合していらないページを一掃

複数のPDFをまとめて扱いたいときは、まずmacOS Sonoma標準のプレビューでファイル同士を合体させると便利です。
プレビューのサムネイル表示にPDFをドラッグ&ドロップするだけで一つの文書に結合でき、そのあと不要なページを選択していっきに削除できます。複数ファイルのページをまたいで整理したいときや、報告書や資料の不要な表紙をまとめて消したいときにぴったりの方法です。
Finderで結合したいPDFを選びプレビューで開く
Finderで結合したいPDFが入っているフォルダを開き、⌘キーを押しながらファイルをクリックしてすべて選択します。
選択したPDFのいずれかをダブルクリックするか、右クリックメニューから「プレビューで開く」を選ぶと、複数のPDFがまとめてプレビューに読み込まれます。
サイドバーにドラッグして結合し不要ページをDeleteで消す
PreviewでPDFを開いたらウインドウ左上のサイドバーアイコンをクリックしてサムネイル一覧を出します。
結合先のPDFサムネイルを表示したサイドバー上に、他のファイルからドラッグ&ドロップしてページを挿入します。
不要になったページサムネイルをクリックで選択したらキーボードのDeleteキーを押して取り除きます。
大量のページを扱うときは間違えて別の箇所にドラッグしないようにゆっくり操作しましょう。
新しい名前で保存しオリジナルを残す
万が一の編集ミスに備え、元のPDFをそのまま残しておくと安心です。
プレビューのメニューバーでファイルを開き「別名で書き出す…」を選びます。
保存ダイアログで任意のフォルダとファイル名を設定し、保存をクリックします。
これで元のファイルはそのままに、新しいPDFで編集を進められます。
個人情報を切り取り共有用ファイルを作る

住所や電話番号などの個人情報だけを切り取りたいときには、Previewのトリミング機能が頼もしいです。選択ツールで切り取りたいエリアを囲んで、ツールバーの「トリミング」を選ぶだけで、不要な部分をカットした共有用ファイルがサクッと作れます。
Previewならではの手軽さが魅力で、追加アプリを入れずに完了します。元ファイルはコピーを残しておけば、何度でもやり直せるので安心して操作できます。
共有前に消したいページをDeleteで削除
PDFをプレビューで開いて、画面上部のサイドバーアイコンをクリックします。するとページの縮小画像(サムネール)が並ぶので、削除したいページを見つけやすくなります。
サムネールをクリックして選択し、複数ならShiftキーやCommandキーを押しながら選びます。選択が終わったらキーボードのDeleteキーを押せば、一気に消せます。
一度削除すると元に戻せない場合があるので、あらかじめ⌘+Sで別名保存しておくと安心です。
別名で保存してメールに添付する
編集したPDFを元ファイルと分けて送ると安全なので、まずは新しい名前で保存してからメールに添付しましょう。
プレビューのメニューバーからファイル→別名で保存を選びます。保存先とわかりやすい名前を入力して保存をクリックします。
メールアプリを開き、新規メッセージ作成画面でクリップアイコンをクリックして先ほど保存したPDFを選択します。件名や本文を書いてから送信しましょう。
Automatorでフォルダ内PDFの余白ページを一括削除

Automatorを使うと、フォルダにまとめて入れたPDFの余白ページを一気に消せます。アプリを開かずにドラッグ&ドロップだけで処理できるので、手間いらずです。
この方法ならプログラマー的なスクリプト知識を活かして、HomebrewでインストールしたPDFツール(例:ghostscriptやpdftk)を組み込むことも可能です。フォルダアクションとして設定すれば、新しく追加したファイルも自動でサクッと処理できます。
- ドラッグ&ドロップだけ:AutomatorアプリにフォルダをセットするだけでOKです。
- 自動フォルダ監視:新規PDFを入れるたびに裏で処理できるので放置で完了します。
- ツール連携:好みのコマンドラインツールを組み合わせれば多彩なPDF編集にも対応できます。
Automatorを起動しクイックアクションを選ぶ
画面右上のSpotlightアイコンをクリックして「Automator」と入力するとすぐ起動できます。Dockや「アプリケーション」フォルダから探しても大丈夫です。
起動直後のダイアログで「新規書類」をクリックし、一覧から「クイックアクション」を選択して「選択」を押します。macOSのバージョンによっては「サービス」と表示される場合があります。
PDF操作アクションでページを削除を追加する
プレビューのツールバーにあるアクションアイコン(四角に下向き矢印)をクリックしてメニューを開きます。
「PDFを操作」にカーソルを合わせるとサブメニューが展開されるので、その中から「ページを削除」をクリックします。
ワークフローを保存してFinderから実行する
メニューバーから「ファイル」→「保存」を選んでください。
フォーマットは「クイックアクション」を選び、名前をわかりやすく付けましょう。
PDFファイルを右クリックして「クイックアクション」→先ほど保存したワークフロー名を選んでください。
これで余計なページがさくっと削除されます。
クイックアクションはMacの標準機能なので追加ソフト不要です。
よくある質問

プレビューでページを削除したのにPDFサイズがほとんど変わらないのはなぜ?
- プレビューでページを削除したのにPDFサイズがほとんど変わらないのはなぜ?
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プレビューは中身をそのまま参照しているだけなので、単に見た目からページを外しただけだと元のデータが残ったままです。サイズをスリムにしたいときは、削除後に「ファイル」→「書き出す」で新しいファイルとして保存すると不要データが削除されます。
間違って消したページを元に戻す方法は?
- 間違って消したページを元に戻す方法は?
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プレビューの「編集」→「取り消す」を押せば直前の操作をひとつずつ取り消せます。もしすでに保存してしまった場合は、Finder上でファイルを選んで「スペースキー」でプレビュー起動し、アンドゥが効かない場合は、Time Machineなどのバックアップから復元すると安心です。
パスワード保護されたPDFでページ削除できないときは?
- パスワード保護されたPDFでページ削除できないときは?
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保護されたPDFは編集機能が制限されています。まずは「ファイル」→「パスワードを入れて開く」で解除後、削除作業をしてください。どうしても解除できない場合はAdobe Acrobatなど専用ツールが必要になることがあります。
複数PDFをまとめて同じページ番号だけ削除したいときは?
- 複数PDFをまとめて同じページ番号だけ削除したいときは?
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プレビューだけで一括処理するのは手間なので、Automatorを使うと楽です。ワークフローで「PDFページを抽出」アクションを組み合わせ、必要ないページを指定して実行すれば選択したファイルすべてに同じ操作を適用できます。
削除したページを元に戻したい時は?
削除した直後なら、メニューバーの「編集」から「元に戻す」を選ぶか、Command+Zを押すとすぐに復活します。
もし一度PDFを保存してしまったあとで取り消せない場合は、プレビューのバージョン履歴が助けになります。ファイルメニューからRevert To→Browse All Versionsを開き、削除前の状態を選んで復元しましょう。
プレビューに履歴が残っていないときは、Time Machineを活用する手もあります。FinderでPDFがあるフォルダを表示してTime Machineを起動し、バックアップされている古いファイルを探して復元してください。
PDFを閉じたり上書き保存したあとだと「元に戻す」が効かなくなるので、編集直後に操作するか、あらかじめTime Machineを有効にしておくと安心です。
PDFが編集不可でDeleteできないのはなぜ?
プレビューでDeleteキーを押してもページが消えないと、つい焦りますよね。じつはPDFにはパスワードや編集制限を付けられる設定があって、これがあるとプレビューではどんな操作もはじかれてしまいます。
さらに書類をスキャンして作ったPDFは文字情報ではなく画像として扱われるため、ページ単位での削除コマンドが効かないこともあります。こうした仕組みを知っておくと、編集不可の理由がクリアになって次のステップがグッとやりやすくなります。
プレビューではなく別のアプリが開いてしまう時は?
PDFをダブルクリックしたときにPreviewではなく別のアプリが立ち上がるのは、ファイルの紐づけ先が変わっているからです。
Finderで対象のPDFを右クリック→「情報を見る」を選択し、「このアプリケーションで開く」でプレビュー.appを指定したうえで「すべてを変更…」をクリックすると、これ以降PDFはプレビューで開くようになります。
もし「プレビュー.app」が候補にない場合は、メニューの「その他…」から手動でアプリを選んでください。
ターミナル操作は難しい?
「ターミナル」って聞くとなんだか難しそうに思えますよね。でも実際にはPDF専用のコマンドを用意すれば、数文字を打ち込むだけでサクッと不要ページを削除できます。
大量ファイルをまとめて処理したいときや、同じ作業を何度も繰り返す場合にはとくに便利です。ただし初めてだとドキドキするので、気軽にプレビューで削除を試してから挑戦すると安心感が増します。
まとめ

あらためて流れをまとめると、Mac標準のプレビューアプリでPDFを開き、サイドバーにサムネイル表示をして、不要なページを選んでdeleteキーを押し、最後に上書き保存するだけです。
この記事で紹介した手順を身につければ、PDF編集でつまずくことがぐっと減ります。ぜひ手元のファイルで試して、あっという間に不要ページをスッキリ削除してみてください。