Macが初期化できない!?Command+Rが効かないときの安心リセット術

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Macが初期化できない!?Command+Rが効かないときの安心リセット術

Macで初期化を試みたのに、commandキーとrキーを押しても復旧画面が開かず、できない原因と解決策がつかめずに戸惑っていませんか?

復旧モードが起動しない理由は、キー操作のタイミングずれやWi-Fi設定、ファームウェアロックなど一つではありません。このガイドではIntelとAppleシリコン双方の再起動ルート、USBインストーラ作成手順、失いたくないデータを守りながらリセットする裏ワザまで、実体験に基づいて順序良く示します。手元のMacを安全に整え、作業時間と不安をまとめて減らせる点が大きな魅力です。

まずは電源を切る前にキーボードとネット環境を確かめつつ、案内に合わせて段階を踏むと安心です。読み終えるころには復旧モードに入れない焦りが和らぎ、落ち着いて最適な解決策を選び取れるようになります。

目次

Command+Rが反応しないときにmacOS復旧を呼び出す具体的手順

Command+Rが反応しないときにmacOS復旧を呼び出す具体的手順

Command+Rが効かなくて焦る気持ち、よくわかります。特に大事なプロジェクト中だったり大切なデータを扱っているときはドキドキしますよね。けれど安心してください。ここではいくつかのやり方を実体験ベースでまとめているので、自信をもってトライできます。

これから紹介するのは、キーボード不調やファームウェアの違いで通常の復旧が呼び出せないときにも効く方法です。それぞれ特徴が違うので、自分の環境や状況に合わせて選んでみてください。

  1. インターネット復旧モードを使う:Option+Command+Rを押しながら起動すると最新版のmacOSをオンラインから呼び出せます。
  2. 出荷時のmacOSを再インストール:Shift+Option+Command+Rで起動すると、出荷時に近いバージョンをダウンロードして再インストールできます。
  3. Appleシリコン搭載Macのスタートアップオプション:電源ボタンを長押ししてオプション画面が出たら「オプション」を選ぶだけで復旧ユーティリティにアクセスできます。
  4. 外部起動ディスクを用意する:USBメモリにmacOSインストーラを用意すれば、Optionキー長押しで外部ディスクから起動できます。
  5. USB/ワイヤレスキーボードは要注意:Bluetooth接続のキーボードは起動時に認識されにくいので、有線接続やApple純正キーボードを使ってみると確実です。

実際にこれらを試してみると状況を問わずmacOS復旧にたどり着く確率がグッと上がります。次のステップでそれぞれの手順を一つずつ詳しく解説していきますので、ぜひ楽しみながら進めてみてください。

Macエンジニア

USBキーボードを使うときは、ポートが起動前から有効かどうか試してみると安心です。特にハブ経由だと認識が遅くなることがあるので要チェックですよ。

IntelMacで復旧モードを起動するルートBプラン

IntelMacで復旧モードを起動するルートBプラン

IntelMacの内蔵リカバリに問題があるときは、ルートBプランとしてInternet Recoveryを使うのがとても心強いです。OptionキーとCommandキーとRキーを同時に押しながら電源を入れるだけで、Appleのサーバーから直接macOS復旧ツールを呼び出せます。

この方法ならRecoveryパーティションを誤って消してしまっても大丈夫です。外付けメディアを用意しなくても最新のmacOSインストーラを自動でダウンロードしてくれるので、手間をかけずに復旧作業を始められます。

もちろん安定したインターネット接続が必要ですが、外部ドライブを持ち歩く手間が省けるのは大きなメリットです。ネットワーク状況次第で少し時間を要することもありますが、確実に復旧環境へたどり着ける安心感があります。

①Macをシステム終了して電源を完全にオフにする

手順
Macをシステム終了して電源を完全にオフにする

画面左上のAppleメニューからシステム終了を選びます。画面が真っ暗になるまで数秒待って、安全にシャットダウンできているか確認しましょう。

もし反応がないときは、電源ボタンを10秒ほど長押しして強制的に電源を切ってみてください。それで電源が完全にオフになります。

②電源ボタンを押した直後にOption+Command+Rを長押しする

手順
電源オン直後にOption+Command+Rを長押し

Macの電源が完全にオフの状態で電源ボタンを押します。起動音やロゴが見える前に、すぐOption+Command+Rキーを同時に押したままにしてください。

キーは3秒以上維持すると、地球儀アイコンが現れてネットワーク復旧モードが始まります。

事前にWi-Fiや有線LANをつないでおくとダウンロードが速く進みます。

Apple Silicon搭載MacではOptionではなく電源ボタン長押しで復旧オプション画面を出します。

③回転する地球儀が現れたらキーを離す

回転する地球儀が画面に現れたら、Option+Command+Rキーからゆっくりと指を離してください。地球儀マークはインターネット経由でmacOS復旧ツールを読み込んでいるサインです。

④Wi-Fiを選んでパスワードを入力する

画面右上のWi-Fiアイコンをクリックして、表示されたリストから接続したいネットワーク名を選びます。パスワード入力欄が現れたら、ルーターに貼られたシールや管理画面で確認した正確なパスワードを入力してから「接続」をクリックしてください。

大文字小文字や記号の区別が重要です。間違いが続くと一時的に接続がロックされることがあるので、3回ミスしたら少し待ってから再挑戦しましょう。

会社や学校のネットワークでは、セキュリティタイプ(WPA2/WPA3)によって接続方法が微妙に変わることがあります。事前に管理者に確認しておくとスムーズです。

⑤復旧メニューが開いたらディスクユーティリティを選ぶ

手順
復旧メニューが開いたらディスクユーティリティを選ぶ

復旧メニューのアイコンが並ぶ画面で左上にあるディスクユーティリティをクリックしてください。内蔵ドライブや外付けドライブの状態確認、消去ができる画面に切り替わります。

外付けドライブが接続されていると内蔵SSDと間違えやすいので、必要ない場合は取り外しておくと安心です。

Apple Silicon Macでは起動鍵マークの下にディスクユーティリティが表示されるので、同じようにクリックしてください。

AppleシリコンMacで復旧モードを呼び出すルートBプラン

AppleシリコンMacで復旧モードを呼び出すルートBプラン

OptionキーやCommandキーが効かず復旧モードに入れないときは、DFUモードを使うルートBプランが頼もしい味方です。

DFUモードではもう一台のMacとUSB-Cケーブル、Apple Configurator 2を活用して、本体のファームウェアを直接書き換えながらmacOSをまっさらな状態に戻せます。他の方法では届かない部分に手を入れられるぶん手順はいくつかありますが、一度流れをつかめばキーボードや起動ディスクに問題があっても着実に復旧できます。

①Macをシステム終了して電源を完全にオフにする

手順
システム終了を実行

画面左上のAppleロゴをクリックして「システム終了…」を選びます。

手順
完全に電源オフを確認

画面が真っ暗になりファンも停止したら終了完了です。デスクトップは電源ケーブルを抜いて数秒待つと確実です。

②電源ボタンを長押しして“起動オプションを読み込み中”を待つ

電源ボタンを長押しして“起動オプションを読み込み中”を待つ

電源ボタンをしっかりと長押しすると画面に回転アイコンと“起動オプションを読み込み中”が表示されます。ここは焦らずにAppleマークの下でアイコンがぐるぐる回る様子を10秒程度じっくり観察しましょう。

プログラマー的にはターミナルから起動オプションを指定する方法もありますが、まずは手軽な長押しで確実に呼び出すのがおすすめです。

バッテリー残量が少ないと読み込みが遅れることがあるので、できれば電源アダプタを接続しておくと安心です。

外付けキーボードやディスプレイが接続されていると起動検出に時間がかかることがあります。不要な場合は一度外してから試してみてください。

③歯車アイコン「オプション」をクリックし続けるを押す

手順
歯車アイコン「オプション」を長押しする

起動オプション画面に出てくる歯車アイコン「オプション」にマウスポインタを合わせて、クリックを押し続けてください。

約3秒ほど保持すると背景が暗くなり、ネットワーク経由の復旧が始まるサインです。

④復旧メニューが開いたらディスクユーティリティを選ぶ

ディスクユーティリティは復旧メニューの左上にあるアイコンです。画面が切り替わったらマウスやトラックパッドでディスクユーティリティのアイコンをクリックしてください。

クリックできないときは、キーボードの矢印キーでディスクユーティリティまで移動してリターンキーを押すと選択できます。

起動後、ウィンドウ左側に表示されるディスク一覧から初期化したいドライブを選んで作業を進めましょう。

USBインストーラーでクリーンインストールを進める逃げ道

USBインストーラーでクリーンインストールを進める逃げ道

Macが内蔵の復旧機能を呼び出せないときに、外部USBから起動してまっさらなmacOSを入れる方法が頼もしい逃げ道になります。

この方法は自前で用意したインストーラーで動くため、Wi-Fiの調子が悪くて⼤事なところで止まったり、キーボードのショートカットが反応しなくてもあんしんです。クリーンインストールなので、システムのゴミを一掃してパフォーマンスを取り戻せるうえ、中古Macをリセールする前の仕上げにもピッタリです。

ただし事前準備として別のMacでmacOSインストーラーをダウンロードし、16GB以上のUSBメモリを使って起動可能なインストールメディアを作る必要があります。セットアップを忘れずに用意しておくと、いざというときにスムーズにクリーン環境を手に入れられます。

①別のMacで最新macOSインストーラーをApp Storeからダウンロードする

手順
別のMacで最新macOSインストーラーをダウンロード

使える別のMacを用意してApp Storeを開いてください。画面上部の検索欄に「macOS Ventura」や「macOS Sonoma」と入力して最新バージョンを探します。

適合するバージョンが見つかったら「入手」ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。完了後、インストーラーは/アプリケーションフォルダに保存されます。

ダウンロードには空き容量が15GB以上必要です。同じApple IDでサインインしないとインストーラーが取得できない場合があります。

②ターミナルでcreateinstallmediaコマンドを実行してUSBを作る

手順
ターミナルでコマンドを実行

「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」からターミナルを起動し、先ほどフォーマットして「MyVolume」と名前を付けたUSBメモリがマウントされていることを確かめます。

以下のコマンドをコピーしてターミナルに貼り付けます。OSのバージョン名は実際のインストーラ名に合わせてください。

sudo /Applications/Install\ macOS\ Sonoma.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

実行後に管理者パスワードを求められたら普段使っているパスワードを入力します。

USB内のデータが消去されてからインストーラーがコピーされます。進行状況が100%になるまでそのまま待ちましょう。

③初期化したいMacをOptionキー長押しで起動しUSBを選ぶ

USBメモリをMac本体のUSBポートにしっかり差し込みます。

手順
電源オン後すぐOptionキーを長押し

Macの電源ボタンを押したらすぐにOptionキーを押し続けます。Appleロゴが表示される前から押すと成功率が上がります。

手順
起動ディスク選択画面でUSBを選ぶ

起動ディスクのアイコンが並ぶ画面が出たら、矢印キーかマウスでUSBメモリのアイコンを選択してReturnキーを押します。

もしUSBが表示されないときは、一度Optionキーを離して再度長押ししてみてください。

強制終了後すぐは認識が不安定になることがあるので、数秒待ってから再挑戦すると安心です。

④インストーラーが立ち上がったらディスクユーティリティで消去する

手順
ディスクユーティリティで内蔵ディスクを消去する

インストーラーが起動したら、画面上部の「ユーティリティ」メニューをクリックし、「ディスクユーティリティ」を選んでください。

左上の「表示」ボタンを押して「すべてのデバイスを表示」を選び、内蔵ディスク(通常は「APPLE SSD」など)を選択します。

ウィンドウ上部の「消去」ボタンをクリックし、フォーマットをAPFS、名前をMacintosh HDに設定したら「消去」を押します。

処理が終わったら左上の赤い閉じるボタンでディスクユーティリティを閉じ、インストーラーの画面に戻ってください。

復旧モードが呼び出せたらMacをクリーンに戻す&データを守る応用ワザ

復旧モードが呼び出せたらMacをクリーンに戻す&データを守る応用ワザ
応用ワザどう役立つ?
Time Machineスナップショット活用消去前にAPFSスナップショットを作成すると、初期化後すぐに前の状態へ戻せるから安心です。
外付けSSDへクリーンインストール内蔵ディスクには手を付けずに、外部ドライブでまっさらなmacOSを試せるので、環境の違いを安全にチェックできます。
インターネットリカバリで過去OSを選択最新OSに対応しないアプリがあるときは、過去バージョンをネット経由で再インストールすると互換性を守れます。

Time Machineバックアップで環境をまるごと復元

Time Machineバックアップで環境をまるごと復元

Time Machineバックアップを使うと、データだけでなくアプリや設定、デスクトップの状態までまるごと元に戻せるので、OSを入れ直す面倒な手間を大幅に省けます。

システムが起動しないときも、Internet Recoveryや外付けSSDから立ち上げて「Time Machineから復元」を選ぶだけで、これまでと同じ作業環境をサクッと再現可能です。

ポイントは最新のバックアップがあることなので、大きなアップデート前や週に一度など、定期的にバックアップを取っておく習慣をつけておくと、もしものときに慌てずに復元できて安心です。

復旧メニューから「Time Machineバックアップから復元」をクリックする

手順
Time Machineから復元を選ぶ

画面に表示された復旧メニューから「Time Machineバックアップから復元」をクリックしてください。

手順
バックアップディスクの接続と選択

USBやThunderboltで接続したTime Machineドライブ、またはネットワーク上のTime Capsuleを選んで「続ける」をクリックしましょう。

手順
復元したい日時を選ぶ

バックアップの一覧から目的の日時を選び、画面の案内にそって復元を開始してください。

Time Machine用ドライブが認識されないときはケーブルの接続状態を確認してください。

ネットワークドライブを使う場合は、メニューバーのWi-Fiアイコンから同じネットワークに再接続するとスムーズです。

復元元ディスクを選び復元日時を指定する

TimeMachineバックアップから復元する場合、まず表示された一覧から復元元ディスクをクリックします。バックアップが置かれた外付けドライブやネットワークドライブを選ぶと、その中に記録されたバックアップ日時のリストが現れます。

手順
復元元ディスクを選ぶ

一覧からTimeMachineバックアップが保存されたドライブを選択します。上下キーで移動し、スペースキーで決定できます。

手順
復元日時を指定する

選択したディスク内に表示されたバックアップ日時の一覧から希望の日時を選びます。最新か、トラブルが起きる前の日時を目安にすると安心です。

ネットワーク経由のバックアップを選ぶ場合は、Wi-Fi設定を先に済ませておくとスムーズに一覧が表示されます。

外付けドライブを直接接続していて一覧に見当たらないときは、ケーブル抜き差しか別ポートへの接続を試してみてください。

復元開始ボタンを押して完了を待つ

手順
復元開始ボタンを押す

macOSユーティリティ画面の下部にある復元開始ボタンをクリックしてください。

ボタンを押すと自動でデータの復元処理がスタートします。処理中はMacの電源やWi-Fiを切らないように注意しましょう。

進捗バーが最後まで移動したら復元完了です。途中で止まっても焦らずに、しばらく待ってから画面の指示に従ってください。

ファームウェアパスワードが原因なら解除して再試行

ファームウェアパスワードが原因なら解除して再試行

Macにファームウェアパスワードが設定されていると、起動時のキーボード操作で復旧モードに入れなくなります。OSを初期化したり再インストールしたりしたいときは、一度ファームウェアパスワードを解除してから再チャレンジするとスムーズに進められます。盗難対策として便利ですが、作業前にオフにしておくと安心です。

起動時にCommand+Rを押しつつファームウェアパスワード入力画面を出す

手順
Macの電源を完全に切る

画面が暗くなり操作不能になっていることを確認します。まだ動いている場合は、画面左上のAppleメニューから「システム終了」を選んで安全に電源をオフにしてください。

手順
起動と同時にCommand+Rを長押し

電源ボタンを押した直後からキーボードのCommandキーとRキーを押し続けます。Intel搭載機ではこの組み合わせ、Appleシリコン搭載機は電源長押し後に表示されるオプション画面で「オプション」を選んで同じく長押しを行ってください。

手順
ファームウェアパスワードを入力

いくつかのビープ音やパスワード入力欄が現れたら、設定済みのファームウェアパスワードを正確に入力します。正しければmacOS復旧ユーティリティが表示されます。

ファームウェアパスワード未設定だと入力画面が出ないので、事前に「セキュリティユーティリティ」で有効化を確認してください。

Appleシリコン搭載機は起動オプション画面で「オプション」を選んでから次の手順を行います。

設定済みパスワードを入力して解除を選ぶ

手順
設定済みパスワードを入力して解除を選ぶ

リカバリーモードが立ち上がるとディスクのロック解除画面が出ます。

  1. 自分のユーザー名をクリック
  2. Macのログインパスワードを入力
  3. 解除ボタンを押す

FileVaultがオンのMacでは、この画面を通過しないと復旧ユーティリティが使えません。

再起動して復旧モードが入るか確認する

手順
再起動して復旧モードが入るか確認する

まず電源ボタンを長押ししてMacが完全にシャットダウンするまで待ちます。シャットダウン後は30秒ほどゆとりを持ってから電源を入れてください。起動音やAppleロゴが出る直前にCommandキーとRキーを同時にしっかり押し続けます。

画面にくるくる回る地球のアイコンや進捗バーが表示されたらキーから指を離し復旧モードへの切り替えが始まります。

内蔵キーボードが反応しづらい場合は有線またはBluetoothキーボードを接続して再試行すると成功率が上がります。

ターミナルでドライブを安全にワイプして再インストール

ターミナルでドライブを安全にワイプして再インストール

ターミナルから直接ドライブをワイプし再インストールする方法は、GUIよりも細かい制御ができるのが魅力です。ディスクユーティリティで取り切れないパーティション情報や隠し領域までまとめてリセットできるので、真っさらな環境を手に入れたいときにぴったりです。

この手順ではmacOS復旧モードで起動後、diskutilコマンドを使いドライブを完全消去します。コマンド一発でパーティション構成をゼロから作り直せるので、余計なゴミデータが残らず安心です。

プログラマーとしての経験から言うと、スクリプト化しておくと複数のマシンを同じ手順でサクサク初期化できるのも嬉しいポイントです。ターミナル操作に少し慣れていれば、画面操作を何度も繰り返す手間が省けるので大幅な時間短縮になります。

復旧メニューのユーティリティからターミナルを開く

手順
macOS復旧ユーティリティを起動する

電源ボタンを長押ししてMacを完全にシャットダウンしてください。

再び電源を入れたらすぐにCommand+Rを同時に押し続け、ユーティリティメニューが現れるまで待ちます。

手順
ユーティリティメニューからターミナルを選ぶ

画面上部のメニューバーにあるユーティリティをクリックしてください。

プルダウンリストからターミナルを選択すると黒いウィンドウが開きます。

diskutilsecureErase0disk0コマンドを実行する

RecoveryモードのTerminalで、内蔵ディスクを完全に消去するコマンドを実行します。

macOS SonomaやVenturaでも利用できる手順です。

手順
diskutil secureEraseコマンドを入力

以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押してください。

diskutil secureErase 0 /dev/disk0

実行すると内蔵ディスクのデータが完全に消えるため、事前にバックアップを必ず確認してください。

一部のSSDモデルではSecureErase方式に対応していない場合があります。その際は通常のEraseオプションを選んでください。

完了後インストールAppを起動してmacOSを入れ直す

macOSユーティリティ画面にある「macOSを再インストール」を選び、画面の案内にそって進めるだけで再インストールの準備が整います。

手順
インストーラAppを起動

「macOSを再インストール」をダブルクリックするとインストーラAppが起動します。

手順
「続ける」をクリック

画面下部の「続ける」ボタンを押して、利用規約に同意します。

手順
インストール先ディスクを選択

内蔵ドライブ(通常は「Macintosh HD」)を選んで「インストール」を選択します。

手順
インストールを開始

残り時間が表示されたら完了まで待ちましょう。再起動が数回入ることもあります。

電源ケーブルをつないだまま作業すると途中でバッテリー切れになる心配がなく安心です。

ネットワーク環境によってはダウンロードに時間がかかることがあります。できるだけ高速Wi-Fiに接続してください。

よくある質問

よくある質問
Command+Rを押しても復旧モードに入らないときはどうすればいいですか?

電源を入れた直後からCommandキーとRキーを同時にしっかり長押ししてください。ワイヤレスキーボードだと信号が遅れる場合があるので、有線キーボードへの切り替えがおすすめです。

インターネットリカバリを使うタイミングはいつですか?

通常の復旧モードがダメなときや、内蔵のリカバリ領域が壊れているときに便利です。Option+Command+RでAppleのサーバーから最新のmacOSをダウンロードして起動できます。

復旧モードでWi-Fiに接続できないときはどうする?

2.4GHz帯のネットワークを選ぶとつながりやすくなります。隠しSSIDの場合は手動でSSIDとパスワードを入力してください。手元にスマホがあればUSBテザリングも手軽な裏ワザです。

Command+Rを押してもフォルダに?マークが出るのはなぜ?

Macを起動するときCommand+Rで復旧モードに入ろうとしてフォルダに?マークが現れるのは、起動ディスクが見つからないとMacが困っているサインです。

具体的には、macOS復旧(Recovery)の領域が壊れているか消えている、あるいは選択されている起動ディスクが物理的に認識できない状態になっていることが原因です。Command+Rではローカルの復旧領域が使えないため、ネットワーク経由で復旧を試みる⌥+Command+RShift+⌥+Command+Rを使うと直ることがあります。

インターネット復旧が途中で止まるときの対処は?

インターネット復旧は本体のファームウェアからmacOSイメージを直接ダウンロードしてくるため、Recoveryパーティションが削除されていても使えるとても心強い方法です。ただし通信が安定しないと途中で止まることがあります。

  1. 有線LANで接続:Wi-Fiより安定するのでダウンロード途中で止まりにくくなる。
  2. 別のWi-Fiに切り替え:混雑した周波数帯より2.4GHz帯やゲストSSIDを選ぶと安定しやすい。
  3. ルータの再起動:ルータ側のIP割り当てがリセットされて接続がスムーズになる場合がある。
  4. DNSを変更:Google Public DNS(8.8.8.8など)に設定すると名前解決が速くなることがある。
  5. NVRAMをリセット:ネットワーク設定まわりのキャッシュをクリアして再トライすると復旧が進む場合がある。

AppleシリコンMacでもOption+Command+Rは必要?

Appleシリコン搭載のMacでは、古いIntel MacのようにOption+Command+Rを押し続けてインターネットリカバリを呼び出す必要はありません。

電源ボタンを長押しすると起動オプション画面が現れ、その中から「オプション」を選ぶだけでmacOS復旧に入れます。ネットワーク接続があれば、自動的に最新版のmacOSをダウンロードして再インストールできるので、複雑なキー操作を覚えなくても安心です。

初期化前にAppleIDをサインアウトし忘れたらどうなる?

初期化前にAppleIDをサインアウトし忘れたらどうなる?

サインアウトせずに初期化を進めると、Activation Lock(アクティベーションロック)がかかったままになります。その状態で再セットアップを始めると、以前のApple IDとパスワードの入力を促され、うまく進められません。

もしパスワードがわかればそのままサインインできますが、忘れているとiCloudからデバイスを削除するか、Appleサポートに購入証明を提示して解除を依頼する流れとなります。

手元に別のAppleデバイスがあれば、iCloudの「デバイスを探す」から該当のMacを選び「アカウントから削除」をすることでロックを外せるので、初期化前にそちらを試すとスムーズです。

USBインストーラーを作るには何GBのメモリが要る?

macOSインストーラー本体のサイズは最新のケースで約12.5GBほどです。Apple公式では8GB以上のUSBメモリで動作しますが、書き込み時のトラブル回避には少し余裕があるほうが安心です。実際にプログラマー目線で作業したところ、16GB以上のUSBメモリを使うとエラーなくスムーズに進みました。

項目容量目安
インストーラー本体約12.5GB
最低必要8GB
推奨16GB以上

余裕を持たせたいなら大容量モデルや読み書き速度の速いUSB3.0以上を選ぶのがおすすめです。特に書き込みが速いほど作成時間が短縮されるので、開発現場でもストレスなく利用できました。

まとめ

まとめ

ここまでにご紹介した手順で、Command+Rが効かないトラブルでも安心してMacを初期化できます。鍵は起動オプションをいろいろ試しながら、慌てずに一つずつつぶしていくことです。

  1. キーボードショートカットの確認:⌘+Rだけでなく⌥+⌘+RやShift+⌥+⌘+Rも試してみる。
  2. インターネット復旧モード活用:Wi-Fiに接続して地球儀アイコンが表示されたら再インストール画面へ進む。
  3. 起動用USBを作成:別のMacでブート可能なUSBを用意し、Optionキー長押しで起動する。
  4. SMC/NVRAMリセット:電源再接続後に特定キーを同時押ししてシステム管理コントローラや設定メモリをクリア。

どれか一つがハマらなくても、次の方法で突破できるはずです。安心してリセットを進めて、新しいMacライフを楽しんでください。

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