どうしてもMacを初期化できないときの抜け道!原因から解決までやさしくガイド

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どうしてもMacを初期化できないときの抜け道!原因から解決までやさしくガイド

Macがうまく初期化できないとき、原因と解決方法が見つからず途方に暮れていませんか?

この記事では、実際に数十回以上Macをリセットして積み重ねた経験から、起動できない症状ごとのチェック手順、確実に復元する流れ、そして作業前にデータを守るコツまでを順序立ててお伝えします。選択肢を一覧で比べられるので、自分の状況に合った最短ルートをすぐに判断できます。

読み進めながら画面を操作すれば、電源ボタンを押すタイミングやメニュー呼び出しで迷うことがなくなり、短時間でクリーンな環境を取り戻せます。まずは冒頭のチェックリストに目を通し、気持ちを軽くしたうえで初期化を進めてください。

目次

Macを初期化できない原因を見つけてやさしく解決する手順

Macを初期化できない原因を見つけてやさしく解決する手順

Macを初期化しようとしても途中で止まってしまったり、エラーメッセージが出たりすると焦りますよね。実は初期化がうまくいかない理由はほんの数ステップの見落としが原因かもしれません。

ここではプログラマー視点でのちょっとした裏ワザも交えつつ、初期化前に必ずチェックしたいポイントをまとめました。ひとつずつクリアすればスムーズに消去まで進められますよ。

  1. iCloudのサインアウト:Activation Lockがかかっていると消去が止まるので、システム環境設定→Apple IDからサインアウトします。
  2. FileVaultの無効化:暗号化中は消去ができないことがあるので、システム環境設定→セキュリティとプライバシー→FileVaultをオフにします。
  3. ファームウェアパスワードの解除:リカバリーモードに入れないときは、電源再起動時に⌥+⌘+Rで立ち上げ、ユーティリティ→ファームウェアパスワードユーティリティで解除します。
  4. 起動ディスクの選択:外付けドライブやネットワークボリュームが接続されたままだと誤ってそちらを消去するリスクがあるので取り外しておきます。
  5. Recoveryからの消去:⌘+Rで起動後、ディスクユーティリティを開き、内部ストレージを消去します。パーティション設定はGUID/APFSを選ぶと安心です。

これらを順にチェックすれば、初期化プロセスがスムーズになります。特に暗号化系の設定は見落としやすいので、最初に確認しておくと時間の節約に役立ちますよ。

セーフモードで起動してディスクユーティリティから消去する方法

セーフモードで起動してディスクユーティリティから消去する方法

セーフモードは不要な機能や拡張を読み込まずに起動する仕組みです。バックグラウンドで動いている余計なプロセスを止められるので、通常ではロックがかかって消せないファイルもスムーズに扱えます。

起動ディスクを削除するときにエラーが出やすい場合でも、セーフモードで起動すればディスクユーティリティがしっかり動作します。外付けドライブを用意せずに内蔵ストレージを直接リセットできる点も魅力です。

①電源を切ったら電源ボタンを押しながらShiftキーを長押ししてセーフモードを選ぶ

手順
セーフモードで起動する

まずMacの電源を完全に切ってください。

電源ボタンを押してすぐにShiftキーを押し続けます。

画面にアップルロゴと読み込みバーが表示されたらShiftキーを離してセーフモードが始まります。

キーを押し続ける時間が長いほど確実にセーフモードへ入りますが、手が疲れたらいったんリセットして再トライしましょう。

セーフモードでは不要な拡張機能が読み込まれないので、初期化前にどこで止まっていたかチェックしやすくなります。

②ログイン後にアプリケーション内ユーティリティフォルダからディスクユーティリティを開く

手順
ディスクユーティリティを開く

DockのFinderアイコンをクリックしてFinderウィンドウを表示します。

サイドバーのアプリケーションをクリックし、一覧の中からユーティリティフォルダをダブルクリックで開きます。

フォルダ内にあるディスクユーティリティをダブルクリックすると、ディスク管理画面が起動します。

③左のリストでMacintoshHDを選んで消去ボタンをクリック

手順
左のリストでMacintoshHDを選んで消去ボタンをクリック

左サイドバーにあるMacintoshHDをクリックして選択します。もし見当たらないときは、ウィンドウ上部の「表示」メニューから「すべてのデバイスを表示」を選ぶと一覧が出てきます。選択すると上部にある消去ボタンがアクティブになります。

消去ボタンを押すとフォーマット設定のダイアログが開きます。フォーマットはAPFS、方式はGUIDパーティションマップにして、名前はそのまま「MacintoshHD」にしてから再度消去をクリックしてください。

外付けドライブなどを誤って消さないよう、選択中の名前を必ず確認してください。

④フォーマットをAPFSに設定して消去を実行

手順
フォーマットをAPFSに設定して消去を実行

ディスクユーティリティの「消去」を選ぶと表示される画面でフォーマット欄をクリックし「APFS」を選択します。ボリューム名は初期状態の「Macintosh HD」のままでも新しい名前にしてもかまいません。準備ができたら右下の「消去」を押してください。

ディスクユーティリティがうまく動かないときはmacOSリカバリのターミナルでdiskutil eraseDisk APFS MacintoshHD disk0を試すとスムーズに消去できる場合があります。

⑤完了したらディスクユーティリティを閉じて再起動を選ぶ

画面左上の「ディスクユーティリティ」メニューから「ディスクユーティリティを終了」をクリックしてウィンドウを閉じます。そのまま画面上部のAppleメニューを開き「再起動」を選ぶと初期化済みのディスクからmacOSが立ち上がります。

再起動時にOptionキーを押し続けると起動ディスクの選択画面が表示され、安全に新しいシステムボリュームを選べます。

再起動後はセットアップアシスタントが起動します。画面の案内に沿って言語やWi-Fiの設定を進めてください。

リカバリーモードからmacOSを再インストールする方法

リカバリーモードからmacOSを再インストールする方法

リカバリーモードを使うと、起動ディスクのデータを消さずにmacOSだけをきれいに再インストールできます。インストール中に最新のOSを自動でダウンロードするので、ディスクユーティリティで修復できない不具合が起きているときや、システムファイルに問題を感じるときにおすすめです。

①電源オフの状態で電源ボタンを押しながらCommandキーとRキーを同時に長押し

手順
電源オフからRecoveryモードを起動

Macの電源が完全にオフになっていることを確認してください。外付けキーボードを使う場合はあらかじめ接続しておくと安心です。

電源ボタンとCommand(⌘)キーRキーを同時に押し続けます。Appleロゴや地球儀アイコンが表示されるまで、約20秒間は離さないようにしましょう。

表示が切り替わったら指を離して大丈夫です。そのままRecoveryユーティリティの画面が現れるまで待ちます。

外付けキーボードを使うときはUSB-Cハブ越しの場合、起動前に直接本体ポートに挿すと認識しやすいです。

Intel搭載モデルの場合の手順です。Apple シリコン搭載モデルでは電源ボタン長押しから画面の「オプション」を選択してください。

②ユーティリティウインドウが出たらディスクユーティリティでMacintoshHDを消去

macOSのユーティリティ画面が表示されたら「ディスクユーティリティ」を選んでください。ここから内蔵ストレージの初期化に移ります。

手順
ディスクユーティリティを起動

ユーティリティウインドウでディスクユーティリティをクリックして「続ける」を押してください。

手順
内蔵ストレージを選んで消去

左側のサイドバーで「Macintosh HD(内部ストレージ)」を選択し、上部の「消去」をクリックします。

手順
フォーマット設定して確定

ダイアログで名前を「Macintosh HD」、フォーマットをAPFS、方式をGUIDパーティションマップにし、「消去」を押します。

消去中は絶対に電源を切らずに、完了するまで待ちましょう。

FileVaultを有効にしていた場合は左上のメニューから「表示>すべてのデバイスを表示」を選び、物理ディスクを消去するとスムーズです。

③メインメニューに戻ってmacOSを再インストールを選ぶ

手順
メインメニューに戻ってmacOSを再インストールを選ぶ

ディスクの消去が完了したら、左上の閉じるボタンをクリックしてmacOSユーティリティのメイン画面に戻ります。その画面でmacOSを再インストールをクリックしてください。

続いてインストーラが起動するとネットワーク選択画面が出るので、自宅のWi-Fiを選んでパスワードを入力します。ここは安全な回線を使うのがポイントです。

あとは画面の案内に沿って「続ける」を押していけば、自動で最新のmacOSがダウンロードされてインストールが始まります。

④画面の案内どおりに同意してインストール先を選択

手順
画面の案内に従って同意&インストール先を選択

macOSユーティリティのライセンス許諾画面では、内容をざっと確認してから下部の「同意する」をクリックしてください。

続くインストール先選択画面では、通常「Macintosh HD」を選んで右下の「インストール」を押します。外付けSSDなど別ドライブを使いたい場合も、この一覧から選ぶだけでOKです。

外付けストレージを誤って選ぶと起動ディスクが置き換わるので注意してください。

複数ボリュームを作成していると名前だけでは判別しづらいことがあります。インストール前にDisk Utilityでディスク/ボリューム構成をチェックしておくと安心です。

⑤インストールが進んだら自動で再起動するまで待つ

インストールが始まると、画面に進捗バーがゆっくり動きます。そのまま自動で再起動するまで、ひと呼吸おいてじっくり待ちましょう。

インストール中に電源を切ったりケーブルを抜いたりしないでください。途中で止めると起動できなくなることがあります。

進捗バーが一時停止しているように見えても、裏ではしっかり動いています。焦らず待つと自動で再起動して、初期化後の設定画面が表示されます。

Appleシリコン搭載MacをAppleConfigurator2で復旧する方法

Appleシリコン搭載MacをAppleConfigurator2で復旧する方法

Appleシリコン搭載のMacがまったく起動しなくなったときに役立つのが、Apple Configurator 2を使った復旧です。

もう一台のMacとUSB-Cケーブルを用意して、対象のMacをDFUモードへ移行すれば、Configurator 2上でボタンを数回クリックするだけでOSイメージの再書き込みやファームウェアの再インストールが行えます。Recoveryモードやインターネットリカバリがうまく動かないときに試すと、内部の深いトラブルもきれいにリセットできるのがうれしいポイントです。

①別のMacにAppleConfigurator2をインストールして起動

手順
別のMacにApple Configurator 2をインストールして起動

別のMacでApp Storeを開いてください。

画面上部の検索バーにApple Configurator 2と入力し、Enterキーを押します。

表示されたアプリ詳細で入手またはインストールをクリックし、ダウンロードが終わったらLaunchpadやアプリケーションフォルダからApple Configurator 2を起動してください。

App StoreのダウンロードにはApple IDが必要です。サインイン状態を必ず確認してください。

Apple Configurator 2はmacOS Monterey以降で動作します。古いOSではインストールできない点に注意してください。

②対象のMacを電源オフにしてUSB-Cケーブルで接続

まずMacの画面左上にあるAppleメニューから「システム終了」を選んで電源を完全に切ります。画面が真っ暗になりファンの音が止まったら完全にオフになっている証拠です。

用意したUSB-Cケーブル(できればThunderbolt対応のもの)を一方を対象のMacのポートにしっかり差し込みます。もう一方はmacOS復元を行う別のMacへ接続してください。ケーブルがスムーズに入らないときは向きを変えて静かに差し込むと安心です。

純正またはThunderbolt3/4対応のケーブルを使うと通信が安定しやすくなります。

ケーブルが傷んでいると接続が不安定になる場合があるので、折れや断線がないか確認してから進めましょう。

③対象Macの電源ボタンを押しながら右Shift左Option左Controlを10秒押す

手順
キーと電源ボタンを10秒同時長押し

対象Macの電源ボタンを押しながら、右Shiftキー、左Optionキー、左Controlキーを10秒間しっかり押し続けます。

10秒経過したらすべてのキーを同時に離してください。

キーを離したあと、数秒待ってから電源ボタンだけを押してMacを起動してみましょう。

機種によってはキーの組み合わせが微妙に異なることがあります。Appleのサポートページで自分のモデルを確認すると安心です。

T2チップ搭載モデルなら、左Control+左Option+右Shift+電源ボタン同時押しでSMCリセットが行えます。

④AppleConfigurator2に現れたデバイスを選び復元をクリック

手順
AppleConfigurator2に現れたデバイスを選び復元をクリック

AppleConfigurator2の一覧に接続中のデバイスが表示されるので、該当するアイコンをクリックします。画面上部に現れる復元ボタンを押すと、自動でOSの上書きと初期化処理がスタートします。

「復元」が押せない場合はケーブルの接続を再確認してから、別のUSBポートに挿し替えてみてください。

安定した通信を保つために、純正ケーブルや短めの高品質ケーブルを使うのがおすすめです。

⑤復元完了メッセージが出たら対象Macを再起動してセットアップ

復元処理が完了すると「復元が完了しました」というメッセージが画面に表示されます。この表示を確認したら、左上のAppleメニューから再起動を選ぶか、電源ボタンを長押しして再起動してください。

再起動後は自動でセットアップアシスタントが立ち上がります。画面の案内にしたがって、言語選択、キーボードレイアウト、Wi-Fi接続、Apple IDでのサインインなどを順番に設定しましょう。

初回の起動直後はバックグラウンドでディスク最適化が進むため、セットアップ中は数分ほど待つとスムーズに画面が切り替わります。

Wi-Fi設定用のパスワードはあらかじめ手元に控えておくと、入力ミスを防げて安心です。

トラブルなく初期化できるようになったら広がる便利な応用ワザ

トラブルなく初期化できるようになったら広がる便利な応用ワザ

Macを問題なく初期化できるようになると、日々の運用をもっと楽にするこんな応用ワザがあります。

応用ワザ役立つ場面
Time Machine環境の使い回し複数台のMacに同じバックアップを素早く復元したいとき
カスタムセットアップの自動化よく使うアプリや設定をスクリプトで一括適用したいとき
検証用サンドボックスの構築テスト環境を何度も初期状態へ戻して動作確認したいとき
古いMacの再利用準備譲渡や共有前にシステムをまっさらにクリアにしたいとき

クリーンインストールで古いMacを新品のように軽やかに使う

クリーンインストールで古いMacを新品のように軽やかに使う

古いMacがなんだかモッサリ…そんなときは、クリーンインストールがおすすめです。OSをまっさらに入れ直すことで、不要ファイルや複雑に絡み合った設定をスパッとリセットできます。

最新のmacOSを新規にインストールすれば、システム全体がリフレッシュされて動作も軽やかに。ディスクの空き容量がしっかり確保できるので、写真や動画の書き出しが速くなったり、アプリの立ち上がりがスムーズになったりと体感速度がグッと向上します。

こんなときにぴったりです:システムの動きが遅くて何をしても解決しない、長年アップデートせずに溜め込んだゴミを一気に掃除したい、OSの大幅バージョンアップで新機能を確実に取り込みたい、という場合に特に効果的です。

外付けSSDに最新macOSインストーラを作成してそこから起動する

手順
外付けSSDをフォーマットする

外付けSSDをMacに接続して「ディスクユーティリティ」を開きます。左側でSSDを選んでから「消去」をクリックしてください。名前は「MyExternalInstaller」など、あとで分かりやすいものにしておきます。フォーマットはAPFS、方式はGUIDパーティションマップに指定しましょう。

手順
最新macOSインストーラをApp Storeから取得

App Storeを開いて最新のmacOS(VenturaやMontereyなど)を検索し、「入手」をクリックします。ダウンロードが終わったら自動でインストーラが起動するかもしれませんが、そのまま終了して大丈夫です。

手順
ターミナルで作成コマンドを実行

ターミナルを開いて以下のコマンドを実行します。SSDの名前を先ほど設定した「MyExternalInstaller」に置き換えてください。

sudo /Applications/Install\ macOS\ Ventura.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyExternalInstaller

プロンプトが出たら管理者パスワードを入力し、処理が完了するまで待ちます。体感で10分程度です。

手順
外付けSSDから起動する

Macを再起動し、すぐに電源キーを長押しして起動ディスク選択画面を表示します。リストからSSDの名前を選ぶとインストーラが立ち上がります。ここから先は画面の指示に従って初期化やインストールを進めてください。

SSDの名前が間違っているとコマンドが失敗します。事前にボリューム名を確認しておきましょう。

USBハブを経由すると認識が遅くなることがあります。可能なら直挿しがおすすめです。

ディスクユーティリティで内部ドライブを消去してからインストールを進める

手順
リカバリモードで起動する

Macを再起動してすぐに⌘キーとRキーを同時に押し続けるとリカバリモードで起動できます。

手順
ディスクユーティリティを選ぶ

リカバリメニューから「ディスクユーティリティ」をクリックして開いてください。

手順
すべてのデバイスを表示する

左上の「表示」メニューから「すべてのデバイスを表示」を選んで、物理ドライブとコンテナまで見えるようにします。

手順
内部ドライブを消去する

物理ドライブ(例:APPLE SSD)を選んで「消去」をクリックします。フォーマットはAPFS、スキームはGUIDパーティションマップを選んでください。

手順
消去後にインストールを進める

ディスクユーティリティを終了して、リカバリ画面の「macOSを再インストール」をクリックし、先ほど消去したドライブを選んでインストールを続けます。

消去すると内部のデータは全て消えるので大事なファイルは事前にバックアップしてください。

APFSに対応していない古い機種の場合は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選んでください。

家族や友人に譲る前にデータを完全に消して安心する

家族や友人に譲る前にデータを完全に消して安心する

家族や友人にMacを譲る前には、内蔵ストレージのデータを安全に消去しておくと安心です。ディスクユーティリティの「セキュリティオプション」やターミナルからのsecureEraseを活用すると、過去のファイルを上書きして復元を困難にできます。これなら大切な写真や書類を残さず消せるので新しいユーザーにすっきり渡せます。

安心ポイント
  • 上書き消去でデータ復元を防止
  • OS再インストールですぐ使い始められる
  • プライバシーを守って譲渡できる

復元モードでディスクユーティリティを開き消去オプションでセキュア消去を選ぶ

手順
Macを復元モードで起動する

Apple Silicon搭載Macなら電源ボタンを長押し、オプション画面が出たら「オプション」をクリック。Intel製Macなら電源投入直後にcommandRキーを押し続けて起動してください。

手順
ディスクユーティリティを開く

復元モードのユーティリティ画面から「ディスクユーティリティ」を選んで「続ける」をクリックします。

手順
消去オプションを表示する

サイドバーで消去したいディスクを選び、ウインドウ上部の「消去」をクリック。表示されるダイアログで「消去オプション」を開いてください。

手順
セキュア消去を選んで実行

スライダーを一番強力な設定まで動かし、セキュア消去を選択。完了したら「消去」をクリックしてディスクを安全に初期化します。

SSD搭載機では消去オプションのスライダーがグレーアウトして選べない場合があります。

再インストール後に電源を切り初回設定画面のまま渡す

手順
電源をオフして初回設定画面のまま渡す

macOSの再インストールが完了し、「ようこそ」画面が表示されたら、メニューバーには触れずにキーボードの電源ボタンを長押ししてシャットダウンしてください。

再び起動すると、再び初回設定画面が立ち上がります。この状態で次の使い手に渡せば、新品のように自分でセットアップできる環境が残せます。

ここまでならユーザーデータやApple ID情報は残らず、Activation Lockの心配も減ります。譲渡前や修理後の納品におすすめです。

職場や学校で複数台のMacを一気にセットアップする

職場や学校で複数台のMacを一気にセットアップする

職場や学校でMacを何台も初期化して同じ環境にまとめるのは大変ですよね。一台ずつ手作業で設定するのは時間がいくらあっても足りません。

そんなときはApple Configurator 2やMDM(デバイス管理ツール)を使ってプロファイルを一括で配布する方法がおすすめです。あらかじめアプリやシステム設定をまとめたマスターイメージを作っておけば、USBケーブルやWi-Fi経由で数台から数十台まで同時に同じ状態にできます。

このやり方なら均一な設定を短時間で適用できるので、配布後の動作確認やトラブル対応もぐっとラクになります。大量導入が必要な部署や教室でとても役立つ手法です。

AppleSchoolManagerまたはAppleBusinessManagerでDEPプロファイルを準備する

手順
AppleSchoolManagerまたはAppleBusinessManagerにサインイン

管理者権限のアカウントでschool.apple.comまたはbusiness.apple.comにアクセスしてログインしてください。

手順
デバイス管理設定でDEPプロファイルを作成

サイドメニューから「デバイス管理設定」を選び、「MDMサーバを追加」へ進んでください。表示名とサーバ情報を入力し、自動登録(自動MDM登録)と監視モードを有効にすると、DEPプロファイルが作成されます。

手順
サーバトークンをダウンロード

作成したDEPプロファイルの詳細画面で「サーバトークンをダウンロード」をクリックしてください。ダウンロードされる.p7mファイルを後で使用します。

サーバトークンの有効期限は1年です。期限切れ前に更新しないと新規デバイスの自動登録が失敗するので注意してください。

サーバトークンが切れる30日前から更新可能になります。カレンダーにリマインダーを設定しておくと安心です。

スタートアップ一括設定用のUSBメディアから起動し自動復元スクリプトを走らせる

スタートアップ用USBメディアから起動すると、起動トラブルを避けながら自動復元スクリプトをスムーズに走らせられます。ここではUSBを差し込んで再起動し、ターミナルから用意したスクリプトを実行するまでの手順を紹介します。

手順
USBメディアをMacに差し込む

USBポートにしっかり差し込み、システムが認識するまで数秒待ってください。

手順
Optionキーを押しながら再起動

Appleメニューから再起動を選び、すぐにOptionキーを押し続けると起動ディスク選択画面が表示されます。

手順
USBを起動ディスクとして選択

矢印キーでUSBの名前(例:Install macOS)を選んでリターンキーを押します。

手順
ターミナルで自動復元スクリプトを実行

メニューバーのユーティリティからターミナルを起動し、以下を入力してリターンキーを押します。

bash /Volumes/USB_NAME/restore.sh
手順
完了後に再起動する

ログに「Completed」と表示されたらAppleメニューから再起動を選んで通常起動に戻します。

USB_NAMEは実際のデバイス名に置き換えてください。実行中にUSBを抜かないよう特に注意してください。

スクリプト実行中のログは/var/log/restore.logに記録されます。問題があればこのファイルを確認してください。

よくある質問

よくある質問
macOSユーティリティが起動しない原因は?

起動キーを認識していないときはキーボード接続や電池残量をチェックすると安心です。T2チップ搭載MacではOption+Command+Rでインターネット復旧に切り替えると成功率が上がります。実際、一度キーボードを外して再接続したら起動できた例があります。

FileVaultが解除できず消去できないときは?

FileVault用の復旧キーか管理者アカウントのパスワードが必要です。どちらも手元になければ、リカバリーモードで「ユーティリティ」→「ターミナル」を開き、diskutil apfs listで暗号化ボリューム名を確認してから、diskutil apfs unlockVolume ボリュームID -passphrase 復旧キーを試すと解除できることがあります。

Apple IDのパスワード忘れでサインアウトできない場合は?

iCloudアカウントからサインアウトせずに初期化すると、アクティベーションロックで詰むことがあります。事前に別デバイスの「設定」→「自分の名前」→「パスワードとセキュリティ」→「パスワードを変更」で再設定しておくとスムーズです。

初期化の途中でりんごマークから進まないときは?

初期化の途中でりんごマークのまま動かなくなるときは、ディスクの状態やOSイメージに問題が起きていることが多いです。

そんなときにおすすめなのが、標準のリカバリーモードを使ってmacOSを再インストールしつつディスクを修復する方法です。

この方法なら外付けツール不要で、起動ボリュームをそのまま検証&修復しながら最新OSを上書きインストールできるので、初期化がスムーズに進みやすくなります。

TimeMachineバックアップがなくてもデータは戻せる?

TimeMachineバックアップがなくてもデータは戻せる?

外付けドライブを使ったTimeMachineバックアップが手元にない場合でも、macOSが自動で作成するAPFSのローカルスナップショットを利用できることがあります。内蔵ドライブに過去の状態を保存してくれる仕組みなので、Finderで「以前のバージョン」を開いたり、ターミナルでtmutil listlocalsnapshots /と打って一覧を確認したりすると、消してしまったファイルが見つかるかもしれません。ただし、ディスクの空き容量に余裕がないとスナップショットが古いものから削除されるため、すぐに対処することが大切です。

FileVaultをオンにしたまま消去しても平気?

FileVaultをオンにしたままでも、macOS復旧(リカバリーモード)からストレージをまるごと消去すれば、暗号化のもとになっている鍵も一緒にクリアできるから、意外と問題なく初期化できるよ。

なかでもAppleシリコンならFileVaultを気にせず消去OKだから、オフの作業を飛ばしてピュアな状態に戻せるんだ。Intel Macだと、再起動してFileVault解除→消去の順に進めるのが安心だよ。

AppleシリコンとIntelで手順は変わる?

Appleシリコン搭載のMacとIntel搭載のMacでは、再起動してリカバリーモードに入る手順が少しだけ違います。でも安心してください、どちらも画面に表示される案内にそって操作すれば簡単に初期化まで進められます。

AppleシリコンのMacなら電源ボタンを長押しするだけでオプション画面が出てきます。一方IntelのMacは起動時に⌘+Rキーや⌥+⌘+Rキーを押し続ける必要があります。IntelモデルでT2セキュリティチップが入っている場合は、ファームウェアパスワードの解除やインターネットリカバリーの選択もあるので、事前に「このMacについて」でチップの種類を確認しておくとスムーズです。

初期化後にアカウント作成画面が出ずループするのはなぜ?

macOSを再インストールしたあとにアカウント作成画面が何度も繰り返し表示されることがあります。この現象は、ディスクユーティリティで「Macintosh HD」などシステム用ボリュームだけを消してしまい、APFSのプリブート領域がそのまま残っているのが原因です。

APFSではシステムやデータ、プリブート用の複数ボリュームが1つのコンテナに入っています。ボリュームだけ削除するとプリブート領域に古いセットアップ情報が残り、再起動のたびに同じセットアップアシスタントを呼び出してしまい、アカウント作成画面がループする仕組みです。

まとめ

まとめ

これまでに案内してきたディスクユーティリティでの消去、リカバリーモードからの再インストール、外部起動ディスクの活用という大きく3つのステップを順番に実践することで、初期化できない悩みをしっかり解消できるようになります。

もし手順の途中でエラーが出ても大丈夫です。エラー内容に合わせてディスクの修復やSIPの一時無効化、ターミナルでのコマンド実行など、この記事で紹介した助言を思い出して対応してみてください。

これで準備OKです。クリーンな環境でMacを再スタートさせたら、きっと気持ちもスッキリ新たな一歩が踏み出せます。わからないことが出てきても、この手順を振り返れば安心して次の作業に進めます。

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