海外サイトを読みながら画面端の翻訳ボタンに手を伸ばしたのに想定と違う訳で作業が止まった瞬間焦りが広がった経験はありませんか。
AppleIntelligenceの翻訳機能を使えば英文マニュアルもメールもすらすら読め作業が止まるひやりが消えます。
項目 | 内容 |
---|---|
ワンクリック自動判定 | 言語選択の手間ゼロ |
オフライン処理 | 機密文章を外に出さない |
文脈保持再翻訳 | 専門用語もなじむ |
これらの力で読み違いの不安が消えレビュー指摘にも即座に応じられます。さあ具体的な手順を一緒に見ていきましょう。

翻訳精度を底上げする小技や設定の落とし穴まで包み隠さず紹介するから一歩ずつ試していこう。
MacではじめるAppleIntelligence翻訳ステップガイド


AppleIntelligence翻訳機能は、ちょっとした設定をするだけで、さまざまな場面ですぐに使えます。システム設定からオンにする方法、テキストを選んで右クリックする方法、Safariでページ丸ごと翻訳する方法の3つのパターンを紹介します。
- 設定編:システム設定からAppleIntelligence翻訳を有効にする
- 右クリック編:テキストを選択してすぐに翻訳する
- Safari編:Webページを丸ごと日本語に切り替える
注意:macOSは18.4以上が必要です。古いとメニューに表示されないので、アップデートを確認してください。
設定アシスタントから翻訳をパパッとオンにする方法


macOSの設定アシスタントで「Apple Intelligence」の画面にたどり着いたら、翻訳機能のスイッチをポチッとオンにするだけで準備完了です。この方法ならあとから一つひとつ設定を探さなくても、システム全体でサクサクと翻訳が使えるようになります。
①メニューバーのをクリックしてシステム設定を開く
画面左上の小さなリンゴマークをやさしくクリックしてください。
するとシステム設定(以前のシステム環境設定)がすっと開きますよ。
②サイドバーでAppleIntelligenceを選び翻訳スイッチをオン
システム設定のサイドバーにあるAppleIntelligenceを見つけてクリックします。
表示された設定項目の中から「翻訳」を探し、横にあるスイッチをクリックして有効にします。
AppleIntelligenceのリストに「翻訳」が表示されない場合は、macOSを最新版にアップデートしてください。
③言語リストに日本語と学びたい言語を追加
ここでは日本語とほかに使いたい言語を追加して、翻訳できるようにしていきます。
画面下部の「+」ボタンを押して、言語リストに新しい項目を追加できる状態にします。
検索ボックスに「日本語」と打ち込むと候補が出るので、該当項目をクリックします。
続けてほかの言語名を検索し、同じように候補を選んでリストに加えます。
④画面を閉じて設定を保存する
左上の赤い閉じるボタンをクリックしてウインドウを閉じます。変更は自動で保存されるので、保存操作は不要です。
テキストを選んで右クリックからさくっと翻訳する方法


テキストをドラッグで選んで右クリック→「AppleIntelligence翻訳」を選ぶだけで、ぽんっと訳文が現れる方法です。わざわざアプリを切り替えずにその場で翻訳できるので、書類を見ながらササッと意味を確かめたいときにぴったりです。
①Finderまたはメモアプリで翻訳したい文をドラッグして選択
Finderで翻訳したいファイルをダブルクリックして開きます。画面内の訳したいフレーズや文章の先頭にカーソルを合わせ、クリックしたままマウスを動かしてドラッグすると、選択範囲が青くハイライトされます。
メモアプリを使うときは、翻訳したいノートを開いて同じようにドラッグで文字を選んでください。何度でもやり直せるので気軽に試してみましょう。
②コンテキストメニューでAppleIntelligence翻訳をクリック
選択したテキスト上で右クリック(またはトラックパッドなら二本指タップ)するとメニューが表示されます。
その中から「AppleIntelligenceで翻訳」を探してぽんとクリックしてください。
押すとすぐに小さなウインドウで訳文が表示されるので、そのまま読み進められます。
選択範囲が改行だけだと翻訳オプションが出ないことがあります
③ポップアップで翻訳言語を選び決定
ポップアップが表示されたら、希望の翻訳言語をクリックします。言語を選ぶだけで自動的に翻訳が始まるので、そのまま少し待ってみてください。
④訳文をコピーして好きな場所に貼り付け
翻訳ポップアップのテキストをマウスでドラッグして選択してください。そのままキーボードの⌘+Cを押すと、訳文をコピーできます。
コピーした訳文は、メモアプリやメールなど好きな場所にカーソルを移動して⌘+Vで貼り付けましょう。
SafariでWebページを丸ごと日本語にする方法


Safariの翻訳機能を使うと、英語やほかの言語で書かれたWebページをワンクリックでまるごと日本語にできます。コピー&ペーストで翻訳する手間がいらないので、読みたいページを開いたままサクッと日本語で読めてラクです。
プログラミングのドキュメントや海外の技術ブログをチェックするときに特に便利です。コードサンプルのレイアウトも崩れずに翻訳してくれるので、内容をしっかり把握しながら快適に作業できます。
①Safariで読みたいページを開く
DockかLaunchpadからSafariのアイコンをクリックして起動します。アドレスバーに読みたいページのURLを入力してEnterキーを押すか、ブックマークバーからお気に入りを選ぶと、目的のページがすぐに表示されます。
②アドレスバー右端の翻訳アイコンをクリック
アドレスバー右端の地球儀アイコンをクリックしてください。翻訳オプションが軽やかにポップアップで現れます。
翻訳アイコンが見つからない場合は、ページを再読み込みすると表示されることがあります。
③表示言語で日本語を選ぶ
アドレスバー右端の翻訳アイコンをクリックして、言語一覧が出てきたら日本語を選んでください。ページ全体が日本語に切り替わります。数秒待つと翻訳が反映されるので、表示が変わったことを確認してから次に進みましょう。
④ページ全体が翻訳されるのを確認
Safariが自動でページ全体を日本語に切り替えるまで数秒待ちます。記事のタイトルやメニュー、リンク先のテキストまでしっかり訳されているか確認してください。画面上部の翻訳アイコンが青くなっていれば翻訳が有効になっています。必要に応じて元の言語に戻したり、別の言語に切り替えたりして動作を試してみると安心です。
翻訳機能で広がるMacライフ応用アイデア


翻訳機能をマスターしたら、こんなワザも使えます。ちょっとした工夫で、Macでの作業がグンとラクになりますよ。
応用アイデア | 活用メリット |
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海外APIドキュメントのコメント翻訳 | コード内に日本語コメントを追加して理解スピードをアップ。 |
英語メールの内容チェック | 返信前に日本語で確認して誤解を防止。 |
フォルダ内PDFの一括翻訳 | 大量資料をまとめて翻訳して手間を大幅に削減。 |
海外ドキュメントをXcodeに貼る前にひとまず日本語に


海外のドキュメントをそのままXcodeに貼り付けると、英語のままで内容を追うのが大変になることがあります。そこでAppleIntelligence翻訳を活用して、いったん日本語に直してからコードコメントに移すと、読み返しやチーム共有がスムーズになります。特に専門的なAPI説明やサンプルコードの意図をつかむときに手戻りを防ぎつつコーディングできるのでおすすめです。
①ブラウザで資料を開き全文コピー
ブラウザで開いた資料は、まずCommand+Aで全文を選択し、続けてCommand+Cでコピーしましょう。テキストが長い場合は選択が途中で途切れないように、キーボードショートカットがおすすめです。
②メニューバーのAppleIntelligence翻訳に貼り付け
あらかじめコピーしておいたテキストをさくっと翻訳ウインドウに貼り付けましょう。
画面右上の地球儀アイコンを見つけてクリックします。
翻訳ウインドウが開いたらテキスト入力欄をクリックし、キーボードでCommand+Vを押して貼り付けます。
ウインドウ上部のプルダウンで翻訳元と翻訳先の言語をチェックし、違っていたら日本語などに選びなおします。
準備ができたらEnterキーを押すと、下に訳文がすぐに表示されます。
③訳文をXcodeのコメントに移す
Xcodeでプロジェクトを開いてコメントを追加したい行をクリックします。
⌘Vで訳文をそのまま貼り付け、コメントとして挿入します。
貼り付け後、コメントマーク「//」の有無をチェックして構文エラーを防ぎましょう。
英語メールを秒速で日本語にして内容をチェック


英語で届いたメールをさっと日本語にできると、内容をすぐに把握できて安心ですね。ここではMailアプリの中でAppleIntelligenceを使って、数秒でメール本文を日本語にする方法をご紹介します。
DockやSpotlightからMailを起動して、翻訳したい英語のメールをクリックします。
メール本文の先頭をクリックしてからShiftキーを押しながら末尾をクリックし、全文を選びます。
選択したテキストを右クリックして、メニューからAppleIntelligenceで翻訳をクリックします。
ポップアップで表示言語に「日本語」を選び、翻訳結果が表示されるまで少し待ちます。
表示された日本語訳をじっくり読み、必要に応じてキーワードをメモすると安心です。
①Mailで受信メールを開きテキストを選択
DockにあるMailアイコンをクリックしてアプリを起動します。左側のサイドバーで「受信」をクリックすると、新着メールのリストが表示されます。翻訳したいメールを探してクリックして開きます。本文が表示されたら、マウスやトラックパッドで翻訳したいテキスト部分をドラッグして選択します。
②右クリックからAppleIntelligence翻訳を選ぶ
翻訳したいテキストを選択したまま、右クリック(またはcontrolキー+クリック)をします。
現れたメニューの中からAppleIntelligence翻訳をクリックしてください。
数秒待つと翻訳結果がポップアップで表示されるので、内容を確認しましょう。
③訳文をプレビューで確認
ポップアップに表示された訳文をじっくり見て、元の意味とずれていないか確認しましょう。特に専門用語や固有名詞のニュアンスが正しく訳されているかをチェックすると安心です。
ショートカットAppでフォルダ内PDFを一括翻訳


海外ドキュメントや技術仕様をPDFでまとめて受け取った時、1つずつ開いて翻訳するのはとても手間ですよね。ここではショートカットAppを活用し、フォルダ内のPDFをまとめて翻訳する方法をご紹介します。
指定したフォルダに入っているPDFを一括でテキスト抽出→翻訳→保存まで自動化できるので、ひたすら作業を眺めて待つ必要がなくなります。プログラマー流の自動化ワザで、翻訳作業をバックグラウンドでサクサク進めましょう。
①ショートカットAppを起動して新規ショートカットを作る
DockにあるLaunchpadアイコンをクリックして、出てきたアプリ一覧から「ショートカット」を選んでクリックします。
ショートカットAppの左上にある「+」ボタンをクリックして、新しいショートカットの編集画面を開きます。
上部のタイトル欄をクリックして、「PDF一括翻訳」など後で見返しやすい名前を入力します。
②「ファイルを取得」と「翻訳」アクションを追加
検索バーにファイルを取得と入力して、表示されたアクションをドラッグします。
同じ検索バーに翻訳と入力して、「テキストを翻訳」アクションをワークスペースにドラッグします。
③対象フォルダを指定して実行
ショートカット内の「ファイルを取得」アクションをタップして、オプションから「フォルダを選択」を選びます。
表示されたフォルダ一覧からPDFをまとめているフォルダを選び、「完了」をタップします。
画面右上の再生アイコンをタップして、PDF一括翻訳を開始します。
フォルダ内にPDF以外のファイルがあるとエラーになる場合があります。
よくある質問


- 翻訳がグレーアウトして押せないのはなぜ?
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テキストを選択していないと翻訳機能が使えませんので、ドラッグでしっかり選んでから右クリックしてください。それでもグレーアウトする場合はmacOSのバージョンが古い可能性があるので、システム設定のソフトウェアアップデートを確認してみてください。
- オフラインでもAppleIntelligence翻訳は動く?
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短い文章はデバイス上だけで翻訳できますが、長い文章や専門用語が多い場合はインターネット接続が必要になることがあります。事前にテキストを小分けにして試すと、オフライン時にも使いやすくなります。
- プライバシーは大丈夫?訳した文はサーバーに送られる?
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基本的にオンデバイスで処理されるので、訳文が外部に流出しません。大きなリクエストでクラウドを使う場合も暗号化されて送信され、Apple側に保存されない仕組みなので安心してお使いいただけます。
- 翻訳精度が気に入らないときのコツは?
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文章を短く区切ると自然な訳文になりやすいです。また専門用語を含む場合はカッコ書きで補足を入れてから翻訳すると、より正確な結果が得られますので、ぜひ試してみてください。
- キーボードショートカットで瞬時に翻訳できる?
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システム設定→キーボード→ショートカットで「AppleIntelligence翻訳」を探し、お好みのキーに割り当てられます。⌘+Tなどに設定すると、選択中のテキストがすぐに翻訳できてとても便利です。
翻訳がグレーアウトして押せないのはなぜ?
- 翻訳がグレーアウトして押せないのはなぜ?
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まずmacOSのバージョンをチェックしてください。Sequoia15.4以降でないとAppleIntelligenceの翻訳が使えないことがあります。
次にシステム設定のAppleIntelligence→翻訳でスイッチがオンになっているか確認します。言語リストに日本語や英語が追加されていないとグレーアウトしたままですので、必要な言語を追加してみてください。
また、翻訳はしっかりテキストをドラッグして選択したときだけ有効になります。リンクや画像を選ぶと使えないので、テキスト部分を改めて選択してみましょう。
それでもグレーアウトする場合はネット接続を確認してください。オフラインでは対応しない言語があり、クラウド経由の翻訳は接続が必要です。
さらに、Intel搭載の古いMacではオンデバイス翻訳に対応していないことがあります。もし頻繁に翻訳を使うなら、AppleSilicon機やクラウド利用を検討するとスムーズです。
オフラインでもAppleIntelligence翻訳は動く?
- オフラインでもAppleIntelligence翻訳は動く?
-
ちょっとした文章なら、あらかじめ言語パックをダウンロードしておけばネットなしでサクッと翻訳できます。設定アプリの「AppleIntelligence」から日本語や英語など必要な言語を追加してダウンロードしてください。ただし、画像翻訳や高度な大規模モデルを使う機能はクラウド処理が必要なので、インターネット接続がないと利用できません。
プライバシーは大丈夫?訳した文はサーバーに送られる?
翻訳した文は、基本的にMacの中だけで処理されます。そのため、訳した文字が外に漏れる心配はありません。
より高い精度が必要なときは、安全に暗号化されたかたちでAppleの限定されたクラウドにデータが送られます。この通信にもユーザーを特定する情報は含まれず、しっかり守られています。
実際に試してみたときもプライバシーの心配はありませんでした。安心して使ってみてくださいね。
翻訳精度が気に入らないときのコツは?
- 翻訳精度が気に入らないときのコツは?
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長い文章をいきなり丸ごと翻訳すると、AIが文脈を取りづらくてうまく訳せないことがあります。気になるときは文を短いかたまりに区切って翻訳してみましょう。簡単な文に分けるだけで、ぐっと自然な訳が手に入ります。
専門用語や固有名詞は、あらかじめかっこ書きで意味を添えておくと理解度がアップします。たとえば「API(異なるソフト同士がやり取りする仕組み)」のようにひと手間加えると、望む訳語が出やすくなります。
それでもピンとこないときは、訳文を少し手直ししながら再度翻訳にかけるのもおすすめです。前後の文を少し変更してみると、別の言い回しが引き出されて発見がありますよ。
キーボードショートカットで瞬時に翻訳できる?
- キーボードショートカットで瞬時に翻訳できる?
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テキストを選んで右クリックするのもいいですが、システム設定でショートカットを作るともっとスムーズに呼び出せます。
手順システム設定を開くメニューバーのをクリックして「システム設定」を選びます。
手順キーボード>ショートカットを選ぶサイドバーで「キーボード」を選び、上部の「ショートカット」をクリックします。
手順「サービス」で翻訳をオンにリストから「サービス」を開き、「テキストを翻訳」にチェックを入れます。
手順好みのキーを割り当てる「テキストを翻訳」を選んだ状態で、右側に表示される入力欄に使いたいキーを押して設定します。
この設定をすると、テキストを選んだあと設定したキーを押すだけで翻訳ポップアップがさっと立ち上がります。
まとめ


この記事ではApple Intelligence翻訳の使い方を、システム設定から右クリック翻訳、Safari翻訳、さらにプログラマーならではの応用テクニックまで、実体験をもとにわかりやすくお伝えしました。
手順をひとつずつ丁寧にすすめれば、あっという間に設定が完了しますし、翻訳したいテキストを選ぶだけでサクッと日本語にできる便利さを実感できたはずです。
応用パートでは、Xcodeのコメントに英語ドキュメントを貼り付ける方法や、ショートカットAppでPDFを一括翻訳する裏ワザも紹介しました。日々の作業がもっとスムーズになると嬉しいです。
まずは短い文章で試してみて、翻訳の楽しさを味わってみてください。慣れてきたらぜひ応用テクニックにも挑戦して、Macでの作業をもっと快適に楽しみましょう。