Macを開いたときにキーが反応せず、忙しい朝にキーボードが沈黙してしまい、どうやって修理を進めれば良いのか途方に暮れているのではありませんか?
この記事では、自宅で試せるクリーニングからソフトウェアのリセット、無償交換プログラムの申し込みまで、現場で役立った手順を順番に整理しました。写真と表で手を動かすポイントを示し、つまずきやすい箇所には注意書きを添えているため、道具の扱いに不慣れでも落ち着いて作業を進められます。さらに、外付けデバイスを併用する応急策も紹介しているので、修理後すぐに作業スピードを取り戻せます。
まずは表をながめて必要な道具を確認し、一番手軽なエアダスター掃除から始めてみてください。鍵盤が軽やかに動き出す感触はとても心地よく、作業への集中力もぐっと高まります。
Macキーボード修理を自宅でやる具体的な流れ

- トラブルの状況を把握:反応しないキーやタイミングをメモしておく
- ソフトまわりの確認:macOSを再起動したりBluetooth設定を見直したりする
- NVRAM/SMCのリセット:電源まわりの小さな不具合をまとめてクリアする
- 圧縮空気でほこり飛ばし:キーキャップを外さずに吹き付けてゴミを除去する
- キーキャップの取り外し:専用ツールを使ってたわまないように慎重に外す
- 内部のクリーニング:綿棒とイソプロピルアルコールでスイッチまわりを軽く拭く
- 組み戻して動作チェック:キーキャップを元に戻し、正しく反応するか確かめる
- 部品交換が必要なら発注:純正もしくは互換品のキーキャップやスイッチを用意する
ざっくりこの流れに沿えば、おうちでのキーボード復活作業がグッと進みます。特にNVRAM/SMCリセットは手間いらずなので、最初に試してみると状況が急に好転することもありますよ。
キーが引っかかるときのクリーニング修理

文字入力中にキーがひっかかってイライラしたこと、一度はありますよね。そんなときはクリーニング修理でサクッと元に戻せます。
キーキャップが外せるタイプなら、まずはエアダスターでほこりを吹き飛ばしてみましょう。綿棒にほんの少しだけ無水エタノールを含ませ、キーの縁を優しく拭き取ると、隠れた汚れが取れてスムーズに動くようになります。
分解せずにできるので初めてでも安心です。プログラミングでCtrlやCommandキーが引っかかると作業効率に響くので、定期的にこのメンテナンスをするとキーのキレが長持ちします。
①電源を切ってMacBookを逆さに持つ
まずは画面左上のAppleメニューから「システム終了」を選び、画面やライトが完全に消えるまで待ちます。電源オフを確認したら充電ケーブルや周辺機器はすべて外してください。次にヒンジ付近を手でしっかり支えながら画面を閉じ、優しくMacBookをそっと逆さに持ち上げます。こうするとキーボードの隙間にたまったホコリやゴミが自然に落ちやすくなりますが、ヒンジを強くひねったり無理に動かさないよう注意してください。
②キーの隙間をエアダスターで吹き飛ばす
キーボードを水平な面に置いて、キーとキーの間に向かってエアダスターを斜め45度から吹きかけます。
短いパルスでこまめに吹くのがコツです。強く連続で吹くと内部部品が動くことがあるので注意しましょう。
連続使用すると内部が冷えて結露が発生することがあるので、一度に長時間吹きかけず、数秒おきに休ませながら作業してください。
③綿棒に無水エタノールを含ませてキー周りを拭く
キーボードが乾いていることを確かめてから、綿棒に無水エタノールをほんの少し含ませます。液だれしない量で軽くしっとりする程度がちょうどいいです。
綿棒をキーの周りに沿わせるようにして、ゆっくりと汚れをなぞります。強く押し付けずにそっと動かすことで、キーの隙間に不要な液体が入るのを防げます。
綿棒に液を含ませすぎるとキーの下にエタノールが侵入しやすくなるので、軽く湿らせるだけにしましょう。
④キートップを外して内部のゴミを取り除く
薄いプラスチック製のヘラか、専用のキーキャッププラーを用意してください。
ヘラの先端をキーの片側に差し込み、軽く持ち上げるようにして真上に引き抜きます。蝶番式は爪を折らないように注意してください。
エアダスターでほこりを吹き飛ばしたあと、先の細いブラシや綿棒で隅々のゴミをやさしくかき出してください。
爪の位置を合わせ、まっすぐ軽く押し込んでカチッと音がするまで固定してください。
⑤キートップを押し込んで元に戻す
キートップを戻すときは、支柱部分のツメとキートップのツメが正しくかみ合っているかをしっかり確認してください。
キートップの裏側とキーボード本体の支柱を軽く合わせて、ツメがすべて乗っているのを目で確かめてください。
キートップの中央部分を人差し指の腹でまっすぐ下に押してください。左右にゆがまないよう、均一な力で“カチッ”と音がするまで押し込みます。
支柱部分を無理にねじ込むとツメが折れることがあります。力は均等にかけてください。
キーボード全体が反応しないときのソフトリセット

キーボードがまったく反応しないときは、まずソフトリセットを試してみましょう。システムの一時的なつまずきを解消できるので、データを失わずにすっきり再起動できます。
具体的には、電源ボタンを長押しして強制的に再起動をかけるか、Control+Command+電源キー(またはTouch ID)を同時に押す方法があります。どちらも慣れておくといざというときに役立ちます。
実際にアプリ編集中にキー入力が止まったとき、ソフトリセットで数秒待っただけで復活した経験があります。面倒に感じやすい再起動ですが、まずは手軽なソフトリセットからスタートしてください。
①SMCをリセットしてハードウェア状態を初期化する
左上のアップルメニューから“システム終了”を選び、画面が真っ暗になるまで待ってください。
Intelチップ搭載のMacBookの場合は、左側にあるControlキー+Optionキー+Shiftキーを押しながら、電源ボタンを10秒間押し続けます。
すべてのキーを放したあと、数秒待ってからもう一度電源ボタンを押してMacを起動します。
Apple シリコン搭載機ではSMCリセットの操作は不要です。その場合は次の手順に進んでください。
②PRAMをクリアして入力デバイス設定をリロードする
画面左上のAppleメニューから「システム終了」を選び、完全に電源が切れるまで待ちます。
電源ボタンを押してすぐにOption+Command+P+R
を同時に押し続けます。起動音が聞こえたらさらに押し続け、2回目の起動音が鳴った直後にキーを放します。
ログイン画面が表示されたら、文字入力やショートカットキーを試して、問題が解消しているか確認します。
Appleシリコン搭載モデルではPRAMクリアの手順は不要です。電源を切って数秒待つだけで設定がリセットされる仕様になっています。
③セーフモードで起動し問題を切り分ける
いったんMacをシャットダウンします。電源が落ちたらキーボードのShiftキーを押しながら電源ボタンを長押ししてください。Appleマークが表示されたらキーを離します。これで最低限の機能だけで起動するセーフモードになります。
起動後にキーボードが正しく反応するか試してみましょう。もし問題なく打てるようになれば、通常起動時に読み込まれる拡張機能や常駐アプリの影響が考えられます。
セーフモードでは画面表示やネットワークに制限がかかるため、操作感の変化を確認してください。
バタフライキーボード無償交換プログラムを申し込む

複数のキーが反応しない・チャタリングが頻発する・打鍵感が大きく変わったと感じたら、Apple公式のバタフライキーボード無償交換プログラムを活用しましょう。シリアル番号で対象モデルかすぐ確認でき、郵送修理かApple Store/正規サービスプロバイダへの持ち込みで対応可能です。純正パーツでしっかり交換されるため安心感があり、費用はゼロです。申込前にはシリアル番号をメモしてmacOSのバックアップを済ませておくと、手続きがスムーズになりおすすめです。Appleサポートアプリから申し込むと、担当者とのやりとりがスムーズで受付完了までの時間を短縮できます。
①シリアル番号をApple公式サイトで入力する
画面左上のAppleマークをクリックし「このMacについて」を選ぶと、シリアル番号が表示されます。マウスドラッグで反転させてコピーしてください。
ブラウザでApple公式の保証状況確認ページ(https://checkcoverage.apple.com/)を開き、コピーしたシリアル番号を入力欄にペーストします。
「続ける」を押すと、保証期間やAppleCareの加入状況が画面に表示されます。キーボード修理の対象かどうかがすぐに分かります。
Macがネット接続されていないとエラーが出る場合があります。Wi-Fiや有線LANにしっかりつながっているか確認してください。
②対象モデルか確認しチャットで修理依頼を送る
まずAppleメニューからこのMacについてを開き、概要欄にあるモデル名とシリアル番号をコピーしておきます。
次に公式サポートサイトにアクセスし、チャットサポートを選択します。Apple IDでログインすると、機器情報を自動で読み込めます。
チャット画面で先ほどコピーしたモデル名とシリアル番号を貼り付け、症状について簡単に説明してください。キーボードの反応しないキーや再現手順を添えるとやり取りがスムーズになります。
送信後に修理受付番号が発行されるので、メモやスクリーンショットで保存しておきましょう。
Apple IDでログインした状態でチャットを始めないと機器情報が正しく取得されない可能性があります。
③預ける前にTimeMachineでフルバックアップを取る
修理に出す前に大事なデータを守るため、TimeMachineでフルバックアップを用意しましょう。
外付けHDDやSSDをMacに接続します。電源が必要なモデルはしっかりオンにしてください。
画面左上のアップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーで「TimeMachine」をクリックします。
「バックアップディスクを選択」を押し、接続したドライブをリストから選びます。暗号化する場合はチェックを入れてください。
「今すぐバックアップを作成」をクリックして処理が終わるまで待ちます。完了後はメニューバーのアイコンで状態が確認できます。
バックアップ前にドライブの空き容量を確認し、最新のmacOSバージョンで問題なく動作するかチェックすると安心です。
GeniusBarで当日修理を受ける

急いで修理したいときは、Apple StoreのGeniusBarが心強い味方になります。当日中に直してもらえるチャンスが高く、純正パーツを使ってもらえるので安心感が違います。
短時間で戻したい場面や、自力で分解に自信がないときにぴったりの選択肢です。店頭の在庫状況や予約状況に左右されるものの、予約を先に済ませておけばスムーズに案内してもらえます。
- 当日対応が期待できる:部品があればその場で交換してもらえる
- 純正パーツ使用:品質が高く長持ちしやすい
- 技術者の安心感:専門スタッフが作業するので心配無用
- オンライン予約:事前にWebで時間を確保できる
ただし、土日や新製品発売直後は混雑しやすいので、早めの予約がカギです。近くにApple Storeがあればぜひ活用してみてください。
①AppleSupportアプリで予約を確定する
AppleSupportアプリを使うと、自宅からすぐに訪問予約を確定できます。あらかじめAppleIDでサインインしておくと手続きがスムーズです。
ホーム画面からAppleSupportアプリをタップします。インストールされていない場合はAppStoreで「AppleSupport」を検索してダウンロードしてください。
アプリ下部の「サポート」から修理したいMacを選びます。一覧に表示されない場合は「デバイスを追加」からシリアル番号を入力してください。
表示されたサポートメニューから「修理オプション」をタップします。キーボード修理を選ぶと近くの店舗リストが表示されます。
カレンダーから希望日時をタップし、店舗を選択したら「予約を確定」を押します。確認画面で内容に間違いがなければ完了です。
予約後に変更やキャンセルが必要な場合は、AppleSupportアプリの「予約を見る」から手続きできます。
②カウンターで症状を説明し見積もりを確認する
Mac本体と充電ケーブルを用意してApple StoreのGenius Barや正規サービスプロバイダのカウンターに向かいましょう。
どのキーが反応しないのか、いつから発生しているのかをできるだけ細かく伝えます。動画やスクリーンショットがあると話が早いです。
スタッフが実際に動作を確かめながら、想定される原因や必要な修理内容を説明してくれます。
見積もりは画面や書面で必ず確認し、AppleCare+や保証対象の有無もあわせてチェックしておくと安心です。
Time Machineなどで事前にバックアップを完了しておきましょう。
③修理中は外付けキーボードで作業を続ける
USB接続ならUSB-Cポートに差し込むか適切なアダプタを使ってつなぎます。BluetoothならメニューバーのBluetoothアイコンから「デバイスを追加」を選んでペアリングしてください。
「システム環境設定>キーボード>修飾キー」を開き、外付けキーボードの配置を好みに合わせて変更します。⌘や⌥キーの入れ替えが役立つこともあります。
修理後にもっと快適!実体験に基づく応用ワザ

修理が終わったらせっかくなので快適度アップの応用ワザを試してみましょう。キー入力の効率化から自動化まで、日々の作業がもっと楽しくなります。
応用ワザ | 内容 | 役立つ場面 |
---|---|---|
キーボードショートカットのカスタマイズ | システム環境設定でよく使う操作に好きなキーを割り当てる | コピー&ペーストやウィンドウ切り替えを素早く行いたいとき |
Karabiner-Elementsによるキーリマップ | CapsLockをCtrlに変更したり、複数キー同時押しを設定 | プログラミングやテキスト編集で修飾キーを多用するとき |
外付けテンキー/マクロパッド連携 | テンキーや小型マクロパッドを追加して数字入力や定型操作を担当 | 大量の数字入力や複雑な操作を短いキー列で行いたいとき |
ショートカットアプリで定型作業を自動化 | Automatorやショートカットアプリに定形文や操作を登録 | 毎回同じ文章や繰り返し作業をワンクリックで済ませたいとき |
Karabiner-Elementsで壊れたキーを一時的に置き換える

Karabiner-Elementsを使うと、反応しないキーを他のキーに割り当てることでひとまず入力できるようになります。物理修理に出すまでのつなぎとしてサクッと設定できるのが助かるポイントです。たとえば右⌘キーを壊れたEnterキーの代わりに設定したり、Caps Lockを無効キーにして押し間違いを防いだりできます。プログラマーらしく自分好みにカスタマイズして、作業を止めずに乗り切りましょう。
Karabiner-Elementsをインストールする
無反応キーの調整をソフトで行えるKarabiner-Elementsを導入しましょう。ダウンロードから権限の許可まで、プログラマー目線のコツを交えて進めていきます。
Safariなどでhttps://karabiner-elements.pqrs.org/にアクセスします。トップページの「Download」をクリックし、最新バージョンのdmgを保存してください。Homebrewを普段から使う方はbrew install --cask karabiner-elements
でインストールも可能です。
ダウンロードしたdmgをダブルクリックしてマウントしたら、表示されるKarabiner-ElementsアイコンをドラッグしてApplicationsにコピーします。以後常にApplicationsから起動することで自動アップデートがスムーズになります。
初回起動時に「セキュリティとプライバシー」へのアクセス許可を求められます。システム環境設定→プライバシー→アクセシビリティと入力監視の両方でKarabiner-Elementsにチェックを入れてください。これを忘れると設定が反映されないので注意しましょう。
不調のキーを別のキーにマッピングする
公式サイトからKarabiner-Elementsをダウンロードしてインストールしてください。
アプリを起動し「SimpleModifications」を開いてください。ここからキー変更の一覧を管理できます。
「項目を追加」をクリックし、左側に不調のキー(例:a
)、右側に押しても問題ないキー(例:b
)を選択してください。
設定を保存したら問題のキーを押して別キーに入力されるか確認してください。
修理後にキーストロークと入力速度を計測してみる

修理後には必ずキーストロークの反応と入力速度を測ってみましょう。オンラインのタイピングテストやテキストエディタ+ストップウォッチで、打鍵から文字表示までのタイムラグをチェックできます。
プログラマー視点でおすすめなのは、簡単なスクリプトを使って連続打鍵を自動化する方法です。これなら同じ条件で何度も測定できて、安定した応答性が本当に得られたか確かめやすくなります。
TypingGameサイトで入力速度を測定する
お使いのブラウザを開き、TypingGameの入力速度測定ページへアクセスします。
画面に表示されたテスト一覧から任意のテキストを選択し、開始ボタンをクリックします。
表示された文章を止まらずに入力し、最後まで打ち切ると測定結果が表示されます。
途中で入力を止めると正確な速度が出ないため、できるだけ連続で打ち切ってください。
記録をスプレッドシートにまとめて改善を楽しむ
日付 | 故障内容 | 試した作業 | 結果 |
---|---|---|---|
4/1 | 特定キーが反応しない | エアダスターでほこり除去 | 少し改善 |
4/7 | 打鍵時のチャタリング発生 | ソフトウェアリセット | 安定化 |
Google スプレッドシートを開き、「日付」「故障内容」「作業内容」「結果」の列を用意します。
キークリーニングや再起動を行ったら、実施日と内容、効果をすぐ入力します。
データで改善の効果が見えると達成感が高まり、楽しみながらメンテナンスできます。
外付けメカニカルキーボードを併用して負荷分散

内蔵キーボードがちょっと疲れてキーの反応が鈍くなったら、外付けメカニカルキーボードをパッと追加してあげよう。ケーブル接続でも無線でもつなぐだけでOKだから、サクサク作業を続行しながら本体の負荷をしっかり分散できる。
- 内蔵キーボードの負担を軽減:長時間タイピングでのへたりを防ぐ
- カスタムキー設定が自在:自分好みのショートカットを作れる
- 快適な打鍵感が得られる:深めのストロークで入力ミスを減らす
- ケーブルor無線で手間なし:USB-CもBluetoothもワンタッチで接続
Bluetooth接続を追加して瞬時に切り替える
画面右上のメニューバーからBluetoothアイコンをクリックし「Bluetoothを入にする」を選びます。しばらくすると追加したいキーボードが現れるので名前をクリックしてください。
キーボード側に表示された数字をMacに入力し「接続」を選びます。アイコンが変わればOKです。
ペアリング後は同じBluetoothメニューからキーボード名をクリックするだけで瞬時に接続先を切り替えられます。
Karabinerで外付けのFnキーをMac用に最適化
アプリケーションフォルダからKarabiner-Elementsを開き、初回はシステム環境設定>[セキュリティとプライバシー]>[アクセシビリティ]でKarabiner-Elementsにチェックを入れてください。
Karabiner-Elementsの上部メニューから[Function Keys]を開き、リストに表示された外付けキーボードをクリックしてください。
表示されたFunction Keysの一覧で、F1~F12の列をMacで使いたい機能(輝度調整やメディアキーなど)に設定します。プリセットの[Use F1-F12 as standard function keys]を選ぶと簡単です。
[Simple Modifications]タブに移動し、対象のキーボードを選択後[Add item]をクリック。Fromキーに「fn」、Toキーに「left_control」や「left_command」など希望の修飾キーを選んで保存します。
よくある質問

一部のキーだけ反応しなくなりました
ゴミやホコリがキーの隙間に入り込むと接触が悪くなることがあります。エアダスターでサッと吹き飛ばしてからキーを軽く何度か押してみると、反応が戻る場合がありました。
外付けキーボードでも反応しません
USBポートやBluetooth接続が不安定になっているかもしれません。別のUSBポートに差し替えたり、システム環境設定→Bluetoothで再ペアリングを試してみると接続が安定しました。
macOSアップデート後にキーボードが反応しなくなりました
アップデート後はSIP(システム整合性保護)が再有効化され、古いドライバーがブロックされることがあります。システム環境設定→キーボード→ユーティリティから「キーボード設定アシスタント」を起動すると自動で最適な設定が読み込まれます。
飲み物をこぼしてしまったときはどうしたらいいですか
すぐに電源を切って本体を逆さにして液体を抜くのが大事です。その後、キーボードを外してアルコール綿で拭き取るとサビやべたつきを抑えられました。時間に余裕があるときは丸一日乾燥させてから再度組み立ててください。
エアダスターが手元にないときはどうすればいい?
エアダスターがなくても、身近な道具でキーボードのホコリはしっかり掃除できます。たとえば、柔らかめの歯ブラシでキー間の汚れをやさしくかき出してから、充電式の小型掃除機で吸引すると、隙間のゴミをかなり取り除けます。綿棒や筆先タイプのブラシも、細かい部分の掃除にぴったりです。強烈な空気圧はありませんが、手元にある道具で気軽にケアできるのが大きなメリットです。
キートップを外すのが怖いけど壊れない?
キートップを外すのは最初こそドキドキするけど、大丈夫です。Macのキーボードはキートップと本体がはめ込み式になっていて、ほんの少しだけ横に引っ張るとカチッとはずせます。爪でバキッと折れるのではなく、しっかりとしたツメで支えられているので、そっと扱えば壊れにくい仕組みです。
はずせば細かいホコリや食べかすを掃除しやすくなり、キーの引っかかりもサラサラになります。軽くお掃除したいときや、特定のキーだけ反応が鈍いときにおすすめです。専用のプラスチック製ヘラや先端の細いピンセットを使えば、さらに安心して取り外せます。
SMCとPRAMどちらを先にリセットするのが安全?
SMCは電源まわりやファンの動きなどハード面の動作リセットを担いPRAMは音量や画面解像度など細かな設定情報をリセットします。
困ったときはまずSMCをリセットしてハードの動作をリフレッシュしたあとにPRAMをリセットすると両方のリセットが安全に済みます。特にIntel世代のMacではSMCを先にリセットすると電源周りの問題がクリアになりやすいためおすすめです。
修理中のデータ消失は本当に大丈夫?
キーボード修理のあいだにデータが消えるか心配になるのは自然なことです。USBキーボードや内蔵キーボードの交換作業では、ストレージ(SSDやHDD)には手を触れませんので、基本的にファイルやアプリが消える心配はありません。
それでも念のため、以下のようにバックアップをとっておくと安心です。
- Time Machineで丸ごとバックアップ:外付けドライブをつないでおけば、システムごと復元できます。
- iCloud Driveに重要ファイルを保存:デスクトップや書類フォルダを同期しておくと、オンラインからいつでも取り出せます。
- 外付けSSDに手動コピー:撮影データや仕事用フォルダなど、特に大事なものだけを分けて保管しておくと効率的です。
これだけ準備しておけば、修理中の不測の事態にも落ち着いて対応できます。実際にキーボード交換を数回経験していますが、バックアップのおかげで何事もなく元どおりに使えている場面が何度もありました。
バタフライキーボード以外でも無償修理になる?
バタフライ機構のキーボード以外は公式の無償修理プログラムの対象ではありません。ただし保証期間内やAppleCare加入中であれば、通常の保証対応として無償で修理ができます。
無償修理の対象 | 対象外 |
---|---|
バタフライキーボード搭載機種 | シザー式キーボード搭載機種 |
保証期間内またはAppleCare加入中 | 保証切れや未加入 |
- 保証状況のチェック:Apple公式サイトでシリアル番号を入力して保証ステータスを確認する
- キーボード機種の確認:アップルメニュー>「このMacについて」>「システムレポート」>「キーボード」で機構を確認する
- 修理予約:オンラインサポートか最寄りのApple Storeで修理予約を申し込む
まとめ

Macのキーボードが反応しないときは、まずケーブルの抜き差しやBluetooth接続、システム環境設定で認識状況を確認しましょう。
次にSMCリセットや最新OSへのアップデート、キートップのほこり除去といった手順を順番に試すと、思ったよりかんたんに復活することが多いです。
それでも直らないときは外部キーボードで一時的に作業しつつ、Apple正規サービスプロバイダへの相談を検討してみてください。
これらを順に実践すればキー入力のストレスから解放され、また快適なMacライフを楽しめるはずです。