macで「アプリケーションメモリが不足しています」と出て原因と対策がわからず固まると焦りますよね。
ここではエンジニアの現場で繰り返し試してきたメモリ節約ワザを初心者向けに整理し、アプリの終了からストレージ掃除、隠れたメモリリークの直し方まで段階的に案内します。どれも特別なツールなしで今すぐ実践でき、動作がもたつくたびに再起動する日々から解放されます。
手元のMacで同じ警告が出るたびに心細さを感じているなら、次の章から順に進めてください。操作画面の場所やクリックの順番まで丁寧に示しているので迷わずに作業でき、終わるころにはメモリ残量の数字が増えたことを目で確かめられます。
アプリケーションメモリ不足をやさしく解消する具体的な手順

Macでアプリの動きがもたついて「メモリ不足かも?」と感じたら、まずは落ち着いて次の方法を順番に試してみましょう。プログラマーが実際に使っているコツも交えながら、初心者でも迷わず実践できる手順をまとめました。
- 不要なアプリを終了:Dockのアイコンを右クリックするか、⌘+Qで使っていないアプリを閉じましょう。メモリの解放にすぐ効果があります。
- ブラウザのタブを整理:SafariやChromeのタブは開きすぎるとメモリを食います。よく使うものだけ残して、残りはブックマークに保存しておくと安心です。
- ディスクのゴミを掃除:ゴミ箱を空にしたり、不要なダウンロードファイルを削除すると、仮想メモリの領域も増えて動きが軽くなります。
- macOSを最新にアップデート:システムの改善やメモリ管理の最適化が含まれることがあります。アップデート前には必ずバックアップを取ってください。
- 再起動でリフレッシュ:長時間起動しっぱなしだとメモリが断片化します。たまに再起動すると、一気にスッキリします。
アクティビティモニタで原因アプリを見つけて終了する

Macが重たく感じるときはアクティビティモニタでメモリ使用量をチェックしましょう。表示タブを「メモリ」にして、上から並べ替えるとどのアプリがたくさん食べているかひと目でわかります。
不要なアプリを選んでウィンドウ左上の終了ボタンを押せばサクッとメモリを取り戻せます。プログラマー視点のコツとしては、同じプロセスが何度も上位に出る場合は一度終了して再起動するとメモリリークがリセットされやすいです。
①Finderからアクティビティモニタを開く
サイドバーに「アプリケーション」が見当たらない場合は、Finderのメニューから「移動」→「アプリケーション」を選んでください。
②メモリタブを選んで使用量で並び替える
画面上部のタブからメモリをクリックして切り替えます。
「メモリ使用量」という列見出しをクリックすると、大きい順にプロセスが並び替えられます。
一覧の上位にある名前を確認すると、どのアプリやプロセスが多くメモリを使っているかひと目で分かります。
システムプロセスは常に上位に並ぶことがあります。アプリ名で見分けると安全です。
③使っていない大きなアプリをダブルクリック
メモリタブで使用メモリ量が大きいアプリを探し、その行をダブルクリックします。
開いたウインドウの左上にある「×」や「強制終了」をクリックして、メモリを解放します。
強制終了は保存していないデータが消えることがあるので注意してください。
④終了を押してメモリを解放する

DockのアイコンやFinderの「アプリケーション」から終了したいアプリを探します。
アイコンを右クリックして「終了」を選ぶと、アプリがメモリを解放して閉じられます。
応答しない場合は「強制終了」を選ぶときがありますが、データ損失に注意してください。
強制終了は最終手段です。大切なデータは保存してから実行してください。
不要なブラウザタブと拡張機能を閉じて軽くする

つい開きっぱなしにしているタブや拡張機能が、実はメモリを大きく消費していることがあります。
使っていないタブはまとめて閉じて、不要な拡張機能はブラウザの設定画面からオフにしてみましょう。ほんの数クリックでメモリの使用量が減り、ブラウザ全体が軽やかに動くようになります。
①使っているブラウザを全面表示にする
②タブを右クリックして閉じるを選ぶ

タブ上にマウスカーソルを合わせて右クリックします。表示されたメニューの中からタブを閉じるを選んでください。これで不要なページだけをすぐに閉じてメモリを開放できます。
③不要な拡張機能を設定からオフにする
Safariを起動して画面上部のSafariメニューから環境設定を選んでください。
開いたウインドウで拡張機能タブをクリックします。
リストに表示された拡張機能の中から不要なものを見つけ、左側のチェックを外してオフにしてください。
重要な拡張機能までオフにすると作業効率が下がるので、普段使いしないものだけオフにしましょう。
④ブラウザを再起動して使用量を確認する
一度ブラウザを完全に閉じましょう。MacならCommand+Q、Windowsならウィンドウ右上の×をクリックしたあとにタスクマネージャーで残りのプロセスがないか確認してください。
ブラウザを再起動したら、アクティビティモニタ(Mac)やタスクマネージャー(Windows)を開いてメモリ使用量をチェックします。再起動直後の数値を覚えておくと、そのあとの動きが比較しやすくなります。
Chromeを使っているときはアドレスバーにchrome://restartと入力するとすばやく再起動できて便利です。
ストレージを掃除してスワップを減らす

ストレージがほぼ満杯だとmacOSは空きメモリの代わりにディスク上にスワップ領域を作ります。このスワップが増えるとディスクアクセスが多発して動作がカクつきやすくなります。
不要なファイルや古いバックアップを整理して空き容量を確保すると、スワップの利用量が減ってアプリの動きが軽やかになります。動画や大容量ファイルは特に場所を取るので、定期的に見直すと効果的です。
①りんごメニューからこのMacについてを開く

画面の左上にあるりんごマークをクリックします。
開いたメニューからこのMacについてを選んでウィンドウを表示させます。
ここでmacOSのバージョンやモデル名が確認でき、システム情報へとスムーズに進めます。
②ストレージを選んで管理をクリック

「このMacについて」のウインドウで「ストレージ」タブを選んだら、右側にある「管理」ボタンをクリックします。
新しいウインドウでは、各項目の使用容量が一覧表示されます。ここから不要なファイルをまとめて確認できるので、ディスク整理のファーストステップになります。
③不要な書類を整理を選んで削除する
画面左上のAppleメニューから「このMacについて」を開き、「ストレージ」タブ>「管理」をクリックします。おすすめのリストから書類を整理を選んでください。
「書類」セクションが開いたら、サイズや最終使用日で並べ替えて不要な書類を見つけます。削除したいアイテムをチェックして、右上の「削除」ボタンをクリックしてください。
削除しただけでは容量が戻りません。最後にFinderの「ゴミ箱を空にする」操作をお忘れなく。
④ゴミ箱を空にして空き容量を確保する
Dockにあるゴミ箱のアイコンをクリックして中身を表示します。
バックアップが必要なものがないかチェックしてから次に進みます。
Finderメニューの「Finder」→「ゴミ箱を空にする」を選んで容量を確保します。
一度空にしたファイルは復元できません。必要なファイルがないか必ず確認してください。
macOSをアップデートしてメモリリークを防ぐ

macOSを最新バージョンにアップデートすると、システムのメモリ管理が向上してメモリリークが軽減されます。定期的なアップデートは快適な動作を支える大切な習慣です。
- バグ修正でメモリ解放が正常化:古いOSで残っていた不要なメモリが適切に解放されるようになります。
- 新技術でメモリ効率アップ:Appleが導入したメモリ管理機能により、使わない領域を自動的に回収してくれます。
- セキュリティ強化で安定稼働:安全性の向上がクラッシュ防止につながり、結果的にメモリ負荷も減ります。
①システム設定を開いて一般を選ぶ
②ソフトウェアアップデートをクリック

システム設定を開くとサイドバーに項目が並んでいます。「一般」を選ぶと右側に「ソフトウェアアップデート」が現れます。そこをクリックしてください。
③利用可能な更新をダウンロード
ソフトウェア・アップデート画面に表示された更新の横にある「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。
④再起動して最新状態を保つ

左上のAppleメニューから「再起動」を選んで、開いているアプリの作業は必ず保存してから実行してください。
再起動が完了したらシステム環境設定の「ソフトウェア・アップデート」を開き、表示された更新をインストールします。
さらにApp Storeや各アプリ内のアップデート機能でアプリも最新版に揃えておくと、メモリ管理の改善につながります。
再起動すると開いていた書類や作業が中断するので、必ず保存してから実行してください。
再起動とセーフモードで一気にリフレッシュ

長く使っているとメモリまわりにゴミがたまりがちです。その対策として再起動で一度すっきりリセットする方法と、さらにセーフモードを活用して不要な拡張機能やログインアイテムを読み込まずに起動する方法があります。どちらも実際に試してみると、メモリの消費が減って動きが軽くなり、本来のパフォーマンスを取り戻しやすいです。
①りんごメニューから再起動を選ぶ

画面左上のりんごマークをクリックし、メニューから再起動を選びます。開いているアプリは自動で閉じられるので、保存していないファイルがないかあらかじめ確認しておくと安心です。
②再起動中にShiftを押してセーフモードに入る
③ログイン後しばらく待って再度再起動
ログイン直後はシステムがバックグラウンドで様々な処理を進めています。約5分ほど待つことで必要なキャッシュ書き込みやメモリの最適化が終わり、再起動時に無駄な負荷がかかりにくくなります。
プログラマー目線だと、急ぎすぎると仮想メモリの断片化が残ったまま再起動してしまうことが多いです。少し時間をあげることでメモリ回収がスムーズになり、エラー発生率がぐっと減ります。
④通常起動で動作をチェックする
画面左上のAppleメニューから「再起動」を選びます。何もキーを押さずに待って、ログイン画面が表示されたら通常起動完了です。
通常起動後にアプリを立ち上げ、先ほど出ていた「メモリ不足」エラーが再現するか確認します。問題が消えていれば、セーフモードでのキャッシュクリアや検証で不要な情報が整理された証拠です。
再現する場合はサードパーティ製アプリやプラグインが影響している可能性があります。次のステップで特定を進めましょう。
メモリに余裕を持たせて毎日を快適にする応用ワザ

毎日のMac操作をさらに軽やかにするために、ちょっとした工夫を加えてみましょう。ここでは実際に試して効果を感じられた応用ワザをまとめました。
応用ワザ | 役立つシーン |
---|---|
Automatorで不要アプリ自動終了 | 長時間放置するアプリをまとめて閉じて、メモリのムダづかいを防止 |
Login Items(起動項目)の整理 | 起動時に立ち上がる余計な常駐プロセスを減らして、起動直後のメモリ使用量を抑制 |
仮想デスクトップを用途別に分離 | 動画編集やブラウザ作業など、重い作業を専用デスクトップに集約して不要なメモリの切り替えを減らす |
メモリプレッシャーの自動アラート設定 | Activity Monitorで一定以上のプレッシャーを検知したら通知し、さっと対処できるように準備 |
まずは気になるワザから取り入れてみてください。毎日のちょっとしたリズムが、Macの快適さにつながります。
メニューバーでリアルタイムにメモリを見張る

アプリが重くなる前に、メニューバーでサクッとメモリ状況をチェックできる方法があります。小さなアイコンをポンとクリックするだけで、リアルタイムのメモリ使用量がパッと見えるので、急に画面がカクつく心配がグッと減ります。
無料のMemory Clean 3やMenuMeters、プログラマー御用達のiStat Menusなどをインストールしておくと、常にメモリの残り具合やスワップの量を確認できます。これならメモリリークの気配にもすぐ気づけるので、安心してMacライフを楽しめます。
メモリ監視アプリをダウンロードしてインストールする
DockのApp Storeアイコンをクリックするか、Spotlight(⌘+スペース)で「App Store」と入力して開きます。
画面上部の検索バーに「Memory Clean 2」と入力し、候補からメモリ監視アプリを選びます。
「入手」→「インストール」をクリックし、Apple IDの認証を済ませます。完了したら「開く」を押してアプリを起動します。
メニューバーに常駐させて色で使用量を確認する
App Storeを開き
アプリを起動し、設定画面でMemoryモジュールにチェックを入れます。これでメニューバーにメモリ使用量が現れます。
メモリ表示のオプションで緑・黄・赤のしきい値を好みに合わせて設定します。ひと目で余裕や逼迫が分かるようになります。
常駐アプリはシステムリソースを少し消費するので、ほかの常駐ツールと重ならないか確認してください。
ターミナルコマンドでワンアクション解放

ターミナルの標準コマンド「sudo purge」を使うと、常駐アプリを落とさずに非アクティブメモリだけをまとめてクリアできます。管理者パスワードの入力だけで完了するので、「今すぐまとまったメモリを確保したい」ときに本当に助かります。
余計なアプリを終了しなくていいから手軽ですし、ターミナル操作に慣れていると「ワンアクションで効いた!」という爽快感が味わえます。
ターミナルを開いてpurgeと入力して実行する
完了メッセージを確認してウインドウを閉じる
ドライブの点検や修復が終わると「作業が完了しました」という案内が現れます。表示内容を落ち着いて確認してOKまたは閉じるボタンを押してください。
この操作で処理はすべて終わります。表示が消えたのを確認したら、ウインドウ全体が閉じているかどうか最後にチェックしましょう。
AppleScriptで重いアプリを自動終了させる

AppleScriptを使うと、サードパーティ製ツールを入れずに「メモリやCPUを大量に消費しているアプリ」を自動で閉じられるようになります。例えば「一定時間以上アイドル状態が続いたアプリを検知して終了する」「CPU使用率がある閾値を超えたら自動でキックアウトする」など、スクリプトのルールを自由にカスタマイズできるのがうれしいポイントです。
スケジュールは「Automatorで定期実行」や「launchdで起動設定」を組み合わせると、バックグラウンドで延々と見守ってくれるので、普段アプリを閉じ忘れがちな人こそ導入すると効果を実感できます。
スクリプトエディタを開いて終了スクリプトを書く
Spotlightを開くにはcommand
キーとspace
キーを同時に押します。検索欄にScript Editorと入力してEnterキーを押すとスクリプトエディタが表示されます。
メニューバーの「ファイル」→「新規」を選んで空のスクリプトを開きます。以下のコードをまるごとコピーして貼り付けてください。
tell application “Safari” quit end tell「Safari」の部分は終わらせたいアプリ名に置き換えてください。スペルは正確に入力するとスムーズです。
ウィンドウ上部にある再生ボタン▶をクリックします。指定したアプリが終了すれば成功です。反応がないときはアプリ名のスペルを見直して実行し直しましょう。
アプリとして保存して起動項目に追加する
よくある質問

- メモリ不足のエラーが出たらまず何をすればいいですか?
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エラーが出たら慌てずにアクティビティモニタを開いてみましょう。どのアプリがたくさんメモリを使っているかがひと目でわかります。不要なアプリをひとつずつ終了して状況が改善するか確認すると、大きな再起動よりサクッと解決できることが多いです。
- メモリ解放アプリは使ったほうがいいですか?
-
メモリ解放アプリは一時的に空きメモリを増やしてくれますが、すぐに状況が元に戻ることが多いです。実体験ではアクティビティモニタを使って手動で終了したほうが安定します。どうしても自動が楽なら、動作がシンプルで評判のいいものを試してみてください。
- 古いMacでもメモリを増設できますか?
-
機種によります。たとえばMacBook Airの2017年以降モデルはメモリが基盤に直付けなので増設できません。iMacや古いMacBook、Mac miniなら自分で交換できる場合があります。ただし静電気に注意して、分解手順を丁寧に調べたうえで作業すると安心です。
再起動してもメモリ不足の警告が出るのはなぜ?
再起動すると一瞬はメモリがすっきりしますが、ログイン時に自動で立ち上がるアプリやブラウザの拡張機能がバックグラウンドでメモリを使い始めると、あっという間に消費量が膨らんでしまいます。
さらに、macOSは使いやすさを優先して必要そうなデータを先読みしてメモリに置く仕組みがあるため、再起動後すぐにデスクトップのファイルプレビューや最近開いた書類の情報を読み込んで、知らないうちにメモリを確保している場合があります。
また、スワップ領域(仮想メモリ)を置くための起動ディスクの空き容量が少ないと、本来なら一時的にディスクに退避させるはずのデータが移動できず、再起動後もメモリ不足の警告が続くことがあります。
メモリ解放アプリは入れたほうがいい?
パソコンが重くなると、手軽に空きRAMを増やせるメモリ解放アプリに気持ちが揺らぎますよね。実はmacOSは空きメモリを自動で調整してくれるので、日常的にはあまり必要ありません。
- 瞬時の解放:ワンクリックで空き容量が増える
- キャッシュも一気にリセット:不要なキャッシュをまとめて消せる
- 消しすぎ注意:消去したキャッシュでアプリが重くなることもある
- 単純な再起動でOK:アプリ不要のクリア状態に戻せる
プログラマー視点では、特定アプリがメモリリークしているなら最新版へアップデートか再起動がいちばん手っ取り早いです。解放アプリを常用するより、原因を探して対処したほうが安定します。
ブラウザを変えるとメモリ使用量は減る?
たとえばChromeを使っているとメモリがごっそり持っていかれることがあります。この場合、SafariやFirefoxのようなメモリ管理に強いブラウザに切り替えるだけで使用メモリがぐっと抑えられることが多いです。特にSafariはmacOSと相性がよく、バックグラウンドタブを自動で休止させる仕組みがあるので、複数のサイトを開きっぱなしにしたままでもメモリ消費をおさえたいときにぴったりです。軽量ブラウザに乗り換えることで、動作のモタつきやファンの回転音を減らせるメリットがあります。
外付けSSDはメモリ不足に役立つ?
外付けSSDは物理メモリを増やしませんが、ディスク読み書きの高速化で仮想メモリ(スワップファイル)のアクセスをスムーズにしてくれます。
特に動画編集や仮想マシンの動作中にメモリが足りないと感じるとき、Thunderbolt3やUSB4対応の外付けSSDを使うと、スワップ領域の待ち時間が減り作業が軽快になります。
まとめ

不要なアプリを閉じてディスクの空き容量を確保し、ブラウザのタブや拡張機能を整理するとメモリにゆとりが生まれます。さらにmacOSやアプリを最新にアップデートして、Finder設定やデスクトップのアイコンをスリム化し、必要ならメモリ解放アプリを活用するとパフォーマンスが大きく向上します。
作業は一度に全部やろうとせず、一つずつクリアしていくと「軽くなった!」という感動を味わえます。ふだん使うソフトがサクサク動く環境を整えて、気持ちよくMacライフを満喫してください。