大事な提出間際にMacが何の前触れもなく突然シャットダウンし、心臓が跳ねた経験はありませんか。
このトラブルは電源管理の小さな乱れやバッテリーの劣化がきっかけになることが多く、すぐに点検すれば修理に出さずに済む場合がほとんどです。電源管理チップのリセットやソフトウェアの更新など、家庭で実践できる対処法を順番に行うだけで、作業途中のシャットダウンに振り回される毎日から解放されます。
ここでは作業を止めずに済む簡単なチェックリストと安全策を紹介しますので、電源が落ちる恐怖からいち早く抜け出し、安心して創作や学習に打ち込みましょう。
Macの突然シャットダウンを止める具体的な手順

いきなり電源が落ちるとドキッとしますよね。そんなときは次の手順を順番に試してみてください。
- バッテリー状態の確認:システム設定からバッテリーの劣化や交換サインをチェック
- SMC/NVRAMのリセット:小さな設定のズレをクリアして安定化を図る
- 冷却と通気の確保:通気口を塞がないようにして過熱シャットダウンを防止
- 外部機器の取り外し:外付けUSBやディスプレイを外して問題の切り分け
- Apple診断ツールの実行:内蔵ハードの不具合を自己チェック
- ログの確認:コンソールAppでクラッシュレポートを追って原因を探る
SMCリセットで電源管理を正しくする

SMCリセットはMacの電源管理やファン制御、バッテリー検知といった細かな動きをリフレッシュしてくれます。長時間使っていても無反応だったり、再起動しても不安定なまま突然電源が落ちるようなときに特に頼りになる方法です。
USBデバイスやOSの再インストールでは直らないケースでも、SMCリセットで電源まわりの小さなトラブルがスッと解消されることがよくあります。MacBookやiMacだけでなく、古いMac miniでも同じ手順で試せるので覚えておくと心強いですよ。
①Macをシステム終了させ電源アダプタを接続

画面左上のAppleマークをクリックして「システム終了」を選びます。開いているアプリがあれば、変更を保存してから手順を進めてください。
Macが完全にシャットダウンしたら、純正のUSB-C(またはMagSafe)ケーブルを充電ポートにしっかり差し込みます。充電ランプがないモデルは、画面をしばらく待ってから起動を試してください。
純正ケーブル以外は電圧が安定しない場合があるので注意してください。
②ShiftControlOption電源キーを同時に10秒押す

Intelチップ搭載のMacBookにはこの手順が必要です。Appleシリコン搭載モデルなら再起動するだけでSMCリセットが完了します。
Shift(左)+Control(左)+Option(左)キーと電源キーを同時に、しっかり10秒間押し続けます。MagSafeやUSB-Cケーブルで充電中だと安定してリセットできます。
10秒たったら全てのキーを離して数秒待ち、その後電源キーを押してMacを起動します。ファンの動きがスムーズになったり、バッテリーの誤動作が減ったことを確認できるはずです。
③電源キーを押してMacが起動するか確認

MacBookの右上にある小さなボタン(電源キー/Touch ID)を軽く一度だけ押します。
画面が点灯してAppleマークが表示されたり、起動音が鳴ったりすれば無事に起動できています。
Touch Bar付きモデルは長押しでSiri起動になりやすいので、軽くワンプッシュを意識してください。
NVRAMリセットで設定の不具合を消す

NVRAMとは、音量や起動ディスクの設定などを保存する小さな領域です。ここが壊れると、設定が初期化されたり、起動がスムーズにいかなくなったりします。NVRAMリセットを行うと、こうした一時的な設定の不具合をまるごと消せるので、急にシャットダウンしたり外付け機器が認識されなくなったりしたときに役立ちます。
- 起動音が鳴らない:NVRAMに保存された音量設定がズレている可能性があります。
- ディスプレイ解像度が変わってしまう:外部モニタの表示設定がリセットされている場合に効果的です。
- 外付けUSB機器が認識されない:接続情報が正しく読まれていないときに改善が期待できます。
①再起動時にOptionCommandPRキーを押し続ける

作業前にメニューバーのAppleマークから再起動を選んでおいてください。開いているアプリは保存して閉じておくと安心です。
- 再起動が始まったらすぐにOptionキーとCommandキーとPキーとRキーを同時に押し続ける
- 画面が暗くなって再度起動音やAppleロゴが見えたら、四つのキーを放す
この操作はNVRAM(設定情報を一時保存する領域)のリセットを行い、電源まわりのトラブル解消に役立ちます。
Appleシリコン搭載モデルでは起動ごとに自動でNVRAMをリフレッシュするため、この手順は不要です。
②二回目の起動音が鳴ったらキーを離す

二回目の起動音が鳴ったらOption+Command+P+Rキーから手を離してください。これでNVRAMのリセットが完了し、起動トラブルの元になっていた細かい設定がクリアされます。
③起動後に時刻や音量設定をチェック
画面右上の時計アイコンをクリックして、表示されている時刻が正しいか確認してください。時刻がずれている場合は、システム設定の「日付と時刻」を開いて「ネットワークで日時を設定」をオンにすると、インターネット経由で自動調整されます。
次にキーボード上部の音量キーを押して、音が出るか試します。無音の場合は同じ「システム設定」内の「サウンド」でミュートがオフになっているか、出力装置に正しいデバイスが選ばれているかを確認してください。
時刻や音量が起動前とリセットされている場合は、PRAM(NVRAM)のリセットがうまくいっていない可能性があります。そのときは再度PRAMリセットを行うか、SMCリセット後にもう一度試してみてください。
macOSアップデートでソフト不具合を解消

最新のmacOSアップデートには、動作を安定させるバグ修正や電源管理の最適化が多数含まれています。アップデートを当てるだけで、突然のシャットダウン原因となっている内部の小さな不具合が解消されることがよくあります。
加えて、PRAM(NVRAM)やSMCのリセットと組み合わせると、電源周りの設定やハードウェア制御が初期化されて、さらなる安定動作が期待できます。最初に試すトラブルシュートとして、とても手軽で効果的です。
①Appleメニューからシステム設定を開く

画面左上のリンゴマークをそっと押してみてください。ゆっくりメニューが開きます。
メニューの中からシステム設定を見つけてクリックしましょう。設定画面がすぐに立ち上がります。
②ソフトウェアアップデートを選び最新をダウンロード
まずは「システム設定」を開いてください。画面左上の Appleマーク → 「システム設定」の順に進むと、設定画面が表示されます。
左側メニューをスクロールして一般をクリックします。
右側に表示された「ソフトウェアアップデート」をクリックすると、最新のmacOSが検索されます。
表示された「今すぐアップデート」をクリックするとダウンロードが始まります。時間がかかる場面もあるので、電源アダプタをつないでおくと安心です。
③再起動後にバージョンが更新されたか確認

画面左上のAppleマークをクリックして「このMacについて」を選びます。表示されたウィンドウでmacOSのバージョン番号がアップデート後のものになっているか確かめてください。
アップデート後に同じバージョンが表示される場合は、アップデートの適用が完了していない可能性があります。もう一度「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開いて未適用のアップデートがないか確認しましょう。
バッテリー状態を調べて交換タイミングを知る

長く使い続けるうちに、バッテリーの劣化はしっかり進みます。この方法では、macOS標準の「システム設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」で健康度をひと目で確認できますので、交換時期を見逃しません。
特に充電サイクル数が増えて「交換修理推奨」と表示されたら、突然のシャットダウンを避けるためにも早めにバッテリー交換を考えると安心です。
①システム情報を開き電源項目を選択

画面左上のAppleマークをクリックして「このMacについて」を選んでください。そのウインドウ内にある「システムレポート」を押します。
サイドバーの一覧から「電源」を探してクリックするとバッテリーの状態やサイクル数が表示されます。
②充放電回数と状態欄をチェック
画面左上のAppleマークをクリックして「このMacについて」を選びます。
「システムレポート」をクリックしてサイドバーの「電源」を選びます。
右側の「バッテリー情報」内にあるサイクルカウントと状態でバッテリーの使用回数や健康度を確認できます。
③交換修理表示ならAppleサポートに予約
Safariでapple.com/jp/supportにアクセスしてください。
「修理と物理的な損傷」の中から「バッテリーと電源」→「バッテリー交換」を選びます。
案内に沿ってApple IDでサインインし、近くの正規サービスプロバイダやApple Storeの空き状況を確認して予約を確定してください。
予約の前にTime Machineなどでデータのバックアップを完了しておくと安心です。
発熱対策をして保護回路を働かせない

本体が熱くなると、Macは内部の保護回路が作動して、急に電源を落とすことがあります。こうしたシャットダウンを避けるには、そもそも過度に温度が上がらないように気を配ることが大切です。
まずは通気口をしっかり確保しましょう。ノートパソコンを布団や膝の上に置くと排気が妨げられるので、机の上で使うか、冷却スタンドを活用するのがおすすめです。また、長く使っているとホコリがたまりやすいので、風が出るファン周辺を時々エアダスターで掃除すると効率よく放熱できます。
さらに、実際にファン回転をチェックしたい場合は「Mac Fan Control」などのツールを入れてみてください。温度の急上昇を感知したら、手動でファンを回すことで内部を冷やし、保護回路が働く前に熱を逃がすことができます。
①通気口をふさがず平坦な場所に設置
水平で安定した場所にMacを置いてください。通気口をふさいでしまうと内部の熱が逃げにくくなりファンが効率よく動かず過熱の原因になります。机の上に直接置くかノートPC用の冷却スタンドを使うと底面の通気性が高まり熱を逃がしやすくなります。作業中にいつもよりファンの音が大きいかな?とこまめにチェックすると内部の詰まりを早めに見つけられます。
②高負荷作業中は冷却スタンドを使用
動画編集や仮想環境の起動などでCPUやGPUに負荷がかかると本体が熱くなりやすいです。そんなときは冷却スタンドを使って風を当てるだけで温度をグッと抑えられます。
ノートPC用スタンドにはファン付きタイプやパッシブタイプがあります。静音重視ならパッシブ、パワフル冷却が欲しいならUSB給電ファン搭載モデルがおすすめです。
本体の底面が通気口に直結するように水平になる角度を調整します。滑り止めゴムがあるとズレを防げるので安心です。
ファン付きならMacのUSBポートに接続します。外付けHDDなどより先に優先してつなぐと安定動作しやすいです。
iStat MenusなどでCPU温度をモニタリングしましょう。スタンド使用前後で数度変われば効果大です。
スタンドは設置角度を変えられるタイプを選ぶと姿勢もラクになり疲れにくいです。
③ファン音が大きいときは作業を一旦停止
ファンが全力で回るのはCPUやGPUが熱を持っているサインです。重い処理を続けると本体がさらに熱くなるので、いったん手を止めて負荷を減らしましょう。
- メニューバーのアップルマークから強制終了で不要なアプリを閉じる
- Spotlightでアクティビティモニタを開きCPU使用率が高いプロセスを停止する
- 数分待ってファン音が落ち着くのを確認する
冷却中は本体を平らな場所に置き通気口がふさがれないようにしてください。
外部デバイスを外して原因を切り分ける

突然のシャットダウンを防ぐには、まずつないでいる外部機器をいったんすべて取りはずします。これでパソコン本体だけの状態にすると、どの機器が不安定さを招いているか切り分けしやすくなります。
- USB機器:電力不足や接触不良でシャットダウンの引き金になることがあります。
- 外付けドライブ(HDD/SSD):読み書き負荷が急増した際にシステムを不安定にする場合があります。
- 外付けディスプレイ:ケーブルやドライバーの相性問題で予期せぬ再起動を招くことがあります。
- Bluetooth機器:接続のタイミングずれや干渉で動作がおかしくなる場合があります。
①USBやThunderbolt機器をすべて外す
ケーブルの相性や電力供給の問題で思わぬシャットダウンを招くことがあるため、まずは外付け機器をすべて取り外して動作を確認します。
画面左上のAppleマークからシステム終了を選び、安全に電源を切ります。
USBポートもThunderbolt端子も含め、つながっているケーブルをすべて抜きます。ハブやドックも忘れずに外しましょう。
外した状態で再度起動し、シャットダウンが改善されるか確認してください。
②クリーン起動で数時間様子を見る
画面左上のAppleマークから「システム終了」を選んで、電源が切れるまで待ちます。
電源ボタンを押したらすぐにShiftキーを押し続け、ログイン画面が出たらキーを放します。画面上部に「セーフモード」と表示されるまで待ちます。
普段使うアプリを開いたり、動画を再生したりしたまま数時間放置して、シャットダウンが起きないか様子を見ます。
③一つずつ接続し問題機器を特定
まずはUSBハブや外付けディスプレイなどすべての外部機器をMacから外します。シンプルな状態で電源を入れて安定して動くかを確認してください。
次にキーボードだけを接続して数分使ってみます。問題なければ次にマウスをつなぎ、同じように様子を見てください。
電源アダプタや外付けHDD、プリンターといった順番で一つずつつなぎながら動作チェックを繰り返します。もしシャットダウンが起きたタイミングで最後に接続した機器があやしいです。
原因機器がわかったらケーブルを交換するか、その機器のメーカーサポートに相談してみましょう。
Apple診断でハード故障をチェック

Apple診断はMacに組み込まれたハードウェアチェック機能で、ロジックボードやメモリ、SSDなどの故障を自動で見つけられます。ボタン操作だけで使えて追加ソフトは不要なので、突然シャットダウンの原因が内部パーツの不具合か気になったときにぴったりです。診断が終わるとエラーコードが表示されるので、修理が必要な箇所が一目で分かり、Appleサポートや正規サービスプロバイダに相談するときにも役立ちます。
①電源オン直後にDキーを押し続ける
電源ボタンを押した直後からキーボードのDキーを押しっぱなしにします。Appleマークが表示される前から押し始めるとスムーズに進みます。
数秒後に言語選択画面が現れたら、使いたい言語をクリックすると診断ツールが自動で起動します。完了まで数分かかるので、ケーブルを抜いたりせずそのまま待ちましょう。
②診断結果のエラーコードをメモ
Apple Diagnosticsの画面に表示されたエラーコードを正確に書き留めましょう。コードは「4桁+英字」の組み合わせが多いので、見落とさないように注意してください。
- ノートアプリに表示どおりに入力する
- スマホでスクリーンショットを撮って後で確認する
- 大文字小文字を正しく書き分ける
③コードをAppleサポートページで確認
LaunchpadやSpotlightでConsoleを起動し、左側サイドバーの「診断レポート」>「DiagnosticReports」を選択します。
一覧から最新の日付の末尾が「.panic」のファイルをクリックし、先頭部分にあるエラーコードをドラッグしてコピーします。
SafariでApple公式の「macOSクラッシュログの参考情報」ページ(https://support.apple.com/ja-jp/HT201564)を開き、検索バーにコピーしたコードを貼り付けて該当項目を探します。
トラブル回避術を応用してもっと快適なMacライフへ

トラブル対応の基本をマスターしたら、次は実体験から編み出した応用技でMacの調子をもっと整えていきましょう。
応用テクニック | どんなときに役立つ? | うれしいポイント |
---|---|---|
SMCリセットをスケジュール化 | 電源まわりがときどき不安定なとき | 予防的にリフレッシュして再発を減らせる |
温度モニタリングアプリ活用 | 負荷の高い作業を長時間続けるとき | 異常な発熱を事前に察知して安全を守れる |
ログ自動収集スクリプト | シャットダウンの原因がわかりにくいとき | トラブル発生時にログをまとめて原因追跡がスムーズ |
サーマルペーストのDIY交換 | 購入から数年たった古いモデルを使うとき | 冷却性能がアップして安定稼働を長引かせられる |
自動メンテナンススクリプトで毎日健康管理

自動メンテナンススクリプトを仕込めば、手動であちこちチェックしなくても毎日自動でシステムを整備できます。スクリプトでキャッシュのクリアや古いログの整理、バッテリー状態のログ取得などをまとめて実行することで、知らない間に溜まったゴミをスッキリさせてMacの調子を保てます。
プログラマー視点ならではのカスタムも自在です。たとえば、brewでインストールしたツールのアップデートやEtreCheck(診断レポート生成)の自動実行を加えておくと、トラブルの芽を早期に見つけやすくなります。LaunchAgentsに登録すれば、スリープ明けやログイン時に毎日サクッと動かせるのが嬉しいポイントです。
launchdに週次クリーンスクリプトを登録
まず、定期実行させたいシェルスクリプトを作成します。端末を開いて好きなエディタで次の内容を~/bin/cleanup.shとして保存してください。
#!/bin/bash
# 毎週不要なキャッシュを削除
rm -rf ~/Library/Caches/*
rm -rf /tmp/*
保存後は実行権限を付与しましょう。
chmod +x ~/bin/cleanup.sh
次に起動設定を~/Library/LaunchAgents/com.user.weeklycleanup.plistとして作成します。内容は以下の通りです。
Label
com.user.weeklycleanup
ProgramArguments
/Users/USERNAME/bin/cleanup.sh
StartCalendarInterval
Weekday 2
Hour 3
Minute 0
USERNAMEは実際のユーザ名に置き換えてください。
最後に作成したplistをロードして有効化します。ターミナルで次のコマンドを実行してください。
launchctl load ~/Library/LaunchAgents/com.user.weeklycleanup.plist
すでにロード済みの場合は一度アンロードしてから再度ロードすると確実です。
ログをターミナルで確認して不要キャッシュ削除
ターミナルからシステムログを絞り込むとシャットダウンの原因に近いキャッシュ関連のエラーが見つかります。
log show --predicate 'eventMessage contains "cache"' --last 30m
表示されたキャッシュファイルのパスに注意しながら、不要なキャッシュを一括で削除します。プログラマー目線では、Homebrewやnpmのキャッシュもクリアしておくと安心です。
- システムキャッシュ:
sudo rm -rf /Library/Caches/* ~/Library/Caches/*
- Homebrewキャッシュ:
brew cleanup
- npmキャッシュ:
npm cache clean --force
温度モニタアプリでファンを賢く制御

温度モニタアプリを入れるとMacのCPUやGPUの温度をリアルタイムでチェックできるので、ファン回転数を手動や自動で最適化できます。負荷が高い作業中に温度が上がりすぎる前にファンを回しておけば、突然のシャットダウンをかなり防げます。
たとえば「Mac Fan Control」や「TG Pro」などを使うと、それぞれのセンサー温度に合わせてファンの回転カーブを設定できます。普段は静かに、動画編集や大規模なビルド中はしっかり冷やすように切り替えれば、温度管理もぐっと楽になります。
無料アプリをインストールしセンサーを表示
Safariを開き、「Macs Fan Control」の公式サイト(crystalidea.com)にアクセスしてください。
「Free Download(無料ダウンロード)」をクリックして.dmgファイルを取得します。
ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリックで開き、アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップしてインストールします。
インストール後、LaunchpadやFinderから「Macs Fan Control」を開きます。
アプリ画面上部の「System Sensors」タブを選択すると、CPU温度やファン回転数などがリアルタイムで表示されます。
しきい値を設定して静音と冷却を両立
公式サイトから最新バージョンをダウンロードし、アプリケーションフォルダにコピーします。
アプリを起動し、左ペインからCPUまたはGPUのセンサーを選択します。「Custom FAN Sensor」をクリックして新規プロファイルを追加し、目安として70℃でファンを3000rpmに設定してください。
しきい値を超えたときにファンが回り始めるかデスクトップ上で温度表示を見ながらチェックして、問題なければ「Save」をクリックして設定を保存します。
設定温度を低くしすぎるとファンが常時回転してしまうので、実際のCPU負荷に合わせて調整してください。
バッテリー充電最適化で寿命を伸ばす

Macに搭載されたバッテリー充電最適化は、バッテリーを100%のまま長く放置しないように学習しながら充電スケジュールを調整してくれます。
いつも電源につないだまま使い続ける方には特におすすめで、満充電の状態を維持する時間を減らすことで化学変化による劣化スピードをゆるやかにします。
最新のmacOSでは「システム設定」の「バッテリー」からワンタップで有効にできるので、忘れずにチェックしておきましょう。
システム設定のバッテリー充電を最適化に切替
バッテリーの劣化を抑えるために、macOSには充電を最適化する機能があります。有効にすると普段の充電習慣を学習し、必要なタイミングまで充電を抑えてくれます。
画面左上のAppleマークをクリックし、システム設定を選択します。
サイドバーでバッテリーを選び、画面右の「バッテリー充電を最適化」のスイッチをオンにします。
設定を有効にするにはMacを電源アダプタに接続した状態で操作してください。
メニューバーで充電履歴をチェック
メニューバー右上のコントロールセンターアイコンをクリックして開きます。
コントロールセンター内のバッテリーアイコンをクリックすると、残量や過去24時間・過去10日間の使用状況グラフが表示されます。
グラフの高い部分を見て、どの時間帯に電力消費が大きかったかをつかみます。
バッテリーアイコンが表示されない場合はシステム設定の「コントロールセンター→バッテリー→メニューバーに表示」をオンにしてください。
TimeMachineで電源トラブルでもデータを守る

TimeMachineは外付けSSDやHDDをつなぐだけで、1時間ごとの自動バックアップを保持してくれる仕組みです。突然の電源トラブルでMacが止まっても、直前の状態にサクッと戻せるので、大事な書類や写真をしっかりガードできます。
外付けSSDを接続しバックアップを有効化
外付けSSDを付属のUSBケーブルまたはUSB-CケーブルでMacにしっかりつなぎます。接続が緩くないか軽く引っ張って確認しましょう。
ランチパッドから「ディスクユーティリティ」を開きます。左側リストから外付けSSDを選び「消去」をクリック。フォーマットはAPFSを、名前は分かりやすく「BackupSSD」などに設定して「消去」を実行します。
システム設定の「一般」→「Time Machine」を開き「バックアップディスクを選択」をクリック。先ほど初期化したSSDを選び「ディスクを使用」を押せばバックアップが有効になります。
スケジュールを夜間に設定して負荷を減らす
LaunchpadからAutomatorを開き、「新規書類」で「アプリケーション」を選びます。次に、重い処理(例:ビデオ変換やフォルダのバックアップ)を実行するアクションをドラッグ&ドロップして保存します。
カレンダーを開き、+ボタンで新規イベントを作成します。開始時刻を夜間(例:翌日午前2時)に設定し、「通知」を「ファイルを開く」に切り替えて先ほど保存したAutomatorアプリを指定して完了です。
バッテリー駆動中だと中断されることがあるので、設定前に電源アダプタを接続していることを確認してください。
よくある質問

バッテリーの劣化が見つかった場合、自分で交換できますか?
- バッテリーの劣化が見つかった場合、自分で交換できますか?
MacBookのバッテリー交換はモデルによって難易度が変わります。薄型のMacBook Airなどは裏蓋を開けるための専用ドライバーや静電気対策が必要です。初めての挑戦で不安なら、正規サービスプロバイダへ依頼すると工具や保証も整っているので安心です。
macOSのリセットを頻繁に試しても問題ありませんか?
- macOSのリセットを頻繁に試しても問題ありませんか?
PRAM(NVRAM)リセットやSMCリセットはデータに影響しません。何度か試しても大丈夫ですが、シャットダウンが続く場合は別の原因が潜んでいることもあります。リセットを繰り返すより、最新アップデートの確認やログのチェックも合わせて行うと効率的です。
発熱によるシャットダウンを防ぐにはどうすればいいですか?
- 発熱によるシャットダウンを防ぐにはどうすればいいですか?
通気口をふさがないように持ち方を工夫したり、ノート台に乗せて底面に風が通るようにすると熱がこもりにくくなります。プログラムのビルド中はファン制御ツールで回転数を上げると一時的に温度を抑えられます。
外部デバイスを外してもシャットダウンが続くときは?
- 外部デバイスを外してもシャットダウンが続くときは?
外部デバイスが原因でない場合は、内蔵ハードウェアの不具合も疑いましょう。Appleの診断ツールでテストを走らせるとメモリやロジックボードの異常を確認できます。エラーが出たら専門店で診てもらうのがおすすめです。
SMCとNVRAMのリセットはどちらを先にやる?
まず試してもらいたいのはNVRAMのリセットです。起動時の設定情報をさくっとクリアしてくれるので、ディスプレイの解像度やサウンド設定まわりのちょっとしたトラブルがスッキリすることが多いです。
そのあとにSMCリセットを行うと、電源のオンオフやファン回転などハードウェアを直接コントロールする部分がリフレッシュされます。突然シャットダウンや温度異常を伴う症状にはとても効果を感じやすいですよ。
順番としては「NVRAMリセット→SMCリセット」が鉄板です。まずはかんたんに済むNVRAMから試して、もし状況が改善しなければSMCまで進んでください。
作業中に落ちたファイルは復元できる?
慌てずにアプリごとの自動保存機能を使ってみましょう。たとえばテキストエディタ「テキストエディット」や「プレビュー」にはバージョン(履歴)機能があり、メニューの「ファイル」>「すべてのバージョンをブラウズ」で過去の状態に戻せる場合があります。
それでも見つからないときはTime Machine(タイムマシン)を試しましょう。Finderで復元したいフォルダを開き、メニューバーのTime Machineアイコンから「Time Machineに入る」を選ぶと自動バックアップから当時のファイルを取り出せます。
もしApp特有の自動復旧ファイルがあるなら、~/Library/Autosave Information
フォルダをチェックしてみてください。意外と役立つケースがあります。
注意点:完全に保存前の状態は残らないこともあります。日頃からTime Machineやクラウドサービスでこまめにバックアップを取ると安心です。
バッテリーの交換時期の目安は?
バッテリーの交換時期は、バッテリーの最大容量が80%以下に低下したときや、充放電回数(サイクル数)が約1000回に近づいたときが目安です。
「システム設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」で「交換修理」の表示が出ている場合は、早めに交換を検討しましょう。
突然シャットダウンが直らないときはどうする?
あれこれ試してもうまくいかないときは、思い切って次の方法を検討してみると安心です。
- macOSの再インストール:システムファイルをまっさらな状態に戻して問題を消すことができる。
- Apple Diagnosticsの実行:内蔵パーツの異常を短時間で見つけられる。
- バックアップからの初期化:Time Machineで大切なデータを守りつつ、環境をリセットできる。
- Appleサポートへの相談:専門のスタッフがハードウェア交換や修理プランを提案してくれる。
まとめ

最新のmacOS Sonomaを搭載したMacBookで突然シャットダウンに悩んだときは、まずバッテリーの状態を「システム設定>バッテリー」から確認し、SMCやNVRAMをリセット、その後は冷却環境の見直しや外付け機器を外して動作をチェック、最後にApple診断ツールで内部の不具合を確かめてみてください。
これらのステップを順に試せば、ほとんどのトラブルは自力で解決できるはずです。万が一、ハードウェアの故障が疑われる場合でも、早めの診断と修理依頼で安心して快適なMacライフを取り戻しましょう。