macで作業中にスクリーンセーバーが動き、解除できず無効化方法に迷ったことはありませんか。
ここでは長年の開発現場で培われたトラブルシュートの経験から、メニュー操作とターミナル設定を組み合わせて、余計な画面切り替えを防ぎつつスクリーンセーバーを完全に止める手順と、状況に応じて一時的に復活させるコツを紹介します。また、設定を誤ってもいつでも戻せる安全策も合わせて示します。
短い設定でも作業中の集中は大きく変わります。ほんの数分で終わる作業ですから躊躇する理由はありません。次のステップで案内する流れにそって設定を進め、快適なmacライフをすぐに取り戻しましょう。
Mac初心者でもできるスクリーンセーバー解除と無効化のやり方

スクリーンセーバーがぴょんと動き出すと慌てて操作するのは意外にストレスですよね。そんなときは、以下の3つの方法を使い分けるとすぐに解除したり完全にオフにしたりできるので、もう焦らずに済みます。
- ホットコーナーの設定を変更:マウスを画面端に移動しただけでスクリーンセーバーが起動する場合、コーナーの割り当てを「何もしない」に変えれば瞬時に解除できます。
- システム環境設定から無効化:アップルメニュー>システム環境設定>「デスクトップとスクリーンセーバー」>「スクリーンセーバー」タブで開始までの時間を「なし」にすれば完全オフにできます。
- ターミナルでスリープ設定を調節:プログラマーならではの方法ですが、
pmset -a displaysleep 0
でディスプレイのスリープタイマーをオフにするのも強力な手段です。
どれも数クリックかワンライナーで済むので、「ちょっと外席で作業している間に画面が消えた…」なんて心配がなくなりますよ。
システム設定からスクリーンセーバーをオフにする

macOS Ventura以降ではシステム設定からスクリーンセーバーをオフにすれば、画面が勝手に真っ暗にならずお仕事や動画視聴に集中できます。
アプリやデバイスごとに個別設定する必要がなく、OS全体に効く簡単な方法なので、操作に慣れていない人にもぴったりです。
①Appleメニューを開き「システム設定」を選ぶ

画面左上のアップルマークをクリックします。
表示されたメニューからシステム設定を選んで開きます。
②サイドバーで「スクリーンセーバー」をクリック
③開始までの時間を「しない」にする

「システム環境設定」の「デスクトップとスクリーンセーバー」を開いたら、画面上部のスクリーンセーバータブを選びます。
「開始までの時間」のプルダウンをクリックして一覧を表示し、しないを選択しましょう。
設定は即時反映されるので、ウインドウを閉じれば完了です。これでスクリーンセーバーが動かなくなります。
注意:ディスプレイの自動スリープ設定は変わらないので、別途「省エネルギー」設定で必要に応じて調整してください。
④「スリープ前にスクリーンセーバーを表示」のチェックを外す

「システム設定」の「ディスプレイ」→「詳細設定」→「省エネルギー」を開き、リストにある「スリープ前にスクリーンセーバーを表示」の横にチェックが入っていたらクリックして外します。
これでコンパイル中や長いコマンドを実行している最中でも、急にスクリーンセーバーが動き始めず安心です。
ロック画面設定でスクリーンセーバーを完全に止める

システム設定のロック画面を開いて「画面をロック」までの時間を「しない」に変更すると、スクリーンセーバーも自動ロックも一切起動しなくなります。
アプリ作業中や発表資料をフルスクリーンで見せるときでも、画面が急にブラックアウトしないので安心して集中できます。
①システム設定の「ロック画面」を開く
②「使用していない場合はスクリーンセーバーを開始」を「しない」にする

画面左上のAppleメニューからシステム設定を開いてください。
サイドバーで「デスクトップとスクリーンセーバー」を選び、上部にある「スクリーンセーバー」タブをクリックします。
「使用していない場合はスクリーンセーバーを開始」のプルダウンを押して、しないを選択してください。
これで席を外しても画面が切り替わらず、作業中の集中が途切れにくくなります。
③「要求されるパスワード」を好みで調整する

アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーでロック画面を選びます。
スクリーンセーバ開始後すぐにパスワードを要求のスイッチをオンにすると、解除したいタイミングでパスワード入力画面がすぐに出るようになります。
「1分後」「5分後」など好みの時間に変更すれば、ちょっと席を外しても慌てずに戻ってこれます。
ターミナルで秒で無効化する

ターミナルでコマンドを打つだけでスクリーンセーバーを待機0秒に設定し、すぐに無効化できます。画面を探し回る手間がなく、一瞬で反映されるのがうれしいポイントです。
- GUIを開かずに秒単位でオンオフを切り替えられる
- ターミナル操作に慣れていれば作業がさらにスムーズ
- 設定を戻すときは同じコマンドで秒数を変えるだけ
急いで画面ロック設定をオフにしたいときや、プレゼン中に勝手にスクリーンセーバーが動く心配をゼロにしたいときにぴったりな方法です。
①Launchpadから「ターミナル」を起動

まずはLaunchpadを開いてターミナルを呼び出しましょう。Launchpadはインストール済みのアプリを一覧表示してくれる便利な画面です。
Dockのロケットアイコンをクリックするか、トラックパッドを親指と3本の指でつまむようにしてピンチイン操作するとLaunchpadが開きます。
表示された一覧で「Terminal」と入力するとアイコンが絞り込まれます。そのアイコンをクリックすればターミナルが起動します。
②sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.screensaver loginWindowIdleTime 0 を入力
まずはターミナルを起動してください。画面下部のランチパッドから「その他」フォルダ内にあります。
起動したら、以下のコマンドを正確に入力しましょう。入力ミスがあると反映されないので気を付けてください。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.screensaver loginWindowIdleTime 0
コマンド実行後、管理者パスワードの入力を求められます。入力してEnterキーを押すと設定が反映されます。
③パスワードを打ち込んでリターン
表示された欄に普段使っているログイン用パスワードを正確に入力します。入力中は文字が●で隠れるので安心してください。打ち込みが終わったらキーボードのリターンキーを押して確定しましょう。
④ログアウトか再起動で反映させる

設定を確実に有効にするために、Appleメニューからログアウトまたは再起動を選んでください。ログアウトはすぐに画面を切り替えたいとき、再起動はシステムキャッシュをクリアしたいときにおすすめです。
他のユーザーが同時にログインしていると設定が反映されにくいので、シングルユーザーで操作してください。
スクリーンセーバーを止めたらできる3つの便利ワザ

スクリーンセーバーを止めると、こんな便利ワザがすぐに使えます。
便利ワザ | 活用シーン |
---|---|
画面常時表示 | レシピやマニュアルを見ながら長時間の作業をスムーズに進めたいとき |
プレゼンモード維持 | 発表中に画面が暗くならずに資料をストレスなく表示したいとき |
動画キャプチャ連続録画 | タイムラプス撮影やオンライン配信で映像を途切れさせずに記録したいとき |
プレゼン中ずっと画面を点けたままにする

プレゼン中に画面が暗くなると焦ることありませんか。事前にシステム設定の「バッテリー」→「電源アダプタ」で「ディスプレイをスリープさせない」を選んでおけば、発表が終わるまで画面が点きっぱなしになり安心です。
ターミナルをひらいてcaffeinateコマンドを使うと、必要なときだけ手早く画面スリープを防げます。サクッと実行できるので細かい設定を触りたくないときにぴったりです。
Amphetamineをインストールしてメニューバーで無制限セッションを開始
AmphetamineをMacにインストールすると、メニューバーのアイコンからワンクリックで眠らないセッションを無制限に続けられます。
DockやLaunchpadからApp Storeを起動して検索バーを表示してください。
検索欄に「Amphetamine」と入力して、無料アプリの入手ボタンをクリックしてください。
アプリがインストールできたらLaunchpadやSpotlightからAmphetamineを起動してください。
画面右上の薬のカプセルアイコンを押すとメニューが開きます。
「新規セッション」を選び、「時間制限なし」をクリックすると無制限のセッションが始まります。
映画鑑賞モードを自動で切り替える

映画を観るときにスクリーンセーバーが動いて集中できない経験はありませんか。そんなときは起動するアプリをトリガーにして自動でオフにする方法が便利です。
Mac用の無料ツールを使うとQuickTimeやVLCなど動画アプリを開いたときだけスクリーンセーバーを停止し、閉じると元に戻せます。映像が途切れずストレスフリーで鑑賞できるのが嬉しいポイントです。
- 自動認識で切り替え:動画系アプリを起動すると即スクリーンセーバーがオフになる
- 鑑賞後に戻す:アプリを終了すると通常の待機時間に復帰
- 手軽な追加ツール:無料のAmphetamineなどで設定できる
ショートカットAppで開始時に無効化コマンドを走らせ終了時に元に戻す
ショートカットAppを使うと、ワンクリックでスクリーンセーバーをオフ&オンに戻す流れを作れます。作業開始時に無効化コマンドを走らせて、完了後に元の設定へ戻す一連の操作をショートカットにまとめる方法を紹介します。
LaunchpadやSpotlightからショートカットAppを起動して、+ボタンで空のショートカットを追加します。
右側のアクション検索で「シェルスクリプトを実行」を選び、以下をコピペします。
defaults -currentHost write com.apple.screensaver idleTime -int 0 && killall cfprefsd
続けて「アラートを表示」を追加し、メッセージ欄に「作業完了したらOKを押してください」と入力します。
さらに「シェルスクリプトを実行」を追加し、通常戻したい秒数で以下を入力します。
defaults -currentHost write com.apple.screensaver idleTime -int 600 && killall cfprefsd
左上で分かりやすい名前を付け、右上の歯車アイコンをクリックして「メニューバーで起動」をオンにして保存します。
初回実行時はターミナル実行と同じくパスワード入力が求められる場合があります。
長時間ファイル転送時に画面オフだけにする

長時間かかるファイル移動やバックアップ中に、わざわざスクリーンセーバー無効化の設定を切り替えるのはちょっと面倒ですよね。そんなときは画面だけをオフにする方法が便利です。
macOS Ventura以降の機種では、Touch IDキーや電源ボタンにCtrlとShiftを同時に押すだけでディスプレイが暗くなります。この操作だと本体はしっかり動作したままなので、大容量ファイルの転送やネットワーク越しのバックアップを中断せずに進められます。設定不要でサクッと使えるのがうれしいですね。
「ディスプレイ」設定でディスプレイスリープだけ短く設定
Dockやメニューバーの歯車アイコンをクリックしてシステム設定を開き、左側にある「バッテリー」を選びます。
バッテリー設定画面の上部にある「電源アダプタ」をクリックして、充電中の画面スリープ設定を表示させます。
「ディスプレイをスリープさせるまでの時間」のスライダーを右に動かして、希望の短い時間に設定します。スクリーンセーバーより先に画面がスリープします。
画面左の「バッテリー」タブに戻り、同じスライダーを短めに設定すると、バッテリー駆動中もスクリーンセーバーを防げます。
スリープ時間をあまり短くしすぎると、作業中に画面が暗くなって驚くことがあるので注意しましょう。
よくある質問

- スクリーンセーバーがすぐに起動するのはなぜですか?
-
Macではデフォルトで操作がない時間が数分に設定されているため、放置するとすぐスクリーンセーバーが動き出します。ターミナルコマンドやシステム環境設定で待ち時間を延ばせます。
- システム環境設定以外で無効化する方法はありますか?
-
ターミナルで「defaults write com.apple.screensaver idleTime -int 0」を実行すると即座に無効化できます。元に戻すときはコマンドの最後を「300」など秒数に変えて再実行してください。
- ホットコーナーでスクリーンセーバーを操作するには?
-
システム環境設定の「デスクトップとスクリーンセーバー」>「ホットコーナー」から角に割り当てられます。動きを止めたいときは「スクリーンセーバーを開始しない」を選ぶと便利です。
- スクリーンセーバー解除時のパスワード入力を遅らせるには?
-
「セキュリティとプライバシー」>「一般」タブで「スリープやスクリーンセーバー終了後にパスワードを要求」までの時間を調整できます。数秒から数分まで設定できるので場面に合わせて使い分けてください。
スクリーンセーバーをオフにするとMacに悪影響はある?
スクリーンセーバーをオフにしても、macOSのディスプレイスリープ設定が有効なら一定時間で画面は自動的に消灯します。そのため、スクリーンセーバー自体を無効にしても画面焼き付き(バーンイン)が起きる心配はほとんどありません。
ただし、画面を表示しっぱなしにすると消費電力が増えるので、システム環境設定の「省エネルギー」で表示オフまでの時間を短めに設定すると安心です。さらに、ホットコーナーでワンタッチロックを設定すると、画面を隠しつつスリープやロックを素早く呼び出せます。
再起動後に設定が戻るのはなぜ?
Macのスクリーンセーバー設定は、システム環境設定やターミナルのdefaultsコマンドで変更しても、実際には「cfprefsd」というキャッシュプロセスが仲介して扱っています。そのキャッシュに反映されていない状態で再起動すると、古いplist(設定ファイル)の情報が読み込まれるため、設定が元に戻ったように感じるんです。
特にターミナルからdefaults writeで変更したあと、再起動前にキャッシュを更新せずに電源を落とすと、せっかくの設定が保存されずに反映されないことがあります。確実に反映させるには、defaultsで書き込んだあとにkillall cfprefsdを実行してキャッシュをリセットするか、システム環境設定からスクリーンセーバー設定画面で直接変更する方法が安心です。
会社のMacでターミナルが使えないときは?
会社のMacはターミナルが使えないことが多くてもどかしいですよね。でも大丈夫です。システム環境設定のスクリーンセーバー設定を直接操作したり、画面の四隅に割り当てられるHot Corners(ホットコーナー)を活用したり、さらにAutomatorで権限不要のクイックアクションを作る方法なら、煩わしいコマンド入力なしでスクリーンセーバーの起動や解除をコントロールできます。
Ventura以前とSonomaで設定画面が違う?
Ventura以前は「システム環境設定」アプリでアイコンが並んだ画面から「デスクトップとスクリーンセーバー」を探して設定していました。
Sonomaではアプリ名が「システム設定」に変わり、左側に項目がリスト表示されるデザインになっています。そのためスクリーンセーバー関連の設定は「デスクトップとDock」の中にある壁紙とスクリーンセーバーセクションで行うことになります。
どちらのバージョンでも、ウィンドウ上部の検索バーに「スクリーンセーバー」と入力するだけで該当項目にジャンプできるので、慣れないうちはこのショートカット検索を活用すると見つけやすくなります。
まとめ

システム設定の「デスクトップとスクリーンセーバー」で開始までの時間を「なし」にするだけで、勝手にスクリーンセーバーが立ち上がらなくなります。
ホットコーナーを使えば、画面の隅にマウスポインタを移動するだけでスクリーンセーバーをキャンセルできるようになります。作業中のちょっとした一手間がグッと減ります。
ターミナルでcaffeinate
コマンドを実行すると、その間ずっと画面がスリープしなくなります。集中したい短時間の作業にはとても便利です。
それぞれの方法を組み合わせると、もうスクリーンセーバーに邪魔されずにMacでの作業が快適になります。ぜひ自分にぴったりのやり方を試してみてください。