夜中にMacのアップデートが始まって慌てたり更新を忘れて不安になったりしていませんか。
この記事を読むとスリープ中に夜間アップデートを自動で実行する具体的な設定方法とつまずきやすいポイントの回避法がわかり、日中の作業を中断せずに済みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 独自コンテンツ1 | 実体験に基づく順を追った手順で初めてでも迷わない説明。 |
| 独自コンテンツ2 | 設定ミスを防ぐチェックリストと必要なコマンドの使い方。 |
| 独自コンテンツ3 | 問題が起きたときに役立つログの見方と簡単な戻し方。 |
朝には安全に最新の状態でMacを使い始められるように、やさしく丁寧に手順を案内しますので安心して進めてください。
Macエンジニア最初は緊張するかもしれませんが落ち着いて順番に進めれば必ず設定できます。詰まっても大丈夫何度でも読み返して着実に進めていきましょう。
Macでスリープ中に夜間アップデートを自動で実行する基本手順


夜間にMacを自動でアップデートするには、眠っている間にMacを起こしてインストールを走らせるのがいちばん手堅い方法です。ここではシステム設定だけで完結する方法から、ターミナルやスクリプトを使う方法まで、実際に使える手順をやさしく紹介します。
- 方法A: システム設定の自動更新と起動スケジュールで夜間にインストールする簡単な手順。
- 方法B: pmsetでWakeを入れ、launchdで毎晩スクリプトを起動する応用手法。プログラマ向けの自由度が高い方法。
- 方法C: caffeinateでスリープを抑えてスクリプトを実行する。電源接続中のマシン向けの手軽な運用方法。
どの方法もメリットと注意点があるため、利用環境に合わせて選ぶとよいです。初めてなら方法Aでまず自動更新を有効化してから、必要に応じて方法BやCに進むのが失敗の少ない進め方です。
方法A システム設定のスケジュールと自動更新で夜間にインストールする


システム設定だけで済ませたい場合は、自動アップデートをオンにしてから起動スケジュールを設定すると手間が少ないです。macOSは通常、更新のダウンロードとインストールを自動で行えるため、スケジュールと組み合わせれば夜間に勝手に済ませることができます。
注意点としては、再起動が必要なアップデートはユーザーのログイン状態や権限に影響されることです。重要な作業が残らない時間帯を指定し、電源に接続しておくと安定して実行できます。
システム設定のソフトウェア・アップデートで自動更新を有効にする場所と操作
アップルメニューからシステム設定を開きます。
表示される画面で自動アップデートの項目を探します。
アップデートを自動でダウンロードとインストールする設定をオンにします。
システム設定のバッテリーまたは省エネで起動時刻をスケジュールする操作手順
システム設定のバッテリーまたは省エネを開いてください。
スケジュール設定で起動またはスリープ解除の時刻を追加します。
毎日夜間の適切な時刻を指定して保存します。電源接続中を推奨します。
方法B pmsetとlaunchdで夜間に起動してソフトウェアを自動インストールする


pmsetとlaunchdを組み合わせると、細かいタイミングでMacを起こして任意のスクリプトを実行できます。pmsetでWakeを登録し、launchdでその時間帯にスクリプトを走らせることで、システム設定ではできない柔軟な運用が可能になります。
この方法は管理者権限が必要になりやすく、テストを十分に行うことが重要です。短い間隔で試験的にWakeと実行を確認してから毎晩運用に切り替えるのがおすすめです。
Terminalでpmsetコマンドを使い夜間にWakeをスケジュールする具体的なコマンドと確認方法
- Wakeを1回だけ登録する: sudo pmset schedule wake “YYYY-MM-DD HH:MM” で指定日時に起動させます。
- 繰り返し登録はpmsetでは難しいので、定期的なWakeはcronやlaunchdで代替することを検討してください。
- 登録されたスケジュールは pmset -g sched で確認できます。
アップデート実行スクリプトを作りlaunchdで毎晩実行するためのファイル配置と登録手順
アップデート実行スクリプトを作り、例として/usr/local/bin/nightly_update.shに保存して実行権限を付与します。
毎晩実行するためのplistを/Library/LaunchDaemonsに配置し、所有者をroot:wheelにします。
sudo launchctl bootstrap /Library/LaunchDaemons /Library/LaunchDaemons/your.plistで起動登録し、動作を確認します。
方法C caffeinateを使ってスリープを一時停止して夜間にインストールする


caffeinateは指定したプロセスが動作している間、システムをスリープさせないツールです。夜間にスリープを止めてアップデートを確実に終わらせたいときに便利で、電源接続された常時稼働のMacに向いています。
使い方は簡単で、アップデートスクリプトをcaffeinateで囲んで実行するだけです。スクリーンを消しておけば電力消費を抑えつつ処理を続けられます。
夜間用のsoftwareupdate実行スクリプトを作成する具体的な中身と保存場所
- スクリプトの中身例: #!/bin/bash 次に softwareupdate –install –all –restart を実行するよう記述し、ログを出力する処理を入れます。
- 保存場所の例: /usr/local/bin/nightly_update.sh に配置して chmod +x で実行権を付与します。
- ログやエラーは /var/log/nightly_update.log のような場所に出力すると後で確認しやすくなります。
caffeinateコマンドでスクリプトをロックして実行する手順と実行例
ターミナルで sudo caffeinate -s /usr/local/bin/nightly_update.sh & と実行するとスクリプトが完了するまでスリープしません。
plistのProgramArgumentsにcaffeinateとスクリプトを指定しておけば、起動時に自動でスリープ抑止付きで実行できます。
実体験に基づく応用 Macで複数台を夜間にまとめてアップデートするやり方


複数台のMacを夜間にまとめてアップデートすると平日の日中に手間が省けて安心です。家庭内でできる手は大きく分けて3つあります。WakeonLANで起こしてSSHで更新する方法、AppleRemoteDesktopやMDMで配布する方法、各Macで自動更新を有効にしてログを集める方法です。
ここでは実際に試して安定して動いたWakeonLAN+SSHの流れを中心に、通知や再試行の工夫を紹介します。夜間帯の電源やネットワークの安定性に注意すると失敗率が下がります。まずは1台や2台で試してから全台に広げると安全です。
- WakeonLANで起こしてSSHでまとめて更新する方法。手軽で小規模環境に向く。
- AppleRemoteDesktopやMDMで集中配布する方法。台数が多い環境で効率的。
- 各Macで自動更新とログ収集を組み合わせる方法。通知と再試行を組めると便利。



夜間にまとめてアップデートしておくと朝がずっとラクになりますから、落ち着いて手順を進めてください。
Wake on LANで家庭内のMacを起こしてSSHで一括更新するパターン


WakeonLANで家庭内のMacを起こしてSSHで一括更新するのは手軽で確実な方法です。条件は同一ネットワーク内にあることと各Macでネットワークからの起動が許可されていることです。
公開鍵認証でパスワード入力を省くと自動化が楽になります。IPを固定するかDHCPで固定割り当てを使うと接続先の特定が安定します。
各MacでWake for network accessを有効にする場所と動作確認方法
システム設定のバッテリーまたは電源の項目でネットワークからの起動を許可する設定を有効にする。
短時間スリープさせてLANから起こせるか試す。起動しない場合はルータやスイッチのブロードキャスト設定を確認する。
ターミナルでpmsetの状態を確認してWake関連の設定が有効になっているか確かめる。
別のMacからwakeonlanで起こしてSSHでsoftwareupdateを実行する具体的な手順
更新対象のMacのMACアドレスとホスト名を控える。DHCP固定割り当てがあるとさらに扱いやすい。
別のMacからWakeonLANツールでMagicPacketを送って対象を起動する。ネットワーク機器でブロードキャストが通ることを確認する。
起動後にSSHで接続しsoftwareupdateで全更新を実行する。必要なら再起動を許可しておくと完了まで自動で進む。
夜間アップデートの完了や失敗を通知するパターン


夜間の更新結果は通知しておくと安心です。失敗した端末だけ手動で対処すれば全体の運用コストが下がります。
一般的な方法はメール送信かSlackなどのチャット通知です。更新ログを集約する仕組みを用意すると状況把握がぐっと楽になります。
スクリプトからメールやSlackに通知するためのコマンド例と設定場所
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Slack通知 | WebhookにJSONをPOSTして結果を送る。送信はcurlで行いWebhookのURLは安全に管理する。 |
| メール通知 | sendmailやpostfix経由で中央サーバまたは各端末から送る。SMTPの認証情報は環境変数や安全な格納場所で管理する。 |
| 設定場所 | 通知周りの設定はスクリプト内の変数か環境変数で管理する。WebhookやSMTP情報はホームディレクトリの設定ファイルに置くと扱いやすい。 |
よくある質問


- スリープ中にmacOSのアップデートは自動で完了しますか
一部は可能です。更新ファイルのダウンロードや軽い処理はバックグラウンドで進みますが、再起動を伴う大きな更新はスリープを解除して再起動するまで完了しないことが多いです。
- 夜間にスリープ中でも更新を実行するにはどうすればいいですか
最新のmacOSでは設定アプリの「ソフトウェア・アップデート」で自動更新をオンにしてください。さらに電源アダプタを接続し、Intel機ではPower Napを有効にするとダウンロードや一部インストールが行われやすくなります。
- ネットワークや電源で気を付けることはありますか
安定した無線LANまたは有線接続が必要で、電源が切れると更新が途中で止まる可能性があります。夜間にまとめて更新したい場合は電源アダプタをつないでおくのがおすすめです。
- 夜間に更新が失敗したらどうすればいいですか
起動して設定のアップデート画面から手動で再試行してください。エラーメッセージやログを確認すると原因がわかりやすいことが多いです。
まとめ


夜間にMacをスリープのまま自動でアップデートする方法をやさしくまとめました。基本は電源関連の設定でスリープ中にネット接続や起床を許可することと、必要ならpmsetで起床スケジュールを登録することです。
簡単なポイントはノート型は電源アダプタをつなぐことと、作業は必ず保存しておくことです。大きな更新は再起動を伴うので、夜間に時間を確保しておくと安心です。
朝になったらソフトウェアアップデート画面で完了を確認してください。うまくいかなければ手動で更新するか、ログを見てトラブルシュートしてください。
