外出先や就寝中にメールを送っておきたいのに、Macがスリープして送信されずヒヤリとした経験がある方は多いはずです。
この記事を読むことで、Mailアプリのあとで送信のやり方がわかり、Macがスリープ中でも送信を確実にする実用的な対策や、サーバ側で送る方法、トラブル時の確認ポイントまで一通り学べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実体験に基づく手順 | 画面イメージに沿ったやさしい手順で、初めてでも迷わず設定できます。 |
| スリープ対策の裏ワザ | 電源設定やバックグラウンド送信を確保する実践的なコツを紹介します。 |
| エンジニア視点の応用 | サーバ側スケジュールや代替手段、トラブルシュートの具体案を解説します。 |
すぐに試せる手順で進めるので、肩の力を抜いて画面を開きながら一緒に操作していきましょう。
Macエンジニアあせらず一歩ずつやれば大丈夫です。設定は短時間で終わるので、気楽に取り組んでくださいね。
MacのMailアプリであとで送信する基本手順


MacのMailアプリで「あとで送信」を使うと、送信タイミングを自由にコントロールできます。慣れれば朝の作業を夜にまとめて送り出すなど、時間管理がぐっと楽になります。
選べる方法はおおむね三つあります。Mailアプリの送信予約機能を使う方法、GmailやOutlookなどメールサービス側でスケジュールする方法、そしてMac本体を指定時刻に自動で起動させて送る方法です。
結局何をすれば良いかは「確実に送れるか」と「手間」のバランスで決めるとよいです。手軽さ重視ならMailの送信予約をまず試してみて、スリープ中の確実性を求めるならサーバ側予約や起動の自動化を考えてください。
- Mailアプリの送信予約:手軽に設定できるが、Macが起動しているときに送信される。
- メールサービス側のスケジュール:GmailやOutlookならサーバ側で送るためスリープ中でも送信されることが多い。
- Macの自動起動を使う:指定時刻にMacを起動させてMailで送るため確実性が高いが設定が必要。



最初はどれを使えばいいか迷うかもしれませんが、まずはMailの送信予約で試してみてください。慣れると作業のリズムが整って気持ちに余裕が出ます。
Mailで送信予約を作る手順


Mailで送信予約を作る手順は直感的です。新規メッセージを作成して宛先と件名と本文を入力し、通常どおり添付ファイルや署名も付けられます。
送信時に送信ボタン横のメニューから日時を指定してスケジュールすると、サイドバーの送信予約ボックスに移動して確認できます。あとで開いて日時を変更したり取り消したりすることも可能です。
メール作成画面で送信ボタン横のメニューを開き日時を指定する操作
作成画面の右上にある送信ボタンの横の下向き矢印をクリックしてメニューを表示します。
表示された候補から選ぶかカスタムを選んで日付と時刻を指定します。細かい時刻は手入力で設定できます。
日時を確定するとメッセージは送信予約ボックスに移動します。予約後はそのボックスで内容や日時を変更できます。
Macがスリープ中でも送信を確実にする実践テクニック


送信待ちのメールがMacのスリープで止まると不安になりますよね。ここでは実際に使える手軽な方法をいくつか紹介しますので、自分の作業スタイルに合うものを選んでください。
ポイントは「短時間だけ確実にスリープを止める」か「アプリで簡単に維持する」かを選ぶことです。ターミナルのcaffeinateやメニューバー常駐アプリを使うと、送信完了まで安心して待てます。
- ターミナルでcaffeinateを使って指定秒数だけスリープを防ぐ方法。
- メニューバーアプリ(AmphetamineやKeepingYouAwakeなど)でワンクリックで維持する方法。
- 電源に接続しておくか省エネ設定を一時的に見直す方法。
Terminalでcaffeinateを使って一時的にスリープを防ぐ方法


caffeinateはmacOSに標準で入っているコマンドで、簡単にスリープを防げます。短時間だけ確実に止めたい場面に向いており、コマンド実行中はシステムがアイドルスリープに入らなくなります。
利用時は秒数を指定する方法が安全で手早いですし、終了はキー操作で簡単にできます。ファイル送信や大きな添付を待つときなど、ピンポイントで使うと便利です。
Terminalを開いてcaffeinate -t 秒数を実行する手順と終了方法
アプリケーションフォルダのユーティリティからTerminalを起動してください。
次のように入力して実行します:caffeinate -t 600 ※600は秒数です。送信時間に合わせて数字を変えてください。
送信が終わったらTerminalでControlキーとCキーを同時押しして停止するか、実行中のプロセスを終了してください。
メニューバーアプリでスリープを簡単に防ぐ方法


メニューバーアプリならワンクリックでスリープを止められてとても楽です。AppStoreからAmphetamineやKeepingYouAwakeを入れておくと、毎回コマンドを打つ手間が省けます。
これらはアイコンをクリックして時間指定や無期限などを選ぶだけで動作しますし、設定で条件を細かく決められます。メール送信を待つ間だけ手早く使うのが気楽でおすすめです。
メニューバーのアプリアイコンからセッション開始を選び送信まで維持する操作
AppStoreからAmphetamineやKeepingYouAwakeをインストールしてください。
メニューバーのアイコンをクリックし、時間指定か無期限を選んでセッションを開始してください。
送信が終わったら同じアイコンからセッション停止を選んで通常のスリープに戻してください。
Macのスリープに依存しないようサーバー側で送信予約するやり方


Macがスリープに入るとローカルのメールアプリからの送信処理が止まることがあります。サーバー側で送信予約をするとMacの状態に関係なくメールが予定どおり配信されます。安心して任せられる仕組みを使うのがおすすめです。
- GmailやOutlookなどのウェブメールで送信スケジュールを使う。手軽で今すぐ始められます。
- メールプロバイダが提供するサーバー側スケジューラを利用する。企業向けの信頼性があります。
- SendGridやAmazonSESなどの配信サービスを使う。配信ログや到達率の管理がしやすいです。
- 自前のサーバーでSMTPとcronを組み合わせてスケジュール送信する。細かい制御や自動化が可能です。
まずは手軽なウェブメールの予約から試してみるとよいです。もっと細かい動作が必要な場合はサーバー側でジョブを組んで運用すると安心して長く使えます。
Gmailウェブで送信スケジュールを使う手順


Gmailのウェブ版はサーバー側で送信を予約できるのでMacがスリープ中でも確実に届きます。ブラウザから操作するだけでGoogleのサーバーが指定時刻に配信してくれます。
送信予約を使うと送信済み一覧に予定メールが並ぶので管理が簡単です。海外の受信者がいる場合はタイムゾーンを確認して予定を設定してください。
Gmailの作成画面で送信ボタン横の矢印を押して日時を指定する操作
宛先件名本文を通常どおり入力します。添付ファイルがある場合はここで追加してください。
送信ボタンの右にある下向き矢印を押します。表示されるメニューから送信日時を指定を選びます。
候補から選ぶかカスタム日時を入力して予定を設定します。設定後はスケジュール済みの項目で確認できます。
送信されないときにMacでまず確認するポイント


送信されないと気づくとドキッとしますよね。まずは落ち着いて、Macの状態を順に確認するだけで解決することが多いです。スリープやネット接続の変化が原因で送信が保留になっていることがよくあります。
ここでは最初にチェックしておきたいポイントをわかりやすく並べます。エンジニア目線のちょっとしたコツも混ぜてあるので、順番に見ていけば迷わず進められます。
- 送信トレイにメッセージが残っていないか確認する。
- 送信予定(予約送信)になっていないか確認する。
- インターネット接続やVPN、オフラインモードになっていないか確認する。
- アカウントのSMTP設定や認証エラーの表示がないか確認する。
Mailの送信トレイと送信予定の確認手順


送信トレイは送信に失敗したメールや保留中のメールがたまる場所です。送信予定は予約したメールを管理する場所なので、両方を見れば多くの原因が分かります。
見つかったメッセージは再送信するかスケジュールを解除してください。ネットワークやSMTPのエラー表示が出ている場合はアカウント設定を開いて認証情報を見直すと改善することが多いです。
Mailアプリで送信トレイと送信予定フォルダを順に開いて状態を確認する操作
DockやSpotlightでMailを起動してください。最新のmacOSでは左側にメールボックス一覧が表示されます。
サイドバーの送信トレイを選んで保留やエラー表示のメールを探してください。見つかったら再送や削除ができます。
サイドバーで送信予定を選び、予約時間や取り消しボタンがないか確認してください。必要ならスケジュールを解除してすぐ送信すると気持ちが楽になります。
応用:重要な定時送信を確実に運用するワークフロー


重要な定時送信はMacがスリープ中だと失敗しやすいのでサーバー側で予約する運用が安心です。ここでは下書きを活用して別デバイスで最終確認しWebメールで送信日時を設定する実践的なワークフローをやさしく紹介します。
まずはMailアプリで丁寧に下書きを作り件名本文添付ファイルを揃えて保存します。続けて別の端末で内容を確認してからGmailやOutlookのWeb画面で送信日時を予約します。
運用のコツはテンプレート化してタイムゾーンを統一することとテスト送信で動作を確認することです。万が一に備えて送信予定のログやカレンダー通知を併用すると安心です。
重要メールは下書きで確認してサーバー側で予約する運用


重要メールはまず下書きで落ち着いて確認しておくと安心です。下書きには送信先件名本文添付をきちんと残しておくと別端末での最終チェックがスムーズになります。
その後Webメールの予約機能で送信日時を設定するとサーバーが時間になったら自動送信してくれます。添付が大きい場合は事前にクラウドにアップロードしてリンクを貼ると失敗が減ります。
下書きを別デバイスで確認してからWebメールで送信日時を設定する手順
Mailアプリで件名本文添付を整えて下書きとして保存します。
iPhone/iPadや別のMacで下書きを開き誤字添付漏れをチェックします。
GmailやOutlookのWeb画面で下書きを開き送信日時を指定して予約します。
よくある質問


- スリープ中に「あとで送信」したメールは本当に送れる
多くの場合はMacが起きている必要があります。iCloudメールやExchangeなどサーバー側で送信スケジュールを受け付けるサービスなら、Macがスリープでもサーバーが送ってくれることがあります。まず使っているメールの種類を確認すると安心です。
- 確実にスリープ中に送るにはどうしたらいい
ウェブ版のメールやGmail、Outlookのスケジュール送信などサーバー側の機能を使うと確実です。どうしてもMacから送る必要があるときは省エネルギー設定でスリープを抑えるかPowerNapを有効にしておくと成功率が上がります。
- PowerNapで送信は期待できるか
PowerNapは定期的にメールをチェックして同期する機能で、条件がそろえば送信できることがあります。ただし全環境で動作するわけではないので、実際に予約を使ってテストしておくと安心です。
- 予約送信でよくある失敗は何が原因か
オフラインやネットワークの切断、SMTP認証エラー、添付ファイルのサイズ制限などで送信が止まることがあります。予約前にアカウント設定とネットワーク、添付の容量を確認しておくとトラブルが減ります。
まとめ


あとで送信の基本はわりとシンプルです。Mailアプリで送信予約をしたメールは端末がオンラインのときに初めて送信されるため、Macがスリープ中だとそのまま送信されないことがあります。
現実的な選択肢は主に3つあります。1つ目はメールサービス側のサーバーでスケジュール送信を使う方法で、Macがオフでも確実に送れます。2つ目はシステム設定でネットワークアクセス中はスリープしないようにする方法で、短時間の予約ならこれで十分なことが多いです。
プログラマー寄りのコツとしては、まず自分宛にテストメールを送って実際の挙動を確認することと、重要なメールはサーバーサイドの送信機能を優先することです。慣れると作業がぐっと楽になるので、肩の力を抜いて試してみてください。



最初はどれを使えばいいか迷うかもしれませんが、テストを繰り返すうちに自分のワークフローに合う方法が見えてきますから、気軽にやってみてくださいね。
