Macをスリープにしたのにファンがずっと回り続けて慌てた経験はありませんか。
この記事を読むと、ターミナルとアクティビティモニタを使って原因を見つける方法と、安全に問題を解消する具体的な手順がわかります。自分でできる対処を覚えておけば、無駄な修理や面倒な作業を避けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実践手順 | ターミナルコマンドとアクティビティモニタで原因を特定するステップバイステップの実例。 |
| トラブル判別の整理 | ファンが止まらない原因別の見分け方と優先して試すべき対応の順番をわかりやすく解説。 |
| プログラマー視点のコツ | ログの読み方や不要なプロセスを安全に止める小技など、現場で役立つ実用的な裏ワザ。 |
順を追って落ち着いてチェックすれば状況はかなりクリアになります、まずは簡単な診断から一緒に進めていきましょう。
Macエンジニア焦らなくて大丈夫です、一歩ずつ確認しながら安全に直していきますので気軽に読み進めてくださいね。
Macでスリープ中のファンが止まらない原因をターミナルとアクティビティモニタで診断する方法


スリープ中にファンが止まらないと不安になりますよね。まずは落ち着いて原因を絞りましょう。ターミナルでスリープ抑止の情報を確認し、システムログでWake reasonを確認し、アクティビティモニタでCPUや電力負荷の高いプロセスを探すのが王道です。
この章では手早く診断するためのポイントを実体験ベースで伝えます。コマンドを打つのが怖い場合でも手順通り進めれば問題点が見えてきますし、そのままプロセスを止めて様子を見るだけで解決することが多いです。
外付け機器や電源設定(PowerNapなど)も思わぬ原因になるので最後にチェックしてください。簡単な対処で直らなければ再起動やSMC/NVRAMリセットも検討しましょう。
Macのターミナルとアクティビティモニタで手早く原因を切り分ける手順


手早く切り分けるコツは順番を守ることです。まずターミナルでpmsetのassertionsを確認してスリープ抑止が出ているか見ます。次にログでWake reasonを確認して物理的な要因がないか調べます。
最後にアクティビティモニタでCPUやエネルギー負荷の高いプロセスを止めます。多くの場合ここまでで原因がわかり、簡単にファンが落ち着きますので安心してください。
Macのターミナルを開いてpmset -g assertionsでスリープ抑止を確認する
LaunchpadやSpotlightからターミナルを起動してください。端末に慣れていなくても大丈夫です。
pmset -g assertionsを実行してOutputの中の「Prevent」や「Assertion」欄を探してください。プロセス名が出ていたらそれがスリープを阻害しています。
問題のプロセスが分かればアクティビティモニタで終了するかターミナルからkillで止めて様子を見てください。
Macのターミナルでlog showコマンドを使いWake reasonを確認する方法
ターミナルでlog show –last 2h | grep Wakeと入力して直近のWakeログを確認してください。Wake reasonが表示されます。
Wake reasonがLidOpenやUSBなどなら外部要因ですし、ECやRTCならハード寄りの理由です。ファンが回り続ける原因の手がかりになります。
Macのアクティビティモニタを使ってCPU/エネルギー負荷の高いプロセスを見つけて終了する
アプリケーション>ユーティリティまたはSpotlightからアクティビティモニタを起動してください。
CPUタブは%CPUで、エネルギータブはEnergyImpactで降順に並べ替えて高負荷のプロセスを見つけてください。
怪しいプロセスを選んで左上の停止ボタンで終了または強制終了してください。効果がなければターミナルからkillall プロセス名で止めてみてください。
Macで周辺機器と設定を切り分けてファンを止める方法


周辺機器や設定の影響でスリープ中にファンが止まらないことがよくあります。やさしく順を追って切り分ければ、自分で原因を見つけられることが多いです。
- 外付け機器を順に外してハードウェアを確認する
- ネットワークやBluetoothの起床設定を一時的にオフにする
- SMCやNVRAMリセットを検討する
エンジニア的なコツは一度に一項目だけ変えてスリープを確認することです。複数を同時に触ると原因の特定が難しくなるので、落ち着いて手順どおりに試してください。
外付け機器やディスプレイを外してハードウェア原因を確認する手順


まずは物理的な接続を疑いましょう。電源ケーブルや外付けドライブ、外部ディスプレイを順番に外してスリープ動作を観察すると原因が絞れます。
各段階で短時間スリープさせてファンの挙動を確認してください。ファンが止まるタイミングで直前に外した機器が怪しいという判断ができます。
Macの電源ケーブル、外付けドライブ、外部ディスプレイを順に外して再現確認する方法
MagSafeやUSB-Cの電源ケーブルを外してから通常どおりスリープさせて様子を見ます。ここで落ち着いて確認してください。
外付けSSDやHDDをすべて取り外してスリープを試します。電力を消費する機器が影響することが多いです。
ディスプレイケーブルやアダプタを取り外してスリープを確認します。特にUSBハブ経由の接続は注意してください。
ネットワークやBluetoothによる起床を無効化して確認する手順


ネットワークやBluetoothでの起床が原因になることがあります。まずはWi-Fiや有線アダプタ、Bluetooth機器をオフにして挙動を確かめてください。
設定で簡単に切り分けできるので安全に試せます。次のステップではターミナルを使ってより確実にネットワーク起床を無効化する方法を紹介します。
Macのターミナルでsudo pmset -a womp 0 powernap 0を実行してネットワーク起床をオフにする方法
アプリケーション→ユーティリティ→ターミナルから起動します。
sudo pmset -a womp 0 powernap 0を入力して実行します。管理者パスワードの入力を求められたら入力してください。
pmset -gで現在の設定を確認します。元に戻すときはsudo pmset -a womp 1 powernap 1を使ってください。
Macでソフトウェア側の設定やアプリを止めてファンを止める方法


ソフトウェア側の原因でスリープ中にファンが止まらない場合は、まず設定と動作中のアプリを見直すと早く直ることが多いです。アプリの終了と省エネ設定の確認で大半が解決するので、あまり身構えずに順番にチェックしていきましょう。
よくある原因はバックグラウンドで動くインデックス処理やバックアップソフト、ネットワーク経由でのウェイク要求などです。端末に常駐するプロセスや電源の主張(power assertion)がスリープを妨げていることがあるので、Activity Monitorやターミナルで原因を特定します。
急ぎで直したいときはまず全アプリを終了してから省エネ設定をオフにして様子を見ます。問題が続く場合はログイン項目やサードパーティのドライバ類を確認し、テスト用の別ユーザーで同じ現象が出るか試すと切り分けが速くなります。



落ち着いて一つずつ試せば必ず原因が見つかります。難しく感じたら最初は強制終了と省エネオフからやってみましょう。
アプリと省エネ設定を一括で切って問題を切り分ける手順


まず全てのアプリを終了して、ログイン項目を一時的に無効化します。システム設定のログイン項目から不要な起動を外すとスリープを妨げる常駐プロセスを簡単に切り分けできます。
次にシステム設定のバッテリーまたは省エネルギーでPower Napやネットワークでのスリープ解除をオフにします。必要に応じて外付け機器を外し、ターミナルでスリープを妨げるプロセスがないか確認します。
pmset -g assertions
Macのアクティビティモニタで重いアプリやバックグラウンドサービスを停止しバッテリー/省エネ設定を確認する
ActivityMonitorのCPUタブで上位のプロセスを探し、明らかに高負荷のものは選択して左上の停止ボタンで終了します。システムプロセスでない限り安全に止められることが多いです。
システム設定→バッテリーまたは省エネルギーでPowerNapやネットワークでのスリープ解除をオフにします。これで外部からのウェイク要求を抑えられます。
システム設定のログイン項目で不要な常駐アプリを削除します。再起動後にファンが落ち着くか確認してください。
Macで電源リセットとセーフモードを使ってハードウェアをリセットする方法


スリープ中にファンが止まらないと不安になりますよね。まずはハードウェア周りをリセットしてみると驚くほど症状が治まることがあります。
モデルごとにリセット方法が違うのでIntelMacとAppleSiliconMacで手順を分けて行うと失敗が少ないです。電源を確実に切ることとセーフモードでの起動確認が基本の流れになります。
- IntelMacで試すこと:完全シャットダウン→SMCリセット→NVRAMリセット→セーフモードで動作確認する。
- AppleSiliconMacで試すこと:完全シャットダウン→電源ボタン長押しで起動オプション表示→Shiftを使ってセーフモード起動する。
- 共通の確認点:外付け機器を外す、macOSを最新版にする、アクティビティモニタでプロセスをチェックする。



最初は戸惑うかもしれませんが、一つずつ確実に進めれば落ち着いて直せます。わからないところはゆっくり確認しながら進めてくださいね。
IntelMacとAppleSiliconMacそれぞれの実践的なリセットとセーフモード手順


IntelMacはSMCとNVRAMが電源やファン制御に関わっているため、ここをリセットするとハードウェア由来の挙動が改善することがあります。AppleSiliconMacはSMC相当の操作が不要なため、電源長押しからの起動オプションで安全起動を行いシステム側の切り分けを行います。
作業前はファイルを保存してアプリを閉じ、外付け機器は外しておくと安心です。セーフモードで起動したらアクティビティモニタでCPU使用率や不審なプロセスを確認して、問題の切り分けを行ってください。
IntelMacでのSMCリセットとNVRAMリセットの具体手順(電源操作とキー操作)
Macを完全にシャットダウンする。内蔵バッテリー非着脱式モデルはShift+Control+Option+電源ボタンを同時に約10秒押して放し、通常通り電源を入れる。
Macをシャットダウンして電源コードを抜く。15秒待ってから電源コードを接続し5秒待って電源を入れる。
起動音やAppleロゴが出た直後にOption+Command+P+Rを約20秒押し続ける。ロゴが2回表示されるか20秒経過でキーを離して通常起動する。
AppleSiliconMacでの安全な再起動とセーフモード起動の具体手順
まずMacを完全にシャットダウンする。数秒待ってから電源ボタンを長押しして起動オプションを表示する。
起動オプションが表示されたら起動ディスクを選びながらShiftを押し続けてセーフモードを選ぶ。ログイン後に動作を確認して問題の有無をチェックする。
Macで再発を防ぐ応用設定と自動化のやり方


スリープ中にファンが止まらない問題を根本から防ぐには、設定を一度きちんと決めて自動で戻る仕組みを作っておくと安心です。pmsetで省電力の挙動を調整しつつ、ログで状態を確認する習慣を付けると、再発したときに原因を絞りやすくなります。
手動で直した後にまた同じ設定が上書きされないよう、起動時やスリープ復帰時に設定を当て直す小さな自動化を入れておくと便利です。無理に派手なアプリを入れずに、launchdを使ったシンプルな仕組みで安定化を図るのがおすすめです。
- pmsetで永続的な電源設定を保存しておく方法を使う。
- launchdで起動時やスリープ復帰時に設定を再適用する小さなプログラムを作る。
- 起きたときのログを取って問題のパターンを見つける習慣を付ける。
- SMCやNVRAMのリセットを状況に応じて試せるよう手順をメモしておく。
pmsetを使った恒久設定と簡単な自動化の考え方


pmsetはmacOSの電源設定をコマンドで扱える便利な道具です。sudoを付けてpmset -aで全体に設定を反映させたり、-bや-cを使いバッテリ時や電源接続時だけ別設定にすることができます。
自動化の考え方はシンプルで、設定を一度入れたら起動時や復帰時に同じ設定を適用するだけで効果が出ます。細かい調整はログを見ながら少しずつ変え、元に戻せるように変更前の値を記録しておくと安心です。
Macのターミナルでよく使うpmsetコマンド例と元に戻す手順
システムスリープを無効化するにはsudo pmset -a sleep 0を使います。ディスプレイだけスリープさせたいときはsudo pmset -a displaysleep 10のように指定します。まずは小さな値で試すと安心です。
電源接続時だけ設定を変えるには-cオプションを使います。例えば充電中だけスリープを止めたいときはsudo pmset -c sleep 0とします。バッテリ時は-bオプションで別設定が可能です。
変更後に問題があればsudo pmset restoredefaultsで出荷時相当の設定に戻せます。変更前の設定はpmset -g customで確認し、必要ならメモしておくと安心です。
よくある質問


- スリープ中にファンが止まらないのは何が原因ですか
多くはアプリやプロセスがスリープを妨げていることが原因です。外付け機器やファイル共有などが動き続けている場合もあります。まずは怪しいアプリを止めて様子を見ると原因が分かりやすくなります。
- アクティビティモニタでは何をチェックすればいいですか
CPUやエネルギーの使用率が高いプロセスを探してください。見慣れないプロセスや常に動いているものがあれば一旦終了して様子を見ます。英語名のプロセスは名前で検索すると役立ちます。
- ターミナルでできる簡単な確認はありますか
pmsetコマンドで電源まわりのアサーションを確認できます。pmsetのgオプションでスリープを阻害する要因が表示されるので、それを参考にプロセスを特定します。コマンド操作が不安ならスクリーンショットを撮って検索すると安心です。
- 自分で直せないときはどうすればいいですか
まずSMC再起動やNVRAMリセットなどの基本的な対処を試してください。それでも改善しなければAppleサポートや販売店に相談すると安心です。重要なデータは事前にバックアップしておくと安全です。
まとめ


スリープ中にファンが止まらない問題はソフトの常駐プロセスや電源設定、それに接続中の周辺機器などが原因になることがあります。慌てずに現象を観察して要素を一つずつ潰していくのが安心です。まずアクティビティモニタでCPUとエネルギーの高い項目を確認し、挙動がおかしいプロセスをメモしてください。
次にターミナルで電源に関する情報やログを見てスリープが妨げられている証拠を探します。不要なアプリやブラウザの拡張、外付け機器を順に切って変化を確かめるだけで解決することが多いです。見つけたプロセスは再現手順を残しておくと後で対応しやすくなります。
それでも直らないときはOSのアップデートやセーフモードでの起動を試しAppleシリコン機では電源まわりのリセット手順が従来機と違う点に注意してください。ハードを疑う前にソフトの整理やログ収集で原因を絞るのが効率的です。必要ならログとやったことをまとめてサポートに伝えると短時間で解決できます。



落ち着いて一つずつ確認すれば多くは解決します。困ったときはログと手順を残して相談してください。
