macのSiriの使い方や出し方、設定が分からず会議前の静かなオフィスで固まった経験はありませんか。
本ページでは実際に現場で行っているシンプルな初期設定から、声やキーボードで素早くSiriを呼び出すコツ、作業を時短する応用ワザまでを段階的にまとめています。mac初心者でも迷わず試せるように画面の位置や選択肢を一歩ずつ案内しますから、途中で手が止まる心配がありません。
お手元のMacを開きながら読み進めれば、今まさに詰まっているタスクも数分で片付き、作業後のコーヒーがひときわおいしく感じられます。さあ肩の力を抜いて、最初のステップからゆっくり始めてみませんか。
MacでSiriをオンにして出し方を覚える具体的な手順

まずはSiriを使えるように設定したうえで、さくっと呼び出す流れをつかみましょう。必要なステップはかんたん4つだけなので、順番にチェックしていくだけでOKです。
- システム設定でSiriをオンに:Appleメニューから「システム設定」を開き、サイドバーで「Apple IntelligenceとSiri」を選択して「Siriをオンにする」をクリックします。
- メニューバーアイコンで呼び出し:画面右上のSiriアイコンをクリックすると声をかけられる待機状態になります。
- キーボードショートカットを活用:デフォルトではOption+スペースバーですが、好みに合わせて「システム設定」>「Apple IntelligenceとSiri」でカスタマイズ可能です。
- 「Hey Siri」でハンズフリー:同じく設定画面で「“Hey Siri”を聞き取る」をオンにすると、マイクの前で声を出すだけで起動できます。
システム設定でSiriを有効化する方法

システム設定の「Apple IntelligenceとSiri」画面でSiriを一度にオンにできます。この方法ならSiriの有効化だけでなく、言語や声、キーボードショートカット、Hey Siriの受け付け設定などをまとめて調整できるため、はじめてでも設定漏れなく進められます。
- まとめて有効化:Siriのオン・オフを一か所で切り替えられる
- 設定画面が一か所:言語や声、ショートカットも同じ画面で変更できる
- Hey Siriとロック中利用:音声起動とロック中の許可設定も同時に行える
①アップルメニューからシステム設定を開く

画面左上のAppleメニュー(リンゴマーク)をクリックします。
表示されたメニューからシステム設定を選ぶと、設定アプリが起動します。
②サイドバーでAppleIntelligenceとSiriを選ぶ
③右側のSiriスイッチをオンにする

「Apple IntelligenceとSiri」の画面で、右側に表示されるSiriのトグルスイッチをクリックしてオンにします。青色になっていれば有効化完了です。
キーボード操作が好みなら、Tabキーでスイッチに移動してSpaceキーを押すと切り替わります。
④言語とSiriの声を選択する

ここではSiriがどの言葉で返事するかと、声のトーンを自分好みに変えていきます。好きな声にすると、毎日の操作がもっと楽しくなりますよ。
「システム設定」>「Apple IntelligenceとSiri」を開いて、「言語」のプルダウンをクリックします。
リストから使いたい言語(例: 日本語、英語、フランス語など)を選択してください。
「Siriの声」のメニューを開き、好みの声(性別やアクセント)をクリックで選びます。
下の「話す速さ」スライダーで、ゆっくりめから早口まで調整して、試しにSiriに話しかけてみましょう。
選んだ言語や声はダウンロードが必要な場合があります。進行バーが消えるまでそのまま待ちましょう。
⑤設定を閉じて準備完了

「システム設定」を閉じるとSiriの有効化が完了します。DockのSiriアイコンや設定したキーボードショートカット、「Hey Siri」でさっそく呼び出してみましょう。
メニューバーアイコンからSiriを呼び出す

メニューバーの右上にあるSiriアイコンをクリックすると、すぐに音声入力がスタートします。アイコンを目で確認して直接操作できるので、キーボードショートカットが覚えられないうちでも気軽に呼び出せます。
システム設定で「メニューバーにSiriを表示」をオンにしておけば、常にアイコンが並んでいて安心です。Dockやウィンドウを操作中でもワンクリックで呼び出せるので、ちょっとした調べものやリマインダー追加などをサッと行いたいときに便利です。
①画面右上のSiriアイコンをクリック

まず画面の右上を見てください。メニューバーの中に小さな波形マークのアイコンがあります。マウスポインターを合わせてクリックするとSiriがすぐに起動します。マウス操作に慣れていない場合は、ゆっくりポインターを近づけると迷わず押しやすくなります。
②Siriウインドウが開いたら話しかける
マイクへのアクセス許可がオフだとSiriは反応しません。反応しない場合は「システム設定>サウンド>入力」でマイクのアクセス権を確認してください。
キーボードショートカットでSiriを呼び出す

デフォルトではOption
キーとSpace
キーを同時に押すだけで、どこにいてもサクッとSiriを呼び出せます。キーボードから手を離さずに使えるので、タイピング中にマウスやトラックパッドを探す手間が省けるのがうれしいポイントです。
「Apple IntelligenceとSiri」の設定画面からショートカットを好みの組み合わせに変えられるので、自分だけの使いやすいキー割り当てにカスタマイズしてみてください。
①Option+スペースを同時に押す
②ショートカットを変えたいときは設定でカスタマイズ

画面左上のAppleメニューからシステム設定を選びます。
左サイドバーでApple IntelligenceとSiriをクリックし、設定画面を表示します。
「キーボードショートカット」のプルダウンからカスタムを選び、新しいショートカットを割り当てます。
割り当てたキーを押してSiriが起動すればカスタマイズ完了です。
HeySiriと声で呼び出す

「Hey Siri」を有効にすると、キーボード操作なしで声だけでSiriを呼び出せます。手を離して作業しているときや、リモート会議中にサッと指示を出したいときにとても便利です。
対応モデルはApple Silicon搭載のMacやT2チップ搭載モデルなので、設定画面で「Hey Siriを聞き取る」をオンにすればすぐ使えます。ただし、周囲の雑音が大きいと認識しにくくなることがあるので、静かな環境での利用がおすすめです。
①システム設定で「“HeySiri”を聞き取る」をオンにする
②Macに向かって「HeySiri」と話す
画面左上のアップルマークをクリックして「システム設定」を選びます。
サイドバーからApple IntelligenceとSiriをクリックします。
「“Hey Siri”を聞き取る」のスイッチをクリックして緑色に切り替えます。
案内に従い「Hey Siri」と数回繰り返し話しかけて声を登録します。静かな場所で行うと認識精度が高まります。
メガネやヘッドホンでマイクが隠れないように気をつけてください。
DockからSiriを呼び出す

DockにあるSiriアイコンをワンクリックするだけで、画面上のどこからでもSiriを呼び出せます。キーボードショートカットを覚えなくても直感的に操作できるので、マウス操作派の人や手が離せない作業中に重宝します。
macOS Ventura以降ではDockアイコンの位置を自由に変えられるので、よく使うときは横並びにしてすぐにクリックできる場所に配置しておくと便利です。もしアイコンがない場合はシステム設定の「Apple IntelligenceとSiri」で「Dockに表示」をオンにしてみてください。
①DockのSiriアイコンをクリック

画面下のDockにある虹色のSiriアイコンをマウスポインタでポチッと押してください。
②Siriにコマンドを伝える
Siriのアイコンをクリックすると、画面下にSiriウィンドウが現れて波形が動き出します。この波形が動いているあいだに、マイクに向かって用件を話しかけてみましょう。
例えば「明日の午前10時に打ち合わせを追加」と言えば、カレンダーに予定が入ります。話すときは区切りを意識して、余計な言葉や前置きは省くと認識率が上がります。
周囲がうるさいときはヘッドセットマイクの併用がおすすめです。
Siriで毎日のMac操作をもっとラクにする応用ワザ

毎日Siriを使っていると、ちょっとしたひと手間を省きたくなりますよね。ここでは普段の作業をぐっとラクにする応用ワザをご紹介します。
応用テクニック | 活用シーン |
---|---|
デスクトップ切り替え | 作業スペースを声でささっと移動 |
ファイル検索 | 必要な書類を即座に呼び出して開く |
システム設定変更 | Wi-Fiやダークモードを声だけで切り替え |
定型メッセージ送信 | 頻繁に送るメールやメッセージを一声で完成 |
アプリ起動 | アプリ名を言うだけで最速起動 |
タイマーやアラームを声だけでセット

キッチンで手がすっかり小麦粉まみれになっているときや、コーディングに集中していてキーボードに触れられないときでも、声だけでタイマーやアラームをセットできます。システム設定の「Hey Siriを聞き取る」をオンにしておけば、「Hey Siri、タイマーを5分後にセットして」と話しかけるだけで、さっとタイマーが動き出します。また「Hey Siri、明日の朝7時にアラームを追加して」と声をかければ、次の目覚ましも手間なく用意できるので、作業の途中で立ち上がらずに済むのも嬉しいポイントです。
Siriに「20分後にタイマー」と頼む
MacのSiriアイコンをクリックするかショートカットで呼び出して、「20分後にタイマー」とはっきり伝えてください。
Siriが「了解です、20分後にお知らせします」と返答すれば設定完了です。
アプリやフォルダーを秒速オープン

まずはSiriに起動したいアプリやフォルダを声でお願いするだけで開ける方法です。手をキーボードから放す必要がないので作業に集中したまま秒速で切り替えられます。
macOS Sonomaなら「Hey Siri, Safari開いて」や「Hey Siri, ダウンロードフォルダを表示して」など自然な日本語で伝えられます。声のトーンや速度を気にせずに使えるのも嬉しいポイントです。
実体験ではコード編集中に手を止めずにフォルダを開けるおかげで、マウスを探したりクリック連打する手間がゼロになりました。気軽に声をかけるだけで瞬時に呼び出せるので、使いこなすほど効率アップを実感できます。
Siriに「Safariを開いて」と伝える
計算と単位変換をサクッとこなす

キッチンでレシピの分量を変えたいときや、海外旅行中にお札をパッと日本円で知りたいとき、Siriに「250グラムは何カップ?」や「100ドルは日本円でいくら?」と話しかけるだけで、瞬時に答えが返ってきます。
複雑な計算も得意なので、「(45×3.14)÷2って?」のように式をそのまま伝えると小数点以下までバッチリ表示してくれます。電卓を立ち上げる手間が省けて、作業に集中できるのがうれしいポイントです。
Siriに「250ドルは円でいくら?」と聞く
SiriアイコンをクリックまたはOption+スペースで起動します。
「250ドルは円でいくら?」と話しかけます。
為替レートはリアルタイムで変わるので結果は参考値としてご活用ください。
メールやメッセージをハンズフリー送信

手がふさがっているときでもSiriに「Hey Siri、田中さんにメッセージを送って」と話しかければ、メールやメッセージをハンズフリーで送信できます。送る前に「内容を確認して」と頼むとメッセージを読み上げてくれるので誤送信を減らせますし、連絡先にニックネームを登録しておくと呼びかけが短くなってさらにスムーズです。
Siriに「Kenに“あとで連絡します”と送って」と指示
画面右上のSiriアイコンをクリックするか、Optionキー+スペースキーでSiriを起動します。
Siriが「何をお手伝いしましょう?」と聞いたら、Kenに「あとで連絡します」と送ってとはっきり話しかけます。
Siriが「Kenさんにこう送りますね」と読み上げたメッセージ内容を画面で確認して、問題なければ「はい」と返事して送信を完了させます。
連絡先に同姓同名がいる場合は、連絡先の識別子(例: Ken田中)を付けると誤送信を防げます。
ショートカットアプリと連携して作業を自動化

MacのショートカットアプリをSiriと連携させると、複数の作業を一度に呼び出しできるようになります。定型的なタスクをまとめて登録しておけば、いちいちメニューを探す必要がなくなり、声だけでサクッと動かせます。
プログラミング中に「プロジェクトフォルダを開く」「ターミナルを起動してサーバを立ち上げる」「よく使うスニペットを呼び出す」など、よく使う一連の操作をひとつのショートカットにまとめておくと便利です。コマンド入力やクリックの手間が省けるので集中力を途切れさせずにすみます。
Siriを呼んでショートカットの名前を伝えるだけでいつもの準備が走るから、ちょっとした下準備もストレスフリーです。使えば使うほど「自分専用の助手」を育てるような楽しさが味わえます。
Siriに「ブログ画像リサイズワークフローを走らせて」と呼びかける
メニューバーでショートカットアプリを開き、「ブログ画像リサイズワークフロー」という名前が正しく設定されていることを確かめてください。
Macの内蔵マイクがオンになっているのを確認したら、そのまま「Hey Siri、ブログ画像リサイズワークフローを走らせて」と話しかけます。Siriのウェイクワードとワークフロー名をはっきり発音すると、スムーズに実行されます。
よくある質問

Siriが反応しなくなりました。どうしたらいいですか?
- Siriが反応しなくなりました。どうしたらいいですか?
-
まず「システム設定」>「Apple IntelligenceとSiri」でSiriがオンになっているか確認してください。それでも反応しないときは、Macを再起動すると設定がリセットされて改善することがあります。キーボードショートカットが重複している場合もあるので、別のキーに割り当て直すと問題が解消した経験があります。
「Hey Siri」が使えません。設定は合っていますか?
- 「Hey Siri」が使えません。設定は合っていますか?
-
「システム設定」>「Apple IntelligenceとSiri」で「“Hey Siri”を聞き取る」がオンかをチェックしてください。実際に試すときは、マイクに向かってはっきり「Hey Siri」と言うと反応しやすいです。周囲が静かな場所でトライするのもポイントです。
キーボードショートカットを変更したいのですが方法を教えてください。
- キーボードショートカットを変更したいのですが方法を教えてください。
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「システム設定」>「Apple IntelligenceとSiri」内にある「キーボードショートカット」で、お好みのキーを選べます。プログラマーとしては、普段使わないファンクションキーに割り当てると誤爆が減って便利でした。変更後は必ず実際に押して確かめてみてください。
Siriがまったく反応しないときは?
Siriに呼びかけてもまったく返事がないときは、どこかの設定や接続がつまずいていることが多いです。落ち着いて設定の見直し、マイクチェック、再起動の順に確認しましょう。
- Apple IntelligenceとSiriの設定で「“Hey Siri”を聞き取る」がオンになっているか確認する
- サウンド環境設定を開き、入力デバイスと入力レベルが正しいマイクに合っているかチェックする
- ネットワークと再起動を試してシステム全体をリフレッシュする
「HeySiri」が聞き取られにくいときは?
Hey Siriの声がうまくキャッチされないと、頼みたい用事も進まずイライラしがちですよね。そんなときは、マイクまわりと設定をざっと見直すと驚くほど素直に反応してくれることがあります。
- マイクの位置をチェック:Mac本体の端や画面上部にあるマイク部分を指でふさいでいないか確かめてください。埃が詰まっている場合は、綿棒などでやさしく取り除くとクリアになります。
- Siriの呼びかけトレーニングをリセット:
- システム設定を開く
- 「Apple IntelligenceとSiri」で「“Hey Siri”を聞き取る」をオフにする
- 再起動後、再度オンにしてガイダンスに従い声を登録し直す
- 周囲のノイズを減らす:エアコンや扇風機、外の音が大きいと誤認識の原因になります。できるだけ静かな場所で話しかけるとGoodです。
- macOSを最新にアップデート:認識改善のアップデートが定期的に配信されるので、App Storeやシステム設定からチェックしてみてください。
- 外付けデバイスの干渉を確認:USBやBluetooth接続のヘッドセットを使っていると、内蔵マイクがオフになる場合があります。必要に応じて一度切り離して試してみてください。
静かな環境でも反応が鈍い場合は、マイク自体のハードウェアに問題がある可能性があります。Appleサポートに相談すると安心です。
オフラインでもSiriは使える?
Siriは音声の解析や回答をAppleのサーバー側で行っています。そのため、ネットワークに接続していない状態では声をかけても反応しません。
ただし、オフラインでも使える機能を探したいときは「システム環境設定>キーボード>ショートカット」で、アプリ起動や音量調整などのショートカットを登録しておくと便利です。これならネットにつながっていなくてもキー操作で同じような操作が行えます。
注意点:Siri本体はオフライン非対応です。ショートカットに頼る場合も、機能によっては最初にアプリが起動している必要があります。
プライバシーは大丈夫?
- プライバシーは大丈夫?
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安心してください。macOSの最新バージョンでは、Siriの音声認識は基本的にオンデバイスで処理されます。そのため、録音データはAppleのサーバーに送られず、あなたのMac内だけで完結します。
さらに心配な場合は「システム設定>Apple IntelligenceとSiri」で「Siriと音声入力に送信するオーディオを保持」をオフにしましょう。加えて「プライバシーとセキュリティ>Siriと音声入力」から利用履歴をいつでも削除できます。職場などで機密性が求められるなら、使うときだけ機能を有効化するのがおすすめです。
デフォルトのショートカットを変えたいときは?
Option+Spaceの組み合わせが使いにくいと感じたときは、自分好みのキーに変えてしまうと快適になります。
システム設定の「Apple IntelligenceとSiri」セクションで「キーボードショートカット」を開くと好きなキーを割り当てられます。Caps LockやFキーを選ぶと一発で呼び出せてプログラマーの作業ペースが落ちません。
まとめ

煩わしい作業を声だけでサクッと済ませられるSiriは、日常の小さな手間をぐっと軽くしてくれます。
まずは「システム設定>Apple IntelligenceとSiri」でSiriをオンにします。この画面で言語や声、ショートカット設定を好みに合わせて調整しましょう。
Siriの呼び出しはメニューバーのアイコンをクリックするか、Option+スペースキーの同時押しでOK。さらに「Hey Siri」を有効にすれば、声だけで起動できるようになります。
これで手がふさがっているときや集中したいときも、声で頼るだけで予定の確認や情報検索がサクサク進みます。ぜひ今日から活用して、毎日の作業をもっと快適にしてみてください。