Macの画面が突然真っ暗になるととても不安になります。急ぎの作業中ならなおさら気持ちが焦るでしょう。
この記事を読むことで電源や表示の基本チェックからソフトとハードの切り分けまで順に試し原因を突き止め自分で直せるようになります。専門用語はかっこ書きで補足し手順は図や表でわかりやすく示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| すぐに試せる基本チェック | 電源ケーブルやバッテリー画面輝度外部ディスプレイの確認など簡単な項目をまとめました。 |
| プログラマー視点の実用ヒント | ログ確認やセーフモードNVRAM(設定情報)リセットなどの手順と見分け方を現場の感覚で解説します。 |
| 万が一の準備と対処 | データ保護用の対処やサービスに渡す前に試すべきことをわかりやすく整理しました。 |
順番にやれば原因の切り分けが自然にできるようになります。落ち着いて手順を一つずつ試していきましょう。
Macエンジニア焦らず順に試せば大抵は自分で直せます。わからないときはこのページに戻ってゆっくり進めてくださいね。
Macで画面が真っ暗なときにまず試す電源と表示の確認方法


画面が真っ暗になるとドキッとしますよね。でも慌てないでください。まずは電源と表示周りの基本を順番にチェックすれば、半分以上は自分で直せます。優しい手順で一緒に見ていきましょう。
- 電源ランプや充電ランプを確認する。点灯していれば本体は電力を受けています。
- ACアダプタやケーブルがしっかり刺さっているか確認する。曲がりや断線がないか目で見るだけで分かることが多いです。
- 外付けディスプレイやHDMIケーブルが接続されていないか確認する。外部出力に切り替わっていると本体画面が暗いままになります。
- キーボードで明るさ調整キーを押してみる。誤って明るさがゼロになっていることがあります。



まずは落ち着いて基本を順に確認すれば、慌てずに対処できます。小さな原因で済むことがほとんどなので安心してくださいね。
電源が入らない完全に黒い場合の確認と再起動の実践手順


完全に黒い場合は電源自体が入っていない可能性が高いです。まず電源ランプや充電アダプタのLEDを確認して、本体が給電を受けているかを見てください。
反応がないときは外付け機器を外してから強制シャットダウンと再起動を試してください。再起動が効かない場合は次にSMCリセットや電源のコンセント抜き差しを行います。
Macの電源ケーブルと充電ポートを点検する場所と具体的な操作
ケーブルにほつれや折れ跡がないか確認する。USB‑CやMagSafeの先端が汚れていないか目視で見てください。
手元に予備があれば別の充電器やケーブルで試す。別のコンセントや延長タップも試すと電源側の問題を切り分けできます。
ライトで覗いてゴミや異物がないか確認する。柔らかい毛のブラシやエアダスターで優しく掃除してください。
IntelMacでのSMCリセットとAppleSiliconでの安全な再起動の操作手順
電源を切る。内蔵バッテリー搭載モデルはShift+Control+Option+電源ボタンを同時に10秒程度押して放し、通常通り電源を入れてください。
電源を切り電源ケーブルを抜いて15秒待つ。ケーブルを戻して5秒後に電源を入れてください。
一度シャットダウンして10秒待つ。その後電源ボタンを押して起動するだけで内部の状態がリセットされます。反応がない場合は長押し10秒で強制電源断後に再試行してください。
起動はしているが表示が見えない場合の切り分け手順


起動音やファンの回転などでMac自体は動いているのに画面だけ見えないときは表示系の問題が疑われます。まずは明るさ設定とキーボードの表示キーを確認してください。
ネットワーク接続や音の有無でシステムが立ち上がっているかを判断し、その後外付けディスプレイに接続して画像が出るかで本体の画面故障かを切り分けます。
フラッシュライトで画面に薄く表示がないか確認する手順と外付けディスプレイでの切り分け方法
真っ暗な部屋で懐中電灯を斜めに当てて画面に薄い文字やアイコンがないか確認してください。バックライトだけ切れていると薄く表示があります。
HDMIやUSB‑Cで外付けディスプレイに接続して映るか確認する。外部に映るなら本体の液晶かバックライトが原因の可能性が高いです。
外部も映らない場合はケーブルやアダプタを変えて試す。別のディスプレイで同じ結果なら内部のグラフィックや起動側を疑って対応を検討してください。
MacでセーフモードとNVRAMでソフト面の表示問題を解決する方法


画面が真っ暗になると不安になりますよね。原因はソフト側の設定や起動時の拡張機能であることが多く、まずはセーフモードとNVRAMリセットを試すのが近道です。
セーフモードは余計な拡張やログイン項目を止めて表示だけをチェックできます。NVRAMリセットは画面の明るさや解像度などの小さな設定を初期化して表示トラブルを解消することがあります。
- セーフモードで起動して表示が戻るか確認する。
- NVRAMをリセットして表示関連の設定を初期化する。
- それでも直らないときはログや起動時の挙動を控えて詳しく調べる。
セーフモードとNVRAMで起動表示を復旧する実践手順


実践手順はシンプルで順を追えば安心して試せます。まずセーフモードで起動して画面が正常になるか確認し、次にNVRAMをリセットして再起動で様子を見ます。
不要な拡張やログイン項目を止めた状態で画面が表示されるか確認します。表示が戻ればソフト側の設定が原因の可能性が高いです。
画面関連の小さな設定を初期化して再起動します。IntelとAppleSiliconで操作が異なるので下の表や手順を参照してください。
通常起動に戻して問題が再発しないか確認します。再発する場合はログを控えてさらに調べます。
IntelMacでのセーフモード起動とNVRAMリセットのキー操作と実行場所
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| セーフモード起動キー | Macを起動または再起動した直後にShiftキーを押し続ける。ログイン画面が出たらキーを離す。 |
| NVRAMリセットキー | 起動直後にOption+Command+P+Rを同時に押し続ける。20秒前後押し続けるとリセットされる。 |
| 実行タイミングと注意 | 電源を入れた直後に操作する。外付けキーボードを使う場合は接続を確認してから行う。 |
AppleSiliconでのセーフモード起動と起動オプション画面の出し方
一度完全にシャットダウンします。電源が切れたことを確認してください。
電源ボタンを押し続けて起動オプション画面が表示されるまで待ちます。
表示された起動ディスクを選び、Shiftキーを押しながら『セーフモードで続ける』をクリックして起動します。
MacのRecoveryでディスク修復やOS再インストールを行う方法


Recoveryは内蔵ディスクの論理的な不具合を直したりmacOSを上書きで戻したりするための頼れるツールです。画面が真っ暗で操作が効かないときでもRecoveryからトラブル切り分けを進めると直る場合が多いので、まずは落ち着いて試してみましょう。
下は代表的な対処法を試しやすい順に並べたものです。どれを選べば良いか迷ったらバックアップを取った上で順番に進めると安心です。
- DiskユーティリティでFirstAidをかけてディスクの論理エラーを修復する方法。
- macOSを上書きインストールしてシステムファイルだけを復元する方法。データは残ることが多い。
- ディスクを消去してクリーンインストールする方法。データは消えるのでバックアップ必須の最終手段。
- インターネットリカバリでファームウェアや過去のmacOSを使って復旧する方法。ネット接続が必要。
Recoveryでディスクユーティリティを実行して表示問題を直す手順


Recoveryでのディスクチェックは画面表示の問題にも効果があります。電源を入れてすぐにCommandキーとRキーを押し続けるとRecoveryに入ります。Appleシリコン搭載機は電源を長押しして表示される起動オプションからオプションを選んでください。
RecoveryのメニューからDiskユーティリティを開いてください。表示メニューですべてのデバイスを表示してから起動ディスクとAPFSコンテナに順にFirstAidをかけます。FirstAidは複数回試しても差し支えないので状態が改善するまで実行してみましょう。
MacのRecoveryに入る操作方法とディスクユーティリティでFirstAidを実行する具体的な場所
Intel機は電源オン直後にCommandキーとRキーを押し続ける。Appleシリコンは電源を長押しして起動オプションが出たらオプションを選択する。
リカバリのメニューからDiskユーティリティを選び、表示メニューですべてのデバイスを表示する。
起動ディスクとその上位のAPFSコンテナを順に選んでFirstAidを実行する。完了したら再起動して画面が直るか確認する。
RecoveryからmacOSを上書きインストールする安全な手順と注意点
TimeMachineや外付けに完全なバックアップを作成してから作業を始める。予期せぬデータ消失に備えるため重要です。
Recoveryの「macOSを再インストール」を選択して画面の指示に従う。ディスクを消去しない限りデータは残ることが多いです。
電源は確実に確保し有線ネット接続を使うと安定する。インストール中に中断しないようにして作業中は放置しないでください。
Macでハードウェア故障を自己診断して修理に備える方法


まずは落ち着いて、大きな故障かどうかを切り分けましょう。画面が真っ暗でも電源や表示まわりの問題なら自分で直せることがよくあります。
- 電源と充電器の確認。MagSafeやUSB端子の接続と充電ランプを確認する。
- 外付け機器の取り外し。外付けディスプレイやUSB機器を全部外してから起動する。
- 起動診断の実行。AppleDiagnosticsでハードウェアの簡易チェックを行う。
- ログとクラッシュレポートの収集。Consoleアプリでエラーを探して保存する。
- 修理用情報の準備。シリアル番号やmacOSバージョンを控えておく。
エンジニアの目線からは、診断コードとタイムスタンプを写真とテキストで残すと後が楽になります。Consoleでログをエクスポートできればそれも一緒に保存しておくと修理がスムーズになります。
AppleDiagnosticsと故障ログで原因を特定して修理準備をする手順


AppleDiagnosticsはハードウェアチェックの入り口です。Intel搭載Macでは再起動してすぐにDキーを押し続けると診断が始まります。
AppleSiliconでは電源ボタンを長押しして起動オプションを表示してから診断を選びます。診断終了後の参照コードは写真で記録し、Consoleアプリでカーネルパニックやクラッシュログを保存しておくと店頭で話が早くなります。
診断テストの起動操作と出たエラーコードの撮影保存および修理持ち込み用の情報準備方法
電源を切り外付け機器を外す。Intelは再起動してDキーを押し続ける。AppleSiliconは電源長押しで起動オプションを表示して診断を選ぶ。
診断画面に出る参照コードを複数方向から撮影する。スクリーンショットや短いメモでタイムスタンプを残す。
シリアル番号、モデル識別子、macOSバージョン、行った手順と撮影した写真をまとめる。可能ならConsoleでエクスポートしたログも添付する。
よくある質問


- 電源は入るけど画面だけ真っ暗です。どうすればよいですか
まず明るさキーを操作し、外付けディスプレイの接続やケーブルを確認してください。キーボードのCapsLockや起動音で反応があるかも確かめてください。反応があるのに画面だけ暗い場合はNVRAMリセット(Intel機のOption+Command+P+R)や、Appleシリコンなら電源長押しで再起動を試してください。
- 起動も反応せず完全に真っ暗な場合は何をすればよいですか
まず電源アダプタやコンセントを確かめてからケーブルを抜き差ししてください。Intel機ではSMCリセットが効くことがあり、Appleシリコンは電源長押しで起動を試します。電源周りで改善しない場合はハードウェア故障の可能性が高いので修理窓口に相談してください。
- データは消える心配はありますか。起動できないときの安全な手順は
まず落ち着いてバックアップの有無を確認してください。Intel機ならターゲットディスクモードで別のMacに接続してデータ救出が可能です。Appleシリコンは復旧モードや外付ドライブからの起動を試し、それでも無理なら専門業者にデータ保全を依頼してください。
まとめ


まずは電源周りと表示を順にチェックすると直ることが多いです。電源アダプタがしっかり刺さっているか、充電表示やMagSafeのランプ、画面の明るさや外部モニタの接続を確認してください。ケーブルの抜き差しや別のポートへつなぎ直すだけで復帰することもあります。
ソフト面では、画面がスリープしていないか、セーフモードでの起動、NVRAMリセット(設定の一部をリフレッシュ)やSMCリセット(電源管理の初期化)を試してみてください。それでも改善しなければ、データを守りつつ正規サービスや信頼できる修理先に相談するのが安心です。



慌てなくて大丈夫です、一つずつ確認すれば案外直せますし、どうしても困ったときは連絡して一緒に対処方法を考えましょう。
