印刷したら文字が化けて読めないとき、慌ててしまってどうすればいいか分からなくなりますよね。
この記事を読むと、まずは簡単な設定変更で直るケースをすぐに試せます。だめなときはログの見方やドライバーまわりの扱いまで、順を追ってやさしく説明します。最後に再発を防ぐためのコツもお伝えします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 具体的な手順 | 設定で直るケースからプリントシステムのリセットまで、実例付きで順に紹介します。 |
| 原因の見つけ方 | フォント埋め込みや文字コードの確認方法、CUPSのログから原因を切り分けるやり方を分かりやすく解説します。 |
| 即効の回避策 | PDF化して印刷する方法や互換性の高いプリンター設定、端末からの一時対処法などすぐ使える裏ワザを紹介します。 |
落ち着いて順に試せば必ず解決できますので、心配せずに読み進めてください。
Macエンジニア焦らなくて大丈夫です。一つずつ確認していけば必ず直せますから、ゆっくり取り組んでいきましょうね。
Macで文字化けした印刷を直接修正する基本手順


印刷で日本語が文字化けすると焦りますよね。まずは慌てずに手順を一つずつ試して、原因を絞り込んでいきましょう。
よく効く方法は大きく分けて3つあります。ブラウザや文書アプリから一度PDFにしてプレビューで印刷する方法、文書アプリでフォントを埋め込んで書き出す方法、Terminalで文字コードを変換して直接送る方法です。
- ブラウザはPDF保存してプレビューから印刷する
- WordやPagesは書き出しでフォントを埋め込んでPDFにする
- Terminalでiconvなどを使い文字コード変換して送る
- プリンタドライバや接続設定を確認する



落ち着いて順番にやっていけば大抵は直りますよ。最初はPDF経由で印刷する方法を試すと手間が少なくておすすめです。
Macのブラウザから印刷するときの解消手順


ブラウザで表示したページを印刷して文字化けする場合は、まず印刷ダイアログのPDFメニューで一度PDFとして保存してみてください。PDFをプレビューで開いてそこから印刷すると大抵文字化けが防げます。
表示されているフォントがウェブフォントや埋め込みされていない場合は表示と印刷で差が出ます。可能なら別のブラウザやSafariのリーダーモードで試すと原因が見えやすくなります。
ブラウザのファイルメニューから印刷を開く
ブラウザ上部のファイルメニューを開き印刷を選択してください。ショートカットはCommandキーとPキーを同時に押すと開けます。
プレビュー画面で文字が正しく見えるか確かめてから次の手順に進んでください。ここで既に崩れている場合はPDF保存を試すとよいです。
印刷ダイアログのPDFメニューでPDFとして保存してプレビューから印刷する
印刷ダイアログ左下のPDFメニューをクリックしてPDFとして保存を選んでください。
保存先のPDFをダブルクリックしてプレビューで開いてください。プレビューはMac標準の表示と印刷の互換性が高いです。
プレビューのメニューから印刷を選んで印字を確認してください。多くの場合ここから印刷すると文字化けが起きません。
MacのWordやPagesから印刷するときの解消手順


WordやPagesで作った文書を印刷して文字化けする場合はまずPDFで書き出してプレビューから印刷してみてください。アプリ内部の印刷とプレビューで出力が変わることがよくあります。
特に外部フォントを使っているとプリンタ側でフォントが置き換わり文字化けすることがあるのでフォント埋め込みの設定を確認することが重要です。
文書アプリで書き出しまたは別名でPDFを作る
Pagesはファイルメニューの書き出しでPDFを選び、Wordは別名で保存または書き出しからPDFを作成してください。
保存時に解像度やオプションが表示されたらPDF互換性やフォント埋め込みの項目を確認してください。
書き出し時にフォントを埋め込む設定を有効にしてプレビューで印刷する
- Pagesは書き出しの詳細でフォントを埋め込むオプションを有効にする
- Wordは書き出し時のオプションで『フォントを埋め込む』をチェックする
- 埋め込み後のPDFをプレビューで開き文字表示を確認してから印刷する
MacのTerminalやプレーンテキストから印刷するときの解消手順


Terminalやプレーンテキストを直接プリンタに送る場合は文字コードの不一致が原因で文字化けすることが多いです。プリンタがShift_JIS系を要求する場合があるので適切な文字コードに変換してから送るとよいです。
まずは少量のテキストで試し、変換と印刷の手順を確認してから一括処理するようにしましょう。ログやエラーメッセージを残すと後で追いやすくなります。
Terminalでiconvを使ってUTF-8をプリンタの要求する文字コードに変換してlpで送る
iconvなどでUTF-8をプリンタが求める文字コードに変換してからlpやlprでプリンタ名を指定して送信してください。まずは小さなファイルで試して結果を確認しましょう。
MacでプリンタードライバーとCUPS設定を確認して文字化けを防ぐ方法


印刷が文字化けするときは慌てずにいきましょう。多くの場合はMac側のプリンタードライバーや印刷の仲介プログラム(CUPS)の設定が原因です。どこを直せばよいかを手順を追って確認します。
ここではすぐに試せる選択肢をいくつか用意しました。順番にやると原因が絞りやすく、短時間で直ることがよくあります。
- システム設定のプリンタでドライバーを切り替えてテスト印刷する。まずはAirPrintやGeneric PostScriptなど汎用ドライバーで確認する。
- メーカー純正の最新ドライバーやGutenprintなどの代替ドライバーを入れて再テストする。ドライバーのバージョン差で直ることがある。
- CUPSの管理画面でフィルタや最近のジョブログを確認する。フィルタのエラーや途中停止が文字化けの手がかりになる。



いきなり全部をいじる必要はありません。まずは一つずつ試して、変化があったところをメモしていくと安心して進められます。
Macのシステム設定でドライバーを切り替えテスト印刷する方法


まずはシステム設定のプリンタとスキャナを使って、ドライバーの切り替えとテスト印刷を行います。AirPrintやGeneric PostScriptに切り替えると、特殊なフォント処理を避けられて文字化けが解消することがよくあります。
メーカーの専用ドライバーがあるときはそれも試してください。切り替え後はプリントキューを再起動してからテストページを出すと確実に結果が確認できます。
アップルメニューからシステム設定を開き、プリンタとスキャナを選びます。対象のプリンタをクリックしてください。
プリンタの設定でUseやドライバーの項目を探し、AirPrintやGeneric PostScript、もしくはメーカー名のドライバーを選びます。
設定を保存してテストページを印刷します。文字化けが続く場合は別のドライバーで同様に試してください。
システム設定のプリンタとスキャナで該当プリンタを選びドライバーを変更してテスト印刷する
システム設定のプリンタ一覧から該当するプリンタを選びます。追加や削除を誤らないよう落ち着いて操作してください。
Useやドライバー欄で別のドライバーを選びます。まずはAirPrintやGeneric PostScriptを試すと違いが分かりやすいです。
設定を保存してテストページを印刷します。問題が解消すればその設定をしばらく使い、必要ならメーカー版を再検討します。
MacのCUPS管理画面でフィルタとジョブを確認する方法


CUPSはMacの印刷処理の裏側で動いている管理画面です。ここを見るとフィルタ処理のエラーやジョブの途中停止が確認できて、文字化けの原因を特定しやすくなります。
管理画面ではプリンタ別のフィルタ一覧や最近のジョブログをチェックしてください。エラーのメッセージがあれば、それを頼りにドライバーを切り替えるかフィルタを見直します。
普段使っているブラウザでhttp://localhost:631を開きます。画面が表示されないときはWebインターフェイスが無効になっている可能性があります。
Printersから該当プリンタを選び、Jobsを開いて最近のジョブとステータスを確認します。失敗ログが見つかればメモしてください。
Modify Printerやクイック情報にフィルタの設定が載っています。フィルタでエラーが出ていると文字化けにつながることがあるので注意深く見ます。
ブラウザでhttp://localhost:631を開きプリンタの設定と最近のジョブを確認する
ブラウザでhttp://localhost:631にアクセスしてCUPSのトップページを表示します。ページが見えないときは次のステップでWebインターフェイスを有効にします。
ターミナルでsudo cupsctl WebInterface=yesを実行するとWebインターフェイスが有効になります。管理者パスワードを求められますので入力してください。
Printersから該当プリンタを開き、最近のJobsやエラーログをチェックします。必要ならジョブをキャンセルして再送信してみてください。
応用:Macで大量ファイルを一括して文字化け対策して印刷する方法


大量のファイルが印刷で文字化けするときは、まず全てをPDFに変換してから印刷すると確実です。PDFにすることでアプリやフォントの違いが吸収され、印刷時の文字化けが大幅に減ります。
おすすめはAutomatorやプレビューを使ってまとめてPDF化することです。エンジニア寄りの裏技としてはLibreOfficeのheadlessモード(画面を表示せず処理するモード)で一括変換する方法が手早く安定します。
まずは少量で試して文字の崩れやフォント欠落を確認してください。フォントが埋め込まれているか気になる場合はPDFを開いてプリントプレビューでフォント情報を確認するかPDF/X形式で書き出すと安心です。
Automatorで複数ファイルをPDF化してまとめて印刷する手順


Automatorで複数ファイルをPDF化して印刷する基本の流れは次のとおりです。Finderで選択したファイルを受け取り、必要に応じてPDFに変換しPDFを結合して最後にプリントアクションで出力します。
現場でのコツとしては元ファイルがWordやExcelの場合は事前にLibreOfficeなどでPDF化しておくことです。大量処理ならAutomatorをアプリ化してワンクリックで実行すると作業が楽になります。
Automatorでワークフローを作りPDF変換とプリントアクションを組み合わせる
Automatorで新規クイックアクションを作りワークフローがFinder項目を受け取るよう設定します。受け取り対象はファイルかフォルダを選んでください。
Finder項目を開くやPDFページを結合のアクションを並べます。元が非PDFの場合は事前に一括変換しておくと安全です。
最後にFinder項目を印刷のアクションを追加して実行します。テスト出力を確認して問題がなければ本番処理を回してください。
よくある質問


- 印刷すると文字が豆腐や文字化けしてしまうのはなぜですか
フォントが埋め込まれていないかプリンタドライバが文字セットに対応していないのが多い原因です。Mac上のアプリがPDFを正しく作れていない場合やプリンタがPostScriptを正しく扱えないこともあります。まずはPDFで保存して表示を確かめると原因が絞りやすいです。
- すぐに試せる簡単な直し方はありますか
アプリから一度PDFで書き出してPreviewで開き、そこから印刷してみてください。AdobeReaderなら印刷時に画像として印刷する設定やPrint as Imageを試すと回避できることが多いです。
- ドライバや設定で気をつけることは何ですか
プリンタは可能ならAirPrintドライバや純正のPostScriptドライバを使ってください。古いGDI専用ドライバや汎用互換ドライバは文字化けを起こしやすいのでドライバを切り替えるだけで改善することがよくあります。
- CUPSって役立ちますかどう使えば良いですか
Safariなどでhttp://localhost:631にアクセスするとCUPS(Macの印刷管理)の設定画面が開きます。ここでプリンタのドライバを切り替えたり印刷キューをリセットすると意外と直ることがあります。
- それでも直らないときはどうすれば良いですか
プリンタのファームウェア更新やmacOSのアップデートを確認してください。最終手段として印刷をPDF化して他の端末やコンビニプリントで出力する方法が確実です。
- PDF作成時に気をつけるポイントはありますか
フォントを埋め込む設定にしてから書き出してください。デザインソフトを使う場合はテキストをアウトライン化するか埋め込みを必ずオンにすると安定して印刷できます。
まとめ


ここまで読んでくれてありがとう。Macで文字化けした印刷は原因がいくつかあって、まずはアプリ側のフォント埋め込みとプリンタードライバーをチェックするだけで解決することが多いですよ。特にOfficeやPDF作成アプリはフォント情報の扱いが異なるので注意してください。
実際にやることはシンプルです。まず文書をPDFで保存してプレビューから印刷してみてください。それで直ればアプリの出力が原因で直らない場合はシステムのプリント設定やドライバーを見直します。
エンジニアならではの裏ワザとしてはCUPSの管理画面を使ってプリンターを直接操作する方法がおすすめです。ブラウザでhttp://localhost:631にアクセスしてドライバーの切り替えやログを確認できます。手順が面倒に感じたら一度プリントシステムをリセットしてプリンターを再登録してみてください。
