Macで印刷からPDFを出力する方法

印刷ダイアログからPDFを作りたいけれど、どのメニューを選べばいいか戸惑ってしまっている方に寄り添います。

この記事を読めば、Macの印刷ダイアログから迷わずPDFを保存できるようになり、ファイル名の付け方や画質の調整、複数ページの扱い方まで実用的なコツが身につきます。

項目	内容
独自コンテンツ1	実体験に基づくステップ形式の手順で、画面を見ながら迷わず進められます。
独自コンテンツ2	プログラマー目線の小ワザとしてファイル名自動化や一括処理のコツを紹介します。
独自コンテンツ3	保存先の管理や画質トラブルの対処など、日常で役立つ応用テクを収録しています。

ここからの手順は短時間で終わるものが多いので、気楽に試して実際にPDFをサッと作ってみましょう。

Macで印刷ダイアログからPDFを出力する基本のやり方

MacでPDFを作るときは、印刷ダイアログを使うのがもっとも手軽で確実です。どのアプリでも共通の流れがあるので、一度覚えればいろいろな場面で役に立ちます。

基本は対象のウィンドウでメニューのプリントを開き、左下にあるPDFメニューから保存するだけです。ファイル名や保存場所をきちんと指定すれば、あとで探す手間がぐっと減ります。

プレビューで見た目を確認してから保存すると安心ですし、ページ範囲や用紙サイズをここで調整できます。頻繁に使う設定はメモしておくと次からラクになります。

印刷ダイアログのPDFメニューで1枚から保存する方法

まずは対象のウィンドウでファイルメニューからプリントを選ぶか、Command+Pを押してください。プリントダイアログが開いたらウィンドウの左下付近にあるPDFメニューを探します。

PDFメニューをクリックして「PDFとして保存」を選び、ファイル名と保存場所を決めて保存ボタンを押せば完了です。アプリによっては用紙や拡大縮小の設定が反映されるので、保存前にプレビューで確認してください。

対象のウィンドウでファイルメニューのプリントを開き左下のPDFメニューからPDFとして保存を選ぶ

ページ範囲や用紙サイズを指定して必要な部分だけPDFにする方法

必要なページだけPDFにしたいときは、プリントダイアログのページ欄に範囲を指定します。例えば「1-3,5」と入力すると1ページから3ページと5ページが選ばれます。

用紙サイズや向きはプリントダイアログの用紙設定や向きメニューで調整してください。プレビューで最終的なレイアウトを確認してからPDFとして保存すると失敗が減ります。

印刷ダイアログのページ欄に範囲を入力し用紙サイズや向きを設定してからPDFとして保存する

複数ファイルやブラウザの複数ページを1つのPDFにまとめる方法

複数のファイルやブラウザの複数ページをまとめたいときは、一度それぞれをPDFで保存してから統合すると確実です。Mac標準のPreviewを使えば簡単に結合できますし、Automatorや専用アプリで自動化もできます。

ブラウザのタブごとに保存するのが面倒なら、印刷で範囲を指定して一括で出力できる場合もあります。どの方法が早いかはケースごとに違うので、最初に少し試して最適な手順を決めてください。

各ページを個別にPDFで保存してPreviewで開きサムネイルを並べ替えて1つに保存する

MacでPDFにパスワードや圧縮、ページ編集をして出力する応用

パスワード設定や圧縮、ページ編集を加えてPDFを出力することは、ちょっとした工夫でとても便利になります。Mac標準アプリや印刷ダイアログの機能だけで完結するので、特別なソフトを入れなくても対応できます。

おすすめの流れはPreviewで内容を整え、必要ならページ操作をしてから書き出すことです。パスワードや圧縮は書き出しや印刷ダイアログで選べますし、色や解像度の細かい調整はColorSyncUtilityでカスタムフィルタを作ると扱いやすくなります。

Previewでパスワード付きPDFを作る方法

PreviewはPDFにパスワードをかけるのがとてもかんたんです。ファイルを開いて書き出しメニューから暗号化オプションを有効にし、開くためのパスワードを設定すれば完了します。

パスワードは忘れると開けなくなるので、キーチェーンなど安全な場所に保存することをおすすめします。強すぎないけれど推測されにくい文字列を使うと安心です。

PreviewでPDFを開きファイルの書き出すを選んで暗号化にチェックしパスワードを設定して保存する

ファイルサイズを縮小してPDFを出力する方法

PDFのファイルサイズを小さくしたいときは印刷ダイアログや書き出しでQuartzフィルタを使うのが早いです。標準のReduceFileSizeは手軽ですが、画質が落ちすぎることがあるので注意してください。

より細かく調整したい場合はColorSyncUtilityでカスタムフィルタを作り、画像の解像度や圧縮率を設定するとバランスが取れます。元ファイルは必ず残しておくと安心です。

印刷ダイアログや書き出しでQuartzフィルタを選びReduce File Sizeやカスタムフィルタで保存する

ページの追加・削除・回転をしてからPDFを出力する方法

ページの追加削除回転はPreviewの得意技です。サムネイル表示でページを並べ替えたり、不要ページを選んで削除したり、回転ボタンで向きを直してから保存できます。

複数のPDFをまとめるときはサムネイルにドラッグするだけで挿入できますし、完了したら書き出しで新しいPDFとして保存してください。操作は直感的なので気軽に試してみてください。

Previewのサムネイルでページを選んで削除やドラッグ挿入、回転を行いファイルを保存する

よくある質問

印刷ダイアログでPDFボタンが見つかりません。

印刷ダイアログの左下にPDFメニューがあります。表示されないときはCommand+Pでシステムの印刷ダイアログを呼び出してください。PDFメニューからPDFとして保存を選べば完了です。

特定のページだけPDFにできますか？

印刷ダイアログでページ範囲を指定してください。必要なページを選んでからPDFとして保存すれば、その範囲だけがPDFになります。

PDFにパスワードをかけたいです。

印刷から直接パスワードを付けることはできません。保存後にプレビューで開き、書き出しで暗号化を選ぶとパスワード設定ができます。

PDFの文字が選択できずコピーできません。

元が画像だとテキストにはなりません。ライブテキストやOCRアプリを使うか、元ファイルからテキストで出力する方法を試してください。

複数の書類を1つのPDFにまとめる方法はありますか。

プレビューでPDFを複数開き、サムネイルにページをドラッグして並べ替えてください。すべて並べたらファイルを書き出して1つのPDFにまとめられます。

まとめ

最後にもう一度、Macの印刷ダイアログからPDFを作る基本の流れをやさしく振り返ります。印刷ダイアログを開いて、左下のPDFメニューから保存を選び、ファイル名と保存場所を決めれば完了です。プレビューで中身を確認しておくと安心です。

少しだけ便利なコツも覚えておくと作業が楽になります。複数ページをまとめる、用紙サイズを変える、繰り返す作業はショートカットアプリやAutomatorで自動化すると時間が節約できます。慌てず順番に操作すれば誰でもできるようになります。

最新のmacOSではメニューの並びが変わることがあるので、表示が違っても落ち着いて探してみてください。