カフェのWi-FiでAirDropを開いたとき、同じ名前のMacがずらりと並び、どれが自分のMacかわからず戸惑う瞬間があります。
この記事では、名前の変更手順と仕事や共有をもっとスムーズにする応用ワザを、昔からMacを触り続けた現場視点でわかりやすくまとめました。
注目ポイント | 概要 |
---|---|
最速で名前を変える | クリックとコマンドの両方を紹介 |
トラブルなく反映させる | 再起動やキャッシュ対策も網羅 |
日常で役立つ活用例 | AirDropやSSHでの便利さを実感 |
表のポイントを押さえるだけで、初めてのMacでも迷うことなく自分らしい名前を設定でき、共有作業の小さなストレスから解放されます。

名前を変えただけで、AirDropの送信先を探す時間が半分になったって声も多いんだ。肩の力を抜いて一緒にやってみよう。
Macコンピュータ名を変更するためのやさしい手順


共有やAirDropで表示される名前が「MacBookPro」やランダムな英数字だと、人前で少し気まずい気分になりますよね。ここでは迷わずサッと変えられるやり方をまとめました。
やり方は大きく分けて2通り。クリック中心の安心コースと、コマンドで一気に終わらせる時短コースです。
- システム設定から変える:画面を見ながら進めるので初めてでも安心
- ターミナルで変える:キーボード操作が得意なら数秒で完了
会社のネットワークに参加している場合は、名前を変える前に管理部門のルールを軽く確認しておくと安心です。



コンピュータ名はあとから何度でも変えられるので、まずは気に入ったニックネームで試してみましょう。
システム設定で名前を変える


システム設定で名前を変える方法は、画面をポチポチ進むだけで完了するので、初めてMacを開いたばかりの方でも迷わず進めます。メニューが日本語で表示されるため、どの項目を触ればいいのかがひと目で分かり、コマンド入力のような緊張感もありません。
この方法の良さは、変更がすぐ反映されることと、もし別の名前にしたくなった時も同じ画面で何度でもやり直せることです。Terminalに抵抗がある場合は、まずこの王道ルートからトライしてみましょう。
- クリック操作だけ:マウスでメニューを選ぶだけなので迷わない
- やり直し簡単:同じ画面でいつでも名前を変更できる
- 即時反映:AirDropやFinderに新しい名前がすぐ表示
①アップルメニューでシステム設定を開く
画面左上のリンゴマークをクリックすると下向き三角のメニューが現れます。その中に並ぶ項目の中からシステム設定を選んでください。クリックした瞬間に設定画面が新しいウインドウで開きMacの基本設定にすぐアクセスできます。
リンゴマークが見当たらない場合は全画面表示を解除してから試すとスムーズです。
②一般をクリックして情報を選ぶ
画面左のサイドバーをゆっくり下へ送り、「一般」が見えたらクリックします。右ペインが切り替わったら、一番上にある「情報」を選びましょう。ここにMacの名前やシリアル番号など大事なプロフィールが集まっています。
「情報」を選ぶとすぐにコンピュータ名を編集できる欄が開きます。ここでいつでも名前を変えられるので覚えておくと安心です。
③コンピュータ名フィールドをクリックする
ダイアログ中央の「コンピュータ名」欄をひと押しすると、背景が青く反転して編集モードになります。隣のカーソルが点滅すれば入力準備OKです。
既存の名前が選択済みならそのまま上書きできます。反転していない場合は二度クリックで再度アクティブにしてください。
④新しい名前を入力する
入力欄が青く囲まれたらキーボードで好きな名前を打ち込みます。英数字とハイフンが無難で機種依存文字は避けると後で困りません。あとから何度でも変えられるので気楽に決めて大丈夫です
良い例 | 避けたい例 |
---|---|
HomeMac | Ken’s iMac |
OfficeMac2024 | 🌟SuperMac |
MacBookAirM2 | Mac 01 |
ネットワーク上では最後に.localが付く形で表示されます。機器名が長いと見づらくなるので短めがおすすめです



好きなアニメキャラの名前に変えたらAirDropで一目で分かるようになってちょっと楽しくなりました
⑤リターンキーを押して変更を保存する
入力し終えたらリターンキーをカチッと押します。これで名前の確定と同時にウインドウ左上の赤い閉じるボタンが灰色に変わり、設定内容が保存された合図になります。
名前が空欄のままリターンキーを押すと前の名前に戻るので入力漏れに注意
ターミナルでサクッと変える


キーボードだけで完結させたいときに頼りになるのがターミナルです。数行のscutilコマンドを打つだけでコンピュータ名が即座に更新されるので、設定画面を探してクリックする手間がありません。
コピペ可能な短いコマンドで済むため入力ミスも少なく、再起動すればネットワークにも新しい名前が反映されます。慣れてしまえばリモート作業中でも同じ手順で変更できるので、開発環境を切り替えるたびに設定画面を開く時間を節約できます。
①Spotlightでターミナルを起動する
Command+Spaceキーを押すとSpotlight検索バーが中央に現れます。
バーが点滅したらTerminalと入力しReturnキーを押すだけでターミナルが起動します。
Terminalが起動したらDockにアイコンを固定しておくと次回からさらに楽になります。
Spotlight検索は大文字小文字を区別しないためTerminalと打ち込む途中で候補が表示されます。
②sudo scutil –set HostName 新しい名前を入力する
まずターミナルに下記のコマンドを貼り付けて実行します。新しい名前は半角英数字とハイフンだけにすると別の機器から接続するときに文字化けの心配がありません。
sudo scutil --set HostName MyMacBook
Returnキーを押すとパスワード入力が求められますので管理者パスワードを入力してEnterキーを押します。入力したパスワードは画面に表示されませんが焦らずにタイプしてください。
日本語やスペース入りの名前は避けるとAirDropやSSHで見つけやすくなります
sudo scutil --get HostName
③パスワードを入力して確定する
Enterキーを押すとパスワード入力待ちになります。カーソルは動きませんが焦らずMacにログインするときと同じパスワードをタイプしてEnterキーで確定してください。
入力中に文字は一切表示されません。見えなくてもちゃんと受け付けていますので落ち着いて入力しましょう。
パスワードが正しく受け付けられると新しい行が表示されます。エラーが出ないことを確認したら次のコマンドに進めます。
入力前にキーボードが英数モードか必ずチェックしてください。かな入力のまま打つとエラーになります。
④sudo scutil –set LocalHostName 新しい名前を入力する
ターミナルにsudo scutil –set LocalHostName 新しい名前と入力しReturnキーを押します。パスワードが求められたら管理者パスワードを入力して確定します。
この設定はローカルネットワークにすぐ反映されます。他の機器と区別しやすい短い名前を付けると後が楽になります。
⑤Macを再起動して変更を反映する
Appleメニューから再起動を選び、表示されたダイアログで再起動をクリックします。画面が暗転したあとリンゴマークが現れ、進行バーが満ちればログイン画面が表示されます。ログイン後にメニューバーを確認し、ターミナルでhostnameと入力して新しい名前が表示されていれば完了です。
作業中の書類を保存しないまま再起動すると消えてしまいます。「後で保存しよう」は禁物です。
Macコンピュータ名を変えてできるちょっと便利な応用ワザ


コンピュータ名をお気に入りのニックネームに変えると、周りのデバイスからひと目で見つけてもらえます。ちょっとした工夫ですが、毎日の作業が驚くほどスムーズになります。
応用シーン | 便利ポイント |
---|---|
AirDrop | 送信相手の一覧にユニークな名前が表示されるので迷子にならない |
ファイル共有 | Finderのネットワーク欄で共有Macをすぐ見分けられる |
リモート接続 | SSHやVNCでホスト名を入力するときに混乱しない |
このあと個別の手順を紹介しますので、気になるシーンから試してみてください。名前を変えるだけで「あれどのMacだっけ」と悩む時間が消えて、作業にもっと集中できます。
コンピュータ名は他の端末とかぶらないユニークなものにしておくとさらに快適です



プロジェクト名や好きなキャラクター名を付けると愛着も湧くよ
AirDropでデバイスをすぐ見つける


AirDropでファイルを送りたいのに自分のMacを探す時間が長引くと、周囲の視線が気になりあたふたしがちです。Mac名をわかりやすく整えておけば、表示された一覧にすぐ見つかり、やり取りが拍子抜けするほどスムーズになります。
改善ポイント | 期待できる効果 |
---|---|
Mac名を短くかつ特徴的にする | AirDrop一覧で即判別できる |
名付け後に再起動する | iPhoneやiPadへの反映が確実 |
定期的に名付けルールを見直す | 複数台持ちでも混乱しない |
AirDropの画面で自分のMac名を確認する
画面中央上部に現れる自分のMac名をメモしておく。
似た名前がある場合は前章の方法でMac名を変更すると早い。
iPhoneで変更後のMac名を探してファイルを送る
送信したい写真や書類で共有を開きAirDropを選ぶ。
自分のMac名が一瞬で見つかり迷わない。
Mac側で受け取るをクリックすれば転送完了。
公衆WiFi下ではAirDropの受信設定を連絡先のみにしておくと知らない人に名前を見られず安心



AirDropはMac名が鍵なんだ。分かりやすい名前にしておくだけで待ち時間がほぼゼロになるから、ぜひ試してみてね。
AirDropの画面で自分のMac名を確認する
Dockの青い顔アイコンをクリックしてFinderを表示します。
サイドバーにあるAirDropをクリックしてAirDropウインドウを開きます。
AirDropウインドウの上部に丸いアイコンと一緒に表示される文字列がMac名です。
iPhoneや別のMacのAirDropリストで同じ名前が表示されていることを確認します。
AirDropウインドウが真っ白な場合はWi-FiとBluetoothがオフになっている可能性があります。両方をオンにしてから再度確認してください。



ネットワーク環境によってはリスト更新に数秒かかることがあります。表示が遅い時は慌てずしばらく待つとMac名が出てきますよ。
別のデバイスで新しい名前を探してファイルを送る
写真アプリやFinderで送りたいファイルを開き共有アイコンをタップまたはクリックします。
共有メニューからAirDropをタップすると近くのデバイス一覧が表示されます。
一覧に表示された変更後のMac名をタップし送信を確定します。
Mac側のAirDrop受信設定を連絡先のみにしていると一覧に出ない場合があります。見つからないときは一時的にすべての人に変更するとスムーズです。
リモート接続をわかりやすく管理


ターミナルで複数のMacやサーバーに入るたびに、どのホストがどれなのか迷った経験はありませんか。コンピュータ名をわかりやすい呼び名に変えておくと、SSHの接続先リストやリモートデスクトップの画面でひと目で判別できるようになり、作業がぐっと楽になります。
リモートツール | 名前を変える前 | 名前を変えた後 |
---|---|---|
SSH | MacBook-Pro-2020など似た名前が並ぶ | dev-mac、design-macのように役割で区別 |
VNC | IPアドレスで判断して入力ミスが起きやすい | 一覧で表示されるホスト名がわかりやすい |
ファイル共有 | 共有フォルダの相手を探すのに時間がかかる | Finderのネットワーク欄で目的のMacがすぐ見つかる |
とくに毎日リモート開発をしているなら、コンピュータ名をプロジェクト名や役割に合わせておくことで、コマンド入力のたびにミスを気にせずサッと接続できます。手が止まらないので集中力も保ちやすいです。



いくつもの端末を触る日こそ、名前を変えるだけでヒューマンエラーが減るよ。小さな手間が作業効率を大きく底上げしてくれるからぜひ試してみてね。
SSH接続先に変更後のホスト名を登録する
ターミナルでopen -e ~/.ssh/config
と入力し、設定ファイルをテキストエディタで開く。ファイルがない場合は自動で作成される。
開いたファイルの末尾に下記の3行を追加する。
キー | 入力例 |
---|---|
Host | mymac |
HostName | 新しいホスト名.local |
User | macのログイン名 |
新しいホスト名はコンピュータ名を変更したあとに自動で付く.local
まで入力する。
ファイルを保存したらターミナルでssh mymac
と入力して接続を確認する。パスフレーズを求められた場合は入力する。
設定ファイルのパーミッションが甘いと接続を拒否される。権限が600
になっているか確認する。



鍵の場所をIdentityFile
で指定しておくと、複数Macへの接続がブレなくなるよ。試してみてね。
ターミナルのホストリストを整理する
ターミナルでホスト名を変えた後は、SSHの設定もひと手間かけると接続ミスが減ります。ここではホストリストをさっと片付ける方法を紹介します。
ターミナルでcd ~/.ssh
と入力してEnterを押します。ファイル一覧が表示されたら準備完了です。
nano config
と入力してファイルを開き、古いホスト名のブロックを丸ごと削除します。終わったらcontrol+O
で保存し、control+X
で終了します。
ターミナルでssh-keygen -R 旧ホスト名
を実行すると、対応する鍵情報が削除されます。複数ある場合は同じコマンドを繰り返します。
再びconfigを開き、下記のように新しいホスト名を登録します。Host 新ホスト名
HostName 新ホスト名.local
User ユーザー名
ssh 新ホスト名
で接続テストを行い、パスフレーズを入力後にログインできれば完了です。
作業前にconfigとknown_hostsのバックアップを取っておくと、万一の時でも安心です。



ホストリストを整理するとターミナル補完がスッと効くようになり、接続先を探す時間が一気に減ります。
ローカルネットワークでファイル共有をスマートに


コンピュータ名を変えると同じWi-FiにつながったMacがひしめくオフィスでも自分のMacがひと目で分かります。AirDropや共有フォルダに並ぶ名前がすっきりして、ファイルを渡すときの「あれ…どれが自分?」がなくなるので作業が途切れません。
共有設定で名前が反映されているかチェックする
メニューバーのマークをクリックしシステム設定を選びます。
サイドバーで一般を押して共有をクリックします。
ウインドウ上部に表示された名前が変更後のものか確かめます。
名前欄をクリックして正しい名前を入力しリターンキーで確定します。
Finderのネットワーク一覧で新しい名前を確認する
Dockの青い笑顔アイコンをクリックしてFinderを起動します。
サイドバーでネットワークをクリックし現在同じネットワークにいるデバイスを表示します。
一覧から新しいコンピュータ名が付いたMacを見つけクリックします。
右クリックでタグを付けると次回からさらに目立ちます。
ネットワーク一覧に表示されない場合はFinder設定で共有サーバーを表示にチェックが入っているか確認します。



コンピュータ名がスッと見つかるだけで送信ミスがぐっと減るのでぜひ試してみてくださいね。
共有設定で名前が反映されているかチェックする
Dockの歯車アイコンまたはAppleメニューからシステム設定を起動します。
左側の一般を押して表示された項目から共有を選択し設定画面を開きます。
右上に表示されているコンピュータ名が先ほど設定した名前になっているか確認します。
ファイル共有をオンにしている場合は下部のネットワーク上の名前欄も同じ名前になっているか確かめます。
絵文字や記号を含めると他の機器で文字化けすることがあります。
Finderのネットワーク一覧で新しい名前を確認する
Finderのネットワーク一覧は自宅やオフィスのMacやNASをひと目で見つけられる便利な場所です。名前を変えたあとに正しく反映されているかチェックすることで、AirDropや共有フォルダのやり取りがぐっとスムーズになります。
DockでもCommand+NでもOK。左側にデバイスや場所が並ぶサイドバーが見える状態にします。
アイコンは地球儀のようなマークです。クリックすると同じLAN内の機器が一覧で表示されます。
表示が古い場合はCommand+Rで再読み込み。数秒で最新の状態に切り替わります。
先ほど設定した名前が表示されていれば反映完了です。見つからない場合はMacを再起動して再度確認してください。
Wi-Fiと有線を同時に使っている環境ではネットワークが二重に表示される場合があります。混同しないよう名前の後ろに場所を付けると判別しやすくなります。
よくある質問


コンピュータ名を変えてもトラブルは起きない?
- コンピュータ名を変えてもトラブルは起きない?
-
普段の作業で問題が起こることはほとんどありません。ファイル共有やリモート接続で古い名前がキャッシュに残る場合は、相手側で再読み込みをすれば解決します。
半角英数字とハイフン以外を入れても大丈夫?
- 半角英数字とハイフン以外を入れても大丈夫?
-
システムが自動でローカルホスト名を生成する関係で、スペースや日本語を入れると見え方が変わります。ネットワーク機器とスムーズにつながるように、半角英数字とハイフンにしておくと安心です。
名前変更がAirDropに反映されるまで時間がかかる?
- 名前変更がAirDropに反映されるまで時間がかかる?
-
AirDropは瞬時に更新されることもあれば数分ほど遅れることもあります。急ぐときはWi-FiとBluetoothをオフにしてから再度オンにするか、Macをスリープさせて起こすとすぐに反映されることが多いです。
ターミナルで変えたあとシステム設定に表示されない?
- ターミナルで変えたあとシステム設定に表示されない?
-
HostNameとLocalHostNameを両方更新しないと、システム設定に反映されないことがあります。どちらもscutilコマンドで統一したあと再起動すると表示がそろいます。
会社の管理ツールに影響はある?
- 会社の管理ツールに影響はある?
-
資産管理ソフトやMDMがMac名で端末を識別している場合は、管理者側の一覧に新しい名前が並びます。変更前に担当者へひと声かけておくと後々の混乱を防げます。
コンピュータ名を変えてもトラブルは起きない?
- コンピュータ名を変えてもトラブルは起きない?
-
多くの場合はまったく問題ありません。Finderやアプリの動作は変わらず、通常作業の途中でエラーが出ることもほとんどありません。
ただし、次のようなケースでは接続先が古い名前を記憶しているため、再設定が必要になることがあります。
- 別のMacやWindowsからSSHやVNCでログインしている
- TimeMachineの保存先にNASを使い、Bonjour名で登録している
- プリンタやスキャナをBonjour名で追加している
接続が切れたときは、設定画面で新しいMac名を入力し直すだけで復旧します。難しい操作は不要なので、安心して名前を変更してください。
半角英数字とハイフン以外を入れても大丈夫?
- 半角英数字とハイフン以外を入れても大丈夫?
-
共有に表示されるコンピュータ名は漢字や絵文字も入力できますが、一部の古いアプリやプリンタが文字化けを起こす場合があります。ネットワークできちんと識別してほしいなら半角英数字とスペースにとどめると安心です。ターミナルで設定するHostNameやLocalHostNameは規則が厳しく、入力した瞬間にハイフン以外の記号やスペースが強制的に削除されます。AirDropやSSHがうまく見つけられないときは、ここが原因になりやすいのでハイフン区切りのシンプルな名前にしておくとトラブルを避けられます。
名前変更がAirDropに反映されるまで時間がかかる?
- 名前変更がAirDropに反映されるまで時間がかかる?
-
変更直後でも数秒で新しい名前が届くのが普通ですが、送信側デバイスのBluetoothキャッシュが残っていると数分ほど古い名前を引きずることがあります。そんなときは次の小技を試すとほぼ一瞬で更新されます。
- Wi-FiとBluetoothを切り替える:メニューバーでオフにしてから十秒後にオンに戻す
- AirDropウインドウを開き直す:FinderのAirDropを閉じて再度開くと一覧が更新される
- 送信側をスリープ解除:iPhoneやiPadの画面を一度消してから点け直すとキャッシュがクリアされる
- 全デバイスを再起動:どうしても更新されない場合は再起動で認証情報が完全にリセットされる
ターミナルで変えたあとシステム設定に表示されない?
- ターミナルで変えたあとシステム設定に表示されない?
-
ターミナルでHostNameやLocalHostNameを変更してもシステム設定がすぐに追いつかないことがあります。macOSは名前情報をメモリーに保持しているため、反映までにタイムラグが生じるからです。システム設定を再起動するだけで表示が更新される場合が多いので、いったん閉じてから再度開いてみてください。
それでも変わらないときは、以下の手順でキャッシュをクリアするとほぼ確実に同期されます。
手順scutilでComputerNameもそろえるターミナルにsudo scutil –set ComputerName 新しい名前を入力し、3種類の名前をそろえておきます。
手順Bonjourキャッシュを再読み込みsudo killall -HUP mDNSResponderを実行してBonjourサービスを再起動します。
手順Macを再起動最終手段ですが、再起動で必ず反映されます。
ローカルネットワーク上の共有名が変わらないケースはFinderのサイドバーやAirDropが古いキャッシュを見ているだけなので、同じく再起動かネットワークの切断と再接続で解消します。焦らず順番に試してみてください。
MacエンジニアTerminalでの変更は即時反映されるわけではないから、待つよりキャッシュをリフレッシュしたほうがスッキリ反映されるよ。
会社の管理ツールに影響はある?
- 会社の管理ツールに影響はある?
-
JamfやIntuneなどの管理ツールはMacのシリアル番号で端末を見分けるため、コンピュータ名を変えても基本的に管理対象から外れる心配はありません。ただし名前の更新がダッシュボードに反映されるまで数分から数時間かかることがあり、その間は旧名と新名が並ぶ場合があります。
- 社内ルールの確認:社名や社員番号を入れるなど決まりがある場合は必ず従う
- VPNやリモート設定の見直し:ホスト名を手入力している接続設定は新名に更新する
- IT担当への連絡:管理ツール側で重複名を避けるため、変更した事実を伝えておくと安心
まとめ


ここまででMacコンピュータ名を自分らしく整える方法と、それを活用して毎日の操作をもっと気持ちよくするアイデアを紹介しました。
- システム設定で名前を入力して保存する
- ターミナルでscutilコマンドを使い即変更
- AirDropやSSHで新しい名前を確認し共有や接続をスムーズにする
名前が変わるだけでFinderの共有欄もターミナルのプロンプトも一気に見やすくなります。作業相手に自分のMacを伝える場面でも迷いがなくなり、ちょっとしたストレスが減ります。
まだ試していない場合は今すぐシステム設定かターミナルを開き、自分だけのコンピュータ名に着替えましょう。小さなカスタマイズですが、Macとの距離がぐっと近くなります。