iCloudの写真がMacへダウンロードできず、友人に旅の一枚を見せそびれた経験はありませんか。
実際には数分の設定で全ての写真をオリジナルのままMacへ取り込めます。写真アプリの同期からブラウザ経由の一括保存、さらにターミナルを使った自動化まで、場面に合わせた方法を具体的な画面操作と共に解説します。トラブルで止まった同期の再開や容量不足の対処も実体験を基にフォローします。
設定が終わればクラウドとMacがぴたりと同期し、外出先の写真もすぐ編集できます。早速ご自身の環境で手順をなぞり、思い出を大きな画面で楽しんでみてはいかがでしょうか。
iCloud写真をMacにダウンロードするやさしい手順

MacでiCloud写真を取り込む方法は大きくわけて3つあります。それぞれの良さを知っておくと、自分にぴったりの手順が選べます。
- 写真アプリと連携する:システム設定のApple ID→iCloudで
をオンにすると、写真アプリに自動でダウンロードされます。 - iCloud.comから手動取得する:ウェブブラウザでiCloud.comにサインインし、欲しい写真だけを選んでダウンロードできます。
- ターミナルスクリプトで自動化する:大量の写真を一気に整理したいとき、簡単なシェルスクリプトを組んでまとめてダウンロードできます。
それぞれ慣れるまでは戸惑うかもしれませんが、Wi-Fi接続の安定性とオリジナルをダウンロードの設定を確認すると失敗が減ります。
写真アプリで行うとき

写真アプリを使うと、iCloudにアップした写真やビデオが自動で写真アプリに揃って、手軽にオリジナルも確認できます。Macの画面いっぱいに並んだサムネイルを眺めながら、好きなだけ写真を選べるところが楽しいです。
準備は簡単で、写真アプリの環境設定にあるiCloud写真をオンにするだけです。いつものアプリでダウンロードも閲覧もできるので、Mac初心者さんにもおすすめです。
①写真アプリを開いて設定ウインドウをひらく

DockやLaunchpad、またはSpotlight検索から写真アプリをクリックして起動してください。アプリを初めて開くときはメインの写真ライブラリを選択するダイアログが出る場合があります。
アプリが立ち上がったらメニューバーの「写真」をクリックし、「環境設定」を選ぶと設定ウインドウが表示されます。
②iCloudタブでiCloud写真をオンにする
③オリジナルをこのMacにダウンロードをえらぶ
写真アプリを起動して、メニューバーの「写真」→「設定」を選びます。
「iCloud」タブをクリックして、「オリジナルをこのMacにダウンロード」にチェックを入れてください。
チェックを入れるとすぐに原画データのダウンロードが始まります。完了まで写真アプリを開いたままにしておくと安心です。
ダウンロード中はストレージを多く使うので、空き容量を十分に確保してから進めましょう。
④進行状況が完了になるまで待つ
Photosアプリの画面上部にある雲のアイコンや「アクティビティ表示」をチェックすると、いま何枚ダウンロード中かがわかります。
進行状況が「完了」になるまで待てば、iCloud上のすべての写真がMacにきちんと保存されます。同期中はPhotosを閉じたりMacをスリープさせたりしないようにしましょう。
ブラウザでiCloud.comを使うとき

SafariやChromeでiCloud.comにサインインすると、特別なアプリを入れなくても
複数の写真を選ぶときは、Command(⌘)キーやShiftキーを押しながらクリックするとまとめて選択しやすいです。ダウンロードボタンを押すとZIPファイルでまとめて落とせるので、大量の写真を一気に取り出したい場合にも重宝します。
①SafariでiCloud.comにサインインする

まずはSafariを使ってiCloudへアクセスしましょう。ブラウザの扱いに慣れていなくても、手順通りに進めば迷わずサインインできます。
DockやアプリフォルダからSafariアイコンをクリックして起動します。最新のmacOSではDockに常駐していることが多いので見つけやすいです。
アドレスバーにicloud.comと入力してEnterキーを押します。SSL証明書が有効か画面左上の錠マークで確認しましょう。
画面に表示されたログインフォームでApple IDとパスワードを入力します。大文字・小文字の扱いに注意しましょう。
別のAppleデバイスに届いた確認コードを入力します。表示されない場合は再送信ボタンを押すと届きやすくなります。
Safariのプライベートモードではクッキーが保存されないため、サインイン情報が保持されません。
②写真をクリックしてライブラリを表示する
Photosアプリのサイドバーにあるライブラリを選んでください。
その中からすべての写真をクリックすると、iCloudにあるすべての写真が一覧で並びます。
もしサイドバーが見当たらないときは、ウィンドウ上部の表示→サイドバーを表示
を選んでから再度クリックしてください。
③欲しい写真を選んで雲のダウンロードボタンを押す
写真一覧からダウンロードしたいアイテムにポインターを重ねてクリックすると選択状態になります。複数の写真をまとめて選びたい場合は⌘キーを押しながら一枚ずつクリックしてください。選択が終わったら画面右上にある雲アイコンのダウンロードボタンを押すと、オリジナルサイズのJPEGが順次ダウンロードフォルダに保存されます。
大量の写真を一度に選ぶとブラウザが応答しにくくなることがあるので、20~30枚ずつの小分けダウンロードがおすすめです。
④ダウンロードフォルダでファイルを確認する
Finderを開いてサイドバーの「ダウンロード」をクリックすると、最新のダウンロードファイルが一覧表示されます。ここでiCloud.comから保存した写真(JPEGやZIP)が並んでいるか確認します。
ZIPファイルはダブルクリックで自動展開されます。展開されたフォルダ内の写真をプレビューアプリで開くと、大きな画面でチェックできます。
複数の写真をまとめてダウンロードしたときは、新規フォルダを作成して名前を付けると整理しやすくなります。
FinderでiCloudDriveを使うとき

FinderのサイドバーにあるiCloudDriveを開くと、自分で管理している写真フォルダをそのまま操作できます。アプリを起動せずに大量の写真をドラッグ&ドロップでまとめてダウンロードできるので、手間を減らしたいときにぴったりです。
フォルダを開くスピードはネット環境に左右されますが、Finderのスマートフォルダ機能を使えば「最近追加した写真だけを表示」など柔軟に絞り込めます。大きな写真を一気に処理したいときはスマートフォルダ+ドラッグ&ドロップの組み合わせで時短につながります。
①FinderでiCloudDriveを開く
②写真フォルダを選んでコピーを作成する
Finderを開いてサイドバーのiCloud Driveをクリックします。次にPhotosフォルダを見つけてダブルクリックして開きます。
年ごとに分かれたフォルダが並んでいるので、コピーしたいフォルダをクリックして選択します。複数をいっぺんに選ぶときはCommandキーを押しながらクリックしてください。
選択したフォルダをOptionキーを押しながらデスクトップの任意フォルダへドラッグ&ドロップします。プラスマークが出ればコピー操作が始まっているサインです。
コピーの進行状況はFinderウインドウ下部に表示されます。大きなファイルが多いときは少し待ちましょう。
③保存先フォルダへドラッグして複製する
ファインダーのサイドバーにあるiCloud写真から、複製したい写真をそのままデスクトップや任意のフォルダへドラッグします。
ドラッグ操作中にOptionキーを押すと、確実に複製できて元の写真はそのまま残るので誤操作を防げます。
④コピーが終わるまでFinderの進行バーを確認する
写真の量によってはコピーが長時間続くことがあります。Finderウィンドウの下部に表示される進行バーを見ながら、残り時間や処理状況をチェックして完了を待ちましょう。
ターミナルで一括ダウンロードしたいとき

ターミナルで一括ダウンロードするときには、Python製のicloudpdというコマンドラインツールが役立ちます。プログラマー目線で設計されているので、大量の写真や動画をまとめて取得したいときに便利です。
- 大量のファイルを一気にダウンロードできる
- 途中で止めても再開機能で続きから取り込める
- オリジナルのファイル名や撮影日時をそのまま保存する
- cronなどと組み合わせれば自動化も簡単
①Homebrewでicloudpdをインストールする

まずはHomebrewを使ってicloudpdをインストールしましょう。
最新のパッケージリストを手に入れておくと安心です。
brew update
続いてicloudpd本体を入れていきます。
brew install icloudpd
②icloudpdコマンドで保存先を指定して実行する
ダウンロード先を決めたらTerminalでそのフォルダへ移動します。ここではデスクトップに作ったiCloudPicsフォルダを使います。
cd ~/Desktop/iCloudPics
続いてicloudpdに--directory
オプションを付けて、写真をダウンロードしましょう。
icloudpd --directory . --username your@appleid.com
your@appleid.comは実際のApple IDに変えてください。はじめて実行するときは二段階認証コードを聞かれるので、画面に表示された数字を入力します。
保存先の空き容量をあらかじめチェックしておくと安心です。
③AppleIDとアプリ用パスワードを入力する

サインイン画面が表示されたらAppleIDとアプリ用パスワードを入力してください。アプリ用パスワードは事前にappleid.apple.comで生成しておくと安心です。入力が終わったら「サインイン」をクリックしましょう。
④完了メッセージを確認してフォルダを開く
ダウンロードが終わると画面に「写真のダウンロードが完了しました」というメッセージが出てきます。このとき「フォルダを開く」をクリックすると、Finderが自動で起動して写真が保存されたフォルダを見られます。
万が一メッセージを閉じてしまっても大丈夫です。FinderのサイドバーからiCloud Drive→Photosフォルダを選ぶと、同じ場所にアクセスできます。
ダウンロードした写真でできるたのしい応用ワザ

iCloudからダウンロードした写真、ただ見るだけじゃもったいないですよね。ここでは写真をもっと楽しく活用する応用ワザを集めました。
応用ワザ | 活用シーン | メリット |
---|---|---|
フォトブック作成 | 家族旅行の思い出まとめ | 紙のアルバムで手軽にシェアできる |
スライドショー動画化 | パーティーやプレゼンテーション | 動きと音楽で印象的に演出できる |
フィルター加工 | SNS投稿向けのおしゃれ写真 | 一瞬で雰囲気をガラリと変えられる |
USBにエクスポート | オフライン保存やバックアップ | パソコン故障時も安心 |
外付けSSDへ自動バックアップ

外付けSSDをMacに接続しておくと、Time Machineで変更分だけを自動バックアップできる方法があります。ケーブルをつなぐだけのかんたん設定で、写真や動画を含む大容量データもストレスなく保存できます。
- 差分バックアップ対応:更新したファイルだけをバックアップするから、時間も容量もムダになりません。
- オフラインで安全管理:インターネットに繋がらない環境でもバックアップできるので、セキュリティが気になるときも安心です。
- 軽量・コンパクト:SSDはHDDよりも小型で持ち運びやすいから、出先でのバックアップもラクラクです。
大切な写真やプロジェクトデータをしっかり守りたい方、クラウド容量を節約しつつオフライン環境でもバックアップしたい方にぴったりの方法です。
外付けSSDを接続して新しい写真バックアップフォルダを作る

外付けSSDを活用すると、写真ライブラリを丸ごと保存できて安心感がぐっと高まります。ここでは実際に使っているSSDをフォーマットして、写真のバックアップ用フォルダをサクッと作る流れを紹介します。
USB-CケーブルやThunderboltケーブルで外付けSSDをMacに接続します。長らく使っているケーブルだと速度が落ちることがあるので、付属のケーブルや高品質なものを使うと安心です。
Launchpadから「ディスクユーティリティ」を起動して、左側に表示される外付けSSDを選びます。画面上部の「消去」をクリックして、フォーマットをAPFS(もしくはMac OS拡張(ジャーナリング))に設定し、名前を「PhotoBackup」に変更して「消去」を実行します。
Finderを開き、サイドバーの外付けSSD(PhotoBackup)を選択します。右クリックで「新規フォルダを作成」を選び、PhotosBackup_YYYYMMDD(日付を入れると管理しやすいです)と名前をつけます。その後「ピクチャ」フォルダにある「Photos Library.photoslibrary」をドラッグ&ドロップしてコピーします。
コピー中はSSDの取り外しを絶対にしないでください。電源断やケーブル外れがあるとバックアップファイルが壊れることがあります。
CarbonCopyClonerで毎日夜間に同期するタスクを設定する
CarbonCopyClonerを開いてから、毎晩夜間に自動で同期が走るようにスケジュールを組み込みます。
アプリケーションフォルダからCarbonCopyClonerをダブルクリックして起動します。
画面左上の「+」ボタンをクリックして新しいタスクを追加します。
「ソース」に同期したいドライブを選び、「宛先」にバックアップ先ドライブを選んでください。
画面下の「スケジュール」タブを開き、「カスタム」を選んで毎日午前2時など好きな時間に設定します。
右下の「保存」ボタンをクリックし、タスクスイッチをオンにして有効化します。
翌朝にバックアップフォルダの更新日時を確認する
朝になったらバックアップ用ドライブをMacに接続してFinderを開き、バックアップフォルダーに移動します。メニューバーの「表示」→「表示オプションを表示」を選んで「更新日時」にチェックを入れると、各ファイルやフォルダーの最終更新日時が一覧で見えます。昨夜のバックアップ実行時刻に日付が更新されていれば受け入れられています。
バックアップ先ドライブがマウントされていないと更新日時が確認できません。Finderのサイドバーでドライブ名が表示されているか必ずチェックしてください。
Lightroomで一括読み込みして編集をスタート

Lightroomを使えば、撮影した写真をまとめて取り込んですぐに編集に入れます。読み込んだ画像は非破壊編集で元ファイルを守りつつ、並べ替えや評価が楽にできるのがうれしいポイントです。
一度プリセットを設定すれば、同じ補正を複数の写真にパッと適用できるので、色味や明るさをそろえたいときにとても便利です。写真の枚数が多いときや統一感を出したいときにおすすめです。
Lightroomを起動して読み込みをクリックする
Dockまたはアプリケーション
フォルダからLightroomを立ち上げます。起動が完了したらウィンドウ上部にある「読み込み」ボタンを探してクリックしてください。
もし「読み込み」が押せない状態なら、写真を保存したフォルダがFinderでローカルに見えていることを確かめましょう。iCloud同期中だと一部がオフラインになっている場合があります。
これで読み込みダイアログが開きますので、次のステップで読み込みたい写真を選んでいきます。
ダウンロードフォルダを選びキーワードを付けて読み込む
画面左上の「ファイル」メニューから「読み込み」を選ぶか、ツールバーの読み込みアイコンをクリックします。
表示されたFinderのウインドウで「ダウンロード」>「iCloud Photos」フォルダを選択し、「選択」をクリックします。
読み込みダイアログの右側「キーワード」に任意のタグを入力し、Enterキーで確定してから「読み込み」をクリックします。
ライブラリで写真を選んで現像モードへ進む
DockやLaunchpadから写真アプリを起動して、左サイドバーのライブラリで編集したい写真をクリックします。検索バーにキーワードや日付を入れると、目的の写真をすばやく見つけられます。
選択した写真の右上にある編集ボタンをクリックすると、現像モードに移動します。ショートカットキーのCommand+Eでも同じ画面に切り替わるので、覚えておくと作業がスムーズです。
ショートカットアプリで日付ごとに仕分け

写真が増えてくると「今日はいつの写真だっけ?」と探すのが大変になりますよね。そこでショートカットアプリを活用すると、撮影日ごとに自動でフォルダを作って整理してくれます。例えば旅行中に撮った写真を日別フォルダに分けたり、月末に一括バックアップする準備を整えたりと、デジタルアルバム感覚で管理できるんです。
ショートカットアプリで新規ショートカットを作る

まずはショートカットアプリを開いて、新しいショートカットを作ってみましょう。
LaunchpadやDockからショートカットアプリを開き、画面左上の+ボタンをクリックしてください。
右側の検索バーに「写真」と入力し、候補に出てきた<最新の写真を取得>アクションをドラッグして中央エリアに追加します。
同じように「ファイルを保存」と検索し、<ファイルを保存>アクションを追加して、保存先フォルダを選びます。
画面右上の設定アイコンをクリックし、好きな名前(例:iCloud写真ダウンロード)を入力したら完了を押しておしまいです。
保存先フォルダにパスワード保護された場所を選ぶと、アクセス権の許可を再設定する手間が減ります。
フォルダ内の写真を撮影日で分けるアクションを追加する
macOS標準のショートカットアプリを開いて「+」をクリックし、「フォルダ内の写真を日付で分ける」など分かりやすい名前を付けます。
アクション一覧から「ファイルを取得」を追加し、フォルダ選択でiCloud写真のフォルダを指定します。
「グループで項目を整理」アクションを入れ、キーを「撮影日」に設定すると同じ日に撮った写真が自動でまとまります。
グループ名をフォルダ名に使う「フォルダを作成」と「項目を移動」アクションを連続で追加し、日付ごとのサブフォルダへ自動で振り分けます。
撮影日情報が抜けている写真は分けられないので、先にメタデータをチェックしておくと安心です。
Finderのクイックアクションとして保存してワンクリック化する
Finderのクイックアクションに登録すると、ファイルを選ぶ手間なしでiCloud写真の設定画面をワンクリックで開けます。設定を開いたら〈写真〉アプリの〈iCloud写真〉をすぐに操作できます。
LaunchpadからAutomatorを開き、〈新規書類〉→〈クイックアクション〉を選んでください。
左側のアクション一覧から〈シェルスクリプトを実行〉を選んで中央にドラッグし、下記を入力してください。
open "x-apple.systempreferences:com.apple.AppleID-Photos"
この一行でiCloud写真の設定画面を直接開けるようになります。
画面上部の〈サービス〉欄にわかりやすい名前(例:iCloud写真設定を開く)を入力し、⌘+Sで保存してください。
Finderの右クリックメニュー→〈クイックアクション〉から実行できるようになります。
よくある質問

- 写真アプリにiCloud写真が表示されないときはどうすればいいですか?
まずシステム設定のApple ID→iCloud→写真で
のチェックを確認してください。問題が続くときは、写真アプリをOptionキーとCommandキーを押しながら起動してライブラリを修復するとスムーズに復旧することがあります。 - ダウンロードした写真の保存先はどこにありますか?
Mac標準の写真アプリを使う場合は、ライブラリ内に保存されます。Finderで移動→ホーム→ピクチャ→Photos Library.photoslibraryを右クリック→パッケージの内容を表示すると、 Originalsフォルダにオリジナルデータが入っています。
- Wi-Fiが遅くて同期が終わらないときの裏ワザはありますか?
どうしても時間がかかるときは、WebブラウザでiCloud.comにサインインして、必要な写真だけ選んでダウンロードするのがおすすめです。写真アプリ全体の同期待ちをしなくて済むので、急ぎのときにはかなり助かります。
- ストレージ不足でiCloud写真がダウンロードできないときは?
まずはシステム設定→ストレージ→管理で不要なファイルを整理してみてください。それでも足りない場合は、外付けSSDに写真ライブラリを移動すると空き容量を確保できます。移動後はOptionキーを押しながら写真アプリを起動し、新しいライブラリを選ぶだけでOKです。
写真がダウンロードされないときは?
写真がパッとダウンロードされずにヤキモキするときは、原因をサッとチェックすると安心です。
- ネットワーク状況:Wi-Fiがつながっているか、速度が遅くないか確認してください。
- ストレージ容量:Macの空き容量が足りないとダウンロードがストップします。
- iCloud写真の設定:システム設定>Apple ID>iCloud>写真でiCloud写真がちゃんとオンになっているか見てみましょう。
- 再起動:Macを再起動すると悩みがスッキリ解決することがあります。
これらを確認しても改善しないときは、iCloudの一時的な不具合の可能性があります。しばらく待ってから再度試してみてください。
ダウンロード途中でMacがスリープしたら?
ダウンロード途中でMacがスリープするとiCloudとの通信が止まってしまいます。
写真の取得はスリープ解除後に自動で再開しますが、大量データでは再開に時間がかかったり途中で止まることがあります。作業中は「システム設定」→「バッテリー」または「電源アダプタ」でスリープしないようにしておくと安心です。
プログラマーの小技として、ターミナルで次を入力するとその間だけスリープを無効化できるので、長時間のダウンロードに重宝します。
caffeinate
ストレージ残量が足りない場合は?
Macの容量不足でダウンロードが止まってしまうと心配になりますよね。でも大丈夫です。不要なものを整理したり、必要最低限の写真だけを選んで取得する方法を紹介します。
- ゴミ箱を空にする:一度削除したファイルはゴミ箱に残っています。右クリックで「ゴミ箱を空にする」を選んでください。
- 不要なアプリやファイルを整理する:使わなくなったアプリや大きな動画ファイルを外付けHDDやクラウドに移して空きを作りましょう。
- 写真アプリの「Macのストレージを最適化」をオフにする:設定>AppleID>iCloud>写真のオプションでオフにするとフル解像度で取得できます。
- 必要な写真だけ選んでダウンロードする:iCloud.comで気になる写真を数十枚ずつ選択すると一気に容量を使いません。
- 外部ストレージを活用する:USBメモリや外付けHDDなどに写真を移して保管スペースを確保しましょう。
外付けHDDに写真を移した後も、常にバックアップをとっておくと安心です。
HEICをJPGに変換したいときは?
iCloudから取り込んだ写真がHEIC形式だと、Windowsや古いアプリで開けずモヤモヤすることがありますよね。
Mac標準のプレビューなら、画像を開いて「書き出す」で形式をさくっと変更できて手軽です。
大量の写真をまとめて変換したいときは、Automatorでワークフローを組むと一括処理が可能に。繰り返し使うならショートカットも作っておくと便利ですよ。
オンラインサービスは手軽ですが、プライバシーが気になるならオフライン環境で動くプレビューやAutomatorがおすすめです。
ターミナルの認証で弾かれたら?
ターミナルで「認証エラー」や「Invalid credentials」と出るときは、アプリ用パスワードを使う方法が役立ちます。Apple IDの二段階認証を有効にした状態でAppleの管理画面から作成でき、コマンドラインツールがiCloudと安全につながるようになります。
- 二段階認証対応:通常パスワードではじかれる状況を回避できる
- 用途を限定:万が一パスワードが漏れても被害を最小限にできる
- ターミナル連携◎:写真ダウンロードツールとの相性も抜群
この方法を使えば、ターミナルからiCloud写真のダウンロードをスムーズに実行できます。認証で弾かれたら、アプリ用パスワードの利用をぜひ試してみてください。
まとめ

ここまででMac (macOS Ventura)でiCloud写真をスムーズにダウンロードする方法をおさらいしました。システム設定のApple IDからiCloudの写真オプションをオンにするだけで、写真Appに自動的に元のサイズでダウンロードされます。もしWindowsやWebブラウザを使いたいときはiCloud for WindowsやiCloud.comにも同じ要領でアクセスできるので、ご自身の環境に合わせて選んでください。
ダウンロード中は安定したネット接続と十分なストレージ容量を確認するのを忘れずに。これさえ押さえれば、思い出の写真やビデオをいつでも手軽に呼び出せるようになります。さあ、さっそく写真Appを開いて、心に残る瞬間をいつでも楽しんでくださいね。