MacでAndroidStudioのバージョンを切り替えたいけれど、どのアプリ本体を起動すればよいか迷ってしまうことが多いはずです。
この記事を読めば、特定のAndroidStudioアプリ本体を指定して起動する方法や、複数バージョンを安全に共存させるコツが実際の手順と応用例を交えてわかります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 独自コンテンツ1 | アプリ本体を名前で指定して起動するコマンドとFinderからの操作手順を実体験に基づいて丁寧に解説します。 |
| 独自コンテンツ2 | 設定やプラグインが混ざらないようにユーザーデータを分ける方法やトラブル時の戻し方をわかりやすく示します。 |
| 独自コンテンツ3 | 起動スクリプトやAutomatorを使ったワンクリック切替など、日常で便利に使える小技を紹介します。 |
まずは手元で試せる短い手順から始めましょう。慌てずに進めれば設定を壊さずに切り替えられますから安心して読み進めてください。
Macエンジニア焦らなくて大丈夫です。順番に手を動かせば安全に複数のAndroidStudioを使い分けられますから、気楽な気持ちでやってみましょうね。
MacでAndroidStudioのアプリ本体を指定バージョンで起動して切り替える方法
Macで複数バージョンのAndroidStudioを使い分けたいとき、アプリ本体を指定して起動するのが一番手っ取り早い方法です。アプリ本体を別名で残したり、起動コマンドでパスを指定したり、設定フォルダを分ければ古い設定とぶつかりません。
普段は最新版を使いながら、過去バージョンで動作確認したい場面がよくあります。そのときはアプリを別フォルダや別名にしておき、端末から直接指定して起動すると切り替えがスムーズになります。
ここでは現場で役立つ実際の起動例と、設定の衝突を避けるために設定フォルダを分ける方法をやさしく紹介します。慌てずに一手ずつ試すだけで安定して使い分けできます。
複数バージョンのAndroidStudioを指定して起動する基本パターン
基本パターンは大きく分けて二つあります。ひとつはアプリ本体を別名で／別フォルダに置いて、そのパスを指定して起動する方法です。もうひとつは起動時に設定フォルダを切り替えてプラグインや設定が混ざらないようにする方法です。
実務的なコツとしてはアプリ名にバージョンを入れておくことと、起動用の小さなシェルスクリプトを用意しておくことです。これで切り替えが早くなり、誤って設定を上書きするリスクも減ります。
ターミナルから特定のAndroidStudio.appをopenで起動する手順（アプリのパスを指定）
Finderや端末で/Applicationsを見て目的のAndroidStudio.appの正しい名前と場所を確認します。アプリ名にバージョンを入れておくと迷いません。
端末でopenコマンドを使います。例: open -n “/Applications/Android Studio 3.6.app”。-nを付けると既に起動中でも新しいインスタンスを開けます。
アプリ名だけで指定するならopen -a “Android Studio 3.6″のようにできますが、同名があると混乱するのでフルパス指定が確実です。
起動時に設定フォルダを分けて古い設定と衝突しないようにする手順（STUDIO_USER_HOMEの指定）
まず別途に設定フォルダを作ります。例: mkdir -p “$HOME/Library/Application Support/AndroidStudio-3.6″。プラグインや設定はここに分離されます。
端末からSTUDIO_USER_HOMEを指定して起動します。例: STUDIO_USER_HOME=”$HOME/Library/Application Support/AndroidStudio-3.6″ open -n “/Applications/Android Studio 3.6.app”。
よく使う組み合わせは小さなシェルスクリプトにしておくと便利です。実行権限を付けておけばダブルクリックやエイリアスで起動できます。
MacでGradleとAndroidGradlePluginのバージョンをプロジェクト単位で固定してビルドする方法
プロジェクトごとにGradleとAndroidGradlePluginを固定しておくと、ビルドが安定して再現性が高くなります。複数人で開発するときやCIでビルドするときにバージョン差でハマる時間を減らせます。
ここでは代表的な方法としてGradleWrapperでGradle本体を固定し、build.gradle側でAndroidGradlePluginとcompileSdkを明示する手順を紹介します。手順は落ち着いてやれば難しくないので気楽に取り組んでください。
Macエンジニア焦らず順番にやれば問題ないので安心してください。たまにバージョン合わせを忘れてハマることがあるのでここでしっかり固定しておくと後が楽になりますよ。
Gradle Wrapperとbuild.gradleでバージョンを固定するパターン
よく使うパターンは二つの組み合わせです。ひとつはgradle/wrapper/gradle-wrapper.propertiesのdistributionUrlを固定してGradle本体を揃える方法、もうひとつはプロジェクトのbuild.gradleでAndroidGradlePluginのバージョンとcompileSdkを明示する方法です。
Gradle本体とAndroidGradlePluginは互換性がある組み合わせで使う必要があるため、両方をプロジェクト単位で管理してコミットしておくとチーム全体で同じ環境を再現できます。wrapperファイルは必ずリポジトリに含めてください。
gradle/wrapper/gradle-wrapper.propertiesのdistributionUrlを書き換えてGradleバージョンを固定する手順
まず変更前にリポジトリの状態を整えておきます。現状をコミットしておくと戻すのが簡単です。
gradle/wrapper/gradle-wrapper.propertiesを開いてdistributionUrlの末尾を目的のgradle配布ファイル名に変更します。例gradle-7.0-all.zipのように指定します。
AndroidStudioでプロジェクトを同期して./gradlew –versionなどでGradleのバージョンを確認します。動作確認できたら変更をコミットしてください。
プロジェクトのbuild.gradleに適切なAndroidGradlePluginとcompileSdkを記述して同期する手順
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| AndroidGradlePluginの記述例 | buildscriptやpluginsでclasspath’com.android.tools.build:gradle:7.0.4’やid’com.android.application’version’7.0.4’のように明示します。 |
| compileSdkの設定 | moduleのbuild.gradleにcompileSdkVersionを31のように記述してAndroidのAPIレベルを固定します。 |
| 注意点 | AGPとGradleは組み合わせで互換性があるので公式の対応表を確認してからバージョンを決めてください。 |
Macで特定AndroidSDKレベルとAVDを指定してエミュレータや実機で動作確認する方法
Macで特定AndroidSDKレベルとAVDを指定して動作確認する場合、用途に合わせていくつかのやり方がある。手元でエミュレータだけ動かして動作を再現したいときはemulatorコマンドで個別に起動すると切替が速い。実機や複数デバイスがあるときはadbでターゲットを明示すると狙った端末へ確実に操作できる。
AndroidStudioのRunから実行するやり方も手軽だが、SDKレベルやデバイスを厳密に固定したいときはコマンドラインが頼りになる。ここでは実体験に基づく実用的なパターンと覚えておくと役立つポイントをまとめる。最終的にはemulator-avdとadb-sを使い分けると柔軟に確認できる。
- エミュレータ単体起動でSDKレベルや画面を固定して検証する方法。
- adbで特定デバイスを指定してapkを送ってログを見る方法。
- AndroidStudioのRun構成を使って手早く試す方法。
Macエンジニア慣れればコマンドでの切替はとても速いので、気楽に試して慣れていってくださいね。困ったら小さな疑問でも気軽に試してみると道が開けます。
AVDと実機を指定して動作確認する基本パターン
AVDと実機を指定して動作確認する基本パターンはシンプルでわかりやすい。ひとつはエミュレータを個別に起動してそこへapkを入れる方法、もうひとつはadbで直接特定デバイスを指定してインストールとログを取る方法だ。目的に応じて使い分けると手戻りが少なくなる。
- 再現性を重視するならエミュレータでAPIレベルや画面を固定する。
- センサーや実際の端末挙動を確認したいなら実機を使う。
- 両方を組み合わせると開発効率が上がる。
emulatorコマンドで特定AVD名を指定して起動する手順（emulator -avd を使う方法）
AndroidStudioのAVDManagerまたは~/.android/avd内のファイル名で起動したいAVD名を確認する。
ターミナルでemulator-avdAVD名を実行して起動する。AVD名に空白がある場合はアンダースコアなどで置き換えると安全だ。
adbdevicesでデバイスが見えるか確認する。表示されればapkをインストールして動作確認を行う。
adbで特定デバイスを指定してapkをインストールしログを確認する手順（adb -sを使う方法）
adbdevicesで接続中のデバイス一覧を取得して対象のデバイスIDをメモする。
adb-sデバイスIDinstallアプリ.apkで指定した端末へapkを入れる。インストールに失敗したらパーミッションや署名を確認する。
adb-sデバイスIDlogcatでログを確認しながら動作を追う。必要ならadbforwardでポート転送してデバッガ接続する。
MacでプロジェクトごとにAndroidStudioバージョンと設定を固定して並行開発する応用のやり方
複数プロジェクトでAndroidStudioのバージョンや設定を使い分けたいときは、プロジェクト単位でIDE本体と設定とビルド環境を固定すると落ち着いて作業できます。どれを優先するかで手順が変わるので、まずは選べる方法を整理しておくと後が楽になります。
- プロジェクトごとにAndroidStudioのアプリ本体を用意して切り替える方法。
- STUDIO_USER_HOME環境変数で設定フォルダをプロジェクトごとに分ける方法。
- Gradleラッパーとlocal.propertiesでSDKパスとビルド設定を固定して共有する方法。
一度どれかの方法で運用を始めて、慣れたらスクリプト化やドキュメント化でチームに広めると切り替え負荷がぐっと下がります。小さな手順を決めておくとトラブルが減るので気軽に整備してみてください。
プロジェクト単位でIDE設定とビルド環境を再現する応用パターン
プロジェクト単位でIDE設定とビルド環境を再現するには設定フォルダとビルドツールを別々に扱うのが基本です。設定はSTUDIO_USER_HOMEやプロジェクト専用フォルダで分離し、ビルドはGradleラッパーでGradle本体のバージョンを固定します。
チーム共有のコツはSDKパスの扱いを明確にすることです。local.propertiesは個人環境依存になりやすいのでテンプレートと起動スクリプトを用意して同期の手間を減らすと安心です。
STUDIO_USER_HOME環境変数でプロジェクトごとにIDE設定フォルダを分けて起動する手順
プロジェクト直下にsettingsフォルダを作り、その場所をSTUDIO_USER_HOMEに向けるようにすると設定をプロジェクト単位で分けられます。
スクリプトでSTUDIO_USER_HOMEを設定してAndroidStudioを起動するようにすると切り替えが簡単になります。
スクリプトはリポジトリに入れて運用ルールとして共有しておくとチーム全体で同じ挙動が再現できます。
gradle-wrapperとlocal.propertiesでSDKパスとビルド設定を固定してチームで共有する手順
gradlewrapperをリポジトリに含めるとプロジェクトごとにGradleバージョンが固定されます。これだけでビルド差異の多くが解消します。
sdk.dirをlocal.propertiesで設定しますがこのファイルは環境差が出やすいのでテンプレートを用意して環境ごとの設定方法を明記してください。
使用するAndroidSDKの種類やJDKバージョンをREADMEやスクリプトにまとめておくと新しい環境での復元が速くなります。
よくある質問
- 特定のバージョンのAndroidStudioを使いたいときはどうすればよいですか。
公式のダウンロードページのアーカイブから目的のバージョンのdmgを入手してApplicationsにコピーしてください。アプリ名をわかりやすく変えておくと複数バージョンを同居させやすくなります。初回起動時に設定の引き継ぎを選べるので慎重に扱ってください。
- 複数バージョンを共存させても問題ありませんか。
問題なく共存できますが、設定やプラグインが共有されやすい点に注意してください。アプリ名を変えて配置するだけで同時にインストール可能です。設定を分けたい場合は後述の方法でプロファイルを分離してください。
- 設定をバージョンごとに分ける安全な方法はありますか。
起動時に新しい設定を作る選択をすると簡単に分離できます。より確実に分けたいときはIDEの起動オプションでconfigフォルダを個別に指定して完全に別管理にできます。設定フォルダを手動でコピーして運用する手もあります。
- コマンドラインから特定のAndroidStudioを起動するにはどうしますか。
openコマンドでアプリのフルパスを指定して起動できます。たとえばopen -a /Applications/AndroidStudio-4.1.appのように実行するとそのアプリが立ち上がります。シェルスクリプトにまとめると切り替えが楽になります。
- プロジェクトのSDKやGradleとの互換性は気にしたほうがよいですか。
はい。IDEはプロジェクトのビルドツールやSDKと密接に関係するので、バージョンを切り替えたらビルドとエミュレータの設定を確認してください。必要ならプロジェクトごとにGradleやプラグインのバージョンを固定すると安心です。
- 古いバージョンをダウンロードする際の注意点は何ですか。
公式のアーカイブから入手するのが安全です。非公式の配布物はセキュリティリスクや改変がある可能性があるため避けてください。古いバージョンはセキュリティや機能面で差がある点にも注意してください。
まとめ
ここまでで、Mac上で特定バージョンのAndroidStudioを起動して切り替える方法をいくつか紹介しました。Finderに異なるバージョンの.appを並べて直接起動する方法や、ターミナルのopenコマンドで狙った.appを指定して起動する方法など、実務でそのまま使えるやり方を丁寧にまとめました。
使うときは設定やプラグインの混在に気をつけるとストレスが減ります。同じSDKやAVDを無造作に共有すると不具合の原因になりやすいので、設定フォルダを分けるか定期的にバックアップを取っておくのが安心です。
頻繁に切り替えるなら.app名にバージョンを入れたり、起動用のエイリアスを用意すると手間が減ります。まずは安全な環境で試し、慣れてきたら自分なりの運用ルールを作って楽しく使ってください。