新しくMacを手に入れて、Androidアプリを作ってみたいのに、AndroidStudioのインストールで何から手を付けたらよいのか不安になっていませんか。
はじめての環境づくりは、ダウンロードの画面や英語の案内が多く、どこをクリックすればよいのか迷いやすいですが、ひとつずつ順番に進めれば大丈夫です。実際の作業画面の流れに沿って進めることで、途中でつまずきやすいポイントもあらかじめ分かり、時間をかけずにAndroidStudioを立ち上げて動かせるようになります。また、Macならではの設定も押さえておくと、起動が速くなったり、トラブルが起きにくくなったりと、あとからの快適さが大きく変わります。
これから案内する内容に沿って進めることで、インストールだけで終わらず、プロジェクトの作成やエミュレータの起動まで自然と流れで進められるようになります。少しだけ時間をとって環境を整えておくと、あとはコードを書くことに集中しやすくなりますので、肩の力を抜きながら順番に読み進めてみてください。
MacにAndroidStudioを入れる前に知っておきたいことをざっくりイメージしておこう
MacでAndroidStudioを入れようとすると、名前の時点でちょっと緊張しますよね。開発ツールだし、英語だし、容量も大きそうだし、パソコンが重くなったりしないかなと不安になる気持ち、とてもよく分かります。特にMacを買ったばかりで、「この選択でMacの調子が悪くなったらどうしよう」と手が止まっている方も多いはずです。
ただ、AndroidStudio自体はしっかり動かせれば、とても便利な相棒になってくれます。なので最初に、どんな準備があれば安心なのか、どのくらいMacのパワーを使うのか、ざっくりイメージをつかんでおくと気持ちがかなり楽になります。ここでは、細かい操作の前に、「自分のMacでAndroidStudioを動かすとどんな感じになるのか」を、できるだけやさしくイメージできるようにまとめていきます。
まずは、MacとAndroidStudioの関係を簡単に整理してみましょう。特に知っておきたいのは、次のようなポイントです。
| ポイントの名前 | ざっくり中身 |
|---|---|
| Macのスペック | メモリやストレージにある程度ゆとりがないと、AndroidStudioが重くなりやすい。 |
| ストレージ容量 | AndroidStudio本体に加えて、SDKやエミュレータなどが入り、数十GBくらい使うこともある。 |
| OSのバージョン | macOSのバージョンによって、入れられるAndroidStudioのバージョンが変わる。 |
| Appleシリコン対応 | M1やM2などのMacでは、専用版を選ぶと動きがかなり軽くなる。 |
| エミュレータの重さ | スマホの仮想マシンはとにかく重いので、メモリと空き容量が重要。 |
| ネット環境 | 最初のダウンロードやSDKの取得で、安定したネット回線があると安心できる。 |
- 今のMacのスペックで、どのくらい快適さが変わるかのリアルな目安。
- ストレージ不足で困らないように、AndroidStudio関連でどのくらい容量が増えていくかの感覚。
- AppleシリコンMacでエミュレータを軽く動かすための考え方と、実際の体感に近いイメージ。
こういったことをあらかじめイメージできていると、「入れてから後悔するかも」というモヤモヤがかなり減ります。特にメモリやストレージの感覚がつかめていないうちは、AndroidStudioのような開発ツールは少しこわく感じやすいので、先に全体像をつかんでおくのがおすすめです。
MacエンジニアAndroidStudioは、単体でもそこそこ大きいのですが、あとからSDKやらエミュレータやらがどんどん増えていくのがポイントなんですよね。最初から「このくらいは使われるだろうな」と予想しておくと、あとでMacのストレージ整理に追われずにすみますし、エミュレータを起動したときにファンが回っても「あ、これなら想定内だな」と落ち着いていられます。
MacでAndroid開発を始めるときにあると安心なイメージと心構え


MacでAndroid開発を始めようとしているとき、「なんだかむずかしそう」「途中で詰まったらどうしよう」と少し身構えてしまうことが多いです。Mac自体にまだ慣れていないと、AndroidStudio以前に「どこをどう触ればいいのか」がぼんやりしていることもあります。この段階では、細かい設定を全部覚える必要はないので、まずは全体の流れを頭の中にゆるく描いておくだけで、かなり気持ちが楽になります。
Android開発を始めるときに、ざっくりイメージしておきたいのは「仕事机を一つ用意する」感覚です。Macの中に、AndroidStudioという作業机を置いて、その机の上にSDKやエミュレーター、プロジェクトフォルダが並ぶようなイメージです。机の置き場所がMacのストレージで、机の広さがメモリやCPUパワーだと思っておくと、「あ、ちょっと机が狭いからアプリをたくさん同時に動かすと重くなるかも」といった感覚もつかみやすくなります。
もう一つ大事なのは、「最初から全部完璧に理解しようとしない」という心構えです。AndroidStudioはボタンもメニューもたくさん並んでいて、最初に全部覚えようとすると、そこでエネルギーを使い切ってしまいます。最初はプロジェクトを作って、エミュレーターや実機でアプリが動けばOKくらいのゴール設定にしておくと、スムーズに一歩を踏み出せます。
開発の流れのイメージも、ざっくりで大丈夫です。「コードを書く」「アプリをビルドする」「エミュレーターやスマホで動かしてみる」という3段階だけを覚えておくと、AndroidStudioの画面を見たときに、何のためのボタンやメニューなのかが少しずつ結びついてきます。細かい用語やエラー文は、出てきたときにその場で調べていくくらいがちょうどよいです。
Mac側の心構えとしては、「仕事用のユーザーアカウント」と「趣味用」を分けたり、「開発用のフォルダ」をホームフォルダの直下につくるなど、整理整頓を意識しておくと、その後とても楽になります。プロジェクトが増えてきても、「どこに何を置くか」がふわっと決まっているだけで、迷子になる回数がかなり減ります。
それから、「Android開発はマシンに負荷がかかりやすい」というイメージも持っておくと安心です。エミュレーターを複数起動したり、大きめのプロジェクトを開いたりすると、ファンが回ったり、動作が重く感じることがあります。これはMacが壊れたわけではなく、ただ全力で頑張っているだけなので、「そういうもの」と知っているだけでも落ち着いて対応できます。
心構えとしていちばん大切なのは、「エラーや警告は敵ではなく、ヒント表示」だと考えることです。AndroidStudioは、エラーがあると容赦なく赤いラインを出してきますが、あれは怒っているのではなく、「ここを直すと動くよ」と教えてくれているメモだと思ってください。英語のメッセージも、全部理解する必要はなく、数字やクラス名だけ拾って検索していくくらいで十分です。
また、Macのショートカットキーやトラックパッド操作に少しずつ慣れていくと、AndroidStudioもどんどん扱いやすくなります。例えば、3本指でデスクトップを切り替えてブラウザとAndroidStudioを行き来したり、スポットライト検索でプロジェクトフォルダをすぐ開いたりと、Macならではの動きが積み重なるほど、開発のリズムが良くなります。
完璧を目指すより、「毎日ちょっとずつ開発環境に触る」というゆるい習慣を先にイメージしておくと、続けやすくなります。最初は、AndroidStudioを起動してサンプルアプリを動かすだけの日があっても大丈夫です。机に座る習慣がつけば、自然と作業時間も増えていきます。



最初から「エンジニアっぽく完璧にこなさなきゃ」と思うと、ちょっとしんどくなりがちです。まずは、Macの中に開発用の机を一つ置くつもりで、「今日はこの机に座ってみる」「明日はペンを1本置いてみる」くらいの感覚で進めていくと、本当に気楽に続けられます。AndroidStudioも、最初は分からないボタンだらけで普通なので、「分からないボタンには今は触らない」という選択も大いにありです。
MacにAndroidStudioを入れるとどんなことができるようになるのかをふんわり眺めてみよう


MacにAndroidStudioを入れようとしているなら、「そもそも入れたら何ができるのか」をふんわりイメージしておきたいですよね。いきなり難しい単語の説明を聞くより、「こういうことができるのか」というゴールが分かっていた方が、インストールの作業もぐっと気楽になります。
AndroidStudioをMacに入れると、ざっくり言うと「Androidアプリづくりに必要な道具一式がまとめてそろう」状態になります。画面のデザインを作ったり、KotlinやJavaでコードを書いたり、アプリを仮想スマホで動かして試したり、動きが重いところを調べたりと、開発でやりたいことがひと通りMacの中だけで完結します。
実際のイメージをつかみやすくするために、AndroidStudioを入れるとどんなことができるのかを整理します。
| できることの種類 | 具体的にできること |
|---|---|
| アプリ画面づくり | ボタンや文字をドラッグして配置し、スマホ画面の見た目を作れる |
| コードを書く | KotlinやJavaでアプリの動きを書き、色付きで見やすく補助してくれる |
| アプリを動かして試す | Androidエミュレータで、仮想のスマホをMacの中に作り、そこでアプリを動かせる |
| デバッグ | アプリが止まった場所やエラーの理由を確認しながら、原因を探せる |
| パフォーマンス確認 | 「どこが重いのか」「どこでメモリを使いすぎているか」をグラフで確認できる |
| 実機テスト | 手元のAndroidスマホをUSBやWiFiでつないで、実際の端末でアプリを試せる |
| アプリの書き出し | apkやaabといった配布用ファイルにまとめて、Playストア公開の準備ができる |
少しざっくりした言い方をすると、AndroidStudioは「画用紙とペン」だけではなく、「消しゴム」「定規」「色鉛筆」「ライト付きの机」まで全部まとめて入った道具箱のようなものです。アプリのアイデアを形にするだけでなく、細かい調整や動作チェックもひとまとめでできるので、Mac上で作業がスムーズになります。
しかも、Android開発ではKotlinという言語が今の主役になっていて、AndroidStudioはこのKotlinととても相性が良いです。タイプミスを教えてくれたり、「ここはこう書いた方がスッキリするよ」と候補を出してくれたりするので、書き方に悩みがちな最初のころほど助けになってくれます。
ふだんからMacを使っているなら、トラックパッドのジェスチャーやショートカットキーと合わせて、AndroidStudioの操作も少しずつ体になじんでいきます。最初は「ボタン多すぎ」と感じても、アプリの画面を変えたり、エミュレータで動かしたりと、小さな成功を積み重ねるうちに、どこに何があるか自然と分かってきます。
こうしてできることをふんわり眺めておくと、「インストール」という作業が単なる作業ではなく、「自分専用のアプリ開発スタジオをMacの中に作る時間」という感覚になってきます。最初のハードルが少し高く見えても、その先で待っている楽しさをイメージしながら進めていきましょう。



AndroidStudioを初めて入れるときは、機能の多さにちょっとびっくりしがちなんですよね。ただ、最初から全部を使いこなそうとする必要はなくて、「画面をちょっと変えてみる」「ボタンを押したら文字が変わる」といった小さな遊びから始めると、一気に距離が縮まります。Macとの相性も良いので、いったん環境さえ用意してしまえば、プログラミングの練習場として長く使える相棒になってくれますよ。
古めのMacやストレージが心配なときに先にチェックしておきたいポイント


古めのMacだと、AndroidStudioを入れてから「動きが重い」「ストレージが一気に減った」と感じやすいです。先にちょっとだけ確認しておくと、入れてからあわてることが減るので、ここで一緒に整理しておきましょう。
| チェックしたい項目 | 目安になるライン |
|---|---|
| macOSのバージョン | macOSVentura以降なら安心 |
| メモリ容量 | 8GBでも動くが、16GBあるとかなり楽 |
| 空きストレージ容量 | 最低でも40GBくらい空いていると余裕あり |
| ストレージの種類 | SSDならOK、HDDはかなりもっさりしやすい |
とくに気をつけたいのが、メモリとストレージの空き容量です。古めのMacでメモリ8GB、ストレージもあまり空いていない状態だと、AndroidStudioを開くだけで他のアプリまで重くなりやすいです。
実際のところ、メモリ8GBでもAndroidStudioは動きます。ただ、ChromeやSlack、Spotifyを同時に開いたり、エミュレーターを動かしたりすると一気にきつくなります。少しでも快適にしたいときは、開くアプリをしぼったり、ブラウザのタブをこまめに閉じるだけでも体感がかなり変わります。
ストレージは、AndroidStudio本体だけでなく、AndroidSDKやエミュレーター用の仮想端末がかなりの容量を食べます。開発を続けていくと、気づいたときには20GBくらい増えていたこともあります。写真や動画がぎっしりのMacだと、あとから「容量が足りません」と言われるパターンが起こりやすいです。
- macOSを最新の状態にアップデートしておく。
- ストレージの「空き容量」が40GB以上あるか確認する。
- 古いダウンロードファイルや使っていないアプリを先に整理する。
- HDDのMacなら、エミュレーターは実機中心で使うイメージを持っておく。
ストレージの空きが20GBを切っている状態でAndroidStudioを入れると、macOSの動きそのものが不安定になりやすいです。古めのMacなら、先に不要ファイルの整理をしてからインストールした方が安心です。
もしスペックに不安がある場合は、エミュレーターを無理に使わず、Android端末をUSBでつないで動作確認する形に寄せるだけでもかなり楽になります。古いMacでも工夫しながら使うと、Androidアプリ開発の入門にはしっかり使えます。
MacにAndroidStudioをインストールするための一番ていねいな基本手順


初めてAndroidStudioを入れる時って、何から手を付ければいいのか分からなくて、ダウンロード画面の英語を見た瞬間にタブを閉じたくなりますよね。Macの設定も絡んでくるので、ちょっとしたつまずきポイントも多いです。ただ、流れさえつかめば、あとは毎回ほぼ同じパターンで入れられるようになります。
ここでは今のmacOSやAppleシリコンMacを前提に、AndroidStudioを一度で気持ちよく入れきるための手順を、できるだけ細かく分けて案内します。インストール中に迷いやすい選択肢についても、「ここはこうしておくと後で楽」という形で、実際に開発に使っていると分かるポイントを入れながら説明していきます。
| ステップ | やることのイメージ |
|---|---|
| 1.macOSの準備 | ストレージやAppleシリコン対応、セキュリティ設定を軽く確認する。 |
| 2.AndroidStudio本体のダウンロード | 公式サイトから自分のMacに合ったインストーラを落とす。 |
| 3.dmgファイルからアプリを入れる | ドラッグ&ドロップでApplicationsフォルダに入れる。 |
| 4.初回起動とセットアップウィザード | テーマやSDKのインストールを案内に沿って進める。 |
| 5.最初のプロジェクト作成チェック | 新規プロジェクトを1つ作って、動くかどうかを確認する。 |
この流れが頭に入っていると、途中で英語のボタンが出てきても、「あ、さっきのステップのここね」と落ち着いて選べるようになります。特にストレージ容量の目安や、SDKの入れ方を先に知っておくと、途中でダウンロードが遅くて不安になる場面もかなり減ります。



AndroidStudioは一度入れてしまえば、そのあとアップデートや環境の追加はボタンをポチポチ押すだけでいけるようになります。最初だけ少し丁寧に進めておくと、後から「あの設定どこだっけ」と迷う時間がぐっと減るので、ここで一緒に土台をしっかり作っていきましょう。
まずはMac側がAndroidStudioを気持ちよく動かせる状態かを見ておくと安心です。Appleメニューから「このMacについて」を開き、メモリが8GB以上、ストレージの空きが最低でも20GB前後あるかを確認してください。AndroidStudioとAndroidSDKは意外と容量を使うので、空きが少ない場合は使っていないアプリや不要な大きいファイルを先に片付けておくと、後のダウンロードでつまずきにくくなります。
Appleシリコン(M1やM2など)のMacなら、AndroidStudioの最新安定版がネイティブ対応しているので、そのままダウンロードすれば大丈夫です。古い情報ではRosettaが必要という話もありますが、今の安定版では基本的に気にしなくて大丈夫です。
ブラウザを開いてAndroidStudioの公式サイトにアクセスし、「Download Android Studio」ボタンをクリックします。ボタンの下にmacOS用と書かれていることを確認してから進めてください。利用規約に同意するチェックボックスが出るので、内容をざっと確認してから同意にチェックを入れてダウンロードを開始します。
ダウンロード中は数分かかることがあります。Wi‑Fiが不安定だと途中で失敗しやすいので、できれば通信が安定している場所で行うと安心です。ブラウザのダウンロード完了表示が出たら、Finderの「ダウンロード」フォルダにdmgファイルが入っているか確認します。
ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックすると、新しいウインドウが開き、中にAndroidStudioのアイコンとApplicationsフォルダのアイコンが表示されます。この画面で、AndroidStudioのアイコンをドラッグしてApplicationsフォルダのアイコンにドロップします。これでMac全体にアプリがインストールされます。
コピーが終わったら、左側のサイドバーに表示されているdmgのアイコンを右クリックして「取り出す」を選ぶか、ゴミ箱にドラッグしてマウントを外しておきます。このひと手間を習慣にしておくと、デスクトップが謎のディスクアイコンだらけになるのを防げます。
Dockの「Launchpad」を開き、「AndroidStudio」をクリックして起動します。初回起動時には、「インターネットからダウンロードされたアプリです」などの案内が出ることがありますが、公式サイトからダウンロードしている場合は「開く」を選んで進めて大丈夫です。
macOSのセキュリティ設定が厳しい場合、「開発元が確認できないため開けません」と出ることがあります。その場合は、「システム設定」から「プライバシーとセキュリティ」を開き、画面下の方に出ているAndroidStudioの許可ボタンを押してから、もう一度起動してみてください。一度許可してしまえば、次回からは普通に起動できます。
AndroidStudioが起動すると、初期設定を案内するウィザードが表示されます。以前の設定を引き継ぐか聞かれたら、初めてなら「Do not import settings」を選びます。次にテーマの選択画面が出るので、ダークかライトか好きな方を選んでOKを押します。
続いて、AndroidSDKやエミュレータをまとめて入れる画面になります。基本的には「Standard」を選べば、開発に必要なものをまとめて入れてくれます。ダウンロードサイズの目安も表示されるので、ストレージの空きと相談しながら進めてください。「Finish」を押すと、しばらく時間をかけて各種ツールがダウンロードされます。この間はMacを閉じたりスリープさせたりせず、電源に余裕がある状態で待っておくと安心です。
セットアップが終わると、AndroidStudioのスタート画面が表示されます。「New Project」からサンプル用のプロジェクトを1つ作ってみましょう。テンプレートは「Empty Activity」などのシンプルなものを選び、プロジェクト名と保存場所を軽く確認してから作成します。
プロジェクト作成後、右上に表示されるGradleの同期バーが消えるまで待ち、エラーが出ていないかを見ます。そのままツールバーの再生ボタンを押して、エミュレータまたは実機が起動すれば、インストールはひと通り成功です。この時点で一度終了させておくと、次回からはスタート画面がすぐに開き、すぐ開発に入れるようになります。
AndroidStudioとSDKのダウンロードは通信と時間をそこそこ使うので、Macの電源アダプタをつないで、回線が安定しているタイミングで進めると、途中で止まるストレスをかなり減らせます。
公式サイトからAndroidStudioをダウンロードする方法


MacでAndroidStudioを入れるときは、必ず公式サイトからダウンロードするようにしてください。たとえ日本語で分かりやすそうなまとめサイトがあっても、そこ経由のよく分からないリンクは使わない方が安心です。最新のmacOS SonomaやAppleシリコンチップ(M1やM2など)にも対応したインストーラーが、公式サイトならまっすぐ手に入ります。
公式サイトからダウンロードする流れを簡単にイメージすると、「サイトを開く」「Mac用のボタンを押す」「利用にOKしてダウンロードを開始」の3ステップです。画面の英語表記がちょっと怖く感じるかもしれませんが、押す場所さえ分かれば、あとは待つだけなのであまり身構えなくて大丈夫です。
特に迷いやすいのが、「どのボタンがMac版なのか」「どのダウンロードリンクを選べばいいのか」というところです。Macの場合は、基本的にサイト上部の「DownloadAndroidStudio」という大きなボタンか、少し下にある「macOS」というラベルのボタンを選べばOKです。IntelMacとAppleシリコンMacが、1つのインストーラーにまとまっている最新版が用意されているので、チップの種類を気にして分けて探す必要はありません。
ダウンロードボタンを押すと、利用規約が英語で表示されますが、難しく読み込まなくても、一般的なソフトと同じように「同意します」という意味のチェックボックスにチェックを入れて、「Download」ボタンを押せば進めます。このとき、ブラウザの下側や右上にファイルのダウンロードバーが出るので、ゲージが最後まで進むまでそのまま待ちます。
ファイルのサイズは数GBとかなり大きめで、ネット回線が少し遅い環境だと時間がかかります。途中でMacをスリープさせてしまうとダウンロードが止まることがあるので、画面が自動で暗くならないように軽く触りながら待つか、スリープ時間を一時的に長めにしておくと安心です。
ダウンロードが終わると、ファイルは通常「ダウンロード」フォルダに入ります。名前は「android-studio-~.dmg」のような感じになっているので、Finderのサイドバーから「ダウンロード」を開いて、そのファイルがあるか軽く確認しておくと、次のインストールのステップにスムーズに進めます。
①SafariやChromeでAndroidStudioの公式ページを開く
まずはMacでAndroidStudioのダウンロードページを開きます。ここではSafariでもChromeでも好きな方を使って大丈夫です。普段よく使っている方で進めると、あとで迷いにくくて安心です。
Dockの中にあるSafariかChromeのアイコンをクリックして起動します。もしChromeを使いたいけれど入っていない場合は、今はSafariで進めてしまって大丈夫です。
ブラウザの上にあるアドレスバーに「AndroidStudio」と入力してEnterキーを押します。キーボードにまだ慣れていない場合は、ゆっくりで大丈夫なので、1文字ずつ落ち着いて打ち込んでみてください。
検索結果の中から、「developer.android.com」で始まるAndroidStudioのページを選びます。アドレスの最初の部分が「developer.android.com」になっているものが公式サイトです。
公式サイトとそっくりな名前の広告が出ることがあります。「developer.android.com」という文字と、左に出る小さなアイコンをよく見てからクリックすると安心です。
公式ページを開いたあとは、画面の右上あたりにある「DownloadAndroidStudio」や「DownloadAndroidStudioElectricEel」などのボタンを見つけておきます。まだクリックしなくても大丈夫なので、まずはページの見た目を軽く眺めてなじんでおくと、次の操作で慌てにくくなります。
②Mac用のダウンロードボタンを探してクリックする
AndroidStudioの配布ページが開けたら、次はMac用のダウンロードボタンを見つけていきます。英語のページなのでちょっと身構えてしまいますが、よく見るとボタンの位置や色がはっきりしているので、落ち着いて探せばすぐ見つかります。
まず画面の中央か、少し下のあたりにある大きめのボタンを探してください。最近の画面だと、「DownloadAndroidStudio」や「DownloadAndroidStudioHedgehog」などの文字が入った緑色のボタンがひときわ目立つ位置にあります。
そのボタンのすぐ近くか、ボタンの下あたりに、小さく「MacwithApplechip」や「MacwithIntelchip」といった表示があることがあります。Appleシリコン(M1、M2、M3など)のMacなら「Applechip」、古いIntelのMacなら「Intelchip」と書かれた方を選ぶと安心です。
もし自分のMacがどちらか分からない場合は、いったんSafariのタブを切り替えて、画面左上のリンゴマークから「このMacについて」を開き、「チップ」の欄が「AppleM2」などと書かれているか、「プロセッサ」の欄に「Intel」と書かれているかを見て判断すると迷いません。
AndroidStudioのページに戻ったら、自分のMacに合った方のボタンをクリックします。ボタンを押す前に、ボタンのすぐ下にあるライセンスのチェックボックスに「Ihave readandagreewiththeabove terms andconditions」のような英語の文が出ている場合があるので、そのときはチェックを入れてからクリックします。
ボタンをクリックすると、ブラウザの右上や下側で「android-studio-〜.dmg」のようなファイル名のダウンロードが始まります。サイズがそこそこ大きいので、Wi-Fiが安定している場所で進めるとストレスが少ないです。
③利用規約にチェックを入れてダウンロードを始める
ダウンロードボタンを押す前に、利用規約への同意チェックが必要です。ここを適当に流してしまうと、あとで「商用で使ってよかったのかな」と不安になるので、短くで良いので中身のイメージもつかんでおきましょう。
Mac用のAndroidStudioのダウンロードページを開くと、画面の下の方に「AndroidStudioをダウンロード」ボタンと、すぐ近くに長めの英文の利用規約が表示されます。まずはボタンの少し上か下あたりにある、スクロールできる細長い枠を見つけてください。
全文を細かく読むのはかなりたいへんなので、「個人利用や開発用に無料で使えること」「再配布はしないこと」「自分の責任で使うこと」あたりをさらっと確認するイメージで十分です。スクロールしていくと、「Google」「ライセンス」「プライバシー」などの言葉が出てくるので、おおまかにこんな話をしているのかとだけ頭に入れておくと安心です。
利用規約のボックスのすぐ下あたりに、「利用規約に同意します」といった内容のチェックボックスがあります。ここにチェックを入れると、グレーになっていたダウンロードボタンが押せる状態になるので、チェックを入れてからボタンをクリックします。
会社のMacや、学校から貸与されているMacで使う場合は、事前に担当の人に「AndroidStudioを入れても良いか」と軽く確認しておくと安心です。利用規約の話に加えて、会社や学校ごとのルールにもきちんと合った使い方ができます。
チェックを入れてダウンロードを始めたら、あとはMacのブラウザが「.dmg」というファイルを保存してくれます。ここまでできれば、AndroidStudioのインストーラーを手に入れた状態なので、一歩前進です。
④ダウンロードの進み具合をFinderとブラウザで確認する
AndroidStudioのダウンロードボタンを押したあと、「本当に落とせているのかな」と少し不安になることがありますよね。ここでは、SafariやChromeなどのブラウザ側と、Finderの両方で進み具合をチェックする流れをまとめておきます。同じ内容を2か所で見られるようにしておくと、ダウンロードが止まったときにも原因が分かりやすくなります。
Safariの場合は、ブラウザ右上の下向き矢印のアイコンをクリックすると、「android-studio-〜.dmg」のファイル名と一緒に進行状況がパーセントや残り時間付きで表示されます。Chromeの場合は、ウインドウ右上の縦3点メニューから「ダウンロード」を開くか、ウインドウ下部もしくは右上のパネルにダウンロード一覧が出るので、「android-studio-〜.dmg」が何パーセントまで進んでいるかを確認してください。
ブラウザ側で動いていることが分かったら、次はFinderでも確認しておきます。Dockの笑った顔のアイコンをクリックしてFinderを開き、左側のサイドバーから「ダウンロード」をクリックします。ここに「android-studio-〜.dmg」か、「android-studio-〜.dmg.download」のような名前のファイルがあれば、ダウンロードが進んでいる状態です。
ダウンロードが遅いときは、Finderでファイルのサイズが少しずつ増えているかを見てみると安心できます。Finderの「ダウンロード」フォルダで、ファイルを1回クリックして選択し、ウインドウ下部やファイルの右側に表示されるサイズを数十秒おきに見てください。数百MBから1GB以上に向かってじわじわ増えていれば、ネット回線が遅くてもちゃんと進んでいる合図です。
数分待ってもFinderのサイズ表記がまったく増えない場合は、ダウンロードが止まっていることがあります。このときは、ブラウザ側のダウンロード一覧で一時停止マークやエラー表示になっていないかを見てください。エラーになっている場合は、WiFiが切れていないか確認し、WiFiを一度オフオンしてから、同じファイルを再度ダウンロードし直した方が早いことが多いです。
ダウンロードしたdmgファイルからMacにインストールする方法


AndroidStudioのdmgファイルをダウンロードしたあとは、少しだけ独特なMacのインストール作業があります。ここをふんわりした理解のまま進めると、「あれ、起動するたびに毎回インストール画面が出てくる」というあるある状態になりがちです。Macならではの動きが分かっていると、1回で気持ちよく入れられますよ。
ダウンロードフォルダにある「android-studio-〇〇.dmg」をダブルクリックします。Macが一度イメージファイルとしてマウントしてくれて、デスクトップに白いアイコンが出たり、小さなウインドウが表示されたりします。
表示されたウインドウの中に、「Android Studio.app」と「Applicationsフォルダ」のアイコンが並んでいるので、AndroidStudioのアイコンをApplicationsフォルダのアイコンにドラッグアンドドロップします。これがMacでの「インストール作業」にあたる動きです。
コピー中はプログレスバーが出て、少し時間がかかることがあります。MacBookAirなどストレージが遅めの機種だと数十秒ほど待つこともあるので、慌てずそのまま待ってください。
コピーが終わったら、Finderのサイドバーやデスクトップに出ている「Android Studio」の白いディスクアイコンを右クリックして、「取り出す」を選びます。マウントされたインストーラーディスクを片付けるイメージです。
ここを片付けずに放置しても大きな問題はありませんが、毎回dmgから起動してしまいやすいので、習慣として取り出しておくとすっきりします。
画面下のDockからFinderを開き、左側の「アプリケーション」を選びます。その中に「Android Studio」が入っているので、ダブルクリックで起動します。
ここで初回だけ、「インターネットからダウンロードしたアプリケーションです。開いてもよろしいですか。」というダイアログが出ますが、「開く」を選べばOKです。インストールに成功していれば、この画面は1回だけで、次回からは普通に起動してくれます。
AndroidStudioのウインドウから直接起動して使い始めると、「dmgの中身を毎回起動している」状態になりやすいです。必ずアプリケーションフォルダへドラッグしてから、アプリケーションフォルダ側から起動するようにすると、アップデートやアンインストールもスムーズになります。
①Finderのダウンロードフォルダを開いてdmgファイルを探す
AndroidStudioのdmgファイルをダウンロードしたあと、そのファイルを見つけるところからスタートします。Macのファイル探しは慣れるととても簡単なので、ここでしっかりイメージをつかんでおきましょう。
画面下のDockにある、青と白の顔のアイコンがFinderです。このFinderアイコンを1回クリックして開きます。もしDockからFinderが消えている場合は、画面左上の笑顔マークのアイコンをクリックしても同じように開けます。
Finderが開いたら、左側のサイドバーを見てください。「よく使う項目」のあたりに「ダウンロード」という項目があります。この「ダウンロード」を1回クリックすると、今までダウンロードしたファイルの一覧が右側に表示されます。
もしサイドバーに「ダウンロード」が見つからないときは、画面上のメニューで「移動」をクリックしてから「ダウンロード」を選ぶと同じ場所を開けます。
ダウンロードフォルダの中から、AndroidStudioのインストーラーファイルを探します。ファイル名は「android-studio-2024〜.dmg」や「android-studio.dmg」のように、「android」や「studio」という文字が入っていることが多いです。
右上の検索欄に「android」や「dmg」と入れて絞り込むと、ファイルがたくさんある場合でも素早く探せます。ダウンロードした直後であれば、表示順を「追加日」で並べ替えると、一番上か上のほうに表示されるので見つけやすいです。
②dmgファイルをダブルクリックしてマウントする
AndroidStudioのdmgファイルがダウンロードできたら、まずはそのファイルを開いて中身を見られる状態にします。これをMacの言葉で「マウントする」と呼びますが、やることはとてもシンプルです。
Dockの左端あたりにある「Finder」の顔アイコンをクリックして、サイドバーの「ダウンロード」を選びます。AndroidStudioのdmgファイルがそこに入っていることが多いです。もし見当たらないときは、ブラウザのダウンロード一覧から「Finderで表示」を選ぶと確実です。
ファイル名に「android-studio-…dmg」と書かれたアイコンを探して、ゆっくりめのダブルクリックをします。しばらく待つと、画面上に「AndroidStudio」のような名前のウインドウが新しく開きます。これがマウントできた状態です。
ダブルクリックしても何も起きないときは、少し時間を置いて待ってみるのがおすすめです。dmgファイルはサイズが大きいので、Macが裏側でゆっくり準備している場合があります。それでも開かないときは、Macを一度再起動してからもう一度ダブルクリックすると、すんなりマウントできることが多いです。
③表示されたウインドウでAndroidStudioをApplicationsフォルダにドラッグする
ダウンロードしたdmgファイルを開くと、真っ白なウインドウにAndroidStudioのアイコンと、右側にApplicationsフォルダのショートカットが出てきます。ここまで来たら、いよいよMacに「置き場所」を決めてあげる作業です。
ウインドウの左側にあるAndroidStudioのアイコンにマウスカーソルを合わせて、トラックパッドやマウスをカチッと押したままにします。アイコンが少し浮いたような感覚になったら、そのままドラッグできている状態です。
アイコンをつかんだまま、ウインドウ右側にあるApplicationsフォルダのアイコンの上までゆっくりドラッグします。Applicationsフォルダのアイコンの上に来ると、うっすら青くなったり、プラスマークが出たりするので、その状態で指を離します。これでAndroidStudioがApplicationsフォルダにコピーされます。
ドラッグがうまくいかないときは、無理に何度もやり直さず、いったんウインドウの何もない場所をクリックして落ち着いてから、もう一度「左から右へ、アイコンを移すだけ」と意識して操作するとスムーズに動かしやすいです。
コピー中は小さな進行バーが出て、数秒から数十秒ほど待つことがあります。Macの性能や外付けストレージの有無によって少し時間が変わるので、焦らずコーヒー一口分くらいの余裕で見守ると気持ちが楽です。
④コピーの進行状況が終わるまでそのまま待つ
タイムマシンからの復元や、別Macからのコピーを使っていると、どうしても気になるのが「今どれくらい進んでいるのか」ですよね。ですが、このタイミングで大事なのは、あまりいじらずにどっしり構えて待つことです。
コピー中は、画面のどこかに進行状況のバーや残り時間の表示が出ています。Finderのウインドウの右上だったり、Dockの中のフォルダのアイコン上だったり、タイムマシンからの復元なら専用の進行画面が出ているはずです。表示が止まっているように見えても、内部ではファイルの整理が続いていることがあるので、まずはその表示を信じて待ちましょう。
コピーが終わる前にMacをスリープさせたり、電源を切ったり、途中で外付けSSDやUSBメモリを抜くのはNGです。特にAndroidStudio本体やAndroidSDKのフォルダをコピーしている途中で止めてしまうと、アプリが起動しなかったり、後から意味不明なエラーが出たりしやすくなります。
コピーに時間がかかっているときほど、他の重い作業を同時に動かさないのもおすすめです。ブラウザで動画を開きっぱなしにするとか、大きなアプリをいくつも起動すると、その分だけディスクの読み書きが混雑して、コピーが余計に遅くなりやすいからです。
バーが100%になり、ウインドウのコピー中メッセージが消えるまでは、そのまま待つのが安全です。途中でキャンセルすると、コピー元とコピー先で中途半端な状態になり、AndroidStudioの設定が壊れやすくなります。
コピーが何時間も止まっているように見えるときは、待ち時間のストレスで触りたくなりますが、まずは1時間ほど様子を見るのがおすすめです。Macのファンが静かになり、進行状況もまったく動かない状態が長く続くようなら、そのときにだけトラブルを疑うようにすると安全です。
コピーが最後まで終わったら、外付けディスクを抜く前に、Finderのサイドバーでそのディスクの横にある取り出しボタンを押して「取り出し」しておくと安心です。これでAndroidStudioのファイルもきちんとコピーされ、次の起動や設定確認にスムーズに進めます。
⑤マウントしたディスクイメージをゴミ箱にドラッグして取り出す
AndroidStudioのインストールが終わったら、インストーラのディスクイメージは片付けておくとMacがすっきりします。ここではダウンロードしたdmgファイルを開いたときに出てくる「マウントしたディスク」を取り出す流れを整理しておきます。
画面下のDockの右端付近にあるゴミ箱アイコンをまず確認します。普段ファイルを捨てる時に使うものと同じ場所です。ここにディスクのアイコンをドラッグすると取り出しになります。
デスクトップの右上あたりに「AndroidStudio」などの名前が付いた白いディスクのアイコンが出ているので、それを探します。Finderのサイドバーに表示されている場合もありますが、デスクトップのアイコンから作業する方がわかりやすいです。
ディスクアイコンをクリックしたまま、画面下のゴミ箱アイコンまでゆっくりドラッグします。ドラッグしている間だけ、ゴミ箱アイコンが「取り出しマーク」に変わるので、その状態で指を離します。これでディスクの取り出しが完了します。
アプリをインストールし終わっていない状態でディスクを取り出すと、あとから「アプリが見つからない」という状態になることがあります。必ずアプリ本体を「アプリケーション」フォルダにコピーし終わってから、ディスクを取り出すようにしてください。
ディスクの取り出しは、実際にはファイルを消しているわけではなく、ただ「つなげていたインストーラのディスクを外す」だけの動きです。元のdmgファイルはダウンロードフォルダなどに残ったままなので、気軽に取り出して大丈夫です。
LaunchpadからAndroidStudioを初めて起動する方法


AndroidStudioをインストールしたあと、最初にちょっと迷いやすいのが「どこから起動するのか」です。MacのアプリはDockにないと見つけにくいので、まずはLaunchpadから起動する流れを覚えておくと安心です。ここでは初回起動で出てくる画面の雰囲気もまるごとイメージできるように、順番にお話しします。
まずはLaunchpadを開きます。トラックパッドを3本指か4本指でつまむように閉じるジェスチャーをするか、Dockのロケットのようなアイコンをクリックしてください。
Launchpadが開いたら、アプリの一覧の中からAndroidStudioのアイコンを探します。緑色の丸の中に白い「Androidロボット」の顔が付いたアイコンになっていることが多いです。1ページに見つからないときは、キーボードで「android」と打つと絞り込みできるので楽です。
AndroidStudioのアイコンが見つかったら、アイコンを1回クリックします。クリックしてから起動が完了するまで少し時間がかかることがありますが、Macの右下あたりでアイコンがピョンピョン動いたり、DockにAndroidStudioのアイコンが現れれば起動中なのでそのまま待ちます。
初回起動では、最初に「インターネットからダウンロードされたアプリです」というような確認ダイアログが出ることがあります。その場合は内容を確認してから「開く」ボタンをクリックしてください。
起動が進むと、AndroidStudioのセットアップ画面が出て、「以前の設定を引き継ぐかどうか」を聞かれることがあります。初めてAndroidStudioを使うなら、特別な理由がなければ「Do not import settings」や「設定を読み込まない」にあたるものを選んで進めるとスムーズです。
昔のバージョンから乗り換えた人は、古いAndroidStudioから設定ファイルを選ぶこともできますが、初心者のうちは引き継ぎなしで真っさらな状態で始める方がトラブルも少ないです。
設定の読み込みを選んだあと、「AndroidStudio Setup Wizard」というような案内画面が始まります。ここではテーマの色や、必要なAndroidSDKのダウンロードなどを順番に聞かれます。英語の画面でもボタンは「Next」「Finish」など決まったものが多いので、あわてなくて大丈夫です。
ここではまだアプリを作る作業は始まらないので、「開発環境の準備タイム」と思って、案内どおりに進めてあげる気持ちでポチポチ進めていくと気が楽になります。
Launchpadから1回起動すると、DockにAndroidStudioのアイコンが残ります。毎回Launchpadから探すのが手間なら、Dockのアイコンを右クリックして「オプション」から「Dockに追加」を選んでおくと次回からワンクリックで開けるのでかなり楽になります。
①DockのLaunchpadアイコンをクリックしてアプリ一覧を開く
AndroidStudioを入れる前に、まずはMacでアプリ一覧をさっと開けるようになっておくと楽です。ここではDockに並んでいる「Launchpad」のアイコンからアプリ一覧を開くところをやっていきます。
画面下にずらっと並んでいるのがDockです。その中に、銀色のロケットのようなマークの「Launchpad」アイコンがあります。macOSSequoiaでもアイコンの形はほぼ同じで、ロケットの絵を目印にすると見つけやすいです。
もしDockのアイコンが多くて見つけづらい時は、マウスポインタをゆっくり動かして、1つずつアイコン名を確認していくと安心です。Launchpadの上にポインタを乗せると、小さく「Launchpad」という名前が表示されるので、それを合図にクリックします。
画面下にあるDockを見て、銀色のロケットの絵が描かれたアイコンがないか探します。マウスをゆっくり動かして、アイコンの上に来たときに表示される名前を見ながら確認すると落ち着いて探せます。
ロケットの絵の「Launchpad」アイコンを見つけたら、そのアイコンを1回カチッとクリックします。画面全体がふわっと切り替わり、iPhoneやiPadによく似たアプリの一覧画面が表示されればOKです。
DockにLaunchpadが見当たらないときは、Trackpadを使って親指と3本指をぎゅっと閉じるジェスチャーでもLaunchpadを開けます。MacBookでよく使う操作なので、このタイミングで一緒に体になじませておくと後がぐっと楽になります。
②Launchpadの中からAndroidStudioのアイコンを見つけてクリックする
アプリケーションフォルダからでも起動できますが、せっかくならMacっぽくLaunchpadからサクッと開いてみましょう。ここではAndroidStudioのアイコンを探してクリックする流れを、ゆっくり確認していきます。
Dockの左側にあるロケットのアイコンがLaunchpadです。これを1回クリックします。もしDockから消えてしまっている場合は、トラックパッドを4本指でつまむようにするとLaunchpadが開きます。
Launchpadが開くと、アプリのアイコンがずらっと並びます。AndroidStudioは、はさみのようなマークとAndroidのロボットが組み合わさった、緑色と青色のアイコンになっています。
1ページ目に見つからないときは、トラックパッドで横にスワイプするか、キーボードの矢印キーでページを送って探してください。
アプリが多くて見つからないときは、Launchpadの上部にある検索欄をクリックして、「android」と入力してみてください。入力すると、AndroidStudioのアイコンだけが表示されるので、すぐに見つかります。
AndroidStudioのアイコンを1回クリックすると、Dockの右側あたりに同じアイコンがぴょこんと現れて、下に小さな黒い点が付きます。これが起動中の合図です。
初回起動のときは反応が少し遅いことがありますが、あわてずそのまま待ってください。数十秒ほどで、AndroidStudioのセットアップ画面が表示されます。
LaunchpadにAndroidStudioのアイコンが見当たらない場合は、インストールがまだ終わっていないか、アプリケーションフォルダに正しく入っていない可能性があります。そのときはアプリケーションフォルダを開いて、AndroidStudioがあるかどうかを先に確認すると安心です。
③初回起動時の「インターネットからダウンロードされました」メッセージにOKで進む
初回起動の時に、AndroidStudioを開こうとすると「インターネットからダウンロードされました」みたいなメッセージが出て、ちょっとドキッとしますよね。ここはMacが安全のために教えてくれているだけなので、内容を軽く確認しながら落ち着いて進めていきましょう。
DockやアプリケーションフォルダからAndroidStudioのアイコンをクリックすると、「このAppはインターネットからダウンロードされました」などのメッセージが出ます。ここでアプリ名が「AndroidStudio」になっているか、開発元がGoogleLLCになっているかを軽くチェックしておくと安心です。
内容に問題がなければ、そのまま「開く」ボタンをクリックします。この画面は最初の1回だけ表示される確認メッセージなので、ここで「開く」を押しておけば、次回からは出てこなくなります。
アプリ名がAndroidStudioではなかったり、見覚えのない開発元が表示されている場合は、そのまま開かずにウインドウを閉じてください。公式サイト以外からダウンロードした心当たりがあるなら、もう一度Googleの公式ページからダウンロードし直す方が安全です。
ここを無事に通過できれば、AndroidStudioの初回セットアップ画面が開きます。少し緊張する部分ですが、メッセージの内容を落ち着いて確認しつつ進めれば大丈夫です。
④以前の設定を引き継ぐか聞かれたときに適切なボタンを選んで先へ進む
AndroidStudioの初回起動で、以前の設定を引き継ぐかどうかを聞かれる画面が出てきます。ここは一見むずかしそうに見えますが、考え方さえ分かれば迷うことはありません。
これまでに別のMacや同じMacでAndroidStudioを使っていて、その設定を残してある人は、必要に応じて引き継いでも大丈夫です。ただ、初めてAndroidStudioを使う人や、昔の設定をごちゃごちゃ持ち込みたくない人は、基本的に引き継がない選び方で問題ありません。
| 選ぶボタン | どんな時におすすめか |
|---|---|
| 以前の設定をインポートする | 他のMacや古いAndroidStudioから、キーボードショートカットやテーマなどを引き継ぎたい時。 |
| 設定をインポートしない | 初めてAndroidStudioを使う時や、まっさらな状態で始めたい時。 |
| 後から調整する前提でどちらでも可 | 細かい設定はまだよく分からず、とりあえず動かして慣れたい時。 |
設定を引き継ぐかどうかを聞かれる画面では、AndroidStudioの過去の環境をそのまま持ち込むか、完全に新しい環境を作るかを選びます。引き継ぐ内容には、テーマの色、フォント、ショートカット、プラグインの一部の情報などが含まれます。
今までAndroidStudioを使ったことがない、または昔かなり前に触っていただけで今の環境はリセットしたい、という場合は、「設定をインポートしない」かそれに近い表現のボタンを選びます。この選び方だと、最新バージョンに合ったきれいな初期設定が入るので、トラブルも少なくて安心です。
別のMacから環境をコピーしてきた場合や、TimeMachineで古いユーザー環境を丸ごと戻した人は、「以前の設定をインポートする」を選ぶと、いつも使っていたキーボード操作や色の設定が一気に戻せます。ただし、かなり古いバージョンの設定を持ってくると、まれに動きが不安定になることがあるので、その時はあらためてインポートなしでやり直す判断もありです。
どちらかを選んだら、「OK」や「Next」などのボタンを押して進みます。このあと出てくるセットアップ画面で、UIのテーマ選びや、必要なコンポーネントの確認などを順番に行っていきます。ここで悩みすぎず、とりあえず進めてから慣れてきた段階で細かい設定を見直す形でも大丈夫です。
AndroidStudioの初期設定をゆっくり進めてMacで動く環境を整えよう


ダウンロードとインストールが終わると、いよいよAndroidStudioの初期設定が始まります。ここでつまずくと、「せっかく入れたのに起動しない」「何を選べばいいのか分からない」と不安になりやすいところです。ひとつひとつ意味を知りながら進めると、あとでトラブルになりにくいので、深呼吸しつつ一緒にゆっくり整えていきましょう。
初期設定でやることは、ざっくり言うと次の3つです。
- AndroidStudio本体の基本設定を決める(テーマや設定の読み込みなど)。
- SDKなど開発に必要な部品をまとめて入れる。
- エミュレーターを動かせるように環境をそろえる。
ここを丁寧にそろえておくと、次からの新規プロジェクト作成がとてもスムーズになります。逆に言うと、ここで「とりあえず次へ次へ」と連打してしまうと、あとで設定画面を開いてやり直すことになりやすいです。
| 初期設定で整えること | どんな意味があるか |
|---|---|
| テーマやUIのスタイル | 目にやさしく、自分が見やすい画面にしておくと、長時間作業でも疲れにくくなります。 |
| JDKとAndroidSDKの場所 | アプリを作るための土台になるので、ここが正しくそろっていないとビルドエラーが増えます。 |
| 必要なAPIレベルのインストール | 開発したいAndroidのバージョンを選んで入れておくと、あとで追加ダウンロード待ちで時間を取られにくくなります。 |
| エミュレーター設定 | 実機がなくてもアプリをすぐ試せるので、練習やデバッグがとてもやりやすくなります。 |



初期設定の画面って、英語が多くて一瞬ひるみますよね。でも、動かすために必須なのは「SDK」「仮想デバイス(エミュレーター)」あたりだけで、他はあとから変えられる項目ばかりです。なので、「どうしても分からない所はとりあえずデフォルト」「でもSDK関連だけは場所とバージョンを意識する」というイメージで進めると、Mac側もAndroidStudio側もかなり安定しやすいですよ。
セットアップウィザードで基本設定を済ませる方法


AndroidStudioを初めて起動すると、いきなり真っ黒な画面ではなく、セットアップウィザードという案内役が出てきます。ここでの選び方を軽く知っておくだけで、その後の開発がだいぶ楽になります。細かい設定を全部暗記する必要はないので、「ここはこう選べばOK」というポイントだけ気楽に押さえていきましょう。
セットアップウィザードでやることは、ざっくり言うと次の3つです。
- 見た目のスタイルを選ぶ:ダークテーマにするか、明るいテーマにするかなどを決めます。
- 必要なSDKやツールを入れる:Android13や14向けの開発に必要な部品をまとめて入れます。
- プロキシやデータ保存場所の確認:会社ネットワークを使う場合や、保存先フォルダを変えたい場合に調整します。
実際にはほとんどの場面で、ウィザードのおすすめ設定のままで問題ありません。ただ、MacBookAirのようにストレージ容量が少ない場合や、目が疲れやすい人の場合は、少しだけ選び方を変えた方が後が楽です。
最初に聞かれるテーマは、真っ黒に近い「Darcula」と明るい「Light」があります。Macで長時間コードを書くなら、ダークテーマ側を選んでおくと、夜の作業でも目が楽です。明るい方が好みでも、まずはダークにしておいて、気になったら後でいつでも切り替えれば大丈夫です。
その次に「Standard」か「Custom」か選ぶ画面が出ますが、初学者ならStandardがおすすめです。StandardはAndroidStudioが必要なものをまとめて選んでくれるので、「どのSDKが要るんだっけ」と悩まずに済みます。Customは、すでに別のバージョンのAndroidStudioを使っていたり、細かく入れる物を選びたい人向けです。
SDKのダウンロード画面では、AndroidAPIレベルがいくつかチェックされた状態で表示されます。ここで全部にチェックを入れたくなりますが、ストレージに余裕がない場合は最新の「Android14」と、その1つか2つ前くらいに絞るのが安心です。古い端末向けがどうしても必要になった時に追加で入れる方が、Macの容量管理が楽になります。
ダウンロードサイズも画面に表示されるので、数字が10GBを超えそうなら、一度落ち着いてチェックを見直すと良いです。最初の時点で欲張らない方が、将来のアップデートや他の開発ツールも入れやすくなります。
プロキシ設定の画面が出ることもありますが、自宅WiFiや普通のネット環境なら何も触らず、そのまま進んで問題ありません。会社や学校のネットワークで、ブラウザを開くたびに特別なログインページが出るような環境だと、「プロキシ設定」が必要な場合があります。そのときは、ネットワーク担当の人からもらった設定をここに入れる形になります。
最後に設定の確認画面が出るので、「どこにインストールされるか」「どのAndroidバージョンを入れるか」だけ軽く眺めてから、Finishを押します。ここで選んだ内容は、AndroidStudioのメニューから後から直せるので、9割くらい合っていれば大丈夫という気持ちで進めてしまって大丈夫です。
①テーマや見た目のスタイルを選んで自分の好みに合わせる
AndroidStudioを入れたら、まず最初に触ってほしいのが見た目のカスタマイズです。長時間画面を見ることになるので、ここを自分好みにしておくと、あとからの疲れ方がかなり変わります。暗い部屋で作業する人と、日中の明るい場所で作業する人では合うテーマも違うので、少し時間を取って調整してみてください。
テーマや色の変更は、AndroidStudio右上のメニューから行います。メニューバーの「AndroidStudio」を押して「Settings」を開き、「Appearance&Behavior」から「Appearance」を選びます。ここで全体のテーマやフォントサイズをまとめて変えられます。
| 項目 | おすすめの設定 |
|---|---|
| テーマ名(Theme) | 「Darcula」か「IntelliJLight」からスタートして、自分の目に合う方を選ぶ。 |
| フォントサイズ | 最初は「14」か「15」にして、小さすぎないか確認する。 |
| UIスケール | MacBookの画面が小さい場合は少し大きめにしてクリックしやすくする。 |
とくにテーマは、最初に暗いテーマにするか、明るいテーマにするかで、目の疲れ方がかなり変わります。ダークモードに慣れていない人は、一度「IntelliJLight」で始めて、夜の作業が増えてきたら「Darcula」に変える形もアリです。
コードの色分けも、自分に合うように変えられます。メニューの「Editor」から「ColorScheme」を開くと、キーワードや文字列、コメントの色を細かく調整できます。最初は難しく感じるので、用意されているプリセットだけ切り替えて、「どのテーマが一番読みやすいか」を確かめるくらいで大丈夫です。
もしフォントの形にもこだわりたくなったら、「Editor」内の「Font」から設定を変えます。英数字が見やすい等幅フォントを選ぶと、コードの桁がそろって、とても読みやすくなります。macOSに最初から入っている「Menlo」や「SFMono」は、AndroidStudioとの相性も良いです。
AndroidStudioメニューバーの「AndroidStudio」から「Settings」を開き、「Appearance&Behavior」内の「Appearance」を選びます。「Theme」のプルダウンを押して、「Darcula」や「IntelliJLight」を選び、「Apply」を押してから「OK」で閉じます。画面全体の色が切り替わるので、しばらく使ってみて様子を見てください。
同じ画面の中で、「Usecustomfont」をオンにしてフォントサイズを「14」か「15」に設定します。その下にUIのスケール設定があれば、MacBookの画面サイズに合わせて少しだけ大きめにしておくと、ボタンや文字が押しやすく読みやすくなります。
テーマ設定は一度決めたら終わりではなくて、慣れてきたタイミングで少しずつ変えていくのがおすすめです。朝は明るいテーマ、夜は暗いテーマのように、体調や作業時間帯に合わせて切り替えていると、長くコードを書いても疲れにくくなります。
②標準設定かカスタム設定かを選んで進める
インストールの途中で、「Standard」と「Custom」のどちらで進めるか聞かれる画面が出てきます。この選択で、その後の設定の細かさが変わりますが、あとから変更もできるので、ここで深呼吸して落ち着いて選べば大丈夫です。
| 選択肢 | おすすめ度 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Standard(標準設定) | 高い | とりあえず触ってみたい人、細かいことは後からでいい人 |
| Custom(カスタム設定) | 状況により | ストレージ容量に不安がある人、保存場所を分けたい人 |
初めてAndroidStudioを入れるタイミングなら、ほとんどの場合はStandard(標準設定)で進めてOKです。標準設定を選ぶと、Googleが想定している一般的な構成でまとめて入れてくれるので、「なにをオンにして、なにをオフにするか」を悩まずに進められます。
Custom(カスタム設定)を選ぶと、インストールするコンポーネントの種類や、一部の設定を自分で選べます。特に、Macのストレージ容量がギリギリだったり、外付けSSDに一部を置きたい場合は、Customでチェック項目を見ながら選んだ方が安心なこともあります。
経験上、M1やM2チップのMacBookAirやMacBookProでストレージが512GB以上あるなら、Standardにしておいても困る場面は少ないです。一方で、256GBモデルで写真や動画がぎっしり入っているMacだと、「あと数GBしか空きがない」という状態もよくあります。このような状態なら、Customを選んで、インストール内容を軽めにしたり、不要なエミュレータを後回しにするというやり方もありです。
- Standardを選ぶとき:迷いたくない、ひとまず動く環境を手早く作りたいときにおすすめです。
- Customを選ぶとき:ストレージの空きが少ない、保存場所をきっちり分けたい、というときに使うと便利です。
- どちらを選んでも大丈夫:あとからSDKやエミュレータは追加や削除ができるので、ここで失敗して詰むことはありません。
インストール途中の選択画面で止まってしまうときは、「あとから変えられる方に寄せて考える」と気持ちが楽になります。AndroidStudioは後から設定を触りやすいので、最初はStandard寄りにして、慣れてきたら細かい調整をしていく流れがスムーズです。
③必要なコンポーネントにチェックが入っているか確認する
AndroidStudioのインストール中に「AndroidSDK」や「AndroidVirtualDevice」などのチェック項目が出てきますが、ここで慌てずに中身を軽く確認しておくと、あとで楽になります。Macのストレージを変に圧迫しないためにも、入れるものと入れないものをイメージしておくのがおすすめです。
今の最新版のAndroidStudio(2024年時点)のセットアップでは、基本的に最初から必要なコンポーネントにチェックが入っています。そのままでも問題なく使い始められますが、せっかくなので、それぞれがどんな役割なのかを軽く知っておくと、「これ何だっけ」と迷わずに済みます。
| コンポーネント名 | 入れておくと何ができるか |
|---|---|
| AndroidSDK | アプリをビルドしたり、実機やエミュレータで動かすための土台になる部分です。 |
| AndroidSDKPlatform(最新版) | 最新バージョンのAndroid向けアプリを作れるようになります。 |
| AndroidVirtualDevice(AVD) | Macの中で仮想のAndroidスマホを動かしてアプリを試せます。 |
| AndroidSDKTools / PlatformTools | adbコマンドなど、開発に欠かせないツール一式です。 |
初めて触る段階では、上の表にあるような「基本セット」にチェックが入っていれば大丈夫です。逆に、いきなり古いAndroidバージョン用のプラットフォームや、よく分からない追加パッケージまで全部にチェックしてしまうと、インストール時間がかなり長くなってしまいます。
経験上、次のような状態になっていれば安心して進められます。
- 太字にしたい場合はここ:最新版のAndroidSDKと、そのPlatformにチェックが入っている。
- 太字にしたい場合はここ:AndroidVirtualDevice関連にチェックが入っており、エミュレータも入る状態になっている。
- 太字にしたい場合はここ:よく分からない追加パッケージには、無理にチェックを増やしていない。
チェックを外すのは、役割が分かるものだけにしてください。AndroidSDKやPlatformToolsを外してしまうと、あとでアプリが動かせなくなって、原因探しでかなり時間を取られます。
もし迷ったときは、「推奨のまま全部オン」か「分からないものは触らない」のどちらかにしておくと安全です。あとからAndroidStudioの「SDKManager」から追加で入れ直すこともできるので、ここでは最低限のセットがそろっているかを確認するつもりで、チェック欄をさっと眺めておくと安心です。
④SDKやエミュレータのダウンロードが終わるまで待つ
AndroidStudioの初回セットアップでは、SDKやエミュレータのダウンロードにそこそこ時間がかかります。ここで焦って画面を閉じたり、他のボタンを押しまくったりするとややこしくなるので、飲み物でも用意してゆったり待つくらいの気持ちで構えておくと安心です。
進行状況はウインドウ下のバーやログに表示されます。数字がゆっくりでも動いているなら、Macがちゃんと仕事をしている合図です。特に初回は数GB単位のデータを落とすので、WiFiが少し遅い環境だとかなり時間がのびることがあります。
ダウンロード中は、Macをスリープさせないようにだけ気をつけてください。画面が暗くなって勝手にスリープに入ると、ダウンロードが止まってしまうことがあります。スリープしやすいMacBookの場合は、ACアダプタをつないで、触っていなくてもスリープに入りにくい状態にしておくと安心です。
もし途中で「Failed」や「Timeout」などの英語のエラーが出たら、まずは慌てずにメッセージを一度読んでみてください。多くはネットワークが一時的に重くなっただけなので、数分待ってから「Retry」ボタンで再挑戦すると、何事もなかったように進むことが多いです。
経験上、通信が不安定なWiFiだと途中で止まりやすくなります。できれば電波が安定している場所で作業するか、可能なら有線LANアダプタを使ってネットにつなぐと、ダウンロードがかなり安定します。
ダウンロードとインストールが最後まで終わると、「Finish」や「Next」などのボタンが押せる状態に変わります。ボタンがグレーのままならまだ作業中なので、そのままそっと見守ってください。ここで勝手にウインドウを閉じると、次回起動時にまた大量のダウンロードからやり直しになることもあります。
SDKやエミュレータの準備がきちんと終わっていると、その後のAndroidアプリ開発がとてもスムーズになります。最初の一回だけは「ちょっと長い初期設定タイム」と割り切って、しっかり終わるまで待ちきることが、あとで余計なトラブルを減らす近道になります。
⑤完了ボタンを押してセットアップウィザードを閉じる
AndroidStudioのインストールが終わると、セットアップウィザードの最後に「Finish」ボタンが出てきます。この画面でやることはとてもシンプルで、「Finish」を押してウィザードを閉じるだけでOKです。
インストール内容のダウンロードがまだ続いている時は、ゲージや進捗バーが動いているので、あわてて閉じずに100%になるまで待ってください。ゲージが止まり、「Completed」といった完了メッセージが出ていれば、「Finish」を押して大丈夫です。
「Finish」を押すと、セットアップウィザードのウインドウが閉じて、AndroidStudio本体の画面が表示されます。初回だけ少し時間がかかることがあるので、真っ白なウインドウが出て「固まったかも」と不安になるかもしれませんが、数十秒ほどじっくり待つのがおすすめです。
MacのDockを見ると、緑色のAndroidStudioのアイコンがピョコピョコ動いていることがあります。これは起動中の合図なので、アイコンが落ち着くまで触らずに見守ってあげてください。落ち着いたころに、ようこそ画面やプロジェクト作成画面が出ていればセットアップ完了です。
ここまで来たら、次からはFinderの「アプリケーション」フォルダやLaunchpadのアイコンから、いつでもAndroidStudioを起動できるようになっています。セットアップウィザードはこの1回きりなので、「Finish」を押してスッキリ閉じてしまいましょう。
AndroidSDKの場所とバージョンを確認する方法


MacでAndroidStudioを入れたあと、どこにAndroidSDKが入っているのかと、今どのバージョンなのかが分からないと不安になりますよね。開発中にパスを通したり、別ツールからSDKを使ったりする時も、ここが分かっているとかなり楽になります。普段はあまり触らない場所なので、最初にサクッと確認方法を覚えておくのがおすすめです。
AndroidStudioには、SDKの場所とバージョンをひと目で確認できる画面が用意されています。Macのフォルダを片っ端から開いて探さなくても、AndroidStudio側からたどるだけでOKです。標準の場所に入っている場合と、自分で場所を変えた場合があるので、それぞれどう見分ければいいかもあわせて整理していきます。
| 確認したいこと | 使う画面 |
|---|---|
| SDKのインストール場所 | AndroidStudioの設定の「SDKLocation」タブ |
| 使っているAndroidSDKのバージョン | 「SDKManager」の「SDKPlatforms」タブ |
| インストール済みの細かいコンポーネント | 「SDKManager」の「SDKTools」タブ |
SDKの場所とバージョンが分かるようになると、他のツールからパスを設定するときに迷わなくなりますし、チーム開発でSDKバージョンをそろえたい時にもスムーズです。最初は少しだけ画面の名前がややこしく感じるかもしれませんが、一度自分のMacでたどってみると「ああこのことか」とすっと頭に入ります。



最初にSDKの場所をメモしておくと、あとからターミナルや他ツールの設定をいじる時に本当に助かります。AndroidStudioを開いているタイミングで、メモアプリにパスをコピペするだけでもOKです。後から「あの時ちゃんと控えておいてよかった」と思う場面が、開発を続けていると何度か出てきますよ。
①AndroidStudioのメニューから設定画面を開く
AndroidStudioの設定は、まず画面上部のメニューから開きます。Mac版はWindows版とメニュー名が少し違うので、ここで一度ゆっくり確認しておくと迷いにくくなります。
まずMacでAndroidStudioを起動します。Dockのアイコンから起動してもいいですし、Spotlight検索で「AndroidStudio」と入力して起動してもOKです。どのプロジェクトでも良いので、何か1つ開いた状態にしておくと設定メニューが探しやすいです。
画面いちばん上のメニューバーに「AndroidStudio」というメニューがあります。左上のリンゴマークのすぐ右に並んでいるので、「ファイル」ではなく「AndroidStudio」の方をクリックします。ここがWindows版でいう「File」メニューと違うポイントです。
「AndroidStudio」メニューの中に「Settings」または「Preferences」という項目があります。最新版では多くの環境で「Settings」になっていますが、古めのバージョンだと「Preferences」と表示される場合もあります。どちらも同じ設定画面なので、表示されている方をクリックします。
②Appearance&BehaviorからSystemSettingsを開いてAndroidSDKを選ぶ
AndroidStudioの初期設定画面が開けたら、今度はAndroidSDKまわりの設定に入ります。ここを通っておくと、あとからエラーで止まることがぐっと減るので、少しだけ丁寧に見ていきましょう。
AndroidStudio画面の左上にあるメニューから、Macの場合は
AndroidStudio
Settings
Preferences
設定ウインドウの左側にメニューがずらっと並んでいるので、その中から
Appearance&Behavior
SystemSettings
SystemSettingsの下にさらにいくつか項目が並んでいるので、その中から
AndroidSDK
AndroidSDK画面は、あとでバージョンを追加したり削ったりするときにも必ず開く場所です。今のうちに「どこから開くか」と「どんな見た目か」だけでもざっくり覚えておくと、トラブル対応で焦らずにすみます。
③SDKLocationのパスとインストールされているバージョンをチェックする
AndroidStudioをインストールしたあと、まず落ち着いてやっておきたいのがSDKLocationとSDKのバージョン確認です。ここをあいまいにしたまま進めると、あとでプロジェクトが動かない原因になりやすいので、最初に軽くチェックしておくと安心です。
MacでAndroidStudioを起動したら、上のメニューバーから「AndroidStudio」をクリックして「Settings」を選びます。Macのアプリは設定が上のバーに集まっているので、ここを覚えておくと他のアプリでも迷いにくくなります。
設定画面が開いたら、左側のリストから「Appearance&Behavior」→「SystemSettings」→「AndroidSDK」の順にクリックします。右上あたりに「AndroidSDKLocation」という欄があり、Macの中でSDKが置かれている場所が表示されます。
初期設定のままなら、多くの場合は「/Users/ユーザー名/Library/Android/sdk」のようなパスになっています。このパスは、あとでターミナルからSDKを触ったり、他のツールと連携するときに使うことがあるので、どこかにメモしておくと便利です。
同じ画面の「SDKPlatforms」タブを開くと、Android14やAndroid13など、インストールされているAndroidバージョンの一覧がチェック付きで並んでいます。チェックが入っているものが、今Macに入っているSDKです。
普段アプリを作るときは、最新の安定版Androidバージョンと、少し前のバージョンを1つか2つ入れておくと安心です。例えば、Android14とAndroid13にチェックが入っていれば、ほとんどのアプリ開発では困ることはありません。
古いバージョンをたくさん入れすぎると、SSDの空き容量がどんどん減っていきます。新しいMacBookはストレージが心細いこともあるので、使わないSDKはチェックを外して「Apply」で削除しておくとスッキリします。
ついでに「SDKTools」タブも開いてみてください。ここには「AndroidSDKBuild-Tools」や「AndroidEmulator」など、開発に必要なツールの一覧が並んでいます。「ShowPackageDetails」にチェックを入れると細かいバージョンも見られます。
最初のうちは、デフォルトで入っているものをそのまま使えばOKです。ただ、AndroidEmulatorだけは使う予定があればチェックが入っているか確認しておきましょう。入っていないと、あとでエミュレータ起動でつまづきやすくなります。
SDKLocationとインストール済みバージョンを一度確認しておくと、あとで「どのAndroidバージョン向けに作っているのか」「Macのどこにインストールされているのか」で迷いにくくなります。開発環境の地図を頭に入れておくようなイメージで、今のうちにざっと把握しておくと楽になります。
④足りないバージョンがあればチェックを入れてインストールする
AndroidStudioのセットアップ画面でSDK周りの項目がずらっと出てくると、どれを入れたらいいのか少し戸惑いますよね。ここでは、足りないバージョンを確認して、必要なものだけインストールする流れを整理しておきます。
2025年時点のAndroidStudioでは、基本的に標準で最新の安定版AndroidSDKと、よく使うツールにチェックが入った状態で表示されます。ここに、開発したいAndroidバージョンに応じてチェックを足していくイメージで進めます。
セットアップウィザードの中に「AndroidSDK」や「SDKComponents」などの画面があります。ここにAndroid14やAndroid13といったバージョンの一覧が並び、「Installed」「NotInstalled」などの表示や、チェックボックスが付いています。チェック済みでグレーアウトしているものはすでに入っているものなので、そのままで大丈夫です。
まだ入っていないものは、チェックボックスが空の状態で表示されます。Android14のように最新の安定版は必ず押さえておきたいので、チェックが入っていなければまずここにチェックを付けます。
初めての環境なら、最新安定版のAndroidSDKに加えて、ひとつ前のメジャーバージョンも入れておくとアプリの動作確認がしやすくなります。例えば、一覧に「Android14(API34)」「Android13(API33)」が見えていたら、この2つのチェックを付けておく、というイメージです。
会社や学校の教材で「このバージョンで開発してください」と指定されている場合は、そのバージョンの行を探してチェックを入れてください。指定が特になければ、最新とひとつ前を選んでおけばまず困りません。
SDK本体だけでなく、「AndroidSDKBuild-Tools」や「AndroidEmulator」「AndroidVirtualDevice(AVD)」などの項目も表示されます。ビルドツールはアプリを作る時の裏方、エミュレータは仮想のAndroid端末だと思ってください。
初期状態でチェックが入っていることが多いですが、もし外れていたら、最新バージョンのビルドツールとエミュレータ関連にはチェックを入れておきます。これを入れておくと、実機のAndroidスマホが手元になくてもMacだけで動作確認ができるので、とても助かります。
チェックを付け終わったら、画面下の「Next」や「Finish」ボタンを押してインストールを進めます。ここでMacのネット回線が遅いと時間がかかるので、カフェのWiFiなど不安定な場所ではなく、自宅の安定した回線で進めると安心です。
途中で「このコンポーネントを入れますか」と確認されることがありますが、自分で外していない限りはAndroidStudioが必要なものを選んでくれている状態なので、そのまま進めて大丈夫です。インストールバーが最後まで進んで「Completed」と出たら、足りなかったバージョンのインストールは完了です。
全部のAndroidバージョンに片っ端からチェックを入れると、ダウンロード容量もストレージもかなり食われてしまいます。最初は最新とひとつ前くらいに絞っておき、必要になった時に追加で入れるくらいの軽めスタートがおすすめです。
Xcode関連ツールなどMac特有の追加インストールをすませる方法


MacでAndroidStudioを入れる前に、Xcode関連ツールを先に入れておくと、Androidエミュレーターやビルドが不思議なエラーで止まりにくくなります。特に、コマンドラインツールが入っていないと、Gradleの途中で止まったり、エミュレーター起動まわりでつまづいたりしやすいので、最初にさくっと準備しておくのがおすすめです。
ここでは、2024年時点のmacOS(Sonoma以降)を前提に、AppStore版Xcode本体を入れるパターンと、ひとまずXcode関連ツールだけを入れるパターンの2つを紹介します。Androidだけ触りたい人は軽めのパターン、iOSも触ってみたい人はしっかりパターンと、好みに合わせて選んでください。
| 選び方のパターン | おすすめな人 | ざっくりメリット |
|---|---|---|
| ①Xcode本体を入れる | 将来iOSアプリも触りたい人 | iOS開発もすぐ始められ、トラブルが少ない |
| ②コマンドラインツールだけ入れる | Androidだけやる予定の人 | ダウンロード容量が小さくてサクッと終わる |
| 共通効果 | どちらもAndroidStudioのエラー対策になる | ビルドやエミュレーターの失敗が減る |
まずは、どちらのパターンでも使うことがある「コマンドラインツール」の入れ方を押さえてから、AppStore版Xcodeを使うパターンも見ていきます。どちらも、途中で迷子になりやすいポイントを一緒に確認しながら進めてみてください。
ターミナルでXcodeコマンドラインツールをインストールする
AndroidStudioを入れるなら、最初にXcodeコマンドラインツールを入れておくのがおすすめです。これはXcode本体とは別物で、ビルドに必要なコンパイラや開発用の小さい道具セットのようなものです。ダウンロードも軽めで、数分で終わります。
Dockの「Launchpad」を開き、「その他」フォルダの中にある「ターミナル」をクリックします。Spotlight検索(macの画面右上の虫めがねアイコンか、Commandキー+スペース)で「ターミナル」と入力して開いても大丈夫です。
ターミナルの黒い画面に、次のコマンドをそのまま入力してからEnterキーを押します。
xcode-select --install
文字の前後に余計なスペースが入らないように気をつけて、1行だけ打ち込んでください。
少し待つと、「コマンドライン・デベロッパ・ツールをインストールしますか」というメッセージの小さいウインドウが出てきます。「インストール」をクリックして、利用規約に同意して進めてください。
ダウンロードとインストールには数分かかることがあります。途中でMacを閉じたり、スリープにしないようにしておくと安心です。
会社や学校から渡されているMacだと、セキュリティ設定でインストールに管理者用パスワードが必要になることがあります。その場合は、Macの管理をしている人に相談してから進めてください。
AppStoreからXcode本体をインストールする
将来的にiOSアプリも触ってみたい、という人は、Xcode本体も入れておくと練習の幅がぐっと広がります。容量が大きいので時間はかかりますが、一度入れておくとAndroidStudioとあわせてモバイル開発の環境がかなり安定します。
- AppStoreを開く:Dockの青いアイコン「AppStore」をクリックして開きます。見つからない場合は、Spotlightで「AppStore」と入力して探してください。
- Xcodeを検索する:AppStore右上の検索欄に「Xcode」と入力し、表示された一覧からApple純正の「Xcode」を選びます。
- 入手ボタンからインストール:「入手」または雲マークのボタンをクリックし、AppleIDの確認が入った場合は指示に従ってください。ダウンロードとインストールには回線やMacの速さにもよりますが、数十分かかることもあります。
- 初回起動で追加コンポーネントを入れる:インストールが終わったら、LaunchpadからXcodeを起動します。初回起動時に「追加コンポーネントをインストールしますか」といったメッセージが出たら、「インストール」を選んで完了させてください。
AndroidStudio向けに最低限そろえておきたい追加ツールの考え方
Xcode関連が整ったら、AndroidStudioを入れたあとに使う周辺ツールも軽くイメージしておくと、あとから慌てずに済みます。全部を一気に入れる必要はありませんが、「名前だけ知っておく」と心の余裕が生まれます。
- Homebrew(mac用パッケージ管理ツール)を入れておくと、後から必要になるツールを1コマンドで入れやすくなります。
- Git(バージョン管理ツール)は、AndroidStudioのプロジェクト管理と相性が良く、GitHubにコードを置くとバックアップ代わりにもなります。
- JavaSDK(すでにAndroidStudioに同梱されますが)を個別に入れる流れもあるので、存在だけ知っておくとエラー文の意味が分かりやすくなります。
追加ツールをいきなり全部入れようとすると、何が何だか分からなくなりやすいです。まずはXcode関連だけしっかり入れて、AndroidStudioのインストールと起動が安定してから、必要になったものを少しずつ足していく流れが安心です。



Macの開発環境づくりは、はじめてだと「何から入れればいいのか」が一番モヤモヤしがちなんですよね。Xcode関連ツールを先に入れておくと、AndroidStudio側で意味不明なエラーとぶつかる回数がかなり減ります。一度ここをクリアしておけば、あとは「新しく何かしたくなった時に、必要なツールを1つずつ足していく」という落ち着いたペースで進められるので、焦らずゆっくり慣れていきましょう。
①ターミナルを開いてコマンドラインツールの有無を確認する
AndroidStudioを入れる前に、Macの中で開発者向けの道具がちゃんと入っているかを確かめておくと、とてもスムーズに進みます。ここでは「ターミナル」と「コマンドラインツール」が登場しますが、どちらも一度触ってしまえば、そこまで怖い相手ではないので、肩の力を抜いていきましょう。
まずはターミナルを開きます。macOSSequoiaなら、画面下または横のDockにある「Launchpad」のロケットマークをクリックして、「その他」フォルダの中にある「ターミナル」をクリックします。
DockにLaunchpadが見当たらない場合は、画面右上の虫眼鏡マークをクリックしてSpotlightを開き、「ターミナル」と入力してEnterキーを押すと起動できます。
黒いウインドウが開いたら、それがターミナルです。最初は少し無骨に見えますが、ここからいろいろな便利ワザが打てる入力箱だとイメージしてもらえれば大丈夫です。
ターミナルが開けたら、今度はコマンドラインツールが入っているかどうかを確認します。コマンドラインツールは、Xcodeという開発アプリの中身を小さくまとめたようなもので、AndroidStudioでも内部で使うことがあります。
ターミナルのウインドウ内を一度クリックしてから、次のように入力してEnterキーを押します。
xcode-select -p
このコマンドは、「Xcodeの開発ツールがどこに入っているか教えて」とMacにたずねるイメージです。入力が終わったらEnterキーをポンと押してください。
少し待つと、パスと呼ばれる文字列が表示されるか、「インストールしますか」のようなダイアログが出るか、あるいはエラーのようなメッセージが出るかのどれかになります。
| ターミナルの表示例 | 今の状態と次にやること |
|---|---|
| /Library/Developer/CommandLineTools | コマンドラインツールが既に入っている状態です。AndroidStudioの準備としては合格です。 |
| /Applications/Xcode.app/Contents/Developer | フルサイズのXcodeが入っている状態です。こちらも問題なく使えます。 |
| インストールを求めるダイアログが出る | まだ入っていない状態です。「インストール」を選んでコマンドラインツールを入れておきましょう。 |
| errorなどの英語のメッセージ | コマンドラインツールが見つからない状態です。インストールか再インストールをすると安心です。 |
コマンドを打ったあと、インストールを促す小さなウインドウが出た場合は、キャンセルせずにそのままインストールしておくと、この後のAndroidStudioのセットアップでつまずきにくくなります。
②必要に応じてxcode-selectコマンドでコマンドラインツールを入れる
AndroidStudioを入れる前に、Macのコマンドラインツールが入っているかを確認しておくと安心です。特にJavaのインストールやエミュレーターの動作でつまづきにくくなるので、ここで少しだけターミナルに触れておきましょう。
コマンドラインツールは、XcodeというApple純正の開発アプリから切り出された「開発用の便利な道具セット」のようなものです。Android開発メインでも、この最低限の道具だけは入れておくと動作が安定しやすいです。
まずMacのターミナルアプリを開きます。画面右上の虫眼鏡マークを押して「ターミナル」と入力し、表示されたターミナルアプリをクリックします。
ターミナルが開いたら、次のコマンドをそのまま入力してエンターキーを押します。
xcode-select --install
途中で英語のダイアログが出て「インストール」のようなボタンが表示されたら、インストールを選びます。パスワード入力を求められた場合は、Macにログインするときのパスワードを入力します。
数分ほど待つとダウンロードとインストールが終わります。特に画面にエラーが出ていなければ完了です。ターミナルを閉じてかまいません。
すでにXcodeやコマンドラインツールが入っているMacでは、コマンドを打っても「すでに入っています」のようなメッセージが出ることがあります。その場合は、あらためて入れ直す必要はありません。
AndroidStudioだけに集中したい時期にも、ここまで準備しておくと「ターミナルがエラーを吐いてよく分からない」という場面がかなり減ります。先に地ならしをしておくイメージで、軽く整えておきましょう。
③インストール完了後にAndroidStudioを再起動して反映を確認する
インストールや初回セットアップが終わったら、AndroidStudioを一度閉じてから開き直して、ちゃんと反映されているか確認しておくと安心です。ここをさぼると、設定が反映されていなかったり、プラグインがうまく動かなかったりして、あとで首をかしげることになるので、サクッとチェックしてしまいましょう。
画面左上の「AndroidStudio」メニューから「QuitAndroidStudio」をクリックして終了します。ウインドウの赤い閉じるボタンだけだと、バックグラウンドで動き続けることがあるので、メニューからきちんと終了させるのがおすすめです。
Dockの「Launchpad」アイコンをクリックして、「AndroidStudio」のアイコンを選びます。初回起動時と同じように少し待ってから、画面が立ち上がるか確認します。
起動すると、「NewProject」や「Open」を選べるWelcome画面が表示されます。ここで左上の「AndroidStudio」メニューから「AboutAndroidStudio」を開き、バージョンと「AppleSilicon」などの表記が期待通りになっているか確認します。
「NewProject」から空のプロジェクトを1つ作ってみてください。画面下のステータスバーにエラーが出ていないか、右上の実行ボタンがグレーになっていないかを見ると、インストールがうまくいっているかざっくり確認できます。
起動に時間がかかっても、インストール直後は慌てずに待つのがコツです。初回や再起動直後は、内部でキャッシュづくりなどをしているので、Macが少しうなっても「固まった」と思って強制終了しない方が安定します。
もし再起動後にエラーや真っ白な画面が出る場合は、Mac自体を一度再起動してから、もう一度AndroidStudioを立ち上げると落ち着くことが多いです。それでもうまくいかないときは、入れたばかりのプラグインを外してみたり、設定のリセットを試すと、案外あっさり動き出すこともあります。
MacでAndroidStudioを使って最初のプロジェクトを動かしてみよう


AndroidStudioを入れたら、次はいよいよアプリを動かしてみたくなりますよね。ここでは、MacでAndroidStudioを使って、サンプルアプリをとりあえず動かしてみるところまで一気に進めていきます。最初から難しいことを覚えなくても、流れさえつかめば「あ、こうやって開発していくんだな」とイメージがふわっとつかめるはずです。
全体の流れはとてもシンプルです。
- AndroidStudioで新しいプロジェクトを作る:テンプレートを選んで「ひな形」のアプリを用意します。
- エミュレータか実機を準備する:Macの中の仮想スマホか、手元のAndroidスマホをつなぎます。
- ビルドしてアプリを起動する:再生ボタンを押して、アプリが立ち上がるところまで確認します。
ここまで行ければ、「MacでAndroidアプリの開発環境がちゃんと動いている」と自信を持って言えます。特に最初のうちは、コードを書くことよりも、この一連の流れに慣れることの方が大事です。
AndroidStudioを起動したら、「NewProject」か「NewAndroidStudioProject」のボタンを押します。テンプレートがいくつか並ぶので、「EmptyActivity」または「BasicActivity」など、シンプルそうなものを選ぶと迷いにくいです。プロジェクト名は後からいくらでも変えられるので、最初は「FirstApp」くらいの気軽な名前で大丈夫です。
アプリを動かすには、動かす先が必要です。すぐ試したい場合は、AndroidStudio上部の「DeviceManager」から仮想デバイス(エミュレータ)を作るのがおすすめです。Pixelシリーズなど、画面サイズが標準的な機種を選ぶと画面崩れのトラブルも減ります。手元のAndroidスマホをつなぎたい場合は、「開発者向けオプション」を有効にして、USBデバッグをオンにしてからMacと接続します。
画面上部の緑色の再生ボタンを押して、起動先のデバイス(エミュレータや実機)を選びます。その後、AndroidStudioがアプリをビルドして、デバイス上にインストールしてくれます。少し時間がかかることもありますが、「Appinstalled」やサンプルアプリの画面が表示されれば成功です。
初回のビルドは特に時間がかかりやすく、数分待つこともあります。「固まったかも」と不安になったら、右下のステータスバーで進捗を確認してみてください。エラーが出たときは、メッセージをそのままコピーして調べると、大体同じ場所で詰まった人の解決例が見つかります。
| 状況別のおすすめ動かし方 | ポイント |
|---|---|
| エミュレータで気軽に試したいとき | Macだけで完結するので、まずはここから始めるのがおすすめです。メモリを多めに使うので、他のアプリは少なめにしておくと動作が安定します。 |
| 手元のスマホで動きを確かめたいとき | 実機の方が動作は軽く、タップの感覚も分かりやすいです。USBケーブルをしっかりしたものにしておくと、「接続が切れる」トラブルも減ります。 |
| どちらも試したいとき | 最初はエミュレータで起動確認だけ行い、その後で実機に入れて操作感を見ると、効率よくチェックできます。 |



最初のアプリが立ち上がる瞬間って、エラーだらけでくじけそうになっていても、一気に楽しくなるタイミングなんですよね。多少時間がかかっても、「ビルドが通ってアプリ画面が出るところ」まで付き合ってあげると、その後の勉強へのやる気がかなり変わってきますよ。
テンプレートを選んでシンプルなプロジェクトを作る方法


AndroidStudioを入れたあと、最初のプロジェクト作成でつまずきやすいのがテンプレート選びです。ここをシンプルにしておくと、MacもAndroidStudioも軽く動いてくれて、画面の情報量も少なくなるので、コードに集中しやすくなります。初回は動くものが作れれば十分なので、できるだけ余計な仕組みが入っていないテンプレートを選ぶのがおすすめです。
実際にAndroidStudioで新規プロジェクトを作るときは、テンプレートがたくさん並びますが、初学者のうちは「EmptyActivity」系を選んでおくと、画面が1枚だけのシンプル構成になり、ファイル数も少なくて構造が覚えやすくなります。最近のAndroidStudioは見た目が少しずつ変わりますが、「EmptyActivity」という名前のテンプレートはずっと用意されているので安心してください。
- テンプレート選び:新規プロジェクト作成画面で「EmptyActivity」や「EmptyViewsActivity」を選ぶ。
- アプリ名などの入力:アプリ名、パッケージ名、保存場所、言語(Kotlin)、最小SDKを自分の環境に合わせて決める。
- プロジェクト作成後の確認:MainActivityとレイアウトのXMLファイル、Gradleファイルの3か所だけを軽く眺めて、構成をつかむ。
テンプレートを欲張って「NavigationDrawer」や「TabbedActivity」を選ぶと、便利な仕組みが最初からたくさん入っていて、ファイルも設定も一気に増えます。慣れてからなら楽しいのですが、最初は「なにがどこで動いているのか」が分かりづらくなりがちです。最小限のテンプレートから始めて、自分で少しずつパーツを足していく方が、後から応用しやすくなります。
- テンプレートは「EmptyActivity」系を選ぶ。
- 言語はKotlinにしておくと今後の情報が集めやすい。
- 最小SDKはあまり古くしすぎず、AndroidStudioが提案する設定を採用する。
テンプレート選びの段階でシンプルさを優先しておくと、Mac側の負荷も軽くなり、ビルドも早く終わります。とくにMacBookAirなどファンレスのモデルだと、重いテンプレートを連発すると一気に熱くなりやすいので、「EmptyActivityで軽めにスタート」という感覚で進めていくと快適です。
①AndroidStudioのWelcome画面でNewProjectのボタンをクリックする
AndroidStudioを起動すると、最初にWelcome画面が開きます。この画面が出てくると「いよいよ始まるぞ」という感じがして、ちょっとワクワクしますよね。ここから新しいアプリ作りのスタート地点になるので、落ち着いてボタンの場所を見ていきましょう。
MacでAndroidStudioを開いた直後は、真ん中あたりに「NewProject」や「NewProject…」と書かれたボタンが見つかります。最近開いたプロジェクトがある場合は、その一覧が左側に出てきて少しごちゃっと見えるかもしれませんが、新しく作りたい時は画面の中央付近のNewProjectボタンを探してください。
DockのAndroidStudioアイコンをクリックして起動し、暗めの背景に「AndroidStudio」と書かれた画面が出ているかを確認します。メニューが上に並び、真ん中あたりに「Starta newAndroidStudio project」や「NewProject」があればWelcome画面が出ている状態です。
Welcome画面の中央付近にある「NewProject」または「StartanewAndroidStudio project」と書かれたボタンにマウスカーソルを合わせてクリックします。タッチパッドの場合は、カーソルを合わせて軽く1回タップすればOKです。
もしWelcome画面が開かず、いきなり前のプロジェクトが開いてしまった場合は、上のメニューから「File」→「CloseProject」を選ぶとWelcome画面に戻れます。そのうえでNewProjectボタンを押せば大丈夫です。
NewProjectをクリックすると、アプリの名前や保存場所、どのテンプレートから始めるかを選ぶ画面につながります。ここからがアプリづくりの本番なので、まずは「NewProjectを押せたら一歩前進」とゆるく考えて、気楽に進んでいきましょう。
②Phone&TabletタブからEmptyActivityを選ぶ
プロジェクト名を入れたら、そのまま右側の画面にある「Phone&Tablet」のタブからテンプレートを選びます。ここでどのテンプレートにするかで、最初に作られる画面の形が変わります。
AndroidStudioを初めて使うときは、まずはEmptyActivityを選ぶのがおすすめです。余計な部品がほとんどなく、真っ白な画面と必要最低限のコードだけが用意されるので、「何が自分で書いたコードで、何が最初から入っているコードか」が、とても分かりやすいからです。
画面の左側にカテゴリ一覧が並んでいるので、「Phone&Tablet」が太字になっていることを確認します。その下のテンプレート一覧から「EmptyActivity」という名前のカードをクリックします。アイコンの右下に「EmptyActivity」と小さく書かれているので、文字をよく確認してから選ぶと安心です。
他にも「BasicActivity」や「NavigationDrawerActivity」など、便利そうなテンプレートがいくつか見えますが、最初はあえて触りません。これらは最初からメニューやボタンがたくさん付いていて、慣れていないとどこを触ればいいか迷いやすいです。EmptyActivityなら、「MainActivity」という1つの画面に集中できるので、コードを読む練習にもなります。
- EmptyActivityを選ぶ理由:余計なサンプルコードが少なく、自分で書いたコードが見つけやすい。
- Phone&Tabletを選ぶ理由:スマホ向けアプリ開発の標準的な組み合わせで、学習資料もたくさん見つかる。
- 将来の拡張がしやすい:慣れてきたら、自分でボタンや画面遷移を追加していきやすい作りになっている。
テンプレートを選び間違えても、プロジェクトを作り直せば大丈夫です。迷ったときは、一度閉じて「Phone&Tablet」かどうかと「EmptyActivity」かどうかを落ち着いて確認すると失敗が減ります。
③プロジェクト名と保存場所をMac上のわかりやすいフォルダに指定する
プロジェクト名や保存場所をなんとなく決めてしまうと、あとからMac内で迷子になりがちです。ここできちんと決めておくと、あとで「どこに保存したっけ」と探す時間がぐっと減ります。
まずプロジェクト名ですが、AndroidStudioではこの名前がアプリのフォルダ名や一部の設定にも使われます。「MyApplication」のような初期値のままでも動きますが、あとから見たときに内容がわかる名前にしておくのがおすすめです。
例えば、練習用なら「FirstAndroidApp」や「TodoSample」のように、「何を作っているのか」が思い出せる名前にしておくと整理しやすくなります。日本語も使えますが、開発の世界ではアルファベットと数字だけにしておくとトラブルが少なくて安心です。
次に保存場所です。ここを気にせず初期設定のまま進めると、ユーザーフォルダの深い場所にプロジェクトが作られて、Finderで探しづらくなります。
かなり便利なのは、ホームフォルダ直下に開発用の置き場を作ってしまう方法です。Finderを開いたときにすぐ目に入る場所にまとめておくと、複数のアプリを作り始めても迷いません。
- 開発用フォルダを決める:例として、ホームフォルダに「Dev」や「AndroidProjects」というフォルダを1つ作っておきます。
- プロジェクト専用のサブフォルダにする:AndroidStudioの保存場所として、そのフォルダを選び、プロジェクトごとに自動で作られるフォルダにアプリを入れていきます。
- ほかのファイルと混ぜない:書類や画像と同じ場所に置かず、「開発用フォルダは開発だけ」と決めておくと管理が楽です。
AndroidStudioの画面では、プロジェクト名の入力欄の近くに保存場所のパスが表示されていて、横にある「参照」ボタンから変更できます。そこをクリックして、さきほど決めた「Dev」や「AndroidProjects」などのフォルダを選んでください。
ここで設定した場所は、次にプロジェクトを作るときにも候補として表示されやすくなるので、最初に丁寧に決めておくほど、あとがどんどん楽になります。
④言語や最小SDKを確認してFinishボタンを押す
セットアップ画面の最後に、プロジェクトの言語や最小SDKを選ぶ画面が出てきます。ここでの選び方で、あとからの開発がかなり楽になったり、逆に少し大変になったりするので、ゆっくり確認してから進めるのがおすすめです。
まず「Language」という項目で、KotlinかJavaかを選びます。これから始めるならKotlinを選ぶのがおすすめです。Androidの新しい解説やサンプルコードは、ほとんどKotlinで書かれているので、あとから情報を調べる時も楽になります。Javaを学校や前の仕事で使っている場合でも、最初からKotlinに慣れておくと、Androidアプリならではの書き方にすぐ慣れやすいです。
次に「MinimumSDK」という項目があります。ここはアプリが動くために必要なAndroidのバージョンを選ぶところです。数字が小さいほど古いAndroidでも動きますが、新しい機能を使いにくくなります。逆に数字を上げすぎると、古い端末ではアプリがインストールできません。
最初の練習用アプリなら、「API24」か「API26」あたりを選んでおくとバランスが良いです。最新のAndroidStudioでは、右側に「このAPIを選ぶと何%くらいの端末をカバーできるか」が棒グラフで出ます。そのグラフをちらっと見ながら、「だいたい7〜8割くらいの端末をカバーできていればOK」くらいの気持ちで選ぶと迷いにくいです。
少し先の話になりますが、自分の手元にある実機のAndroidバージョンも、ここで選んだMinimumSDKより新しければ問題ありません。例えば、MinimumSDKをAPI24にして、自分のスマホがAndroid13なら、そのまま実機テストができます。
言語とMinimumSDKを選んだら、画面右下の「Finish」ボタンを押します。押した後、AndroidStudioの画面でぐるぐる読み込みが始まり、「Gradle」と書かれたバーが動いたりするので、ここは少し待ち時間だと割り切って、落ち着いて見守ってください。
初回のプロジェクト作成は、Macの性能にもよりますが、1〜5分くらいかかることがあります。画面の右下に「Build:xxx」や「Indexing」といった文字が消えるまでは、アプリを動かすボタンを触らずに待つ方が安全です。終わったら、いよいよAndroidアプリ開発のスタートラインに立てたことになります。
エミュレータを準備してアプリを実行する方法


AndroidStudioを入れたら、次は自分のアプリを実際に動かしてみたくなりますよね。ここでは、Mac上で動くエミュレータを使ってアプリをサクッと試せるようにする流れをイメージしやすくまとめていきます。最初はカタカナが多くてちょっと身構えるかもしれませんが、流れさえつかめば、普段の作業の一部として自然に手が伸びるようになります。
エミュレータは、Macの中に仮想のAndroid端末を作ってくれる仕組みです。実機のスマホが無くても、画面の表示やボタンの反応をそのまま試せるので、アプリ開発の相棒としてかなり心強い存在になります。AndroidStudioには標準で「AndroidVirtualDevice」という名前のエミュレータ機能が入っているので、追加のインストールは不要です。
全体の流れは、とてもシンプルです。
- AndroidVirtualDeviceを作る:画面サイズやAndroidバージョンを選んで、仮想の端末を作る。
- エミュレータを起動する:作った端末を起動して、Androidのホーム画面が出るか確認する。
- アプリを実行する:AndroidStudioからRunボタンを押して、エミュレータ上でアプリを起動する。
エミュレータの種類はたくさんありますが、最初はあまり深く考えなくても大丈夫です。迷ったときは、Android14あたりの比較的新しいバージョンと、Pixelシリーズの端末を選んでおけば、画面も見やすくて開発もしやすいです。
エミュレータはMacのメモリやCPUをそれなりに使うので、他のアプリをたくさん開いたままだと動きが重くなります。動きがカクカクするときは、ブラウザのタブを減らしたり、不要なアプリを一旦終了してから起動してみてください。
- Macの中に仮想のAndroidスマホを1台用意するイメージを持つ。
- AndroidStudioから、その仮想スマホにアプリを送り込んで起動する。
- 画面の動きやエラーを見ながら、コードを直してもう一度試す。
実際にエミュレータを作る画面では、英語の項目名がたくさん並んでいて「どれを選べばいいのかな」と感じるかもしれませんが、開発でよく使う組み合わせはだいたい決まっています。そこで、迷ったときのおすすめパターンをまとめておきます。
| 選ぶ場所 | おすすめ設定 |
|---|---|
| 端末タイプ(Device) | Pixel8やPixel7などのPixelシリーズ |
| Androidバージョン(SystemImage) | 安定版の最新(Android14など)を優先 |
| 画面向き | 最初は縦向き(Portrait)でOK |
| パフォーマンス | GraphicsはAutomatic、メモリも初期値のままでOK |
アプリを実行するときは、AndroidStudio右上のRunボタンを押して、起動中のエミュレータを選ぶだけでOKです。うまく設定できていれば、自分の書いたコードが数秒後には仮想スマホの画面に反映されて、ボタンを押したり、画面遷移を試したりできるようになります。
エミュレータが起動しないときや、アプリが落ちてしまうときは、慌てずに一度エミュレータを終了して、AndroidStudioごと再起動してみると回復することが多いです。それでも不安なときは、あとから実機接続という手もあるので、まずは「エミュレータでアプリが1回動いた」という経験を作ることを目標にしてみてください。
①ツールバーのデバイス選択欄からAVDManagerを開く
AndroidStudioを起動したら、まずは画面上部のツールバーに目を向けてみてください。たくさんのボタンが並んでいて少し圧倒されますが、今使うのはその中の「デバイスを選ぶ部分」だけなので安心してください。
ツールバーの中央あたりに、「Pixel8ProAPI35」のような機種名が書かれている細長い欄があります。右端に小さな▼マークが付いている場所です。ここがデバイス選択欄です。
このデバイス選択欄をクリックすると、小さなメニューが開きます。その中に「OpenAVDManager」または「AVDManager」という項目があるので、それを選びます。ここを押すと、仮想デバイスをまとめて管理する画面が開きます。
メニューにAVDManagerの項目が見当たらないときは、AndroidStudioのウインドウ幅が狭くてボタンが隠れていることがあります。その場合は、ウインドウを少し横に広げてから、もう一度デバイス選択欄を開き直してみてください。
慣れてくると、ツールバーからAVDManagerを開く動きが癖のようになって、数秒で仮想デバイスを起動できるようになります。最初のうちは「どこにあるんだっけ」と迷いやすい場所なので、ツールバー中央のデバイス名と▼マークのセットを頭の中で覚えておくと楽になります。
②CreateDeviceボタンを押して仮想端末の機種を選ぶ
ここまで来たら、次はMac上で動かす仮想のスマホを選ぶ段階です。少しドキドキしますが、やることは画面のボタンを順番に押していくだけなので、肩の力を抜いて進めてみてください。
AndroidStudioの上のメニューからDeviceManagerを開き、右上の「+」ボタンを押して「CreateVirtualDevice」を選ぶと、仮想端末を作る画面に進みます。ここで表示されている「CreateDevice」ボタンをクリックしてください。
「Category」がPhoneになっていることを確認してから、Pixelシリーズの中から1つえらびます。迷ったらPixel8かPixel7あたりを選んでおくと、Android14の標準的な動きに近くて扱いやすいです。
画面サイズが大きいほうが、ボタンや文字が押しやすくてコードの動きも確認しやすいので、一覧の中で「Resolution」が大きめのものを選ぶと作業が楽になります。
一覧には「Recommended」と書かれている機種が並んでいることが多いです。ここに出ている機種は、開発でよく使われる代表的な端末なので、特にこだわりがなければ、この中から1つを選ぶとトラブルが少ないです。
古い機種を選ぶと動作確認のパターンは増えますが、そのぶんAndroidバージョンの違いに悩むこともあるので、まずは新しめのPixelシリーズ1台に絞ると学習がスムーズです。
| 選ぶ機種のパターン | こんな人に向いている選び方 |
|---|---|
| Pixel8など新しめのPixel | 最新のAndroidアプリ開発をメインに学びたい人に向いています。 |
| 解像度が高い大きめ画面 | UIの確認をしっかり行いたい人や、小さい文字が苦手な人に使いやすいです。 |
| あえて旧機種を1台 | 後から互換性もチェックしたい人が、2台目として用意すると便利な選び方です。 |
最初からたくさんの機種を作ると、どれで動かせばいいか迷いやすいです。最初の1台は「新しめのPixelを1つだけ」に絞るほうが、画面の違いに振り回されずコードに集中できます。
③システムイメージを選んでダウンロードしてから次へ進む
システムイメージは、Androidエミュレータの中で動かす「Android本体」のようなものです。ここをさらっと選んでしまうと、あとでアプリが動かなかったり、重くて困ったりしやすいので、ゆっくり確認しながら選んでいきましょう。
まず、DeviceManagerの「SystemImage」選択画面に、バージョンごとに一覧が並んでいるはずです。Android14やAndroid13など、見慣れた名前がずらっと並んでいる画面です。
初学者のうちは、基本は最新の安定版(Android14など)を1つ選んでおくとトラブルが少ないです。PlayStore付きの「GooglePlay」イメージと、ストア無しの「GoogleAPIs」イメージがあることが多いので、迷ったら「GooglePlay」と書かれた行を選んでおくと、アプリの動作確認の幅が広がります。
システムイメージの行をクリックすると、右下に「Download」ボタンやチェックボックスが出てきます。まだダウンロードされていないイメージは、サイズが表示されていて、グレーっぽいアイコンになっていることが多いです。
Android14など、使いたいバージョンの行をクリックして選択します。左側に丸いチェックが付くか、行全体に色が付けば選択できています。
まだダウンロードしていない場合は「Download」ボタンが出るのでクリックします。すでにダウンロード済みなら、そのまま「Next」ボタンで次へ進めます。
ダウンロード中は、進捗バーが動いて少し待ち時間があります。回線が遅いと10分くらいかかることもあるので、その間にコーヒーを用意するくらいの気楽さで大丈夫です。
ストレージに空きが少ないMacだと、システムイメージがいくつもあると容量を圧迫します。最初は1つだけ選び、慣れてきたら必要なバージョンを追加するくらいのペースがおすすめです。
ダウンロードが終わってイメージが選択された状態になったら、「Next」ボタンを押して進みます。ここまで来れば、エミュレータの心臓部分になるAndroid本体がMacの中に入った状態です。
④エミュレータの名前や設定を軽く確認してFinishする
エミュレータの作成画面でデバイスやシステムイメージを選び終わると、最後に設定の確認画面が出てきます。この画面で少しだけ内容を見ておくと、あとから迷子になりにくくなるので、さらっとチェックしておきましょう。
まず「AVD Name」の欄には、今作ろうとしているエミュレータの名前が表示されています。初期状態では「Pixel8API35」のような名前が入っているはずです。複数のエミュレータを使い分ける予定があるなら、「Pixel8_Android14_開発用」のように、あとで見てもすぐ分かる名前にしておくと楽です。
次に「Device」の欄で、さっき選んだ機種が合っているかを確認します。例えば「Pixel8」や「Pixel8Pro」などが表示されていれば大丈夫です。ここで想定と違うデバイス名になっていたら、「Previous」を押して一つ前の画面に戻り、機種の選び直しをした方が安心です。
「SystemImage」には、インストールしたAndroidのバージョンが表示されています。今なら「Android14GoogleAPIsx86_64」のような表記になっていると思います。ここは、アプリを動かしたいAndroidのバージョンと合っているかをざっと見るくらいで大丈夫です。
その下の「Startuporientation」は、エミュレータを起動したときの画面の向きをあらかじめ決める場所です。基本は「Portrait(縦向き)」のままで問題ありません。ゲームアプリなどで横向きがメインなら「Landscape」を選んでおくと、起動するたびにクルクル回さなくてよくなります。
さらに細かい設定を変えたいときは、「ShowAdvancedSettings」を押すとメモリ量やストレージ容量などを細かくいじることもできます。ただ、最初のうちは触らずに標準設定のまま使う方が、余計なトラブルが少なくて安心です。
ここまで見て、大きく違和感がなければ、そのまま右下の「Finish」ボタンを押してエミュレータの作成を終えます。作成には少し時間がかかることがありますが、Macが固まったわけではないので、焦らずそっと待ってあげてください。
作成が終わると、AndroidStudioの「DeviceManager」や「AVDManager」の一覧に、今つけた名前のエミュレータが表示されます。ここまで来れば、AndroidアプリをMac上で動かす準備がひとまず整った状態です。
⑤Runボタンを押してエミュレータ上でアプリが起動するか確かめる
ここまできたら、いよいよAndroidエミュレータ上でアプリを動かしてみます。うまく起動しない時につまずきやすいポイントも一緒に押さえておくと、後のトラブル対応がかなり楽になります。
AndroidStudio右上あたりの緑色の三角ボタンがRunボタンです。エミュレータを起動した状態で、このRunボタンをクリックします。少し待つと、下側にビルドの進み具合が流れていきますが、数字や英語がたくさん出てきても気にしなくて大丈夫です。
Runボタンのすぐ左に、デバイス名が書かれたプルダウンがあります。ここが、起動中のエミュレータ名になっているかを確認します。もし「NoDevices」となっていたり、意図しない名前になっていたら、プルダウンをクリックして、さきほど起動したエミュレータを選び直してから再度Runボタンを押します。
ビルドが進むと、自動的にエミュレータ側でアプリが起動します。エミュレータの画面を眺めていると、新しいアプリのアイコンが一瞬出てから、白い画面が開き、やがて最初の画面が表示されます。初回は少し時間がかかるので、10秒から20秒くらいは気長に待ってみてください。
アプリの最初の画面が表示されたら、少しだけ触ってみます。ボタンがあれば押してみる、文字入力欄があればキーボードを出して文字を押してみる、といった軽い確認で十分です。ここで固まらずに動いていれば、AndroidStudioからエミュレータへの連携は成功しています。
アプリが起動しない時は、まずエミュレータがロック画面のままになっていないかを確認して、スワイプでロック解除してからもう一度Runボタンを押すとスムーズに動きやすいです。
自分の作ったアプリが初めてエミュレータの画面に現れる瞬間は、かなりテンションが上がります。うまくいかなかった場合も、Runボタンとデバイスの選び方、エミュレータのロック解除あたりを落ち着いてチェックすれば、大体は立て直せるので安心してください。
実機Android端末をMacに接続してアプリを動かす方法


AndroidStudioを入れたら、次は自分のAndroidスマホでアプリを動かしてみたくなりますよね。ここでは、MacとAndroid端末をつないでアプリを実行する流れを、つまずきやすいポイントも交えながら、やさしく整理していきます。
実機を使うと、エミュレーターより動きがキビキビしていて、画面の明るさやタップの感覚なども本番に近い形でチェックできます。特に、スクロールの引っかかり具合や、低スペック寄りの端末での重さは、実機で触ってみないと分かりづらいです。
やることの全体像はとてもシンプルです。
- Android端末側の準備
- Mac側の接続準備
- AndroidStudio側の設定
Android14世代の端末やmacOSSequoiaのMacでも、基本の流れは同じです。ただ、ケーブルの相性や端末側の「このパソコンを許可しますか」という確認を見逃して、いつまでもAndroidStudioに端末が出てこないことがよくあります。
長く開発に関わっている感覚としては、次のようなコツを先に知っておくと、かなりストレスが減ります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| USBデバッグの確認 | Android端末で開発者向けメニューを出しておき、USBデバッグがオンになっているか毎回確認する。 |
| ケーブル選び | 充電専用ケーブルではなく、データ転送対応のUSBケーブルを使う。付属の純正ケーブルが一番安心。 |
| 接続モード | 端末をつないだあと、「この端末を充電」だけでなく「ファイル転送(MTP)」モードに切り替えると、認識が安定しやすい。 |
| AndroidStudioの表示 | ツールバーの実行ボタン横のデバイス一覧に、端末名が出ているかをまず確認する。 |
このあたりを押さえておくと、AndroidStudioで「実行」ボタンを押した瞬間に、自分のスマホにアプリがスッと入り、ホーム画面にもアイコンが並んでくれます。画面をタップしながら、「お、ちゃんと動いてる」とにやける瞬間はかなり気持ちが良いので、そこまで一気に進めていきましょう。



MacとAndroid端末の接続は、ちょっとした設定漏れでうまくいかないことが多いのですが、1つ1つチェックしていけば必ずつながります。もしAndroidStudioに端末が出てこなくても、「ケーブル」「USBデバッグ」「端末画面に出た許可ダイアログ」の3つを順番に見直すと、大体のトラブルは解消できますよ。
①Android端末側で開発者向けオプションとUSBデバッグをオンにする
AndroidStudioでMacとAndroid端末をUSB接続してアプリを動かすには、最初にAndroid端末側で「開発者向けオプション」と「USBデバッグ」をオンにしておく必要があります。ここを忘れると、Mac側でどれだけ頑張っても端末が認識されないので、最初にゆっくり設定してしまいましょう。
Android端末で設定アプリを開きます。歯車のアイコンのアプリです。
少し下にスクロールして「デバイス情報」または「端末情報」などと書かれた項目をタップします。機種によって表記が少し違うことがありますが、「Androidバージョン」などが書いてある画面を探します。
その中にある「ビルド番号」という項目を探して、そこを何度か連続でタップします。7回程度タップすると、「あと○回でデベロッパー(開発者)になります」などのメッセージが出て、最後に「開発者になりました」などの表示になります。
ここまでできたら、開発者向けオプションを表示する準備は完了です。もしビルド番号が見つからない場合は、「ソフトウェア情報」のような別の画面の中に入っていることもあるので、焦らずメニューを1つずつ開いて探してみてください。
設定アプリの最初の画面に戻ります。「システム」や「その他の設定」などと書かれた項目の中に、「開発者向けオプション」または「開発者向けオプション」が新しく増えているのでタップします。
画面上部にある「開発者向けオプション」のスイッチをオンにします。初めてオンにするときは「この機能は上級者向けです」といった注意が表示されることがありますが、AndroidStudioでアプリを動かすためには必要な設定なので、そのままオンにします。
ここで他の項目はいじらなくて大丈夫です。慣れないうちは、必要なものだけオンにしておいた方が安心です。
開発者向けオプションの画面を下にスクロールして、「USBデバッグ」という項目を探します。
「USBデバッグを有効にする」と書かれたスイッチをオンにします。「USBデバッグを許可しますか」「パソコンとの接続で端末のデータにアクセスできるようになります」といった少しこわそうなメッセージが出ますが、自分のMacにだけつなぐ前提なら問題ありません。
心配な場合は、普段はオフにしておいて、AndroidStudioでアプリを動かす時だけオンにする運用でも大丈夫です。慣れるまでは、「使う時だけオン」が気持ち的にも落ち着きます。
メーカーやAndroidのバージョンによって、メニュー名が少し違ったり、開発者向けオプションの場所が「システム」の中だったりと細かい違いがあります。同じ言葉が見つからない時は、「ビルド番号」「開発者向けオプション」「USBデバッグ」に近そうな項目を、1つずつゆっくり探してあげると設定しやすいです。
②純正または信頼できるUSBケーブルでMacと端末をつなぐ
AndroidStudioでアプリを動かすときに、MacとAndroid端末をつなぐUSBケーブルは、とても大事なパーツです。純正ではないケーブルや、少し古いケーブルを使うと、充電はできるのにパソコンからは端末が見えないというややこしい状態になりがちです。
まずは、できるだけAndroid端末に付属していた純正ケーブルか、Ankerなどの有名メーカーのデータ通信対応ケーブルを使うのがおすすめです。100円ショップのものや、古いスマホのおまけで入っていたケーブルは、充電専用でデータ通信ができないことがけっこうあります。
| ケーブルの種類 | AndroidStudioの開発での向き不向き |
|---|---|
| 端末付属の純正ケーブル | 一番安心。データ通信も安定しやすく認識トラブルが少ない。 |
| 有名メーカーのUSBケーブル | 「データ転送対応」と書かれていればほぼ問題なし。長さも選びやすい。 |
| 安価なノーブランドケーブル | 充電専用のことが多く、Macから端末が見えない原因になりやすい。 |
まずは、Android端末に付属していた純正ケーブルか、「USB2.0以上」「データ転送対応」と記載のある信頼できるメーカーのケーブルを用意します。どのケーブルがどれか分からないときは、印刷されているメーカー名やロゴを手がかりにすると見分けやすいです。
2024年以降のMacはUSB-Cポートしかないモデルが多いので、「USB-C to USB-C」か「USB-C to USB-A+変換アダプタ」のどちらかになります。変換アダプタを使う場合は、ハブの品質が原因で接続が不安定になることもあるので、AndroidStudioに使うときはできるだけ直接Mac本体のポートに挿すようにするとトラブルを減らせます。
端末側のUSB-C端子も、ゆるくなっていると接触不良になり、途中で接続が切れてAndroidStudioがエラーを出すことがあります。カチッと軽くひっかかる感触があるところまで、真っすぐ挿し込みます。ケースが厚いと奥まで挿さらないことがあるので、その場合はいったんケースを外して試すと安定しやすいです。
MacにつないでもAndroid端末がAndroidStudioや「adb devices」で見つからないときは、まずケーブルを疑うと原因が見つかりやすいです。別の純正ケーブルか、有名メーカーのケーブルに替えてみると、何事もなかったように認識されることがよくあります。
③Mac側で端末が認識されているかAndroidStudioのデバイス一覧で確認する
USBケーブルでAndroid端末をつないで、デベロッパーモードもONにしたら、最後にAndroidStudio側でちゃんと端末を見にいきます。ここで見逃すと「つながっているのに動かない」と悩みやすいので、ゆっくり一緒にチェックしていきましょう。
まずAndroidStudioを普通に起動します。最初の画面が出ている場合は、何か1つプロジェクトを開いてください。新規プロジェクトでも既存プロジェクトでも大丈夫です。プロジェクトが開いていないと、端末の一覧ボタンがグレーのままになることがあります。
プロジェクトを開いたら、画面右上あたりを見てみてください。緑の再生ボタンの左側に、実行先を選ぶための細長いプルダウンメニューがあります。初期状態だと「NoDevices」や仮想端末の名前が出ていることが多いです。
ここがAndroidStudioの「デバイス一覧」です。ここに、自分のAndroid端末の機種名が出てくればOKです。
デバイス選択メニューをクリックすると、小さなウインドウが出てきて、「Physical」「Virtual」などの区切りで端末が並びます。
Android端末が正しくつながっていると、「Physical」のところにPixelやXperiaなど、端末の機種名が表示されます。この機種名が出ていれば、Mac側で端末が認識できていて、AndroidStudioからアプリを送り込める状態になっています。
もし一覧に端末が出てこない場合は、いったん焦らず次のように軽くチェックしてみてください。
- Android端末の画面ロックを解除して、ホーム画面を表示した状態にしておく。
- Android端末の画面に、USBデバッグの許可ダイアログが出ていないか確認して、「許可」をタップする。
- USBケーブルを一度抜き差しして、別のUSBポートに差してみる。
- Macの上部メニューから「AndroidStudio」メニューを開き、「QuitAndroidStudio」で終了して、再起動する。
この4つをやるだけで、急にデバイス一覧に端末が現れることがかなり多いです。特にUSBデバッグの許可ダイアログは、うっかり見逃しやすいので要チェックです。
デバイス一覧に端末が出ていても、グレー表示や「offline」と出ている場合があります。そのときはUSBケーブルを差し直したり、Android端末を再起動してからAndroidStudioを立ち上げ直すと、安定してつながることが多いです。
④接続した端末を選んでRunボタンでアプリをインストールする
AndroidStudioの準備ができたら、いよいよMacからアプリを端末に入れて動かしてみます。ここまで来たらあと少しなので、落ち着いてボタンの場所を確認しながら進めていきましょう。
AndroidStudioを開いたら、画面上部のツールバーにある「Run」ボタンの左側に注目します。ここに、今アプリを動かす相手として選ばれている端末名が表示されます。例えば、Pixel8など実機の名前が出ていればOKです。もし何も表示されていなかったり、「NoDevices」と出ている場合は、ケーブルが抜けていないかやUSBデバッグの設定をもう一度見直してください。
端末名が表示されている部分をクリックすると、小さなメニューが開きます。ここに「ConnectedDevices」などの区切りがあり、その下に今MacにつながっているAndroid端末がずらっと並びます。自分が使いたいスマホの名前をクリックして選びます。エミュレータが並んでいることもありますが、実機で試したい時は、型番や機種名が書かれている行を選ぶと間違えにくいです。
端末を選べたら、その右側にある緑色の三角マークが「Run」ボタンです。このボタンをクリックすると、AndroidStudioがアプリをビルドして、選んだ端末にアプリを入れようとしてくれます。初回は少し待ち時間が長く感じるかもしれませんが、画面下側の「Build」タブのログが流れていれば処理が進んでいるので、あわてずそのまま待ちます。
アプリを初めて入れる時は、Android端末側の画面に「このPCからのインストールを許可しますか」や「USBデバッグを許可しますか」というダイアログが出ることがあります。その場合は、内容を確認したうえで「許可」「OK」などをタップしてください。タップを忘れると、AndroidStudio側はずっと待ち続けてしまうので、Macの画面とスマホの画面を何度か見比べながら進めると安心です。
ビルドとインストールが終わると、Android端末側でアプリが自動で立ち上がります。ホーム画面からアプリ一覧を見ると、今回のアプリのアイコンも追加されています。もし起動しなかった場合は、アイコンをタップして手動で起動してみてください。この段階でエラーが出るなら、AndroidStudioの下側に表示されているエラーメッセージをメモしておくと、あとで原因を探しやすくなります。
Runボタンを押しても端末が見つからない時は、ケーブルを一度抜き差ししたり、別のUSBポートに変えるとあっさり認識されることがあります。ケーブルを変えるだけで安定することも多いので、設定を疑う前に物理的なつなぎ方もチェックしてみてください。
MacでのAndroidStudioライフをちょっとラクにする応用テクニックいろいろ


AndroidStudioを入れてアプリが動き始めると、次は「もう少しラクに使いたいな」と感じる場面が出てきますよね。Macならではの機能と組み合わせると、手の動きが減って集中力も切れにくくなるので、開発の時間がぐっと快適になります。
ここでは、毎日AndroidStudioを触る中で「あ、これは早めに知っておくとラクだな」と感じたテクニックをまとめています。どれも難しい設定ではなく、ちょっとした工夫で開発スピードと快適さが変わるものばかりです。
| 応用テクニックの種類 | どんな時に役立つか |
|---|---|
| キーボードショートカットの整理 | マウス操作が多くて腕や肩が疲れる時に、キー操作中心にしてスピードアップできる。 |
| Macの仮想デスクトップ活用 | ブラウザや資料とAndroidStudioを行き来するときに、画面切り替えがスムーズになる。 |
| エミュレーターの動作を軽くする工夫 | エミュレーターが重くてMacが熱くなりがちな時に、負荷を少し下げて作業しやすくする。 |
| テンプレートやライブテンプレート | 同じようなコードを何度も書いている時に、短い入力で素早くコードを出せる。 |
| プロジェクトごとの設定整理 | 複数のアプリを触る時に、設定の違いで戸惑わないように環境をそろえやすくなる。 |
これらの工夫に共通しているのは、作業時間全体を劇的に短くするというより、毎日の小さなストレスを少しずつ減らしていく考え方です。小さい工夫でも、積み重ねると「なんだか開発が楽になった」と感じられるので、気になるものから少しずつ取り入れてみてください。



AndroidStudioは機能が多いぶん、何も工夫しないと「どこを触ればいいのか分かりにくいな」と感じやすいです。ただ、先に使いやすいショートカットやMacの機能をセットにしておくと、あとから触れる機能が全部使いやすくなります。ゲームの序盤で装備を整えておくイメージで、ここで紹介するテクニックも少しずつ手元のMacに取り入れてみてください。
Macのストレージを圧迫しないようにAndroidStudioの容量をすっきりさせるコツ


AndroidStudioを入れて少し触っていると、気がついたらMacのストレージがパンパンになっていてびっくりすることがあります。特にMacBookの256GBモデルだと、Xcodeや写真アプリと合わせて使っているうちに、「空き容量が10GBを切りました」のようなメッセージが出て焦りやすいです。ここでは、AndroidStudioをちゃんと使いながらも、ストレージをできるだけすっきり保つときの考え方と、日常的な片付け方をまとめていきます。
容量をすっきりさせるコツは、ざっくり言うと次の4つです。
- AndroidStudio本体は最新だけにして、古いバージョンを残さない:アップデート後の残りカスを掃除するイメージです。
- 不要なAndroidSDKやエミュレーターのイメージをこまめに削る:ここが一番容量を食いやすい場所です。
- プロジェクトの置き場所と整理ルールを決める:放っておくと、ビルドファイルが何十GBにも育ちます。
- キャッシュやログの掃除を月イチくらいでやる:細かい容量ですが、積もると意外と大きくなります。
特にAndroidSDKとエミュレーターの容量は油断しやすいポイントです。Android13、Android14と新しいバージョンを試していくうちに、古いイメージがそのまま残ってしまい、1つあたり数GBレベルで積み重なっていきます。日常的に使うバージョン以外は、AndroidStudioの設定画面からオフにしてしまうと、ストレージにかなり余裕が出てきます。
| 見直す場所 | どれくらい効くかの目安 |
|---|---|
| 不要なAndroidSDK | 1バージョンあたり2〜10GBほど軽くなることもあります。 |
| 不要なエミュレーター | 1台あたり4〜10GBくらい空く場合があります。 |
| プロジェクトのビルドフォルダ | 1つのアプリでも1〜3GBくらい削れることがあります。 |
| キャッシュやログ | 数百MB〜1GB前後ですが、長く使うとじわじわ効きます。 |
もうひとつ効きやすい工夫として、エミュレーターに頼りすぎないという考え方もあります。AndroidStudioのエミュレーターはとても便利ですが、その分ディスク容量も使います。よく使う代表的な1〜2機種だけエミュレーターにして、それ以外は実機で動作確認をすると、ストレージとメモリの両方が少し楽になります。AndroidStudioの動きも軽くなることが多いです。
プロジェクトの置き場所も、ストレージの使い方にけっこう影響します。Macの「書類」フォルダに全部置いてしまうと、TimeMachineやiCloudDriveのバックアップ対象にもなり、見えないところで容量が増えます。ローカルだけで管理したいAndroidプロジェクト用のフォルダを1つ作って、そこにまとめておくと、後から一括で古いものを削除しやすくなります。
日常の小さなコツですが、作業がひと区切りついたタイミングで「もう使わないサンプルプロジェクト」「練習で作ったテストアプリ」を消していく習慣をつけておくと、半年後、1年後のストレージの余裕が全然違います。プロジェクトを消す前には、GitHubなどのリモートにあげておけば、あとで見返したくなった時も安心です。
- 使うAndroidバージョンは「今よく触るもの」だけに絞る。
- エミュレーターの数は、最小限の代表機種におさえる。
- 練習用プロジェクトはフォルダを分けて、定期的に整理する。
- 月イチくらいで、キャッシュやログの掃除タイムを作る。
Macのストレージを守りたいときは、「AndroidStudio本体」よりも「SDK」「エミュレーター」「プロジェクトフォルダ」「キャッシュ」の4つを重点的に見直すと、効率よく容量を取り戻せます。



AndroidStudioはインストールした直後より、使い続けてからの増え方の方が大きいです。最初に少しだけ整理の型を決めておくと、後で「どこから消せばいいんだろう」と悩まずに済みます。一緒に、気持ちよく開発できるスリムなMac環境を作っていきましょう。
SDKManagerで不要な古いAndroidバージョンを整理する
AndroidStudioを入れたまま使っていると、知らないうちにたくさんのAndroidバージョンがたまって、ストレージをぎゅうぎゅうに圧迫してしまいます。SDKManagerでいらない古いバージョンを消してあげると、Macの空き容量にも優しくなり、AndroidStudioも軽くなります。
まずAndroidStudioを起動して、右上の工具アイコンに似た「MoreActions」から「SDKManager」を開きます。またはメニューバーの「AndroidStudio」から「Settings」または「Preferences」を開き、「Appearance&Behavior」内の「SystemSettings」から「AndroidSDK」を選んでも同じ画面にたどり着けます。
SDKManagerが開いたら、「SDKPlatforms」タブを選びます。「Android14.0」「Android13.0」などのバージョンごとに一覧が出ていて、左側のチェックが入っているものが今Macに入っているAndroidバージョンです。プロジェクトで使っているバージョンや、今後動作確認で使いそうなものを頭の中でピックアップしておきます。
すでに使っていない昔のバージョンがあれば、その行のチェックを外します。目安としては、今の開発がAndroid13以上だけなら、Android9より前は一度外してしまっても問題ないことが多いです。ただし、手元のエミュレーターや過去アプリの動作確認で使っているバージョンがないか軽く思い出してから外すと安心です。
もし「どれを消していいか全然分からない」と感じたときは、まずは明らかに古いAndroid5や6など、現行アプリでサポートしていないものから少しずつ外していくと安全です。
消してよいバージョンのチェックを外したら、右下の「Apply」ボタンを押します。ポップアップで「このコンポーネントをアンインストールする」という内容が出るので、「OK」または「ApplyChanges」を選ぶとアンインストールが走ります。容量が大きいので、数分ほど待つことがあります。
アンインストールの進行状況は下側のステータスバーにログが出るので、進んでいるかどうか気になるときは眺めてみてください。終わったらSDKManagerの一覧から該当バージョンのチェックが消えていることを軽く確認します。
少し慣れてきたら、「SDKTools」タブも開いてみましょう。「ShowPackageDetails」にチェックを入れると、各ツールのバージョンが細かく表示されます。ここでも古いAndroidSDKPlatformToolsなどがいくつも並んでいる場合、最新以外を外すとさらに容量を減らせます。
ただし、NDKなどの専門的なツールを触るときは、プロジェクトで指定しているバージョンを消さないようにだけ注意してください。不安なときはNDKやCMakeには手を出さず、PlatformToolsや古いエミュレーター関連だけ整理する形にすると安全です。
整理する前に、今開いているプロジェクトの「minSdk」や「targetSdk」がどのくらいのバージョンなのか、ざっくり把握しておくと、消していい範囲を決めやすくなります。AndroidStudioのプロジェクトルートにあるbuild.gradleやSettings画面から確認できます。
AVDManagerで使っていないエミュレータを削除する
AndroidStudioでエミュレータをあれこれ試していると、いつのまにか「Pixel4」「Pixel6」「タブレット」などがずらっと並んで、どれがどれだかわからなくなりますよね。Macのストレージもけっこう食べてしまうので、使っていないAVD(AndroidVirtualDevice)はAVDManagerからスッキリ消しておくのがおすすめです。
AndroidStudioが起動している状態で、画面右上あたりの「DeviceManager」アイコンをクリックします。アイコンが見当たらない場合は、上部メニューの「Tools」から「DeviceManager」を選んで開いてください。
DeviceManagerでは、作成してある仮想デバイスの一覧が表示されます。使っていないエミュレータは、名前の右側の「LastLaunched」(最後に起動した日時)がかなり前になっていることが多いです。プロジェクトで使っていない機種や、名前を付け間違えたものなど、消しても困らないものに目星をつけておきます。
消したいエミュレータの行の右端にある縦3点の「︙」ボタンをクリックします。小さなメニューが出てくるので、その中の「Delete」を探します。もし「WipeData」など他の項目と迷った場合は、削除は「Delete」、初期化は「WipeData」と覚えておくと安心です。
メニューから「Delete」をクリックすると、確認ダイアログが表示されます。本当に消していいか迷ったら、今のプロジェクトで使う可能性があるか一瞬イメージしてみてください。問題なければ「OK」または「Delete」を押します。一覧から対象のエミュレータが消えれば削除完了です。同じ流れで、いらないエミュレータを続けて整理していきます。
「これ削除していいか不安だな」と感じたエミュレータは無理に消さず、名前に「backup」などと付けて残しておくと安心です。足りなくなったときだけ新しく作る方が、誤削除で困るよりずっと楽です。
キャッシュフォルダやビルドフォルダを定期的にお掃除する
AndroidStudioをしばらく使っていると、プロジェクトの中にキャッシュやビルドのファイルがどんどんたまっていきます。気づいたらストレージがギリギリになってMacが重くなることもあるので、定期的にお掃除してあげるとかなりスッキリします。
特にMacのストレージが256GBのモデルだと、AndroidStudioのキャッシュだけで数十GB使っていた、ということも珍しくありません。そうなる前に、月に1回くらいのペースで軽くお掃除してあげると、AndroidStudioもMac全体も動きが軽くなります。
まずはAndroidStudioのメニューからできるお掃除です。アプリのメニューバーにある「File」から、「InvalidateCaches…」を選ぶと、AndroidStudio内部のキャッシュを整理できます。「InvalidateandRestart」を押すと、キャッシュを捨ててからAndroidStudioが再起動します。この操作でレイアウトプレビューの不具合や補完のもたつきが治ることも多いです。
もう一つがビルドフォルダのお掃除です。プロジェクトごとに「app/build」などのフォルダがあり、ここにビルドした成果物がたくさんたまります。AndroidStudio上でプロジェクトを開いた状態で、「Build」メニューから「CleanProject」または「CleanBuildFolder」を選ぶと、このビルド用のファイルをきれいにしてくれます。初回のビルドは少し時間がかかりますが、ストレージのムダづかいを防げます。
AndroidStudioを起動して、画面左上のメニューバーから「File」→「InvalidateCaches…」をクリックします。
出てきたダイアログで特に迷う場合は、そのまま「InvalidateandRestart」を押してOKです。AndroidStudioが再起動して、お掃除が完了します。
ビルドフォルダはAndroidStudioから安全に消すのがおすすめです。メニューバーの「Build」→「CleanProject」または「CleanBuildFolder」を選びます。
完了後、次のビルドは少しだけ時間がかかりますが、ストレージの空き容量が増えてプロジェクトもスッキリします。
さらに余裕があれば、古くなったAndroidエミュレータ用のイメージも見直すと一気に数GB単位で空きが増えます。「AndroidStudio」→「Settings」(macOSでは「Preferences」)→「Appearance&Behavior」→「SystemSettings」→「AndroidSDK」→「SDKTools」や、「DeviceManager」から、使っていない端末イメージを消していくと良いです。
キャッシュやビルドフォルダのお掃除は、頻繁にやりすぎる必要はありませんが、Macが重く感じた時や、ストレージの残り容量が少なくなってきた時には、まず最初に試してみると効果を感じやすいです。
MacBookでバッテリーを長持ちさせながらAndroidStudioを使う工夫


MacBookでAndroidStudioを開くと、ファンが元気になってバッテリーがみるみる減っていくことがあります。開発に集中したいのに、残量が気になってソワソワするのはつらいですよね。少しだけ設定を整えるだけで、バッテリーの持ちも動作の軽さもかなり変わるので、ゆるく節電モードのAndroidStudio環境を作っておくのがおすすめです。
バッテリーを長持ちさせるコツは、「Mac側で余計な負担を減らすこと」と「AndroidStudio側で重い処理をできるだけ減らすこと」の2つです。どちらも一度設定しておけば、あとは普段どおり開くだけで、バッテリーの減り方が少しおとなしくなります。
| 工夫のポイント | 内容のイメージ |
|---|---|
| Mac側の節電設定 | 画面の明るさやバッテリー設定を調整して、無駄な消費を減らす |
| AndroidStudioの軽量化 | プラグインやエミュレーターを見直して、負荷の高い動きを減らす |
| 開発スタイルの工夫 | バッテリー使用時と電源接続時で、やる作業をゆるく分けておく |
特にエミュレーターと画面の明るさは、体感できるくらいバッテリーの持ちに差が出ます。エミュレーターを必要なときだけ起動するようにしたり、実機をうまく使い分けたりすると、外出先でも安心してコーディングしやすくなります。



MacBookでカフェ作業をするときは、エミュレーターを切って実機だけにしたり、画面の明るさを少し落としてAndroidStudioのテーマをダークにしたりするだけで、バッテリーの残り時間がかなり変わります。最初にちょっと工夫しておくと、「そろそろ電源席に移動しなきゃ」と焦る回数がぐっと減るので、自分のライフスタイルに合う節電スタイルを見つけてみてください。
エミュレータの解像度や性能を落として負荷を軽くする
Androidエミュレータは、そのままの設定だとかなり重くなりやすいです。特にMacBookAirなどファンが小さいモデルでは、画面がカクカクしたり、ファンが急に全開で回り始めたりします。少しだけ画質や性能を下げて動かすだけで、開発中のストレスがかなり変わるので、気楽にチューニングしていきましょう。
エミュレータの設定はAndroidStudio本体ではなく、「DeviceManager」から調整します。わざわざ新しい仮想端末を作り直さなくても、今使っている仮想端末を編集して変えられるので、まずは今の設定をメモしてから、少しずつ下げていくのがおすすめです。
経験上、負荷を軽くするポイントは、だいたい次の3つです。
- 画面解像度と画面サイズを少し下げる:フルHDからHDに落とすだけでも負荷がかなり変わります。
- RAMや内部ストレージを控えめにする:端末側のメモリを減らすと、Mac側のメモリ圧迫を少し抑えられます。
- グラフィック設定をシンプル寄りにする:高画質よりも「動くこと」を優先します。
特に最初は、アプリのデザインを厳密に確認するというより、「ビルドして起動する」「ボタンを押して動きを見る」といった動作確認が中心になるので、画面のきめ細かさよりも、動きの軽さを優先した方が学習が進みやすいです。
エミュレータの設定を変えても、アプリのコードには影響しません。気に入らなければ、元の解像度に戻したり、新しい仮想端末を作り直したりすれば良いだけなので、少し思い切って負荷を下げる調整を試してみてください。
解像度や性能は、1回で「完璧な設定」を出そうとしないで、アプリを動かしながら3回くらいに分けて調整するのがおすすめです。起動が遅いならさらに下げる、見た目が荒すぎるなら少し戻す、という感覚で詰めていくと、自分のMacにちょうど良いラインが見つかりやすいです。
不要なプラグインやツールウインドウをオフにして動作を軽くする
AndroidStudioを開くと、左や下にいろいろなパネルが並んでいて、「これ全部いるのかな」と感じることが多いです。実は、常に使うものだけにしぼると、画面もスッキリして、動きも少し軽くなります。
特に、MacBookのようにメモリがあまり多くない環境だと、不要なプラグインやツールウインドウを整理しておくだけで、ビルド中やエミュレータ起動中のカクつきが減ることがあります。
「よく分からない機能は一度オフにして、必要になったら戻す」くらいの気軽さで整理するのがおすすめです。消しても取り返しがつかない設定は基本的にないので、安心して大丈夫です。
まずは画面の端に出ているツールウインドウから片付けると分かりやすいです。右端や下端のタブを右クリックすると、「閉じる」「サイドバーから外す」といったメニューが出るので、使っていないものは非表示にしてしまいます。
特に初心者の段階では、左の「Project」、下の「Build」や「Logcat」、右上の「DeviceManager」くらいがあれば困らないことがほとんどです。それ以外のタブは、意識して触っていないなら一度オフにしてしまって大丈夫です。
プラグインについても、最初から入っているものの中には、今すぐは使わないものも多いです。設定画面の「Plugins」で一覧を見て、「今は使っていないな」と感じるものは、いきなり削除ではなく「Disable」で無効化して様子を見ると安心です。
経験上、Git連携やデバッガ関連、KotlinやJavaサポートなど、開発の土台になるものは触らない方が安全です。逆に、外観を変えるだけのテーマ系や、よく分からない追加機能系のプラグインは、オフにしても困る場面は少ないです。
- よく使うツールウインドウだけ残す:ProjectやLogcatなど、名前を聞いてピンとくるものだけ残して、それ以外は閉じておく。
- 知らないプラグインは一度無効化:削除ではなく「Disable」にして、しばらく動作を見てから、本当にいらなければ削除する。
- 困ったらいつでも元に戻す:ツールウインドウはメニューの「View」から、プラグインは設定画面から再度有効化できるので、怖がらずに整理する。
プラグインをまとめてオフにしすぎると、レイアウトエディタが開けなくなったり、自動補完が弱くなったりします。何かがおかしいと感じたら、直前に無効化したプラグインを元に戻すと、すぐに直ることが多いです。
電源につなげない場面での作業スタイルを決めておく
カフェや電車の中など、電源がない場所でAndroidStudioを開くこともありますよね。その場その場で何となく使い始めるよりも、電源なしのとき専用の作業スタイルを先に決めておくと、バッテリーをムダにせずに済みます。
特にMacBookは、画面が明るかったりCPUをフルで使ったりすると一気に残量が減ります。Androidエミュレータを起動したまま長時間悩んでいると、あっという間に「残り10%」の通知が出て慌てることになります。そうならないように、「電源がないときにやる作業」と「電源があるときに回す作業」を分けて考えるのがおすすめです。
| 状況 | 向いている作業内容 |
|---|---|
| バッテリー駆動 | コードの読み直し、リファクタリング、ドキュメント作成、軽いデバッグ |
| 電源あり | エミュレータ起動、ビルド連発、Gradle同期、大規模ライブラリ追加 |
| 移動中など短時間 | TODO整理、設計メモ、Gitの差分確認だけ |
- 新機能ではなく、既存コードの整理や名前付けの見直しをメインにする。
- エミュレータではなく、可能な範囲で実機のAndroidスマホをつないでテストする。
- ネットが不安定な場所では、ビルドよりもメモ書きやコメント整理に集中する。
まず、普段AndroidStudioでやっている作業を思い出して、電源があるときに向いているもの、バッテリーだけでもできるものをざっくり分けて書き出します。メモアプリでも手書きでも大丈夫です。
電源がないとき向きの作業だけをピックアップして、「カフェ作業用タスク」「移動中タスク」などの名前でToDoリストを作ります。いざ外でMacを開いたときに、このリストだけ見ればすぐ作業に入れるようにしておきます。
電源がない場面では、「今日は何を作るか」ではなく「バッテリーを減らさずにどの作業を前に進めるか」を意識しておくと、焦らず落ち着いてMacを使えます。
日本語入力やキーボード操作をMacらしく心地よく整える方法


MacでAndroidStudioを触る時間が長くなると、日本語入力やキーボードのちょっとしたストレスがじわじわ効いてきます。変換がうまくいかなかったり、ショートカットの指がつりそうになったりして、「なんか疲れるな」と感じているなら、環境を少し整えるだけでかなり楽になります。
ここでは、macOSSequoiaを前提に、日本語入力やキーボードの設定をMacらしく気持ちよく使えるように整えるコツをまとめます。AndroidStudioに限らず、ブラウザやチャットでもそのまま快適になるので、最初にサクッと整えておくのがおすすめです。
| ポイント | やること |
|---|---|
| 日本語入力エンジン | macOS標準かGoogle日本語入力かを好みで選ぶ |
| ライブ変換 | その場で自動変換する機能をオンかオフか決める |
| キーボード配列とキー割り当て | JISかUS配列をそろえ、CapsLockやControlのキー位置を調整する |
| ショートカット | ひらがな入力切り替えやIMEオンオフを好きなキーで呼び出せるようにする |
| 長時間作業の疲れ対策 | キーの反応速度やリピートの速さを、自分のタイピング速度に合わせる |
特に、日本語入力のライブ変換と、CapsLockやControlの位置を変えるかどうかは、使い心地が大きく変わる部分です。AndroidStudioでショートカットを多用するなら、ここをきちんと合わせておくだけで、指の迷子が減って、コーディングに集中しやすくなります。



最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、一度自分の手に合う設定ができると、Mac全体が急に「自分の道具」っぽくなります。普段よく使うアプリを1つずつ開きながら、「ここでも違和感ないかな」と軽く試し打ちして、気になるところを少しずつ調整していくのがおすすめです。
キーボードショートカットのプリセットをMac向けにそろえる
AndroidStudioを入れた直後だと、キーボードショートカットがWindows寄りの設定のままなので、Macの他のアプリと少しだけ感覚がズレて感じることがあります。あらかじめMac向けのプリセットにそろえておくと、Commandキー周りが自然になって、タイピングがぐっと楽になります。
特に「コピーやペーストはできるけれど、リファクタリングや検索ショートカットで指が迷う」という場面を減らせるので、早めに整えておくのがおすすめです。ここでは、最初に一度だけやっておけばOKな設定の流れをまとめます。
AndroidStudioを起動したら、画面左上のメニューバーから「AndroidStudio」メニューを開き、「Settings」を選びます。macOSでは「Settings」がアプリ全体の設定画面になっているので、ここだけ覚えておくと他の設定のときも迷いません。
設定画面が開いたら、左側のリストから「Keymap」という項目を探してクリックします。アルファベット順で並んでいるので、少し下にスクロールすると見つかります。
「Keymap」の画面を開くと、上部に「Keymap」というプルダウンメニューがあります。ここがショートカットのプリセットを選ぶ場所です。
Macユーザーなら、多くの場合は「macOS」または「macOSSystemShortcuts」という名前のプリセットを選ぶと、Commandキーを中心にした自然な操作にそろえられます。もしXcodeに慣れている場合は、「Xcode」と書かれたプリセットを選ぶと、かなり近い感覚で操作できるようになります。
プルダウンをクリックして、使いたいスタイルを選び、「Apply」を押してから「OK」で閉じると設定が反映されます。
プリセットを変えたら、そのままにせず、少しだけショートカットを試して慣らしておくと安心です。例えば、プロジェクト内検索の「Command+Shift+F」、クラス名検索の「Command+O」、直前のファイルに戻る「Command+Option+矢印キー」などを押してみて、自分の指のクセと合っているか確かめてみましょう。
違和感が強いキーがあれば、同じ「Keymap」画面の検索ボックスで機能名を探して、自分好みのショートカットに変えることもできます。最初から全部を変える必要はなく、よく触る操作だけ少しずつ調整していくと失敗が少ないです。
Keymapのプリセットを変えたあと、別のプリセットに戻したくなることもあります。そのときは同じプルダウンから選び直すだけで元に戻せるので、怖がらずに気軽に試してしまって大丈夫です。
エディタ内での日本語入力の挙動をチェックして気になる点を調整する
AndroidStudioのインストールが終わってひと安心したあとに、エディタで日本語を打ってみると、なぜか変換がもたついたり、カーソルの位置がおかしくなったりすることがあります。ここを最初に整えておくと、あとからコードを書くときのストレスがかなり減るので、短い時間でサクッと確認しておきましょう。
AndroidStudioを起動して、任意のプロジェクトを開きます。まだプロジェクトを作っていない場合は、テンプレートで構わないので新規プロジェクトを1つ作っておきます。KotlinファイルやXMLレイアウトファイルを開いて、日本語を数行入力してみてください。「こんにちは」やファイルの説明コメントなど、普段書きそうな文章を試すと、違和感に気付きやすくなります。
次に、日本語入力中のカーソルの動きに注目します。かな入力から変換候補を選ぶときに、候補の下線やカーソル位置が実際の入力位置とずれていないか、「Enter」で確定したときに予想外の場所に確定されないかを見ておきます。もし変だなと感じたら、macOS側の入力ソース設定を開き、「日本語かな」「Google日本語入力」など自分が使っている入力ソースで、ライブ変換のオンオフやキー設定を確認して、自分の感覚に合う形に整えます。
日本語を入力したときに、全角の文字だけ妙に小さく見えたり、アルファベットと高さがそろわなかったりすることがあります。この場合はAndroidStudioの「Settings」または「Preferences」から「Editor」「Font」を開き、フォントファミリーとサイズを調整します。プログラミングで使う等幅フォントと、日本語のフォントの相性によっても見え方が変わるので、自分が見やすい組み合わせを2パターンくらい試してみるのがおすすめです。
コード補完のポップアップと、日本語変換の候補ウインドウが同じ位置に重なってしまい、どちらがどれなのか分かりにくくなることがあります。この場合は「Editor」「CodeCompletion」などの設定で補完ポップアップの表示タイミングを少し遅らせたり、自動表示をオフにして「Control+Space」で出すようにしたりすると、視界がすっきりします。日本語を多めにメモとして書きたい場面と、コード補完をガンガン使いたい場面のバランスを考えながら、自分なりの快適な設定にしていきます。
日本語入力の違和感は、あとから気付くと直すのが面倒になります。プロジェクトを本格的に進める前に、数分でいいので入力と変換の挙動を試して、自分に合う設定にしておくと、長時間のコーディングでも集中力が保ちやすくなります。
よく使うショートカットを自分好みにカスタマイズする
AndroidStudioを毎日のように触るようになると、よく使うショートカットを自分の手グセに合わせたくなりますよね。Macのキー配列にまだ慣れていなくても、ショートカットを少しカスタマイズするだけで、編集スピードやデバッグの流れがぐっとなめらかになります。
まず知っておきたいのは、AndroidStudioのショートカットは「キーマップ」という単位で管理されていて、既存のキーマップをコピーしてから、自分用に少しずつ変えていくのが安心ということです。いきなり全部作り直そうとすると混乱するので、最初は最低限よく触る操作だけを変えていくのがおすすめです。
よくカスタマイズの候補に上がりやすいのは、例えば次のような操作です。
- コード整形のショートカット:フォーマットを何度もかける場合、自分が押しやすいキーに変えておくとかなり楽になります。
- 実行やデバッグのショートカット:アプリのビルドやデバッグ開始をワンキーで呼べるようにしておくと、マウスに手を伸ばす回数が減ります。
- ファイル切り替えのショートカット:タブを切り替えたり前後のファイルにジャンプする操作は、数字キーや矢印キーと組み合わせると手が覚えやすいです。
キーを決めるときは、「左手だけで押せるか」「右手のホームポジションからあまり動かさなくてよいか」を意識すると、長時間のコーディングでも肩や手首が疲れにくくなります。特にMacBookのコンパクトなキーボードだと、CommandキーとOptionキーの押しやすい位置を自分なりに決めておくと、ショートカットを覚えやすくなります。
よく触るショートカットだけでも自分好みに寄せておくと、「毎回ちょっとストレスだった操作」が消えて、AndroidStudioが一気に自分の作業机みたいな感覚になります。少しずつ試しながら、自分の手にしっくりくるキー配置を探してみてください。
複数のAndroidStudioバージョンをMacに共存させて安心して試すやり方


MacでAndroidアプリ開発をしていると、新しいAndroidStudioを試したいけれど、今使っている安定版が壊れたら困るなとドキッとすることがありますよね。特にプロジェクトの締め切りが近いと、アップデートボタンを押す指が止まることもあると思います。
実はMacでは、AndroidStudioを1つだけでなく複数バージョンを並べて入れておくことができます。アプリアイコンやアプリ名を少し工夫すれば、安定版とプレビュー版をきちんと分けて使えるので、安心して新機能をお試しできます。
普段使い用の安定版、最新機能を触る用のプレビュー版、特定プロジェクト専用の古いバージョンなど、用途ごとに分けておくと、環境トラブルがかなり減ります。トラブルが起きたときも、「安定版に戻せばとりあえず動く」という避難先があるだけで心の余裕が全然違います。
| 共存させるパターン | どんな使い方か |
|---|---|
| 安定版+最新プレビュー版 | 仕事や勉強は安定版、気になる新機能はプレビュー版で試すスタイル。 |
| 安定版+古いバージョン | 古いSDKやGradleでしか動かないプロジェクトを残したいときに便利。 |
| 複数の安定版 | プロジェクトごとに相性の良いバージョンを固定しておきたいときに使える。 |
アプリを複数入れるときに大事なのは、「アプリ本体の名前」と「設定フォルダの場所」を意識して分けることです。名前を変えないままコピーすると、Dockに同じアイコンが並んでどれがどれか分からなくなったり、設定フォルダを共用してトラブルの原因になったりします。
アプリ名を「AndroidStudio Stable」「AndroidStudio Preview」のように変えておくと、DockやLaunchpadから起動するときに迷いません。さらに、設定フォルダを分けておけば、片方で設定をいじっても、もう片方の動きに影響しづらくなります。
- 安定版を残したまま、新しいAndroidStudioを安心してインストールできる。
- 特定のプロジェクトだけ古いバージョンで開けるので、無理に全部を最新に合わせなくてよい。
- トラブルが出たら、すぐ別バージョンに切り替えて作業を続けられる。
ダウンロードするインストーラの種類ごとに、どのバージョンをどんな用途で使うかを最初に決めておくと、後から混乱しにくくなります。
古いバージョンのアプリ名をリネームしてDockで見分けやすくする
古いバージョンのAndroidStudioを残しておきたいけれど、新しいAndroidStudioとアイコンが同じで、Dockに並ぶとどっちがどっちか分からなくなりがちです。安心して両方置いておくために、アプリ名を少し変えてDockで見分けやすくしておくと、とても快適になります。
Macではアプリ名を変えるときに、アプリ本体を変な場所に動かしてしまうと起動できなくなることがあります。アプリは必ず「アプリケーション」フォルダに置いたまま、名前だけちょこっと変えるのがコツです。
Dockの笑顔マークのFinderを開いて、左側のサイドバーにある「アプリケーション」をクリックします。もし見つからないときは、メニューバーの「移動」を開いて「アプリケーション」を選んでも大丈夫です。
一覧の中から古い方のAndroidStudioを探します。日付が分からない場合は、Dockに追加していない方を古い版として使うと覚えやすいです。見つけたらアイコンを1回クリックして選び、「return」キーを押します。そのまま「AndroidStudio2023」や「AndroidStudio旧」など、自分が見てすぐ分かる名前に書き換えて「return」キーで確定します。
名前を変えたAndroidStudioを、FinderからDockへドラッグして追加します。このとき、新しいAndroidStudioのアイコンの隣に置くようにすると、起動するときに迷わなくなります。アイコンにマウスを乗せると、変更したアプリ名が表示されて、どちらが古い版かすぐに分かります。
それぞれのバージョンごとにSDKの場所を分けてトラブルを防ぐ
MacにAndroidStudioを複数バージョン入れて使い分けていると、SDKの場所を共通にしているせいで、ある日片方だけ動かなくなったり、古いプロジェクトが急にビルドできなくなることがあります。AndroidSDKの中身は、AndroidStudioのバージョンやプロジェクトの設定によって少しずつ変わるので、全部を1か所にまとめるより、バージョンごとに分けた方がトラブルが少なくてすみます。
使い分けのイメージとしては、「安定版AndroidStudio用のSDK」と「プレビュー版や古いプロジェクト用のSDK」を分ける感じです。例えば、安定して使っているAndroidStudio2024.1用には、/Users/ユーザー名/Library/Android/sdkを使って、開発中の機能を試したいAndroidStudioのプレビュー版用には、/Users/ユーザー名/Android/sdk-previewのように、別の場所を使うようにしておくと安心です。
| 使い方 | おすすめのSDKパス例 |
|---|---|
| メインで使う安定版AndroidStudio | /Users/ユーザー名/Library/Android/sdk |
| プレビュー版やベータ版AndroidStudio | /Users/ユーザー名/Android/sdk-preview |
| 古いプロジェクト専用のAndroidStudio | /Users/ユーザー名/Android/sdk-legacy |
SDKの場所を分けておくと、プレビュー版のAndroidStudioで新しいビルドツールを試しても、メインで使っている安定版には影響が出にくくなります。逆に、古いプロジェクトを開くために古いSDKプラットフォームを入れても、普段のプロジェクトの設定がグチャグチャになる心配が減ります。トラブルが起きても、「このプロジェクトはこっちのSDKパス」と分けて考えやすくなるので、原因探しもかなり楽になります。
Finderでホームフォルダを開き、「Android」という名前のフォルダを作って、その中に「sdk-preview」や「sdk-legacy」など、用途が分かる名前でフォルダを作ります。名前は自由ですが、あとから見てもすぐ用途が分かるようにしておくと混乱しにくいです。
メインで使うAndroidStudioは標準の/Users/ユーザー名/Library/Android/sdkにして、プレビュー版のAndroidStudioは/Users/ユーザー名/Android/sdk-previewを使う、古いプロジェクト用は/Users/ユーザー名/Android/sdk-legacyにする、というように、どのAndroidStudioがどのSDKパスを使うかを決めてメモに残しておきます。
AndroidSDKをバージョンごとに分けておくと、ディスクの空き容量は少し多く使いますが、そのぶんビルドエラーや設定崩れを避けやすくなります。トラブル対応の時間やストレスを減らしたいなら、最初から「AndroidStudioごとにSDKの場所を分ける」方針でそろえておくのがおすすめです。
新しいバージョンを試すときのバックアップの置き場所を決めておく
AndroidStudioを新しいバージョンに上げる前に、「何かあってもすぐ元に戻せるようにしておく」と気持ちがかなり楽になります。特に初めてのアップデートだと緊張しやすいので、先にバックアップの置き場所を決めておくのがおすすめです。
バックアップと言っても、全部のデータを丸ごとコピーする必要はありません。最初は「プロジェクトのフォルダ」と「設定ファイルのフォルダ」の2か所だけ押さえておけば大丈夫です。
| バックアップするもの | おすすめの置き場所 |
|---|---|
| AndroidStudioのプロジェクト | Macのホームフォルダ内にある「開発用バックアップ」フォルダ |
| AndroidStudioの設定ファイル | 外付けSSDやクラウドストレージ(GitHub、GoogleDriveなど) |
| 重要な書きかけコード | Gitなどのバージョン管理サービス |
普段から使いやすいのは、ホームフォルダの中に「backup_dev」や「android_backup」など、自分で分かりやすい名前のフォルダを1つ用意しておく方法です。新しいバージョンを試す前に、そのフォルダにプロジェクトのコピーをまとめて放り込んでおくと安心感が全然違います。
プロジェクトのコピーは、Finderでフォルダをドラッグしてコピーするだけでも良いですし、Gitを使っているなら、必ずコミットしておいてからアップデートに進むと良いです。コードの変更履歴がきちんと残っていると、「前の状態どんなだったかな」と迷わなくなります。
もう1つ忘れがちなのが、AndroidStudioの設定ファイルです。キーマップやカラーテーマを自分好みに変えている場合、それが消えると地味にショックなので、アップデートの前に「設定のエクスポート」をしておくと安全です。書き換えた設定を1つのファイルとして保存できるので、そのファイルをさきほどのバックアップフォルダやクラウドに入れておきます。
経験上、「バックアップの置き場所がバラバラ」だと、いざという時にどれが最新か分からなくなりやすいです。なので、最初からAndroidStudio用のバックアップはここに置くという場所を1か所決めてしまうのがコツです。そこに日付入りのフォルダ名で保存していくと、あとから見返すときも迷いません。
- バックアップ用フォルダを決める:ホームフォルダや外付けSSDに「android_backup」などのフォルダを1つ作る。
- プロジェクトをコピーする:開発中のプロジェクトフォルダを、そのバックアップ用フォルダにコピーする。
- 設定をエクスポートする:AndroidStudioの設定エクスポート機能で出力したファイルも、同じフォルダに入れておく。
バックアップ用フォルダは、デスクトップ直下よりも、ホームフォルダ配下など長く使い続ける場所に作っておくと、フォルダが散らかりにくくて管理しやすいです。
よくある質問


MacでAndroidStudioを動かすには、どれくらいのスペックがあれば安心ですか?
- MacでAndroidStudioを動かすには、どれくらいのスペックがあれば安心ですか?
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AndroidStudioは、メモリをかなり使うアプリなので、Macのスペックが弱いと動きが重くなりがちです。開発を気持ちよく進めたいなら、最低ラインと、余裕があるラインを分けて考えると分かりやすいです。
項目 快適ラインの目安 チップ AppleSilicon(M1,M2,M3)のどれか メモリ 16GB以上あると安心 ストレージ 512GB以上が理想 macOSバージョン 最新または1つ前くらいのバージョン メモリ8GBのMacでも、軽めのプロジェクトなら動かすことはできますが、エミュレータを起動したり、ChromeやSlackなどを同時に使うと、かなり重くなりやすいです。メモリ16GBにしておくと、AndroidStudioとエミュレータを同時に動かしても、カクカクしにくくなります。
ストレージは、AndroidStudio本体に加えて、SDKやエミュレータのデータが増えていきます。空き容量が少ないと、ビルドのたびにストレスがたまりやすいので、今の空き容量を一度チェックしておくのがおすすめです。
AppleSiliconのMacは、エミュレータの動きもかなり速くなっていて、同じメモリ量ならIntelMacよりも快適なことが多いです。これからMacを選ぶ段階なら、AppleSiliconモデルを選んでおくと、後々うれしい場面が増えます。
AndroidStudioを入れる前に、macOSのアップデートは必ずしたほうがいいですか?
- AndroidStudioを入れる前に、macOSのアップデートは必ずしたほうがいいですか?
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今使っているmacOSが、AndroidStudioの公式サイトで案内されている対応バージョンに入っているなら、無理にあわててアップデートする必要はありません。ただ、かなり古いmacOSのまま使っている場合は、先にアップデートしておいたほうが、トラブルが少ないことが多いです。
実際に、古いmacOSのままAndroidStudioを入れたケースだと、インストーラは動くけれど、エミュレータが起動しなかったり、SDKのダウンロードでエラーが出たりしがちでした。逆に、macOSを最新に近い状態にしておくと、AndroidStudioのアップデートもスムーズで、細かいエラーに悩まされにくいです。
アップデート前には、TimeMachineなどでバックアップを取っておくと安心です。開発環境づくりは、慣れるとやり直しもできますが、初回はできるだけ気持ちよく終わらせたいので、macOSとAndroidStudioの両方を、できる範囲で新しめにそろえておくのがコツです。
Macのストレージが少ないのですが、AndroidStudioを入れても大丈夫ですか?
- Macのストレージが少ないのですが、AndroidStudioを入れても大丈夫ですか?
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AndroidStudio本体は数GBですが、SDKやエミュレータ、プロジェクトのデータを合わせると、気付かないうちに数十GB使っていることもあります。空き容量が30GBを切っている状態だと、ビルド中にエラーが出たり、macOS自体の動きが重くなったりしやすいです。
体感としては、少なくとも空き容量50GBくらいあると、安心してAndroidStudioを入れやすいと感じます。もしそこまで確保がむずかしければ、まずは使っていないアプリや、古いダウンロードファイル、写真や動画などを整理して、少しでも空きを増やすのがおすすめです。
あとからでも、不要になったエミュレータイメージを削除したり、使わないSDKを消したりすることで、ある程度はスリムに保てます。開発を続けていると、気づいたら容量がパンパンということがよくあるので、月に1回くらいのペースで容量チェックをする習慣をつくっておくと、かなり楽になります。
Androidエミュレータが重いときに、Mac側でできる対策はありますか?
- Androidエミュレータが重いときに、Mac側でできる対策はありますか?
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エミュレータがカクカクしたり、起動にかなり時間がかかるときは、Macの負荷が高くなっていることが多いです。まずは、同時に使っているアプリをできるだけ減らして、AndroidStudioとエミュレータに集中させると、体感がかなり変わります。
具体的には、Chromeのタブを開きすぎない、SlackやTeamsを閉じておく、不要なFinderウインドウを減らすなど、小さな工夫を積み重ねることがポイントです。また、エミュレータの画面解像度を少し下げるだけでも、かなり軽くなることがあります。
AppleSiliconのMacであれば、物理のAndroid端末をUSBでつないでテストする方法もとても快適です。エミュレータにこだわらず、実機テストを中心にして、必要なときだけエミュレータを起動するスタイルにすると、Macの負荷も減って、開発中のストレスもかなり下がります。
初めてのMacで、AndroidStudioのインストールに失敗しないコツはありますか?
- 初めてのMacで、AndroidStudioのインストールに失敗しないコツはありますか?
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初めてのMacだと、「どこに何が保存されているのか」「ダウンロードしたファイルがどこへ行ったのか」で戸惑いやすいです。焦らないためのコツは、事前に軽く準備しておくことと、途中でつまずいたときに戻れるポイントを意識しておくことです。
インストール前に整えておくと楽になること- 空き容量とmacOSバージョンをあらかじめチェックしておく。
- ダウンロードフォルダをFinderで開けるようにしておく。
- インストール中に、他のアプリを立ち上げすぎないようにする。
インストーラが途中で止まったように見えても、ネットワークの状態やSDKのダウンロードで時間がかかっているだけのことも多いです。5分くらいは様子を見て、それでも動かなければ、メッセージをよく読んでからやり直すと、変に詰まらずに進めやすくなります。
慣れている人でも、AndroidStudioの初回セットアップは少し時間がかかることがあります。焦らずに、1つずつ確認しながら進めていけば大丈夫なので、「自分のMacの状態を整えてあげる」という気持ちで取り組むと、かなり気が楽になります。
Macの容量が少ないけれどAndroidStudioをインストールしても大丈夫?
開発のためにAndroidStudioを入れたいけれど、Macのストレージがギリギリで不安になることがありますよね。特に256GBモデルのMacBookを使っていると、写真や動画とXcodeにブラウザだけで、もう空きが100GBを切っているなんてことも多いです。そんな中で「さらにAndroidStudioなんて入れて大丈夫なのかな」と心配になる気持ちはとてもよく分かります。
結論から言うと、しっかり準備すれば容量が少ないMacでもAndroidStudioは使えます。ただ、そのまま何も考えずに入れていくと、あとからエミュレーターやSDKでじわじわ容量を食いつぶされて、気付いたらストレージが真っ赤になることがあります。そこで、どれくらい空き容量があれば安心か、どこが重くなるのか、容量を節約する工夫は何かを、実際に小さいSSDのMacでやりくりしている視点でお話ししていきます。
| ポイント | 目安や考え方 |
|---|---|
| 必要な空き容量の目安 | 最低でも30GB前後、できれば50GBほどあると安心して使いやすい。 |
| AndroidStudio本体 | アプリ本体は数GB程度で、そこまで極端には大きくならない。 |
| SDKとエミュレーター | ここが容量モンスターになりやすく、複数バージョンを入れると一気に膨らむ。 |
| 容量節約のコツ | 使わないエミュレーターや古いSDKをこまめに削除することで、かなり節約できる。 |
体感としては、空き容量が20GBを下回っている状態でAndroidStudioを入れると、macOS自体の動きも重くなりやすく、XcodeやDockerなど他の開発ツールも入れたい場合にかなり窮屈になります。一方で、50GB前後の空きがあれば、AndroidStudioとエミュレーターを1つ2つ入れてもまだ余裕を持って使いやすいです。
AndroidStudioを入れる前に、まずストレージの「空き容量」と「何が容量を食べているのか」を確認しておくと安心です。空きが20GBを切っているなら、写真や不要アプリの整理をしてからのインストールを強くおすすめします。
実際に容量が少ないMacで使っていると、AndroidStudio本体より、エミュレーターのイメージファイルがどんどん増えていくのがいちばんの落とし穴になります。Pixelの別サイズや別Androidバージョンを片っ端から作っていると、それだけで10GB以上増えてしまうこともあります。なので、最初は「よく使う端末1種類だけ」に絞るのがおすすめです。
- ストレージの空きが30GBを切っていたら、先に写真や動画や不要アプリを整理する。
- AndroidStudioを入れたら、SDKやエミュレーターは必要最低限だけに絞る。
- 開発に慣れてきたら、定期的に「いらないエミュレーター」「古いSDK」を削除してダイエットする。
もし空き容量が少なくて不安な場合は、AndroidStudioはMacに入れて、スクリーンショットや動画、大きなプロジェクトのバックアップを外付けSSDに逃がす形にすると、かなり気持ちが楽になります。特に最近の外付けSSDはUSB-Cでかなり速いので、AndroidStudioのプロジェクトフォルダをそこに置いても、基本的な開発作業なら十分スムーズに進められます。
インストール中にダウンロードが遅かったり止まったりするときはどうすればいい?
- インストール中にダウンロードが遅かったり止まったりするときはどうすればいい?
-
AndroidStudioのダウンロードが遅かったり、0%のまま動かないときは、回線かサーバーかMac側のどこかでつっかえていることが多いです。あせらずに、原因を1つずつつぶしていくと、だいたいスムーズに進むようになります。
まず見直したいのは、通信まわりです。WiFiの電波が弱い部屋で作業していたり、テザリングで回線が細いときは、とくにAndroidSDKのダウンロードがものすごく遅くなります。Macをルーターの近くに移動したり、有線LANアダプタがあればケーブル接続に切り替えるだけで、ダウンロード時間が半分以下になったことがあります。
次に試してほしいのが、一度ダウンロードを中断して、AndroidStudioを再起動する方法です。セットアップウィザードの途中で固まったように見えても、アプリを終了してもう一度立ち上げると、途中まで落としたファイルを再利用してくれて、その後は普通に進むケースが多いです。
もし会社や学校のネットワークを使っている場合は、セキュリティのフィルタやプロキシの影響でGoogleのサーバーにうまくつながらないこともあります。そのときは、自宅の回線やスマホのテザリングに切り替えると、あっさりダウンロードできることがあります。
また、夜遅い時間や休みの日の夕方は回線が混みやすく、体感で3倍くらい遅くなることもあります。どうしても進まないときは、時間を変えて再挑戦するだけで解決することもあるので、「MacかAndroidStudioがおかしいのかな」と決めつけずに、時間帯もゆるく疑ってみると気が楽になります。
最後の手として、「SDKのダウンロードをスキップして先にAndroidStudioだけ入れる」という方法もあります。セットアップ中にコンポーネントの選択画面が出たら、後から入れ直す前提で最小構成にしておくと、ひとまずアプリ本体だけ先に立ち上げて、落ち着いたタイミングでSDKManagerから追加ダウンロードすることもできます。
インストール後にAndroidStudioが起動しないときはどこをチェックすればいい?
- インストール後にAndroidStudioが起動しないときはどこをチェックすればいい?
インストールまでは進んだのに、アイコンをクリックしてもAndroidStudioが動かないと不安になりますよね。少し落ち着いて、よくつまづきやすいポイントを順番に見ていくと、たいてい原因にたどり着けます。
まず1番多いのが、macOSのセキュリティ設定に止められているパターンです。SonomaやVenturaでは、初回起動のときにうまく許可できていないと、裏でブロックされたままになることがあります。
アプリがブロックされていないかを確認するには、macOSの設定アプリを開いて、「プライバシーとセキュリティ」を選びます。画面を下の方までスクロールして、「ダウンロードしたアプリの実行許可」あたりに「AndroidStudioは開発元が未確認のため開けません」といった表示がないかチェックします。もし出ていたら、「このまま開く」や「許可」ボタンを押してから、もう一度Dockのアイコンから起動を試します。
次によくあるのが、古い設定ファイルが悪さをしているパターンです。特に途中でインストールに失敗したり、過去バージョンからの入れ替えだったりする場合に起きやすいです。この場合は、AndroidStudioの設定フォルダを一時的に別の場所に退避すると、初期状態として起動してくれることがあります。
設定フォルダの場所を分かりやすく言うと、ホームフォルダの中のライブラリにある隠しフォルダです。Finderでメニューの「移動」を開き、「フォルダへ移動」を選んで、次のパスを入力します。
~/Library/Application Support/Googleこの場所に「AndroidStudio2024.1」や「AndroidStudio2023.3」のような名前のフォルダがあるので、デスクトップなどにドラッグして移動します。このとき削除ではなく移動にしておくと、あとから設定を戻したくなったときにも安心です。設定フォルダを移動したあとで、もう一度AndroidStudioを起動してみてください。初回起動のようなウィザード画面が出てくればかなり前進です。
それでも起動しない場合は、Mac側のJava関連の設定がぐちゃっとしているケースもあります。最新のAndroidStudioは同梱のJDKを使うので本来は気にしなくて大丈夫なのですが、過去に手作業でJavaを入れた環境だと、PATH設定などが悪さをすることがあります。
そういうときは、ターミナルから起動してみると原因のヒントが出てきます。Launchpadから「ターミナル」を開いて、次のように入力します。
/Applications/Android Studio.app/Contents/MacOS/studioこのコマンドを実行すると、AndroidStudioが起動しようとするときのメッセージがターミナルに流れます。「JDKが見つかりません」や「Permission denied」など、それっぽいエラー文が出ていないか眺めてみてください。英語だらけで少し怖く見えますが、メッセージを1つずつ読み解けば、どこが引っかかっているのかかなり分かりやすくなります。
意外と見落としやすいのが、ストレージの空き容量です。AndroidStudio本体は起動できたとしても、初回起動のタイミングでSDKやツールをまとめて入れようとして、その途中で空き容量不足になって固まってしまうことがあります。ストレージの残りが20GBを切っているなら、いらないアプリや大きな動画ファイルを少し片付けてから、もう一度起動を試すと安定しやすいです。
また、Macを長時間スリープさせたあとなどに起動しない場合は、一度シンプルに再起動するのもかなり効果があります。開発ツールはメモリをたくさん使うので、1回Macを再起動してあげるだけで、嘘みたいにサクッと起動することもあります。
ここまで試してまだ起動しないなら、一度アンインストールして、公式サイトから最新版をダウンロードし直すのも手です。このとき、先ほどの設定フォルダも含めてまっさらな状態にしてあげると、「最初からやり直し」になり、原因不明のモヤモヤから抜け出しやすくなります。
まとめると、起動しないときにチェックしたい順番は次のような流れが安心です。
- セキュリティ設定のブロック確認:「プライバシーとセキュリティ」でAndroidStudioが止められていないかを見る。
- 設定フォルダの退避:古い設定ファイルをホームフォルダから移動して初期状態で起動できるか試す。
- ターミナルから起動:エラーメッセージを表示させて原因のヒントをつかむ。
- ストレージと再起動の確認:空き容量とMacの再起動で安定させる。
- クリーンな入れ直し:どうしてもだめなときは、設定ごときれいにして最新版を入れ直す。
IntelMacとAppleシリコンMacでAndroidStudioの入れ方は変わる?
IntelMacとAppleシリコンMacがあると、「どっち向けのAndroidStudioを入れればいいのか」「手順が変わるのか」が気になりますよね。結論から言うと、インストールの流れはほぼ同じですが、ダウンロードするファイルの種類と、あとから入る細かいツールに少しだけ差があります。
今のAndroidStudioは、macOSSequoiaやSonomaなどの新しい環境を前提にしっかり作られているので、AppleシリコンMacでもIntelMacでも、どちらも公式がちゃんと対応しています。インストーラーを起動して、案内に沿って進めていけば終わるという意味では、手順の気持ちよさはほとんど変わりません。
| ポイント項目 | IntelMac | AppleシリコンMac(M1/M2/M3) |
|---|---|---|
| AndroidStudio本体 | Intel向け版をダウンロード | Appleシリコン向け版をダウンロード |
| 動作の軽さ | 少し重く感じることがある | ビルドやエミュレータがかなりキビキビ動く |
| Androidエミュレータ | 昔から安定していて情報も多い | 専用の高速エミュレータが使えて起動が速い |
| Windows仮想環境など | 昔の開発環境をそのまま使いやすい | 基本的にはMac用のツールだけで完結しやすい |
インストールの画面そのものはほとんど同じなので、「IntelかAppleシリコンかで迷うのはダウンロードリンクを押すときだけ」と思っておくと気が楽です。AppleシリコンMacの人は、対応版を選ぶだけでビルドやエミュレータの速さのごほうびをもらえるイメージです。
初めてだと「どっちを選んだら失敗しないかな」と不安になりがちですが、Macのチップに合った版さえ選べば、あとは画面の案内に沿って進めるだけでOKです。もし今からMacを選べるなら、AndroidStudioの体感速度を重視してAppleシリコンMacを選ぶのもかなりおすすめです。



IntelMacとAppleシリコンMacで、すごく難しい分かれ道があるわけではないので安心してください。チップに合わせたダウンロードリンクさえ間違えなければ、インストール画面や設定の流れはほぼ一緒です。Appleシリコン版はエミュレータの起動が本当に速いので、これからAndroid開発を本格的に楽しみたいなら、そのメリットをうまくもらいにいく感覚で選ぶと良いですよ。
会社のMacにAndroidStudioを入れても問題ないかどうか心配なときは?
会社で支給されたMacにAndroidStudioを入れようとすると、「本当に入れて大丈夫かな」と手が止まりますよね。ルールを知らないままこっそり入れて、あとから怒られるのは避けたいところですし、会社のデータに何かあったらと思うと不安になる気持ちもよく分かります。
まず大事なのは、AndroidStudioそのものが怪しいソフトではないということです。Googleが配布している公式の開発ツールなので、変なウイルスの心配はまずありません。ただ、会社のMacは「安全なソフトでも勝手には入れないでね」というルールになっていることが多いので、その確認がポイントになります。
| チェックしたいポイント | 見る場所や考え方 |
|---|---|
| ソフトのインストールが自由かどうか | 社内のルール集や情報システムの案内を確認する。 |
| 開発ツールの扱い | 「開発用ソフトは事前申請が必要」などの決まりがないか確認する。 |
| ストレージやメモリの制限 | Macの空き容量やメモリが足りているかをチェックする。 |
| 業務データとの住み分け | プロジェクト用のフォルダを分けるか、別ユーザーを作るかを考える。 |
会社のルールが分からないときは、いきなりインストールに進まず、「Androidアプリの勉強をしたいので、AndroidStudioを入れても良いか知りたいです」と正直に相談するのがおすすめです。この一言を先に伝えておくだけで、トラブルになる可能性はかなり下がります。
- Macの機種名とmacOSのバージョンを先に伝える。
- 「Googleの公式開発ツールで、Androidアプリの勉強で使いたい」と理由を添える。
- 「インストールして良いか」「インストールは代わりにやってもらうか」を聞く。
少し面倒に感じるかもしれませんが、会社のルールに沿って相談しておくと、そのあと安心してAndroidStudioを触れます。「もしダメと言われたらどうしよう」と不安な場合は、自宅のMacや個人用のPCで進める形もあるので、選択肢を頭の片すみに置いておくと気持ちが楽になります。



会社のMacに入れていいか迷うときは、一人で抱え込まないのが一番安心です。情報システムの人に「AndroidStudioを入れて勉強してみたいんですが、会社のルールだとどんな扱いになりますか」と聞くだけで、OKかNGかだけでなく、インストール方法や注意点まで教えてくれることが多いです。むしろ何も言わずに入れてしまう方がリスクが高いので、軽いチャット1通だけ先に投げておくイメージで、気楽に相談してみてください。
古いAndroid端末でもMacのAndroidStudioからアプリを動かせる?
手元にちょっと古いAndroid端末があって、それでもMacのAndroidStudioからアプリを動かせるのか気になりますよね。結論から言うと、ある程度古い端末でも、条件が合えばちゃんとアプリを動かせます。ただし、接続のコツや開発するAndroidのバージョンを少し工夫する必要があります。
今のAndroidStudioは、古いAndroidバージョン向けのアプリも基本的には作れます。例えば、Android13をターゲットにしつつ、Android8や9など古いバージョンまで動かせるように設定することが多いです。この「どこまで古い端末をサポートするか」を決めるのが、minSdkVersionという項目です。
古い端末で動かしたいときは、アプリのminSdkVersionが、使いたい端末のAndroidバージョン以下になっているかを確認することが一番大事です。例えば、端末がAndroid8.1なら、minSdkVersionを27以下にしておく必要があります。ここが合っていないと、そもそもインストールすらできません。
次に気になるのが、Macと端末をつないだときに、AndroidStudioが端末をちゃんと認識してくれるかどうかです。古い端末だと、USB接続モードが「充電のみ」になっていたり、「ファイル転送」に切り替えないとパソコンに認識されないことがあります。また、開発者向けオプションでUSBデバッグをオンにしておかないと、AndroidStudio側に表示されません。
経験的には、Android5以降の端末であれば、ドライバ周りでつまずくことはかなり減りました。ただし、メーカー独自の設定が強い端末や、キャリアロゴ入りのかなり古い機種だと、USBデバッグをオンにしてもなかなか認識されないことがあります。その場合は、ケーブルを変えてみる、USBハブを使わず直接Mac本体に挿すなど、物理的なところも見直すと改善することが多いです。
Androidバージョンがかなり古い端末を使うとき、最新のAndroidStudioに付属しているAndroidSDKのツールが、昔の端末と相性が微妙になることがあります。アプリは動いても、ビルドが重くなったり、インストールに時間がかかることがあるので、「古い端末は動作確認メイン」「実際の開発はエミュレーターや少し新しめの実機」という役割分担にしておくと作業がかなり楽になります。
開発の現場でも、最も古い端末は「最低限の動作確認用」として1台だけ机の端に置いておいて、ふだんは新しめの端末やエミュレーターで動かす、という使い方が多いです。古い端末は動作が重く、AndroidStudioから毎回インストールし直すのに時間がかかるので、設計やレイアウト調整のときは新しい方を使った方がストレスが少ないです。
どうしても古い端末がAndroidStudioから認識されない場合は、一度割り切って、その端末にはビルドしたAPKファイルを手動で入れて試す方法もあります。MacでAPKを作って、Googleドライブ経由で入れたり、USBで端末にコピーしてから端末側でインストールするやり方です。この方法なら、AndroidStudioとのUSB接続がうまくいかない端末でも、最終的な動作だけ確認できます。
まとめると、古いAndroid端末でも、AndroidバージョンとminSdkVersionが合っていれば、MacのAndroidStudioからアプリを動かせる可能性は高いです。ただし、作業効率を考えると、「開発は新しめの端末かエミュレーター」「古い端末は最終チェック用」と考えておくと、ムリなく進められます。
AndroidStudioをアンインストールして入れ直したいときはどうすればいい?
- AndroidStudioをアンインストールして入れ直したいときはどうすればいい?
-
AndroidStudioの調子が悪いときや、設定を一度リセットしたいときは、アンインストールして入れ直すとスッキリすることがあります。Macからきれいに消して、もう一度入れ直すには、「アプリ本体」と「設定ファイル」の2つに分けて考えると迷いにくいです。
ざっくり言うと、アプリ本体は「アプリケーション」フォルダからゴミ箱に入れればOKです。ただ、設定やプラグインは別の場所に残るので、そこも片付けると、初期状態に近い形で入れ直すことができます。
まずはアプリ本体を消す流れです。
手順AndroidStudio本体をゴミ箱に移動するFinderで「アプリケーション」フォルダを開いて、「AndroidStudio.app」を見つけます。
「AndroidStudio.app」をゴミ箱にドラッグするか、右クリックから「ゴミ箱に入れる」を選びます。
この時点でアプリ本体は消えますが、設定やキャッシュはまだMac内に残っています。
手順ゴミ箱を空にして完全に削除するDockのゴミ箱アイコンを右クリックして、「ゴミ箱を空にする」を選びます。
これでAndroidStudio本体のアプリはMacから消えます。
次に、「完全にまっさらな状態」にしたいときのために、設定ファイルやキャッシュを片付ける方法です。ここは少し慎重に作業していきましょう。
AndroidStudio関連のファイルがよく置かれている場所は次の通りです。
フォルダの種類 よくある場所 設定ファイル /Users/ユーザー名/Library/ApplicationSupport/Google/AndroidStudio* キャッシュや一時ファイル /Users/ユーザー名/Library/Caches/Google/AndroidStudio* ログファイル /Users/ユーザー名/Library/Logs/Google/AndroidStudio* AndroidSDK /Users/ユーザー名/Library/Android/sdk など AndroidSDKを消してしまうと、後でまたダウンロードに時間がかかります。入れ直しで様子を見たいだけなら、SDKフォルダは残しておくと時間の節約になります。
- 設定だけ消したいとき:ApplicationSupportの「AndroidStudio」で始まるフォルダを削除します。
- キャッシュもきれいにしたいとき:Cachesの同名フォルダも合わせて削除します。
- ログをリセットしたいとき:LogsのAndroidStudio関連フォルダも削除します。
ライブラリフォルダに行くときは、Finderで「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選び、パスを入力すると早いです。
アンインストールが終わったら、公式サイトから最新版のAndroidStudioをダウンロードして、ふつうにインストールし直せばOKです。設定フォルダを消している場合は、初回起動時に「初めて使うとき」と同じようなセットアップ画面が出てきます。
Macが熱くなったりファンがうるさくなったりしたときにできることは?
AndroidStudioを動かしていると、Macが急に熱くなったり、ファンがフル回転してビュンビュン鳴り出したりして、ちょっと不安になりますよね。特に初めてのMacだと、これは壊れかけなのか、それとも普通のことなのか判断しづらいと思います。実は、AndroidStudioはMacの中でもかなり重たいアプリの部類なので、少し工夫してあげるだけで、熱やファンの音をかなり落ち着かせることができます。
ここでは、普段の開発で実際に使っている「Macを静かに保つコツ」を、やることの軽い順にまとめます。どれも設定を少しいじるだけなので、作業の合間にゆっくり試してもらえるとちょうど良いくらいです。
| 対策の種類 | 内容 |
|---|---|
| まず試したい軽い対策 | AndroidStudioの不要なプロジェクトやタブを閉じる、ビルドの途中で他の重いアプリを開かない |
| 設定で効かせる対策 | エミュレータの設定を軽くする、AndroidStudioのメモリ設定を見直す |
| Mac側でできる対策 | 電源につないで使う、冷却しやすい置き方にする、macOSのアップデートや再起動 |
特に、Androidエミュレータの設定を落とすだけでもファンの回転がかなり変わります。画面解像度やRAMを少し下げる、起動しておくエミュレータの台数を減らすだけで、体感で分かるくらい静かになることが多いです。プロジェクトを開きっぱなしにしない、不要なプラグインを減らすといった、ちょっとしたお片付けもかなり効きます。
Mac側も、机の上にベタ置きではなく、ノートスタンドを使って底面に空気が通るようにしてあげると、熱の逃げ方が違ってきます。電源アダプタをつないだ状態で、節電モードではなく通常モードで使うと、CPUが無理な動きをしづらくなり、結果として熱が安定しやすいことも多いです。



AndroidStudioでビルド中にファンが全力になるのは、ある程度は仕方ないところがありますが、エミュレータを1つだけにしたり、不要なChromeのタブを閉じるだけでも「うるさすぎて集中できない」という状況はかなり減らせます。あまりに熱くてキーボードの上がじんわり温かいくらいになってきたら、一度ビルドを止めて数分休ませるのもおすすめです。短い休憩のあいだに、目も肩も休まるので一石二鳥だったりします。
まとめ


ここまで読んでくれてありがとうございます。MacにAndroidStudioを入れるまでのイメージがかなりはっきりしてきたのではないでしょうか。最初は「難しそう」と感じていても、流れをつかんでしまえばやることはいつもほぼ同じです。
MacでAndroidStudioを動かすときに大事なのは、Macのスペックとストレージを最初にチェックしておくこと、そしてダウンロード先を間違えずに公式サイトから落ち着いてインストーラーを用意することです。ここを丁寧にしておくと、途中でエラーになってやり直しになる流れをかなり減らせます。
インストール後は、初回起動のセットアップ画面で焦らずに、SDKの保存場所やエミュレーターの設定を一つずつ確認していくのがおすすめです。WiFiを安定させておくことや、Macの電源を繋いでおくことも、経験上かなりトラブル回避につながります。
環境さえ整ってしまえば、あとはAndroidStudioの中でプロジェクトを作ってコードを書くだけです。最初の一歩が一番ドキドキしますが、その一歩を越えると、アプリをちょっとずつ動かせる楽しさの方が大きくなっていきます。
今、Macの前に座って「これからAndroidアプリを作れるようになりたい」と思っているなら、その気持ちだけでスタートラインには十分立てています。この記事でイメージを掴んだら、あとは一つずつ手順をなぞるだけです。ゆっくりでも大丈夫なので、自分のペースで環境づくりを進めて、Macでの開発生活を思い切り楽しんでいきましょう。
