iTunesで音楽を楽しもうとしたのに、MacとiPhoneの接続がうまくいかず戸惑っていませんか?
この記事では長年Macを扱うエンジニアの実体験から、ケーブルとWi-Fiの両方でデバイスを認識させるコツ、同期の進まないときの即効チェックポイント、そして安全にデータを守るバックアップ設定まで、つまずきやすい部分を順を追って分かりやすくまとめています。
読み終える頃には、MacとiPhoneが一度でつながり、音楽や写真を自由に行き来させられるようになりますので、肩の力を抜いて先へお進みください。
iTunes接続を成功させる基本の流れをまるっと紹介

最新のmacOSとiOSを使ってiTunes(ミュージックアプリやFinder同期)をスムーズに始めるための全体像をまとめました。まずは基本の流れを押さえてから、細かい手順に進みましょう。
- システムを最新にする:MacとiPhoneのOSを最新バージョンまでアップデート。
- USB接続で認識させる:純正ケーブルでMacとiPhoneをつないで“このコンピュータを信頼”をタップ。
- ミュージックアプリまたはFinderを開く:サイドバーからiPhoneを選んで同期画面に移動。
- 同期内容を設定する:音楽や写真など必要な項目をチェックして同期ボタンを押す。
- Wi-Fi同期を有効にする:“Wi-Fi経由でこのiPhoneを同期”にチェックを入れると次回からケーブルなしで接続可能。
Lightningケーブルで安定接続する場合

LightningケーブルでiPhoneをMacに繋ぐと、通信がぶれにくく大きなデータ移行も安心して行えます。
純正やMFi認証済みのケーブルを選ぶと接続トラブルが減り、毎回サクサク同期できるのがうれしいポイントです。
- 接続が切れにくいため大容量バックアップでも安定
- 充電しながら同期できるのでバッテリー残量を気にせず作業
- 高速転送対応のケーブルなら復元時間を大幅短縮
- WiFi設定不要でトラブル対応がシンプル
プログラマーの目線だと、Finderの自動同期をオフにして手動で同期すると作業中の予期しない同期が減り、開発効率がグンとアップします。
①ケーブルとMacのUSBポートをつなぐ
付属のLightningtoUSBケーブルまたはUSB-Cケーブルを準備します。ケーブルのコネクタ向きを確かめて無理なく差し込める向きでMac本体のUSBポートにしっかり挿します。
コツはケーブルの根元を持って真っすぐ差し込むことです。斜めに押すとポートに負荷がかかるので優しく挿してください。
②iPhoneをケーブルに差し込む
Lightning端子の向きを確認しながら、iPhone底部のポートにまっすぐ差し込みます。端子が奥までしっかり入るまで、やさしく押し込むのがコツです。
純正ケーブルを使うと安定した接続が得やすいのでおすすめです。
ポートにゴミやほこりがあると接触不良の原因になります。柔らかいブラシで掃除してから差し込んでください。
③Mac側で“信頼”ダイアログが出たらOKをクリック
USBケーブルでiPhoneをMacに接続すると、画面に“このコンピュータを信頼しますか?”のダイアログが表示されます。
ダイアログが出たら迷わずOKをクリックしてください。これでMacとiPhoneのあいだに安全な接続が確立されます。
もしダイアログが表示されないときは、ケーブルを一度抜いてから再度しっかり挿し直してください。FinderのサイドバーにiPhoneアイコンが見えれば準備完了です。
④iPhone側で“このコンピュータを信頼”をタップ
iPhoneの画面に「このコンピュータを信頼しますか?」というダイアログが表示されたら、「信頼」をタップしてください。
続いてパスコード入力が求められたら、iPhoneのロック解除コードを入力します。この一連の操作でMacがiPhoneのデータにアクセスできるようになります。
ケーブルが古かったり緩んでいたりするとダイアログが出ないことがあります。その場合は別のLightningケーブルを試してみてください。
⑤Musicアプリでデバイスアイコンをクリックして内容を確認
ここでは、MacのMusicアプリでiPhoneやiPadが正しく認識されているかをさくっと確認します。同期したプレイリストや曲、バックアップの有無などを簡単にチェックできるので、接続トラブルのとっかかりにも役立ちます。
DockやアプリケーションフォルダからMusicアプリを立ち上げます。起動直後にサイドバーが見当たらない場合は、画面上部の表示メニュー→「サイドバーを表示」でオンにしてください。
サイドバーに表示される「デバイス」の見出し下をチェック。iPhoneやiPadの名前と一緒にデバイスアイコンが並んでいるはずです。
アイコンをクリックすると、メインエリアにデバイスの概要画面が表示されます。ここでストレージ状況やバックアップの有無などが見られます。
画面上部の「ミュージック」タブを選ぶと同期された曲一覧が表示されます。思った通りのプレイリストが並んでいるか、再生ボタンで動作チェックしてみましょう。
iOSのバージョンが最新でも、ケーブル接続後にデバイスがスリープ中だとアイコンが表示されにくいので、スリープ解除してから再度クリックしてください。
ケーブルいらずのWi-Fi接続を設定する場合

Wi-Fiを使うとケーブルが手元になくてもiPhoneとMacをつなげられます。家のなかを自由に移動しながら音楽の追加や写真のバックアップができるので、ちょっとソファでくつろぎたいときにもピッタリです。
一度設定すると、iPhoneを電源に接続するだけでMacと自動的に同期できるようになります。デスクまわりがすっきりするうえ、ケーブルの断線を気にせずにライトニングポートを長持ちさせられるのがうれしいポイントです。
ネットワークの安定性が心配な場合は、ルーターの5GHz帯を使うと通信が途切れにくくなります。プログラマー経験から言うと、MacとiPhoneが同じWi-Fiネットワークにしっかり接続されているかを確認するとトラブルがグッと減ります。
こんなシーンにおすすめです:デスクから離れて映画を見ながらでも、寝室で充電しつつ最新のプレイリストを同期したいときなど、ケーブルがない自由さを満喫できます。
①最初にケーブル接続でiPhoneをMacに認識させる
Lightningケーブル(またはUSB-CtoLightningケーブル)を用意してiPhoneとMacをつなぎます。お使いのMacにUSB-Aしかない場合はUSB-CtoUSB-A変換アダプタを使ってください。
接続後はiPhoneのスリープを解除して「信頼」をタップし、パスコードを入力します。これでMacのFinder(旧iTunes)がiPhoneを検出します。
②Musicアプリの“概要”で“Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期”をチェック
MacとiPhoneを同じWi-Fiネットワークに接続したあと、MacのMusicアプリを開いてください。画面上部のiPhoneアイコンをクリックし、“概要”タブを選んでから“Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期”にチェックを入れましょう。
③右下の“適用”をクリック
iTunes画面の右下にある適用ボタンをクリックします。これで設定変更がiPhoneに反映され、同期が自動で始まります。終わるまでしばらく待ちましょう。
④ケーブルを抜いてiPhoneとMacが同じネットワークにいることを確認
MacからUSBケーブルをそっと外してください。iPhoneとMacが同じWi-FiルーターのSSIDに接続されているか、iPhoneの設定>Wi-Fiで確認しましょう。
2つの機器が2.4GHz帯と5GHz帯で分かれていると通信が不安定になることがあります。可能であれば同じ周波数帯を選ぶと安心です。
⑤Musicアプリでデバイスアイコンが現れたら設定完了
Musicアプリを起動すると、左上に小さなiPhoneマークが表示されます。
アイコンをクリックするとデバイスの接続状況や同期設定画面がひらきます。
iPhoneがスリープ状態やロック中だとデバイスアイコンが表示されないことがあります。画面を点灯させてロック解除してから再度ご確認ください。
iTunes接続ができたら広がる便利ワザあれこれ

iTunesとiPhoneが無事につながると、ただのデータ転送を超えた楽しさや便利さがぐっと広がります。バックアップやメディア管理はもちろん、ちょっとしたカスタマイズにも挑戦できるようになります。
活用ワザ | 役立つポイント |
---|---|
自動バックアップ設定 | 手間なく定期的に大事なデータを守れる |
着信音のカスタマイズ | お気に入りの曲をスマホで鳴らして楽しめる |
写真とビデオの一括同期 | PCで整理した写真をスムーズにiPhoneに送れる |
アプリの一括インストール | 新しい端末にまとめてアプリを復元できる |
古いデバイスとのデータ移行 | 機種変更時の引っ越しを手軽に行える |
これらの活用ワザをマスターすれば、データ管理やカスタマイズがグッと簡単になります。
写真と動画を一気にバックアップしたいとき

一度に大量の写真や動画をMacに取り込みたいときには、Mac標準のPhotosアプリを使うととてもスムーズです。USBケーブルでiPhoneをつなぐだけで、撮影日ごとに自動でグループ化してくれるので、整理しながら一気にバックアップできます。
ライブラリの保存先は外付けドライブに変更できるため、内蔵ディスクの容量を気にせずたっぷり保存できるのもポイントです。画像だけでなく動画もそのまま取り込めるので、旅行やイベントのあとにまとめてガッツリ保護したいときにぴったりです。
写真アプリを開いてiPhoneを選ぶ
DockかLaunchpadから写真アプリを立ち上げます。左側のサイドバーに表示されたデバイス欄から接続中のiPhoneをクリックしてください。写真アプリ内にiPhoneの撮影データが一覧で現れます。
サイドバーが非表示ならメニューの「表示」→「サイドバーを表示」で出せます。
もしWi-Fi同期を使いたいなら、あらかじめiPhone側の設定→写真→「Macに写真を転送」で「自動」か「オリジナル」を選んでおくとスムーズです。
すべて読み込むをクリックして転送開始
iPhoneの内容をすべてMacへ転送するには、iTunes画面右下にあるすべて読み込むボタンをクリックします。すると自動で転送が始まり、進行状況バーに残り時間が表示されます。
ライブラリの容量が大きい場合、完了まで少し時間がかかります。転送中はUSBケーブルを抜かずにそのまま待ちましょう。
小さなアドバイスとして、初回はバックグラウンドで写真も同期されやすいので、音楽だけ転送したいときは左サイドバーのオプションで項目を絞ると無駄な待ち時間を減らせます。
バックアップ完了後に外付けドライブへコピー
バックアップが完了したら、さらに安心感を高めるためにコピーを外付けドライブへ移します。TimeMachineフォルダをそのまま保存しておくと、急なトラブルにも慌てずに済みます。
Finderを開いてサイドバーのTimeMachineディスクを選択します。「Backups.backupdb」フォルダを右クリックし、「パッケージの内容を表示」で中身を確認します。
表示した「Backups.backupdb」フォルダをドラッグし、外付けドライブの任意の場所へドロップします。コピー中は進行状況バーを見ながら完了まで待ちます。
コピーには数時間かかる場合があります。作業中はMacがスリープしないようにシステム環境設定で「省エネルギー」を調整してください。
音楽ライブラリを両方で同じに保ちたいとき

MacとiPhoneで音楽ライブラリをまるごとおそろいにするならiCloudミュージックライブラリの活用がいちばん手軽です。
Apple MusicまたはiTunes Matchに加入していれば、曲を追加したりプレイリストを編集するときにWi-Fiにつながっているだけで自動的に反映されます。
ケーブル接続が不要で、外出先でも最新のライブラリを楽しめるのが大きな魅力です。
ただし、加入プランの楽曲数制限やアップロード容量には注意してください。
Musicアプリの同期設定でプレイリストを選ぶ
MacのFinderを開き、サイドバーに表示されたiPhoneアイコンをクリックします。上部のタブ一覧からMusicを選んでください。
[プレイリストを同期]にチェックを入れ、リストから同期したいプレイリストをクリックで選びます。最後に右下の適用ボタンを押して同期を開始しましょう。
注意: プレイリストがMusicアプリ側で作成済みでないと選択肢に表示されません。あらかじめMacのMusicでプレイリストを作っておきましょう。
同期ボタンをクリックして転送を待つ
まずiTunes画面の右下にある同期ボタンをクリックします。これでiPhoneとMacが連携を開始し、音楽や写真などのデータ転送がスタートします。
転送中はウィンドウ上部に進捗バーが表示されるので、バーが最後まで達するまでそっと待ちましょう。ケーブルを抜かないように注意するとスムーズに終わります。
iPhone側で曲が再生できるか確認
ミュージックアプリを開いて、同期した曲がライブラリに並んでいるか確かめます。再生したい曲をタップして、しっかり音が鳴るかチェックしてください。
曲が見つからないときは、画面下部の「ライブラリ」「アーティスト」「アルバム」タブを切り替えて探すと見つかりやすいです。
アプリデータを丸ごと保存しておきたいとき

アプリの中身をまるごと残しておきたいときには、MacのFinderで暗号化バックアップを選ぶと安心です。設定やゲームの進行状況、チャット履歴などもすべて詰め込めるので、新しいiPhoneに移すときや急なトラブル時にも元どおりに戻せます。
バックアップするにはiPhoneをMacに接続し、FinderサイドバーのiPhoneアイコンから「今すぐバックアップ」をクリックするだけです。その際「ローカルバックアップを暗号化」のチェックを忘れずにつけてください。完了後はバックアップ一覧に日時が表示されるので、最近のものか必ず確認しましょう。
Finderでバックアップを暗号化にチェック
Finderの「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れます。このとき求められるパスワードは、紛失するとバックアップが復元できなくなるので安全かつ覚えやすいものを設定してください。
バックアップの暗号化にはパスワードの管理が必須です。忘れるとデータを取り出せなくなるので注意してください。
今すぐバックアップを選んで保存
MacのFinderを開き、サイドバーから接続中のiPhoneをクリックします。バックアップセクションにある「今すぐバックアップを作成」を押すと、ローカルに保存が始まります。処理中はケーブルを外さないようにしてください。
完了メッセージが出たらバックアップが開けるか試す
バックアップ完了のメッセージを見たら、実際に保存先フォルダを開いて中身をチェックしましょう。これでデータが正しく残っているかひと目でわかります。
メニューバーの「iTunes」から「環境設定」をクリックして設定画面を表示します。
「デバイス」タブを選んで、最新のバックアップを右クリックし「Finderで表示」を選びます。
自動で開いたバックアップフォルダ内に多数のデータファイルやmanifest.plistが並んでいるのを確認しましょう。
フォルダ名はランダムな英数字なので、Finderの「情報を見る」で更新日時をチェックしましょう。
よくある質問

iPhoneがiTunesに表示されない
- iPhoneがiTunesに表示されない
-
iPhoneの画面がロック解除されていて、信頼のダイアログが出ているか確認してください。ケーブルは純正か認証品を使い、別のUSBポートや別のケーブルで試すと認識率が上がります。
「このiPhoneを信頼しますか?」が出ない
- 「このiPhoneを信頼しますか?」が出ない
-
macOSとiOSを最新バージョンにして再起動し、iPhoneを接続後すぐに画面を確認すると信頼ダイアログが表示されやすくなります。それでも出ない場合は設定>一般>リセット>位置情報とプライバシーをリセットしてみてください。
iTunesでバックアップが途中で止まる
- iTunesでバックアップが途中で止まる
-
バックアップのキャッシュが壊れているかもしれません。~/Library/Application Support/MobileSync/Backup を別の場所に移してから再度バックアップすると新規フォルダで処理されるのでお試しください。
接続が頻繁に切れる
- 接続が頻繁に切れる
-
USBポートの電源供給が不安定な場合があります。ハブを介さずにMac本体のUSBポートに直接接続し、他のUSB機器を外して再接続してください。ケーブルやポートにゴミがないかもチェックしましょう。
iTunesがデバイスを認識しないときは?
iTunesがデバイスを認識しないときは、まずケーブルや接続口のトラブルかiPhone側の設定が原因かを確認するタイミングです。ケーブルの交換やiPhoneのロック解除、信頼済みコンピュータ設定の再確認、Macの再起動などでほとんどの場合さくっと直せます。
接続すると充電だけで同期されないのは?
iPhoneをMacにつないでも充電しか進まず同期が始まらないことがあるよね。実は原因はケーブルや接続方法、iPhone側の設定などシンプルなことがほとんどだから、焦らなくて大丈夫。
おすすめなのは四つのポイントを順番にチェックするやり方。まず純正またはデータ対応ケーブルを使う、次にMac本体のUSBポートに直挿しする、iPhoneのロックを解除してから接続する、最後に“このコンピュータを信頼”をタップしてデバイスを認識させる。これで充電だけじゃなく同期画面までちゃんと表示された実体験があるよ。
Wi-Fi同期が途中で途切れるのは?
Wi-Fi同期はケーブル不要でラクだけど、電波の届き具合や機器の省エネ設定が原因で途中で止まっちゃうことがあるんです。
ルーターから離れすぎて電波が弱くなったり、2.4GHzと5GHzの混線でパケットが落ちたり、iPhoneが画面オフで通信を制限したりするとぽつりと途切れます。安定させるコツは同じネットワークを維持したうえで、画面をスリープにせずに同期したり、ルーター近くに置いたりすることです。それでもダメなときはUSBケーブルでつなぐとグッと安定します。
バックアップが暗号化できないときは?
パスワード入力画面が出ない、あるいはエラー表示が続く場合は、まずiPhoneのロックを解除し、Macとのケーブル接続をしっかり確認してください。それでも暗号化できないときは、iTunes(macOS Ventura以降はFinder)で既存の暗号化バックアップをいったん削除し、新たに「バックアップを暗号化」にチェックを入れてパスワードを設定し直すと解消しやすいです。古い暗号化情報をリセットすることで、パスワード画面が正常に表示されるようになります。
まとめ

ここまでの手順を振り返ると、まずiPhoneとMacの接続には純正またはMFi認証済みLightningケーブルを使い、iPhone側で「信頼」をタップすることがスタートラインでした。その後、macOS Catalina以降ではFinder、以前のバージョンではiTunesでデバイスが表示されていればサクッと接続完了です。
もしデバイスが認識されないときは、ケーブルの交換やmacOS・iTunesのアップデート、両方の再起動を試してみてください。これらのシンプルなステップを押さえておくと、トラブルに悩まされることが少なくなります。
さらにWi-Fi同期を設定すれば、ケーブルなしでもバックアップやデータ転送が可能になります。快適な接続環境を整えて、音楽や写真の管理をもっと楽しくしてください。