Macに接続したはずのiPhoneがiTunes上でデバイスとして表示されないと、急ぎの同期ができず困ってしまうことはありませんか。
原因はケーブルの劣化や信頼設定のリセット不足などいくつか考えられますが、本ガイドでは実体験を踏まえた安全な確認手順と一歩進んだ復旧ワザを順序良く示し、数分で認識が戻る状態に導く方法をまとめています。
手順に沿って操作しながら原因を切り分ければ、不要な買い替えやデータ損失を防ぎながら確実に同期を再開できますので、落ち着いて読み進めてMacとiPhoneの快適な連携を取り戻しましょう。
iTunesでデバイスが表示されないときのつなぎ直し方法

iTunesがデバイスをまったく表示してくれないとき、原因はケーブルやポートだけじゃないこともあります。「ケーブルは大丈夫そう」「Macも再起動したのに…」と悩むこともありますよね。ここでは実体験から効果を感じた、さくっとつなぎ直す手順をリストでまとめました。
- ケーブルとポートを別の組み合わせで試す:認証チップ付きの純正ケーブルか認証済みケーブルに交換し、USB-C/USB-Aポートも変えて挿し直す
- USBデバイス管理をリセット:ターミナルを開いて
sudo killall -STOP usbd
とsudo killall -CONT usbd
を実行し、MacのUSB処理を一時停止→再開する - iTunesを完全終了して再起動:DockやアクティビティモニタからiTunesを終了し、念のため
~/Library/Preferences/com.apple.iTunes.plist
をリネームして再起動 - コンソールログでUSBトラブルをチェック:アプリケーション>ユーティリティ>コンソールを開き、「USBMSC」や「AppleUSBDevice」にエラーが出ていないか確認する
ケーブルとポートを見直してみる

接続がうまくいかないときは、まずケーブルとポート周りをじっくり見直してみましょう。
充電用とデータ転送用でケーブルの仕様が違うことがあるので、純正またはMFi認証済みのライトニングケーブルを使うと安心です。表面に小さな断線や折れクセがないか、端子の金属部分に変色やへこみがないかをチェックしてみてください。
Mac側のUSBポートやライトニングポートにホコリやゴミが詰まっていると、端子同士の接触不良を起こします。エアダスターで吹き飛ばしたり、歯ブラシで優しくこすったりしてクリーニングしてみましょう。
プログラマー的なちょっとした裏ワザとして、ターミナルで以下のコマンドを実行すると接続状況を確認できます。デバイス名やシリアル番号が表示されていれば、ケーブルやポートの段階では認識できている証拠です。
system_profiler SPUSBDataType | grep -A3 "iPhone"
ここで何も出なければ、別のケーブルやポートで試してみると解決につながることが多いですよ。
①Lightningケーブルを抜き差しする
MacとiPhoneをつないでいるケーブルをしっかり持って優しく引き抜きます。コネクタやポートの金属端子にホコリや傷がないかチェックしてください。
ケーブルを差し込むときは「カチッ」と音がするまでまっすぐ押し込みます。緩いと読み込み不良の原因になるので、奥まで届いているか確認してください。
②MacのUSBポートを変更する
MacのUSBポートは背面とサイドで電力や安定性が少し違うことがあります。普段よく使う側面のポートでうまくいかないときは、背面や反対側のポートに差し替えると急に認識されたりするので試してみましょう。
iPhone側もMac側もいったんケーブルをしっかり最後まで引き抜きます。ケーブル端子にホコリや汚れがないか軽く確認すると安心です。
普段使わない背面や反対側のポートにゆっくり差し込みます。Type‐CとAの変換アダプタを使っている場合は、直接ポートに刺せるケーブルを試すとさらに効果的です。
ポートを変えたあとにiTunesを再起動して、デバイスの欄にiPhoneが現れるかチェックします。念のためMacをスリープから復帰させるのもおすすめです。
ハブ経由で接続している場合は、バスパワーでは安定しないことがあります。可能ならMac本体のポートへ直差ししてみてください。
③Apple純正ケーブルかを確かめる
ケーブルのコネクタ根元にDesigned by Apple in Californiaなどの文字が刻まれているか確認してください。それがあれば純正ケーブルと判断できます。
文字が消えていたり刻印がまったくない場合は社外品の可能性が高く、iTunesに認識されづらくなることがあります。
社外品でもMFi認証付きなら動くことがありますが、刻印だけでは判断できない場合があるので注意しましょう。
iPhone側の信頼設定をリセットする

ケーブルをつないでもiTunesがiPhoneを見つけられないときは、iPhone側の信頼情報をリセットしてみましょう。この操作をすると過去に登録したパソコンとの信頼関係を一度クリアして、再度信頼設定をやり直せるようになります。
こんなときにおすすめ:
- 「このコンピュータを信頼しますか?」が一度も表示されない
- 以前は認識していたiPhoneが急に接続できなくなった
- 複数のパソコンとの信頼情報をまとめてクリアしたい
リセット後は接続時にあらためて「信頼しますか?」のダイアログが出るので、画面のメッセージにしたがってパソコンを信頼してください。
①iPhoneの設定アプリを開く
ホーム画面で歯車の形をした設定アプリを探してタップします。
もしフォルダの中に隠れている場合は、フォルダを開いて中身を確認してみましょう。
画面を左から右にスワイプして全体を一覧表示すると、設定アプリを見つけやすくなります。
②一般をタップしてリセットを選ぶ
「一般」の設定画面を開いたら、画面を一番下までスクロールしてリセットをタップしてください。
表示される項目の中から「ネットワーク設定をリセット」を選ぶと、iTunesとの接続情報だけがリフレッシュできて便利です。
③位置情報とプライバシーをリセットする
ホーム画面で歯車アイコンを探してタップします。
「一般」を選んで画面下部の「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「位置情報とプライバシー」をタップします。表示された確認画面で再度タップしてリセットを完了させます。
USBケーブルでMacに接続するとiPhone側に「このコンピュータを信頼」と表示されます。必ず「信頼」をタップして画面ロック用のパスコードを入力してください。
④Macに接続して信頼ダイアログで許可する
純正または認証済みのLightningケーブルを使ってiPhoneやiPadをMacに接続します。
ケーブルの不具合で接続がうまくいかないことがあるので、正常に挿し込まれたか指先でそっと確認しましょう。
画面に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたらパスコードを入力して、かならず「信頼」を選びます。
ダイアログは小さいので画面中央付近をしっかり見て、ボタンを押し間違えないように気をつけてください。
信頼がうまく設定できないときはケーブルを別のポートや別のケーブルに替えて再試行すると解決することが多いです。
FinderとiTunesを再起動する

FinderやiTunesは長時間使っていると内部で小さなつまずきが起きやすいです。このとき再起動をするだけでケーブルや設定をいじらずにサッと問題が抜けることがあります。
- 手軽にできる:Macの再起動ほど時間はかからず、すぐにお試し可能です。
- 原因切り分けになる:他の方法でも直らないときはもっと根深いトラブルを疑いやすくなります。
- 内部キャッシュがクリアされる:Finderの表示周りやiTunesライブラリの同期処理がリフレッシュされます。
プログラマー視点だと、アクティビティモニタからプロセスを選んで終了させる方法もおすすめです。システム全体を止めずに該当アプリだけをリセットできるので、他の作業を中断せずに済みます。
①iTunesを終了する
iTunesがバックグラウンドで動いているとデバイスが認識されない場合があります。まずはアプリをきちんと終了して準備を整えましょう。
DockのiTunesアイコンを右クリックし「終了」を選ぶか、command + Q
キーを押してアプリを閉じます。
②Finderをoptionクリックで再起動する
Dockの一番左にあるFinderアイコンを見つけてください。
キーボードのOptionキーを押しながら、該当のFinderアイコンをクリックします。
表示されたメニューから再度開くを選ぶと、Finderがサクッと再起動します。
Finderのウィンドウが多いときは、必要なファイルを保存してから再起動すると安心です。
③iTunesを再度起動してデバイスを確認する
iTunesを閉じたままだとデバイス情報が更新されず認識されにくくなります。そこで一度iTunesを再起動して接続状況をリフレッシュしましょう。
画面左上のアップルメニューからiTunesを終了を選んでアプリを閉じます。
DockのiTunesアイコンをクリックするか、Spotlight(⌘+スペース)で「iTunes」と入力してEnterキーで立ち上げます。
左上のデバイスアイコンをチェックして、接続しているiPhoneやiPadがリストに出ていれば成功です。
macOSとiOSをアップデートする

最新のmacOS(例:Ventura14.4)とiOS(例:16.4)にそろえておくと、通信トラブルにつながる小さなバグ修正やUSBドライバーの更新がしっかり反映されます。
プログラマー経験からすると、ソフトのかみ合わせが整うだけでiTunesがデバイスを認識してくれるケースが意外と多いです。まずはここから試してみるのがおすすめです。
①システム設定からソフトウェアアップデートを開く
まずは画面左上のAppleメニューをクリックしてシステム設定を開きます。macOS Ventura以降は「システム設定」という名前なので迷わず選んでください。
システム設定が立ち上がったら、左側リストの中にある「一般」をクリックし、その中に表示される「ソフトウェア・アップデート」を選択します。これで最新のmacOS更新状況が確認できます。
②利用可能なアップデートをダウンロードする
画面左上のAppleメニューからシステム環境設定を選び、ソフトウェアアップデートをクリックします。
アップデート一覧が表示されたら「今すぐアップデート」を押して、利用可能な項目をダウンロードします。
ターミナルを使うなら、以下のコマンドで一気にすべてのアップデートを取得できます。
sudo softwareupdate -i -a
注意:ダウンロード中はネットワーク接続を切らないようにしてください。
③再起動後にiPhoneを接続し直す
Macの起動が完了したら、iPhoneを付属のLightningケーブルでMac本体のUSBポートに直接つなぎます。充電器やハブを間にかませると通信が不安定になることが多いので注意してください。
接続後、iPhone画面に「このコンピュータを信頼しますか?」が表示されたら、画面の案内にしたがって「信頼」をタップします。これでMacとiPhoneのやり取りが再開されます。
プログラマー目線では、ケーブルの断線やノイズが原因で通信が途切れることをよく見かけます。Apple認定ケーブルを使うか、新品に交換してみるとより安心ですよ。
注:USBハブや中継アダプターを使うとiPhoneが認識されない場合があるので、必ずMac本体のポートに直接接続してください。
AppleMobileDeviceサービスをリセットする

iTunesが「デバイスが見つかりません」と言ってくるときは、iOSデバイスとのやりとりを担うAppleMobileDeviceサービスの調子がくずれているかもしれません。普段は裏でこっそり通信を管理しているので、つながりがプツンと切れるとデバイスが表示されなくなるんです。サービスをリセットすると内部の通信用チャネルがリフレッシュされて、再起動なしでもあっという間に復活します。Macを再起動する前に試してみる価値が大きい、気軽で手早い方法です。
①ターミナルを開く
デスクトップ上でcommand
+space
を押してSpotlightを表示します。続けて「terminal」と入力し、enter
を押すとターミナルが立ち上がります。
Spotlightが反応しない場合はDockのLaunchpadから「ユーティリティ」フォルダを開き、その中のターミナルをクリックしてください。
②sudo killall -STOP -c usbd を実行する
iPhoneやiPadを再接続しやすくするために、デバイス認識を担当するusbdを一時停止します。
sudo killall -STOP -c usbd
実行後は管理者パスワード入力を求められます。入力するとプロセスが停止し、ケーブルを抜き差しした際に新規接続として扱われます。
③iPhoneを再接続してiTunesを開く
Mac側のUSBポートからLightningケーブルをまっすぐ引き抜きます。
抜き差しで接触不良を解消するので、iPhoneの画面ロックを解除して準備しておきます。
ケーブルをしっかり差し込み、iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか」と表示されたら「信頼」をタップしてください。
MacでiTunesを起動すると、左上にiPhoneアイコンが表示されます。
認識しないときは別のUSBポートや純正ケーブルを試してみてください。
デバイス認識を安定させて快適に同期するコツ

同期が途切れたりデバイスが認識しにくかったりするとストレスになりますよね。ちょっとした工夫でiTunes(Finder同期)とのつながりを安定させるコツをまとめてみました。
応用技 | 役立つ場面 |
---|---|
純正ケーブルの優先使用 | サードパーティー製ケーブルで同期が不安定なとき |
USBポートの直挿しと清掃 | ハブ経由で認識がカクつくとき |
SMC(システム管理コントローラ)のリセット | USB電源供給が乱れがちなとき |
Finderサイドバー設定の見直し | デバイスアイコンがすぐ消えるとき |
同期前の小技スクリプト実行 | 接続後すぐに自動リスキャンしたいとき |
どれも手順はシンプルですが、組み合わせると効果バツグンです。次の節で具体的なやり方をお伝えするので、ぜひ試してみてください。
ワイヤレス同期をオンにしてケーブルフリーにする

最新のmacOS SonomaとiOS17以降で使えるワイヤレス同期は、iPhoneをUSBケーブルなしでiTunesに接続できる機能です。この方法ならデバイスを置くだけでバックアップや音楽転送が自動で進んで、とってもスムーズに感じられます。
一度設定すれば充電器に置くだけで同期が始まるので、プログラマーの立場から見るとテスト端末をいちいちつなぎ直す手間が省けて作業効率がグッとアップします。
- ケーブル不要で自由度アップ:作業テーブルもすっきり保てる
- 充電と同時に自動同期:うっかりバックアップ忘れの心配ゼロ
iTunesのデバイス画面でWi-Fi経由で同期にチェックを入れる
最初にLightningケーブルでiPhoneをMacに接続し、iTunesを起動します。
画面左上のiPhoneアイコンをクリックし、概要タブに切り替えます。
オプション欄の中にある「Wi-Fi経由でこのiPhoneを同期」にチェックを入れます。
ウィンドウ右下の「適用」ボタンを押して設定を反映します。
iPhoneの設定アプリでiTunesWi-Fi同期を実行する
iPhoneの設定アプリ内でネットワーク同期を有効にして、PCとケーブルなしでデータをやり取りします。
設定アプリを開いて「Wi-Fi」を選び、Macがつながっているネットワークに接続します。
「一般」をタップして下にスクロールし、「iTunes Wi-Fi同期」を見つけて開きます。
表示されたMacの名前をタップし、「今すぐ同期」を選ぶとワイヤレスで同期が始まります。
同期前にMacのiTunes(またはミュージックアプリ)が起動していることを確認してください
iCloudバックアップへ切り替えて手間を省く

USBケーブルを差し込んでもiTunesが反応しないとき、いちいち再接続を繰り返すのはストレスになります。
そこでおすすめなのがiCloudバックアップへの切り替えです。Wi-Fi経由で自動的にバックアップできるので、Macに接続しなくても大事なデータを守れます。
ストレージ残量をチェックしておけば、バックアップが止まっていることにもすぐ気づけますし、プログラマーの目線で言うと不要なアプリデータやキャッシュを除外設定しておくと、効率よくクラウド容量を使えます。
iPhoneの設定でiCloudバックアップをオンにする
ホーム画面で歯車アイコンの設定をタップしてください。
画面上部に表示されている自分の名前部分をタップしてください。
リストの中からiCloudを探してタップしてください。
画面下のiCloudバックアップをタップしてスイッチを緑色に切り替えてください。
Wi-Fi接続がないとバックアップが開始されないので、あらかじめ自宅やカフェのネットワークに繋いでおきましょう。
バックアップ完了後にMacのストレージを整理する
画面左上のAppleメニューから「このMacについて」を選んでください。続いて「ストレージ」タブをクリックし「管理」ボタンを押します。
- バックアップセクション:古いiOSバックアップを選んで「削除」をクリック
- 書類セクション:大きなファイルをサイズ順に並べて不要なものを削除
- ゴミ箱を空にする:Finderのゴミ箱を右クリックし「ゴミ箱を空にする」で完全削除
Finderで「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選び、~/Library/Caches と入力して開きます。フォルダ内のファイルを選択してゴミ箱へ移動してください。
システムファイルを間違って削除するとOSに影響が出る場合があるので、ユーザーキャッシュのみを対象にしてください。
シェルスクリプトでusbmuxdを自動再起動する

usbmuxdはときどき接続が切れてiTunesにデバイスが表示されなくなることがあるので、そのたびに手動で再起動するのは地味に面倒です。そこでシェルスクリプトを使ってusbmuxdを監視し、自動で再起動させる仕組みを作る方法をご紹介します。
この方法ならバックグラウンドでusbmuxdの動きをチェックして、もし動いていなければ即座に立ち上げ直してくれるので、Mac作業に集中しながら安心して放置できます。
- 手放し運用:スクリプトがusbmuxdを見守り続けてくれるので都度の手動対応が不要になります。
- 軽量実装:シェルスクリプトだけなのでMacの負荷がほとんどかかりません。
- ログ管理対応:再起動したタイミングをログに残せば後から振り返ることもできます。
/usr/local/binに監視スクリプトを保存する
まずはターミナルを開いて、作成済みのスクリプトを/usr/local/binディレクトリにコピーします。管理者権限が必要なので、sudo
を使いましょう。
sudo cp ~/path/to/watch_script.sh /usr/local/bin/
コピーが済んだら、どこからでも実行できるように実行権限を付与します。
sudo chmod +x /usr/local/bin/watch_script.sh
launchctlでログイン時に読み込む
ログインしたときに自動でusbmuxd(iTunesとデバイスをつなぐ裏方プロセス)を立ち上げると、ケーブルを挿した直後からスムーズにデバイスが見えるようになります。
ターミナルで以下を実行し、自分用のLaunchAgentsフォルダにplistを置きます。パスやファイル名は正確に入力してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>Label</key><string>com.user.usbmuxd</string>
<key>ProgramArguments</key>
<array>
<string>/usr/local/bin/usbmuxd</string>
<string>-f</string>
</array>
<key>RunAtLoad</key><true/>
</dict>
</plist>
以下を実行してplistを読み込み、エラーが出ないかチェックします。そのあとログアウト→ログインで自動で立ち上がるか試します。
launchctl load ~/Library/LaunchAgents/com.user.usbmuxd.plist
自分用フォルダに置くので管理しやすいですが、ファイル名のスペルミスがあると読み込まれないのでご注意ください。
よくある質問

MacでiTunesにデバイスが認識されないのはどうして?
- MacでiTunesにデバイスが認識されないのはどうして?
macOS Catalina以降はiTunesアプリがFinderに統合されています。iTunesが見当たらない場合はFinderのサイドバーにデバイスが並ぶので、そちらからバックアップや同期を試してみてください。
Lightningケーブルを交換しても接続できない場合は?
- Lightningケーブルを交換しても接続できない場合は?
純正またはMFi認証取得済みのケーブルを使うと接触不良が減ります。端子部分にゴミやほこりが入っていないかも確認してみてください。定期的にエアダスターで掃除すると安定しやすいです。
デバイスを「不明なデバイス」と認識されたときは?
- デバイスを「不明なデバイス」と認識されたときは?
iPhoneやiPadを接続したら画面ロックを解除して「このコンピュータを信頼」をタップしてください。初回だけ求められますが操作しないと「不明なデバイス」のままなので、必ず解除後に信頼設定を押してください。
iTunesが最新なのにデバイスが見つからないときの対処法は?
- iTunesが最新なのにデバイスが見つからないときの対処法は?
macOSのソフトウェア・アップデートからドライバーも含めて最新に揃えると認識率が上がります。念のため再起動してから接続すると、バックグラウンドでリセットされたドライバーがリフレッシュされる場合があります。
Apple純正以外のケーブルでは本当にダメ?
Apple純正ケーブルだけが安心というイメージを抱きがちですが、実はMFi認証取得のサードパーティ製なら問題なく動きます。iPhoneとMacの間でやり取りされるデータに小さな認証チップが必要なので、このチップが入っていない無認証ケーブルだと接続が不安定になったり、そもそもiTunesがデバイスを検出しないことがあります。
筆者も純正ケーブルを切らして、近所の100均で買ったケーブルを試したらまったく認識されず「あれ?ケーブルが原因?」と焦った経験があります。そこでMFiマークが付いたケーブルに替えたところ、すんなりiTunesにデバイスが登場しました。認証チップの有無が大きなポイントなので、Apple純正以外を使うときは必ずMFi認証の表記を確認してください。
iTunesではなくFinderしか出てこないけれど大丈夫?
macOS Catalina以降ではiTunesがFinderに統合されていて、サイドバーに接続したiPhoneやiPadが表示される仕組みになっています。これを選ぶだけで音楽や写真の同期、バックアップの作成がまとめて行えるので、iTunesがないからといって心配はいりません。Finder上でデバイスをクリックすると、ライブラリの内容を確認したり、ファイルをドラッグ&ドロップで転送できたりと操作も直感的に進められます。
デバイスが一瞬表示されてすぐ消えるのはなぜ?
USBケーブルを挿したときにiTunesにデバイスがピョッと表示されてすぐ消えるのは、MacとiPhone(またはiPad)で「握手」が完了できていないからです。どちらか一方が「まだ準備できていないよ」と判断すると、iTunesは接続をキャンセルしてしまいます。
よくある原因はケーブルの品質や接続ポートの相性、そしてデバイス側の信頼設定です。非純正ケーブルだとデータ線が細くて安定しなかったり、USBハブ経由だと電力が足りずに通信が切れたりします。また、iPhoneのロックを解除して「このコンピュータを信頼しますか?」のポップアップを承認しないと、接続が確立できません。プログラマー的には純正ケーブルでMac本体のUSBポートに直挿しし、デバイスの画面をしっかり確認するのがトラブル回避の近道です。
MacとiPhoneの両方を最新にしても改善しないときは?
macOSとiOSを最新にしてもデバイスが現れないときは、OS以外に視点を向けたチェックが有効です。接続周りのハードウェアトラブルや小さな設定のズレを探ると、思わぬ原因が見つかることがあります。
- LightningケーブルとUSBポートの状態を確認:純正ケーブルか耐久性の高いものを選び、折れやほこり詰まりがないかチェック
- SMCやNVRAMのリセットで電源管理やハード周りの基本設定をリフレッシュすると、意外と認識問題が解消されることがある
- セキュリティソフトやファイアウォールの一時オフを試す:通信を邪魔していないかどうかを確かめる
- iTunes(またはFinder)の再インストールで設定ファイルやキャッシュをまっさらにし、不具合の温床を取り除く
- コンソールログの確認でエラーコードや警告を読み解き、原因のヒントを得る
ターミナル操作が怖い場合の代替手段はある?
ターミナル操作がどうしても緊張してしまう場合は、Finderやサードパーティ製のGUIツールを活用すると安心です。macOS Catalina以降ではiPhoneやiPadがFinderのサイドバーに自動表示されるので、USBをつなぐだけでデバイスを開けます。アプリ上で再接続や同期を確認できるため、コマンド入力は一切不要で初心者にも優しい方法です。さらに、iMazingやApple Configurator 2といったツールを使うと、接続情報のリセットやバックアップも直感的に操作できるので、ターミナルを使わずに快適にデバイス管理ができます。
まとめ

iTunesにデバイスが表示されない場合は、まずケーブルの抜き差しやMac/iOSの再起動、iTunesのアップデートを試しましょう。必要に応じて位置情報とプライバシーのリセットを行うと、信頼設定がクリアになって再接続がスムーズにいきます。
これでデバイスが問題なく認識できたら音楽や写真の同期、バックアップ作成が楽しく行えます。困ったときは慌てずにひとつずつ確認していけば安心してMacとiPhoneを行き来できますね。