Macを開いたものの、音楽もアプリも楽しむにはiTunesの設定が要るとわかり、どこでアカウントを作ればいいのか迷っていませんか?
ここでは長年の現場で培われたMac操作のコツを生かし、MusicアプリからWebまで三つの方法で初回登録をやさしく案内します。図なしでも迷わない細かな手順に加え、登録後すぐプレイリストを同期できる応用ワザも紹介するので、短時間で安心して環境を整えられます。
Macの前で手順ごとに作業を進めれば数分で設定が完了しますので、終わったらお気に入りの曲を再生しながら新しいスタートを楽しんでください。
iTunesアカウントをMacで作る手順をまるっとガイド

ここではMacでiTunesアカウントを作る流れをざっくり4ステップでまとめました。順番に進めるだけで、すぐに音楽や映画が楽しめます。
- App Storeを起動:メニューバーのApp Storeアイコンをクリックして開く
- 新しいApple IDを作成:サインイン画面の「Apple IDを作成」からメールアドレスやパスワードを入力
- 支払い方法を設定:クレジットカードやPayPalを登録しておく
- メール認証とサインイン:届いた確認メールのリンクをクリックして完了
Apple IDはiTunesだけでなくiCloudやMacの各種サービスでも使います。文字や数字、大文字小文字を組み合わせた複雑なパスワードを設定すると安心です。
Musicアプリでサクッと作る

Macに最初から入っているMusicアプリを使うと、Apple IDの新規作成がとてもスムーズです。アプリを開いてメニューバーの「アカウント」から「サインイン」→「新しいApple IDを作成」を選ぶだけで、特別なウェブブラウザや追加アプリは不要です。
ポイントは、画面の指示に従ってメールアドレスやパスワードを入力し、利用規約に同意するだけで手続きが完了することです。支払い方法の登録も同じ流れでできるので、アカウント作成後すぐにMusicやApp Storeを楽しみたい人にぴったりです。
①DockのMusicアイコンをクリックする
Dockにある音符マーク
のMusicアイコンを見つけたら、そっとクリックしてください。Musicアプリがすぐに立ち上がります。
②メニューバーのアカウントを開きサインインを選ぶ
画面上部のメニューバーでMusicアプリをアクティブにし、「アカウント」をクリックします。表示されたメニューから「サインイン」を選んでください。
フルスクリーン時はEscキーを押すか、マウスを画面上端に移動するとメニューバーが現れます。
③表示されたウインドウでAppleIDを作成をクリックする
サインイン画面の下部にある「AppleIDを作成」ボタンをクリックします。もし見当たらない場合は、ウインドウが背景に隠れていないかチェックしてみてください。
④メールアドレスとパスワードを入力して次へ進む
まずはメールアドレス欄をクリックして、普段使っているメールアドレスを正確に入力してください。小文字や記号もそのまま打ち込むと安心です。
つづいてパスワード欄をクリックし、8文字以上の英数字(大文字・小文字混在)を含むパスワードを入力します。セキュリティを高く保つために、使い回しは避けましょう。
入力が終わったら「次へ進む」ボタンをクリックしてください。パスワードに不備があるとアラートが表示されるので、指示に従って修正してください。
メールアドレスのタイプミスがあると確認メールが届きません。入力後は一度落ち着いて見直しましょう。
⑤支払い方法を選んで続けるを押し登録を完了する
支払い情報入力画面が表示されたら、クレジットカード、PayPal、Appleギフトカード、なしの中から希望の方法を選びます。
カード番号や有効期限、PayPalアドレス、ギフトカード番号など、必要な項目をもれなく入力していきましょう。
すべて入力できたら画面下の続けるボタンをクリックすると、登録が完了します。
ギフトカードは残高がなくなる前に再チャージを忘れずに行いましょう。
AppStoreアプリから始める

Macに最初から入っているAppStoreアプリを使うと、わざわざWebブラウザを開かなくてもApple IDの登録画面にたどり着けます。アイコンをクリックするだけでサインイン画面が現れるから、初めてでも戸惑いにくいはずです。
- すぐに起動:DockやLaunchpadからワンクリックで開けるから手間いらず
- サインインもスムーズ:一度Apple ID情報を入れれば次回以降は自動でログイン
- 購入管理がかんたん:ダウンロード履歴やサブスクリプションを一画面でチェックできる
①DockのAppStoreアイコンをクリックする
画面下部に並ぶDockから青いAppStoreアイコンを見つけてクリックしましょう。アイコンを押すとAppStoreがすぐに立ち上がります。
②サイドバー最下部のサインインをクリックする
iTunesまたはmacOS Catalina以降はミュージックアプリの左側にあるサイドバーを一番下までスクロールしてサインインを選んでください。
ウィンドウが小さいとサイドバーが隠れることがあります。その場合は上部メニューの「表示」→「サイドバーを表示」で復活させましょう。
サイドバーがうまく表示されないときはトラックパッドのスクロールをもう一度試してみると見つかりやすいです。
③AppleIDをお持ちでない場合を選ぶ
AppStoreが表示されたら画面下部の「サインイン」をクリックします。AppleIDの入力画面が出たら選択肢の中から「AppleIDをお持ちでない場合」を選んでください。これで新規登録の準備が整います。
ネットワークが不安定だとエラーが起こりやすいので、有線LANや安定したWi-Fi環境に切り替えておくと手続きがスムーズに進みます。
④必要事項を入力し利用規約に同意する
名前(ローマ字)、メールアドレス、パスワード(12文字以上で英数字を混在)といった必須項目をひとつずつ入力してください。
国/地域は「日本」を選び、時間帯はデフォルト設定のままで問題ありません。
画面下部にある利用規約をよく読んでチェックボックスをオンにし、同意するボタンを押しましょう。
パスワードは他サービスと重複しないものを設定するとアカウントの安全性が高まります。
⑤確認メールを受け取りリンクをクリックして完了する
登録したメールアドレスに届いた「Apple IDの確認」という件名のメールを開きます。受信トレイに見当たらないときは迷惑メールフォルダもチェックしてください。
メール本文にある確認リンクをクリックすると、アカウントの有効化が完了します。クリック後はWebブラウザでサインイン状態が表示されるはずです。
リンクは受信から30分ほどで無効になることがあるので、届いたらできるだけ早くクリックしましょう。
Webブラウザでじっくり作る

大きな画面でフォームをじっくり入力したい人は、Mac標準のSafariやChromeを使ってWebブラウザからiTunesアカウントを作るのがおすすめです。視認性が高いので、長いメールアドレスや複雑なパスワードも落ち着いて入力できます。
プログラマーならではのポイントとして、Safariのパスワード提案機能やChromeの自動入力を活用すると、よりスムーズに進められます。開発者ツールで通信内容を確認すると、何か引っかかったときにも原因を探しやすいです。
①Safariでappleid.apple.comにアクセスする
DockのSafariアイコンをクリックしてブラウザを開きます。
画面上部のアドレスバーをクリックしてappleid.apple.com
と入力します。
キーボードの「移動」をクリックするとApple ID管理ページが表示されます。
②今すぐ作成ボタンをクリックする
iTunesアカウント作成画面にある「今すぐ作成」というボタンを探します。角ばった青いボタンで画面の右上あたりに表示されています。見つけたら迷わずクリックしてください。そのまま新規登録フォームが表示されるので次のステップに進めます。
③名前と生年月日を入力してメールアドレスを登録する
「姓」と「名」の欄に自分の氏名を入力します。アカウント確認のときに名前が一致しないと手続きが止まることがあるので、誤字がないかゆっくり確認しましょう。
生年月日の入力欄をクリックするとプルダウンが表示されます。年のリストは長いので、年の部分を直接入力するとスムーズです。
「メールアドレス」欄に普段使うアドレスを入力します。通知やパスワードリセットに使うので、間違いがないかコピペではなく目で確認するのがおすすめです。
メールアドレスはあとから変更できますが、最初に間違えると認証メールが届かず先に進めません。入力後は必ずテストメールをチェックしましょう。
④SMS認証コードを入力して本人確認する
メッセージアプリを開いて届いた6桁のコードを確認します。
Apple ID設定画面の認証コード入力欄をタップして、コードを正確に入力してください。
入力が終わったら次へをタップして進みます。
認証コードは受信から5分以内に入力しましょう。時間切れになると再送信が必要です。
⑤支払い情報をあとで設定を選び完了ボタンを押す
支払い方法のプルダウンからあとで設定を選んでください。その後画面右下の完了をクリックするとアカウント作成が完了します。
iTunesアカウントができたら広がる楽しみ方

活用シーン | できること |
---|---|
音楽の購入 | 気に入った曲を単品で買っていつでもオフライン再生 |
サブスクリプション | Apple Musicで数千万曲を聴き放題 |
映画・TV番組 | 最新の映画やドラマをレンタル・購入して楽しむ |
Podcast視聴 | 無料の番組をフォローしてオフライン再生対応 |
オーディオブック | ナレーションで読書感覚を味わう |
ホームシェアリング | 家族のデバイス同士でライブラリを共有 |
iCloudミュージック | プレイリストや購入履歴をすべての端末で同期 |
iTunesアカウントがあれば音楽や映像だけでなくPodcastやオーディオブックまで幅広いコンテンツを自由に楽しめます。家でも外出先でもMacライフがもっとワクワクしてきますよ。
iPhoneと同期してどこでも同じ曲を聴く

iPhoneと同期するとMacで登録したお気に入りの音楽を外出先でもさっと楽しめます。オフライン再生できるから通勤や散歩の時間も好きな曲を途切れなく聴けるのがうれしいですね。
同期はWi-Fiでもケーブル接続でも可能です。自宅のWi-Fi環境があれば自動で曲が更新されるのでいちいちケーブルをつなぐ手間が省けます。容量管理にはスマートプレイリストを活用して必要な曲だけをiPhoneに送る方法が便利です。
FinderのサイドバーからiPhoneを選び同期設定を有効にする
DockからFinderアイコンをクリックして開き、左側のサイドバーにある「場所」から接続済みのiPhoneをクリックしてください。
Finderウインドウ上部にある「一般」タブを開き、「Wi-Fi経由でこのiPhoneを同期」のチェックを入れてから「適用」をクリックします。
iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、必ず本体のロックを解除して「信頼」を選んでください。
ミュージックタブで同期したいプレイリストをチェックする
ミュージックタブを開くと「プレイリスト」セクションが現れます。同期したいリスト名の左にあるチェックボックスをクリックしてチェックを入れてください。
チェックを付けたプレイリストだけデバイスに転送されます。選択肢が多いときは上部の検索欄にリスト名を入力すると探しやすいです。
適用ボタンを押して同期を開始する
同期設定が完了したら、ウインドウ右下の適用ボタンをクリックします。これでMacからデバイスへ設定が送られ、同期がスタートします。
クリック後はウインドウ上部に進捗バーが現れるので、そのまま終わるまで待ちましょう。
デバイス側でパスコード入力や「このコンピュータを信頼しますか?」の確認が出た場合は、許可を選んで同期を継続してください。
ファミリー共有で家族とコンテンツをシェア

ファミリー共有をつかうと最大6人で音楽や映画、App Storeの購入済みコンテンツをぜんぶシェアできます。それぞれが自分のApple IDをもちつつ、追加料金なしで家族の趣味にぴったりな曲やアプリをたのしめるのがうれしいポイントです。オーガナイザーとして登録すると支払い方法をまとめられるので、小さなお子さんのうっかり課金も防げます。さらにApple MusicやiCloudストレージのファミリープランをいっしょに契約すると、もっとおトクに活用できます。
システム設定のファミリー設定を開く
画面左上のアップルメニューからシステム設定
を選択します。
ウィンドウ左側のリストから、自分の名前が表示されたApple ID
をクリックします。
サイドバーにあるファミリー共有
をクリックすると、ファミリー設定の画面が開きます。
Apple IDでサインインしていない場合は、先にサインインしてください。
メンバーを追加をクリックし招待メールを送信する
ファミリー共有の画面下部にあるメンバーを追加をクリックしてください。
招待したい相手のApple IDに登録したメールアドレスを入力して、招待を送信を選びます。
共有機能で購入アイテムの共有をオンにする
画面左上のアップルメニューから「システム設定」を選びます。
サイドバーの自分の名前をクリックして「Apple ID」画面を表示します。
サイドバーで「ファミリー共有」を選んで設定画面に入ります。
ファミリー共有の中にある「購入アイテムの共有をオンにする」をクリックして緑色に切り替えます。
共有設定をオンにすると、ファミリーメンバー全員があなたの購入済みコンテンツをダウンロード可能になります。
複数アカウントを切り替えて仕事と遊びを分ける

仕事とプライベートのメディアがひとつのアカウントにまとまっていると、後から「あれ、どのアカウントで買ったんだっけ」と戸惑うことがあります。複数アカウントを切り替えておくと、それぞれの請求やライブラリが独立するので、管理がとても楽になります。
- 請求書が用途ごとにまとめられて会計処理がスムーズ
- 仕事用と趣味用のライブラリが混ざらずに探しやすい
- 不要な購入やサブスク登録を防いでセキュリティ強化
Musicアプリのアカウントメニューからサインアウトする
Musicアプリを開いたら画面右上のアカウントアイコンをクリックします。
表示されたメニューから「サインアウト」を選択します。
サインアウトが完了するとAppleIDへの接続が切れます。
切り替えたいAppleIDでサインインし直す
画面左上のアップルメニューから「システム設定」を選んで開き、画面上部にあるAppleIDの項目をクリックします。
表示されたアカウント情報の下にある「サインアウト」ボタンを押して、現在のAppleIDからログアウトします。
サインアウト後に再びAppleIDの入力画面が出るので、切り替えたいAppleIDのメールアドレスとパスワードを入力します。二要素認証が有効な場合は、紐づくデバイスに届いた確認コードを入れて完了です。
サブスクリプションを確認し自動更新の有無をチェックする
DockからApp Storeアプリを開いて画面下部にある自分の名前(またはサインインアイコン)をクリックしてください。
「サブスクリプション」までスクロールして変更したいサービスを選びます。自動更新のトグルを見てオン・オフをチェックしましょう。
よくある質問

Apple IDを作成するときに本人確認コードが届きません。どうすれば良いですか?
- Apple IDを作成するときに本人確認コードが届きません。どうすれば良いですか?
-
迷子になりがちな確認コードは、端末のメッセージアプリだけでなくメールの迷惑メールフォルダにも届くことがあります。携帯番号で受け取るなら電波状況が良い場所に移動してみてください。それでも届かないときは、別の電話番号やメールアドレスを試すと成功しやすいです。
支払い方法の追加や変更はいつでもできますか?
- 支払い方法の追加や変更はいつでもできますか?
-
いつでもマイページからさくっと更新できます。メニューバーの「アカウント設定」→「支払い情報を管理」でクレジットカードの登録やApple Payの設定が可能です。プログラマー視点だと、常に最新の情報を保つとトラブルを防げます。
iTunesアカウントを作るのに費用はかかりますか?
- iTunesアカウントを作るのに費用はかかりますか?
-
アカウント作成は完全に無料です。曲やアプリの購入時だけ支払いが発生しますので、アカウントを持っているだけなら費用は一切かかりません。
クレジットカードがなくてもアカウントは作れる?
クレジットカードを持っていなくてもApple IDは作成できます。支払い方法の選択画面でなしを指定するだけでOKです。
- App Storeを開く:画面下部のサインインをクリックします。
- 新規Apple IDの作成:画面の案内に沿って名前やメールアドレスを入力します。
- 支払い方法で「なし」を選択:請求先住所を入力すれば登録完了です。
古いiTunesアカウントを新しいMacに引き継げる?
古いiTunesアカウントはApple IDに連携されているため、新しいMacに同じIDでサインインすると購入済みの音楽やアプリがすぐに利用できます。
- 同じApple IDで新Macにサインインすると購入済みコンテンツが連携される
- 「ミュージック」アプリから再ダウンロードまたはクラウド再生できる
- 事前に古いMacのiTunesライブラリフォルダを外付けドライブへコピーするとオフラインでも再生可能
プログラマー視点の助言として、Apple IDの認証は同時最大5台までなので、不要なデバイスはあらかじめサインアウトしておくと混乱を防げます。
AppleIDとiTunesアカウントは同じもの?
「AppleIDとiTunesアカウントは別物?」と迷う場面もあると思いますが、実は同じものです。AppStoreやiCloud、iTunesなど、すべてのサービスで同じIDを使う仕組みになっています。
初めてMacで音楽やアプリを手に入れるときも、新しくiTunes用のアカウントを作る必要はありません。すでに持っているAppleIDを使うだけでパスワードを入力してサインインすればOKです。
もしAppleIDをまだ持っていない場合は、このあとに紹介する手順で新規に作成してください。作成したIDはiTunesだけでなく、さまざまなAppleサービスでそのまま役立ちます。
Windowsで作ったアカウントをMacでも使える?
Windowsで作ったiTunesアカウントは、メールアドレスとパスワードさえ覚えていれば、Macでもそのまま使えます。AppleのサービスはAppleID共通なので、購入済みの音楽やアプリを改めて買い直す必要がありません。
サインインはMacのミュージックアプリやAppStoreのサイドバーからAppleIDとパスワードを入力するだけです。私もWindows時代に買ったアルバムをMacに移行するとき、この操作だけでスッキリ切り替えられました。
二段階認証を設定している場合は、iPhoneやAndroidに届く確認コードを入力すれば完了します。もしパスワードを忘れたときは、Appleのアカウント管理で再設定できますので安心してください。
まとめ

iTunesアカウントを作るには、まずApple IDを用意しておくことが大切です。
作成手順はシンプルで、App Storeを開いて「サインイン」をクリック→「Apple IDを作成」→メール認証→パスワード設定→サインインの順に進めるだけで完了します。
さらにファミリー共有を設定すれば、家族とも音楽やアプリを分かちあえるようになりますし、支払い方法を登録すればワンクリックでの購入もできるようになります。
これでMacでの音楽管理やアプリダウンロードがグンと快適になります。新しいiTunesライフを楽しんで、もっとMacを好きになってください。