大事な資料を開こうとしたのに、MacでFinderが反応せずウインドウが開かない場面に戸惑っていませんか。
ここではFinderの再起動から設定ファイルのリセット、ターミナルでの優しいコマンドまで、動作を回復させる具体的な手順を順を追って示し、さらに作業を応用して毎日の操作をラクにする工夫も紹介します。
手元のMacが元気を取り戻す様子を確かめながら、一緒に手順を進めてみてください。数分後にはファイルを思いのままに整理できる軽快さが戻り、作業に集中できる環境が整います。
Finderが開かないときの基本チェックとやさしい解決手順

Finderが急に動かなくなるとファイルが見つからず焦りますよね。まずは慌てずに、すぐできるチェックから整理しましょう。
- Finderを再起動する:DockのFinderアイコンをCtrlキー押しながらクリックして「再度開く」を選ぶ
- Macを再起動する:システム全体の動作がリフレッシュされるので意外と効果あり
- セーフモードで起動する:Shiftキーを押しながら電源を入れて起動し、拡張機能やキャッシュの干渉を切り分ける
- Finder設定ファイルをリセットする:~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist をゴミ箱に移動してから再起動
- ディスクユーティリティでトラブルシュート:アプリケーション>ユーティリティ>ディスクユーティリティでFirst Aidを実行
プログラマー的な小技として、killall Finder
をTerminalで実行すると一瞬でFinderを再起動できるので覚えておくと便利ですよ。
これらのステップでFinderが再び動くようになるでしょう。シンプルですが頼れる方法ばかりなので、落ち着いてひとつずつ進めてみてください。
Dockからやさしく再起動する方法

Dockの下部にあるFinderアイコンから再起動する方法は、とても気軽に試せる手段です。特別なターミナル操作やショートカットを覚えなくても、普段見慣れているDock上のアイコンを使うだけでFinderをリフレッシュできます。
このやさしい再起動のポイントは次の点です。
- DockのFinderアイコンをOptionキーを押しながらクリックすると、「再度開く」が表示される
- クリックするだけでFinderが即座に再起動し、応答しなくなったウィンドウもリセットできる
- ターミナルを開かないので作業中の他のアプリに影響が出にくい
特にWindowsからMacへ乗り換えたばかりの方でも違和感なく使える手順なので、Finderが固まったと感じたらまずはここから試してみてください。
①DockのFinderアイコンをOptionキーを押しながらクリック
Dockに並ぶFinderアイコンを見つけ、Optionキーを押したままクリックしてください。Finderが強制的に再起動し、動作が止まっていた場合にもスムーズに復帰します。
②表示された再度開くを選んでFinderを再起動
表示されたメニューから再度開くをクリックしてください。Finderがいったん終了して自動で立ち上がります。デスクトップのアイコンが一瞬消えても、しばらく待てば元に戻ります。
③新しいウインドウが出るか確認する
FinderのDockアイコンをOptionキーを押しながらクリックしてください。
Option+クリックすると既存のウインドウを残したまま別ウインドウが開きます。
画面に新しいFinderウインドウが表示されたら、この手順は完了です。
アップルメニューの強制終了から起動し直す方法

Finderが応答しなくなったときに、最初に試したいのがアップルメニューからの強制終了&再起動です。マウス操作だけでサクッとできるので、キーボードショートカットを覚えていなくても大丈夫です。
この方法ならFinderが一旦終了してから自動で再起動するため、データが消える心配がありません。気軽に試せるうえ、トラブル対応の基本として覚えておくと安心な手順です。
①画面左上のリンゴマークをクリック
画面のいちばん左上にあるリンゴマーク(Appleメニュー)を見つけてください。カーソルを近づけるとメニューが表示されるので、そのままクリックして開きます。メニューバーが自動で隠れている場合は、画面上部にカーソルを移動すると現れるので試してみてください。
②強制終了を開いてFinderを選択
デスクトップ左上のリンゴマークをクリックして「強制終了…」を選ぶか、command
+option
+esc
キーを同時に押してください。強制終了のウインドウが現れたら、リストからFinderを見つけてクリックしましょう。
③再度開くを押してFinderがひらくか見る
「Finderを強制終了」ダイアログの右下にある「再度開く」を押してください。Finderがバックグラウンドで一度終了してから、再びデスクトップとウィンドウが復活するはずです。
エンジニアの実体験では、Finderが突然固まる原因の約半分は一時的なメモリ消費ピークです。強制終了でクリアされると大抵は戻ってきます。
Finderが再起動しない場合は数秒待ってからもう一度「再度開く」を押してください。それでも変化がなければ次の方法に進みましょう。
設定ファイルをリセットしてみる方法

Finderの動きがずっとおかしいときは、設定ファイルを初期状態に戻す方法が効くことがあります。環境設定(.plist)が壊れているとFinderが開かなくなることが多いので、ひとまずリセットしてトラブルの切り分けをしてみましょう。プログラマー目線では、設定が細かく積み重なるほど不具合を起こしやすいので、この手順を先に試しておくと時間のムダを減らせます。ただしカスタマイズ内容は消えるので、必要なら事前にバックアップをしてください。
①Optionキーを押しながら移動メニューをクリック
まずFinderをアクティブにして、キーボードのOptionキーを押し続けながら、画面上部のメニューバーにある「移動」をクリックします。
Optionキーを押したまま「移動」メニューを開くと、通常は隠れている「ライブラリ」が現れます。
Optionキーを放すとメニュー項目が戻るので、ライブラリをすぐにクリックしてください。
②ライブラリからPreferencesフォルダを開く
Finderをアクティブにしたら、キーボードのOptionキーを押しながらメニューバーの「移動」をクリックしてください。隠れていた「ライブラリ」が現れるので選択すると、ユーザー用ライブラリフォルダが開きます。その中にある「Preferences」フォルダをダブルクリックして開きましょう。
ここにはアプリごとの設定ファイル(.plist)が並んでいます。動作がおかしいアプリの設定をリセットしたいときは、該当する.plistをデスクトップなど別の場所に移動しておくと元に戻しやすいですよ。
③com.apple.finder.plistをデスクトップに移動
Finderをアクティブにして、メニューバーから「移動」→「フォルダへ移動」を選びます。
入力欄に~/Library/Preferences/
と入力してEnterキーを押します。
表示されたフォルダ内から「com.apple.finder.plist」をドラッグしてデスクトップに移動します。これで元ファイルを残したまま新しい設定ファイルが自動生成されます。
④Macを再起動してFinderを確認
再起動で作業中の内容が消えないように、まずはすべてのウィンドウを保存して閉じてください。
画面左上のAppleマークをクリックし、再起動を選んでしばらく待ちます。
DockやSpotlightからFinderを開いて、普段どおりにファイルが見えるか確かめてください。
再起動前に保存忘れがないか必ずチェックしてください。
ターミナルでFinderをそっとたたき起こす方法

ターミナルを使ってFinderをそっと再起動する方法です。この手順ならシステム全体を再起動せずにFinderだけリフレッシュできるので、開いていたウィンドウやカスタム設定をそのまま残したままトラブルを解消したいときにおすすめです。
①Launchpadからターミナルを開く
DockのロケットアイコンをクリックしてLaunchpadを開きます。表示された画面で「ユーティリティ」フォルダを見つけてクリックしましょう。フォルダ内に並ぶアプリの中から「ターミナル」アイコンを探してクリックすると起動します。
Launchpadではフォルダアイコンが並ぶので、見落とさないように注意してください。
②killallFinderと入力してReturn
ターミナルに「killall Finder」とタイプすると、Finderのプロセスがいったん終了してくれます。
以下の1行を正確に入力してReturnキーを押してください。
killall Finder
キーを押すとデスクトップのアイコンやウィンドウが一瞬消えますが、すぐにFinderが再起動して画面がスッキリ蘇ります。
③数秒待ってFinderが自動再起動するか確認
コマンドを実行したら、そのまま数秒待ってFinderが自動で再起動するかチェックしましょう。Finderのアイコンが一瞬消えたあと、デスクトップやメニューバーが戻れば成功です。変化がなければDockのFinderアイコンを一度クリックしてみてください。
Finderが開いたあとにもっと楽しめる応用ワザ

Finderをもっと面白く便利に使いこなすためのちょっとした裏技をまとめました。ファイル整理や作業効率がぐっとアップする応用ワザをここでチェックしてみてください。
応用ワザ | 活用シーン |
---|---|
スマートフォルダ活用 | 頻繁に開くフォルダを自動収集して、いつでも一か所でアクセス |
タグ機能で色分け | プロジェクト別にファイルを色分けして視認性アップ |
クイックアクション登録 | 画像リサイズやPDF結合などの定型作業をワンクリックで実行 |
ターミナル連携 | コマンドでファイル一括リネームや圧縮が素早く完了 |
よく使うフォルダをDockにドラッグして一発アクセス

よく使うフォルダをDockに登録しておくと、Finderを開くたびにフォルダを探す手間がなくなるのでとてもラクになります。
例えば仕事中に何度も開く「資料」フォルダや「プロジェクト」フォルダをDockに置いておくと、Dockのアイコンをクリックするだけでパッと表示されるようになります。手順もドラッグ&ドロップだけでシンプルなので、普段からよく触る場所はどんどん追加しておくのがおすすめです。
Finderで目的のフォルダを表示してDockへドラッグ
フォルダをDockに登録すると、あとからさっと開けますよ。ここではFinderでフォルダを表示して、Dockへドラッグする方法をご紹介します。
DockのFinderアイコンをクリックしてFinderを起動します。サイドバーに目的のフォルダがあれば選択しましょう。見当たらない場合はメニューバーの移動→フォルダへ移動を使うか、Command+SpaceでSpotlightを呼び出しフォルダ名を入力して開いてください。
Finderウィンドウのタイトルバーをクリックしてフォルダアイコンをつかみ、Dockの右端にあるフォルダや書類エリアへドラッグ&ドロップします。アイコンがほかの位置へ動かないように注意してください。
スタック表示をフォルダに設定してアイコンをクリック
Dockの右側、区切り線よりも下に表示させたいフォルダをドラッグします。Finderが応答しないときも、この方法ならすばやく中身をチェックできます。
フォルダアイコンを右クリックし、「表示形式」→「スタック」を選びます。これでアイコンがスタック表示になります。
あとはフォルダアイコンをクリックすると、中身がスタック表示でぱっと開くようになります。
スマートフォルダで自動整理を叶える

スマートフォルダは指定した条件にマッチするファイルを自動で集めてくれる便利な機能です。名前や拡張子、作成日、タグなど、自分の使い方に合わせた条件を組み合わせることで、新しいファイルを追加した瞬間からフォルダ内に自動反映されます。
例えばプログラミング中のログやスクリーンショットを「.log」「.png」といった拡張子でまとめておくと、いちいち探さずに最新のファイルをすばやくチェックできます。プロジェクトごとにスマートフォルダを作れば、手作業での整理から解放され、開発に集中できるようになります。
Finderメニューから新規スマートフォルダを選ぶ
画面左上のFinderをアクティブにして、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「新規スマートフォルダ」を選んでください。
検索条件を決めて保存しサイドバーに追加
よく使う検索条件は保存しておくと便利です。以下の手順でサイドバーに登録しましょう。
Finderを開いて、右上の検索バーにファイル名やキーワードを入力します。
画面上部に表示される「+」アイコンをクリックし、作成日や拡張子などの絞り込み条件を追加します。
条件が整ったら、Finderウィンドウの右上にある「保存」ボタンを押します。
保存ダイアログでわかりやすい名前を入力し、サイドバーに追加にチェックを入れて「保存」をクリックします。
キーボードショートカットを好みの動きに変える

Finderをいつも使いやすいキーでパッと呼び出せると、ウインドウが固まったときにも手早く再起動できます。自分の手に馴染んだショートカットを割り当てるだけで、操作のムダがぐっと減ります。
システム設定のキーボードショートカットからFinder.appにある「新規Finderウインドウ」に好きなキーを登録するだけでOKです。マウスを持ち替えずにFinderを開けるので作業がスムーズになりますし、標準のショートカットがうまく働かないときの強い味方になります。
システム設定のキーボードからキーボードショートカットを開く
画面左上のAppleマークをクリックし、「システム設定」を選んでください。macOS Ventura以降はここから設定アプリを操作します。
左側のメニューから「キーボード」をクリックし、右ペインにある「キーボードショートカット」を選んでください。ここで割り当てを確認できます。
アプリケーションショートカットでFinderを選び新規追加
システム設定のキーボード画面を開いてショートカットタブに切り替えます。
左側のリストからアプリケーションショートカットを選び、+ボタンをクリックします。
アプリケーション欄でFinder.appを選択し、メニュータイトルにFinderメニューの正確な名称(例:前面に移動)を入力します。
ショートカットキー入力欄で希望のキーを押し、追加をクリックして設定を保存します。
よくある質問

- Finderが急にフリーズして使えなくなった時はどうしたらいいですか?
画面下のDockを右クリックしてFinderを再起動すると大抵復活します。それでもダメな時はアクティビティモニタを開いてFinderを選択し「強制終了」をクリックしてください。実体験ではこれでサクッと直りました。
- Macを再起動してもFinderが開かない場合はどうすればいいですか?
セーフモードで起動すると余計な拡張機能が読み込まれずに起動できる場合があります。電源オフ後にShiftキーを押しながら起動してセーフモードで一度ログインしてから通常起動してみてください。
- Finderの設定をリセットすると大事なデータが消えたりしませんか?
Finderの設定リセットはplistファイルを削除するだけなので書類や写真などのデータが消える心配はありません。ただし、アイコンのサイズや並び順などの表示設定は初期化されるので、必要に応じて再設定してください。
- ターミナルでコマンドを使うのは不安ですが、初心者でも大丈夫ですか?
コピペで実行するだけなら特に問題ありません。もし間違えてもFinderを再起動すれば元に戻るので、落ち着いてコマンドを貼り付けてください。
再起動してもFinderが開かないときはどうする?
再起動してもFinderが立ち上がらないときは、まずFinderプロセスだけを手動で再起動したり、環境設定ファイルをリセットしてみましょう。この方法ならシステム全体に手を入れずにFinderの動きをリフレッシュでき、普段は見えないトラブル原因を取り除けることがあります。
設定ファイルを削除しても安全なの?
Finderの設定ファイルはユーザーごとのカスタマイズ情報だけを記録しているので、削除してもmacOS自体が止まったり壊れたりする心配はほとんどありません。
どうしても不安な場合は、元のファイルをデスクトップなど別の場所に移してから試してみてください。削除後にFinderを再起動すると、自動で新しい設定ファイルが作られます。
ターミナル操作が苦手でも試して大丈夫?
ターミナルって聞くとドキドキしてしまうかもしれませんが、実は難しい操作はほとんどありません。
紹介するコマンドはたった数行で、コピー&ペーストで動かせるように準備してあります。
不安な場合は実行前に表示されるメッセージをよく確認してください。安全にFinderをリフレッシュできるように、手順ごとの注意点もきちんとお伝えします。
Dockのアイコンが消えた場合はどうしたらいい?
Dockのアイコンが急に消えると、いつもの操作が止まって焦りますよね。Dockはよく使うアプリをすばやく呼び出せる大切な場所なので、ここでストップしちゃうと不便このうえないです。
こういうときは、Dockプロセスをリセットしてみるのが手っ取り早いです。実際にプログラミング現場で、Terminalからサクッとリセットして解決した経験が何度かあります。いつもの見た目がすぐ戻る快感、ぜひ味わってほしいです。
- Dock再起動:TerminalでDockを再起動して一時的なトラブルをクリア
- plistファイル削除:Dock設定ファイルを削除して初期状態に戻す
- システム環境設定確認:「Dockとメニューバー」で設定が有効かチェック
Dockのplistを削除すると位置や大きさのカスタマイズがリセットされるので、好みのレイアウトはバックアップしておくと安心です。
まとめ

Finderが急に応答しなくなったときは、まずはDockからFinderを再起動してみてください。それでも直らない場合は、アクティビティモニタでFinderプロセスを強制終了したり、ターミナルでkillall Finder
コマンドを実行すると効果的です。
さらに設定ファイルが壊れているときは、~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist
を削除してから再ログインするか、セーフモードで起動して問題を切り分けるのがおすすめです。これでFinderの動作がリセットされて、快適さが戻るはずです。
ここまでの手順でほとんどのトラブルは解決しますから、心配せずに進めてください。スムーズにFinderが立ち上がったら、またいつものようにファイル整理や作業を楽しんでくださいね。