Macを使い始めたばかりで、セキュリティソフトは本当に必要かと不安になっていませんか。
macOSにはGatekeeperなどの防御が備わっていますが、状況によっては追加の守りが役立ちます。長年エンジニアの現場で得た実体験から、標準機能で十分なケースとソフトを導入した方が安心なケースを見分ける簡単なチェック方法、導入時に負荷を抑える設定までを分かりやすく示します。
自分に最適な守り方が分かれば、Macの軽快さを保ったまま安心感も手に入ります。後の手順を参考に、今日から安全な環境作りを始めてみませんか。
Macにセキュリティソフトがいるかどうかすぐわかるチェック

まずは自分の使い方から必要度を確認してみましょう。次のチェックを順に確認するだけで、手軽に判断できます。
- macOSのバージョンが最新か:最新のセキュリティアップデートが適用されているか確認
- アクセス先のリスク度:仕事用の社内サーバー中心か、それとも不特定多数のサイト閲覧が多いかで判断
- ダウンロードの管理状況:App Store以外から頻繁にアプリやファイルを落としているかどうか
- 外部メディアの利用頻度:USBや外付けHDDを職場や友人間で共有する機会が多いか
普段はApp Storeアプリ中心で、インターネットも信頼できるサイトだけならmacOS標準のGatekeeperやサンドボックスで十分対応できます。
macOS標準の防御をのぞいてみよう

macOSにはXProtectやGatekeeper、マルウェア削除ツールなど複数の標準機能が最初から備わっています。これらはOSのアップデートとともに自動で最新化され、わざわざ追加のソフトを入れなくても基本的なウイルスや不正アプリをブロックしてくれます。
普段はApp StoreやApple公認の開発者から配布されたアプリだけを使い、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」でダウンロード元を「App Storeと確認済みの開発元」に設定しておくだけで、かなり安心感が高まります。余計なソフトを増やしたくない人や、Web閲覧が中心の人にはまず試してほしい選択肢です。
①アップルメニューから「このMacについて」を開く
画面左上にあるリンゴマークをクリックします。
メニューの中から「このMacについて」を選ぶと、macOSのバージョンや搭載メモリが確認できるウィンドウが表示されます。
②システム設定の「一般」から「ソフトウェアアップデート」を押す
画面左上のAppleアイコンをクリックしてシステム設定を選び、左側メニューの一般をクリックします。続いて表示されるソフトウェアアップデートを押すと、最新のアップデート状況が確認できます。
③プライバシーとセキュリティでGatekeeperをみる
画面左上のAppleメニューをクリックしシステム設定を選びます。
サイドバーからプライバシーとセキュリティをクリックします。
画面を下にスクロールし、「Appダウンロードの許可」でMac App Storeと確認済みの開発元からのAppのみ許可が選ばれているか確かめます。
Gatekeeperを変更するときは画面上部の鍵アイコンをクリックし、管理者パスワードが必要になります。
④XProtectとMRTの自動更新をオンにする
XProtectとMRTはAppleが提供するウイルス対策機能で、最新の定義ファイルを取得するには自動更新をオンにしておくと便利です。
画面左上のAppleメニューからシステム環境設定を選びます。
システム環境設定画面でソフトウェア・アップデートをクリックします。
ウィンドウの下部にある詳細設定…を押して詳細オプションを開きます。
「XProtectアップデートを自動でインストール」と「MRT(マルウェア削除ツール)を自動でインストール」にチェックを入れ、OKを押します。
無料セキュリティアプリで動きと安心感をくらべる

無料セキュリティアプリはお財布にやさしく導入ハードルも低いです。ただし各社の特色をおさえないと、検出率は高いけど動作が重い、動きはサクサクだけど不安が残る…なんてことになりかねません。
- Malwarebytes Free:手動スキャン中心で負荷が小さい。リアルタイム保護は有料版のみ。
- Avast Free Mac Security:リアルタイム監視も使える。バックグラウンドで動くプロセスが多く、やや重め。
- Sophos Home Free:複数台の管理やWeb保護が無料。設定項目が多く、初期操作にちょっとだけ慣れが必要。
動きの軽さを優先したいならMalwarebytes Free、随時チェックで安心感をほしいならAvast Free Mac SecurityやSophos Home Freeがなじみやすい組み合わせです。
①AppStoreで「Avast Security」をインストールする
ホーム画面からApp Storeのアイコンをタップしてください。
画面下の検索タブをタップしてから検索バーにAvast Securityと入力します。
検索結果に表示されたAvast Securityをタップし、入手ボタンを押します。
FaceIDまたはTouchIDで認証するとダウンロードが始まります。完了まで待ちましょう。
②初回スキャンを走らせて結果をメモする
アプリケーションフォルダからMalwarebytesを開いてください。初回はバックグラウンドプロセスの許可を求められるので、表示されたダイアログで「許可」をクリックします。
メイン画面の「スキャン開始」ボタンをクリックすると、ファイルのチェックが始まります。所要時間はストレージの容量によるので、コーヒーを取りに行く余裕をもって待ちましょう。
スキャン完了後に表示された検出レポートをコピーして、テキストエディタやメモアプリに貼り付けます。時間と日付、脅威の有無を残しておくと後から比較しやすくなります。
初回スキャンでは見逃しがないよう、他のアプリを終了してメモリ負荷を下げておくとスキャン精度が安定します。
③リアルタイム防御をオフにしてWebサイトを開き動きを見る
メニューバーにあるセキュリティソフトのアイコンをクリックして[環境設定]を開きます。
「リアルタイム保護」のスイッチをオフに切り替え、管理者パスワードを入力して確定します。
設定が反映されるとアプリ上で「停止中」などの表示になるので確認してください。
次にSafariやChromeで見たいWebサイトを開いて、セキュリティソフトがどんな動きをするかチェックします。
④アンインストールしてMacの動きが戻るか感じる
Finderを開いてアプリケーションフォルダにある問題のソフトをゴミ箱にドラッグ。公式のアンインストーラがあればそちらを使うと関連ファイルもきれいに消せて安心です。
ゴミ箱を空にしたあとにMacを再起動してください。
再起動後にブラウザ起動やファイル操作など普段の作業を行い、動きのスムーズさを体感しましょう。
Activity Monitorを同時に開いてCPUやメモリの使用状況を比べると、負荷が下がっているのが見てわかります。
EICARテストファイルで警告の出方を試す

まずはEICARテストファイルを使って、ウイルス検知のしくみを手軽に確認しましょう。EICARファイルは実際のウイルスではなく、ウイルス対策ソフトが反応する“おもちゃウイルス”なので安心です。ダウンロードするだけでアラートが出るかどうかチェックできるので、インストール直後のセキュリティソフトが正しく動いているかさっと確かめたいときにぴったりです。プログラマーらしい視点からいうと、ファイルサイズや拡張子をちょっと変えても検知してくれるか試せるので、パターンマッチングの範囲をざっくりつかむのにも役立ちます。
①ブラウザでEICAR公式サイトを開く
DockまたはLaunchpadからSafariを開いてください。
アドレスバーにhttps://www.eicar.org/?page_id=3950を入力してEnterキーを押してください。
②テストファイルを保存するときの警告をスクショする
保存しようとしているテストファイルを開き、メニューバーの「ファイル」>「保存」を選ぶと、拡張子変更や上書き確認の警告ダイアログが出ます。ここでしっかり画面に警告が残ることを確認してください。
キーボードでCommand + Shift + 4を押し、マウスポインタが十字に変わったら、警告ダイアログを囲むようにドラッグします。保存先フォルダ(デフォルトはデスクトップ)にPNG画像が生成されていることを確認してください。
③セキュリティソフト無しのときと比べる
セキュリティソフトを入れる前後で、Macの動きがどう変わるかをしっかり確かめます。
画面右上のメニューバーアイコンから〈終了〉を選び、常駐プロセスをすべて止めます。念のためアクティビティモニタで該当プロセスが消えているか確認してください。
アクティビティモニタをCPUタブで開き、CPU使用率とメモリ使用量をメモしておきます。⌘+Fで「All Processes」を選ぶと見やすいです。
Safariでサイトを10ページほど開き、画像が多いフォルダをFinderで開いてみましょう。その間のCPUとメモリの最大値をアクティビティモニタで確認します。
アプリケーションフォルダからソフトを開き、正常に常駐アイコンが戻るまで待ちます。バックグラウンドでの保護機能が動き出すと準備完了です。
先ほどと同じSafari閲覧とフォルダ閲覧をして、CPU・メモリの数値を再度メモします。差分を紙やスプレッドシートにまとめるとわかりやすいです。
数値だけでなく、操作感やアプリ起動のもたつきもチェックすると、体感とのギャップが見えます。
守りを強めつつサクサク動かす応用ワザ

Macの標準機能に加えて、ほんのひと手間くわえるだけで守りを強めつつ動きも軽やかにできる工夫をまとめてみました。
応用ワザ | どう役立つか |
---|---|
通信制御の厳格化 | Little Snitchやファイアウォールでアプリの通信を絞り、不審なアクセスをブロックしつつ必要な通信はサクサク。 |
不要ファイルのお掃除自動化 | 定期的にログやキャッシュを削除するスクリプトを実行し、ディスクを軽やかに保つ。 |
TRIMの有効化 | SSDの書き込み効率をキープして寿命を延ばし、システム全体の動きもキビキビ。 |
ログイン項目の見直し | 起動時のバックグラウンド処理を最低限に抑えて、起動と操作のレスポンスをアップ。 |
アクティビティモニタ活用 | 重たいプロセスを定期チェックして停止し、余計な負荷をさっと解消。 |
LaunchAgentsを整理して常駐サービスを減らす

LaunchAgentsはアプリやツールが裏で常に動き続けるために起動時に読み込まれる小さな設定ファイルです。知らずにいろいろ増えていくと、起動直後のCPU使用率が上がったり、不要なサービスがずっと常駐したりして、Mac全体の動きがもたつく原因になります。
不要なLaunchAgentsを整理すると、立ち上がり時間がスッキリしたり、バックグラウンドでのリソース消費が減ってファンの回転音が静かになったりします。プログラマー目線では、問題の切り分けにも役立ちますし、セキュリティ面で疑わしい動きをチェックするチャンスにもなります。
作業は、まず~/Library/LaunchAgentsや/Library/LaunchAgentsフォルダを眺めて、見慣れないplistファイルがないか探すだけでOKです。整理後も動作チェックしやすいように、いきなり削除せずに別フォルダへ退避する方法がおすすめです。
Finderの移動メニューから「フォルダへ移動」で~/Library/LaunchAgentsを開く
Finderをアクティブにして⌘+Shift+Gを押します。表示されたダイアログに~/Library/LaunchAgents
と入力してEnterキーを押すと、LaunchAgentsフォルダが開きます。
いらないplistをデスクトップに移動する
まずFinderをアクティブにして、メニューバーの「移動」から「フォルダへ移動」を選びます。
~/Library/Preferences
と入力して移動すると、plistファイルがずらりと並んでいます。
問題を起こしていそうなアプリ名のplistをデスクトップへドラッグ&ドロップします。ファイルを退避しておくイメージです。
plistを削除すると元に戻せないことがあります。まずは移動で様子を見てください。
Macを再起動して動きをチェックする
再起動前に開いているアプリは保存して閉じましょう。
- 画面左上のAppleメニューをクリック
- 再起動を選択
- パスワードを求められたら入力して再ログイン
- アクティビティモニタを起動してCPUやメモリの使用率を確認
- 動作がスムーズになっているかチェック
注意:再起動中はほかの作業が止まるので、時間に余裕を持って行ってください。
Safariの拡張でフィッシングサイトをブロック

Safariには公式で機能を追加できる仕組みがあって、その中には不審なURLを自動で弾いてくれる拡張機能が揃っています。フィッシングサイトのドメインをリアルタイムでチェックし、安全リストにない場合はページの表示自体をストップしてくれるので、うっかり偽サイトを開いてしまうトラブルをぐっと減らせます。
インストールもとっても簡単で、Safariの環境設定から拡張機能ギャラリーを開き、好みのブロッカーを追加するだけ。例えば「1Blocker」「AdGuard」あたりは定番で、フィッシング対策用のフィルタリストが充実しているうえに動作も軽いので、webサイトをたくさん見る人にぴったりです。
Safariメニューから「設定」をひらく
Safariを前面に表示した状態で、画面左上にある「Safari」というメニューをクリックします。そしてリストから「設定」を選ぶと、ブラウザの各種オプションがまとめられた設定パネルが開きます。
拡張機能タブで「詐欺サイト警告」をオンにする
「拡張機能」タブの一覧にある詐欺サイト警告を見つけて、チェックボックスをクリックしてオンにします。
リストが多いときは、上部の検索欄に「詐欺サイト」と入力するとすばやく探せます。
AppStoreで広告ブロック拡張を追加する
まずは端末のホーム画面からAppStoreをタップして起動してください。
AppStore下部の「検索」をタップし、検索バーに広告ブロック拡張のキーワードを入れて候補を表示します。
星の数やユーザーコメントをざっと確認して、安全性が高い拡張を選びましょう。
Apple IDの認証を求められたら指紋認証やパスワードを入力して完了です。
設定アプリ内のSafariを開き、<strong><span class=”swl-marker mark_orange”>コンテンツブロッカー</span>をオンにしてください。
信頼できる開発元かどうかを必ず確認してください。評価が少ないものや最近更新がないものは避けるのがおすすめです。
TimeMachineでランサム被害にそなえる

大切なファイルが突然暗号化されてしまう恐怖は想像するだけで手が震えます。ただ、TimeMachineを設定しておくと、まるで安心用のタイムマシンみたいに過去の状態へ戻せます。
TimeMachineはmacOSに最初から備わっているバックアップ機能なので、外付けHDDをつなぐだけで自動的にスナップショットを保存してくれます。ランサムウェアにやられても、感染前のスナップショットを選んで復元するだけ。大容量のバックアップも気兼ねなくできるうえ、バックアップ対象から一時ファイルや開発用のキャッシュフォルダを外すと、ドライブの空き容量を節約しつつ安心度アップです。
システム設定から「TimeMachine」を開く
画面左上のAppleメニューをクリックして「システム設定」を選択します。
左側のサイドバーから「TimeMachine」を探してクリックします。見つからない場合は、ウィンドウ上部の検索バーにTimeMachineと入力するとすぐに表示されます。
検索バーを活用すると項目までの移動がスムーズになります。
バックアップディスクを選んで「今すぐバックアップ」を押す
Time Machineの環境設定ウインドウに表示されるディスク一覧から、用意した外付けHDDやネットワークドライブをクリックして選んでください。
選択すると右下に「今すぐバックアップ」ボタンが現れますので、そこを押すとバックアップがスタートします。
初回は全データを保存するので時間がかかります。電源コードはそのまま接続しつつ、好きなドリンク片手にひと息入れて待ちましょう。
月に一度バックアップの履歴を見直す
画面左上のアップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーの「一般」を選んで「Time Machine」をクリックしてください。
「バックアップ履歴を表示」を押すと過去のバックアップ日時が並びます。最新が1カ月以内になっているかチェックしましょう。
適当なフォルダを右クリックし「過去のバックアップから復元」を選び、数ファイルだけ復元先をデスクトップなどに指定して動作を確かめてください。
外付けドライブがオフラインの場合、最新バックアップが取得できていないことがあるので接続状況は必ず確認してください。
よくある質問

- Macにセキュリティソフトは本当に必要ですか?
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日常的に安全なサイトだけを使うなら、macOSに元から入っている「XProtect」や「Gatekeeper」だけでもある程度安心です。ただし、Webサイトの安全性が分かりにくい時や仕事で機密データを扱う場合は専用ソフトがあると心強いですよ。
- 無料のセキュリティソフトで大丈夫ですか?
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無料版でもウイルスの検出や簡単なリアルタイム保護は使えます。実際、仕事用ではなく趣味や調べ物だけなら十分なことが多いです。ただし、フィッシング詐欺の警告や迷惑メールのチェックなど、もう一歩踏み込みたい時は有料版を検討すると便利でした。
- セキュリティソフトを入れるとMacが重くなりますか?
-
数年前はスキャン中に動作が鈍くなることもありました。でも最近のバージョンは軽量化が進んで、バックグラウンドで静かに安心を提供してくれます。数社を試しましたが、普段使いで重さを感じたことはほとんどありません。
- どのセキュリティソフトがおすすめですか?
-
個人的にはMalwarebytesやSophos Home Freeが手軽で使いやすいと思います。マルウェアの検出力も信頼できました。企業向けならNortonやTrend Microがサポートも充実していて安心でした。
MacはWindowsより危険が少ないってほんとう?
たしかにWindows向けのウイルスや不正プログラムは世界中で山ほど見つかっていて、標的になる確率は高いです。それに比べるとMacは市場シェアが少ないぶん攻撃の対象になりにくく、最初から仕掛けられる危険は相対的に少ないと言えます。
ただし、まったく安全というわけではありません。最近はMac専用のマルウェアも増えてきて、特に怪しいサイトを見たりフリーソフトを変なところから落とすと感染リスクが高まります。だからこそGatekeeperやXProtectの設定を見直したり、定期的なスキャンを組み合わせることで、Windowsほどじゃないとはいえ快適&安心な環境を保つことができます。
AppStoreアプリならウイルス心配なし?
MacのApp Storeに並ぶアプリはAppleの審査やサンドボックス機能を通っているため、不正な動きをかなり抑えられます。それだけに、普段使いならウイルス被害はほとんど心配いりません。ただし、すり抜けてしまうパターンもまれにあるので、最新のmacOSセキュリティ設定をちゃんとONにしておきましょう。特に大事な書類を扱うときは、App Storeだけに安心せずウイルススキャンも併用するとさらに安心です。
有料セキュリティソフトと無料版の差は大きい?
無料版は気軽に始めやすい反面、ウイルス定義の更新頻度が遅れがちだったり、高度なマルウェア検知やフィッシング対策が制限されていたりします。一方、有料版ならリアルタイム保護やランサムウェアシールド、ウェブフィルターなどがフルに使えて、未知の攻撃にも対応しやすい安心感があります。
日常の軽いネット閲覧やメールチェックだけなら無料版で十分な場面もありますが、オンラインバンキングや仕事のデータ管理などを行うなら有料版のほうが心強いです。実際に数年前、無料版では見逃した怪しいダウンロードファイルを有料版の振る舞い検知機能がブロックしてくれて、大事なデータを守るきっかけになりました。
セキュリティソフトを入れると動きが重くなる?
セキュリティソフトを入れると動きが重くなるイメージがあるかもしれませんが、最近のMac向けソフトはかなり軽やかです。標準で裏側に張り付いてフルスキャンを延々と続けるわけではないので、ウェブブラウズやドキュメント作成のレスポンスが極端に落ちることはほとんどありません。
プログラミングや大きなファイル操作が多いなら、スキャン対象から特定フォルダを外してみましょう。実際に自分のプロジェクトフォルダを除外したところ、ビルド中の重さをまったく感じずに済んでいます。これだけで快適さはかなり保たれます。
ファイヤーウォールはずっとオンにするべき?
Macに元から入っているファイヤーウォールは、外からのよけいなアクセスをブロックしてくれるネットワークの番人みたいなものです。公衆Wi-Fiに接続するときやおうちのルーターを使っているときも、ファイヤーウォールをずっとオンにしておくと安心です。
エンジニア目線だと、自宅で立てたローカルサーバーにアクセスできなくて「あれ?」となることもあります。その場合はいったんオフにしてもかまいませんが、作業が終わったら必ず戻しておきましょう。ちょっと面倒でも、終わったらオンに戻す習慣をつけると安全度がグンとアップします。
EICARテストファイルは安全?
EICARテストファイルはアンチウイルスの動作確認用に作られたサンプルで、実際のマルウェアではありません。身構えずにダウンロードでき、セキュリティソフトが正しく反応しているかをすぐに確かめられるのが魅力です。macOSのGatekeeperから「未署名アプリ」として警告が出ることはありますが、安全性には問題ありません。実体験から言うと、実際に落としてみるとインストール済みのソフトが画面上でどう通知するか一目瞭然なので、セキュリティ設定の状態把握にはすごく役立ちました。
まとめ

振り返ると、まずは自分の使い方に合わせてMacにセキュリティソフトがいるかどうかをチェックしました。macOS標準のウイルス対策機能やファイアウォール、Gatekeeper(アプリの安全性チェック機能)を活用しつつ、オンラインバンキングやファイル共有を頻繁に行うならサードパーティ製のセキュリティソフトを検討する流れが基本でした。
次に、選んだセキュリティソフトをセットアップして定期スキャンや自動アップデートを有効にし、最後にシステムアップデートをこまめに実行すれば安心です。これでトラブルに備えつつ、快適なMacライフを楽しめますので、ぜひ気軽に取り組んでみてください。