Macの画面隅に現れた通知がいつまでも消えないと、作業が途切れてしまい困りますよね。
このガイドでは、消え残ったバナーを素早く片付ける基本操作から、集中モードやショートカットを組み合わせた自動化まで、自宅のMacでも職場のMacでも再現しやすい方法を順を追って紹介します。
手順を進めるうちに、通知を意識せずに集中できる静かなデスクトップが手に入りますので、気になる方法から試して快適な操作感を体験してみてください。
消えない通知を一つずつ消すときのやさしい手順

通知が画面にずっと残っていると気になっちゃいますよね。でも大丈夫です。ここでは消えない通知を一つずつ消してすっきりさせるためのやさしい方法を3つお伝えします。状況に合わせて試してみてくださいね。
- 通知センターから手動クリア:画面右上の日時部分をクリックして通知センターを開き、消したい通知の右上にある「×」ボタンを押して整理します。
- アプリの通知設定をリセット:アップルメニュー→システム環境設定→通知と集中モードを開き、該当アプリの通知を一度オフにしてから再度オンにすると、通知履歴がリフレッシュされます。
- 通知サービスを再起動:プログラマーならではの小技です。ターミナルを開いて
killall usernoted
を実行すると、通知エンジンが再起動して残った通知が一気にクリアされることがあります。
どの方法も手間はほとんどかかりません。ひとつずつ試せばきっと気持ちよく通知が消えていきますよ。
ターミナルでコマンド実行するときは、コピー&ペーストで正確に入力してエラーを防いでくださいね。
通知センターから消す

通知センターを開いて消す方法はmacOSに備わっているスッキリ機能です。画面右上の日時をクリックすると横から通知センターが現れ、並んだ通知を一覧で確認できます。トラックパッドを三本指で右端からスワイプしても開くことができ、プログラマー的には⌘+option+N
のショートカットで呼び出すのもサクサクで嬉しいポイントです。
一覧から消したい通知を見つけたら、通知を左か右にスワイプするか×ボタンをポチっと押すだけで片付きます。複数の通知をまとめてチェックしながら消したいときや、どのアプリから来たものか一目で把握しつつ整理したいときにピッタリの方法です。
①メニューバーの日時をクリックして通知センターを開く
画面右上にある時間と日付が表示されている部分を探してください。
その部分をクリックすると通知センターが画面右側からスッと現れます。
クリックしても開かないときは、カーソル位置を微調整して再度試してみてください。
②残っている通知を右にスワイプして消去ボタンを表示する
画面右上の時計アイコン横から通知センターを開いて、消したい通知の上にカーソルを合わせます。トラックパッドを使う場合はそのまま指を右へスッと滑らせてください。マウスなら通知をクリックして押した状態のまま右にドラッグします。
ゴミ箱のアイコン(または「消去」ボタン)が現れたら、指やマウスボタンを離して通知をサクッと消しましょう。
③消去ボタンをクリックして通知を消す
通知バナーの右上にある消去ボタン(ゴミ箱のアイコン)をクリックしてください。これだけでその通知がスッキリ片付きます。
④全部消したら通知センターを閉じて確認する
すべての通知をスワイプで消したあとは、画面右上の通知センターアイコンをもう一度クリックするか、キーボードのESCキーを押してパネルを閉じます。
デスクトップに戻ったら、メニューバーのベルマークや赤いバッジが消えているかチェックしましょう。もしまだ残っているときは、通知センターを再び開いてクリア操作を繰り返すとリフレッシュできます。
キーボードショートカットで瞬時に片付ける

通知がどっさり溜まるとマウスでひとつずつ消すのが地味に手間ですよね。でもキーボードショートカットをちょこっと登録するだけで、一発ですべての通知を片付けられるんです。やり方はシステム設定の「キーボード>ショートカット>Appショートカット」でメニュータイトル「すべての通知をクリア」を追加して、お好みのキーコンビを登録するだけ。設定後はどんな画面でもそのショートカットをポンと押すだけで通知センターがカラッポになります。
①controlキーとoptionキーを押しながらescを押す
キーボードのcontrolキーとoptionキー(⌥)を同時に押しながらescキーを押すと、すぐに強制終了ダイアログが開きます。マウス操作が効かない状態でも、矢印キーで対象のアプリを選んでenterキーで終了できるので安心です。
②アラートが消えたか画面をチェックする
通知センターを閉じたあとデスクトップや該当アプリの画面に戻り、バッジアイコンや赤い点が消えているかを確認します。まだ残っている場合はアプリを前面にして画面をリフレッシュすると解消しやすくなります。
③消えなければ通知センターに戻り再試行する
画面右上の時計アイコンをクリックして通知センターを開きます。ここに残っている通知が一覧表示されるので、消したい通知を探してポインタを重ねます。
通知上で二本指クリック(もしくは右クリック)するとメニューが表示されるので「消去」を選びます。うまく消えないときは、少し待ってから同じ手順を繰り返してみてください。
トラックパッド搭載機の場合は、通知を左にスワイプしても「消去」ボタンが出るので、お好みの操作でスッキリ片付けましょう。
システム設定で通知を再起動する裏技

通知がしつこく消えないとき、実はMacを再起動しなくてもサクッとリフレッシュできる方法があります。
「システム設定」の裏側で動いている通知サービスだけを再スタートするので、作業中のウィンドウがそのまま残りスムーズです。
アップデート後やフォーカスモードの切り替えで通知がフリーズしたときにぴったりの、ちょっとした開発者ならではのコツとして使えます。
①Appleメニューからシステム設定を開く
ディスプレイ左上のAppleマークをクリックします。メニューが表示されたら、システム設定を選んで開きましょう。
macOSのバージョンによっては「システム環境設定」と表示されることがあります。アイコンの形は同じなので、名前が違っても迷わず探せます。
Appleメニューをクリックしてから少し待つと操作が確実になります。焦らずアイコンが反応するのを確認してください。
②左サイドバーで通知を選ぶ
システム設定の通知画面を開くと、左側にアプリや機能の一覧が並んでいます。消したい通知があるアプリやサービスを、そのリストから見つけてクリックしてください。
通知リストはアルファベット順です。目的の項目が見つからないときは、リストを上下にスクロールしてください。
③右ペイン最上部の通知を一括オフに切り替える
システム設定の右側にあるスイッチひとつで、選んだアプリの通知をまとめてオフにできます。
右ペイン最上部にある通知を許可のスイッチをクリックしてオフにします。
すべてのプレビューやバナー、サウンドが無効になるので、あとから通知を見逃さないようにご注意ください。
④数秒待ってから再度オンに戻して動作を確認する
通知スイッチをオフにしたまま約10秒間待ちましょう。この時間で設定がしっかりリセットされます。
10秒後にスイッチを再度オンに切り替えてから、テスト用の通知を送って正常に受信できるか確かめてみてください。
消えない通知にサヨナラする自動化テクニック

通知がいつまでも画面に残っていると気になっちゃいますよね。でも実は、手をほとんど動かさずに通知を自動で片付けるワザがあるんです。
自動化手法 | ポイント | おすすめシーン |
---|---|---|
AppleScript + cron | 指定時間にosascript で通知をクリア | 夜間や休憩中にまとめて片付けたいとき |
Automator ワークフロー | 条件に応じて通知を閉じるアプリを作成 | 特定アプリの通知だけ自動消去したいとき |
Keyboard Maestro | ホットキーで全通知ワンショット消去 | 作業中に集中を妨げられたくないとき |
シェルスクリプト + launchd | ログイン時やイベント発生で自動実行 | Mac起動と同時に常にきれいにしておきたいとき |
上の表を参考に、自分のワークスタイルに合った方法を選ぶだけで、面倒な通知はスッキリ片付いちゃいます。次のステップで、具体的なセットアップ手順をご紹介しますね。
フォーカスモードで作業中は静寂を守る

作業に没頭したいときはフォーカスモードが心強い味方になります。メッセージやSNSの通知を一時的に止めながら、必要な連絡だけは受け取れるので、大事なタスクに集中しやすくなります。
設定はシステム設定の「集中モード」から簡単に行えます。仕事用や読書用などシチュエーションごとにプロファイルを作り、アプリや相手を選んで通知を許可すれば、あなただけの静かな作業空間が整います。
コントロールセンターで集中モードをオンにする
画面右上の時計やWi-Fiアイコンが並ぶあたりをクリックするとコントロールセンターが現れます。
月のアイコン(集中モード)をクリックして、リストから「集中」や「カスタム」を選ぶと通知が一時的に止まります。
スケジュールを設定して自動オンオフを仕込む
集中モードを時間で自動オンオフすると、手動でいじらなくてもOKになります。
画面左上のAppleマークをクリックしてシステム設定を選んでください。
設定画面のサイドバーから集中モードをクリックして、通知を制御したいモードを選んでください。
集中モードの詳細画面にある「スケジュールを追加」をクリックしてオンとオフの時間を設定しましょう。
設定した時間になると通知アイコンが変わるので、自動切り替えが働いているか見てみましょう。
集中モードの名前をあとから変更するとスケジュール情報が消えることがあるので、必要なら再設定してください。
サイレント時にバッジだけ残すかも選択する
設定したいアプリの通知設定画面で、バナーと通知センターをオフにして、バッジだけをオンにします。
こうするとメッセージの未読数などを示すバッジだけがDockやアプリアイコン上に残り、サイレントでも気づきやすくなります。
ショートカットAppでワンクリック消去フローを作る

ショートカットAppを活用すると、ワンクリックで不要な通知をまとめて消去できるフローが作れます。標準アクションの「通知を消去」を呼び出すだけで、通知センターを開く手間がゼロになり、サクサク片付けられます。
プログラミング経験を活かして、特定のアプリだけを対象にしたり、時間帯やWi-Fi接続時に自動実行する設定も可能です。手動操作を減らして、仕事や趣味に集中したい人にぴったりのカスタム自動化が叶います。
ショートカットを新規作成して通知消去アクションを追加する
ショートカットアプリを使うと、メニューバーからワンクリックで通知をきれいに消せるようになります。ここでは新しいショートカットを作って「通知を消去」アクションを登録する手順を見ていきましょう。
アプリケーションフォルダかSpotlightで「ショートカット」を探して起動します。
画面右上の「+」ボタンをクリックして白紙のショートカットを作ります。
上部にある「無題のショートカット」をクリックして「通知を消去」など分かりやすい名前に変更します。
右上の検索欄に「通知」と入力し、一覧から「すべての通知を消去」アクションを選んでドラッグします。
ウィンドウ右上の「完了」をクリックすると登録が終わります。
macOS Ventura以降でのみ利用できるアクションです。それ以前のOSでは追加できないのでご注意ください。
メニューバーにピン留めしていつでも呼び出せるようにする
Homebrewが入っている場合はターミナルでbrew install --cask xbar
と入力するとサクッと入ります。
下記の内容を~/.xbar/plugins/clear-notifications.10s.sh
として保存し、chmod +x ~/.xbar/plugins/clear-notifications.10s.sh
で実行権限を付けます。
#!/bin/bash
echo "🔔"
echo "---"
echo "通知クリア | bash=\"killall NotificationCenter && killall usernoted\" terminal=true"
トリガーにキーボードを割り当ててさらに時短する
キーボードだけでサクッと通知を消せるように、使うショートカットにキーを割り当ててみましょう。
DockやLaunchpadから「ショートカット」アプリを起動します。
一覧から通知を消すために作ったショートカットを見つけ、Controlキーを押しながらクリックします。
表示されたメニューで「キーボードショートカットを追加」を選び、押したいキーを登録します。
システムで使われていない組み合わせを選ぶと誤動作を防げます。
ターミナルで通知データベースをリセットして完全クリア

ターミナルで通知データベースをリセットすると、システムが覚えている通知情報を丸ごとクリアできます。設定画面から消せないまま残っているバッジやプレビューも一掃できるのが大きなメリットです。
この方法は、通知ログが壊れていたり、特定のアプリだけ残り続けるトラブルが起きたときに頼れる手段です。プログラマー視点だと、~/Library/Application Support/NotificationCenter/ にある通知データベースファイルを直接リセットできるので、不要な作業が減ります。
ターミナル操作に慣れていれば数秒で実行できるうえ、再起動なしで効果が反映されるのも嬉しいポイントです。なお、万一に備えて該当ファイルをバックアップしてから進めると安心です。
ターミナルを開いてkillall NotificationCenterを実行する
まずはSpotlight(⌘+スペース)やLaunchpadからターミナルを起動します。通知センターのプロセスを再起動して、消えにくい通知ウィンドウをリセットできる手法です。
killall NotificationCenter
続けてrmコマンドで通知DBを削除する
ここまででNotificationCenterが停止している状態なので、古い通知データベースをまとめて消しましょう。
rm ~/Library/Application\ Support/NotificationCenter/*.db*
Macを再起動してクリーンな通知状態を確認する
作業のストレスが少しでも減るように、まずはMacを一度リスタートしてみましょう。画面左上のAppleロゴをクリックして「再起動」を選んでください。
再起動中はゆったり待って、ログイン画面が表示されたらいつものアカウントで戻ります。起動が終わったら通知センターを開いて、すっきりした状態を確認しましょう。
よくある質問

- 通知が画面に残ったままで消えません。どうすればいいですか?
-
通知が消えないときは、まず通知センターを一度開いてから閉じるとリフレッシュされる場合があります。それでも残る場合は、ターミナルを使ってNotificationCenterを再起動するとすっきり消えます。
ターミナルを開いて、
killall NotificationCenter
と入力すると通知センターが再起動します。 - 特定のアプリだけ通知が消えないんですが、設定を見直すべきですか?
-
はい、一度システム設定>通知>該当アプリで通知をオフにしてから再度オンにしてみてください。通知データがリセットされて、固まっていたものがクリアされることがあります。
- 通知が消えない原因がわからないとき、どこで調べればいいですか?
-
コンソールアプリを使うとNotificationCenterのログが見られます。クラッシュやエラーが出ていれば原因がわかりやすいですよ。問題が続くときはログを参考に再起動やmacOSアップデートを検討してみてください。
バナーだけ残って閉じないのはなぜ?
通知バナーだけが画面に残って閉じないのは、実はmacOSの「NotificationCenter」プロセスが一時的に止まってしまっていることが原因です。普段はタスクバーの隅でちょこちょこ動いているのですが、通知の数が多かったり、アプリがバックグラウンドで忙しくしていたりすると、バナーだけ消しそびれちゃうことがあります。
プログラミングの経験からいうと、UI表示まわりのスレッドがちょっと止まると、こうした表示の“ゴミ”が残りやすいんです。次のステップではこの「NotificationCenter」をさくっと再起動する方法をやさしく紹介しますね。
アプリアイコンの赤いバッジが消えないときは?
赤いバッジは通知が残っているときのお知らせですが、ときどき消えずにずっと点いたままになります。この現象は通知センターとアプリ間の同期ズレが原因なので、設定画面でバッジだけをリフレッシュするのがおすすめです。
設定アプリの「通知」から該当アプリを選び、バッジを一度オフ→オンに切り替えると、ほとんどのケースで赤い印が消えます。プログラマーならではの小ワザとして、バックグラウンドで動く「通知サービス」を再起動すると、より確実にリセットできるので覚えておくと便利です。
OS更新後に通知が連発するときはどうする?
OSをアップデートした直後に通知が止まらないケースは、システムの通知データが引き継ぎでずれ込んでいることが原因です。こうしたときは一度通知設定をリセットするとスッキリします。具体的には通知をいったんオフにしてから再度オンに戻すことで、通知センターが新しい状態を拾い直してくれるんです。手間は少しですが、通知ごとに消してもまた湧いてくるイタチごっこを避けられるメリットがあります。特に複数のアプリで同じ症状が出るときにおすすめです。
会社支給Macで通知設定がグレーアウトしている場合は?
会社から配られたMacで、通知設定がグレーアウトして操作できないときは、設定をIT部門が管理しているサインです。
この状態だと個別に通知のオンオフをいじれないかわりに、社内のセキュリティポリシーが守られていて安心感があります。もし急ぎで変更したいなら、まずはIT担当者に声をかけてみてください。許可がもらえれば、プロファイル(管理用設定ファイル)を一時的に外してもらう流れになります。
まとめ

これまで通知を一つずつ消すテクニック、システム環境設定で不要なバナーを抑える方法、ターミナルでNotificationCenterプロセスを再起動する裏ワザまで、着実に通知を片付ける手順をお伝えしました。
実際に手を動かすことで、通知の山がスッキリと消えた瞬間の爽快感は格別です。もう消えない通知にイライラする心配はなくなります。
ここまで身につけたノウハウを活かして、ぜひ自分仕様の通知環境を整えてみましょう。快適なMacライフがもっと広がります。