夜の作業でMacの画面が眩しく感じるのにダークモードを使いこなせず目が疲れているのではありませんか?
本ページでは画面の明るさを抑えながら作業効率を落とさない設定方法を、実際に現場で役立った手順と共に、一歩ずつ丁寧にご案内します。読後すぐに快適な表示へ切り替え、目の負担を減らしつつ集中力を高められます。設定にまつわる小さな疑問やトラブル回避策もセットでまとめています。
まずは手元のMacで外観設定を開き、紹介する順番に試してみてください。眩しさに悩まされない静かな画面が整い、今日の深夜作業も安心して進められます。
Macダークモードを今すぐ使う具体的ステップ

夜に画面がまぶしくて集中できないときは、サクッとダークモードをオンにすると疲れにくくなります。
- システム環境設定で切り替え:メニューバーのアイコン→『システム環境設定』→『一般』で『ダーク』を選びます。
- 自動切り替えをオン:同じ『一般』画面で『ライト/ダークを自動で切り替え』を有効にすると、朝はライト、夜はダークに切り替わります。
- ショートカットでワンタップ切り替え:ショートカットAppでダークモード切り替えのワークフローを作ると、メニューバーやDockからすぐに切り替え可能です。
- ターミナルからスクリプト制御:
defaults write -g AppleInterfaceStyle -string Dark
などのコマンドを自作スクリプトに組み込めば、プログラムからもモード切り替えができます。
これだけ用意すれば、手動でも自動でも、必要なタイミングでパッとダークモードに切り替えられます。プログラマーらしくコマンドやショートカットで自動化しておくと、日々の作業がより快適になりますよ。
システム設定でじっくり切り替える

システム設定からダークモードを切り替えると、画面全体が落ち着いた色合いになり、目の疲れを大幅に軽減できます。メニューバーや通知まですべてが暗くなるので、夕方から夜にかけて長時間作業する方にもぴったりです。
さらに「自動切り替え」をオンにすると、朝はライトモード、夜はダークモードへと時間帯に合わせて切り替わります。余計なアプリを入れずにOS標準機能だけで設定できるので、シンプルさと安定感を重視する方におすすめです。
①Appleメニューからシステム設定を開く
画面左上のリンゴマークをクリックしてください。表示されるメニューの一覧からシステム設定を選ぶと、新しいウィンドウが立ち上がります。
②サイドバーの外観をクリックする
システム設定のウィンドウ左側に並ぶメニューから外観を探してクリックします。ウィンドウが狭くて見つからないときは、サイドバーをドラッグで広げるか、上部の検索バーに「外観」と入力するとすぐにジャンプできます。
③外観オプションでダークを選んで閉じる
システム設定のサイドメニューから外観をクリックして、テーマの選択肢にあるダークをクリックします。
選んだらウィンドウ左上の赤い閉じるボタンを押して設定を保存しましょう。これでシステム全体が暗いテーマに切り替わります。
メニューバーから一瞬で切り替える

メニューバーにある「コントロールセンター」アイコンからワンクリックでダークモードに切り替えられる方法です。
システム環境設定を開かずにチェンジできるので、明るい画面が眩しく感じた瞬間にすぐ切り替えられます。夜間作業中や動画視聴の合間に、気分に合わせてすぐ反映できるのが嬉しいポイントです。
①メニューバー右端のコントロールセンターをクリックする
メニューバー右端にある二つのトグルが重なったようなアイコンをクリックしてください。
②ディスプレイパネルを選んで外観をダークに切り替える
システム設定を開いたら、画面表示をパッと切り替えて目に優しくしましょう。
画面左上のアップルマークをクリックして「システム設定」を選んだら、サイドバーからディスプレイをクリックします。
「外観モード」セクションでダークを選ぶだけで、一気に画面が暗くなって夜も眩しくなくなります。
ターミナルで自動切り替えをセットする

ターミナルからコマンドを実行するだけでダークモードとライトモードの自動切り替えを有効化できます。システム環境設定を開かずに済むため、キーボード中心で操作したいプログラマーやサーバー上で設定を反映させたい場面にぴったりです。
①ターミナルを開いてdefaultsコマンドを入力する
DockのLaunchpadアイコンをクリックし、「ターミナル」と入力するとサクッと起動できます。
起動したら下記のコマンドをコピー&ペーストして、Enterキーを押してください。
defaults write -g AppleInterfaceStyle Dark
このコマンドはシステム全体をダークモードに変更する命令です。すぐに切り替わらない場合は、一度ログアウトし再度ログインすると確実です。
②Automatorでシェルスクリプトを時間指定実行に登録する
アプリケーションフォルダからAutomatorを起動して「新規書類」を選び、「カレンダーアラーム」をクリックします。
左側のライブラリから「シェルスクリプトを実行」をドラッグしてワークフローに配置します。
シェルの種類を必要に応じて選び、下記のように実行したいスクリプトのパスを絶対指定で入力します。
/usr/local/bin/backup.sh
⌘+Sで保存するとカレンダーにイベントが作成されるので、カレンダーアプリで通知スタイルを「時間指定」に変更し、好みの時刻をセットします。
スクリプトの実行には絶対パスが必須です。また環境変数が読み込まれないので、必要な変数はワークフロー内でexportしてください。
③ログイン項目にAutomatorアプリを追加して保存する
画面左上のAppleアイコンをクリックしてシステム設定を選択します。
左側のメニューから自分のアカウントを選び、「ログイン項目」をクリックします。
「+」ボタンを押し、先ほど保存したAutomatorアプリを探して選択し、「追加」をクリックします。
リストに追加されたことを確かめたらウィンドウを閉じて完了です。
ダークモードで作業環境をもっと快適にする応用ワザ

ダークモードの基本設定だけでもじゅうぶん目に優しいけれど、ちょっとした工夫をプラスすると、もっと快適に過ごせるようになるよ。以下の表にまとめたから、気になるワザを試してみてね。
応用ワザ | 目に優しい効果 |
---|---|
システムアクセントカラーを調整 | 文字や選択部分が自然に馴染む色になるから視認性がアップ。 |
自動切り替えスケジュール設定 | 朝と夜でモードが切り替わって目のリズムを保護できる。 |
対応アプリごとにモードを設定 | 作業内容に合わせて明るさを個別に変えられるから頭がすっきり。 |
壁紙の明るさを暗めにする | 画面全体のコントラストが落ち着くので長時間でも疲れにくい。 |
動的デスクトップを活用 | 時間帯で微妙に変わる背景が目に優しく ずっと見ていても飽きない。 |
日の入りに合わせて自動で切り替える

日の入りに合わせて画面の明るさやテーマが自動で切り替わると、夕暮れどきのまぶしさがサッと収まり、目にやさしい環境をキープできます。位置情報と時刻データを使って夜になると自動でダークモードに切り替わるため、手動でオンオフするわずらわしさからも解放されました。プログラマーとして長時間コードを追うときにも、夕方以降の青色光を抑えることで目の疲れがグッと減って、集中力が続きやすくなるメリットを実感しています。
システム設定の外観を自動にして位置情報を許可する
メニューバーからアップルマーク→システム設定を開きます。
サイドバーの一般を選び、右側の「外観」を自動に切り替えます。こうすると昼はライト、夜はダークに自動で切り替わります。
システム設定でプライバシーとセキュリティを開き、位置情報サービスをクリックします。
「システムサービスを詳細設定」をクリックし、「タイムゾーン設定と外観のカスタマイズ」をオンにします。これでMacが現在地を使って正確な夕暮れ時間を把握し、ダークモードを切り替えられるようになります。
特定アプリだけライトモードに戻す

システム全体はダークモードのままにしつつ、どうしても明るい画面のほうが見やすいアプリだけライトに戻せます。たとえばテキストエディタや資料作成アプリは、設定画面でダーク/ライトの切り替えが用意されているものも多く、自分好みの表示にできるのが魅力です。プログラマーの目線だと、端末の隠しコマンドを使って切り替えたり、設定をスクリプト化して複数アプリを一気に変更したりといった工夫もできるので、よく使うアプリは思い通りの見た目に整えられます。
ターミナルでNSRequiresAquaSystemAppearanceを設定する
ターミナルを使うと、アプリのInfo.plistに直接値を書き込んでダークモード対応をONにできるよ。
下のコマンドをコピー&ペーストして実行しよう。MyApp
は対象アプリ名に置き換えてね。
sudo defaults write /Applications/MyApp.app/Contents/Info NSRequiresAquaSystemAppearance -bool NO
アプリが起動中なら終了してから、もう一度開いてね。設定が反映されて画面が暗いテーマに合わせて切り替わるよ。
sudoで実行するのでパスワード入力を求められるよ。コマンドは正しいアプリパスを指定してね。
ショートカットキーで瞬時にオンオフ

深夜までコードを書いたり、急いでプレゼン準備をしたりするとき、メニューの奥からダークモードの切り替えを探すのはちょっとした手間に感じることがありますよね。
そこでおすすめなのが、AutomatorでAppleScriptを組んでキーボードショートカットを割り当てる方法です。プログラマーならではの一行スクリプトでダークモードをトグルできるので、どんなタイミングでも瞬時にオンオフが可能になります。
ショートカットアプリでトグルアクションを作成する
ダークモードとライトモードをワンクリックで切り替えられるトグルアクションを用意すると、手動で設定を探さなくてすむようになります。
LaunchpadやSpotlightで「ショートカット」を開いてください。
ウインドウ左上の「+」をクリックし、新規ショートカットを追加します。
右側の検索欄に「外観を切り替える」と入力し、該当アクションをドラッグします。
右上のタイトル欄に「ダークモード切り替え」など分かりやすい名前をつけてください。
ウインドウ右上の設定アイコンをクリックして「メニューバーに表示」をオン。続いて「ショートカットキーを追加」でお好きなキーを設定します。
Focusモードと連動させる

集中したい時間に通知をオフにしてくれるFocusモード(集中モード)とダークモードを組み合わせると、画面の明るさと外部の邪魔を同時に抑えられます。
例えば「仕事」「読書」「寝る前」などのFocusモードごとに、ダークモードの自動切り替えを設定すると、指定した時間にさっと暗い配色に変わり、目に優しい環境が整います。
エンジニアならではのコツは、自分の作業パターンに合わせてFocusモードと切り替え条件をカスタマイズすることです。通知を制限しつつダーク配色に変われば、長時間のコーディングや資料作成もぐっと楽になります。
Focus設定でトリガーに外観を変更する
Appleメニューから「システム設定」を開いてください。サイドバーで「Focus」を選び、追加したいモードをクリックします。そのモードの下にある「追加ルール」を押し、「スケジュールまたは時刻」を選ぶと開始/終了時刻を指定できます。
同じ設定画面の「Focus」内で「外観を切り替え」をオンにしてください。すると指定したモードが開始すると自動でダーク/ライトが切り替わります。プログラミングの作業時間帯には暗めにして目の負担を軽減できます。
よくある質問

- ダークモードを解除して元のライトモードに戻すには?
-
システム設定の「一般」から「外観モード」を「ライト」に切り替えるだけで元に戻ります。夜間作業のあとに普段の画面表示に戻したいときは、ここをサクッと変更すると目が楽です。
- アプリごとにダーク/ライトを分けることはできますか?
-
残念ながらmacOS標準の機能ではシステム全体にしか設定が反映しません。けれど夜間にメールだけ見やすくしたい場合はアプリ内に用意されたテーマ切り替え機能がないか探してみると便利です。例えばターミナルや一部のテキストエディタは独自設定があるので活用してみてください。
- ダークモードでもまだ画面がまぶしいと感じる場合は?
-
「アクセシビリティ」の「ディスプレイ」で「コントラストを上げる」や「白点を下げる」を有効にすると、真っ黒をより締まって見せられます。実際、夜中に部屋の照明を暗くして作業するときはこの組み合わせで目がだいぶラクになりました。
- ダークモードはバッテリーに影響しますか?
-
LEDバックライトのMacでは黒い部分を消費電力が下がるほどには変わりません。むしろ輝度自体を下げる設定がバッテリー節約には効果的です。普段から輝度を50%前後に調整すると、省エネと目の負担軽減が同時にかないます。
ダークモードにするとバッテリーはどれくらい節約できる?
Macのダークモードはバッテリー消費をおさえる効果がありますが、スマホのOLEDほど劇的ではありません。
たとえばMacBook Air(2019)で画面輝度50%のまま動画を20分再生した実験では、ダークモードオンで消費電力がおよそ5%抑えられました。Mini-LEDを採用したモデルでも同様に3~7%程度の節約にとどまります。
プログラミング作業中はエディタやターミナルの利用がメインなので、ダークモードよりも画面輝度の調整や不要プロセスの停止がバッテリー延長にはより効果的です。
外観を自動にしても切り替わらないのはなぜ?
自動にしても画面テーマが切り替わらないと戸惑いますよね。実は環境設定の地域や時刻設定、それにmacOSのちょっとした制限が影響しています。
主に次のような要因があります。
- 地域設定と日付・時刻のずれ:日の入り・日の出に合わせたスケジュールが正しく動きません。
- スリープ中の切り替え保留:スリープ状態だと自動切り替えが先送りになり、起動後まで反映されないことがあります。
- macOSの小さな不具合:バージョンによってはスケジュール機能に不具合があり、最新アップデートで直るケースがあります。
ダークモードとナイトシフトは何が違う?
ダークモードとナイトシフトはどちらも夜の目の疲れを軽くしてくれるけれど、働き方がちょっと違います。ダークモードはメニューバーやアプリの背景色を真っ白から暗い色に変えて、眩しさをグッと抑えます。ナイトシフトは画面全体の色温度を暖色系(オレンジ寄り)にシフトして、睡眠の邪魔をしやすい青い光を減らす役割です。
項目 | ダークモード | ナイトシフト |
---|---|---|
画面への影響 | システムUIや対応アプリの背景が暗くなる | 画面全体の色表示が暖かいトーンに変わる |
設定場所 | システム環境設定→一般→外観モード | システム環境設定→ディスプレイ→Night Shift |
主なメリット | 暗い部屋でも眩しさをグッと抑えられる | 青い光をカットして寝つきをサポート |
対応タイミング | 手動またはスケジュールで切り替え | 時間帯や日没に合わせた自動切り替え |
筆者は暗い部屋でコードを追うときはまずダークモードをオンにして眩しさオフ、その後ナイトシフトで青い光をカットしています。両方を組み合わせると夜でも集中しつつ、翌朝スッキリ目覚めやすくなるのでオススメです。
ダークモードで画像が暗く見えるときはどうすればいい?
- ダークモードで画像が暗く見えるときはどうすればいい?
-
ダークモードだと背景に合わせて画像が暗く感じられることがあります。まずはシステム側の設定を見直してみましょう。
- 透明度を下げる:システム環境設定→アクセシビリティ→ディスプレイで「透明度を下げる」をオンにするとコントラストが強調されます。
- CSSで調整:Web制作なら画像に
filter: brightness(1.1) contrast(1.2);
を追加して明るさをアップ。 - 画像の切り替え:
タグや @media(prefers-color-scheme: dark)
でダーク用画像を用意すると色味を最適化できます。
この方法で暗く沈んでしまう画像も見やすくなります。プログラムで自動化するなら、ビルドスクリプトで画像変換を組み込むのがおすすめです。
ターミナルで変更した外観を元に戻すには?
ターミナルでダークモードやライトモードを切り替えたあと、元の外観に戻したいときは、同じくターミナル上でシステムのデフォルト設定にリセットできます。
このやり方ならシステム環境設定を開かずに手早く切り替えができるので、コードを書いている途中でもサクッと戻せます。切り替え後はFinderやメニューバーが古い設定のままになっていることがあるので、killall Dockなどで画面をリフレッシュすると確実に反映します。
まとめ

Macのダークモードは画面のまぶしさを抑えてくれるから、夜の作業がグッと快適になります。
設定手順は「システム設定>外観>〈ダーク〉を選択」だけで完了です。自動切り替えをオンにすれば、昼夜に合わせてモードを切り替えてくれるので、手間いらずで目にやさしい環境が続きます。
さらに〈夜間モード〉を使えば、画面の色温度を暖かくしてブルーライトを軽減できます。プログラミング中の目の疲れを減らしたいときは、アクセントカラーを控えめにしてみるのもおすすめです。
これで夜のMacライフもばっちりです。ぜひ実際に試して、まぶしさゼロの快適な画面で仕事や趣味を楽しんでくださいね。