Macで作業中にウィンドウが狭く感じたのに、最大化のショートカットがわからず画面を広げられずにもどかしい思いをしていませんか。
ここではキー操作とマウス操作の両方をすぐに試せる具体的な手順に加え、作業を加速させる応用ワザも紹介します。覚えておくとメニューを探す時間が減り、視界が広がるぶん発想も伸びやすくなり、仕事も趣味も快適に進みます。
まずは手元のMacで一つずつ操作を確認することで、ウィンドウが瞬時に広がる爽快さと時短の安心感をすぐに体感できます。
Macのショートカットでウィンドウを最大化する手順

ウィンドウをマウスでゴソゴソ操作するのって、意外と手間に感じることがありますよね。コードを書きながらプレビュー画面は大きく見たいし、資料を確認しながらチャットも追いたい…。そんなときにキーボードだけでサッと最大化できると、作業の流れがぐっと心地よくなります。
- 緑の拡大ボタン+Optionキー:ウィンドウ左上の緑ボタンをOptionキーを押しながらクリックすると、拡大時のアプリによる自動調整をバイパスしてウィンドウを画面いっぱいに広げられます。
- Control+Command+F:macOS標準の全画面表示へ切り替わります。複数のアプリを行き来するときに、ミッションコントロールとの相性が抜群です。
- BetterTouchTool:サードパーティ製のカスタマイズツールで、任意のキーボードやトラックパッドジェスチャーにウィンドウ最大化を割り当てられます。複数ディスプレイや仮想デスクトップをフル活用するならおすすめです。
それぞれ長所があるので、好みの方法を選んでみてください。次は一番手軽なOptionキー+クリックでウィンドウを最大化する具体的な手順をご紹介します。
キーボードだけで一瞬で最大化

マウスに手を伸ばさずサクッと画面を広げたいときは、キーボードだけでの操作がおすすめです。Macなら標準のフルスクリーン切り替えショートカットと、プログラマー御用達のフリーアプリ「Rectangle」を使った方法があります。
- 標準ショートカット:Control+Command+Fで現在のウィンドウをフルスクリーンに切り替え。アプリ遷移なしですぐ最大化可能。
- Rectangleアプリ:任意のキーでウィンドウを最大化できます。好みのショートカットにカスタマイズできるので、素早く広々ワークスペースを呼び出せます。
それぞれ、一瞬で画面いっぱいに広げるメリットがあります。標準は導入不要で手軽ですが、メニューバーを常に表示したい場合はRectangleのほうが柔軟に使えます。
①前面にしたいウィンドウをクリックして選ぶ
画面上で操作したいアプリや書類が表示されているウィンドウを、タイトルバー付近を狙ってクリックしてください。特にウィンドウが重なっているときは、上部の色付きボタン周辺を狙うと確実に前面に移動できます。
②Control+Command+Fを同時に押す
まず、最大化したいウィンドウをクリックしてアクティブにします。
続いてControlキーとCommandキーとFキーを一緒に押すと、ウィンドウがフルスクリーン表示になります。
注意:一部アプリでは同じ操作でフルスクリーンにならない場合があります。
③フルスクリーンのまま戻りたい時は同じキーをもう一度押す
⌃Control+⌘Command+Fをもう一度押すと、アプリが元のウインドウ表示に戻ります。
マウスやトラックパッドでお手軽最大化

マウスやトラックパッドだけでウィンドウを広げるときは、画面左上の緑色の丸ボタンを使う方法が手軽です。
ボタンを普通にクリックするとフルスクリーン表示になり、Optionキーを押しながらクリックすると「最大化」になるので、画面端まで広げたいときにさっと切り替えられます。
①前面にしたいウィンドウの左上緑ボタンにカーソルを乗せる
ウィンドウの左上にある緑色の丸いボタンにマウスポインタをそっと合わせてください。カーソルを乗せると、ボタンが微かに拡大して反応するので、次の操作に進みやすくなります。
②Optionキーを押しながら緑ボタンをクリック
緑色の拡大ボタンにマウスを合わせたら、キーボードのOptionキーを押しっぱなしにしてからクリックしてください。すると、ウィンドウがメニューバーやDockを残したまま画面いっぱいに広がります。
プログラマーとしていちばん助かったのは、複数ウィンドウを一瞬で整列させたいときです。通常のフルスクリーンとは違い、画面端にDockやメニューバーが残るので、他のアプリの切り替えもスムーズに行えました。
③元のサイズに戻す時はOption+緑ボタンをもう一度クリック
Optionキーを押しながらウィンドウ左上の緑ボタンをもう一度クリックすると、最大化する前のサイズと位置に戻ります。
最大化ショートカットを覚えたらできる+αテクニック

最大化ショートカットを覚えたら、こんな風に画面周りの作業効率がもっとアップしますよ。
テクニック | 活用シーン |
---|---|
Split View | コードとプレビューを並べて作業するときに便利です。 |
仮想デスクトップ | プロジェクトごとに画面環境を切り替えたいときに最適です。 |
AppleScript自動化 | 毎回同じアプリをまとめて最大化したいときに役立ちます。 |
サブディスプレイへスナップして即座に並べる

外部ディスプレイをつないだままウィンドウをぴったり並べたい時は、macOS標準のタイル機能かRectangleといった無料ユーティリティが頼もしいです。
標準機能ならウィンドウ左上の緑ボタンを長押しすると「画面の左半分に配置」「右半分に配置」が選べますし、ドラッグ先をサブディスプレイに移せばそちらでも同じ操作が使えます。
もっとキーボードだけでサクサク操作したいならRectangleを試すといいですよ。Option+Command+左右キーで半分スナップ、さらにShiftキーを加えればウィンドウを別のモニタに瞬時に移動できるので、デュアルディスプレイでのコーディングや資料比較がぐっと快適になります。
ショートカットを押した直後にControl+矢印キーでディスプレイを切り替える
ウィンドウをフルスクリーンにした直後は、Controlキーを押しながら矢印キーを使うと、別のスペース(仮想デスクトップ)に移動できます。右に進むときはControl+→、左に戻るときはControl+←を押してください。新しい画面で作業したり、別のフルスクリーンアプリを呼び出したりするときに便利です。
スペース間の移動が効かない場合は、システム環境設定の「Mission Control」→「操作スペース間を移動」がオンになっているか確認してください。
MissionControlで左右にドラッグして分割表示にする
Mission Controlを使うと、画面の左右半分にウィンドウを並べて作業スペースを広く使えます。タッチ操作とドラッグだけで完了するので、慣れるとサクサク切り替えられます。
トラックパッドの3本指を上にスワイプするか、キーボードでControl+↑キーを押してMission Controlを開きます。
配置したいアプリのウィンドウを画面上部のスペース(デスクトッププレビュー)までドラッグして、そのまま左端または右端に移動してドロップします。
残りのスペースに表示したいウィンドウをクリックすると、自動で隣に並ぶ形で配置されます。
対応していないウィンドウもあるので、その場合は緑ボタンを長押ししてから配置先を選んでください。
好きなキーで独自の最大化ショートカットを作る

標準のショートカットだけでは物足りないときは、BetterTouchToolのようなカスタムショートカットツールを使うと好きなキーにウィンドウ最大化を割り当てられます。アプリごとに違う操作を覚える必要がなくなり、どのアプリでも同じキーで画面いっぱいに広げられるので、作業効率がグッと上がります。
システム設定のキーボード>キーボードショートカットを開く
画面左上のAppleアイコンをクリックして「システム設定」を選びます。Spotlight(⌘+Space)から「システム設定」と入力して開くのも素早くておすすめです。
左サイドバーから「キーボード」をクリックしてください。macOS Ventura以降は「キーボードショートカット」という項目が直接表示されます。
画面右側に並ぶタブから「キーボードショートカット」を選択すると、各種ショートカットが一覧で表示されます。
AppShortcutsで「Zoom」の項目に新しいキーを設定する
システム環境設定を開き「キーボード」→「ショートカット」タブを選んでください。左側で「App Shortcuts」をクリックしたら、ウインドウ下部の「+」ボタンを押します。
ダイアログで「アプリケーション」をクリックし、一覧からZoomを選びます。メニュータイトルにはメニューバーに表示されるZoomと完全に同じ文字列を入力してください。
「キーボードショートカット」の欄をクリックし、任意のキーコンビネーションを押します。自分が使いやすい組み合わせを選ぶと作業効率が上がります。
メニュータイトルは正確に入力しないと認識されません。大文字/小文字やスペースまで一致させましょう。
設定後に対象アプリを再起動して反映を確認する
ウィンドウを自動配置する設定を変更したあとは、いったんアプリを完全に終了させてください。DockのアイコンをControlキーを押しながらクリックして「終了」を選ぶか、アプリをアクティブにして⌘+Qで閉じます。
そのあと、Spotlight検索(⌘+Space)やDockからアプリを再度立ち上げると、新しいウィンドウ最大化のショートカットがしっかり働いているか確認できます。
よくある質問

ショートカットでウィンドウが最大化できないときは?
- ショートカットでウィンドウが最大化できないときは?
macOSのバージョンによっては、⌥(Option)キー+ウィンドウ左上の緑ボタンが必要です。キーの同時押しを試してみてください。それでも効かない場合は、システム設定>キーボード>ショートカットで「ウィンドウ操作」に関連する項目が有効になっているか確認すると解消することがあります。
全画面モードとウィンドウ最大化は何が違う?
- 全画面モードとウィンドウ最大化は何が違う?
全画面モードはウィンドウが独立したスペースになり、メニューバーやDockが隠れます。ウィンドウ最大化はメニューバーとDockを残したままサイズだけを広げる操作です。作業内容を切り替えずにDockを使いたいときは最大化がおすすめです。
マルチディスプレイ環境でも使えますか?
- マルチディスプレイ環境でも使えますか?
はい、モニターごとに緑ボタン+⌥キーの組み合わせで最大化が可能です。作業領域をディスプレイ間で切り替えるときにも役立つので、アプリごとにウィンドウ位置を調整して快適さを保てます。
フルスクリーンと最大化は何が違う?
フルスクリーンはDockとメニューバーが消えて専用スペースに移るモード。集中したいときや複数作業に切り替えたいときに便利です。
最大化(ウィンドウの拡大)は画面サイズにフィットさせつつメニューバーやツールバーはそのまま残る動き。ツールにアクセスしやすく、他のウィンドウと並べて使いたいときに役立ちます。
手順も違って、フルスクリーンはタイトルバー左上の緑ボタンかcontrol+command+Fで、最大化はオプションキーを押しながら緑ボタンをクリックすればOKです。
プログラミングやデザイン作業で頻繁に切り替えるならフルスクリーン、資料を参照しながら作業するときは最大化のほうが落ち着いて進められました。
緑ボタンが見当たらないときはどうすればいい?
緑ボタンが見当たらないときは、まず画面上部にカーソルを移動してメニューが隠れていないか確認してみてください。フルスクリーンに対応しているアプリでは、メニューバーの「ウィンドウ」→「フルスクリーンにする」を選ぶか、⌃Control+⌘Command+Fで簡単に切り替えできます。
それでもうまくいかない場合は、ウィンドウのリサイズ機能を強化するサードパーティ製のツールを試してみましょう。プログラマーにも人気のRectangleやMagnetを使えば、緑ボタンがなくてもショートカットひとつで画面全体に広げられます。
ショートカットを押しても反応しないのはなぜ?
Macのウィンドウ最大化ショートカットが反応しないとき、まず試してほしいのはアプリごとの対応状況を確認することです。標準の「Control+Command+F」はフルスクリーン表示になるだけで、いわゆる“最大化”にはならないアプリもあります。
キーボード設定で他の機能とショートカットがぶつかっている場合も、押しても何も起きない原因になります。特にKarabiner-Elementsなどのキーリマップツールを使っていると、意図せず競合してしまうことがあります。
設定を見直すときはシステム環境設定>キーボード>ショートカットを開き、「Mission Control」や「アプリケーションショートカット」の欄に割り当てがないかチェックしましょう。
標準機能だけでうまくいかない場合は、SpectacleやRectangleといったウィンドウ管理アプリを導入すると、自由に最大化用のキーを設定できてとても便利です。
外部アプリでより細かくサイズを調整できる?
macOSの標準機能以上にウィンドウサイズや配置をきめ細かくコントロールしたいなら、外部アプリが頼もしい味方です。
試してみたのはRectangle、Magnet、そしてBetterSnapToolで、いずれも自由にショートカットを割り当てられるのが魅力でした。
画面の端や四分の一、中央だけでなく、ピクセル単位で細かいサイズ設定ができるので、コード編集ウィンドウとデバッグ用ターミナルをちょうどいいサイズで並べたい人にぴったりです。
プログラミング中にウィンドウを動かす手間を減らして作業効率を上げたいときは、ぜひ外部アプリを試してみてください。
まとめ

ここまでで、Macのウィンドウをさっと最大化する基本のショートカットと、プログラマー視点の便利なアプリ活用術をおさらいしました。
まずは⌃+⌘+Fで瞬時にフルスクリーンに切り替え、ウィンドウの端まで広げたいときはOptionキーを押しながら緑ボタンをクリックするだけです。
さらにワークスペースを細かくカスタマイズしたいときは、RectangleやBetterTouchToolといったツールで好みのショートカットを割り当てると、手の動きを最小限に抑えられます。
どの方法も最新のmacOSで動作確認済みですから、その日の気分や作業内容に合わせて、サクッと切り替えてみてくださいね。
この手順をマスターすれば、広々した画面でコードを書くときも資料を見ながら操作するときも、余計なストレスなく集中できるはずです。
ぜひ今日から試して、頼れるワークスペース作りを楽しんでください。