Macを手にしたものの、通知センターのウィジェットをどう活用すれば日々の作業が快適になるのか迷っていませんか。
ここでは長年macOSを使い込んだエンジニア視点で、初めの設定から配置のコツ、さらにiPhone連携まで一歩ずつ案内します。スクリーンショット要らずの細かな説明なので、操作を見失わずに自分好みの情報パネルが並びます。
自分だけのデスクトップが完成したら、天気も予定も一目で分かり、作業へすっと集中できます。さあ、次のセクションで手を動かしながら快適環境を整えてみませんか。
Macウィジェットをデスクトップに呼び出すかんたん手順

デスクトップにウィジェットを呼び出すには大きく分けて2つの方法があります。
- 通知センターから配置:macOS標準の通知センターを開いて、ウィジェットをドラッグでデスクトップに置く方法
- Übersichtを使う:プログラマー目線でカスタムウィジェットを作成・管理できるサードパーティ製アプリ
どちらも数クリックで完了しますが、まずは手軽に始められる通知センター経由の手順を試してみると安心です。
Dockからウィジェットギャラリーを開く方法

Dockにある「ウィジェットギャラリー」アイコンをクリックして開く方法は、マウスやトラックパッド中心で操作したい人向けです。デスクトップの隅にカーソルを動かす手間が省けて、気軽にウィジェットをチェックできます。
この方法なら、キーボードショートカットを覚えなくてもすぐに呼び出せるのがうれしいポイントです。特にアプリを切り替えている最中でもDockさえ確認できればアクセスできるので、作業の合間にさっと天気やカレンダーを見たいときに便利です。
Dockの位置を左右どちらにしていても同じ手順で利用できますし、アイコンサイズを大きめに設定しておくと誤クリックを減らせるのでおすすめです。
①Dock右端の日付時刻をクリックして通知センターを開く
Mac画面下部のDock右端にある日付と時刻をそっとクリックします。すると画面右側から通知センターがふわっと現れます。
②一番下までスクロールしてウィジェットを編集を選ぶ
通知センターを指で下へゆっくりスクロールしていくと、ウィジェット一覧の一番下まで移動できます。
最後まで到達すると「ウィジェットを編集」ボタンが現れるので、そっとタップしてください。
③ギャラリーで好きなウィジェットの+ボタンを押す
ウィジェットギャラリーから目当てのウィジェットを見つけたら、右下の+ボタンを押します。すると、デスクトップに自動で配置されます。
サムネイルをクリックするとプレビューも見られるので、実際の見た目を確認してお気に入りを選ぶと失敗が少なくなります。
④ウィジェットをドラッグしてデスクトップへ置く
通知センターを開き、目的のウィジェットをクリックしたままデスクトップ上にドラッグします。
ウィジェットの枠線が表示されたらドラッグを離すと、好きな位置に固定できます。
⑤完了をクリックして配置を確定する
ウィジェットを好きな場所にドラッグできたら、画面右下にある「完了」ボタンをクリックしてください。これでウィジェットの配置が確定します。
もし微調整したいときは、Optionキーを押しながらドラッグすると1ピクセル単位で動かせます。細かいレイアウト調整がスムーズに行えます。
デスクトップを右クリックしてウィジェットを追加する方法

デスクトップ上の好きな場所を右クリックすると、すぐにウィジェット一覧が現れ、さっとお気に入りのウィジェットを追加できる便利な方法です。通知センターを開く手順を省けるので、初めてでも戸惑わずサクッとデスクトップを彩れます。
- 即アクセスできる:右クリックだけでウィジェットメニューが表示されます。
- シンプルな操作:通知センターを開かずに追加できる手軽さがあります。
- カスタマイズが楽しい:デスクトップの雰囲気を即座にチェンジできます。
①デスクトップ上で右クリックしてウィジェットを編集を選ぶ
デスクトップの何もない部分を二本指でタップするかControlキーを押しながらクリックします。表示されたメニューの中からウィジェットを編集を見つけてクリックしましょう。
②ギャラリーからウィジェットを選び+ボタンを押す
ウィジェットギャラリーが画面に登場したら、上部の検索欄に「カレンダー」や「時計」などキーワードを入れて素早く絞り込めます。
使いたいウィジェットをクリックすると、サムネイル右下に+アイコンの追加ボタンが表示されます。そのボタンを押すと、デスクトップにウィジェットがパッと出現します。
③追加したウィジェットをそのままデスクトップへドラッグ
まず画面右上の時計やSpotlightの横にあるアイコンをクリックして通知センターを開きます。
一覧に並ぶウィジェットの中から、先ほど追加したものにカーソルを合わせてクリックしたまま保持します。
そのまま画面外のデスクトップへカーソルを移動し、好きな場所でクリックを離すとウィジェットがその場所に配置されます。
④目的の位置でマウスを離して配置する
ドラッグしてきたウィジェットを表示したい場所まで持ってきたら、マウスボタンからそっと指を離します。これだけでウィジェットが指定した場所にぴったり配置されます。
複数ディスプレイを切り替えながら操作するときは、ウィジェットが別の画面に跳んでしまわないようにゆっくりドラッグを終えるのがポイントです。実際に筆者も大画面からノートパソコンの画面へスムーズに移す際は、このやり方でストレスなく作業できています。
⑤完了を押して編集モードを閉じる
ウィジェットの配置やサイズを確認したら、画面右下の「完了」を押します。これで編集モードが閉じられ、ウィジェットがデスクトップに固定されます。あとから位置や表示内容を変えたくなったら、ウィジェット上で右クリック→「ウィジェットを編集」を選ぶと再調整できます。
ウィジェットをもっと活かす便利ワザ

ウィジェットはそのまま使うだけでも便利ですが、ちょっとした工夫で毎日の作業がさらにスムーズになります。
応用テクニック | 役立つ場面 |
---|---|
スマートスタックの自作配置 | 複数の情報を1画面で切り替えながら確認したいとき。 |
ショートカットウィジェット活用 | よく使うタスクやメモをワンタップで追加したいとき。 |
Scriptableでカスタム表示 | JavaScriptで独自データを取得して見やすくまとめたいとき。 |
サードパーティ連携ウィジェット | Todoアプリやカレンダーと情報を同期したいとき。 |
iPhoneのウィジェットをMacに呼び寄せる

macOS SonomaならiPhoneでお馴染みのウィジェットがそのままMacのデスクトップに並べられます。同じApple IDでiCloudにサインインしておけば、Widgetギャラリーに「iPhone&iPadウィジェット」が現れるので、クリックして好みのウィジェットをドラッグするだけです。
この方法のいいところは、追加アプリを入れずに公式機能で動くこと。お気に入りの天気予報やリマインダー、ヘルスケア情報などをMac上でもサクッと確認できるので、iPhoneに手を伸ばす手間が減ります。iPhoneアプリのデータをそのまま生かしたいときに特におすすめです。
同じAppleIDで両方サインインしていることを確認する
- Macの画面左上にあるAppleマークをクリックして「システム設定」を開く。
- サイドバーの「Apple ID」を選び、上部に表示されたメールアドレスが正しいか確かめる。
- iPhoneでは「設定」アプリを開き、一番上の自分の名前をタップしてメールアドレスをチェックする。
- 違う場合は「サインアウト」を押してから、同じApple IDでサインインし直す。
Apple IDの切り替えでウィジェットの配置がリセットされることがあるので、必要な場合は設定後に並び替えをチェックしましょう。
ウィジェットギャラリーのiPhoneウィジェット欄を開く
画面右上の時計や日付がある部分をクリックして「今日の表示」を開いてください。
次に表示される画面で「編集」をクリックするとウィジェットギャラリーが表示されます。
ギャラリーが開いたら左側のリストを一番下までスクロールし、iPhoneウィジェット欄を見つけてください。
表示させたいウィジェットを+ボタンで追加する
画面右上の+ボタンをクリックするとウィジェット一覧が開きます。
一覧から好みのウィジェットを見つけてウィジェット名をクリックまたはドラッグするとデスクトップに配置されます。
ウィジェットを増やしすぎると重くなる場合があるので、2~3つに絞ると快適です。
複数ウィジェットを重ねてスッキリ表示

デスクトップに複数のウィジェットを並べると画面がごちゃついてしまうことがありますよね。でもウィジェットを重ねて“ひとまとめ”にできる機能を使うと、スペースを有効活用しつつサクッと情報を切り替えられます。
- デスクトップがスッキリ:重ねたウィジェットはひとつの枠に収まるので、他のアイコンやウィンドウと干渉しにくいです。
- クイック切り替え:トラックパッドやマウス操作で上下にスワイプするだけで、天気→カレンダー→メモなどをすぐ表示できます。
- 自動のおすすめ表示:Smart Stackを使うと、時間帯や利用状況に合わせて最適なウィジェットを自動で優先表示してくれます。
デスクトップ上のウィジェットをドラッグして別のウィジェットに重ねる
デスクトップ上のウィジェットをクリックしたままドラッグします。重ねたい別のウィジェットにポインタを移動させ、周囲がオレンジ色にハイライトされたらそのままクリックを離します。するとウィジェットスタックとしてまとめられ、左右にスワイプして切り替えられるようになります。
トラックパッド派にはプログラマー流のコツがあり、3本指ドラッグを使うとウィジェットのキャプチャが安定しやすくおすすめです。
自動でスタックが作成されたらスクロールで切り替え確認
自動で作成されたウィジェットスタックにマウスポインターを合わせ、トラックパッドやマウスホイールで上下にスクロールすると、表示が切り替わるか確認してください。
ショートカットウィジェットでワンクリック自動化

ショートカットアプリで作ったお気に入りの自動化を、デスクトップからワンクリックで実行できるのがショートカットウィジェットです。よく使うスクリプトやファイル整理、定期的に行うバックアップ処理などを登録しておくと、いちいちアプリを起動しなくてもOKになります。
実際にプログラミング環境で使ってみると、ターミナルで立ち上げるサーバーやビルドコマンドをウィジェットに登録できるので、デスクトップ上のショートカットアイコンをクリックするだけで開発スタートできるのが便利でした。
こんな場面におすすめです:
- 定期的に同じフォルダを整理したいとき
- よく使うコマンドやスクリプトをワンクリックで呼び出したいとき
- 日報やレポートのテンプレートを自動で作成したいとき
ウィジェットを並べておくだけでデスクトップが自分専用の操作パネルに早変わりしますので、日々のちょっとした手間を減らしたい方にはぴったりです。
ショートカットアプリでよく使う操作を作成しておく
Dockのショートカットアイコンをクリックして起動し、右上の+を押して新しいショートカットの編集中に入ります。
名前を分かりやすく変えておくと、ウィジェット追加時にも選びやすくなります。
「アクションを追加」ボタンを押して音楽再生やメモ起動など日常でよく使う機能を検索し、タップして組み込みます。
完成したらウインドウ右上の完了をクリックして保存してください。これでウィジェットからワンタップ起動できます。
ウィジェットギャラリーのショートカット欄から追加したいものを選ぶ
ギャラリーを開いたら、左側に並ぶアプリやカテゴリーのアイコンがショートカット欄です。天気やカレンダー、リマインダーなど欲しいウィジェットのアイコンをクリックしてみましょう。右側に複数のサイズが表示されるので、プレビューして好みの大きさを決めます。そのあとウィジェット左上の+ボタンを押すと通知センターに追加されます。
デスクトップに配置してクリック動作をテストする
メニューバーのÜbersichtアイコンをクリックしてウィジェット一覧を表示します。
表示された一覧から先ほど配置したウィジェット名を探してオンに切り替えます。
デスクトップに戻るとウィジェットが表示されるので、実際にクリックして反応を確かめましょう。
ウィジェットが反応しない場合はÜbersichtを再起動すると改善することがあります。
よくある質問

- ウィジェットがデスクトップに追加できないのはなぜですか
-
Big Sur以降では通知センターを開いてからドラッグが必要です。通知センター右上の「編集」をクリックし、表示されたウィジェット一覧から目的のものをつかんでデスクトップへ持っていってください。私も最初は直接ドラッグできず戸惑いましたが、この方法でスムーズに追加できました。
- 追加したウィジェットがリセットされてしまうのはどうしてですか
-
macOSアップデートや再起動でレイアウトが初期化されることがあります。対策として、ウィジェットを配置したあとにシステム環境設定>一般>「ウィジェットを自動的に並べ替え」のチェックを外すと復元を防げました。実際にこの設定にしてから、配置が崩れなくなりました。
- サードパーティ製ウィジェットを使いたいときはどうすればいいですか
-
App Storeや配布サイトからウィジェット対応アプリをインストールしてください。インストール後、通知センターの「編集」に表示されるようになります。実際に好みのタスク管理アプリを入れたら、追加からカラーやサイズを変更できて毎朝のチェックが楽しくなりました。
ウィジェットが灰色のまま動かないのはなぜ?
ウィジェットが灰色のままクリックしても反応しないと「あれ?」って焦りますよね。でもほとんどの場合は設定か互換性の問題なので、慌てずにチェックするとすぐに動くようになります。
- 通知センターのロックが有効:画面右上の通知センターがロック状態だとウィジェットが一時停止します。
- macOSバージョンの非対応:ウィジェットが最新のOSに対応していないと自動で無効化されます。
- 権限設定の不足:システム環境設定→セキュリティとプライバシーで必要な権限がオフだと読み込みに失敗します。
上記を順に確認して解除やアップデートを行えば、ウィジェットは元どおり色付きで動き出します。焦らずひとつずつ直してみてくださいね。
バッテリー消費が増えるって本当?
デスクトップにウィジェットを表示すると、確かに定期的に情報を取りに行くぶんだけバッテリーにゆるやかな負荷がかかります。
とはいえmacOS Ventura以降はウィジェットの更新間隔が自動で最適化されているので、Mシリーズチップ搭載モデルなら省エネ制御がグッと賢くなっています。実際に毎日スケジュールや天気ウィジェットを表示していますが、バッテリーの持ちが劇的に悪くなったと感じたことはありません。
どうしても気になるときは、更新頻度を手動で長めに設定したり、複数の情報を一枚のウィジェットにまとめると効果的です。それだけで無駄なバックグラウンド処理を減らせるので、バッテリーの節約につながります。
仕事中に通知が邪魔なときはどうすればいい?
仕事中にチラチラ届く通知は集中力をそがれてしまいます。macOSの集中モード(旧称:おやすみモード)を活用すると、ワンクリックで通知を一時停止できるのでとても便利です。
集中モードならスケジュール起動や特定アプリだけ通知許可など、細かく設定できます。必要な連絡だけ逃さずに、雑多な割り込みを抑えられるのが強みです。
- メニューバーのコントロールセンターからワンクリックでON/OFF切り替え
- 時間帯ごとに自動で集中モードを有効化できる
- 電話や重要アプリだけ通知を許可して、他は静かに保つ
古いmacOSでもウィジェットは使える?
標準ウィジェット機能はmacOS Big Sur以降で導入されたけど、Catalina以前でも工夫次第で似た環境が作れるよ。
たとえばMojaveまではダッシュボードが残っているので、システム環境設定の「ミッションコントロール」から有効化すると、昔ながらのウィジェットがデスクトップ横に呼び出せるよ。
それ以外のバージョンでも、ÜbersichtやGeekToolといったサードパーティ製アプリを使えば、HTML/CSSやシェルスクリプトで自由にウィジェット風の表示をカスタマイズできるよ。プログラマーには特に楽しいはず。
まとめ

Macウィジェットをデスクトップに表示するには、まず通知センターを開いて「ウィジェットを編集」をクリックし、好みのウィジェットを追加してドラッグで好きな場所へ配置するだけでした。
ウィジェットはサイズ変更や並び替えも自由なので、天気やカレンダー、リマインダーなど必要な情報を一画面でまとめられるのがうれしいポイントです。
さっそくお気に入りのウィジェットをデスクトップに置いて、毎日の作業をちょっと楽しく便利にしてみてください。