Macを立ち上げたものの、画面下でアイコンが並ぶdockの扱いに戸惑っていませんか?
このページでは、操作に慣れていない方でも迷わず進めるよう、サイズ調整やアプリ追加、表示位置の切り替えといった基本から、スッと作業がはかどるショートカット活用までを順序立ててお伝えし、毎日触れるたびに快適さが増す方法をまとめています。実務の現場で培った工夫も添えているため、短時間で効果を感じていただけます。
今すぐお手元のMacで試しながら読み進め、dockを自分好みに整えてください。ほんの少しの手動調整で作業空間が一段と広がり、気持ち良く作業を開始できます。
Mac dockを思い通りにカスタマイズする手順

Macの画面下にいつもいるDock、ちょっと使いづらさを感じることありますよね。そんな時はこの5つのステップでサクッと調整しましょう。
- Dockのサイズを調整:アイコンの大きさを変えて作業しやすく
- 配置を変える:画面端の上下左右に自由に移動
- 自動表示を切り替え:必要な時だけ姿を現すように設定
- アプリ名を隠す:表示をすっきりさせて集中力アップ
- アイコンを整理:よく使うものだけ並べて探しやすく
それぞれの手順はシステム環境設定から直感的に操作できるので、まずは全体の流れをつかんでからひとつずつ試してみてください。
プログラマー目線のおまけですが、もしもっと細かくいじりたい時はターミナルでdefaults writeコマンドを使う方法もあります。興味があれば後ほど紹介しますね。
Dock環境設定で見た目と動きを整える

Dockの環境設定を使うと、特別なアプリを入れずに見た目や動きをカンタンに整えられます。
具体的には、アイコンのサイズや拡大の有無、位置を左右や下に動かすことができて、自分の作業スタイルにぴったり合わせられます。動きをなめらかにしたり、起動中のアプリに波紋エフェクトをつけて視覚的にわかりやすくしたりすることで、デスクトップ全体の使いやすさがぐっとアップします。
①Appleメニューからシステム設定を開く
画面左上のリンゴマークをクリックしてメニューを表示し、システム設定を選びます。これでOSの各種設定画面が開きます。
②サイドバーで「デスクトップとDock」をクリック
システム設定が開いたら、画面左側のサイドバーからデスクトップとDockをクリックします。ここを選ぶとDockの設定画面が表示されます。
サイドバーがアイコン表示だけになっているときは、Dockのアイコン(四角が2つ重なったマーク)を目印に探すと迷いにくいです。
③スライダーでサイズと拡大を調節する
画面左上のAppleマークから「システム設定」を開き、サイドバーで「デスクトップとDock」を選びます。
「Dockのサイズ」スライダーを左右にドラッグすることで、アイコンの大きさをリアルタイムに確認しながら好みのサイズに合わせられます。
④「自動的に表示/非表示」をオンに切り替える
システム設定の「Dockとメニューバー」画面で「Dockを自動的に表示/非表示」のスイッチをクリックして緑色に切り替えます。
これでカーソルをDockから離すと画面外に隠れ、必要なときにマウスを画面端へ動かすと再び現れるようになります。
⑤変更を確認してシステム設定を閉じる
Dockの見た目や動作が思い通りになっているかチェックしましょう。サイズや拡大表示、オートハイドなど設定した項目を確認します。
問題なければウィンドウ左上の赤い閉じるボタンを押してシステム設定を終了しましょう。
FinderからアプリをドラッグしてDockに追加

アプリをFinderから直接Dockへドラップする方法は、視覚的に操作できるのでとってもわかりやすいです。アプリの場所を迷わず確認しながら好きな位置へ移動できるのが嬉しいポイントで、設定の画面を開かずにサクッと登録できるのが魅力です。
①Finderでアプリケーションフォルダを開く
Dockの笑顔アイコンをクリックしてFinderを前面にします。
Finderウィンドウの左側サイドバーにある「アプリケーション」をクリックすると、アプリケーションフォルダが表示されます。
もしサイドバーに見当たらない場合は、メニューバーの「移動」から「アプリケーション」を選ぶと同じフォルダを開けます。
②追加したいアプリをDockへドラッグ
Finderのサイドバーから「アプリケーション」を開き、登録したいアプリのアイコンをクリックしたままDockの空きスペースまでドラッグします。アイコンが他と並ぶ位置になるのを確かめてからマウスボタンを放すと、Dockに固定できます。
③アプリの位置を好きな場所へ動かす
動かしたいアプリのアイコンをクリックして少し待つと軽く浮き上がるので、そのまま好きな場所へドラッグします。
アプリが起動中だと誤ってウィンドウにフォーカスが移る場合があるので、落ち着いて並べ替えたいときは事前に終了しておくと安心です。
Finderやゴミ箱などのシステムアイコンは移動できないので注意してください。
④Dock外へドラッグして離しアプリを削除
Dockにあるアプリのアイコンをクリックしたまま、画面下端の外側に向かってドラッグします。アイコンが半透明になり「取り除く」やバツ印が表示されたら、そこでマウスボタンを離してください。Dockからアプリが消えます。
Dockから外してもアプリはアンインストールされません。必要な場合は「アプリケーション」フォルダでゴミ箱に移動してください。
⑤Dockの仕切り右側にファイルやフォルダを置く
FinderでDockに登録したいフォルダやファイルを選びます。
Dockのゴミ箱の左側にある仕切り線を目印に、その右側へドラッグ&ドロップしてください。
フォルダを置くとスタック表示になり、中身をまとまってアクセスできます。ファイルだけを置くと個別アイコンになりますので気をつけてください。
コンテキストメニューで素早く整理

Dock上のアプリアイコンをドラッグで動かすのはちょっと手間に感じることがありますよね。
そんな時はアイコンを右クリック(Controlキー+クリック)して出てきたメニューから「オプション→Dockから削除」や「オプション→Dockに追加」を選ぶだけで素早く整理できます。マウスポインターを大きく動かさずに済むので、サクッと片付けたい時にぴったりです。
①Dock上のアプリをControlクリック
Dockで操作したいアプリアイコンにマウスポインタを合わせ、キーボードのControlキーを押しながらクリックします。アプリごとのメニューが表示され、Dockの設定を変えやすくなります。
②「オプション」を選び「Dockに保持」を切り替える
Dockのアイコンをクリックせずにオプションを選ぶには、アイコンを長押しかControlキー+クリックでメニューを開いてください。
メニューにあるDockに保持にチェックを入れると、アプリ終了後もDockに残ります。チェックを外すと、使い終わったら自動的に消えてすっきりします。
③「開く」「最近使った項目」などを活用する
Dock上のアプリアイコンをcontrolキーか右クリックでクリックします。
現れたメニューから「開く」を選ぶと、いま閉じているアプリもすぐ起動できます。
同じメニュー内の「最近使った項目」には、直近に扱った書類やフォルダが並びます。ここからパパッと再表示できるので作業がスムーズになります。
注意アプリによってはメニューに「最近使った項目」が表示されない場合があります
④不要なアプリは「終了」を選んでメモリを節約
Dock上のアプリアイコンをControlキーを押しながらクリックします。表示されるメニューから「終了」を選択するとアプリがバックグラウンドから完全に停止するので、メモリ使用量を減らせます。
アプリが固まって終了できないときは「強制終了」を使うと無理やり止められます
⑤メニューを閉じ結果を確認する
Dock設定ウィンドウの左上にある赤い閉じるボタンをクリックして設定画面を閉じてください。
デスクトップに戻ってDockが選んだサイズやアイコン位置に変わっているか見てみましょう。すぐに反映されないときはターミナルで
killall Dock
と入力するとDockが再起動します。カスタマイズ結果がきちんと反映されているのを確認したら完了です。
Dock操作で作業効率がグッと上がる応用ワザ

応用ワザ | 特徴 | 役立つ場面 |
---|---|---|
Dockフォルダのスタック機能活用 | フォルダをDockに登録し、クリックで中身をリストやグリッド表示 | プロジェクト関連のファイルに素早くアクセスしたいとき |
自動隠し&アニメーション調整 | システム環境設定で隠すスピードを変更し、表示・非表示をスムーズに | 狭い画面でDockを視界に入れず作業領域を広く保ちたいとき |
ドラッグ&ドロップショートカット | ファイルをアプリアイコンにドラッグして常に同じフォルダに振り分け | 定期的に整理するドキュメントや画像を効率よく移動したいとき |
スタックを使ってデスクトップをスッキリ保つ

デスクトップにファイルやフォルダが散らばっていると、見失ったり作業がモタついたりしやすいですよね。そんなときこそMacのスタック機能が便利です。
スタックを使うと、同じ種類のファイルをアイコンごとに自動でまとめてくれるので、いつでもスッキリした画面を保てます。
- ファイルの種類ごとに自動でグループ化されるから探しやすい
- 右クリックメニューからワンクリックでスタックのオン/オフ切り替え
- デスクトップの見た目がいつもシンプルで作業に集中しやすい
Dockのフォルダを右クリックし「表示方法」を変更する
Dockにあるフォルダを右クリックしてメニューを開きます。ここから「表示方法」にポインタを合わせると、複数のレイアウトが並びます。
Dockの中から設定を変えたいフォルダを見つけて、アイコンを右クリックします。
メニューの中にある「表示方法」にポインタを合わせて、サブメニューを表示させます。
「グリッド」「リスト」「ファン」のいずれかをクリックして、新しい表示方法を適用します。
表示方法を切り替えてもフォルダ内のファイルやフォルダの配置は変わらないので安心してください。
「スタック使用」に切り替えて自動整理を有効にする
まずデスクトップ上の何もない部分をクリックして、Finderが前面に来るようにします。
デスクトップ上で右クリックして、メニューにある「スタック使用」を選びます。
それぞれのファイルが種類別にまとまっているのを眺めて、整理が効いていることを確かめましょう。
さらに分け方を変えたいときは再度右クリック→「スタックをグループ」→「日付」や「タグ」など好みの項目を選んでみましょう。
ドラッグ&ドロップでファイルを即座に開く

ドラッグ&ドロップでDock上のアプリアイコンにファイルを載せるだけで、そのファイルがすぐ開きます。ファインダーを開いてアプリを起動してから…という手間がなくなるから、必要なファイルをサクッと確認できます。
例えばコードエディタのアイコンにソースファイルをまとめて放り込むと、複数ファイルをいっぺんに開けるから作業開始がスピーディーです。PDF資料や画像を同時に見比べたいときも、ドラッグするだけで準備完了。ちょっとしたコツですが使いこなすと手放せなくなります。
Finderのファイルを目的のアプリに直接ドロップする
Dockに送りたいファイルをFinderで開き、目的のファイルをクリックして選んでください。
Dock上のアプリアイコンまで選択中のファイルをドラッグし、そのままアイコン上でドロップすると、アプリが起動して直接開いてくれます。
対応するファイル形式でないとアプリに受け付けてもらえないので、あらかじめ対応可否をチェックしましょう。
アイコンが青く光ったら手を離して開く
FinderやLaunchpadからDockへドラッグしたアイコンが浮かび上がったら、そのままDock上でゆっくり動かしてみてください。
アイコンが青く光った瞬間に手を離すと、Dockに配置されるかウインドウが開きます。
光るタイミングがわずかにずれることもあるので、あせらずにゆっくり動かすと反応しやすいです。
隠しコマンドで最近使ったアプリを表示

ふだんはDockに常駐しているアプリだけで十分と思いきや、新しく立ち上げたアプリを探すときに「あれどこだっけ?」となることがありませんか。この時短テクとして、ターミナルから隠しコマンドを使って最近使ったアプリをDockに表示させる方法があります。
この方法なら、インストールしたばかりのアプリや偶然開いたアプリもサッと選べるうえ、頻繁に起動するものだけDockに登録しておきたい場合でも余計なアイコンが増えずスッキリ使えます。
Terminalでdefaultsを書き込みDockを再起動する
Spotlight(⌘+Space)を押して「Terminal」と入力し、Enterキーで起動します。
次のコマンドでDockを自動で隠す設定にします。
defaults write com.apple.dock autohide -bool true
さらにアイコンの拡大表示を有効にしたい場合はこちらも実行します。
defaults write com.apple.dock magnification -bool true
設定を反映するために以下を実行するとDockが再起動します。
killall Dock
実行後すぐにDockが消え、再表示されて変更が有効になります。
ターミナル上でDockが一時的に消えますが、すぐに再起動されるので焦らなくて大丈夫です。
Dock右側に「最近使ったアプリ」スタックが現れる
Dockの右端にある仕切り線の右側をチェックすると、最近使ったアプリがまとまったスタックとして表示されます。
スタックをクリックするとリストが開き、直近で起動したアプリをワンクリックですぐ呼び出せるので、作業効率がグンとアップします。
よくある質問

Dockアイコンのサイズを変更するには?
- Dockアイコンのサイズを変更するには?
システム環境設定の「Dockとメニューバー」でスライダーを動かすだけでアイコンの大きさが変わります。プログラマー目線では、開発中のアプリを大きめに設定すると切り替えミスが減って快適でした。
起動中アプリだけをDockに表示する方法は?
- 起動中アプリだけをDockに表示する方法は?
Terminalで次のコマンドを使うと、一時的に起動中アプリだけを表示できます。
defaults write com.apple.dock static-only -bool true; killall Dock
その後、元に戻すときは…static-only -bool false
を実行してください。実際に作業効率がかなり上がりました。
Dockを画面の左右に移動するには?
- Dockを画面の左右に移動するには?
システム環境設定の「Dockとメニューバー」で「画面上の配置」を左か右に選ぶだけです。コード編集中に縦長領域がほしいときは左右配置が便利で重宝しています。
Dockの自動的に隠す設定を解除するには?
- Dockの自動的に隠す設定を解除するには?
システム環境設定の「Dockとメニューバー」で「Dockを自動的に隠す/表示」のチェックを外すと固定表示になります。頻繁にアプリを切り替えるなら固定のほうが安心です。
Dockが画面から消えた?
Dockがいつのまにか画面から消えて驚いた経験はありませんか?そんなときはシステム環境設定>Dockとメニューバー>Dockを自動的に隠すと表示がオンになっているかもしれません。また、アプリを全画面表示にするとDockが隠れるのが通常の動きです。
それでも出てこない場合は、Dockのプロセスをサクッと再起動すると復活することがほとんどです。あとでターミナルを使った方法も紹介するので安心してください。
アプリをQuitしてもアイコンが残るのはなぜ?
Dockでは終了したアプリのアイコンを「最近使ったアプリ」としてしばらく残す仕様になっています。これはもう一度すぐ立ち上げたいときに便利なように、Mac側が自動で表示しているだけなので、驚かなくて大丈夫です。
もし終了後すぐに消したい場合は、システム設定>Dockとメニューバー>最近使用したアプリをDockに表示をオフにしてください。さらに固定表示されているアイコンは、右クリック>Dockから削除で取り除けます。
Dockの位置を左右に変えるには?
Dockは画面下だけでなく左右に配置できるので、画面下がアイコンで混み合うときやウィンドウ操作を優先したいときに便利です。左右どちらかに置くと、横長モニターの中央スペースを広く使えて、作業領域を確保しやすくなります。配置の切り替えはシステム設定のDock&メニューバーからサクッと行えるので、自分に合った位置を試してみてください。
Dockの背景を透明にできる?
Dockの背景は実は透明化できるんです。標準ではほんのり半透明ですが、ターミナルでちょっとしたコマンドを入力するだけで、ガラスのようにクリアな状態に変えられます。
背景がなくなるとアイコンがすっきりと浮かび上がって見やすくなるうえに、デスクトップの壁紙ともうまく馴染むので、作業スペースが広く感じられます。
まとめ

この記事のお手軽カスタマイズでDockを思い通りに操れるようになりました。
- 設定のDockオプションを開く:サイズや表示を調整
- アイコンをドラッグで追加・削除:よく使うアプリをセット
- 自動表示・非表示を活用:作業スペースを確保
- スタックやセパレータで整理:ファイルやフォルダをまとめる
さあ、整ったDockで毎日の作業をもっと楽しく進めましょう。