Macで大切なメールを作成したのに、なぜか送信できない状況に焦ってしまうことはありませんか?
このガイドでは、原因を切り分ける五つのチェックポイントと、実務で効果を確かめた復旧ステップを順序通りに示します。不安なコマンド入力は不要で、設定画面をクリックしていくだけでエラーの再発が減り、急ぎの連絡も滞らない安心の環境が整います。
まずは最初のチェックから順にお試しいただき、落ち着いた操作で送信を成功させてください。つまずいた場合も慌てず、次のステップを確認するだけで道筋が見えてきます。小さな一歩が大きな安心につながります。
Macメールが送信できない原因を見つけて解決する手順

「送信できない!」とMacメールが止まると心配になりますよね。でも安心してください。ここでは原因をさくっと見つけて、具体的にどこをチェックすればいいかをまとめました。
- ネットワークとメールサーバーのつながりを確認:Wi-Fiや有線LANが正常に動いているか、メールサーバーへの接続テストを行う
- SMTP設定を見直す:送信サーバー(SMTP)のサーバー名やポート番号、暗号化方式が最新情報と合っているか確かめる
- 認証情報を再登録:パスワード変更や二段階認証の影響でログインエラーになることがあるため、アカウントをいったん削除して再追加する
- セキュリティソフトやファイアウォールの影響をチェック:外部アプリの通信ブロック設定でSMTPだけ弾かれることがあるので設定を調整
この4ステップを順番にこなせば、送信トラブルのほとんどは解決します。
エンジニアからのワンポイント:メールアプリの「ウィンドウ」→「ログ」を表示すると、サーバーとのやり取りが追えるので原因特定がスムーズになります。
ネットとアカウントの基本チェック

メールが送れないとき、まずはインターネットの接続状態とアカウント情報をざっくりチェックすると効果バツグンです。
たとえば、Wi-Fiがオフになっていたり、モバイルデータ通信が制限されていたりすると送信が止まってしまいますし、メールアカウントのパスワードが変わっていると認証エラーが返ってきます。ここを最初に見ておくことで、意外とあっさり問題が解消することがあります。
①Safariで好きなサイトを開いてネットが動くか確認する
DockやLaunchpadからSafariアイコンをクリックして起動します。
アドレスバーに普段見るサイトのURLを入力してEnterキーを押します。
ページが表示されないときはWi-FiやEthernetの接続を確認してください。
②メールアプリ左上のメールボックス一覧で送信するアカウントを選ぶ
Macのメールアプリを開いたら、左上の「メールボックス」をクリックしてサイドバーを表示します。
サイドバーの中にアカウント名ごとのフォルダが並んでいるので、送信したいアカウント(例: GmailやiCloud)をクリックしてください。
これで新規作成や返信時に選んだアカウントからメールが送信されるようになります。
③ツールバーの稲妻マークを押してオフライン表示になっていないか見る
Mailアプリの上部にある稲妻マークのボタンをクリックしてみます。オフライン表示になっているとボタンが凹んだように見えます。
ボタンを再度クリックするとオンラインに切り替わり、送信できるようになることが多いです。
④「メール」メニューからアカウントをすべてオンラインにするを選ぶ
画面上部のメニューバーにあるメールをクリックするとプルダウンメニューが開きます。そこでアカウントをすべてオンラインにするを選ぶだけで、オフラインになっていたすべてのアカウントがまとめてオンライン状態になります。
注意点: Mailアプリがバックグラウンドにあるとメニューが表示されないので、必ずアプリをアクティブにしてから操作してください。
SMTPサーバ設定を見直す

Macメールで送信トラブルに遭ったら、真っ先にチェックしたいのがSMTPサーバの設定です。メールを外へ届ける窓口になるサーバ名やポート番号、認証方式や暗号化方式のいずれかがズレていると、「送信できない!」とエラーが返ってきます。
正しいサーバアドレス、ポート(通常は25・465・587のどれか)、認証方式(パスワード認証など)、暗号化(SSL/TLSなど)がそろえば、高い確率で送信問題が解決します。プロバイダー変更や社内ネットワークのルール変更があった場合にも、この見直しだけでメールが通るようになるケースが多いです。
①メニューバーのメール→設定→アカウントを開く
Mailアプリを起動したら、まずはアカウントの設定画面を開いてみましょう。この画面で受信・送信の情報を確認できます。
画面上部のメニューバーで「メール」をクリックしてください。
表示されたメニューから「設定」を選んで、上部にある「アカウント」タブをクリックします。
メールアプリが最前面になっていないと「メール」メニューが表示されないことがあります。Dockや⌘+Tabで選択してから手順を行ってください。
②左側で送信エラーが出たアカウントをクリックする
メールアプリを開いたら、サイドバーに並ぶアカウント一覧のなかから赤いビックリマークや⚠️アイコンの付いたアカウントを探します。
もしアカウント一覧が見当たらないときは、ウインドウ上部の「メールボックス」ボタンをクリックしてサイドバーを表示してください。
エラーが出ているアカウント名をクリックすると、その設定画面に切り替わり次の設定変更に進めます。
③サーバ設定タブの送信メールサーバ横のプルダウンを開く
環境設定の「アカウント」から該当するアカウントを選んだら「サーバ設定」タブを開いてください。その中にある送信メールサーバ(SMTP)の右側にある小さな下向き矢印をクリックします。
クリックすると登録済みのSMTPサーバの一覧が表示されるので、ここから接続先を確認できます。
④サーバリストを編集を押してホスト名とポート番号を確認する
メールアプリのメニューバーから「メール」→「アカウント」を選択し、対象アカウントをクリックします。アカウント情報画面が表示されたら「サーバリストを編集」ボタンを押します。
開いたリストに表示される受信サーバと送信サーバのホスト名とポート番号をひとつずつ確認します。もし設定と異なる場合は、ここで正しい値に書き換えておきましょう。
⑤認証がパスワードになっているか見て保存をクリックする
表示されている「認証」の項目をクリックしてプルダウンを開き、パスワードを選びます。
選択が終わったら右下の「保存」をクリックして設定を確定させましょう。
キーチェーンとメールキャッシュをリセットする

キーチェーンに保存されたパスワードが不整合を起こしていると、メールの送信がブロックされることがあります。また、メールのキャッシュが肥大化すると動作が不安定になる場合もあります。そこで、一度両方をリセットすると、認証情報をまっさらな状態に戻せて、送信エラーの原因を消し去れる可能性が高まります。
- キーチェーンの初期化:古いパスワード情報をクリアして再ログインを促す
- メールキャッシュの削除:破損した添付ファイルや下書きを一掃して動作を軽くする
- 再認証の強制:リセット後に正しい資格情報を入力することで確実に接続を回復
特にアカウントのパスワードを変更した直後や、システムを大きくアップデートしたあと、あるいは別のMacからメール環境を引き継いだ場合におすすめです。これでサクッと状況をリフレッシュして、また気持ちよくメールを送っていきましょう。
①Finderでアプリケーション→ユーティリティ→キーチェーンアクセスを開く
DockのFinderアイコンをクリックしてFinderを前面にします。
画面上部のメニューバーから「移動」→「アプリケーション」を選びます。
アプリケーションフォルダ内の「ユーティリティ」フォルダをダブルクリックします。
「ユーティリティ」フォルダの中にある「キーチェーンアクセス」を探してダブルクリックで起動します。
②検索欄にメールサーバ名を入れて古いパスワードを削除する
Launchpadから「Keychain Access」を探してクリックすると、保存済みのパスワード一覧が表示されます。
画面右上の検索欄に、メールアカウント設定で使っているsmtp.example.comなどのサーバ名を貼り付けます。コピー&ペーストでミスを防げます。
検索結果に出てきたアイテムを右クリックして「削除」を選ぶだけでOKです。複数表示された場合は全部消しましょう。
③メールを終了しライブラリ→Mail→V10フォルダをデスクトップへ退避する
まずMailアプリを完全に終了します。
Finderのメニューから「移動」をクリックし、Optionキーを押して表示された「ライブラリ」を選びます。
ライブラリの中にあるMailフォルダを開き、さらにV10フォルダをデスクトップへドラッグ&ドロップして退避してください。
④Macを再起動してメールを起動し送信を試す
作業中のファイルはちゃんと保存してから進めてください。開いているアプリは閉じておくと安心です。
画面左上のAppleメニューをクリックし、再起動を選びます。確認ダイアログが表示されたら再度再起動をクリックしてください。
再起動が終わったらメールアプリを起動し、新規メールを作成して送信ボタンを押します。キャッシュがリセットされてサーバーとの接続が安定しやすくなることが多いです。
macOSとメールアプリを最新にして再起動する

メールが送信できないとき、まずはシステム側の「隠れたバグ」を疑ってみましょう。macOSやメールアプリにアップデートが来ているにもかかわらず、古いままだと思わぬ動作不良を引き起こすことがあります。
最新のmacOSにアップデートし、メールアプリも最新バージョンに揃えたうえで再起動すれば、動作がリフレッシュされて不具合が解消される場合が多いです。まずはこのシンプルな手順から試してみると、トラブル解決への第一歩になります。
①アップルメニューからシステム設定→一般→ソフトウェアアップデートを開く
画面左上のアップルメニューをクリックしてシステム設定を選択します。
左サイドバーの一般をクリックし、表示されたソフトウェアアップデートを開きます。
②利用可能なアップデートがあれば今すぐアップデートをクリックする
「ソフトウェア・アップデート」の画面に表示されている今すぐアップデートをクリックしてください。インストール中はMacをスリープさせないようにしましょう。
③再起動後にメールを開きテスト送信を行う
再起動が終わったらDockやLaunchpadからメールアプリをクリックします。
ウインドウ左上の新規作成ボタンを押して、宛先に自分のメールアドレスを入力すると届き具合をすぐ確認できます。
件名と本文をサクッと入力して送信ボタンを押しましょう。エラーが出なければ送信成功です。
受信トレイに届いているか確かめたら完了です。もし送信中にエラー表示が出る場合はメニューバーのウインドウ→接続トラブルシューティングから原因をチェックしてみてください。
アカウントを削除して再追加する

アカウントをいったん削除して再追加すると、メールの送受信に関する隠れた設定のズレやデータキャッシュのゴミがリセットされ、スムーズに再接続できることが多いです。
特に設定を何度も見直したり、OSアップデート後に不具合が出たりしたときに有効な方法です。メールが一度サーバーから再ダウンロードされるので、消えるデータはないか確認してから実践してください。
①メール→設定→アカウントで対象アカウントを選びマイナスを押す
画面上部のメニューバーからメールをクリックし、環境設定を選びます。
環境設定ウィンドウの中でアカウントタブを開いて、送信できないアカウントをリストからクリックしてください。
右下の-(マイナス)ボタンがアクティブになるので、これを押してアカウントを一旦削除します。
設定し忘れないように、事前にサーバーやSMTPの情報をメモしておくと安心です。
②メッセージをMacに残すかどうかを選んで削除を完了する
アカウントの削除画面で「メッセージをMacに残しますか?」と表示されたら、お好みに合わせて選びます。あとからローカルにデータを置いておきたい場合は「残す」を、ディスクをスッキリさせたい場合は「削除」をクリックしてください。その後、画面右下の「完了」を押すと処理が終わります。
Macに残すとローカルのメールデータが増えるので、ストレージの空き容量にゆとりがあるか確認してください。
③再度プラスを押してメールアドレスとパスワードを入力する
Mailアプリの左上またはサイドバーにある+をクリックしてアカウント追加画面を開きます。
表示されたフォームに正確なメールアドレスとパスワードを入力し、「続ける」をクリックします。
サービスによっては二段階認証を有効にすると通常パスワードではログインできないのでアプリ専用パスワードを用意してください。
④送信サーバ情報が自動設定されたか確認して完了を押す
アカウント設定画面で「送信サーバ情報」が自動で入力されているかを確認します。SMTPホスト名やポート番号(通常は587)、認証方式、ユーザー名(メールアドレス)に誤りがないことをチェックしてください。
設定内容が正しければ画面右下の「完了」をクリックします。これで送信サーバの情報が保存され、メールを送信できる状態になります。
プロバイダーによってはポート番号や認証方式が異なる場合があります。エラーが出るときは各社のヘルプを参照して手動で修正してください。
もう送信エラーで立ち止まらない!Macメールをもっと快適にする応用ワザ

送信エラーが解消したら、次はもっと快適にメールを使いこなしたくなりますよね。ここでは実際に役立った応用ワザをまとめました。さくっと取り入れて、Macメールをもっと便利に楽しみましょう。
応用ワザ | どんな場面で役立つ? |
---|---|
SMTPの常時暗号化設定 | 外出先のフリーWi-Fiでも通信が守られて安心したいとき |
S/MIME署名&暗号化 | 機密情報をやり取りする相手に、なりすましや盗み見されない安心感をプラスしたいとき |
送信元アドレスのショートカット切り替え | 複数アカウントを忙しく行き来しながら、誤送信のストレスを減らしたいとき |
上のワザを組み合わせれば、エラーだけでなくセキュリティや操作性もグッとアップします。自分の利用シーンに合わせてぜひ試してみてくださいね。
Wi-FiとEthernetの優先順位を変えて場所が変わっても安定送信

移動中にEthernetケーブルを抜いたりカフェのWi-Fiが途切れたりするとMacメールの送信が途中で止まることがあります。Macはネットワークサービスの順序で接続先を決めるので、その優先順位を調整すると切り替え時もスムーズに送信できます。
優先順位を変更すると常に安定した回線が選ばれるため、メール送信がブツ切れになりにくくなります。特にノートMacで場所を移動しながら作業する人には効果的な方法です。
- Ethernet優先時:有線接続が最優先になり安定感アップ
- Wi-Fi優先時:無線接続で自由に場所を移動しながら送信
- 自動切替対応:優先順位見直しだけで切り替えを滑らかに
ネットワーク設定で歯車アイコンを押しサービス順序をドラッグする
画面左上のアップルメニューからシステム設定を選び、サイドバーで「ネットワーク」をクリックします。
ネットワーク設定の右下にある歯車アイコンを押し「サービス順序を設定」を選びます。
表示されたリスト内でメール送信に使いたい回線(例:Wi-FiやEthernet)をリストの一番上にドラッグします。
完了したら画面右下の「完了」を押し、設定画面を閉じます。
歯車アイコンが押せないときは、ウィンドウ左下の鍵アイコンをクリックして管理者パスワードを入力してください。
ショートカットでSMTPポートを自動切り替えして外出先に強くする

外出先のWi-Fiやモバイル回線ではSMTPポート25が塞がれていることが多く、メールが弾かれると焦りますよね。ショートカットアプリでネットワーク環境を判別し、自宅やオフィスではポート25、外出先ではTLS対応のポート587や465に自動切り替えする仕組みを作ると手間なく送信できます。
この方法なら設定をいちいち開かなくても、どこにいてもスムーズにメールを届けられます。プログラミング経験からのアドバイスとして、VPN接続中は強制的にポート587へ切り替えると、さらに確実性が高まります。
ショートカットアプリでVPN接続時に587→465へ書き換えるアクションを作る
VPNにつながったら自動でMailの送信ポートを587から465に切り替えるショートカットを作ってみましょう。作業はショートカットアプリでオートメーションを組むだけなので、手軽にセキュアな設定に変えられます。
ショートカットアプリを開いて、右上の「+」から「オートメーションを作成」を選びます。
「ネットワーク」から「VPN」に接続したときを選びます。これでVPNが立ち上がると自動で動くようになります。
「アクションを追加」から「スクリプトを実行」→「AppleScriptを実行」を選びます。
下記のAppleScriptをペーストして、出力ポートを465に書き換えます。
tell application "Mail"
tell first outgoing account
set smtp port to 465
end tell
end tell
名前をつけて保存し、VPNをオンにして動作を確認しましょう。Mailが起動しているとスクリプトがスムーズに動きます。
複数の送信用アカウントがある場合は、first outgoing accountの箇所をアカウント名に書き換えてください。
Automatorで送信前に添付忘れをチェックしてうっかりミスをゼロにする

Automatorを使うとメール送信時に本文の「添付」「ファイル」などのキーワードを探して、添付ファイルがないと警告してくれる機能を作れるよ。これを設定すれば、パッと通知ダイアログが出てうっかり忘れを防止できるし、プログラマー的なカスタマイズを加えて自分好みのチェック条件を追加できるのがうれしいポイントだね。
新規メール送信時にキーワード「添付」を探し添付が無いとダイアログを出す
まずメールアプリを起動します。
画面上部のメニューバーからメール>環境設定を選びます。
環境設定のウインドウで作成タブをクリックしてください。
「メッセージ本文に添付という単語が含まれているのに添付ファイルがない場合に送信前に確認」のチェックボックスに✔を入れます。
これで新規メール作成時に「添付」の文字を検出し、ファイルが足りないとダイアログが表示されるようになります。
よくある質問

- 「送信できませんでした」と表示される場合はどうすればいいですか
SMTPサーバーの設定を見直すと解決することが多いです。アカウントの設定で送信メールサーバーのサーバー名やユーザー名、パスワード、ポート番号(通常は465や587)を正しく入力しているか確かめてください。
- 添付ファイルが大きくて送信に失敗します
大きいファイルは容量制限で弾かれることがあります。実体験ではクラウドリンクを貼るか、Finderの「メールで送る」機能を使うと自動で圧縮&分割してくれたので便利でした。
- 何度パスワードを入れても認証できません
キーチェーンアクセスに古いパスワードが残っていると競合することがあります。該当アカウントの項目を削除してから、メールアプリで再びパスワードを入力するとスムーズに認証できました。
添付ファイルが大きいとMacメールでは送信できない?
Macメールは添付ファイルが20MBを超えると、送信時にエラーになる仕組みです。ただし大容量ファイルをやり取りしたいときには、iCloudのMail Dropという仕組みを使うと簡単に解決できます。
Mail Dropを使うと、最大5GBまでの大きなファイルをiCloudにアップロードし、メールにはダウンロード用のリンクだけが貼り付けられます。受信者は特別な設定なしでブラウザから受け取れるので、ファイルの分割や圧縮をせずに手軽に送れるのがうれしいポイントです。
Gmailアカウントでだけエラーになるのはなぜ?
Gmailだけ送信エラーになるのは、Googleがメールのやりとりに独自の厳しい認証を導入しているからです。Macメールはデフォルトでユーザ名とパスワードだけでログインしますが、Gmailはそれだけでは不十分と判断してブロックしてしまいます。
とくに二段階認証を設定している場合は、通常のパスワードでは弾かれることが多いです。そこでアプリパスワードを発行してMacメールに登録すると、Googleの安全ルールをクリアして送信ができるようになります。
またGmailの設定でIMAPやSMTPが無効になっているときもエラーの原因になります。Googleアカウントの「アプリとサイトへのアクセス」や「セキュリティ」の画面から関連項目を確認しておくと安心です。
Gmailは強固な認証を優先するので、Appパスワード発行とIMAP/SMTPの許可が肝心です。
Wi-Fiが不安定な時に下書きが消えることはある?
- Wi-Fiが不安定な時に下書きが消えることはある?
-
Macメールは入力中の内容をこまめに自動保存しているので、Wi-Fiが途切れても下書きがまるごと消えることはほとんどありません。ただし、ネットワーク接続が切れると送信はもちろんできないので、書きかけのメッセージは「下書き」フォルダに保存されます。
ただし、ブラウザでWebメールを使っている場合は、編集中に再読み込みが入ると未保存のテキストが消えてしまうことがあります。念のため大切な長文を書く時は⌘+Sで手動保存したり、エディタアプリで下書きを作ってから貼り付けると安心です。
メールを再インストールしても過去メールは残る?
Mailアプリを再インストールしても、サーバー上やユーザーライブラリに保存された過去メールは基本的に消えません。
IMAPアカウントならサーバーにあるメールを再同期するだけで復活しますし、POPアカウントやローカルフォルダに溜まったメールも〈Users/ユーザー名/Library/Mail〉フォルダに残っているので、アプリ入れ直しによって消える心配はほとんどありません。
それでも念のためTime MachineなどでMailフォルダをバックアップしておくと、万が一のときも安心です。
送信済みトレイにメッセージがたまると動きが重くなる?
Macメールの送信済みトレイは内部でメールデータベースとして管理されていて、ここに大量のメッセージが残り続けると読み込みや検索の処理に時間がかかるようになります。この現象は特に容量の大きい添付ファイル付きメールを何百通単位で送り続けた場合に顕著です。
送信済みトレイをすっきり整理しておくと、メールを起動したときの応答やフォルダ切り換えの速度がぐっと上がります。定期的に不要なメールをアーカイブやローカル保存に移すことで、動作が軽くなるだけでなくSpotlight検索の結果表示もスムーズになります。
私自身も数千通の送信済みメールを整理しただけでメールアプリが格段に軽くなった経験があるので、送信済みトレイが重たく感じたらまずはメールを整理してみるといいですよ。
まとめ

まずはネットワーク接続やメールアカウントのユーザー名・パスワード、SMTPサーバー情報をしっかり確認して、送信の基本を整えました。
続いてキーチェーンに保存された証明書の信頼設定や大きな添付ファイルの取り扱いを見直し、不安定だった部分を安定化させました。
これでMacメールの送信トラブルはほぼ解消できるはずですから、安心してメールを送りつつ次のステップへ進んでみてください。