Macでバックアップをとりたいのにタイムマシンの設定がいまいち分からず、万が一に備えられずに不安を抱えていませんか?
このページでは実際に何度も救われた経験をもとに、外付けディスクの選び方から最初のバックアップが完了するまでの手順をつまずきやすいポイントごとに丁寧に解説します。時間をかけずに確実な復旧体制を整え、作業に集中できる安心感を得られます。
読み終えたら手元のドライブを接続し、案内どおりにクリックするだけで保険が完成します。肩の力を抜き、まずは一歩目を踏み出してみませんか。
Macタイムマシン設定をすぐ始める具体的なながれ

外付けドライブをMacに差し込んだら、あとは数ステップでふだんのファイルをまるごと守れます。
- ドライブをフォーマット:APFS形式(最新OS対応)で初期化しておくと安心です。
- システム設定を開く:Appleメニューから「システム設定」→「一般」→「Time Machine」へ進みます。
- バックアップディスクを選ぶ:接続済みのドライブをリストからクリックして登録します。
- 自動バックアップをONに:スイッチを入れるだけで毎日バックアップ開始です。
- 初回バックアップを見守る:時間がかかるので終わるまではMacをスリープさせないようにしましょう。
この流れは実際に毎日バックアップを走らせて感じた最短ルートです。外付けSSDなら速度アップも実感できるので、プログラミング環境をサクサク守りたいならぜひ試してみてください。
外付けHDDを使う場合

外付けHDDを使う場合は、MacにUSBケーブルやThunderboltケーブルでつなぐだけで、すぐにバックアップの準備が整います。容量あたりの費用が抑えられるうえ、大きなデータでもスムーズに保存できるのがうれしいポイントです。
プログラマーらしい一工夫として、仕事用とプライベート用で別のHDDを用意し、週替わりで差し替える方法がおすすめです。万が一一台にトラブルが起きても、もう一台でバックアップを続けられるので安心感がぐっと高まります。
①外付けHDDをMacに接続する
使いたい外付けHDDの端子(USB-CやUSB-Aなど)がMacのポートと合っているか確認してください。
向きを合わせて、ポートにまっすぐ差し込みます。軽く押してカチッと音がしたらOKです。
本体のLEDが点灯したら電源はOKです。点かない場合はACアダプタやケーブルの緩みをチェックしましょう。
②ディスクユーティリティでHDDをAPFSまたはMacOS拡張でフォーマットする
アプリケーションフォルダのユーティリティ内にあるディスクユーティリティをダブルクリックして開きます。
左側ペインに表示される外付けHDDをクリックして選択します。ディスクではなく“デバイス”単位を選ぶと確実です。
ウィンドウ上部にある消去ボタンを押します。ボタンは赤い◯のアイコンですぐに分かります。
フォーマットのプルダウンを開き、APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)を選択します。
好きな名前を入力したら右下の消去をクリックしてフォーマットを開始します。完了まで数秒から数分かかります。
フォーマットをするとデータは完全に消えて戻せません。必要なファイルは事前に別の場所へコピーしておいてください。
③システム設定を開き一般をクリックする
画面左上のAppleメニューからシステム設定を選びます。設定画面が開いたら、サイドバーに並ぶ項目の中から一般をクリックして進んでください。
④TimeMachineを選びバックアップディスクを追加を押す
画面左上のアップルメニューから「システム設定」を開いてサイドバーでTimeMachineを選んでください。そのあと「バックアップディスクを追加」をクリックします。
もし外付けドライブがAPFS形式になっていないなら、事前に「ディスクユーティリティ」でAPFSにフォーマットしておくとバックアップが快適に進みます。
⑤接続したHDDを選びディスクを使用で確定する
Time Machineの環境設定画面に表示されたドライブ一覧から、先ほど接続した外付けHDDをクリックしてください。
選択が緑色でハイライトされたら、ウィンドウ右下の「ディスクを使用」をクリックしてバックアップ先に設定します。
ネットワークドライブを使う場合

ネットワークドライブ(NASなど)をタイムマシンのバックアップ先にすると複数台のMacで同じ保存先を共有できます。Wi-Fiや有線LAN経由で自動的にデータを送れるので、自宅やオフィス内で手軽にまとめて管理したいときにぴったりです。
ただし、初回バックアップではファイル数が多いと時間がかかりやすいので、夜間などネットワーク負荷が少ないタイミングを選んで実行すると安心です。また、SMB共有を有効にして、接続が切れないよう有線接続を併用すると安定したバックアップが行えます。
①TimeCapsuleやNASを同じネットワークに接続する
TimeCapsuleやNASはルーターの近くに置き、有線LANケーブルで空きポートに接続します。有線接続なら安定したバックアップ通信が見込めるのでおすすめです。
もしWi-Fiでつなぐ場合は、本体の設定画面でアクセスポイントを選び、ルーターのSSIDとパスワードを入力してください。
注意点:ルーター側でMACフィルタリングを使っている場合は、先にTimeCapsuleやNASのMACアドレスを登録しておきましょう。
②NASの共有フォルダをAFPまたはSMBで公開する
お使いのNASのIPアドレスまたはホスト名をブラウザに入力し、管理者アカウントでログインします。Web管理画面はブックマークしておくと次回がスムーズです。
管理画面の「ファイルサービス」や「共有フォルダ設定」から、AFP(Mac専用)またはSMB(推奨)をONにします。SMBはWindowsやLinuxとも互換性が高いので、Time Machine専用と割り切るならSMBのままでもOKです。
バックアップ保存用に新しい共有フォルダを作成し、Macで使うユーザに「読み書き」アクセス権を付けます。NASの機種によっては「Time Machine用途」チェックを入れるオプションがありますので活用しましょう。
SMBだけをONにすると、一部の古いMacではAFPが見えなくなる場合があるので、両方ONにしておくと安心です。
③Finderでネットワークドライブに接続する
デスクトップかDockからFinderを開きます。
メニューバーの移動から「サーバへ接続」を選びます。
サーバアドレス欄にsmb://サーバのIPアドレスまたはホスト名/共有名
を入力して「接続」をクリックします。
認証画面が出たら、ユーザ名とパスワードを入力し「パスワードをキーチェーンに保存」にチェックすると次回から手間が省けます。
正常に接続されるとFinderのサイドバーにネットワークドライブが表示されます。
④TimeMachine設定でネットワークディスクを選ぶ
自宅やオフィスのNASをTimeMachineの保存場所に選ぶと、ケーブルがなくても自動でバックアップできるようになります。
Finderを開き、メニューバーの「移動」→「サーバへ接続」を選びます。
smb://サーバのIPアドレスまたはホスト名
を入力して「接続」をクリックしてください。ログイン情報を求められたらNASのユーザー名とパスワードを入力します。
システム設定を開き「TimeMachine」をクリックします。
「バックアップディスクを選択」を押し、先ほど接続したネットワークドライブを選んで「ディスクを使用」をクリックします。
ネットワーク状況によって初回バックアップが時間がかかることがありますので、Macはスリープさせずにしばらく接続したままにしてください。
⑤バックアップを今すぐ作成をクリックする
Time Machineの画面にある「バックアップを今すぐ作成」を選ぶと、外付けドライブへのバックアップが始まります。初回はデータ量が多く時間がかかるので、進行状況バーで完了までの目安を確認しながら待ちましょう。
複数ディスクにバックアップする場合

Time Machineは最新のmacOS Sonomaでも複数の外付けディスクを登録できるので、バックアップ先をローテーションしながら安全性を高められます。
- ディスクごとに別の場所で保管すれば、火災や盗難時のリスクを分散できる
- 自宅用とオフィス用など使い分けると、常に最新状態を別拠点で確保できる
- ひとつのディスクがいっぱいになっても、次のディスクに自動で切り替わる
①TimeMachine設定で追加ディスクを追加をクリックする
アップルメニューからシステム設定を開き、左側メニューでTimeMachineを選んだら、画面中央に表示される「追加ディスクを追加」ボタンをクリックします。
②候補ディスクを複数選択し使用をクリックする
一覧からバックアップ先に設定したいディスクをすべてクリックして選びます。選択が済んだら画面右下の「使用」を押して、選んだディスクをバックアップ先として登録してください。
③メニューバーのTimeMachineアイコンで次回バックアップ予定を確認する
画面右上の時計のような形をしたTimeMachineアイコンをクリックすると、最新バックアップの状況と次回のバックアップ予定日時がすぐに確認できます。
④週末ごとにディスクを交換しバックアップを均等にとる
Finderでディスクを右クリックし「名前変更」を選んでください。例えば「TimeMachineA」「TimeMachineB」のように週末番号を入れておくと混乱しません。
「ディスクユーティリティ」を開いて、対象のディスクを選択し「消去」をクリックしてください。フォーマットはAPFS(暗号化)に設定するとTimeMachineがスムーズに動きます。
システム設定の「Time Machine」を開き「バックアップディスクを追加」をクリックします。今週使うディスクを指定すると、次回以降は自動で切り替わります。
今週使用したディスクをMacから取り外し、もう一方のディスクをUSBで接続してください。数分すると自動でバックアップが始まります。
バックアップ完了後はUSBケーブルを外し、防湿性のあるキャリングケースなどに収納してください。天候や湿度の影響を避けると安心です。
交換を忘れやすい場合は、Macのカレンダーにリマインダーを設定しておくと役立ちます。
⑤古いディスクを取り外すときはバックアップディスクを削除で安全に外す
バックアップを終えた古いディスクを知らずに抜くとデータが壊れることがあります。ここではFinderやターミナルを使って、安全にバックアップディスクを取り外す手順を紹介します。
デスクトップまたはFinderサイドバーにあるバックアップディスク名の横にあるイジェクトアイコンをクリックします。
Finderからバックアップディスクのアイコンが消えたのを確認してから、USBやThunderboltケーブルを取り外します。
イジェクト前にFinderにアクセス中のファイルがないか確認してください。作業中のファイルがあるとディスクを取り外せない場合があります。
タイムマシン設定が済んだら広がる応用ワザ

タイムマシン設定が完了したら、通常のバックアップだけでなくいろいろな技が使えるようになります。手間をかけずにMacの安心度をグンと上げるヒントをチェックしましょう。
応用技 | 役立つ場面 |
---|---|
ネットワークボリューム利用 | 家じゅうのMacをまとめてバックアップするとき |
ローカルスナップショット | 外付けディスクがつながっていないときに素早く復元したいとき |
バックアップの暗号化 | 機密データをこの上なくしっかり守りたいとき |
ブート可能なクローン作成 | 起動ドライブごとトラブル対応に備えたいとき |
古いバックアップ整理 | ディスク容量を無駄なく使い続けたいとき |
上の応用ワザをマスターすれば、バックアップの自由度がグッとアップします。外出先で急ぎ復元したいときや秘密データの扱いが気になるときにも、安心してMacを使い続けられます。
旧Macから新Macへ丸ごと移行する

新しいMacを手に入れたとき、いちいちアプリを入れ直したり設定をカスタマイズしたりするのはちょっと腰が重いですよね。そこで、旧Macの中身を丸ごと新Macにそっくりそのまま移せるのがこの方法です。
「Migration Assistant」や「Time Machineバックアップ」を使えば、アプリやユーザーアカウント、システム設定まで一括で復元できます。OSのバージョンが揃っているとさらにスムーズに動くので、事前に最新状態にアップデートしておくのがおすすめです。ただし大容量データを扱うため、無線よりもThunderboltケーブルや有線LAN接続、またはバックアップ用の外付けSSDを用意しておくと作業時間をグッと短くできます。
移行アシスタントを起動しTimeMachineバックアップを選ぶ
Macの「アプリケーション」フォルダから「ユーティリティ」>「移行アシスタント」をダブルクリックして起動します。
画面が表示されたら「別のMac、TimeMachineバックアップ、または起動ディスクから」を選んで「続ける」をクリックしましょう。
もしバックアップ用のドライブがつながっていなければ、ここでUSBやThunderboltケーブルをしっかり挿して認識させるのがコツですよ。
新旧Macを同じWiFiまたはケーブルでつなぐ
両方のMacを同じWiFiルーターに接続します。SSIDとパスワードが一致しているか確認してください。
通信が不安定な場合やデータ量が多いときは、MacBook同士をThunderbolt(USB-C)ケーブルまたはEthernetアダプタで直結すると転送が速くて安心です。
転送したいアカウントとアプリを選択し続けるをクリック
移行アシスタントに表示されたアカウントとアプリの一覧から、転送したい項目にチェックを入れてください。
選択が完了したら、画面右下の続けるをクリックします。
削除したファイルだけをピンポイントで復元する

TimeMachineはバックアップの中から特定のファイルだけを取り出せるのが嬉しいところです。大切な書類や画像だけをピンポイントで戻せるので、システム全体を巻き戻す必要がありません。
うっかり消してしまったファイルだけを復活させたいときに最適で、無駄なデータの上書きを避けられます。さらにコマンドラインのtmutil restore
を使えば、プログラマー視点でスクリプトに組み込んで自動化することも可能です。
Finderでフォルダを開きTimeMachineアイコンをクリック
Finderを開き、サイドバーやデスクトップからバックアップ用のディスクを選択します。ディスク内にある“Backups.backupdb”フォルダを開いてください。
開いたフォルダの中にある時計と矢印が組み合わさったTimeMachineアイコンをクリックします。これでTimeMachineのウィンドウが立ち上がり、過去のバックアップを一覧表示できます。
タイムラインをスクロールして目的の日付を選ぶ
TimeMachineのウインドウ右側にあるタイムラインを左右にドラッグして、復元したい日のバックアップを探します。矢印キーでも移動できます。
バックアップの数が多いとタイムラインの表示に時間がかかることがあります。
復元したいファイルを選び復元ボタンを押す
Time Machineのタイムラインから目的の日時をクリックして切り替えます。
表示されたFinderウィンドウ内で復元したいファイルをクリックして選択します。
- スペースキーで中身をプレビューできるので間違いチェックに便利です。
- 複数選択したいときはShiftキーを押しながらクリックします。
ファイルが決まったらウィンドウ右下の復元ボタンを押して実行します。
同名ファイルがあるときは上書きの確認ダイアログが出ますので、必要に応じて別の場所に復元してください。
同名のファイルを上書きしたくないときは、一度デスクトップなど別のフォルダを指定して復元してから整理すると安心です。
スナップショットからmacOSを過去の状態に戻す

APFSが自動で残すスナップショットは、システムの状態をパシャリと切り取った瞬間の記録です。この機能を使うと、外付けドライブをつながなくても、直近の安定していた状態に素早く戻せます。
スナップショットからmacOSを過去の状態に戻す方法は、再起動時にoptionキーを押しながらリカバリーモードを起動し、ターミナルでsnapshotsリストを確認してから復元対象を選ぶだけなので、慣れれば数分で完了します。アプリ更新後に不具合が出たり、外出先で外付けバックアップが手元にないときにとても頼りになる機能です。
メリットはドライブ不要で短時間に戻せる点と、細かな時刻ごとの状態が撮られている点です。ただし、内蔵ストレージの空き容量とスナップショットの保存期間には注意が必要です。
再起動時にCommand+Rを押し復旧モードに入る
メニューバーのをクリックして「システム終了」を選び、Macの電源を切ります。
数秒待ってから電源ボタンを押し、すぐにCommand
キーとR
キーを同時にしっかり押し続けます。
画面にAppleロゴや[macOSユーティリティ]画面が出たらキーを離して大丈夫です。
もし反応がなければ、電源ボタンを押してからキーを押すまでのタイミングを少しずらして試してみてください。
TimeMachineから復元を選択し最新のスナップショットを選ぶ
macOSユーティリティの一覧からTime Machineバックアップから復元をクリックしてください。
接続済みの外付けドライブやTime Capsuleが表示されるので、自分が使っているバックアップ先を選んで続けるをクリックします。
一覧から一番新しい日付のスナップショットを選び、復元先のディスクを確認して続けるを押すと復元が始まります。
復元を実行し再起動後に動作を確認する
TimeMachineの一覧から目的のバックアップを選んだら復元をクリックします。進捗バーが進む間はコーヒー片手にリラックスして待ちましょう。
完了するとMacが自動で再起動します。起動音や画面変化を見逃さないようにしましょう。
再ログイン後はシステム環境設定を開いて日付時刻やネットワークが正しく復元されているか確認します。よく使うアプリを数個立ち上げて動作チェックも忘れずに。
復元中はMacの電源を切ったりケーブルを抜いたりしないでください。データ破損につながることがあります。
よくある質問

- 外付けHDDをTime Machineのバックアップ先にする場合、何に気をつければいいですか?
フォーマット形式が重要です。macOS Ventura以降ではAPFSを、古いOSならMac OS拡張(ジャーナリング)を使ってください。ケーブルやドライブの電源が安定しているとバックアップが途中で止まりにくくなります。
- ネットワークドライブ(NAS)にもTime Machineでバックアップできますか?
対応プロトコルがポイントです。SMBでTime Machine共有に対応していれば設定画面で選べます。もし一覧に出ない場合は、Terminalで tmutil setdestinationコマンドを使って手動で登録する方法もあります。
- バックアップが途中で止まってしまう原因と対策は?
ドライブのスリープ設定やUSBケーブルの緩みが多い原因です。システム環境設定>省エネルギーで「ハードディスクを可能な場合スリープさせる」をオフにし、ケーブルを交換してみてください。ディスクユーティリティでFirst Aidを走らせると不良セクタが修復できる場合もあります。
- 初回バックアップにどれくらい時間がかかりますか?
データ量や接続方式で変わりますが、USB 3.0接続で1TBなら数時間かかることが多いです。最初は差分ではなく全コピーなので、夜間に開始して就寝中に終わらせると安心です。
バックアップ容量はどれくらい必要?
バックアップの容量は、使っているMacのデータ量をベースに考えるとわかりやすいです。Time Machineはシステムファイルや過去のスナップショットも保存するため、実際のデータ量より余裕をもった容量を用意しておくと安心です。
利用スタイル | 現在のデータ量目安 | おすすめバックアップ容量 |
---|---|---|
軽量ユーザー | 〜1TB(書類中心) | 2TB以上 |
中量ユーザー | 1〜3TB(写真多め) | 6TB以上 |
大量ユーザー | 3TB以上(動画保存含む) | 10TB以上 |
- Time Machineにはシステムやスナップショットも含まれるので余裕を持つ
- 新規ファイルの増加を見越して最低でも2倍の容量を確保
- 長期間の履歴を残したいなら、さらに大きめの容量がおすすめ
バックアップ中にMacをスリープしても大丈夫?
Time Machineはバックアップ中にMacがスリープすると自動でバックアップを一時停止します。
スリープ解除後は中断した場所から再開してくれるので慌てなくて大丈夫です。ただしバッテリー駆動で長時間放置すると、バックアップが途中で止まったままになることもあるので注意が必要です。
バックアップ中はできるだけ電源に接続した状態で使うと、スリープを抑えて安定した保存が期待できます。
- MacがスリープするとTime Machineが一時停止する
- スリープ解除後に中断した場所から再開してくれる
- 電源に接続してスリープを抑えると安定度アップ
古いバックアップは自動で消える?
TimeMachineはバックアップ用ディスクの空きが少なくなると、古いバックアップを自動で消して新しいものを保存してくれます。
たとえば毎時間のスナップショットや毎日の世代は順番に保持しつつ、週単位や月単位で古いものをまとめてクリーンアップしますので、ディスクがいっぱいになっても手動で消す必要はほとんどありません。
ただしディスク容量をぎりぎりで使うとバックアップ中に「空き容量不足」で止まることがあるので、少し余裕を持ったサイズを用意しておくとより安心です。
TimeMachineが遅いときはどうする?
TimeMachineのバックアップがいつもより遅くて「あれ?進んでいるのかな…」と不安になることがありますよね。原因をつかむとすぐに手を打てるので、まずは何がネックになっているかを見ていきましょう。
- 接続方法を見直す:Wi-Fi経由だと速度が出にくいので、有線LANやThunderbolt・USB 3.0で直接つなぐとスムーズになります。
- バックアップ対象を絞り込む:大容量の写真や動画フォルダは後回しにして、必要な書類や設定ファイルだけを優先すると全体の処理が早くなります。
- ディスクの健康状態をチェック:ディスクユーティリティでボリュームを修復すると、読み書きのもたつきが解消されることがあります。
- 初回バックアップ後は差分だけ:最初のフルバックアップは時間がかかるのが普通なので、次回以降は変更分のみを効率よく保存できます。
- TimeMachineの設定を再確認:古いスパースバンドルが残っていると動きが鈍ることがあるので、新規作成も検討してみてください。
バックアップが終わらないときに強制終了しても平気?
バックアップが終わらないときに慌てて強制終了すると、Time Machineのバックアップデータが壊れて復元ができなくなる恐れがあります。そのため、強制終了は避けて、一度キャンセル操作で優しく止めたあとにディスクユーティリティでディスクをチェックし、問題がなければ再度バックアップを試みるのがおすすめです。
まとめ

これまでの手順をおさらいすると、外付けドライブをMacに接続して「Time Machine」を開き、バックアップ用ディスクを選ぶところから始めました。
選択が完了したら最初のフルバックアップが行われ、その後はmacOSが自動で毎日増分バックアップを取ってくれます。
もし保存容量を節約したいときは、バックアップオプションで大きなフォルダや不要ファイルを除外するのがおすすめです。Finderから「Time Machineに入る」を使えば、必要なファイルがちゃんと保存されているか確認できます。
以上の流れを押さえれば毎日のデータ保護はばっちりです。さあ、これで安心してMacライフを楽しんでください。