会議中に映したい資料があるのに、Macの画面が思わぬタイミングでミラーリングされてしまい、すぐに解除できず冷や汗をかいた経験はありませんか。
ここでは初心者でも迷わない画面操作だけでトラブルを解消する方法を、実際の操作画面を踏まえて順序立てて説明します。メニューバーからの一瞬の切り替え、設定画面での念入りな確認、さらにショートカットキーを使った緊急回避まで、場面ごとに役立つやり方をまとめています。
手順を身につければプレゼン直前でも落ち着いて対応でき、作業効率も大幅に向上します。画面を見ながら操作を試すだけで状況を自在にコントロールできますので、安心してMacライフをスタートしましょう。
Macでミラーリングを解除する具体的な手順

Macでミラーリングを解除する方法は主に3つあります。それぞれ使い慣れや状況に合わせて選ぶとスムーズに操作できます。
- メニューバーから解除:画面右上のコントロールセンターアイコンをクリックし、“AirPlay”の項目から現在のデバイスを選択して解除できます。
- システム設定から解除:macOS Ventura以降なら「システム設定」→「ディスプレイ」→「AirPlay先」を開き、“切断”をクリックしてミラーリングを終了できます。
- ショートカットキーで一発解除:システム設定の「キーボード」→「ショートカット」にあるAirPlay切替のショートカットを設定すれば、ワンタッチで切り替え可能です。
メニューバーから一瞬でオフにする方法

メニューバーのAirPlayアイコンを使えば、ミラーリングをあっという間にオフにできます。設定アプリを開かずに画面上部からサクッと操作できるので、急いで切り替えたいときにぴったりです。
- 即時反映:ワンクリックでミラーリングが解除され、画面がすぐに元に戻ります。
- 迷わない:アイコンだけ見れば現在のミラーリング状態が一目でわかります。
- 手軽さ抜群:設定画面を開く手間が省けるので、作業の流れを中断しません。
①右上のコントロールセンターを開く
画面右上隅にマウスカーソルを移動してクリックしてください。トラックパッドを使う場合は、画面右上の端から下に2本指でスワイプするとコントロールセンターが開きます。
スワイプ操作が反応しないときは、システム設定の「トラックパッド」→「その他ジェスチャ」から「コントロールセンターを表示」をオンにしてください。
プログラマーならショートカットアプリでコントロールセンターを呼び出すカスタムキーを作成すると、操作がもっとスムーズになります。
②「画面ミラーリング」をクリック
画面上部のAirPlayアイコンをクリックすると表示されるメニューから「画面ミラーリング」を探してください。もし似た名前のデバイスが複数並んでいても焦らずに、接続したい機器名をしっかり見極めてクリックしましょう。
③接続中デバイス名をもう一度クリックしてオフ
接続中デバイス名をもう一度クリックするとミラーリングがオフになります。クリックは控えめな力で十分反応するので、強く押し込まないようにしましょう。
デバイス名の表示が消えるまで数秒かかる場合があります。焦らず待つのがコツです。
システム設定からじっくり確認しながらオフにする方法

この方法ならシステム設定の中で現在つながっているディスプレイやAirPlayデバイスを一覧しながら、安心してミラーリングを解除できます。
- システム設定の「ディスプレイ」を開いて接続中のディスプレイ一覧を確認できる
- AirPlayメニューから現在ミラーリング中のデバイスを視覚的に把握できる
- Wi-Fiが不安定なときやケーブル接続しているときでも確実に設定を切り替えられる
①Appleメニューから「システム設定」を選ぶ
画面左上にあるリンゴマーク(Appleメニュー)をクリックします。ここが設定への入口なので、ぜひ迷わず押してください。
メニューが開いたらリストの中から「システム設定」を探してクリックします。クリックすると設定アプリが軽やかに立ち上がります。
②サイドバーで「ディスプレイ」を開く
システム設定のウィンドウが開いたら、左側に並ぶメニューを見てください。アイコンと文字が混ざっている中からディスプレイを探してクリックしましょう。
macOS Ventura以降は「ディスプレイ」が上部タブに移動している場合があります。歯車アイコンの下あたりやタブを順番にチェックすると迷わず見つかります。
③「AirPlayディスプレイ」で「オフ」を選ぶ
メニューバー右上のコントロールセンターアイコンをクリックし、画面ミラーリングを選びます。表示された一覧からAirPlayディスプレイを探し、そのままオフをクリックするとミラーリングが解除されます。
Optionキーを使ったショートカット的オフ

Optionキーを押しながらメニューバーの画面ミラーリングアイコンをクリックするとミラーリング解除という項目が表示されます。この方法は毎回システム設定を開くことなくワンクリックでオフにできるのが魅力です。
DisplayPortやHDMI接続で画面を切り替える際すばやく試せるためプレゼンや会議で重宝します。プログラマーならではの隠しテクニック感があって操作するたび楽しくなるでしょう。
①Optionキーを押しながらメニューバーのディスプレイアイコンをクリック
メニューバーの右上にある画面アイコンをOptionキーを押し続けながらクリックしてください。通常は表示されないミラーリング解除
や解像度設定
などの項目が出てきます。
表示されたリストからミラーリング解除
を選ぶと、接続中のディスプレイがすぐに個別表示に戻ります。
ディスプレイアイコンがメニューバーにない場合は「システム設定>コントロールセンター>ディスプレイ>メニューバーに表示」をオンにしてください。
②表示される「ミラーリングをオフ」を選ぶ
表示されるメニューからミラーリングをオフをクリックしてください。これだけで外部ディスプレイへの映像が止まり、Macの画面が元どおり戻ります。
ミラーリング解除を覚えたら広がる便利ワザ

ミラーリング解除をマスターすると画面の戻し忘れがなくなり、デバイス操作がよりスムーズになります。
応用ワザ | どんなときに役立つ? |
---|---|
Mac画面だけ即リセット | 動画視聴からエディタ作業に切り替えるとき、外部モニターの表示を瞬時に戻せます。 |
個別音量コントロール | ミラーリング中に映画の音声だけをテレビで再生し、本体は通知音など別ボリュームに設定できます。 |
AirPlay先の瞬間切り替え | 会議で複数のプロジェクターを使い分けるとき、新しいAirPlay先へすぐつなぎ直せます。 |
作業領域を広げたいときに拡張ディスプレイへ切り替える

拡張ディスプレイを使うとメイン画面とは別にサブモニターへデスクトップを広げられます。
ノートPCの狭い画面に資料を重ねずに作業できるので、プログラム開発や画像編集がとてもスムーズになります。
接続はケーブルでもAirPlayでも簡単に行えて、ウィンドウを自由に移動できるのが魅力です。マルチディスプレイで一気に視野が広がる楽しさを感じてみてください。
ディスプレイ設定で「拡張」を選ぶ
画面左上のアップルマークをクリックしシステム設定を選ぶ。サイドバーの「ディスプレイ」をクリックして設定画面を表示させる。
ディスプレイ設定で「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外し「拡張ディスプレイを使用」にチェックを入れる。青い矩形をドラッグして配置を好みに調整できる。
メニューバーのディスプレイアイコンで配置を調整する
メニューバー右上にあるモニター型アイコンを探してクリックします。アイコンが見当たらない場合はシステム環境設定>ディスプレイで「メニューバーにディスプレイ設定を表示」にチェックを入れてください。
表示されたメニューで「ディスプレイのミラーリングを停止」を選びます。複数ディスプレイが並ぶ配置画面が現れたら、画面アイコンをドラッグして左右や上下に配置を動かし、物理的なモニター配置と合わせると自然です。
プレゼン直前にサクッと画面を戻してトラブル回避

プレゼン直前にミラーリングを解除し忘れて青ざめたことはありませんか。資料だけを見せたいのにメール画面やチャットが映ってしまうと気まずいですよね。
このトラブルを回避するには、メニューバーかキーボードでサクッとミラーリングをオフに切り替える方法が便利です。手元操作だけで瞬時に画面を戻せるので、余計な焦りをぐっと減らせます。
- メニューバーのAirPlayアイコン:クリックして「ミラーリングを停止」を選ぶだけで解除
- キーボードショートカット:macOS設定で「画面ミラーリング切り替え」を登録して一発でオフ
これなら会議室に入る直前やプレゼン開始のタイミングでも、さっと画面を戻せるので安心です。
ミラーリング解除後にスライドだけを共有する設定に変える
Keynoteを開いてメニューから「環境設定」を選びます。スライドショータブで別ディスプレイでスライドを表示にチェックを入れてください。
「再生」メニューから「ウィンドウで再生」を選択します。これでスライドだけが専用ウィンドウで動き出します。
マウスでスライドショーウィンドウのタイトルバーをつかみ、外部プロジェクターやテレビ表示の画面へドラッグします。
ZoomやTeamsなどで画面共有を開き、ウィンドウ共有からKeynoteのスライドショーウィンドウを選びます。これで参加者にはスライドだけが見えるようになります。
AirPlayを再接続してデモ画面だけ映す
画面右上のメニューバーにあるAirPlayアイコンをクリックし、接続したいデバイス名を選びます。これで一度ミラーリングが切れて再接続されます。
システム設定の「ディスプレイ」を開き、「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外します。これでMacの画面全体ではなく、別ディスプレイとして認識されます。
プレゼン用のウィンドウやアプリをドラッグで外部ディスプレイ側へ移動します。必要な画面だけを映せるので、他の操作を隠せます。
MacとAirPlay先のデバイスは同じWi-Fiに接続しておくと安定して使えます。
バッテリーを長持ちさせるために余計な出力を止める

画面ミラーリングをオフにしても、システム上でAirPlay接続が残っていたり外部ディスプレイがスリープせずに表示し続けたりするとバッテリーが知らない間に減ります。
もしMacBookのバッテリーをもっと長持ちさせたいなら、ミラーリング先とAirPlayをメニューバーからきちんと切り離して余計な出力をすべて止めることがポイントです。不要な映像信号や通知の送出がなくなると、1%のバッテリー消費がぐっと抑えられて充電なしでも安心して作業できます。
外出先ではミラーリングを切って輝度を下げる
外出先での作業はバッテリー消費が気になります。ミラーリングを切ってから画面の輝度を下げるとバッテリー持ちがよくなるので、必要ないときはぜひ試してみてください。
画面右上のコントロールセンターアイコンをクリックしてメニューを表示します。
「画面ミラーリング」のボタンをクリックしてオフを選びます。接続先が表示されなくなれば解除完了です。
コントロールセンターの明るさスライダーを下げて、見やすい範囲で画面輝度を抑えます。
明るさを落としすぎると文字が見えにくくなるので、暗すぎず快適なレベルを探してみてください。
Energy Saverで自動グラフィックス切替を有効にする
ノート型Macで映像処理の負荷に合わせてGPUを切り替える設定をオンにしましょう。
画面左上のAppleメニューをクリックして「システム設定」を選択してください。
サイドバーで「バッテリー」を選んでオプションを開き、「グラフィックスの自動切り替え」をオンにします。
よくある質問

ミラーリングの解除ボタンが見つかりません
- どうしてメニューバーに解除アイコンが出ないの?
メニューバーにあるコントロールセンターアイコンを開いてください。AirPlayの項目が表示されないときは、システム設定の「ディスプレイ」でメニューバーに表示のトグルをオンにする必要があります。それから再度コントロールセンターを確認すると解除ボタンが出てきます。
音だけミラーリングを切りたいときは?
- 画面はそのままに音声だけ切りたいです
メニューバーの音量アイコンをクリックして、出力先を内蔵スピーカーに切り替えればOKです。画面ミラーリングは続いたまま、音声だけMac本体から流れるので、会議中の画面共有中に音声だけ切りたいときに便利です。
AirPlayリストにデバイスが残ります
- 接続解除してもリストに常に表示されるのですが
以前接続したデバイスはキャッシュとして残ることがあります。Terminalを開いて以下のコマンドを試してください。
defaults delete com.apple.airplay peerCaches
これでリストがクリアされ、新たに接続したデバイスだけ表示されるようになります。
ショートカットで一発解除できますか?
- キー操作でミラーリングを即オフにしたい
ショートカットアプリで以下のアクションを組むと便利です。「AirPlayをオフ」を実行するショートカットを作成し、好みのキーボードショートカットを割り当ててみてください。プログラマー視点だと、Automatorよりショートカットアプリがおすすめです。
画面ミラーリングのアイコンが見当たらない?
あれ?メニューバーにミラーリングのアイコンがないとびっくりしますよね。でも慌てなくて大丈夫です。
実はControl Centerに隠れていることが多いです。画面右上の二本線スライダーアイコンをクリックすると、AirPlayのコントロールが表示されるので、そこから解除できます。それでも見当たらなければ、システム設定>ディスプレイで「メニューバーにAirPlayを表示」をオンにすると、次回からすぐに操作できるようになります。
Apple TV側を切ってもMacがつながったまま?
Apple TVの電源を切っても、MacのAirPlay接続は自動で切れないことがあります。Macは一度ミラーリング先として認識すると、手動で切断しない限りつながったままになるからです。
ミラーリングを確実に解除したいときは、画面右上のControl Center(コントロールセンター)を開いてAirPlayのアイコンをクリックし、“AirPlayを停止”を選びましょう。これでMac側の接続もパッと切れます。
映像は切れたのに音だけ残るのはどうして?
AirPlayやHDMIで映像のみを切り替えたあと、音声の出力先が元に戻らず、テレビや外部スピーカーに残っていることがあります。
これはmacOSが映像と音声を別々に扱っているからで、映像を止めても音声の出力先設定は変わりません。
音声を内蔵スピーカーに戻すには、画面右上の音量アイコンをクリックして「内蔵スピーカー」を選び直すか、システム設定の「サウンド」から出力先を切り替えてください。
Tip:Optionキーを押しながら音量アイコンをクリックすると、より多くの出力先がすばやく選べます。
起動するたびに勝手にミラーリングされる?
Macを起動するたびに外部ディスプレイと勝手にミラーリングになっているとドキッとしますよね。
この現象を防ぐには、起動後に自分の好みの表示設定を確実に保持させる方法がポイントです。
- システム設定から記憶させる:
「システム設定>ディスプレイ」を開いて、外部ディスプレイを選択し、ミラーリングをオフにしてウィンドウを任意の位置に置いておきます。次回起動時に同じ配置が再現されやすくなります。
- スクリプトで強制的に切り替える:
Brewでインストールできるコマンドラインツール「displayplacer」を使えば、起動時に自動で好みのレイアウトを再現できます。
古いmacOSでも同じやり方で大丈夫?
- 古いmacOSでも同じやり方で大丈夫?
-
古いmacOSでもミラーリング解除の手順は大きく変わりません。システム環境設定の「ディスプレイ」を開いて「配置」タブを選び、「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外せばOKです。表記が少し違うバージョンもありますが、操作の流れは同じです。
もしメニューバーにディスプレイアイコンが表示されていれば、そこからすばやく切り替えられます。Control Centerがない環境でも慌てずにメニューバーかシステム環境設定で操作してください。
まとめ

メニューバーの画面ミラーリングアイコンをクリックしてオフにする方法、あるいはControl Centerから「画面ミラーリング」を選んで解除する方法、さらにシステム設定のディスプレイでミラーリングをオフにする方法をご紹介しました。
どちらの手順も数クリックで完了するので、慌てずにサクッと元の画面に戻せます。
これで手元のMac画面がスッキリしたはずです。いつもの作業に集中して、快適なMacライフを楽しんでくださいね。