Macを開いて作業に取りかかろうとしても通知が次々に現れて集中モードをうまく使えず、気が散ってしまうことはありませんか。
このページでは、現場で磨いた手順をもとに、ワンクリックで始める基本設定から予定に連動させる応用技まで、分かりやすい表と図でまとめています。通知を必要なものだけに絞り込めるため、作業・学習・動画編集など、どんなシーンでも余計な中断が減り、時間を有効に使えます。
内容を確認しながら手を動かしてみるだけで、あなたのMacが静かな作業部屋へ早変わりしますので、肩の力を抜きつつ設定を整え、快適なワークフローをスタートさせてみませんか。
Mac集中モードをすぐ使えるようになる手順
Macの集中モードをすぐに使いたいときは、難しい操作は不要で、設定をちょっといじるだけで準備完了になります。
- システム設定を開く：画面左上のAppleメニューから「システム設定」を選び、「集中モード」をクリック。
- 新しい集中モードを追加：右上の＋ボタンを押し、自分に合った名前とアイコンを設定。
- 通知を許可するAppと連絡先を選択：不要な通知をブロックし、重要な相手だけを許可。
- コントロールセンターでオン／オフ：メニューバーの集中モードアイコンをクリックし、作成したモードを選ぶだけ。
- ショートカットキーを登録：システム設定の「キーボード」→「ショートカット」で集中モード切替を割り当て。
コントロールセンターからオンにする
画面右上の時計横にあるコントロールセンターからパパッと切り替えられるため、集中したい瞬間を逃しません。
コントロールセンターを開いたら、月のマークが集中モードのアイコンです。これをクリックするだけで通知を一掃し、メールやチャットのバナーが表示されなくなります。
プログラミング中にポップアップに気を取られてコードが途切れがちだった経験はありませんか？この方法ならワンクリックで作業画面に没頭できるので、コンパイルやデバッグの手戻りを減らせます。
①メニューバー右上のコントロールセンターをクリックする
macOS Sonomaでは画面右上にある2本のスライダーが重なった形のアイコンをクリックするとコントロールセンターが表示されます。
②集中モードの月アイコンを押す
画面右上のメニューバーにある月のアイコンを探します。アイコンにカーソルを合わせると「集中モード」と表示されるので、そこをクリックしてください。これで通知が一時的にオフになり、ぐっと作業に集中できる状態になります。
月アイコンが表示されない場合は、システム設定の「コントロールセンター」で集中モードを表示に設定してから再度確認してください。
③表示された一覧で時間を選ぶかカスタムを作る
集中モードを設定するとき、まずポップアップに並んだ「15分」「1時間」「夕方まで」などからパパっと選べます。もっと細かく時間を決めたいときは「カスタム」をタップしましょう。
- 用意された時間をタップして即スタート
- 自由に設定したいときは「カスタム」を選択
「カスタム」を選ぶと開始と終了の時刻入力欄が表示されます。クリックしてキーボードで数字を打ち込むか、上下矢印でスルスル調整すると、自分好みの集中時間が組めます。
システム設定で時間帯に合わせて自動オン
毎日決まった時間に集中したいなら、システム設定でスケジュール登録がおすすめです。朝の９時から11時、午後の13時から15時といった形で時間帯を決めておけば、Macが自動的に集中モードをオンにしてくれます。手動でオンオフする手間がなくなり、集中すべき時間を逃しません。
①Dockの設定アイコンをクリックする
画面下部（または左右）に並ぶDockから歯車マークの設定アイコンを見つけてクリックします。ここからシステム設定が開くので集中モードの切り替えやカスタマイズをすぐに始められます。
②左側の集中モードを選ぶ
システム設定のサイドバーにある集中モードをクリックします。
表示されないときはサイドバーを下にスクロールし、コントロールセンター項目内を確認しましょう。
プログラマー視点だと頻繁にオンオフを切り替える部分なので、位置を覚えておくとあとで作業効率が上がります。
③右下のスケジュールを追加し開始と終了を決める
カレンダー右下の＋ボタンをクリックして、新しいスケジュール作成画面を表示します。
「開始」「終了」の欄をタップし、時間を選びます。ドラッグでおおまかに決めたあと、直接数字を入力すると細かい調整がラクになります。
Siriに頼んで即スタート
Siriを活用すると声だけで集中モードが切り替わるので、キーボード操作を中断せずにすぐに作業に没頭できます。たとえば「ねぇSiri、集中モードオン」と呼びかけるだけで通知がミュートされ、画面にポップアップも表示されなくなるので、手元のコードに集中したいときにパパッと使えます。
プログラマーならではのワザとして、ショートカットアプリで「集中スタート」などのフレーズを自分好みに設定すると、より自然な呼びかけで起動できます。さらに、ショートカットのアクションにターミナルコマンドを組み合わせれば、作業用スクリプトを実行しながら自動で集中モードに切り替える仕組みを作ることもできます。
①HeySiriと呼びかける
Macのマイクに向かってはっきりと「Hey Siri」と声をかけます。
声をかけたら画面右上にSiriのウェーブフォームが表示されるまで待ちます。
反応しない場合はマイクの許可設定を確認したり、周囲の雑音を減らして試してください。
②集中モードオンと声に出す
まずファンクションキーかサイドボタンを長押ししてSiriを呼び出します。はっきり「集中モードオン」と声をかけるだけで、設定したショートカットが起動し集中モードがONになります。声に出すことでスイッチが入りやすく、気持ちの切り替えにも効果的です。
Mac集中モードをもっと使いこなす応用ワザ
集中モードをさらに活用するための応用ワザを紹介します。日常のシーンに合わせて設定を工夫すると、もっと快適に作業できます。
| 応用ワザ | 役立つシーン |
|---|---|
| 特定アプリの優先設定 | 重要チャットのみ受信して無駄な通知をカット |
| 時間帯別の自動切替 | 勤務時間や休憩時間に合わせて集中モードを自動オンオフ |
| デバイス間の連携 | iPhoneでオンにするとMacでも自動反映して一貫した集中を維持 |
アプリごとに通知許可を細かく決める
集中モードでは、どのアプリの通知を受け取るかを細かく設定できます。必要なアプリだけを許可しておくことで、作業中に不意のポップアップにバタバタ振り回されることがなくなります。
たとえばチャットやメールは重要度に応じて許可リストに登録し、それ以外はサイレントにしておくと安心です。メッセージアプリだけ例外的に通知を受け取り、SNSやゲームなどはオフにしておくといいでしょう。
エンジニアならではのコツとして、用途ごとにアプリをグループ分けしておくと管理しやすくなります。緊急連絡用と業務用を分ければ、どの通知をいつ許可すべきかパパッと判断できます。
通知設定で各アプリの優先度を変更する
集中モードを有効にしたときに受け取る通知を整理すると、大切なものだけに絞って作業に集中できます。ここではシステム設定で各アプリの優先度を変える方法をやさしく紹介します。
画面左上のAppleメニューからシステム設定を選択します。
システム設定のサイドバーから集中モードを選び、通知をカスタマイズしたいモード名をクリックします。
「許可したApp」リストで並べ替えたいアプリをドラッグして上下に移動します。リストにないアプリはリスト下の＋ボタンから追加してください。
通知を許可しすぎると集中モードの効果が薄れるので、本当に必要なアプリだけを優先リストに入れると使いやすくなります。
ショートカットアプリでワンアクション自動化
ショートカットアプリを使うと、いちいちメニューバーを開かずにポンと集中モードを呼び出せるようになります。
集中モードへの切り替えを登録するだけで、メニューバーアイコンやキーボードショートカットひとつでON／OFFできるようになるのが魅力です。音楽をスタートしつつ通知だけオフにしたり、特定のアプリをいっしょに起動したりと、プログラマーならではのワークフローをショートカットに組み込めるので、作業のムダがグッと減りますよ。
Shortcutsで集中モードトグルを作りメニューバーに置く
ランチメニューかSpotlightで「ショートカット」と入力してアプリを起動します。
画面左上の＋ボタンをクリックし、ショートカット名を「集中モード切替」などにします。
右側のアクションリストから「フォーカスを設定」をドラッグし、オン／オフを切り替えられるように切り替えタイプに設定します。
ウィンドウ右上の設定アイコンをクリックし「メニューバーに表示」をオンにするとアイコンが常駐します。
カレンダーイベントに合わせて切り替える
カレンダーに登録した予定にあわせて集中モードがオンオフされる設定です。会議や打ち合わせの開始時間に集中モードへ切り替わり、終了後は自動で解除されるので、手動操作を忘れてしまう心配がありません。
ミーティングやレッスンなど、時間が決まっているイベントにしっかり集中したい人にぴったりです。イベントのタイトルやカレンダーを整理しておけば、特定の予定だけに集中モードを適用する工夫もできるので、プログラマーのタスク管理にも役立ちます。
集中モードの設定でカレンダー連動をオンにする
画面左上のAppleメニューからシステム設定をクリックして開きます。
サイドバーから集中モードを選び、連動させたいプロファイル（例：作業）をクリックします。
集中モード設定の中にある「アプリ連動」セクションでカレンダーのスイッチをオンに切り替えます。
使いたいカレンダーが複数ある場合は、不要なものをオフにして必要な予定だけ通知制限に含めると集中力が上がります。
よくある質問
Mac集中モードって何ですか？
- Mac集中モードって何ですか？
作業中にポップアップやバナー通知を一時的に止めてくれる機能です。コーディングやデザイン作業など邪魔されたくないときに役立ちます。
集中モードの切り替えはどうやってしますか？
- 集中モードの切り替えはどうやってしますか？
画面右上のコントロールセンターアイコンをクリックし、「集中モード」を開いて好きなモードを選ぶだけでOKです。
特定のアプリだけ通知を許可できますか？
- 特定のアプリだけ通知を許可できますか？
集中モードの設定画面で「許可するアプリ」を追加すれば、Slackやメールなど指定したものだけ通知を受け取れます。
スケジュール設定はどうやって使うの？
- スケジュール設定はどうやって使うの？
「集中モード」＞「オプション」＞「スケジュール」から時間帯や曜日を登録すれば、自動でオンオフしてくれます。
集中モードが勝手にオフにならないときは？
集中モードがオフにならない場合、スケジュール設定や自動化トリガー、他デバイスとの同期が影響していることが多いです。下記の手順でひとつずつ確認してみましょう。
- スケジュール設定を確認：システム設定＞集中モード＞該当モード＞「スケジュールまたは自動化」を開き、不要な設定をオフにしましょう。
- ショートカット連携を見直し：ショートカットAppで集中モードを操作する自動化がある場合、一時的に無効化して挙動をチェックしてください。
- 他デバイス同期をオフに：iCloud同期でiPhoneやiPadの設定がMacに反映されることがあります。システム設定＞集中モード＞「他のデバイスで開始／停止」をオフにしましょう。
- 設定反映のため再起動：設定変更後にMacを再起動すると、集中モードの状態が正しく更新されやすくなります。
MacとiPhoneで同時に切り替える方法は？
Mac側の「集中モード同期」をONにすると、同じApple IDでサインインしているiPhoneにも連動して切り替わります。片方でスイッチを入れるだけで両方の通知が同時にOFFになるので、ミーティング中や集中したいときに手間なく環境を整えられます。
集中モード中でも大事な電話を受け取れる？
深い作業中でも大事な電話には出たいですよね。集中モードの設定画面で、連絡先グループやお気に入りだけを例外に登録すれば、指定した相手からの着信だけが許可されます。iPhoneと同じAppleIDを使っていれば、MacにかかってきたiPhoneの電話もバッチリキャッチできます。
こうしておけば、クライアントや家族からの緊急連絡を取りこぼさずにすみつつ、それ以外の通知や着信は抑えられるので、作業に集中しながらも安心感が得られます。大事な連絡を待ちつつ深掘りしたいときにおすすめの使い方です。
月アイコンが消えたときはどうすればいい？
集中モードの月アイコンが消える原因は、macOSアップデート後にメニューバーの表示設定がリセットされることが多いためです。システム設定＞コントロールセンターで「集中モード」をメニューバーに表示するようオンにすると、アイコンがすぐに戻ります。
それでも消えたままなら、ターミナルでControl Centerを再起動してみましょう。数秒待ってからメニューバーを確認すると、月アイコンが復活しているはずです。
まとめ
本記事ではMac集中モードをすぐに使い始めるための手順として、コントロールセンターからの起動方法や通知フィルターのカスタマイズ、ショートカット連携による自動切り替えまでを実体験ベースでお伝えしました。
これらのステップを踏むことで余計な通知に邪魔されず、作業にぐっと集中できる環境がすぐに整います。
ぜひ今日から試してみて、新しいワークフローの快適さを実感してみてください。