Macで送信するとき、取引先や友人に同報するメールをbccに入れたいのに手順が分かりづらくて戸惑っていませんか?
普段から開発現場で共有メールを扱う経験をもとに、macOS標準のメールアプリでbcc欄を素早く表示する操作から、自動で自分宛てにbccを追加する便利な設定まで、抜けなく丁寧にお伝えします。画面の位置やショートカットを覚えるだけで、誤送信の不安を減らしつつ入力の手間もぐっと減ります。
手元のMacを開きながら読み進めれば、数分でbcc操作が身につき、宛先管理のストレスも軽くなりますので、続く章で具体的なステップを確認してみませんか。
MacメールでBCCを使って送る方法をまるっとガイド

BCC欄がどこにあるか焦ったことはありませんか?こっそり安心送信をかなえる方法をわかりやすくまとめました。
- 手動でBCC欄を表示する:メール作成画面の「表示」メニューからすぐ呼び出せます。
- 環境設定で常に表示:メール>環境設定>作成タブで「BCCアドレスを表示」にチェックを入れるだけです。
- ショートカットキーで時短:⌘+Shift+B を押すと瞬時にBCC欄が現れます。
- AppleScriptで自動化:よく使う相手にはスクリプトを組んで、宛先に自動でBCCを追加できます。
これらの手順を押さえれば、BCC欄探しに手間取らずに、プライバシーを守った送信がサクッとできます。
メニューバーから1回だけBCC欄を出す方法

メニューバーの「表示」メニューから「BCCアドレス欄を表示」を選ぶと、今回だけメール作成ウィンドウにBCC欄が現れます。普段はBCCを使わないときにわざわざ設定を探す必要がなく、さくっとCCと同じ感覚でBCCを追加できるのがうれしいポイントです。作業が終わったらウィンドウを閉じるだけで欄も消えるので、次回以降も画面がスッキリ保てます。大量メール送信やたまにBCCを使うときにぴったりです。
①メールを開いて新規メッセージをクリック
DockのMailアイコンをクリックして起動します。画面上部のツールバーにある「新規メッセージ」ボタン(ペン先のアイコン)を選んでください。キーボードなら⌘+Nで同じ画面が表示できます。
②メニューバーの表示を選ぶ
画面上部にあるメニューバーから「表示」を押します。Mailアプリが前面にあることを確認してください。
表示されたメニュー一覧から「BCCアドレスフィールドを表示」をクリックしてオンにします。
③BCCアドレス欄を表示をクリック
メール作成ウィンドウの上部にある「表示」ボタンを探してクリックします。
メニューが開いたら「BCCアドレス欄を表示」を選ぶと、CC欄の下にBCCフィールドが現れます。
プログラマー視点のコツとして、アドレス帳から宛先をドラッグ&ドロップすると入力ミスを減らせます。
④宛先をBCC欄に入力
メッセージ作成画面で「宛先」欄のすぐ下にある「BCC」をクリックして選びます。リスト表示から相手を選ぶか、メールアドレスを手入力して確実に追加しましょう。
BCC欄では宛先が隠れる仕組みなので、必ずBCCと表示されていることを確認してください。
環境設定でBCC欄をいつも表示にする方法

Macメールの環境設定でBCC欄を常に表示するように切り替えると、いちいちメニューから呼び出さなくても非公開コピーをパパッと追加できます。
この設定を一度行えば、そのあとはいつでもBCC欄がメール作成画面にスタンバイ。お客さまへの報告や社内共有メールを送るとき、うっかり宛先を公開してしまうミスを防げるので、安心感がグンとアップします。
①メールの設定を開く
DockやSpotlightからメールを起動します。
画面左上のメニューにあるメールをクリックして、環境設定を選びます。
②作成タブを選ぶ
画面上部のツールバーにある作成をクリックします。これで新規メール作成ウィンドウが開きます。
もしツールバーが隠れている場合は、キーボードでshift
+command
+N
を押すと同じウィンドウが現れます。
③常にBCCアドレス欄を表示にチェック
メールアプリを開いたら画面上部の「メール」メニューから「環境設定」を選びます。「表示」タブをクリックして、常にBCCアドレス欄を表示にチェックを入れて完了です。
④ウインドウを閉じて設定を保存
画面左上の赤い閉じるボタンをクリックすると、新しいフィールドの設定が自動的に保存されます。
この操作後はウインドウが消えるので、念のため再度メール作成画面を開いてBCC欄が表示されているかチェックしましょう。
ショートカットキーで素早くBCCを追加する方法

新規メッセージのウィンドウを開いたまま、キーボードだけでBCC欄が出せます。
マウスを探さずに、Shift+Command+B
を押すだけで隠れた宛先をまとめて入力できるようになります。
複数の宛先に一斉送信したいときや、送信先をほかの人に知られたくないときにとても頼りになる方法です。
①新規メッセージで⌥⌘Bを押す
新規メッセージ画面がアクティブな状態で⌥⌘Bを同時に押すと、隠れているBCC欄が表示されます。隠れたままだときはもう一度同じキー操作を試してください。
メッセージウインドウが最前面にないとショートカットが反応しないことがあります
②表示されたBCC欄にアドレスを入力
宛先入力欄のすぐ下にBCC欄が現れたら、そこをクリックしてメールアドレスを入力します。複数追加したいときは入力後にEnterキーを押すか、カンマで区切るとスムーズです。
BCCが使えるとできるこんなこと

BCCを使いこなすと、例えば複数の宛先に個人情報を伏せたまま一斉配信したり、自分宛を含めて送信履歴を残したりできます。
活用シーン | メリット |
---|---|
顧客への一斉案内 | 受信者同士にアドレスを見せずに安全配信できる |
社内共有の連絡網 | やり取りの履歴を自分だけ隠して記録を残せる |
プライベート招待状送付 | 参加者同士の情報を秘匿しつつ案内できる |
大量メールの管理 | ToやCc欄をすっきりさせて見落としを防げる |
連絡先グループを活用してBCCで一斉送信

連絡先にグループをまとめておくと、BCCでの一斉送信が驚くほどスムーズになります。宛先を手入力せずに、グループ名をBCC欄に入れるだけで設定完了です。
この方法なら、送信先リストの管理が楽になります。メンバーの追加や削除は「連絡先」アプリで行えるので、メール作成時にうっかり抜けや誤入力が起こりにくいのも安心ポイントです。
iCloudと同期しておけば、MacだけでなくiPhone/iPadにも同じグループが反映されます。外出先でも最新のメンバー情報で一斉送信できるので、チーム間のやり取りがぐっと楽になります。
プログラマー目線の小技としては、定期的にCSVでエクスポートしてバックアップしておくと、思わぬトラブルでも連絡先を復元しやすくなります。
連絡先で新規グループを作成しメンバーを追加する
Finderの「アプリケーション」フォルダ、またはDockから「連絡先」を起動してください。
連絡先の画面左上にある「+」ボタンをクリックし、「新規グループ」を選んでください。
作成されたグループを選択し、適当な名前を入力してEnterキーを押しましょう。
連絡先リストから追加したい名前をドラッグ&ドロップで新規グループに移しましょう。
iCloud連絡先をオフにしていると、作成したグループが表示されないので設定を確認してください。
メールの宛先にグループ名をドラッグしてBCC欄へ入れる
メール作成ウインドウを開いたら、アドレス帳で作成したグループ名をそのままBCC欄にドラッグするだけで、メンバー全員を非表示で宛先に追加できるようになります。
メール作成ウインドウで上部メニューの「表示」から「アドレス帳を表示」を選ぶと、グループ一覧がサイドバーに現れます。
サイドバーに表示されたグループ名をクリックしたまま、メール作成画面の「BCC」欄までドラッグしてからドロップすると、グループ内のアドレスが一気に追加されます。
スマートメールボックスでBCC履歴をまとめてチェック

スマートメールボックスを使えば、BCCで送信したメールだけを自動で集めてくれます。フォルダをいちいち行き来せずに一か所でまとめてチェックできるので、あとから「あのメールどこだっけ?」と迷う心配がなくなります。
- BCC送信したメールだけをまとめて見られるから探す手間が激減
- 新着メールも自動で振り分けられて見逃し知らず
- 複数プロジェクトや宛先にも柔軟に対応できて便利
サイドバーのスマートメールボックスを追加をクリック
スマートメールボックスを作成するときは、サイドバーからサッとアクセスできると便利です。
Mailを起動して、左側にメールボックス一覧が表示されていることを確かめます。
サイドバーの一番下にある+ボタンを押します。
メニューからスマートメールボックスを追加をクリックして準備完了です。
条件でメッセージヘッダに自分のアドレスが含まれるを選ぶ
ルール編集画面の条件設定欄で最初のプルダウンをクリックしてメッセージヘッダを選びます。
次の入力ボックスに自分のメールアドレスを入れて含まれるが指定されていることを確認しましょう。
Automatorで送信メールを自動的に自分へBCCする

メールを送るたびに自分もBCCに入れるのって、うっかりしがちですよね。Automatorを使うとメール送信のたびに指定したアドレスを自動でBCC欄に追加してくれるようになります。
mac標準のAutomatorを使うから追加インストール不要です。一度ワークフローを組んでおけば、裏で静かに動いてくれるので手間いらず。さらにAppleScriptを組み合わせれば、件名や宛先ごとに振り分けるワザも実現できます。
Automatorで新規メールプラグインを選ぶ
DockやLaunchpadからAutomatorを開き、「新規ドキュメント」をクリックしてください。
左側のライブラリ一覧でメールをクリックし、表示された中から「新規メール」をダブルクリックしてワークフローに加えます。
送出前アクションに自分のアドレスをBCC追加を設定
Macのメールアプリを起動して、画面上部のメニューから「メール」→「環境設定」を選びます。
「作成」タブをクリックして、〈送信時のアクション〉のプルダウンメニューから「BCC受信者を追加」を選びます。
「BCCを設定…」ボタンをクリックして表示されるフィールドに、自分のメールアドレスを正確に入力して保存します。
送信前アクションの設定は全送信に影響するので、アドレスを間違えると意図しない人に届く場合があります。
よくある質問

BCCに入れた相手はほかの受信者に知られますか
- BCCに入れた相手はほかの受信者に知られますか
-
BCC欄に入れたメールアドレスは、ほかの受信者には一切表示されません。そのぶん、プライベートな連絡先を隠して安心して送れるので、メーリングリストや複数人への一斉連絡でよく使われています。
新規メールでBCC欄が出てこないときはどうすればいいですか
- 新規メールでBCC欄が出てこないときはどうすればいいですか
-
メール作成画面の宛先欄まわりを右クリックして「BCCアドレス欄を表示」を選んでみてください。あるいはメニューバーの「表示」から同じ操作ができます。はじめは隠れているので、この操作を覚えておくと便利です。
連絡先グループをいっきにBCCへ入れられますか
- 連絡先グループをいっきにBCCへ入れられますか
-
連絡先アプリであらかじめグループを作っておけば、グループ名をドラッグ&ドロップするだけでまとめてBCC欄へ移動できます。手動でひとつずつ入力するより手軽なので、よく使うメンバーはグループにまとめておくと効率的です。
送信済みメールでBCCの有無をあとから確認できますか
- 送信済みメールでBCCの有無をあとから確認できますか
-
標準ビューではBCC欄を表示しないので、送信済みメールで直接は見えません。もしあとから確認したいときは、該当メールを開いて「メッセージ」→「すべてのヘッダーを表示」を選んでください。ソースに
BCc:
行があればBCCで送っています。
BCCの受信者が互いに見えることはある?
- BCCの受信者が互いに見えることはある?
-
MacメールではBCCで指定した受信者のアドレスはメールヘッダに記録されず、届いたメールを開いても自分以外のBCC受信者は表示されません。普段使う環境なら他の受信者の存在をのぞき見る手段はないので、お互いのアドレスが見えてしまう心配はありません。
BCCに入れた自分にだけ返信をもらうには?
BCCに自分を入れたまま相手からの返信を自分だけに絞り込むには、Reply-To(返信先)を自分のメールアドレスに設定します。Macメールで「表示」>「返信先アドレスを表示」を選び、現れた返信先欄に自分のアドレスを入力すれば準備完了です。
こうするとToやCcには通常の宛先を入れつつ、受信者が「返信」を選ぶと必ず自分の受信箱に届くため、ほかの宛先に誤って返信が飛ぶリスクを減らせます。
Macメールで自動BCCをオフにするには?
実はMacメール単体には自動BCC機能がありません。自動BCCが効いている場合は、プラグインやメールルールがその仕掛け人です。そのため解除のカギは、該当プラグインを無効化するか、ルール設定からBCC追加のルールを削除することにあります。
プラグインをオフにすると一時的に機能が停止し、ルールを削除すると永続的に制御可能になります。どちらも設定画面から簡単に操作できるので、送信メールが意図せず外部に共有される心配がぐっと減ります。
次の手順でプラグインの無効化方法と、メールルールの見つけ方を具体的に解説しますので、ぜひ画面を開きながら進めてみてくださいね。
送信後にBCCを確認できる場所は?
送信済みフォルダから開いたメールのヘッダーを展開するとBCCで指定した宛先が確認できます。
サイドバーの「送信済み」をクリックし、確認したいメールをダブルクリックしてウインドウを表示します。
メッセージウインドウ上部の受信者欄にある▼をクリックすると、ToやCcの下にBCC欄が表示されます。
メニューバーから「表示」→「メッセージ」→「すべてのヘッダを表示」を選ぶと、ヘッダ内に
デフォルト表示だとBCCは隠れているので展開操作を忘れないでください。
iPhoneから送ったメールにも同じ設定を引き継げる?
Macから設定したBCCはiPhoneのメールアプリには自動で引き継がれません。iOSではグローバルなBCC追加機能がないため、別の方法で対応する必要があります。
- サーバー側のフィルター機能活用:GmailやiCloudメールの設定画面で、送信メールを自動で自分宛にCCまたはBCCするルールを作っておくと、どの端末から送ってもコピーが手元に届きます。
- ショートカットアプリでワンタップ送信:iOSの「ショートカット」アプリで、自分宛BCCをあらかじめ埋め込んだメール送信フローを作ると、手軽に同じ振る舞いを再現できます。
- 署名にリマインダーを追加:署名の先頭に「BCC: 自分のメールアドレス」を入れておくと、送信前に自分で気づきやすくなります。
サーバー側フィルターは送信後にコピーを作るだけなので、iPhoneのメール画面ではBCC欄は空のままになる点に注意してください。
まとめ

MacメールでBCCを使うポイントはシンプルです。まず「表示」メニューからBCC欄を出して、宛先には「To」や「Cc」ではなくBCCに送りたいアドレスをまとめて登録します。その後は定型文や連絡先グループを活用して入力を短縮し、送信前にBCC欄に漏れがないかだけしっかり確認すれば、プライバシーを守りながら一斉送信ができます。
慣れてきたらショートカット登録でBCC欄の表示をすばやく切り替えたり、メールテンプレートにBCCをあらかじめ組み込んだりしてさらに作業効率を上げましょう。これで毎日のメールがもっと気楽になり、ミスも防げるのでぜひトライしてみてください。