iMovieの編集画面でクロマキーを試してみたものの背景がうまく抜けずに人物が緑色ににじんで途方に暮れているのではありませんか?
ここでは緑抜きが甘くなる原因を手早く見分けるコツから、スライダーやマスク調整、照明の当て方まで現場で効果を確かめた手順を順序立てて示します。数分の作業で透過が整い、タイムラインに好きな風景やアニメーションを重ねる楽しさをすぐ体験できます。
まずは撮影済みの素材を用意して読み進めてください。画像つきの解説を見比べながら操作すれば、合成が完成へ近づく様子を実感しながら学べます。
iMovieでクロマキーを使って背景を入れ替える流れをまるごとガイド

iMovieでグリーンバックの背景を一瞬で別世界にチェンジするってワクワクしますよね。ここでは実際にプログラマー視点で試した流れをまとめました。
- 素材を整理:グリーンバックで撮影した動画と差し替える背景画像や動画を用意します。
- iMovieで新規プロジェクト作成:解像度やフレームレートを撮影素材に合わせて設定しておくと後がラクです。
- 背景素材をタイムラインに配置:最下層に差し替えたい背景をドラッグ&ドロップします。
- クロマキー対象動画を重ねる:背景の上にグリーンバック素材を配置してクリップを選択します。
- 背景を透過:クリップのメニューから“グリーン/ブルー背景を透明化”を選び、透過レベルを調整します。
- エッジ調整と色修正:境界線の滑らかさや色かぶりを抑えるスライダーで微調整します。
- プレビュー確認&書き出し:動作に違和感がないか確認して書き出します。
プログラマー目線のポイントとして、撮影時にできるだけ均一なライティングで背景色を安定させておくと、iMovie上での透過精度がグッと上がります。
新規プロジェクトからクロマキーを始める方法

iMovieを立ち上げたら「ムービーを作成」を選んで、新規プロジェクトの編集画面に入ります。ここではタイムラインにグリーンバックの動画クリップを配置したあとで、重ねたい動画や画像素材を上のトラックにドラッグしていきます。
配置したグリーンバックのクリップをクリックすると、クリップ上部にあるフィルタアイコンが表示されます。そこからグリーンスクリーンを選ぶだけで、背景が一瞬で透過されて別の映像や静止画に置き換えられます。
この方法は、新規プロジェクトの立ち上げからクロマキー合成までの流れをシンプルに体験したいときにぴったりです。初めてiMovieでクロマキーを試す方でも、画面の流れに沿って直感的に進められます。
①iMovieを起動し「ムービー」をクリック
DockにあるiMovieアイコンをクリックしてアプリを立ち上げます。Dockにない場合はFinderを開き、アプリケーションフォルダからiMovieを探して起動してください。
起動後に表示される新規プロジェクトの画面で、「ムービー」をクリックして次の設定画面に進みます。
②メディアを読み込みグリーン背景の素材を選ぶ
iMovieを開いたら、画面上部の「メディアを読み込む」アイコンをクリックします。Finderからグリーン背景で撮影した動画ファイルをドラッグ&ドロップして読み込んでください。読み込みが完了したら、ライブラリ上に表示されるサムネイルからグリーンバックのクリップをダブルクリックして選びます。これで後のクロマキー設定がスムーズに進みます。
③タイムラインにまず置きたい背景動画をドラッグ
iMovieの上部にある「メディア」ビューで読み込み済みの背景動画を選びます。動画サムネイルをクリックしたまま、タイムラインの一番下までそのままドラッグ&ドロップしてください。はじめに背景だけをタイムラインに並べておくと、クロマキー合成の際に位置合わせがラクになります。
④その上のレイヤーにグリーン素材をドラッグ
タイムラインの上側にあるトラックに先ほど読み込んだ緑背景の動画素材をドラッグ&ドロップします。背景クリップの上に重なるように配置すると、クロマキー(グリーンスクリーン)合成の準備が整います。
ドラッグ後にクリップ同士がしっかり重なっているかを確認してください。隙間があると背景透過のエフェクトが正常にかからないことがあります。
⑤プレビュー上でグリーン素材を選択
タイムラインから並べたグリーン背景のクリップを、プレビュー画面内で直接クリックします。黄色い縁取りが表示されたら、正しく選択できています。
⑥ビデオオーバーレイ設定ボタンを押す
プレビュー画面上部にある重なった四角形のアイコンをクリックして、ビデオオーバーレイのメニューを開きます。
タイムラインでクリップが選択されていないとボタンがグレーアウトします。必ず青い枠がついているか確認しましょう。
⑦「グリーン/ブルースクリーン」を選び自動合成する
タイムラインでクロマキー合成したいクリップを選んで、プレビュー上の重ね合わせアイコンを押してください。その中からグリーン/ブルースクリーンを選ぶと自動的に背景が抜かれます。
自動合成後に表示されるスライダーで強さや滑らかさを動かして境界線のにじみや抜け残しを整えましょう。
背景は均一な色と明るさにしておくとキレイに抜けやすいです。シワや影があると画面上に残りやすいので気をつけましょう。
⑧スライダーで細部を調整し完成を確認
プレビュー画面上部の「ビデオオーバーレイ設定」をクリックすると「柔らかさ」のスライダーが現れます。
バーを左右に少しずつ動かしながら、被写体の輪郭が滑らかに背景と馴染むポイントを探しましょう。
緑の縁取りが消えたり、背景が透けすぎたりしないギリギリの位置がベストです。何度か再生して問題ないか必ず確認してください。
既存の編集プロジェクトにクロマキーを追加する方法

既に進めている編集に緑背景素材をサッと組み込みたいなら、iMovieのクロマキー機能がピッタリです。背景用のクリップをタイムライン上で上に配置し、上部のクリップを選んで「グリーンスクリーン」を有効にするだけで、一瞬で別世界を演出できます。
既存のシーンに新しい背景を加えることで、プロジェクトを丸ごと作り直す手間を省けます。プログラマー目線のコツとして、クリップはイベントに分けてまとめておくと、あとから呼び出すときに迷わずに済みます。
①編集済みのプロジェクトをひらく
DockにあるiMovieアイコンをクリックして起動し、サイドバーの「プロジェクト」タブから先ほど編集したプロジェクト名を見つけてダブルクリックします。
Spotlightで「iMovie」と入力して開くと、アプリをすばやく呼び出せるので便利です。
②追加したい場面の真上に再生ヘッドを置く
背景を差し替えたいシーン付近をタイムライン上で探します。
- トラックパッドやマウスホイールでタイムラインをズームインして細かく確認。
- 白い縦線(再生ヘッド)をクリック&ドラッグし、狙ったフレームに合わせます。
- 左右の矢印キーで1フレームずつ動かしながら微調整してピッタリ合わせましょう。
③クロマキー素材をブラウザからドラッグして重ねる
SafariやChromeで表示した緑背景の動画や画像を、タイムライン上のベースクリップに向けてドラッグ&ドロップします。カーソルが重ねたいクリップ上に乗ったら、自動でオーバーレイ扱いになっていることを確認しましょう。
④オーバーレイ設定で「グリーン/ブルースクリーン」を選ぶ
動画クリップを選択したら右上のオーバーレイ設定アイコンをクリックして「グリーン/ブルースクリーン」を選びます。これだけで緑や青の背景がパパっと透明化されます。
透明化の具合は下に表示されるカットアウトスライダーで細かく調整できます。スライダーを左右に動かしてキャラクターのエッジをなめらかに仕上げてみてください。
⑤スポイトで残った緑をクリックして微調整する
クロマキーを適用すると少し緑が残ることがあります。そんなときはスポイトツールでその部分を直接クリックして、色を再取得してみましょう。
プレビュー画面を大きく表示し、まだ緑が残っている箇所を探します。細かい部分まで確認すると、仕上がりが自然になります。
エフェクト設定の中にあるスポイトアイコンを選択し、残った緑色の部分をクリックします。一度で消えない場合は、複数回クリックして色味を調整しましょう。
暗い影やハイライト部分を選んでしまうと、映像の一部が消えてしまうことがあります。できるだけ中間トーンを狙ってクリックしてください。
⑥エッジ調整スライダーで輪郭をなめらかにする
グリーンスクリーンを適用したクリップを選んだら、プレビュー画面の上にあるビデオオーバーレイ設定アイコンをクリックしてください。
「エッジ調整」スライダーが表示されたら、つまみを右に少しずつ動かしていきます。数値を小刻みに変えながら、人物の輪郭が自然になめらかになるポイントを探しましょう。
境界線がギザギザして見えなくなると同時に、被写体のディテールが残る調整を目指します。強くかけすぎると輪郭がぼやけるので、ほんの少し動かすのがコツです。
エッジを右に動かしすぎると被写体全体がぼやけるので、プレビューを見ながら慎重に調整してください。
⑦再生して違和感がないかチェック
クリップの左上にある再生ボタンをクリックしてプレビューを始めます。緑背景の切り抜きが自然か、髪の毛の細かい部分や動きのあるシーンで緑色が残っていないかを確認しましょう。
もし境界線がギザギザに見えたり、背景と馴染まない部分があれば、エフェクトの「消去量」や「ソフトネス(境界のなめらかさ)」を少しずつ調整してみてください。
調整後は必ず再生して、動きのある場面でも違和感なく仕上がっているかどうかチェックしましょう。
撮影時に緑幕と被写体の照明が異なると抜けムラが出やすいので、照明を均一にするとキレイに合成できます。
クロマキーを覚えたらできる3つの楽しいプチ応用

クロマキーで背景をすっきり消せるようになると、おうち時間がもっとワクワクしますよ。
プチ応用 | 活用ポイント |
---|---|
バーチャル会議で背景チェンジ | ZoomやTeamsでプロっぽい背景に切り替えられる |
天気予報風ムービー作成 | 自作の天気図を後ろに流してお天気キャスター気分 |
ゲーム実況風演出 | キャラ画面の前に自分の顔を合成して臨場感アップ |
どれもiMovieのクロマキー機能でサクッとできるので、映像の楽しみがぐっと広がります。
タイトルアニメと一緒に合成して映画風に仕上げる

タイトルアニメと緑背景を組み合わせると、まるで映画のオープニングみたいにワクワクする演出が手軽に手に入ります。iMovieに用意された動きのあるタイトルをクロマキーで背景に重ねるだけで、シーンの切り替えがシネマティックに感じられるようになります。
この手法は、ドラマティックなイントロやエンドロール風の締めくくりにぴったりです。旅行やイベント動画の冒頭に入れると、一気にプロっぽい雰囲気になるので、記念映像を格上げしたいときにぜひ試してみてください。
タイムラインでタイトルクリップを最上段に置く
ブラウザからタイムラインに追加したいタイトルクリップをクリックして選択してください。
選択したクリップをタイムライン上部にドラッグし、他のトラックの上に重ねるようにドロップします。青いラインが現れたら正しい位置です。
タイトルの色を背景に合わせてカスタムする
タイムライン上のタイトルクリップをダブルクリックすると、テキスト編集用のインスペクタが表示されます。
インスペクタ内のテキストカラー欄にあるカラーボックスをクリックすると、カラーピッカーが出てきます。
カラーピッカーのスポイトアイコンを選んで、プレビュー画面上をクリックすると、その場所の色が文字色に反映されます。
フェードインアウトで自然につなげる
タイムラインで対象のクリップをクリックして選びます。
クリップ先頭と末尾にマウスを合わせると、フェードハンドル(小さな白い円)が現れるまで待ちます。
ハンドルをドラッグして、フェードイン・フェードアウトの長さを調整します。滑らかに切り替わるポイントを探しましょう。
プレビュー再生で確認し、不自然なつながりがないかチェックします。必要なら設定を微調整してください。
Zoomのバーチャル背景用に動くシーンを作る

Zoomでずっと同じ静止画背景を使うと、ミーティングがちょっと味気なく感じることがありますよね。iMovieでグリーン背景に撮影した映像から動くシーンを作っておくと、背景がゆらゆら動いて、画面全体がパッと華やかになります。
具体的には、まずiMovieで背景をクロマキー処理してお好みの映像素材を重ね合わせ、解像度1920×1080、フレームレート30fpsで書き出します。書き出した動画ファイルをZoomのバーチャル背景設定画面から選ぶだけで、動く背景がそのまま呼び出せるようになります。
教育セッションでホワイトボードの手書きが背景にぴったり重なるシーンや、イベント配信でロゴがゆらめくシーンなど、用途に合わせて自由にカスタマイズできるのが嬉しいポイントです。
クロマキー合成した動画を書き出す
iMovieの右上にある共有アイコンをクリックします。
「ファイル」を選んで、解像度や画質を調整します。高解像度ほどきれいですがファイルサイズが大きくなるのでバランスを見ましょう。
ファイル名と保存先を入力し、「次へ」をクリックすると書き出しが始まります。
書き出し中は他の重い作業を止めておくと、よりスムーズに進みます。
Zoom設定で仮想背景に書き出し動画を選ぶ
Zoomを起動して画面右上の歯車アイコンをクリックし、設定画面を表示します。
左側メニューから「背景とフィルター」をクリックし、仮想背景の設定画面を開きます。
「+」ボタンをクリックして書き出した動画ファイルを選択し、仮想背景として追加します。
リストに表示された動画をクリックし、背景に正しく適用されているかプレビューで確かめます。
ミラー表示をオフにして左右反転を防ぐ
iMovieで前面カメラを使うと、プレビュー画面が鏡のように左右反転して見えます。実際の映像と同じ向きで撮りたいときは、ミラー表示をオフにしましょう。
タイムライン表示中に画面上部の「+」アイコンをタップして「撮影」を選ぶと、カメラプレビュー画面が開きます。
プレビュー左上のミラーアイコン(左右に重なる矢印)をタップしてオフにします。これでプレビューと書き出し映像の向きが一致します。
異なる色背景を一度に抜くプロ向けショートカット

iMovieの標準UIではグリーンスクリーンかブルースクリーンのどちらかしか一度に処理できませんが、プロ向けショートカットを設定すると複数色背景のクロマキーを瞬時に切り替えられます。Automatorで「ビデオオーバーレイ→グリーンスクリーン」と「ビデオオーバーレイ→ブルースクリーン」にそれぞれショートカットを割り当てておけば、クリップを選択したままワンタッチで背景色ごとのキーイングを適用できます。
この方法を使うと、色切り替えが多いシーンでもタイムラインを行ったり来たりせずに編集がはかどります。グリーンとブルー以外の色を組み合わせた複雑な合成も、ショートカット一発で流れを止めずにさくさく進められる点が大きなメリットです。
複製クリップを重ねて色ごとにクロマキーを適用
タイムラインで元のクリップを選び、⌘C→⌘Vで同じクリップを重ねます。上のクリップでは明るい緑、下のクリップでは暗い緑を狙って抜くイメージです。
上のクリップをクリックし「ビデオ調整」→「グリーン/ブルーのスクリーン」を開いて、スポイトで明るい緑をクリックして除去します。
次に下のクリップを選択し、同じくクロマキーを設定してスポイトで暗い緑を選んで消します。こうするとムラが減って自然な背景透過になります。
最後にマスクの境界スムーズネスや透明度を各クリップで微調整し、合成した映像を確認しましょう。
不透明度でマスクを組み合わせる
カラーキーをかけたクリップを重ねて、上のレイヤー不透明度を下げると境界がなめらかになります。
タイムライン上のキー処理済みクリップを選択し⌘+C→⌘+Vで複製します。上に重ねると準備完了です。
上のクリップを選びビデオオーバーレイ設定で「切り抜き」を「ピクチャ・イン・ピクチャ」に変更し、不透明度スライダーを40~60%に下げます。
不透明度が低すぎると透過部分までにじむため30~70%の範囲で微調整してください。
最終的に全クリップを一つに結合
タイムライン上をクリックしてからCommand+Aを押すか、マウスでドラッグして結合したい全てのクリップを選びます。
選択したクリップを右クリックして新規複合クリップを選びます。ポップアップで名前を入力して「作成」をクリックしてください。
よくある質問

- 緑背景がうまく切り抜けない場合の対処法は?
-
緑が濃すぎたりムラがあるとiMovieのクロマキーが正しく働かないことがあります。部屋の照明を均一に当てて、背景布にしわや影ができないようにしてみてください。また、背景と人物の距離を1mほど確保すると良い結果が得やすいです。
- クロマキー合成用に撮影するときに気をつけることは?
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衣装に緑色や反射素材を使うと背景と混ざりやすくなります。撮影時は緑以外の色を選ぶのがおすすめです。さらに、被写体に対してライトを当てすぎると白飛びしてしまうので、明るさは調整しながら撮影してください。
- iPhone版iMovieでもクロマキーは使えますか?
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はい、iPhone版iMovieでもクロマキー機能が利用できます。iOS17以降であれば「グリーンスクリーン」エフェクトが追加されているので、タイムライン上で背景クリップを選んでから「+」→「グリーンスクリーン」をタップしてください。
背景が一部透けてしまうのはどうすればいい?
透けが残るとせっかくの別世界感がダメになっちゃいますよね。じつはライティングやスライダー設定をちょっと整えるだけで、グッとキレイに背景を抜けますのでご安心ください。
- ライティングを均一に:背景全体にムラなく光を当てると、影や暗がりが減って透けがグンと抑えられます。
- 許容量スライダーを上げる:オーバーレイ設定で少しずつスライダーを動かし、透け具合が消えるポイントを探しましょう。
- フェザー(ぼかし)を調整:エッジがギザギザに見えたらぼかしを微調整して、自然な境界線を作ります。
被写体と背景スクリーンの距離をできるだけ離すと、影が落ちにくくなって透け防止に効果的です。
iMovieでクロマキーが選べないボタンが見つからない?
タイムラインでクロマキーを使うクリップをほかのクリップの上に重ねていないと、グリーン/ブルー画面の選択肢が出てきません。
まず背景として下におきたい動画や写真をドラッグ&ドロップします。その上に緑や青の背景で撮ったクリップをドラッグすると、オーバーレイ用のトラックに載ります。
オーバーレイされたクリップを選ぶと、プレビューウィンドウのすぐ上に“ビデオオーバーレイ設定”のボタンが現れます。そこをクリックすると“グリーン/ブルー画面”が選べるようになります。
iMovieとmacOSは最新版(macOS Monterey以上、iMovie10.6以上)にアップデートしておくと、操作画面が変わらずにボタンが表示されやすいです。
グリーンではなく白い壁でも抜ける?
白い壁もクロマキーの下地として使えることがあります。iMovieの「グリーンスクリーン」は単色の背景を透過する仕組みなので、均一な白色なら抜ける可能性があるからです。
ただし現場で試してみたところ、白背景は影や明るさのムラに弱く、人物の輪郭まわりに白っぽい縁が残りやすい印象でした。どうしても白壁で抜きたいときは、ディフューザーで光を拡散して影を消し、被写体と背景の明度差をしっかり確保すると安定しやすいです。
音声と映像のズレはどう直す?
iMovieでは映像クリップから音声を切り離して個別に動かせるので、ちょっとしたズレは簡単に直せます。
具体的にはタイムライン上でクリップを選んで右クリックから“オーディオを分離”を選ぶと、映像と音声が別トラックになります。あとは音声トラックを前後にドラッグして、波形を目安にピタリと合わせるだけです。
波形を拡大表示すると細かいズレにも気づきやすくなります。またスナップ機能が働くので、意外と少しずつ動かすだけでジャストフィットしてくれるはずです。
iPhoneで撮った縦動画でもクロマキーはできる?
iPhoneで縦向きに撮影した動画も工夫すればiMovieでクロマキー合成できます。iMovieは横長(16:9)前提のフィルターですが、素材を90°回転させて合成し、書き出し後に再度90°回転すれば縦動画のまま背景を差し替えられます。
この方法なら追加アプリは不要で、iMovieだけで縦動画向けのクロマキーが完結するのがうれしいポイントです。SNS投稿用の縦長フォーマットを最大限に生かせます。
- iMovieだけで完結:追加アプリは不要で手軽に試せる
- 縦枠をフル活用:黒帯なしでSNSに最適な見栄え
- 手順の再現性:一度覚えれば毎回スムーズに編集
まとめ

ここまでお話したように、iMovieを使えば緑背景をワンクリックで消して好きな世界を重ねられます。
手順は撮影した素材を準備してiMovieに読み込み、クロマキーフィルタを適用して緑色を抜き、背景クリップを下段に配置し、しきい値や柔らかさを調整するだけです。
実際に何度も試した結果、ライティングを均一にしておくと抜けムラが減り、トリミング機能で細かい部分を整えるとより自然に仕上がります。
この記事を参考に、ぜひ自分だけの別世界を作ってみてください。思い通りの映像がすぐ手に入る楽しさを実感できるはずです。