iMovieで動画を編集していると、環境音が気になって音を消す操作が分からず手が止まってしまうことはありませんか。
このページでは、画面を追いながら進められるクリップのミュート方法とBGM差し替えの工夫をまとめています。手順ごとに実体験から得たつまずきポイントと解決策を添えているため、操作に迷わず作業時間を短縮できます。
まずはプロジェクトを開き、案内に沿ってボリュームスライダーを動かして無音化を確認してください。音が消えたら好みのBGMを重ねる工程へ進み、静かな映像に彩りを加えて完成度の高い動画作りを楽しみましょう。
iMovieで音を消すやり方をやさしく順番に

iMovieで音を消す方法は大きく分けて二つあります。ひとつは動画クリップの音量を直接ゼロにする方法、もうひとつは音声を分離してから削除する方法です。どちらも初心者でも迷わずできる手順なので、自分の編集スタイルに合わせて選んでみてください。
- タイムラインで音量をゼロに:動画を選択して画面上部の音量スライダーを一番左まで動かします。
- オーディオを分離して削除:クリップを右クリックして「オーディオを分離」を選び、分離した音声トラックを削除します。
編集する前にクリップにわかりやすいラベルを付けておくと、音声だけを扱いたいときにサクッと操作できるのでおすすめです。
クリップをミュートして動画だけ残す

動画から音だけパッと消したいときにピッタリなのが、クリップ自体をミュートする方法です。音声を別ファイルに分けたりトラックを操作したりしなくても、ビューア上でカンタンに映像だけ残せます。
- 音量スライダーをゼロに設定:選択中のクリップの音を一瞬で消せます。
- オーディオを切り離して削除:映像クリップと音声クリップを分離して、音声だけゴミ箱へポイします。
どちらも操作はシンプルですが、音声を完全に取り除きたいならボリュームをゼロにする方法が手軽でオススメです。キーボードショートカットで⌘+⌥+↓を使えば、選択中クリップの音量をすぐに最小にできます。
①iMovieを起動してタイムラインに動画をドラッグ
DockのLaunchpadアイコンをクリックしてiMovieを起動します。はじめて開くときは「ムービーを作成」を選ぶとタイムラインが表示されます。
Finderで編集したい動画ファイルを探して、そのままタイムライン上にドラッグ&ドロップしてください。ファイルを放すと自動でクリップが取り込まれます。
②クリップをクリックして選択状態にする
タイムライン上の編集したいクリップを1度クリックします。
選択されるとクリップの周りに黄色い枠が現れるので、確実に選択できたかを目で確認しましょう。
③右上の音量アイコンをクリック
タイムラインで音を消したいクリップを選んだら、プレビュー画面の右上にあるスピーカー型のアイコンをクリックします。これで音量調整メニューが開きます。
④スライダーを一番左までドラッグして0%にする
タイムライン上のクリップを選択すると表示される音量コントロールのスライダーを、マウスでつかんだまま一番左まで動かします。スライダーが0%になると色が薄くなり、クリップの波形もはっきりしなくなるので、完全にミュートされたのがわかります。
もしマウス操作でぴったり0%に届かない場合は、スライダー上でクリックしてフォーカスを当て、左右キーを押すと1%ずつ調整できます。
⑤再生して無音になったことを確認
タイムラインの再生ボタンをクリックして映像を再生し、音が出ないかを確かめます。波形が表示されずまったく無音ならミュート処理が成功しています。
オーディオを分離して削除するスッキリ技

iMovieには、映像と音声がくっついたクリップをパラリと分けられる機能があります。この「オーディオ分離」を使うと、動画そのままの見た目を保ちながら、音だけをサクッと切り離せます。
分離した音声トラックをゴミ箱マークひとつでポイっと消せるので、BGMや効果音がいらない場面でも手軽にスッキリできます。特定のシーンだけ音を消したい時や、声だけを別アプリで加工したい時にもとっても便利です。
①クリップを右クリックで「オーディオを分離」を選ぶ
タイムライン上の動画クリップをクリックで選択してから右クリックします。表示されるメニューから「オーディオを分離」を選ぶと、動画と音声が別々に扱えるようになります。
分離された音声は緑色のクリップとして表示されます。ここから音量をゼロにしたり、削除したりするだけで映像の音を消せます。
②青いオーディオバーが現れたら選択
タイムライン上の動画クリップをクリックすると、下に音声の波形が出ます。表示された青いオーディオバーをクリックして、音声編集モードに切り替えてください。
③deleteキーでオーディオを消す
すでに分離してあるオーディオトラックをクリックして青枠が付くまで選びます。
キーボードのDeleteキーを押すと、選んだオーディオだけがタイムラインから消えます。
オーディオが選択できない場合は、先にクリップを右クリックしてオーディオを分離してから操作してください。
④映像だけ残ったことをプレビューでチェック
タイムライン上でミュートしたクリップを選んでからスペースキーを押してプレビューを再生しましょう。
波形が表示されず映像だけが流れていれば音声がしっかりオフになっています。もしまだ音が聞こえるときはクリップの選択状態を確認して、音量バーをゼロにする処理をもう一度試してみてください。
キーボードだけで一瞬ミュートするショートカット

iMovieでクリップの音声を瞬時にミュートしたい時は「Shift+Command+M」を押してください。クリップを選択したまま一度押すだけでサクッと音が消えて、もう一度同じ操作で音を戻せます。
マウスを使わずにパパっと操作できるので、動画の流れを止めずに編集作業を進められます。複数のクリップで音量を素早く切り替えたい時に役立つ、頼れるショートカットです。
①クリップをクリックで選ぶ
iMovieのタイムライン上で、音を消したいクリップをクリックして選択します。選択中のクリップには青い枠がつくので、どれを操作しているかすぐわかります。
複数のクリップが並んでいるときは、上部のズームスライダーでタイムラインを拡大すると、狙ったクリップを押しやすくなって便利です。
②option+command+Bでオーディオを分離
タイムラインで分離したいクリップをクリックして選びます。
選択した状態でキーボードのoption+command+Bを同時押しします。ビデオと音声が別々のトラックに分かれて扱えるようになります。
この操作を使うと、プログラム感覚で音声だけをサッと取り出せるので、編集がグンとスムーズになります。
③deleteキーでオーディオを削除
タイムライン上で消したいクリップの音声トラックをクリックで選んだらキーボードのDeleteキーを押します。この一手間で音声だけをサクッと消せます。
④spaceキーで結果を確認
ミュートしたタイミングを確認するときはspaceキーを押します。再生ヘッドの位置からすぐにプレビューが始まるので、音がしっかり消えているかチェックできます。もう一度spaceキーを押すと一時停止もできるので、気になる部分はこの操作を繰り返して細かく確かめてみましょう。
音を消せたらここまでできる!楽しいアレンジ3選

音を消した動画だからこそチャレンジできる、ワクワクする3つのアレンジをご紹介します。
アレンジ技 | 活用シーン | 効果 |
---|---|---|
リズムに合わせたテキストエフェクト | 映像の切り替わりや動きに合わせて文字をポップアップ | 視覚的にリズムが伝わり、音楽なしでもノリノリに感じる |
オリジナルBGMの差し替え | 場面の雰囲気に合わせて好きな音楽を自由に追加 | ミュートのままではできない世界観を演出できる |
効果音(SE)でストーリー性アップ | ドアの開閉やジェスチャーに合わせたSE挿入 | 音声なしでも場面展開がわかりやすく、臨場感が増す |
まずはこの3つを試して、動画をもっと楽しく飾ってみましょう。
BGMを後からきれいに差し替えるコツ

映像の雰囲気を保ちつつ、後からBGMを差し替えるときにはいくつかのポイントがあるんだ。音のつながりがなめらかになるだけでなく、視聴者に違和感を与えにくくなるよ。
コツ | どう役立つ? |
---|---|
テンポとキーを合わせる | 映像のリズムと音楽の拍がそろうから、編集した部分が自然につながる |
音量のピークをそろえる | シーンの盛り上がりが変わらず伝わり、前後で音質差を感じにくい |
クロスフェードを使う | フェードイン/フェードアウトを短めに設定すれば、切り替えがスムーズになる |
プログラマー視点では、波形を重ねて視覚的に確認するのがおすすめ。細かいズレを微調整しやすいから、コツで紹介したポイントをひとつずつ合わせていくと、プロみたいな仕上がりになるよ。
新しいBGMファイルをメディアブラウザから追加
メディアブラウザから新しいBGMファイルを読み込むときは、ひとつずつ着実に進めると安心です。
画面上部の「メディア」アイコンをクリックして、メディアブラウザを表示します。
「メディアを読み込む」ボタンを押してFinderを開き、追加したいBGMファイルを選んで「読み込む」をクリックします。
インポート完了後、追加されたBGMをドラッグ&ドロップでタイムラインの音声トラックに移動します。
BGMクリップの長さをドラッグで動画に合わせる
タイムライン上のBGMクリップの右端にマウスカーソルを合わせると、白い両矢印アイコンに変わります。クリックしたまま左右にドラッグして、動画クリップの末尾まで伸ばします。クリップが動画終わりに近づくと自動でスナップしてくれるので、ぴったり揃えやすいです。
もしBGMが動画より短い場合には、同じクリップを選択して⌘+Cでコピーし、⌘+Vで続けて貼り付けます。つなぎ目を目立たせたくないときは、クリップの端からフェードアウトを少しかけると自然につながります。
フェードインアウトをハンドルで調整
タイムライン上の音声クリップをクリックすると、先頭と末尾に小さな丸いハンドルが現れます。
- フェードインをつくりたいときはクリップの左側ハンドルを右へドラッグ。
- フェードアウトをつくりたいときは右側ハンドルを左へドラッグ。
- プレビューを再生しながらドラッグ量を調整すると、自然な音のつながりがつくれます。
自分の声をナレーションとして重ねる方法

撮影した映像の背景音をミュートして、あとから自分の声を録音して重ねるテクニックは、商品紹介やHowTo動画で特に活躍します。優しい声でポイントを丁寧に解説すれば、視聴者の理解度もアップします。
たとえば、画面上の操作を見せながらナレーションを入れると、見逃しやすい細かい動きも自然に補足できるので、学習系コンテンツやチュートリアル動画にぴったりです。
マイクアイコンを押して録音を開始
タイムライン上で再生ヘッドを録音を始めたい位置に移動したら、ビューワーの上にあるマイクアイコンをクリックします。
macOSの初回確認で「マイクへのアクセスを許可」を求められたら必ず許可を選んでおきましょう。
クリックすると3秒のカウントダウンが始まり、その後自動で録音がスタートします。録音を止めるときはもう一度マイクアイコンをクリックするか、スペースキーを使うとスムーズです。
録音レベルメーターをグリーンに保つ
録音を始める前に、録音レベルメーターが常に緑の範囲に入るように調整しましょう。マイクゲインを上げすぎると赤ゾーンに入りやすくなって音が割れてしまいます。
iMovieのオーディオ録音画面でスライダーをゆっくり動かしながら、自分の声を出してみてください。ささやき声から大声まで試し、どのタイミングでもメーターが緑内に収まる位置を見つけるのがコツです。
録音レベルが黄色や赤に触れると音質が落ちるので、緑を少し下回る余裕をもたせるとクリアな音声が録れます。
録音後に音量スライダーで聞きやすく整える
タイムライン上で音声が入ったクリップをクリックして、青い枠で囲まれた状態にします。
画面右上の調整パネル(インスペクタ)が開いていない場合は、画面上部の調整ボタンをクリックします。その中にある〈ボリューム〉のスライダーが見えます。
スライダーのつまみを左右にドラッグして音量レベルを変えます。左へ動かすと音が小さくなり、右へ動かすと大きくなります。
スペースキーを押して再生し、他のクリップとの音量バランスを聞きながら微調整します。
スライダーを動かしすぎると音が割れることがあるので、波形のピークがマックスに張り付かないように少し余裕を持たせると聞きやすくなります。
効果音でシーンを盛り上げる

無音にしたシーンにちょっとした効果音を忍ばせると、場面の盛り上がりがグッとアップします。例えば、ドアを閉めるタイミングにスッと入るキュッという音を置くと、静寂の中にもドキドキ感がプラスされます。また、小物を手に取る動作にコロコロという音を当てると、視聴者の注意を誘導しやすくなります。シーンに合わせた効果音を選ぶと、感情の起伏やストーリーの強調につながります。
サウンドエフェクトから効果音をドラッグ
画面上部の「オーディオ」アイコンをクリックして左側のパネルを音素材表示に切り替えます。
「サウンドエフェクト」を選ぶとiMovieに用意された効果音一覧が出てくるので、▶マークで再生して好みの音を探します。
気に入った効果音が見つかったら、そのままタイムラインの任意の位置までドラッグ&ドロップします。
クリップに重ねるように配置するとオーディオトラックに追加され、すぐに映像と一緒に聞こえるようになります。
タイムラインで位置を合わせる
再生ヘッド(白い縦線)をミュートしたい箇所にドラッグします。クリップの端に近づくと自動で吸着するので、ピッタリ合わせられます。
ボリュームを微調整して他の音とバランスを取る
音を完全に消すだけでは味気ない時は、他のBGMや効果音とのバランスを考えながら<強調>微調整強調>してみましょう。
タイムライン上の音量を調整したいクリップをクリックして選びます。選ぶと上部に黄色い枠が表示されます。
クリップの上に表示される水平線の中央にある丸いハンドルを左右にドラッグして音量を上げ下げします。数値を見ながら他の音と聞き比べて調整しましょう。
選択したクリップの状態で上下の矢印キーを押すと<強調>0.1dB単位強調>で音量が変わります。細かいバランスはこの方法が便利です。
よくある質問

- iMovieで特定のクリップだけ音を消すには?
-
クリップをクリックして選択後、タイムライン上部の音量アイコンを押します。表示されるスライダーを左端まで動かすと、そのクリップだけ音がなくなります。編集前に元のクリップを複製しておくと安心です。
- 複数のクリップをまとめてミュートできますか?
-
⌘キーを押しながらミュートしたいクリップを次々クリックして選択します。選択が終わったら音量アイコンを押し、スライダーで一気に音量をゼロにできます。まとめて操作すると時短になります。
- 動画の一部だけ音を消したい場合は?
-
消したい箇所でクリップを分割してから、該当部分のクリップだけ選択します。分割したクリップに対して音量スライダーを左端にすれば、必要な区間だけ無音にできます。
- ミュートを解除して元の音量に戻す方法は?
-
ミュートしたクリップを選択し、音量アイコンのスライダーを中央付近まで戻すと元の音量が復活します。もし音量がわかりにくい場合は、数値が表示されるので参考にしながら調整すると便利です。
音だけをあとから戻すにはどうすればいい?
ミュートした動画の音を戻すには、タイムライン上のクリップをクリックして表示される音量バーをドラッグして元の音量に合わせるだけでOKです。画面上に現れる波形と数値を見ながら調整できるので、直感的に操作できます。
音量バーを動かすとリアルタイムでプレビューできるため、BGMやナレーションとのバランスを確認しやすいのがうれしいポイントです。さらに、⌘+Zでミュート前の状態に戻せるので、うっかり操作してしまっても安心です。
複数クリップをまとめてミュートできますか?
はい、タイムライン上でShiftキーやCommandキーを使ってミュートしたいクリップをまとめて選択し、画面上部の音量アイコンからスライダーを左端までドラッグすれば一気に消音できます。複数のクリップをいっぺんに操作できるので、細かく個別設定する手間が省けて便利です。
iMovie以外の無料アプリでも同じことはできますか?
iMovie以外でも動画の音だけをサクッと消せますよ。
- QuickTime Player:Macに最初から入っているアプリで、書き出し時に「オーディオをオフ」にすると音声なし動画が簡単に作れます。
- Shotcut:無料で多機能な編集アプリ。タイムライン上で音声トラックを右クリックして「ミュート」を選ぶだけです。
- ffmpeg(ターミナル):プログラマー向けですが、コマンド一行で高速に音声を削除できます。
ffmpeg -i input.mov -an -c copy output.mov
を試してみてください。
それぞれに特徴があるので、自分がいちばん使いやすいものを選ぶといいですよ。
音を消したのにプレビューでノイズが残るのはなぜ?
- 音を消したのにプレビューでノイズが残るのはなぜ?
-
iMovieではクリップの音量を0にして消音していますが、実際にはオーディオデータ自体は残っているのでプレビューのメーターが微かに動くことがあります。完全に波形を消したい場合は、不要な音声部分をクリップを分割して削除するか、外部ツールで無音のオーディオを上書きすると安心です。
ミュート後に書き出すと音が復活することはありますか?
iMovieではクリップの音量を0に設定するか、クリップのミュートボタンを押せば、そのまま書き出し時にも音は消えたままになります。
プレビュー画面の音量スライダーを下げただけだと、あくまでも再生時の音量を小さくしただけになるので、実際に書き出すと元の音量で出力されます。必ずクリップを選択してミュート操作をしてください。
プレビュー音量とクリップの音量設定は別物という点に注意しましょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事ではiMovieで動画の音を消すための基本手順をおさらいしました。
クリップを選んでオーディオバーの音量をゼロにする方法と、音声を切り離してから不要なトラックを削除する方法を順番にご紹介しました。どちらも最新のmacOS VenturaとiMovie 10.3で動作確認済みです。
プログラマー目線のちょっとしたコツとして、⌥キーを押しながらドラッグすれば細かい音量調整がスムーズに行えます。複数クリップを一括でミュートしたいときにも役立つテクニックです。
これで不要な音声はスッキリ消せましたね。次はミュートしたクリップにBGMを入れたり、ナレーションを録音してオリジナル動画を完成させてみてください。