iMovieで撮影した旅行動画から無駄なシーンだけを切り取りたいのに、どこを操作すれば良いのか迷っていませんか?
画面写真付きのステップとショートカットの活用コツを合わせて紹介するので、クリックが多くて指が疲れる作業を減らしつつ、数分で余計な部分を消し去り、映像と音声のつながりを違和感なく仕上げられます。さらに応用テクとしてテンポ調整やBGMの差し替えまでまとめて解説します。
パソコン操作に自信がなくても順番通りに進めるだけで成果がすぐに見える内容です。ゆったり肩の力を抜いて読み進め、今日のうちに手元の動画を磨き上げてみてください。
iMovieで切り取りをスムーズに行うための詳しい手順

動画の冒頭や不要なシーンをサクッと切り取りたいときは、この手順をそのまま真似してみてください。初めてでも戸惑わずに進められるように、ステップごとにやさしく解説します。
- 新規プロジェクトを作成:iMovieを起動して「+」→「ムービー」を選びます。
- 素材を取り込む:画面上部の「読み込み」ボタンをクリックして動画ファイルをドラッグ&ドロップします。
- クリップをタイムラインに配置:読み込んだ動画を下部のタイムラインへドラッグして配置します。
- 切り取り位置を指定:再生ヘッドを切りたいスタート地点へ移動し、⌘Bでクリップを分割します。同様に終了地点でも分割します。
- 不要部分を削除:分割された不要クリップを選んでDeleteキーを押せばスッキリ消せます。
メニューバーから切り取り

メニューバーから“編集>切り取り”を使うと、マウスドラッグなしでタイムライン上のクリップを正確にトリミングできます。細かい位置を調整したいときにピッタリの方法です。
タイムライン上でトリムしたい範囲を選択したら、メニューバーから編集>切り取りをクリックするだけです。慣れるとCommand+Xでサクッと操作できるので、たくさんのクリップを扱うときにも便利です。
キーボードショートカットはシステム環境設定からカスタマイズできるので、自分好みに設定しておけば作業効率がさらにアップします。マウス操作に自信がない人や正確に位置を合わせたい人におすすめです。
①iMovieを起動してプロジェクトを開く
DockのiMovieアイコンをクリックしてアプリを起動します。読み込み中はアイコンが跳ねるので、焦らずに完了するまで待ちましょう。
画面上部のメニューから「プロジェクトを開く」を選び、編集したいプロジェクトをダブルクリックします。Finderに保存したプロジェクトは「ファイル」→「プロジェクトを開く」から直接指定できます。
②タイムラインで切りたい位置に再生ヘッドを合わせる
画面下部にあるタイムラインを左右にドラッグして、カットしたい映像のあたりを表示します。
プレビューの下に見える縦線(再生ヘッド)をドラッグして、切りたいフレームにぴったり重ねていきます。
マウスやトラックパッドでの微調整が難しい場合は、⌘キーを押しながら左右矢印キーで1フレームずつ動かすと正確に合わせやすくなります。
タイムラインが細かくて見づらいときは、ピンチ操作やズームスライダーで拡大すると狙った位置を見つけやすくなります。
③メニューバーの変更をクリックしクリップを分割を選ぶ
iMovieのウインドウ上部にあるメニューバーで変更を選びます。クリックすると編集項目がずらりと表示されます。
サブメニューの中からクリップを分割を探して選択します。選ぶと読み込み地点でクリップがパキッと分かれます。
④不要なクリップを選んでdeleteキーで削除する
タイムライン上の不要クリップをクリックして選択します。選択中のクリップは黄色の枠で強調されるのでわかりやすいです。
クリップが選ばれた状態でdeleteキーを押すと即座に削除できます。クリップの隙間が空くことがありますが、次のクリップが自動で詰まるので気にせず進めて大丈夫です。
編集中にクリップを間違って消してしまったときはcommand+Zで元に戻せます。
ショートカットキーで素早く切り取り

トリミング時にマウス操作をいちいち行うのがちょっと億劫なときは、ショートカットキーを活用するとグッとスピードアップできます。
たとえば、クリップを選択して再生ヘッド位置でカットを入れるにはCommand+B、クリップの先頭や末尾をトリムしたいときはOption+[/]が便利です。マウスで境界をドラッグしなくても、キーボードだけでサクサクトリミングできるので、編集のテンポがガラリと変わります。
特に素早くラフカットを進めたい場面や、細かな調整を何度も繰り返すときに威力を発揮します。最新のmacOSとiMovie(バージョン10.3以降)ならキーボードショートカットが安定動作するので、スムーズに作業が進められます。
①タイムラインで分割したい位置に再生ヘッドを置く
画面下部のタイムラインで、分割したいポイントを探します。クリップ上にカーソルを置くとスキマー(黄色い縦線)が現れるので、目的の位置までドラッグしてください。スキマーが止まると再生ヘッド(白い縦線)が表示され、分割位置が決まります。
さらに細かく位置を調整したいときは、キーボードの左右矢印キーでフレーム単位に動かせます。
②CommandキーとBキーを同時に押してクリップを分割する
再生ヘッドを分割したい位置に合わせたら、クリップをクリックで選択してからCommandキーとBキーを同時に押してください。
映像と音声がその位置で別々のクリップになり、個別に編集できるようになります。
分割する前にクリップが青枠で選択されているか確かめてください。選択が外れているとショートカットが効かないことがあります。
③不要部分をクリックしてdeleteキーで取り除く
タイムラインから消したいクリップをクリックして青いハイライトが付いたことを確認したら、キーボードのdeleteキーを押して不要な部分をサクッと取り除きます。誤って別のクリップを選ばないように、選択状態になっている枠の色を必ずチェックしてください。
もし間違えて消してしまったら、command+Zで元に戻せるので安心です。さらに複数のクリップを同時に選択してdeleteすると、一気に整理できるので、たくさん並んだ映像をまとめてカットしたいときに便利ですよ。
④スペースキーで再生しカット位置を確認する
再生したい場所にプレイヘッド(再生バー)をドラッグできたら、キーボードのスペースキーを押して再生してみましょう。動画が動き出すので、ここだという切りたい位置をしっかり確認できます。
大きくズレていたらプレイヘッドをドラッグして微調整しましょう。1フレームずつ細かく見るときは左右の矢印キーを押すとフレーム単位で移動できます。慎重に切りたい時の強い味方になりますよ。
範囲選択ツールで必要な部分だけ残す

範囲選択ツールを使うと、タイムライン上で残したい部分だけを直感的に囲って切り取れます。ドラッグ操作で始点と終点をなぞるだけなので、まずはRキーでツールに切り替えてみてください。
この方法のいいところは、複数のクリップをまたいでまとめて不要な部分を選択できる点です。選択範囲以外をまとめて削除すれば、すぐにシーンがスッキリします。
プログラマー視点でのコツは、タイムラインをズームインして細かいフレーム単位まで確認することです。狙いどおりの位置でドラッグできると、あとから微調整する手間がぐっと減ります。
①クリックドラッグで残したい範囲を選択する
タイムライン上のクリップで残したい開始位置にカーソルを合わせてクリックし、そのままマウスをドラッグすると黄色い枠線が表示されます。選びたい終了位置までドラッグしたらマウスを離して範囲を決めます。
②選択外のグレー部分をdeleteキーで一括削除する
タイムライン上でグレーアウトしている未使用エリアをクリックすると青枠で選択できます。その状態でdeleteキーを押すと、不要な隙間がいっきに消えてシーンの切れ目が整います。
③command+Zで取り消して調整し直す
切り取り位置が思い通りにならないと感じたら、キーボードでcommand+Zを押して直前の操作を取り消します。黄色いハンドルが元の位置に戻るので、再度ドラッグしてちょうど良いところで調整してみてください。
もし戻しすぎたときは、command+shift+Zでやり直しができます。迷ったときは遠慮なく繰り返して最適な位置を見つけましょう。
切り取りを覚えたら広がるiMovie活用アイデア

切り取りをマスターできたら、iMovieの楽しみ方がぐっと広がります。日常動画のテンポアップから、短いシーンをつなげたストーリー作成まで、いくつかのアイデアをお届けします。
活用アイデア | 役立つシーン |
---|---|
BGMに合わせたリズム編集 | 曲のビートに合わせてシーンをトリムすると、動画にリズム感とテンションが出る |
複数クリップでショートムービー作成 | 短いシーンを組み合わせて、旅行やイベントのハイライト映像が手軽にできる |
スローモーションとの組み合わせ | 動きのあるシーンを切り取ったあとにスロー再生すると、演出効果が高まる |
タイトルやテロップの挿入 | 不要部分をカットしつつ、切れ目でテキストを入れると見やすさがアップする |
サムネイル用シーン確保 | 切り取った中からお気に入りの一コマをサムネイルに使えば、SNSへの投稿も映える |
どれもすぐに試せるものばかりですから、まずは一つ選んで手を動かしてみてください。切り取りを軸にした編集が、動画づくりをよりクリエイティブにしてくれます。
複数カットでテンポよくつなぐ

動画を長いワンカットで見せ続けると、どうしてもダラッとした印象になりがちです。でも撮影したクリップを短めに切り分けて、キレよくつなぐとグッと引き締まった雰囲気になります。
複数カットを使うとリズム感ある仕上がりになるので、視聴者の集中力が続きやすいです。iMovieのタイムラインを拡大縮小しながらドラッグ&ドロップで並べ替えたり、⌘+Bでサクッとカットしたりすると、繰り返し操作もストレスフリーになります。
Bロール用に短いクリップを続けて分割して並べ替える
まず動画クリップをイベントからドラッグして、メインクリップの上に重ねるようにタイムラインに並べます。このときBロール専用のトラックを作る感覚で配置すると整理しやすいです。
タイムライン上の再生ヘッドを切りたい位置に合わせ、キーボードのCommand+Bで分割します。プログラマー視点だとショートカット登録もオススメです。
細かく切り出したクリップを選択してドラッグし、再生したい順に並べ替えます。プレビューしながら位置を微調整すると違和感が減ります。
ジャンプカットにならないようトランジションを追加する
タイムラインでつなぎたい2つの動画クリップを順にクリックして選びます。
選択したクリップ間に表示される小さな正方形のアイコンをダブルクリックします。
表示されたトランジション一覧からクロスディゾルブなど自然に映像がつながるものをクリックします。
トランジションがタイムライン上に挿入されたら、境界線をドラッグして長さを好みの秒数に調整します。
トランジションを追加できない場合はクリップ同士の接続が正しくない可能性があります。前後のクリップを少し重ねてみてください。
音声だけ残して映像を切り取り

iMovieでは映像と音声がくっついたクリップから音声だけをサッとバラして映像部分を削除できます。ナレーションやインタビューの声をそのまま使いたいときにぴったりで、手軽に素材を整理できます。プログラマーならではのコツとして、音量を一定に整えたり、外部のノイズ除去アプリを組み合わせたりするとよりキレイな仕上がりにできます。
クリップを選んで右クリックからオーディオを分離する
タイムライン上の動画クリップをクリックして選択します。
選択した状態でクリップ上を二本指タップ(またはControlキーを押しながらクリック)するとメニューが現れます。
メニューの中からオーディオを分離を選ぶと、音声トラックがクリップからはがれるように分かれます。
映像トラックをdeleteキーで削除して音声のみを保持する
タイムライン上の対象クリップを右クリックして「オーディオを分離」を選んでください。
分離された映像トラック(上側の青いクリップ)をクリックして選択します。
deleteキーを押して映像だけを削除すると、下側に残った音声クリップだけを維持できます。
画面収録から不要な沈黙を省く

画面収録にはキー操作の説明タイミングや考え事で長い無音が生まれます。そのまま残すと視聴者が飽きるので、音声波形をチェックしながら手動で沈黙部分をカットする方法が便利です。
iMovieには自動検出機能がない代わりに、波形表示でdBの低い部分を目視してカットできます。タイムライン上をズームして静かな箇所を拡大し、正確に分割・削除する流れが基本です。
ポイント:キーボードショートカットを活用して作業をスピードアップしましょう。〈command〉+〈+〉/〈-〉でタイムラインをズーム、〈command〉+〈B〉でクリップを分割できるので、無音部分の切り出しがスムーズになります。
波形のフラット部分をCommand+Bで細かくカットする
タイムラインを拡大して音声クリップの無音に近いフラット部分をしっかり見えるようにします。
切りたいフラット部分の始まりに再生ヘッドを合わせクリックで選択したのち、Command+Bを押してください。
同じようにフラット部分の終わりにも再生ヘッドを合わせて分割し余分なクリップを選択してDeleteキーで削除しましょう。
沈黙部分を削除してプレイヘッドで滑らかさをチェックする
クリップを選択後、タイムライン上の波形アイコンをクリックしてオーディオ波形を表示します。フラットに近い部分が無音箇所です。
タイムラインを拡大して、無音が始まる位置と終わる位置にプレイヘッドをドラッグします。操作が不安な場合はズーム率を上げましょう。
プレイヘッド位置でS
キーを押してクリップを分割し、無音領域を選択したらDeleteキーで削除します。
冒頭にプレイヘッドを戻して再生し、カット位置が不自然でないかをチェックします。必要に応じて数フレームずらして微調整しましょう。
波形が小さすぎる場合はタイムライン右上のズームスライダーで表示倍率を上げると選択ミスを防げます。
よくある質問

トリムした箇所を元に戻すには?
- トリムした箇所を元に戻すには?
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編集画面で⌘+Z(アンドゥ)を押すと直前のトリム操作が戻せます。もし長く作業していて戻りすぎる場合は、トリム前にプロジェクトを複製しておくと安心です。
動画と音声を別々にトリムできる?
- 動画と音声を別々にトリムできる?
-
クリップを右クリックして「オーディオを切り離す」を選ぶと、映像と音声がバラバラになります。それぞれを独立してトリムできるので、音声だけを微調整したいときに役立ちます。
複数のクリップをまとめてトリムしたい
- 複数のクリップをまとめてトリムしたい
-
シフトキーを押しながら複数クリップをクリックすると同時選択できます。その状態でタイムラインの端をドラッグすると、まとめてトリムが可能です。プログラマー的にはキーボード中心の操作で効率アップすると楽ですよ。
トリム後にファイルサイズを小さくする方法は?
- トリム後にファイルサイズを小さくする方法は?
-
共有メニューから「ファイル」を選び、解像度や圧縮設定を「低」にするとサイズがぐっと下がります。オリジナルは高画質で保存しつつ、軽いプレビュー用を別で書き出すのがおすすめです。
カットしたはずなのに黒いフレームが残るのはなぜ?
動画をカットしたあとになぜか黒いフレームだけが残ってしまうのは、編集前に取り込まれた“何も撮影されていない無音映像部分”だったり、クリップを削除したあとにできた“ギャップ(空白)”だからなんです。
- カメラの記録開始直後や停止直前に黒い映像が入っていて、トリムでその範囲をしっかり刈り取れていない
- クリップの端をドラッグするだけではまだ黒フレームを含む範囲が残っている
- タイムライン上でクリップを分割&削除したあとの空白に、iMovieが自動で黒色の“ギャップ”を表示している
この原因がわかれば、タイムラインをズームして正確にトリム範囲を調整したり、ギャップを選択して削除すればすっきり消せますよ。
ショートカットキーが効かないときは?
iMovieのショートカットが反応しないときは、キー操作が正しくアプリに届いていないサインかもしれません。
- タイムラインの選択:クリップやタイムラインをクリックしてアクティブにしてから操作する。
- カスタムショートカットの競合:システム設定の「キーボード>ショートカット」で重複をチェックする。
- iMovieの再起動:アプリをいったん閉じて開き直すと内部状態がリセットされることがある。
- macOSのアップデート:最新OSにアップしておくと、キーボード入力周りの不具合が改善される場合がある。
- ハードウェアキーボード設定:システム環境設定の「キーボード>入力ソース」で正しいレイアウトを選ぶ。
これらを試しても改善しないときは、外付けキーボードや別ユーザーでの動作確認もおすすめです。
切り取り後に元に戻すには?
切り取りした直後なら⌘+Zでどんどん元に戻せます。
一度保存してもクリップを右クリックして「トリムをリセット」を選べば、切る前の映像がそのまま復活します。
この機能のおかげで思い切ってトリムしても、いつでも安心してやり直しができます。
4K動画でも軽快に編集するコツは?
4K動画をiMovieで編集するときは、きれいな画質が魅力的ですが、そのぶんパソコンに負担がかかりやすくなります。でも少し下準備をするだけで、スムーズに動くようになります。
編集を軽くするコツは主に三つあります。
- プロキシファイルを準備:HandBrakeやQuickTimeで4K動画を1080pに変換して取り込むと、iMovieが軽く動きます。
- 外付けSSDを活用:素材をSSDに保存すると読み込み速度が上がり、タイムラインの動きがスムーズになります。
- 不要なアプリを閉じる:編集中は余計なアプリを止めてCPUやメモリに余裕を作ると、カクつきがぐっと減ります。
まとめ

iMovieではまず動画をタイムラインにドラッグして配置し、トリムしたいクリップをクリックして選びます。そして再生ヘッドを切りたい位置に合わせて「⌘+B」でクリップを分割し、不要な側の部分を選択してバックスペースキーで削除します。
その後、残したいシーンの先頭と末尾をドラッグして微調整すれば、ピッタリの長さに整えられます。プログラマー視点のちょっとしたコツとして、ズームスライダーでタイムラインを拡大すると細かいカットが格段にやりやすくなります。
これで不要なシーンをサクサク切り落とせるようになります。最後に⌘+Eで書き出してチェックすれば、スッキリ軽快な動画に仕上がりますので、ぜひこの流れを活用してみてください。