iMovieで動画を編集していると、字幕を入れたいけれど位置やタイミングがうまく合わずに困っていませんか。
ここでは、長年Macで映像制作を続ける中で磨かれた方法をもとに、最小限の操作で読みやすい字幕を付ける具体的手順を一つずつ丁寧に示します。書体の選び方や秒単位の調整、作業を一気に短縮するキーボード操作まで取り上げるので、編集に慣れていない方でも安心です。
Macをそばに置き、紹介する流れに沿ってクリックとドラッグを試せば、伝わる動画作りがすぐに始められます。まずは短いクリップで肩慣らしをして、完成した映像を家族や仲間と共有しながら自分らしい表現を楽しみましょう。
iMovieで字幕を入れる具体的な手順をぜんぶ見せます

iMovieを使って動画に字幕を加える場合、ざっくり分けるとこんな流れです。
- 動画ファイルを準備:編集したいクリップをタイムラインに並べる
- 台本や文字起こしを用意:字幕のテキストを先にまとめておくと効率化できる
- タイトルツールで字幕を追加:「下部テロップ」など字幕向けプリセットを選ぶ
- タイミングと長さを調整:文字の表示開始と終了をドラッグで細かく合わせる
- 書き出し:字幕を焼き込んで書き出すか、外部ツールでSRT化する
エンジニア目線のワンポイントとして⌘+Bでクリップ分割、⌘+Zでやり直しを覚えると、細かい調整がサクサク進みます。
iMovieのタイトル機能で字幕を直接入力

iMovieのタイトル機能を使うと、動画上にテキストを打ち込むだけでパッと字幕が追加できます。ドラッグ&ドロップで好きな位置に置けるので、マウス操作が苦手でもサクッと配置できるのがうれしいポイントです。
フォントやサイズ、色を直感的に変えられる自由度の高さも魅力です。短いフレーズやセリフをちょっとずつ入れたいときに向いていて、プレビューしながらリアルタイムに微調整できるので、初心者でもストレスなく仕上げられます。
①プロジェクトを新規作成して動画をタイムラインに置く
iMovieを起動して中央の「ムービーを作成」をクリックします。
新しいプロジェクトが開いたら上部メニューの「メディアを読み込む」ボタンを押して、Mac内の動画ファイルを選びます。
読み込みが終わったクリップを、下部のタイムラインエリアにドラッグ&ドロップして配置します。
動画ファイルはあらかじめわかりやすいフォルダにまとめておくと、読み込みがスムーズになります。
②上部メニューのタイトルボタンをクリック
画面上部に並ぶ「タイトル」をクリックすると、動画に挿入できる字幕テンプレートがずらりと並びます。
③「下三分の一」など好みのスタイルをドラッグして動画へ重ねる
タイトルブラウザで好みの下三分の一スタイルを見つけたら、サムネイルを動画クリップの上までドラッグします。クリップがハイライトされたらドロップして、テキストが重なるのを確認しましょう。
下三分の一のスタイルをタイムライン上の動画クリップに重ねるようドラッグします。クリップがオレンジ色に反転したらドロップ可能です。
ドラッグ後にタイトルクリップの両端をドラッグして長さを調整し、テキストが出現する開始時間と終了時間をぴったり合わせましょう。
④プレビューウインドウをダブルクリックしてテキストを入力
プレビューウインドウ内の字幕を追加したい位置をダブルクリックして直接テキストを入力します。文字数が多い場合はEnterキーで改行しながら見た目を確認し、スペースキーで微調整すると扱いやすいです。
⑤タイムラインで字幕の長さをドラッグしてセリフに合わせる
タイムライン上で対象の字幕クリップ端をドラッグして、セリフの開始と終了に合わせて長さをピッタリ調整してください。
ドラッグが細かくてやりづらい場合は、タイムライン下部のズームスライダーで拡大すると扱いやすくなります。
セリフの前後に数フレームの余白を残すと、字幕が読みやすくなります。
⑥書体・サイズ・色をインスペクタで調整する
画面右上のインスペクタアイコンをクリックして文字設定パネルを表示します。ここで書体やサイズ、色を細かく変更できるので動画の雰囲気に合わせてこだわってみましょう。
まずフォントのプルダウンから好きな書体を選びましょう。つづいてサイズスライダーで見やすい大きさにセットします。最後にカラーをクリックし、お好みの色を選んで完了です。
字幕は動画の背景と色の差がはっきりしているほど読みやすくなります。必ずプレビューで確認しましょう。
Keynoteで字幕を作ってiMovieに重ねる

Keynoteを使うと、字幕のデザイン自由度が格段にアップします。フォントサイズや色はもちろん、影やグラデーションをかけたり、文字の円弧配置や吹き出しをつけることもかんたんにできます。
作成した字幕は透過PNGで書き出せるので、iMovieのタイムライン上に重ねるだけで背景を気にせず合成できます。アニメーション付きテキストもKeynote側で設定できるので、動きのある字幕も演出しやすいのが魅力です。
- 豊富なエフェクト:ドロップシャドウや反射など細かいデザイン調整が可能
- 透過書き出し:背景を透かしたPNGでiMovieに重ねるだけ
- アニメーション対応:フェードイン・アウトや動くテキストをKeynote側で設定できる
①Keynoteで16:9のプレゼンを新規作成
DockやアプリケーションフォルダからKeynoteを起動します。起動後の画面で「書類を選択」をクリックして、新しいプレゼンテーションを始めます。
テーマを選んだら、右上の書類設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。表示されたメニューで「スライドサイズ」を「16:9」に変更して「完了」を押します。
②黒背景に白テキストで字幕を1枚ずつ配置
画面左上の「背景」タブを開き「ソリッド」を選択します。黒い背景をタイムラインの任意の位置までドラッグして配置します。
タイムライン上の黒背景クリップを選択し、上部メニューの「タイトル」から好みのスタイル(例:ベーシックタイトル)を黒背景の上へドラッグします。
プレビュー画面のテキストをダブルクリックし、テキスト編集モードに入ります。画面右側のフォント設定から色を白に変更してください。
タイムライン上で黒背景+タイトルのクリップ端をドラッグし、字幕を表示したいフレーム数だけ長さを調整します。
黒背景を使うと字幕前後の映像が見えなくなるため、必要に応じて映像クリップの前後にフェードを入れて自然なつなぎを意識してください。
③ファイルをムービー書き出しでProRes保存
ムービーを書き出すときはProRes形式を選ぶと、字幕を含めた映像の鮮明さをしっかり保てます。保存先の空き容量をあらかじめ確認しておくと安心です。
画面上部の「ファイル」→「共有」→「ファイル」をクリックします。
「フォーマット」を「ビデオとオーディオ」にしてから、「品質」をプルダウンでProRes(標準)またはProRes 422 HQに変更します。
解像度を「オリジナル」か好みのサイズにして、書き出し先フォルダとファイル名を入力します。
「次へ」を押してから「保存」をクリックするとProRes形式でムービーが出力されます。
ProResは高画質ですがファイルサイズが大きくなるため、保存先の容量に余裕があることを必ず確認してください。
④iMovieにドラッグしてオーバーレイとして読み込む
macOS SonomaのFinderで書き出した字幕ファイルを表示してから、iMovieのタイムライン上にある動画クリップへドラッグしてください。
クリップの上にドラッグすると〈オーバーレイを追加
読み込み後はオーバーレイトラックの端をドラッグして字幕の開始位置と終了位置を映像にぴったり合わせましょう。
⑤ビデオオーバーレイ設定を「カットアウェイ」に変更
オーバーレイに設定したクリップをタイムラインでタップして選び、プレビュー画面上のオーバーレイアイコンをタップしてください。
表示されたリストからカットアウェイを選びましょう。これで下のメインクリップがほどよく透けて見え、字幕がぐっと目立ちます。
⑥字幕クリップの長さをセリフに合わせてトリミング
タイムライン上の字幕クリップをクリックして選択します。クリップの周りに黄色い枠が出ていればOKです。
クリップの左端か右端にカーソルを合わせて、オレンジのハンドルが表示されたらドラッグでセリフの開始と終了にぴったり合わせます。波形を表示させておくと声のピークが目印になって便利です。
字幕を活かす応用ワザでもっと魅せる動画へ

基本の字幕入れがひと通り完了したら、ここからは動画にひとふりの遊び心を添える応用ワザをチェックしましょう。ちょっとした工夫で視聴者の視線をがっちりキャッチできますよ。
応用ワザ | おすすめシーン | 効果ポイント |
---|---|---|
アニメーション字幕 | 製品紹介やデモ映像 | 動きをつけて 注目度アップ |
カラーフィルター切り替え | トークやインタビュー | 背景を暗転させて 文字を際立たせる |
アイコン付き字幕 | レシピやハウツー動画 | 情報を視覚化して 理解を助ける |
音楽に合わせたフェード | ミュージックビデオ風 | リズムと一体化して 心地よさを演出 |
ここで紹介したワザを組み合わせると、動画全体のクオリティがぐっと上がります。やりすぎないバランスを意識しつつ、あなたらしい演出を楽しんでみてください。
ブランドカラーとフォントで統一感アップ

ブランドカラーとフォントをそろえると視聴者にパッと覚えてもらいやすくなります。動画のあちこちで色や文字の雰囲気がバラバラだと落ち着かないけれど、そろえておくと見た目にまとまりが出ます。
iMovieのタイトル設定で会社やチャンネルのカラーコードとフォントを登録しておけば、毎回同じスタイルを簡単に呼び出せます。ちょっとした手間で統一感がアップするので手軽に試してみてください。
ブランドカラーのカラーコードをカラーピッカーに登録
Macのメニューバーから「表示」→「カラーピッカーを表示」をクリックしてカラーピッカーを呼び出します。
カラーピッカーの左下にあるプラスアイコンをクリックし、新しいスウォッチを作成します。
スウォッチ名にブランド名を入力し、#FF5733
などのカラーコードを貼り付けて保存してください。
スウォッチ名はあとで探しやすいよう英語や略称で登録すると便利です。
字幕スタイルを複製して名前を付けて保存
タイムライン上の字幕を右クリックして「スタイルを複製」を選んでください。すると同じデザインの新しいスタイルが作成されます。
複製したスタイルをダブルクリックして、わかりやすい名前に変更しましょう。日付や用途を入れておくと管理が楽になります。
全クリップを選びタイトル設定から新スタイルを一括適用
Command+Aキーを押してタイムライン上のすべてのビデオクリップをまとめて選びます。
画面上部の「タイトル」を開き、気に入ったプリセットをダブルクリックすると選択中のすべてのクリップに一括でスタイルが反映されます。
ポップアップアニメーションで視線を誘導

テキストが飛び出すように表示すると見せたい部分に自然と視線が集まります。iMovieではクリップの拡大縮小とフェードを組み合わせるだけで手軽にポップアップ風の動きを作れます。こうした効果はチュートリアルでのステップや製品紹介のキーメッセージなど、特に注目してほしいポイントを強調したいときにぴったりです。
キーフレームを使って字幕クリップに拡大アニメーションを付ける
ズーム効果をつけるには字幕クリップに疑似的なキーフレームを設定します。iMovieのオーバーレイ設定とKenBurns効果を組み合わせるとスムーズに拡大アニメーションが作れます。
タイムライン上で字幕クリップを選択し、プレビュー上部のオーバーレイメニューから「ピクチャ・イン・ピクチャ」を選ぶ。
プレビュー左上の「クロップ」をクリックし「KenBurns」を選択して開始フレームと終了フレームを設定する。
開始フレームは文字が見切れないように全体を映し、終了フレームでテキストが拡大表示されるように枠をドラッグで拡大する。
再生ヘッドを動かしてズームの動きと字幕の表示タイミングを確認し、ズレがあればフレーム位置を微調整する。
大きく拡大しすぎると文字がジャギーに見えるので拡大率はほどほどにすると滑らかに見えます。
音楽のリズムに合わせてタイミングを微調整
タイムラインの拡大ビューを使って音楽の波形をしっかり確認します。ビートの頭が山になっている場所がリズムの合図です。
再生ヘッドを音楽が一番盛り上がるビートの先頭に移動し、見本にします。
字幕クリップを再生ヘッドの位置に合わせるように開始/終了地点をドラッグして微調整します。
多言語字幕をバージョン分けで管理

多言語対応が必要な動画では、言語ごとに字幕を別バージョンで管理すると作業がずっと楽になります。どの言語にどんな修正が入ったかすぐにわかるから、あとで「これどのファイルだっけ?」と悩まずにすみます。
- ファイル名に言語コードを追加:ja、en、zhなどを付けると一覧性がアップ
- バージョン番号を取り入れる:v1.0、v1.1といった具合に更新履歴が追える
- フォルダー分けで整理:言語ごとのサブフォルダーを作るとプロジェクト全体がすっきりする
個人的には字幕ファイル(.srt)をGitで管理すると、変更差分を簡単に確認できて助かりました。チームで編集するときはプルリクエストを使えば、どこが変わったかすぐにレビューできます。
字幕クリップを言語ごとにレイヤー分け
iMovieで日本語と英語など複数の言語を同じ動画に重ねるときは、言語ごとにクリップをまとめた「複合クリップ」を作ると切り替えや編集が楽になります。
タイムライン上で日本語のタイトルクリップをShiftキーを押しながらクリックしてすべて選びます。連続していない場合はCommandキーを押してクリックで個別に追加できます。
選択したクリップのいずれかを右クリックし「複合クリップを作成」を選びます。名前は「日本語字幕」にするとわかりやすいです。
次に英語のタイトルクリップも同じ方法でまとめ、名前を「English Subtitles」にします。レイヤーが別になり管理が簡単です。
タイムライン上で複合クリップをドラッグして上下を入れ替え、表示したい言語を上のレイヤーに配置します。
一度複合クリップ内で字幕を編集したら外側では編集できないので、修正は必ず複合クリップをダブルクリックしてから行ってください。
不要な言語を非表示にして書き出しを繰り返す
タイムラインで書き出したくない字幕トラックをクリックして非表示にします。表示アイコンが薄くなることを確認してください。
非表示にした状態でビデオを書き出します。設定メニューからエクスポートを選び、保存先とフォーマットを指定して開始してください。
書き出しが終わったら、別の言語トラックをオフにして同じ手順を繰り返します。こうすることで必要な字幕だけを個別ファイルとしてまとめられます。
自動置換スニペットで入力スピード倍増

字幕をタイプしていて同じフレーズや時間コードを何度も打ち込むのはけっこう大変ですよね。そこで活躍するのがテキスト置換スニペットです。短いキー入力ひとつで長い定型文に置き換わるので、iMovieの字幕エディタに文字をペタペタ貼り付ける手間がグンと減ります。
Mac標準のテキスト置換機能を使うなら「環境設定>キーボード>テキスト」へ登録するだけ。もっと高度に使いたければTextExpanderなどのサードパーティ製がおすすめです。プログラマー感覚でプレースホルダ付きスニペットを作れば、開始時間だけ変えて本文は一瞬で呼び出せますよ。
テキスト置換ツールに定型語句を登録
画面左上のAppleメニューをクリックしてシステム設定を開き、サイドバーからキーボードを選びます。
「テキスト置換」をクリックして「+」を押します。左にショートカット、右によく使う字幕文を入力しましょう。
iMovieの字幕入力欄で登録したショートカットを入力し、スペースキーを押して定型文が一発で出るか試してみます。
ショートカットはできるだけ短く設定すると入力ミスが減ります。
字幕入力中にスニペットを呼び出して展開
システム設定>キーボード>テキストで、スニペットの略語と展開後の文章を追加します。ここで登録したフレーズがiMovieの字幕入力でも使えます。
iMovieの字幕テキスト欄をクリックして略語を入力すると、登録した内容が自動で展開されます。長いセリフもサクサク入力できるようになります。
macOS標準のテキスト置換はアプリごとに動作が異なることがあるので、動かないときはiMovieを再起動してみましょう。
よくある質問

- iMovieで日本語字幕が文字化けしてしまうのはなぜ?
最新のmacOS Venturaでも、デフォルトフォントに対応していない文字があると文字化けしやすいです。環境設定の「一般>言語と地域」で日本語が最優先になっているか確認してみてください。それでも直らない場合は、一度メモアプリなどで日本語を入力してからコピー&ペーストすると正しく反映しやすいです。
- 字幕の文字サイズやフォントをあとから変えられますか?
もちろん変更できます。字幕クリップを選んで、画面上部の「文字スタイル」メニューを開いてください。用意されているフォントやサイズから好みのスタイルを選ぶだけで、すぐプレビューに反映されます。
- 同じ字幕を複数のシーンに使い回す方法は?
字幕クリップを⌥キーを押しながらドラッグするとコピーが作れます。そのまま別のシーンに貼り付ければ、位置やフォントをそのまま使い回せるので便利です。
- タイミングをピンポイントで調整するコツは?
タイムラインをズームインしておくと細かい操作がしやすいです。クリップ端をドラッグで伸縮させたり、再生ヘッドを合わせた状態で右クリックから「クリップをスプリット」すると、より正確な位置でカットや移動ができます。
字幕が音声とずれるときは?
動画を再生したときに字幕が音声とずれているとがっかりしますよね。iMovieでは小さなズレから大きなタイミングずれまで、調整の方法がいくつかあります。
- 字幕クリップをドラッグ:タイムライン上で字幕だけ前後に動かし、小さなズレをすばやく修正できます
- クリップを分割して調整:音声波形を目印に字幕を区切り、大きなずれを区間ごとにピンポイントで合わせられます
- プロジェクト設定を確認:フレームレートの不一致が原因なら、設定を最新のままに揃えて一括で修正できます
それぞれの方法を使い分ければ、音声とのタイミングがバッチリ合った動画が仕上がります。
SRTファイルを読み込む方法はある?
iMovieはSRTファイルを直接読み込む機能がないため、そのままドラッグ&ドロップしても字幕トラックとして認識されません。
手軽に扱いたいときは、ffmpegを使って動画に焼き込み字幕を付けた上でiMovieに読み込む方法があります。これなら字幕表示したままカット編集などができます。
SRTをそのまま編集可能な形式で扱いたい場合は、Final Cut Proのトライアル版でSRTを読み込み、iMovie互換の動画形式に書き出すルートもおすすめです。
ffmpegで焼き込み字幕を作るなら、ターミナルで以下のように実行してみてください。
ffmpeg -i input.mp4 -vf subtitles=subs.srt output.mp4
フォントオプションがグレーアウトするのはなぜ?
iMovieで字幕を入れているときにフォントオプションがグレーアウトして編集できないケースがあります。これは選んでいるテキストスタイルがテーマに固定されたタイトルになっているからです。
たとえば「下部に配置」や「大見出し」などのプリセットタイトルは、そもそもフォントやサイズがテーマに連動していて手動で変えられない仕組みです。
もし自由にフォントを変えたいときは、プリセットのタイトルではなく、iMovieが用意しているカスタムタイトル(「シンプルタイトル」「標準タイトル」など)を選ぶとフォントオプションが有効になります。
また、テキストクリップが正しく選択されていないときや、タイムライン上で見えているテキストではなくビデオクリップを選んでいる場合もグレーアウトします。必ずテキストクリップをクリックしてからフォントメニューを確認してみてください。
書き出し後に字幕を変更したいときは?
書き出し後に字幕を見直したくなることはよくあります。お気に入りのフレーズを微調整したり、誤字を直したりしたいときには、以下の二つの方法を検討してみるとスムーズです。
- プロジェクト修正:元のiMovieプロジェクトを開いて字幕を編集し、再書き出しします。多少手間はかかりますが、画質は元どおりキープできます。
- 外部ツール活用:HandBrakeやSubtitle EditでSRTファイルを作り、既存の動画に字幕を焼き込む方法です。iMovieを起動せずにサクッと変更できます。
どちらのやり方も試した結果、クイックに済ませたいときは外部ツール、細かく調整して高画質を維持したいときはプロジェクト修正がおすすめです。
iMovieでクローズドキャプションを付けられる?
iMovieには再生時に字幕をオンオフできるクローズドキャプション機能が搭載されていません。
もし映像データにクローズドキャプションを付けたいなら、iMovieからFinal Cut ProへXMLを書き出して取り込む方法がおすすめです。XMLを使うと字幕トラックを独立したデータとして扱えるので、視聴者が字幕の表示切り替えをできるファイルが書き出せます。
まとめ

iMovieで字幕を付ける流れは、動画読み込み→テキスト追加→タイミング調整→スタイルカスタマイズ→動画書き出しの5ステップです。
各ステップでショートカットやプレビュー確認を活用すれば、迷わずサクサク編集できます。字幕のフォントやサイズを変えると伝わりやすさがグンとアップします。
今日からさっそくiMovieの字幕機能を試してみてください。慣れるほどクオリティも上がるので、ぜひ楽しみながら挑戦してみましょう。