Appleミュージックでよく聴く曲ほど再生回数が増えているはずなのに、どこで確かめれば良いのか分からずモヤモヤしていませんか?
Macの標準ミュージックアプリには、再生回数を一覧表示したり自動で集計する隠れた仕組みがあります。ここでは、初心者でも迷わず試せる具体的な手順と、ヘビロテ曲を自動抽出してプレイリストを育てる応用術を、実体験を交えて紹介します。それぞれ画像不要で実践でき、作業時間をグッと短縮できる点が魅力です。
読み進めていただくと、今すぐMac上で再生履歴を数値化し、音楽生活をもっと快適に楽しむ方法が身につきますので、ご自身のライブラリで試しながら確認してみてください。
Appleミュージックの再生回数をMacでサクッと確認する方法

音楽アプリに慣れたMacユーザーでも、再生回数をパッと確認できる場所を知らないと少し戸惑いますよね。ここではお馴染みのMusicアプリからスマートプレイリスト、さらにはAppleScriptまで、プログラマー視点で集めた3つの方法をまとめました。
- Musicアプリの「再生回数」列を表示:サイドバーの「曲」を選んで表示オプションから「再生回数」をオンにすると、リスト上で回数をすぐに確認できます
- スマートプレイリストで高再生曲を抽出:新規スマートプレイリストを作成し「再生回数が○回以上」を条件に設定すると、お気に入りだけをまとめられます
- AppleScriptで再生回数レポートを作成:簡単なスクリプトでリストを自動生成したり、CSVに書き出したりして独自に分析できます
どの方法も実際に使ってみると驚くほど手軽で、自分好みにアレンジできるので、まずは一番シンプルな方法から試してみてくださいね。
ミュージックアプリで一覧をチェック

最新版のmacOSでMusicアプリを開くと、ライブラリの曲一覧に再生回数の列を追加できます。この列を表示すると、どの曲を何度もリピートしているかがひと目でわかります。
追加のアプリを用意しなくてもすぐチェックできるうえ、自分好みにソートしたりプレイリストに反映したりも簡単です。日々のリスニング傾向を確認したいときにぴったりの方法です。
①Dockからミュージックを起動する
画面下部または左側にあるバーがDockです。にぎやかなアイコンの中から白い音符マークを見つけてください。
Musicアプリが立ち上がります。初回は少し時間がかかることがありますので、焦らず待ちましょう。
Dockにミュージックアイコンが見当たらないときは、Launchpadから起動するとスムーズに探せます。
②サイドバーのライブラリをクリックする
Musicアプリを開いたら、ウインドウの左側にあるサイドバーを見つけます。項目の中からライブラリをクリックすると、自分が追加した曲やアルバム、プレイリストが一覧で表示されます。
もしサイドバーが見当たらない場合は、メニューバーの「表示」から「サイドバーを表示」を選ぶと出てきます。
③表示オプションを開いて再生回数をオンにする
メニューバーの表示から「表示オプションを表示」を選ぶか、⌘J
を押します。
表示オプションウィンドウで再生回数にチェックを入れて、右下の「完了」をクリックします。キーボードショートカットを使うと素早く設定できます。
④表示された列でお気に入り曲を探す
一覧に「再生回数」が追加されたら、その列を目印に曲を探しましょう。
「再生回数」のヘッダーをクリックすると、多い順・少ない順で並べ替えができます。
数字が見切れるときは列端をドラッグして広げてください。ダブルクリックで最適幅に自動調整されます。
プログラマー目線のコツとして、ヘッダーを右クリックすると他の列を追加できるので、自分好みの項目を表示してさらに絞り込むと便利です。
プレイリストで並べ替えてじっくり分析

プレイリストを使って再生回数でソートすると、よく聴く曲をひと目で把握できます。スマートプレイリストなら「再生回数が多い順」「特定ジャンルだけ」「再生日が新しいもの」など細かい条件を組み合わせられるので、分析作業がとてもスムーズになります。自分好みにリストを整えて、じっくりお気に入り曲の傾向をつかんでみましょう。
①再生回数を見たいプレイリストを選ぶ
Macのミュージックアプリを起動して、左側のサイドバーにある「プレイリスト」をクリックします。表示された一覧の中から、再生回数を確認したいプレイリストを探して選んでください。
②列タイトルの再生回数をクリックしてソートする
Musicアプリの一覧画面で上部にある再生回数列の見出しをクリックします。これだけで再生回数の多い順に並び替わります。
列見出しの右に表示される矢印アイコンで、現在の並び順(降順/昇順)を確認できます。もう一度クリックすると順序が反転します。
再生回数列が見当たらないときは、列タイトル部分を右クリックして「再生回数」をオンにしてください。
③一番上の曲で自分の傾向を確認する
先ほど「再生回数」をクリックして並び替えたら、いちばん上に表示されている曲があなたの今のマイベストです。
この曲のアーティストやアルバム、ジャンルを確認すると、普段どんな音楽を好んでいるかひと目でわかります。
さらに右クリック→情報を見るでリリース年や作曲者などの詳細をチェックすると、好みの傾向がよりクリアになります。
スマートプレイリストで自動集計

スマートプレイリストは、指定した条件に合う曲を自動で集めてくれる機能です。再生回数を条件に設定すると、よく聴く曲だけをリアルタイムでまとめてくれるので、自分でプレイリストを更新する手間がかかりません。
プログラマー視点でいうと、データベースのクエリを自分で組む代わりに、Appleミュージックが裏で自動的にフィルタとソートをかけてくれるイメージです。常に最新の再生ランキングを眺めたいときにぴったりです。
- 動的な更新:再生回数が増減すると自動でプレイリストに反映されます。
- フィルタの柔軟性:再生回数の閾値だけでなく、期間やジャンルを組み合わせることも可能です。
- 手間いらず:毎回曲を追加せずに最新の集計結果をチェックできます。
①メニューバーのファイルから新規スマートプレイリストを選ぶ
画面上部のメニューバーで「ファイル」をクリックし、続いて「新規」→「スマートプレイリスト」を選びます。慣れてきたらOption+Command+Nを使うと素早く開けます。
②条件に再生回数が◯回以上を設定する
スマートプレイリストの条件設定画面で、左側のプルダウンをクリックして再生回数を選択します。
中央のプルダウンを以上に変え、右側の数字欄に集めたい再生回数(たとえば10など)を入力してください。
設定する再生回数が多すぎるとリストに曲がほとんど入らなくなるので、まずは低めの数値から試してみると安心です。
③プレイリストに名前を付けて保存する
保存したい曲を選びcontrolキーを押しながらクリックします。出てきたメニューから「プレイリストに追加」を選び次に「新規プレイリスト」をクリックしてください。
サイドバーに現れた「無題のプレイリスト」をクリックして名前を入力します。年やジャンルなどでわかりやすくラベルを付けたらEnterキーでキュッと保存しましょう。
プレイリスト名は後から右クリックでいつでも変更できます。最初は気軽に付けて大丈夫です。
再生回数を活用してMacの音楽ライフをもっと楽しくするアイデア

再生回数をちょっと工夫して見返すだけで、音楽の楽しみがグッと広がります。ライブラリを整理したり、新しい発見をしたりできるアイデアをまとめました。
応用アイデア | メリット |
---|---|
トップ10プレイリスト作成 | よく聴く曲だけを集めていつでも気分を盛り上げられる |
忘れがちな名曲を復活 | 再生回数が少ないお気に入り曲を掘り起こして新鮮さを味わえる |
月次マイチャート | 月ごとの再生トップを振り返ることで、聴く傾向の変化を実感できる |
集中モード用BGM | 再生回数が多いインスト曲を集めて作業効率をアップできる |
SmartPlaylist自動化 | 再生回数フィルタで「よく聴く/あまり聴かない」を自動で振り分ける |
スマートプレイリストでヘビロテ曲を自動更新

お気に入りの曲をいちいち手作業で追加するのはちょっと手間ですよね。スマートプレイリストを活用すれば、再生回数や追加日を条件に自動で選曲してくれるので、いつも最新のヘビロテ曲を手軽に楽しめます。
プログラマー視点でおすすめなのは、再生回数の閾値を適宜見直すことです。あまり高すぎると新しいお気に入りが除外されがちなので、週ごとに再生回数をチェックしながら微調整すると、フレッシュなプレイリストを維持できます。
- 再生回数で自動抽出:再生回数が○回以上の曲だけリスト化。
- 更新頻度の設定:毎日/毎週で条件をリセット。
- iCloud同期対応:MacとiPhoneで同じヘビロテリストを保管。
スマートプレイリストの条件に最新の再生回数を加える
スマートプレイリストの編集画面で右側の「+」をクリックして新しい条件行を作ります。左側のドロップダウンから再生回数を選び、真ん中を以上、右側に1と入力します。これで再生履歴がある曲だけがリストに入ります。
ライブ更新にチェックを入れると再生回数が増えるたびにリストが自動で更新されるので便利です。
更新されたプレイリストを毎朝チェックする
Musicアプリを開いて、メニューバーから「ファイル」→「新規」→「スマートプレイリスト」を選びます。
スマートプレイリストの設定画面で「次の条件をすべて満たす」を選び、「最後に再生した日」→「過去」→「1日以内」にします。
プレイリスト名を「日次再生チェック」などわかりやすい名前にして「保存」をクリックします。
翌朝Musicを起動してサイドバーの「日次再生チェック」をクリックすると、前日に再生した曲が一覧で確認できます。
ショートカットAppで再生回数をCSVに書き出す

ショートカットAppを使うと、プログラミングの知識がなくても手軽に再生回数をCSV形式で書き出せます。Musicライブラリへのアクセスを自動化しつつ、エクセルやNumbersなど好きな表計算ソフトで開ける汎用データを作成できるのが魅力です。
この方法のいいところは、macOSに最初から入っているショートカットAppだけで完結する点です。外部ツールのインストール不要なので、環境を汚さずにサッと作業できる手軽さがあります。
こんなときにおすすめです:
- 再生回数を定期的にまとめたい:毎週や月末に自動で最新のCSVを作りたいとき。
- 他の人とデータを共有したい:見やすい表形式で手軽に渡せるデータが欲しいとき。
- 簡単なスクリプトでカスタマイズ:余裕が出てきたらフィールドを追加したり並び替えたりしたいとき。
ショートカットAppでミュージックの再生回数を取得するアクションを追加する
ショートカットAppでミュージックの再生回数を取り込むには、アクションの「ミュージックの詳細を取得」を追加し、出力項目を「再生回数」に設定します。まずはアクションの追加から進めましょう。
MacのショートカットAppを開き、再生回数を取得したいショートカットを選びます。
画面右上の「+」ボタンをクリックしてアクション追加パネルを表示します。
検索欄に「ミュージックの詳細を取得」と入力し、候補に表示されたアクションをクリックします。
追加されたアクション内の「詳細を選択」をクリックし、リストから「再生回数」を選びます。
再生回数アクションが他のアクションとつながっているか確認し、実行順を調整します。
ファイルに書き出してNumbersでグラフにする
ミュージックアプリで対象のプレイリストを右クリックし“プレイリストを書き出す”を選びます。
フォーマットで“テキストファイル(タブ区切り)”を選び、任意のフォルダーに保存します。
保存したテキストファイルをNumbersで開きます。
データ範囲を選択し、上部メニューの“グラフ”から任意のグラフ種類を選びます。
保存先のフォルダーはわかりやすい場所にしておくと、あとで開くときに迷わずにすみます。
年間ベストソングを自動でまとめるオートメーション

Macに標準で入っているAutomatorとAppleScriptを組み合わせると、手作業なしで毎年のベストソングが手に入ります。音楽アプリの再生回数データをスクリプトで読み出し、再生数順にソートしたプレイリストを自動で作成できるので、年末のまとめ作業がぐっと楽になります。プログラマーならではのちょっとしたカスタマイズで、作成したプレイリストの名前を「BestSongs_2024」のように年ごとに切り替えることも自在です。スクリプトを一度組んでおけば、翌年以降はダブルクリックだけで最新リストが完成します。
オートメーションで年末に再生回数をフィルタして新規プレイリストを作る
年末に一年間の聴き込みランキングを自動でまとめたいときは、Automatorの「カレンダーアラーム」を使うと便利です。
LaunchpadからAutomatorを開いて「新規書類」をクリックします。「カレンダーアラーム」を選んでワークフロー画面を出しましょう。
検索バーに「AppleScriptを実行」と入力してアクションを追加します。以下のスクリプトをコピー&ペーストしてください。
tell application "Music"
set yearNow to year of (current date)
set playlistName to "YearEnd " & yearNow
if exists user playlist playlistName then delete user playlist playlistName
make new user playlist with properties {name:playlistName}
set highCount to every track of library playlist 1 whose played count > 0
repeat with t in highCount
duplicate t to playlist playlistName
end repeat
end tell
ファイル>保存でワークフローを名前付きで保存すると、カレンダーが開きます。イベントの日付を12月31日に変更すると、自動で年末に実行されます。
既存の同名プレイリストが残っているとスクリプトがエラーになることがあります。スクリプト冒頭で削除する処理を入れているのでご安心ください。
AirPlayで家族とベストソングパーティーを楽しむ
AirPlayを使えばMacのMusicアプリからワイヤレスでテレビやスピーカーに音を飛ばせるので家族でベストソングを共有するのにぴったりです。
MacとAirPlay対応機器(Apple TVやHomePodなど)を同じネットワークに接続しておくとスムーズです。
Musicアプリの上部にあるAirPlayアイコンをクリックし、表示されたリストから再生したい機器を選びます。
お気に入りの曲をプレイリストにまとめて再生すれば大画面やスピーカーから音楽が流れ、みんなで盛り上がれます。
AirPlay機器とMacの間で音ずれが起きることがあるので事前にテスト再生しておくと安心です。
よくある質問

- 再生回数が表示されません。どうすれば見られますか?
ミュージックアプリ上で再生回数の列をオンにすると表示できます。ビュー画面で⌘+Jを押すか、メニューバーから表示→カラムを選び、再生回数にチェックを入れてください。最新のmacOSとMusicアプリならサクッと切り替えられます。
- iPhoneで聴いた再生回数もMacに反映されますか?
Apple Musicサブスクなら同期ライブラリが有効になります。iPhoneとMacの両方で設定→ミュージック→同期ライブラリをオンにしておくと、聴いた分の再生回数がクラウド経由で反映されます。実際に使っていると少しタイムラグを感じることもあるので、気になるときはMusicアプリを再起動すると更新されやすいです。
- 再生回数をリセットしたいのですが可能ですか?
残念ながらミュージックアプリの標準機能ではリセットできません。ローカルのiTunes Library.itlファイルを直接編集したり、サードパーティ製ツールを使う方法があります。ただしファイル操作は壊れるリスクもあるので、バックアップを取ってからチャレンジしてください。
再生回数が突然ゼロに戻ることはある?
基本的に再生回数が急にリセットされることはありません。ただしミュージックアプリのアップデートやiCloudミュージックライブラリ(クラウド上の曲を同期する仕組み)の再同期で内部キャッシュが一度クリアされ、数字が「0」に見えることがあります。実際にはデータが残っているだけなのでアプリを閉じて再度開くかMacを再起動して同期を待つと元の数値に戻ることが多いです。
それでも戻らない場合はApple IDのサインアウト→サインインで同期をやり直してみてください。プログラマー視点ではコンソールにエラーが出ていないかチェックすると、同期トラブルの原因がつかみやすくなります。
iPhoneとMacで再生回数が合わないのはなぜ?
iPhoneとMacで再生回数が一致しないのは、データのやり取りや再生検知の細かなルールが端末ごとに少しずつ違うからです。ちょっとしたタイミングのズレが合わない原因になります。
- 同期タイミングの違い:iCloudミュージックライブラリはWi-Fi接続時に同期されるので、オフラインで再生した回数がすぐには反映されないことがあります。
- 再生とみなされる時間の差:iPhoneは曲の30秒再生でカウントされるのに対し、Macでは曲の半分以上を再生しないと集計に入らない場合があります。
- オフライン再生の扱い:ダウンロードしてオフライン再生した場合、iPhoneでは即時カウントされても、Mac側のライブラリ更新までに時間がかかることがあります。
- アプリバージョンの差:iOSとmacOSでMusicアプリのバージョンが異なると、内部のログ保存方式に差が生じ、ずれが生まれる場合があります。
再生回数を好きなタイミングでリセットできる?
Apple Musicの再生回数はAppleのサーバー側で集計されているため、サブスクの再生履歴を一括でリセットすることはできません。
ただし、自分のMacに保存している曲の再生回数なら、手動操作やスクリプトを使って好きなタイミングでリセットできます。
- 手動でのリセット:曲を右クリック→情報を見る→オプションタブ→再生回数を0に変更する
- AppleScriptで一括初期化:複数の曲をまとめて再生回数をリセットするスクリプトを実行する
注意:iCloudミュージックライブラリと同期している曲は、再度再生するとすぐに再生回数が反映される点に気をつけてください。
再生回数を友達と共有する便利な方法は?
友達に再生回数をサクッとシェアするなら、Automatorで作ったクイックアクションが便利です。あらかじめ用意したAppleScriptがApple Musicのライブラリから再生回数上位の曲リストをテキストにまとめてくれるので、メッセージやAirDropですぐに送れます。
この方法ならスクリーンショットや画面録画の手間がなく、受け取った相手はリストをそのままコピーして管理できるのもうれしいポイントです。手軽に最新の再生ランキングを共有できるので、音楽仲間との話題作りにもピッタリです。
まとめ

これまでの手順を使えばMacのミュージックアプリで簡単に再生回数を確認できます。メニューバーから列のカスタマイズを開いて「再生回数」を追加するだけなので迷わず操作できます。
再生回数をチェックすると、自分が本当に好んでいる曲や普段は気づかなかった推し曲がひと目でわかります。リストを整理したりプレイリストを作ったり、新しい音楽体験のアイデアにつながります。
この方法を活用してあなただけの“よく聴く曲ベスト”を見つけてみてください。再生回数順に並べ替えることで、意外な発見があるかもしれません。さっそくミュージックアプリを開いて試してみましょう。