Macで利用中のFirefoxが最新バージョンか自信が持てず、いざ更新通知が現れても何を押せば良いのか迷うことはありませんか?
ここでは、数分で終わる安全なアップデート手順と、更新後にすぐ役立つ便利設定を一緒に紹介します。実際に毎日開発作業で使う環境で検証しているため、躓きやすい箇所を先回りしてフォローし、余計なトラブルを防ぎます。
読み終える頃には、アップデートのたびに慌てる状況から解放され、安心してブラウジングに集中できるはずです。手を動かしながら順番に進め、軽快なMac環境を整えていきましょう。
MacでFirefoxを最新バージョンに更新する手順

MacでFirefoxのアップデートには主に以下の3つの方法があります。それぞれの特徴をふんわりまとめて、自分に合うやり方を選んでみてください。
- Firefoxの自動更新機能:アプリ内の「Firefoxについて」画面から最新バージョンを自動で検出してダウンロード
- 公式サイトから再インストール:Mozilla公式サイトで最新インストーラを手動ダウンロードして上書きインストール
- Homebrew Caskで管理:ターミナルで
brew install --cask firefox
またはbrew upgrade --cask firefox
を実行して最新版をキープ
どの方法でも最新のFirefoxに更新できますが、プログラマー目線だとHomebrewでの管理が圧倒的に手軽です。終わったあとはFirefoxを再起動して、「Firefoxについて」でバージョンが反映されているか確認してみましょう。
Firefoxの自動更新機能を使う場合

Firefoxの設定画面にある一般タブで自動的に更新をインストールを選ぶと、新しいバージョンがリリースされたときに裏側でダウンロードとインストールが始まります。手動で「更新を確認…」と探し回る必要がなく、いつでも最新版のセキュリティパッチや新機能を受け取れて便利です。
更新ファイルはFirefoxを起動している間にひそかに準備されるので、再起動するだけで最新状態に。仕事や趣味に集中している間でも、あとでブラウザを再起動すればすぐにアップデートが反映されますから、うっかり更新を忘れてしまう心配がありません。
①メニューバーのFirefoxをクリックする
画面上部のメニューバーに並んでいるFirefoxを探してクリックします。もしほかのウィンドウに隠れているときは、マウスポインタを上部に移動するとメニューバーが現れます。
②Firefoxについてを選んで更新を確認する
画面上部のメニューバーでFirefoxをクリックして「Firefoxについて」を選んでください。
新しいバージョンがあると自動でダウンロードが始まるので、完了するまでしばらく待ちましょう。
アップデートが始まらないときはネットワーク接続を確認してください。
③更新が終わったら再起動して完了させる
Firefoxの更新インストールが終わったら、画面左上のアップルマークをクリックしてメニューから再起動を選んでください。これで新しいFirefoxがしっかり立ち上がります。
作業中のファイルはあらかじめ保存しておいてください。
公式サイトから手動でインストールし直す場合

公式サイトから手動インストールする方法は、自動更新がうまくいかないときや、App Storeに頼らずクリーンなFirefoxを試したいときにぴったりです。
安定版だけでなくNightlyやESR(延長サポート版)も選べるので、新機能をいち早くチェックしたいときや長期サポートが必要な環境でも活用できます。
古いバージョンの残骸をきれいに削除してから再インストールできるので、不具合のリセットも容易です。プログラマーならではの細かい設定や拡張機能をそのまま生かしつつ、新バージョンに切り替えられます。
①Mozilla公式サイトをSafariで開く
まずSafariをDockやLaunchpadからクリックして開きます。画面上部のアドレスバーにhttps://www.mozilla.org/firefox/と入力し、Returnキーを押してください。
公式以外のリンクを踏むと偽サイトに飛ぶことがあるのでURLは要チェック。
②Firefoxダウンロードボタンをクリックする
ページ中央にあるオレンジ色の「Firefoxをダウンロード」ボタンを探してクリックしてください。
もし日本語版が自動で表示されていないときは、ボタン下の言語メニューから「日本語」を選んでから進むと安心です。
③ダウンロードしたdmgをダブルクリックする
ダウンロードフォルダをFinderで開き、Firefox.dmgを探してダブルクリックします。
macOSがファイルの整合性をチェックしながら仮想ディスクとしてマウントします。完了まで数秒~数十秒かかることがありますが、焦らず待ちましょう。
Gatekeeperで「開けません」と表示された場合は、システム環境設定>セキュリティとプライバシーで「App Storeと確認済みの開発元からのアプリ」を許可してください。
④Firefoxアイコンをアプリケーションフォルダへドラッグする
ディスクイメージが開いたら表示されるFirefoxアイコンをFinderのサイドバーにあるアプリケーションフォルダへドラッグしてください。これで必要なファイルがまとめてコピーされます。
⑤古いFirefoxをゴミ箱に入れてLaunchpadから新しいFirefoxを起動する
Finderを開いて「アプリケーション」フォルダに移動します。古いFirefox.appを見つけたらゴミ箱へドラッグ&ドロップしてください。
DockやSpotlightではなくLaunchpadを開いてください。アイコン一覧から新しいFirefoxを探してクリックすれば、最新版が問題なく立ち上がります。
古いFirefoxが起動中だとゴミ箱に移せないことがあります。アプリを終了できないときはメニューバーの「Firefox」→「強制終了」を試してください。
最新版Firefoxを活かしてもっと快適に使うアイデア

毎日のFirefoxをもっと楽しく便利にする応用アイデアをまとめました。ちょっとした工夫で快適度がぐっとアップしますよ。
応用技 | 役立つシーン |
---|---|
タブグループ機能 | プロジェクトや趣味ごとにタブをまとめて切り替えたいときに便利 |
カスタム検索エンジン | よく使うサイトをワンキーワードで瞬時に検索できる |
ジェスチャーナビ | マウスやタッチパッドのスワイプで戻る進むをスムーズに操作したいときに最適 |
開発者ツールのワークスペース同期 | 複数PCで同じ設定を使いたいWeb制作やデバッグ作業に役立つ |
バックグラウンド更新をオンにして手間いらず

手動でアップデートをチェックするのが面倒なときは、Firefoxの「バックグラウンド更新」をオンにしておくと便利です。設定しておけば、Macを使っていないあいだに自動で最新版がダウンロード・インストールされるので、ブラウザ再起動時にはいつも最新の状態で安心して使えます。
- 常に最新版:手動操作なしで更新が進むのでラク
- セキュリティ強化:脆弱性への対策を自動でキャッチ
- トラブル予防:古いバージョンによる不具合を減らせる
環境設定の一般タブで自動更新を有効にする
FirefoxのメニューからFirefox→環境設定を開き、左側の一般をクリックします。画面下部にあるFirefoxの更新欄で新しい更新を自動的にインストールにチェックを入れるだけで完了です。
Firefoxをデフォルトブラウザに設定する

ウェブリンクをクリックしたときに、いつも愛用のFirefoxが立ち上がるようにしておくと、タブの整理やプライバシー設定がそのまま活きてとても便利です。
とくに複数のアカウントを切り替えたり、拡張機能を活用したりするときに、デフォルトブラウザをFirefoxにそろえておくと手間が減ります。
システム設定のデスクトップとDockで既定ブラウザをFirefoxに切り替える
マウスでリンクをクリックすると、すぐFirefoxで開くように設定します。さくっと切り替えて快適に使ってみましょう。
画面左上のAppleメニューからシステム設定をクリックして開きます。Ventura以降の新しい画面なので戸惑わず探せます。
左側のメニューからデスクトップとDockを選びます。設定画面がすぐに切り替わります。
画面右側を下にスクロールして「既定のウェブブラウザ」を見つけ、プルダウンからFirefoxを選びます。リストに表示されない場合は一度Firefoxを起動すると見つかりやすくなります。
Firefoxがリストに出てこないときは、/Applicationsフォルダに入れたあとMacを再起動すると確実です。
DeveloperEditionと共存させて新機能を試す

Firefox Developer Editionは安定版とは別ものとして同じMac上に並べて使えるから、新しい機能をお試ししたいときにぴったりです。メインのブラウジング環境をキープしつつ最新のタブレット向けレイアウトプレビューや強化された開発者ツールを先取りできるのが嬉しいポイントです。
アプリ名に「Developer Edition」と表示されるから区別がつきやすく、プロファイルも別々に管理されるためブックマークや拡張をまるっと分けられます。実務で使う拡張機能への影響を心配せずに試せるので、Webサイトのデバッグや新しいCSS機能をさわってみたいときにおすすめです。
公式サイトからDeveloperEditionを別名でインストールする
公式サイトから開発者向け版をそのままインストールすると通常版と上書きされることがあります。そこで、アプリ名を変えて別アプリとして扱う方法を紹介します。
公式サイト(https://www.mozilla.org/firefox/developer/)から最新のDeveloperEditionの.dmgを入手します。
ダウンロードした.dmgをダブルクリックで開き、仮想ドライブをデスクトップにマウントします。
マウントしたボリューム内の「Firefox Developer Edition.app」をFinderでApplicationsフォルダへドラッグします。その際にコピーが始まる前にアイコンを右クリック→「名称変更」でFirefoxDev.app
など別名に変えておきます。
ターミナル派の方は以下でもOKです。
mv ~/Downloads/Firefox\ Developer\ Edition.app ~/Applications/FirefoxDev.app
Applicationsフォルダで新しい名前のアプリをダブルクリックして立ち上げます。通常版と干渉せずに並行利用できるようになります。
同名のままコピーすると自動アップデートで通常版に上書きされることがあります。必ず別名にして区別しましょう。
よくある質問

Firefoxが最新バージョンに更新できない原因は何ですか?
- Firefoxが最新バージョンに更新できない原因は何ですか?
-
自宅のネットワークや会社のセキュリティ設定でダウンロードがブロックされている場合があります。Macの「システム設定>ネットワーク」や「セキュリティとプライバシー>一般」でダウンロード許可を確認してください。それでも更新できないときは公式サイトからDMGファイルを直接ダウンロードしてインストールするとスムーズですよ。
自動更新を一時的に止めたいときはどうすればいいですか?
- 自動更新を一時的に止めたいときはどうすればいいですか?
-
Firefoxのメニューから「設定>一般>Firefoxを自動で更新」のチェックを外すと一時停止できます。コマンドが好きならターミナルで
defaults write org.mozilla.firefox DisableAppUpdate -bool true
と入力して再起動すると自動更新がオフになります。
更新後にいつも使っているアドオンが動かなくなったら?
- 更新後にいつも使っているアドオンが動かなくなったら?
-
バージョンが変わるとアドオンの互換性に影響が出ることがあります。「アドオンとテーマ」ページで更新ボタンを押して最新版にすると復活する場合が多いです。それでも不具合が残るときは公式フォーラムで同じ症状を探してみると、開発者が互換パッチを提供しているケースがあります。
更新中にエラーが出たときは?
Firefoxを更新している最中にエラーが出るとドキッとしますよね。そんなときは慌てずにまずはMacのネット環境と空き容量を確認してください。特にWi-Fiが途中で途切れるとダウンロードが途中で止まってしまうことがあります。
それでも改善しない場合は公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードして手動でインストールすると、壊れた更新ファイルを上書きできるので効果的です。Homebrewを導入していればbrew reinstall --cask firefox
でサクッと再インストールできます。
古いMacでも最新Firefoxは動く?
古いMacにも優しく寄り添うFirefoxは、macOS 10.12(Sierra)以降の環境であれば公式版がサクッと動いてくれます。手元にあるちょっと年季の入ったMacBook AirやiMacでも、メモリが4GB以上あればブラウジングはじゅうぶん楽しめます。
もしmacOS 10.11以下でどうしても最新機能を味わいたいときは、Firefox ESR(Extended Support Release)を検討すると安心です。セキュリティ更新は継続しつつ、システム要件をゆるめに保ってくれるので、古い環境を長く使いたいプログラマーには頼もしい味方になります。
プロファイルが消えないか心配だけど大丈夫?
Firefoxを最新版にするときはアプリ本体だけが置き換わる仕組みなので、プロファイルフォルダにあるブックマークや設定、履歴はそのまま残ります。
実際に何度もアップデートを行ってきましたが、大事なデータが消えたことは一度もありません。安心して最新版を導入できます。
それでも不安なときは、更新前にプロファイルフォルダごとコピーしておくと復元がラクになります。手軽にバックアップできるのでおすすめです。
ターミナルでFirefoxのバージョンを確認する方法は?
ターミナルからFirefoxのバージョンをぱっと確認できるのは嬉しいポイントです。グラフィカル操作が苦手でもコマンド一発で最新バージョンがわかるので、アップデート状況を自動化スクリプトに組み込むときにも役立ちます。通常はdefaultsコマンドやmdlsコマンドを使い、/Applications/Firefox.app/Contents/Info.plistに書かれたバージョン情報(CFBundleShortVersionString)を読み取ります。この方法ならアプリを起動せずともサクッと確認できます。
まとめ

ここまで読ん張ってくれてありがとう。Firefoxを常に最新の状態に保つには、アップデートの自動化だけでなく、手動チェックやキャッシュ管理、プログラマーならではのちょっとした裏ワザも役立つんだ。
- 自動更新を有効にする:システム環境設定からFirefoxの自動アップデートをオンにして、常に最新機能とセキュリティパッチを取り込む
- 手動でバージョンをチェック:Firefoxのメニューから「Firefoxについて」を選び、最新版でない場合は即アップデートする
- 開発者向け設定で軽量化
- 定期的にキャッシュをクリア:履歴とキャッシュをリフレッシュして、動作のもたつきを防ぐ
これらの手順を習慣にすれば、Macで安心かつ快適にブラウジングできるはずだ。最新のFirefoxでウェブの世界をもっと楽しんでほしい。