締切直前にMacで資料を更新したのにiCloudの雲アイコンが灰色のまま動かずアップロードが止まり手に汗がにじむ瞬間ってありますよね。
ここでは長年の現場で試行錯誤した小回りの利く対処法を凝縮し数分で同期を再開させ気持ちよく作業に戻るための道筋を示します。
- 原因を秒速チェック
- 雲アイコンを即リセット
- 深刻時の裏ワザ
覚えておけば外出先でも落ち着いて雲アイコンを青に戻せるので時間に追われる場面で安心感が生まれます。

再起動連打より効くコツがまだまだあるから肩の力を抜いて気楽に読み進めてくださいね。
iCloudがMacで動かないときすぐ試せるおまじない手順


iCloudの同期がピタッと止まって慌てちゃう時ってありますよね。まずはおまじないみたいに気軽に試せるステップをざっくり紹介します。
- Macを再起動して同期の流れをクリアにする
- Wi-Fi環境やネットワーク設定を見直す
- iCloudストレージの残り容量をチェック
- AppleIDを一度サインアウトして再ログイン
- アクティビティモニタでBirdプロセスをリセット
- セーフモード起動でキャッシュをお掃除
この順番なら迷わず一つずつ進められるはずです。試すごとに同期画面をチェックして変化を感じてくださいね。
再起動でリフレッシュ


Macを再起動すると、iCloud同期に関わる裏側のプログラムがすっきりリセットされます。長時間ずっと起動しっぱなしだったり、何かの拍子に同期が止まったと感じたときに、まずはおまじない代わりにお試しください。
未保存の書類をいきなり閉じると大変なので、再起動する前に必ず保存を済ませてください。
①画面左上のリンゴマークをクリック
画面左上にあるリンゴマークはメニューバーの一番左に表示されています。マウスでアイコンにカーソルを合わせてクリックしてください。トラックパッドならポインタを移動して軽くタップしても反応します。
②「再起動…」を選んで確認を押す
表示されたダイアログで開いている書類の保存状態を確認してから、迷わず「再起動」をクリックしましょう。これでMacがスムーズに再起動を始めます。
③起動後にiCloudドライブの様子をチェック
DockのFinderアイコンをクリックしてウィンドウを開き、サイドバーからiCloudドライブをクリックします。
ファイル名の横に雲マークやくるくる回るアイコンが出ているかを見ます。回転アイコンが動いている間は同期中なので、完了までしばらく待ちましょう。
同期アイコンが表示されないときは、Finderのサイドバーを右クリックして「サイドバーをカスタマイズ」からiCloudドライブを再度オンにしてみてください。
ネット接続を安定させる


ネット接続がゆらゆらするとiCloudドライブの同期もつまずきやすくなります。 ご自宅のWi-Fiルーターをさくっと再起動したり、より混雑しにくい5GHz帯に切り替えたりすると、ぐっと安定感が増します。
特別な機器や知識は不要で、ほんの数クリックで完了する簡単な作業ばかりです。 これから紹介する手順を試せば、通信のふらつきをさっと解消してスムーズな同期を取り戻せます。
①Wi-Fiアイコンを開いて電波強度を確認
画面右上の扇形アイコンをマウスでポイントし、クリックします。
接続中のネットワーク名の横にあるバー数をチェックします。3本あれば安定、2本以下はルーターに近づくか再接続を試してください。
②ルーターの電源を入れ直す
ルーター本体の背面または側面にある電源ケーブルをしっかり持ち、コンセントからゆっくり抜きます。
ルーター内部の一時メモリをリセットするために、少なくとも10秒以上放置します。
抜いたときと同じ口に電源ケーブルをしっかり差し込みます。ぐらつきがないか確かめてください。
前面のランプが通常の点灯パターンに戻ったら、MacのWi-Fiメニューからネットワークに再接続し、iCloud同期を確認します。
ルーターの電源を切る前に、オンライン会議など重要な通信が行われていないか必ず確認してください。
③5GHz帯に切り替えて再接続
画面右上の扇形マークをクリックして、利用できるWi-Fi一覧を表示します。
ルーターの設定によっては「○○-5G」など名前が分かれるので、5GHz帯のSSIDを選択します。
必要ならWi-Fiパスワードを入力し、「接続」を押して電波アイコンが安定するまで待ちます。
2.4GHz帯は家電やBluetoothと混み合いやすいので、5GHz帯に切り替えるとサクサク感がぐっとアップします。
ストレージ残量を確かめる


iCloudの同期がスムーズに進まないときには、まずストレージ残量をチェックしてみましょう。容量がいっぱいだと新しいデータが保存できず、同期が止まってしまうことがよくあります。
特に写真や動画、アプリのバックアップは意外と大きな容量を使います。どこにどれくらい容量を使っているか把握しておくと、不要なデータを削除するタイミングもわかりやすくなります。
①システム設定を開いてAppleIDを選ぶ
画面左上のアップルマークをクリックして「システム設定」を選びます。
サイドバー上部にあるAppleIDをクリックして、AppleIDの管理画面を表示します。
②iCloudストレージのバーを確認
- 「iCloud」をクリック:左サイドバーでiCloudを選びます。
- 色分けされたバーを確認:使った容量と残りをチェックします。
- 「ストレージを管理…」をクリック:内訳を詳しく見たいときに押します。
赤い部分が大きいときは不要なデータを整理してみてください。
③不要なバックアップを削除
iCloudストレージのバー下にある「管理」をクリックします。
バックアップ一覧で不要なデバイス名を見つけ、横の「削除」を押します。
表示される確認画面で「削除を確定」を選ぶと、古いバックアップが消えて容量に余裕が生まれます。
AppleIDを再ログインする


AppleIDを再ログインするとiCloudの同期設定をまっさらな状態にリセットできます。ちょっと手間に思うかもしれませんが、トラブルが続くときこそ効果バツグンです。
サインアウトするとメールや連絡先の同期が一時的に止まるので、重要なデータは先に保存しておくと安心です。
①画面左上のAppleメニューをクリックして「システム設定」を開きます。②サイドバーから自分の名前を選び、一番下にある「サインアウト」をクリックします。
①Appleメニューから「再起動」を選択して、Macが完全にシャットダウンしてから起動するのを待ちます。
①再起動後に「システム設定」を開き、サイドバーのAppleIDをクリックします。②「サインイン」を押してAppleIDとパスワードを入力します。③iCloudドライブの同期マークが回り始めるのを確認してください。
①AppleID設定で「サインアウト」を選ぶ
画面左上のマークをクリックして「システム設定」を選択します。サイドバーから「AppleID」をクリックしてください。
AppleID画面下部の「サインアウト」をクリックします。表示されるダイアログで再度「サインアウト」を押すと処理が完了します。
サインアウトするとiCloudにある書類や写真がMacから消えることがあります。大切なデータはあらかじめバックアップしましょう。
②Macを再起動して再サインイン
画面左上のリンゴマークをクリックし「再起動…」を選んでください。
再起動後、システム設定の「AppleID」でメールアドレスとパスワードを入力し、サインインしてください。
再サインイン時にパスワード入力が求められたら焦らず正確に入力してください。
③iCloudドライブの同期を待つ
ログインが完了したらFinderを開いてサイドバーの「iCloudドライブ」をクリックします。雲アイコンの右下にくるくるマークが表示されたら同期中です。
同期完了までの時間はファイル数や容量によって変わりますが、焦らず待ちましょう。くるくるマークが消えれば準備OKです。
大容量のデータを追加したときは同期に時間がかかることがあります。
Birdプロセスを手動で起こす


BirdプロセスはiCloud同期を支える小さな守護者のような存在です。うまく動いていないときに手動でリスタートすると、同期が元気に戻ることがあります。
LaunchpadまたはSpotlightで「アクティビティモニタ」と入力して開きます。
検索バーで「bird」と入力し、リストに表示されたプロセスを選んで右上の「×」をクリックし、「強制終了」を選びます。
数秒待つとBirdプロセスが自動で再起動します。同期アイコンが動き出すか確認しましょう。
Birdを終了すると一時的に同期が止まるため、重要なファイル操作は完了後に行いましょう。
①アクティビティモニタで「bird」を検索
画面右上の虫眼鏡アイコンをクリックして「アクティビティモニタ」と入力し、表示されたアプリを選んでください。
ウィンドウ右上の検索フィールドをクリックしてbirdと入力します。関連するプロセスが絞り込まれて表示されます。
②プロセスを選んで「X」をクリック
アクティビティモニタの一覧から「bird」と書かれたプロセスをクリックして選びます。そのあとウィンドウ左上の「X」ボタンを押してください。
プロセス名をよく確認して、間違ったものを止めないように気をつけましょう。
③数秒待ち自動再起動を確認
強制終了したあと数秒待つとBirdが自動的にバックグラウンドで再起動します。時間をおいてアクティビティモニタ(Activity Monitor)を見て、「bird」がリストに戻っていればOKです。
もしBirdが再起動しないときは、Macを一度再起動すると確実にプロセスが復活します。
セーフモードでキャッシュをお掃除


セーフモードで起動すると、システムのキャッシュや一時ファイルが整理され、iCloud同期を邪魔している小さなゴミをサクッと掃除できます。通常モードでは消せないファイルもリセットされるので、Birdプロセスがうまく動かないときに特に頼りになります。
①電源を切り電源ボタンを長押し
Macの画面が点灯している状態でTouch ID兼用の電源ボタンを押し続けます。約10秒後に画面が消えて完全に電源が切れます。
②起動ディスク選択で「セーフモード」を選ぶ
画面に並ぶディスクアイコンの中から現在使っているMacの起動ディスクをクリックします。
Shiftキーを押し続けたまま右下の「続ける」をクリックするとセーフモードで起動します。
③ログイン後に再起動して通常モードへ
画面左上のAppleマークをクリックして「再起動…」を選択します。表示されるダイアログで再度「再起動」をクリックするとMacが再起動し、セーフモードから通常モードに戻ります。
システム設定でiCloudドライブをオフオン


システム設定からiCloudドライブを一度オフにしてからオンに戻すと、同期がスムーズに再スタートすることがあります。サクッと試せるので、気軽にチャレンジしてみてください。
画面左上のAppleメニューから「システム設定」を選んで開きます。
設定画面の上部にあるApple IDをクリックし、サイドバーからiCloudをクリックします。
iCloudドライブのチェックを外して、確認ダイアログで「オフにする」をクリックします。
約10秒ほど待ってから再度チェックを入れると、同期処理が自動的に再開します。
iCloudドライブをオフにしている間は、クラウド上の最新ファイルがローカルで利用できなくなることがあります。
①システム設定→AppleID→iCloudを開く
画面左上のアップルメニューをクリックしてシステム設定を開いてください。その後、左側のリストからAppleIDを選び、表示された画面でiCloudをクリックします。
②iCloudドライブのチェックを外す
同期まわりの小さなモヤモヤをリセットするために、いったんiCloudドライブの連携をオフにします。チェックを外すことで同期が停止するので、あとで再度オンに戻すのを忘れないでください。
画面左上のリンゴマークをクリックして「システム設定」を選びます。
サイドバー上部の名前が書かれた「Apple ID」をクリックし、続けて「iCloud」を選びます。
一覧にある「iCloudドライブ」のスイッチをクリックしてオフにします。同期の停止を数秒待ちましょう。
iCloudドライブをオフにするとクラウド上のファイルが一時的に見えなくなります。オフのままにしないように気をつけてください。
③再度チェックを入れて同期を確認
システム設定のAppleIDを開きiCloud欄に進んだらiCloudドライブのチェックボックスをクリックして✔を入れます。
チェックを入れたら数十秒待ってからFinderを開きサイドバーや書類フォルダに表示される雲アイコンを確認してください。⛅に矢印が付いていれば同期中です。
同期トラブルを寄せ付けない毎日のひと工夫


毎日少しだけ手間を加えることで、iCloud同期のちょっとしたつまずきを未然に防げます。
応用技 | 役立ちポイント |
---|---|
ファイル整理でアップロードを軽くする | 毎日の同期時間を短くできる |
ターミナルで進行状況をチェック | トラブルをすぐに察知できる |
Automatorでバックアップ自動化 | 万が一にも安心感が高まる |
この3つの工夫を取り入れるだけで、同期トラブルがぐっと減ります。
ファイル整理でアップロードを軽くする


大きなファイルがiCloudドライブにたまっていると同期に時間がかかります。ちょっとした整理でアップロードの負担を減らすと、同期がスムーズに進むようになります。
- 大容量の動画や写真は外付けドライブに移動して同期対象から外す
- 使わないアプリのデータや古いバックアップをFinderで削除する
- ダウンロードフォルダを定期的に空にして不要ファイルを減らす
ダウンロードフォルダを定期的に空にする
ダウンロードフォルダに古いファイルがずっとたまっていると、iCloud同期の負担になりがちです。数日に一度でもフォルダをまっさらにしておくと、スッキリ使えて気持ちいいのでおすすめです。
DockのFinderアイコンをクリックしてウィンドウを開きます。
サイドバーにある「ダウンロード」をクリックして中身を表示します。
画面上部の表示アイコンから「リスト表示」を選んで整頓しやすくします。
「更新日」列をクリックして古い順にファイルを並べ替えます。
古いファイルをクリックで複数選択し、右クリックから「ゴミ箱に入れる」を選びます。
Finderメニューの「ゴミ箱を空にする」を選択してフォルダをまっさらにします。
大切なファイルは自動バックアップや外部ドライブで残してから削除すると安心です。
大容量動画は外部ストレージに移す
USBポートやThunderboltポートにSSDやHDDを差し込みます。起動音やドライブアイコンがFinderに出るのを待ちましょう。
Finderで「iCloud Drive」→「ムービー」フォルダを開き、動画ファイルを選択して外付けドライブの任意フォルダへドラッグ&ドロップします。
外付けへコピーが終わったら元の動画をiCloud Drive内で右クリック→「削除」へ。ゴミ箱も空にして同期状況を改善します。
Finderで外付けドライブの取り出しアイコンをクリックしてからケーブルを抜きます。データ破損を防ぎます。
動画ファイルの移動中は同期アイコンが点滅することがあります。完了するまで待ってから取りかかると安心です。
ターミナルで進行状況を眺める


ターミナルで brctlstat コマンドを使うと、iCloudドライブの同期キューをリアルタイムでチェックできます。Finderだけでは見えないアップロード待ちのファイルやエラーの有無をすぐに把握できるので、同期が止まっている原因をスムーズにつかめます。
brctlstatコマンドでキューを確認
画面右上の虫眼鏡アイコンをクリックしてTerminalと入力し、Returnキーで起動します。
ターミナルでbrctlstat
と入力し、Returnキーを押して同期キューの一覧を表示します。
表示された中の「state」列がuploadingやin_progressなら正常に進行中です。
brctlstatはmacOSのバージョンや設定によって利用できない場合があります。表示されないときはBirdプロセスの再起動を試してみてください。
問題ファイルのパスをコピーして対処
brctlstatの結果に⚠️が付いているファイルは、ターミナル上で表示されるパスをまるごとコピーしてFinderで開くのがいちばん簡単です。パスを使えば迷わず問題の場所へ飛べます。
ターミナルで表示された問題のあるファイルパスをドラッグして選択し、command+Cでコピーします。
Finderを開き、画面上部の「移動」→「フォルダへ移動」をクリックして、コピーしたパスをペーストし「移動」を押します。
該当ファイルを選んでcommand+Iで情報を開き、ファイル名の末尾に「_bak」を追加して保存します。
自動化アプリでバックアップを二重化


Macに標準搭載のAutomatorやショートカットアプリを活用して、iCloudドライブの中身を別のフォルダや外付けSSDに自動コピーするしくみを作ってみてください。手順を一度設定すれば、以降は裏でコツコツバックアップを重ねてくれるので、同期エラーでファイルが消えたときもすぐに取り戻せます。プログラマーの経験から言うと、この自動化のおかげで毎回手動でコピーする手間が省けるうえ、過去のファイルをさかのぼれるから安心です。
Automatorで定期コピーのワークフローを作る
Automatorを使えば難しいスクリプトを知らなくても、大事なフォルダを決まったタイミングでコピーできます。カレンダー連携で定期実行にしておけば、バックアップの手間がぐっと減りますよ。
Finderの「アプリケーション」フォルダからAutomatorを探してダブルクリックします。
左上の「新規書類」をクリックし、テンプレート一覧から「カレンダーアラーム」を選択して「選択」を押します。
左側のライブラリから「Finder項目をコピー」を検索し、右側のワークフロー欄にドラッグします。
アクション内の「コピーする項目」をクリックして、バックアップしたいフォルダを指定し、「コピー先」で保存先フォルダを選びます。
⌘+Sキーで保存画面を開き、わかりやすい名前を付けて保存すると、自動でカレンダーに登録されます。
カレンダーアプリを開き、先ほど保存したイベントをダブルクリックして時間や繰り返し設定を行います。
フォルダのパスを間違えるとコピーが失敗するので、必ずドラッグ&ドロップで指定しましょう。
TimeMachineと併用して安心感アップ
USBケーブルやネットワーク経由でTimeMachine用の外付けドライブをMacに接続します。
画面左上のAppleメニューから「システム設定」を選択し、「TimeMachine」をクリックします。
「バックアップディスクを選択」をクリックして、先ほど接続したドライブを選びます。
「オプション」を開き、Automatorで作成したバックアップフォルダが除外リストにないか確認します。
「今すぐバックアップを作成」をクリックして、正常にバックアップされるか確かめましょう。
よくある質問


iCloudにファイルがアップロードされないまま止まるのはなぜ?
- iCloudにファイルがアップロードされないまま止まるのはなぜ?
アップロード途中で止まってしまうのは、ファイル名に使えない文字が含まれていたり、大きすぎるサイズが原因になることがあります。まずは小さなテキストファイルを同期して動きを確認してみてください。それで動くようなら、問題のあるファイルを特定しやすくなります。
- ストレージを空けても同期が始まらないときは?
ストレージを整理しても同期が動かないときは、iCloudの設定を一度オフにしてから再度オンにするとリフレッシュされることがあります。設定→AppleID→iCloud→iCloudドライブのチェックを外して、数秒待ってからチェックを入れてみてください。
- Birdプロセスを終了しても再起動しないのは困る?
BirdはiCloud同期のエンジンなので、終わらせると自動で立ち上がるはずです。もし立ち上がらないときはターミナルで
killall bird
を実行してからbrctl log -w
で動きを確認してみましょう。裏で何が起きているか見えると対処がしやすくなります。- セーフモードに入れない場合はどうすればいい?
セーフモードは起動時にShiftキーを押し続けるだけですが、T2チップ搭載機だと操作方法が少し変わります。電源を切ってから電源ボタンを長押しし、オプション画面でShiftを押しながら起動ディスクを選んでみてください。それでも難しい場合はNVRAMリセット(電源オン後にOption+Command+P+Rを20秒ほど押し続ける)を試してみましょう。
- Appleサポートへ相談するとき準備するものは?
相談時には Macのシリアル番号、macOSのバージョン、同期が止まったときの画面キャプチャやコンソールアプリのログを用意しておくと話がスムーズです。あわせてネットワーク速度を測っておくと回線が原因かどうかも判断しやすくなります。
iCloudにファイルがアップロードされないまま止まるのはなぜ?
- iCloudにファイルがアップロードされないまま止まるのはなぜ?
-
アップロードが止まってしまうときは、実はちょっとした「つまずきポイント」が隠れています。たとえば、ネット回線がゆらゆらしていると小さなデータは通っても大きなファイルは止まりやすいですし、ファイル名に日本語や特殊記号が混じっているとiCloud側で処理が留まることがあります。
あとは、内部で動いている同期プロセス「bird」が何かの拍子につまずいているケースも多いです。アクティビティモニタから一度「bird」を終了すると、次にファイルを追加したときに同期が再開することが多いので、お手軽なリフレッシュ術としておすすめです。
私も大事なコードをまとめてアップしようとしたとき、あっという間に止まって青ざめましたが、上記の点をチェックしたらすんなり流れ出しました。まずは回線状況とファイル名、birdの再起動を試してみてください。
ストレージを空けても同期が始まらないときは?
- ストレージを空けても同期が始まらないときは?
-
空き容量を確保しても同期が動かないと感じるときは、iCloudを管理するBirdプロセスが止まっていることが多いです。アクティビティモニタで「bird」を探して終了させてみてください。すると自動で再起動して同期が動き出すことがあります。
それでも動かなければ、Macを一度再起動したあとターミナルで
brctl log --wait --shorten
と入力すると同期状況をリアルタイムで確認できます。もし特定のファイルで止まっているなら、そのファイル名を変更してアップロードし直すとスムーズになるかもしれません。最後にiCloudからサインアウトして再度サインインすると、同期キャッシュがリフレッシュされやすくなりますのでお試しください。
Birdプロセスを終了しても再起動しないのは困る?
- Birdプロセスを終了しても再起動しないのは困る?
-
Birdプロセスが自動で立ち上がらないと、iCloudドライブの同期がずっと止まったままになります。でも慌てず大丈夫です。
ターミナルを開いて
killall bird
を実行すると、launchd(システムが管理する仕組み)がBirdの再起動を試みてくれます。それでも再起動しないときは、launchctl kickstart -k user/$(id -u)/com.apple.bird
を使うと強制的に起動できます。プログラマー視点では、
brctl log -w
コマンドでBirdの同期ログをリアルタイムに追いかけると、不具合の原因が見つかりやすくなります。定期的な再起動でもBirdは自動復活するので、気楽に試してみてください。
セーフモードに入れない場合はどうすればいい?
- セーフモードに入れない場合はどうすればいい?
-
セーフモードがうまく起動しないときは、まずMacを完全にシャットダウンしてから再起動してみてください。Intel Macなら電源を入れた直後にShiftキーを押し続け、ログイン画面が出るまでキープします。
Apple silicon搭載のMacでは、電源ボタンを長押ししてオプション画面を表示し、Shiftキーを押しながら「続ける」をクリックしてください。Bluetoothキーボードだと起動時に認識が遅れることがあるので、内蔵または有線キーボードを使うのがおすすめです。
どうしても入れないときはNVRAMのリセットが助けになることがあります。再起動時にCommand+Option+P+Rを同時に押し、2回目の起動音が鳴るまでキープしたあと、再びShiftキーでセーフモードを試してみてください。
それでも難しいと感じたら、Recoveryモード(Command+R)で起動してディスクユーティリティを使うと起動ディスクの不具合をチェックできます。安心して試してみてください。
Appleサポートへ相談するとき準備するものは?
- Appleサポートへ相談するとき準備するものは?
Appleサポートに連絡する前に、まずMacのシリアル番号とmacOSのバージョンを控えておくと手続きがスムーズになります。システム設定の「情報」画面をスクリーンショットで残しておくと便利です。
続いて、iCloud同期エラーが出ている様子や表示されているエラーメッセージも画像で保存してください。画面キャプチャがあると状況を正確に伝えやすくなります。
エンジニア視点の助言ですが、ターミナルで
brctl log stream --packets --shorten
を実行して同期ログをテキストで保存した経験があります。このログを提出すると技術担当の方と話が早く進みました。最後に、AppleIDのサインイン情報と購入履歴(受注番号やレシート)をすぐに確認できる状態にしておくと、認証や保証の手続きがスムーズに行えます。
まとめ


今日ご紹介したリフレッシュ術やおまじないを順番に試せば、iCloud同期のトラブルはグッと減ります。
再起動→ネットワークチェック→ストレージ見直し→AppleIDサインアウト&サインイン→Birdプロセス再起動→セーフモード起動、の流れで小さな問題もコツコツ解決していきましょう。
とくにBirdプロセスの再起動やシステム設定のオフオンは、ちょっとしたエンジニアの裏ワザですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
ゆったりした気持ちで一歩ずつ進めると、Macとの相性がもっと良くなるはずです。応援していますので、楽しく同期トラブルを乗り越えていきましょう。